JP2011096414A - ビルトアップスパイラルコンタクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 極めて収縮率が大きく、接続端子の平坦性の大きなばらつきを吸収可能な構成で、降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子を備えたビルトアップスパイラルコンタクタを提供する。
【解決手段】 ビルトアップスパイラルコンタクタ1は、凸形のスパイラル状接触子2a、2bにおいて、根元2ab、2bbから先端2aa、2ba中心に向かって渦巻状2ac、2bcに形成され、この渦巻状の中心に先端を有する凸形のスパイラル状接触子を根元付近の裏面に形成された接合面2ad、2bd同士を付き合わせて接合して形成され、連続した同じ巻き方向及び連続した逆巻き方向のいずれかになるように、接合面を金属間接合及び半田接合のいずれかによって接合している。これによって、例えば、自然長100〜200ミクロンのビルトアップスパイラルコンタクタ1は2枚分の40ミクロンの厚さに収縮可能な接触子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、スパイラル状接触子のバネの外径が大きくなることを抑えてバネの全長を長くしたビルトアップスパイラルコンタクタに関し、特に、バネの外径が小さいことによってスパイラルコンタクタを小ピッチで構成可能で、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さく、降伏点を深くすることができるビルトアップスパイラルコンタクタに関する。
図8は、バネ状接触子同士が接触して金属間接合を生成する導電性接合コンタクタの概略を示す断面図である。
図8に示すように、導電性接合コンタクタ101、101´は、互いに電気的に接触するコイルバネ形状のバネ状接触子102、102´を一対設け、この一対のコイルバネ形状のバネ状接触子102、102´が互いに接触する接触面を鏡面処理した鏡面状平面102da、102da´を備え、この一対のコイルバネ形状のバネ状接触子102、102´は、実装基板108、108´のランド状接続端子103、103´に電気的に導通するように半田接合され、コイルバネ形状のバネ状接触子102、102´の先端の鏡面状平面102da、102da´同士を対面させて互いのバネの付勢力によって加圧接触することによって拡散接合が発生して金属間接合部102eを生成している。この拡散接合とは、JISの定義では、「母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で、塑性変形をできるだけ生じさせない程度に加圧して、接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法」となっている。このような拡散接合の特徴は、材料的に溶融溶接が極めて困難とされている金属や、異種金属間の接合ができること、面接合できることが開示されている(特許文献1参照)。
特願2008-268268号
電子部品の接続端子の数が増えるに従ってその平坦度を一定に保つことは必ずしも容易ではなく、そのため接続端子と電気的に導通を図るスパイラル状接触子において、スパイラル状接触子の背丈を高くするとともにバネ定数や降伏点などの優れた接続特性を維持向上させる必要があった。しかしながら、スパイラル状接触子の背丈を高くすることは根元の外径を大きくすることになり、ピッチが大きくなるという可能性があった。
本発明は、前記課題を解決するために創案されたものであり、バネの外径が大きくなることを抑えてバネの全長を長くしてスパイラルコンタクタの降伏点を深くすることができ、さらに、バネの外径が小さいことによってスパイラルコンタクタを小ピッチで構成可能で、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができるビルトアップスパイラルコンタクタを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明のビルトアップスパイラルコンタクタ1は、根元2ab、2bbから先端2aa、2ba中心に向かって渦巻状2ac、2bcに形成され、前記渦巻状2ac、2bcの中心に先端2aa、2baを有する凸形の上段のスパイラル状接触子2aと下段のスパイラル状接触子2bとを根元付近の裏面に形成された接合面2ad、2bdを付き合わせ接合して形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ1であって、前記根元2ab、2bbの裏面に接合面2ad、2bdを備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ1であって、前記接合面2ad、2bdは金属間接合によって接合されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ1であって、前記接合面2ad、2bdは半田接合されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ1であって、前記2個のスパイラル状接触子2a、2bを接合して形成されたビルトアップスパイラルコンタクタ1は、連続した同じ巻き方向になるように接合されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ1であって、前記2個のスパイラル状接触子2a、2b´を接合して形成されたビルトアップスパイラルコンタクタ1´は、連続した逆巻き方向になるように接合されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ1であって、前記下段のスパイラル状接触子2b、2b´の先端2ba、2b´aには平面部を備え、この平面部には穴2be、2b´eが設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子との接合面を突き合わせて2つのスパイラル状接触子を連続的に接合することによって、バネの外径が大きくなることを抑えてバネの全長を長くすることができることでスパイラルコンタクタの降伏点を深くすることができる。さらに、バネの外径が小さいことによってスパイラルコンタクタを小ピッチで構成可能である。このように、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができる。
請求項2に係る発明によれば、根元2ab、2bbの裏面に接合面2ad、2bdを備えていることによって、スパイラル状接触子の渦巻きに沿って上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子とを連続的に接合することができる。これによって、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができる。
請求項3に係る発明によれば、接合面2ad、2bdが金属間接合によって接合されていることによって、接合面の平面同士が密着して拡散接合が発生して、金属間接合部が生成されて、電気的に強固で安定的な接合とすることができる。また、加熱することがないため熱履歴を加えることなく接合することができる。これによって、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができる。
請求項4に係る発明によれば、接合面2ad、2bdが半田によって接合されていることによって、電気的に強固で安定的な接合とすることができる。これによって、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができる。
請求項5に係る発明によれば、2個のスパイラル状接触子2a、2bを接合して形成されたビルトアップスパイラルコンタクタ1は、連続した同じ巻き方向になるように接合されていることによって、スパイラル状接触子に流れる電流の磁界を一方向に揃えた電気的に強固で安定的な接合とすることができる。これによって、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができる。
請求項6に係る発明によれば、2個のスパイラル状接触子2a、2b´を接合して形成されたビルトアップスパイラルコンタクタ1´は、連続した逆巻き方向になるように接合されていることによって、スパイラル状接触子に流れる電流の磁界を途中で逆方向にした電気的に強固で安定的な接合とすることができる。これによって、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができる。
請求項7に係る発明によれば、下段のスパイラル状接触子2b、2b´の先端2ba、2b´aの平面部に穴2be、2b´eが設けられていることによって、平面部に設けられた穴と周辺の両方に半田の吸い上がりであるフィレットが形成され、より強固な半田接合を可能とする。これによって、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができる。また、スパイラル状接触子が接続端子と接触して、スパイラル状接触子を先端から順に押し下げるときにスパイラル状接触子の先端部が接続端子とねじり動作を伴いながら接触し、微小円を描くことによって、接続端子との間に優れた電気接続性を有するスパイラル状接触子において、優れた電気的特性と優れたバネ特性の両方を併せ持ったスパイラル状接触子を実現することができる。
本発明の実施形態を説明するためのビルトアップスパイラルコンタクタの外観図を示し、(a)は上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子との接合前を示す斜視図、(b)は上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子とが接合された後の正面図である。 スパイラル状接触子の平面図であり、(a)は上段のスパイラル状接触子を図1に示すA矢視方向から見た平面図、(b)は下段のスパイラル状接触子を図1に示すA矢視方向から見た平面図である。 本発明の実施形態を説明するためのビルトアップスパイラルコンタクタの外観図を示し、図1のビルトアップスパイラルコンタクタを順巻きとすると、図2に示すビルトアップスパイラルコンタクタは一部逆巻きのビルトアップスパイラルコンタクタであり、(a)は上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子との接合前を示す斜視図、(b)は上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子とが接合された後の正面図である。 スパイラル状接触子の平面図であり、(a)は上段のスパイラル状接触子を図3に示すB矢視方向から見た平面図、(b)は下段のスパイラル状接触子を図3に示すB矢視方向から見た平面図である。 ビルトアップスパイラルコンタクタのピッチと高さを説明するための説明図であり、(a)には本発明のビルトアップスパイラルコンタクタを示し、(b)には本発明のビルトアップスパイラルコンタクタと同一高さを得るためのスパイラル状接触子を示している。 スパイラル状接触子の接合面の変形例を示す平面図であり、(a)は上段のスパイラル状接触子、(b)は下段のスパイラル状接触子を示している。 ビルトアップスパイラルコンタクタを配置するピッチを説明するための説明図であり、(a)は図2に示す接合面を有するスパイラル状接触子を備えたビルトアップスパイラルコンタクタの平面図、(b)は図6に示す接合面を有するスパイラル状接触子を備えたビルトアップスパイラルコンタクタの平面図である。 従来の接合面を有する導電性接合コンタクタを示す概略図である。
以下、本発明に係るスパイラルコンタクタの形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態を説明するためのビルトアップスパイラルコンタクタの外観図を示し、(a)は上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子との接合前を示す斜視図、(b)は上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子とが接合された後の正面図である。
図2は、スパイラル状接触子の平面図であり、(a)は上段のスパイラル状接触子を図1に示すA矢視方向から見た平面図、(b)は下段のスパイラル状接触子を図1に示すA矢視方向から見た平面図である。
図1に示すように、ビルトアップスパイラルコンタクタ1は、凸形の上段のスパイラル状接触子2aと下段のスパイラル状接触子2bから構成され、根元2ab、2bbから先端2aa、2ba中心に向かって渦巻状2ac、2bcに形成され、この渦巻状2ac、2bcの中心に先端2aa、2baを有する凸形のスパイラル状接触子2a、2bを根元付近の裏面に形成された接合面2ad、2bd同士を付き合わせて接合して形成している。
この2個のスパイラル状接触子2a、2bを接合して形成されたビルトアップスパイラルコンタクタ1は、連続した同じ巻き方向になるように接合されており、これによって、スパイラル状接触子に流れる電流による磁界を一方向に揃えた電気的に強固で安定的な接合とすることができる。
また、図2に示すように、スパイラル状接触子2a、2bは略円形に形成されている。その根元2ab、2bbの裏面には接合面2ad、2bdが設けられており、互いに順方向に渦を巻いて形成されている。
これによれば、上段のスパイラル状接触子2aの接合面2adと下段のスパイラル状接触子2bの接合面2bdとを突き合わせて2つのスパイラル状接触子を連続的に接合することによって、バネの外径が大きくなることを抑えてバネの全長を長くすることができ、スパイラルコンタクタの降伏点を深くすることができる。さらに、バネの外径が小さいことによってスパイラルコンタクタを小ピッチで構成可能である。このように、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを大きくして設置面積の小さいビルトアップスパイラルコンタクタとすることができる。
また、ビルトアップスパイラルコンタクタ1は、接合面2ad、2bdを金属間接合によって接合している。このように、接合面2ad、2bdの平面同士が密着して金属の拡散接合が発生して金属間接合部2dが生成され、電気的に強固で安定的な接合とすることができる。また、加熱することがないため熱履歴を加えることなく接合することができる。
また、ビルトアップスパイラルコンタクタ1は、接合面2ad、2bdが半田によって接合されても良い。
図3は、ビルトアップスパイラルコンタクタの概略図を示し、図1のビルトアップスパイラルコンタクタを順巻きとすると、図2に示すビルトアップスパイラルコンタクタは一部逆巻きのビルトアップスパイラルコンタクタであり、(a)は上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子との接合前を示す斜視図、(b)は上段のスパイラル状接触子と下段のスパイラル状接触子とが接合された後の正面図である。
図3に示すように、2個のスパイラル状接触子2a、2b´を接合して形成されたビルトアップスパイラルコンタクタ1´は、連続した逆巻き方向になるように接合しても良い。このビルトアップスパイラルコンタクタ1´は、接合面2a、2b´において、渦巻の巻き方向が入れ替わっている。これによって、スパイラル状接触子に流れる電流の磁界を途中で逆方向にした電気的に強固で安定的な接合とすることができる。
図4は、スパイラル状接触子の平面図であり、(a)は上段のスパイラル状接触子を図1に示すB矢視方向から見た平面図、(b)は下段のスパイラル状接触子を図1に示すB矢視方向から見た平面図である。
図4に示すように、スパイラル状接触子2a、2b´は略円形に形成されている。その根元2ab、2b´bの裏面には接合面2ad、2b´dが設けられており、互いに逆方向に渦を巻いて形成されている。
また、図1〜図4に示すように、下段のスパイラル状接触子2b、2b´の先端2ba、2b´aには平面部を備え、この平面部には穴2be、2b´eが設けられている。これによって、平面部に設けられた穴2be、2b´eと周辺の両方に半田の吸い上がりであるフィレットが形成され、より強固な半田接合を可能とする。また、平面部を金属間接合によって接合しても良い。これによって、熱履歴を与えることなくビルトアップスパイラルコンタクタを基板に形成することができる。また、接触押圧力を上げることなく電気抵抗を小さくすることができ、必要な降伏点の深さを維持して設置面積の小さいスパイラル状接触子とすることができる。また、スパイラル状接触子が接続端子と接触して、スパイラル状接触子を先端から順に押し下げるときにスパイラル状接触子の先端部が接続端子とねじり動作を伴いながら接触し、微小円を描くことによって、接続端子との間に優れた電気接続性を有するスパイラル状接触子において、優れた電気的特性と優れたバネ特性の両方を併せ持ったスパイラル状接触子を実現することができる。
図5は、ビルトアップスパイラルコンタクタのピッチと高さを説明するための説明図であり、(a)には本発明のビルトアップスパイラルコンタクタを示し、(b)は(a)に示すビルトアップスパイラルコンタクタ1が接続端子4と押圧接触して収縮した状態を示し、(c)には本発明のビルトアップスパイラルコンタクタと同一高さを得るためのスパイラル状接触子を示している。
図5の(a)に示すように、ビルトアップスパイラルコンタクタ1は、例えば、3個のビルトアップスパイラルコンタクタ1、1、1が、ピッチP1、P1で基板3に複数設けられたランド3a、3a‥に配置されている。背丈はH1を確保しており、この背丈H1は、従来のスパイラル状接触子の背丈H0の2倍であり、接続端子4の高さや大きさのばらつきを従来の2倍のバネ性で吸収することができる。
図5の(c)に示すように、背丈H1を確保するためには、スパイラルコンタクタ12aの根元12baの外径をかなり大きくする必要があり、スパイラルコンタクタ12aはピッチP2、P2‥を必要とする。このようにピッチP1はピッチP2より遥かに小さくすることができ、電子機器の組み込みに最適である。
図5の(b)に示すように、図中左側のビルトアップスパイラルコンタクタ1は略すべて収縮した状態になっており、例えば、スパイラル状接触子2a、2bの板厚が20ミクロンとした場合、自然長100〜200ミクロンのビルトアップスパイラルコンタクタ1を40ミクロンの厚さに収縮可能な接触子である。このように、ビルトアップスパイラルコンタクタ1はコイルバネ状接触子でありながら極めて収縮することが可能である。このような特徴によって電子機器のインターコネクタにおいては極めて薄型化を実現することができる。
図6は、スパイラル状接触子の接合面の変形例を示す平面図であり、(a)は上段のスパイラル状接触子、(b)は下段のスパイラル状接触子を示している。
図2及び図4に示すようなスパイラル状接触子2a、2b、2b´は接合面2ad、2bd、2b´dも含めて略円形に形成されていたが、図6に示すスパイラル状接触子2a´は、接合面2a´´d、2b´´dの接合面積を大きくしている。また、大きくすることでスペース効率を向上させている。
図7は、ビルトアップスパイラルコンタクタを配置するピッチを説明するための説明図であり、(a)は図2に示す接合面を有するスパイラル状接触子を備えたビルトアップスパイラルコンタクタの平面図、(b)は図6に示す接合面を有するスパイラル状接触子を備えたビルトアップスパイラルコンタクタの平面図である。すなわち、図7では、図6に示す接合面2a´´b、2b´´bを備えたスパイラル状接触子2a´´、2b´´を用いた場合と、図2及び図4に示す略円形のスパイラル状接触子2a、2b、2b´を用いた場合とを比較したものである。
図7に示すように、複数のビルトアップスパイラルコンタクタ1、1´´を配置したスペースは同等であり、(b)に示すように接合面を大きくしたスパイラルコンタクタ1´´は接合面積を大きく取れる分、優位ではある。これは用途に応じて適宜選択すれば良い。
またビルトアップスパイラルコンタクタ1、1´、1´´を形成するスパイラル状接触子2a、2a´´、2b、2b´、2b´´は、電気電導性に富んだ材料、バネ性に富んだ材料を用いている。スパイラル状接触子2a、2a´´、2b、2b´、2b´´を形成するコア材は低電気抵抗材料のニッケル(Ni)基材であり、上下表面にはAuメッキを施している。そしてスパイラル状接触子2a、2a´´、2b、2b´、2b´´を形成するコア材はバネ特性に優れたニッケル合金(Ni合金)であり、上面表面にはAuメッキを施している。
以上、好ましい実施の形態を説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することの無い範囲内において適宜変更が可能なものである。例えば、接合面同士の接合に金属間接合や半田接合を用いて説明したが、これに限定するものではなく、スポット溶接などその他の接合方法を用いても構わない。また、電子機器内に用いられるインターコネクタとして説明したが、高性能プローブとして用いても構わない。
液晶パネルやカメラモジュール、IC、LSI等の基板間、デバイスと基板間などを電気的に接続するインターコネクタとして用いられ、優れたコプラナリティ特性、電気特性、及びバネ特性に富む良好な組み合わせを併せ持ったスパイラルコンタクタに適用可能である。
1、1´、1´´ 、11 ビルトアップスパイラルコンタクタ
2a、2a´´、2b、2b´、2b´´、12a スパイラル状接触子
2aa、2a´´a、12aa 先端
2ba、2b´a、2b´´a 先端(平面部)
2ab、2bb、2b´b、12ab 根元
2ac、2bc、2b´c、12ac 渦巻き部
2ad、2bd、2b´d、12ad 接合面
2be、2b´e 穴、フィレット形成穴
2d、2d´ 金属間接合部
3 基板
3a ランド(接続端子)
4 接続端子、球状接続端子

Claims (7)

  1. 根元(2ab、2bb、2b´b、)から先端(2aa、2ba、2b´a)中心に向かって渦巻状(2ac、2bc、2b´c)に形成され、前記渦巻状の中心に前記先端を有する凸形の上段のスパイラル状接触子(2a、2a´´)と下段のスパイラル状接触子(2b、2b´、2b´´)とを根元付近の裏面に形成された接合面(2ad、2bd、2b´d)を付き合わせ接合して形成したことを特徴とするビルトアップスパイラルコンタクタ(1、1´、1´´)。
  2. 前記根元(2ab、2bb、2b´b)の裏面に接合面(2ad、2bd、2b´d)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ(1、1´、1´´)。
  3. 前記接合面(2ad、2bd、2b´d)は金属間接合によって接合されていることを特徴とする請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ(1、1´、1´´)。
  4. 前記接合面(2ad、2bd、2b´d)は半田接合されていることを特徴とする請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ(1、1´、1´´)。
  5. 前記2個のスパイラル状接触子(2a、2b)を接合して形成されたビルトアップスパイラルコンタクタ(1)は、連続した同じ巻き方向になるように接合されていることを特徴とする請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ(1)。
  6. 前記2個のスパイラル状接触子(2a、2b´)を接合して形成されたビルトアップスパイラルコンタクタ(1´)は、連続した逆巻き方向になるように接合されていることを特徴とする請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ(1´)。
  7. 前記下段のスパイラル状接触子(2b、2b´、2b´´)の先端(2ba、2b´a、2b´a)には平面部を備え、この平面部には穴(2be、2b´e、2b´´e)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のビルトアップスパイラルコンタクタ(1、1´、1´´)。
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