JP2011095547A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視認性に優れた立体画像を表示可能な薄型の表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置である携帯電話機1は、液晶パネル1108の背面側に設置された導光板12、22と、当該導光板11、22の少なくとも一端面12b、22bから当該導光板12、22内に光を入射させる光源11、21とを含んだ立体表示用照明装置10、20を備える。導光板12、22は、液晶パネル1108の表示面と平行な面に沿って、互いに形状の異なる複数の構造体112−1〜112n、122−1〜122−nを有する。構造体の各々は、要素画像の表示位置に基づいて配置され、光源11、21からの光を液晶パネル1108の方向に反射する。各導体板12、22は、液晶パネル1108の背面から互いに異なる距離の位置に配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、立体画像を表示する表示装置に関する。
従来、専用の眼鏡を用いることなく立体画像をユーザが視認可能な立体画像表示装置が知られている。また、当該立体画像表示装置として、表示パネルの輝度の均一化を図るために導光板を用いた構成が知られている。さらに、当該立体画像表示装置として、表示する画像を時分割表示する構成も知られている。
特許文献1には、上記立体画像表示装置として、導光板を用いるとともに時分割表示を行なう液晶表示装置が開示されている。当該液晶表示装置は、面光源を備えている。
当該面光源は、左眼用の画像データと右眼用の画像データとが選択的に書込まれる液晶表示パネルの観察側とは反対側に、Y軸方向の入射端面から入射した光を液晶表示パネル側に出射する導光板を備える。また、面光源は、X軸方向の一端側に傾いた第1の方向から入射した光を左方向に予め定めた角度傾いた方向に屈折させて導光板に入射させ、第2の方向から入射した光をY軸に対して液晶表示パネル側から見て右方向に予め定めた角度傾いた方向に屈折させて導光板に入射させるプリズムを備える。さらに、面光源は、このプリズムに向けて第1の方向と第2の方向とから光を出射する第1と第2の固体発光素子とを備える。面光源は、第1の固体発光素子からの光を左眼用照明光として出射し、第2の固体発光素子からの光を右眼用照明光として出射する。
上記液晶表示装置は、上記のような構成により、解像度の高い立体画像の表示を実現しようとしている。
特許文献2には、時分割表示を行なう立体画像表示装置が開示されている。当該立体画像表示装置は、表示面を有する画像表示手段と、レンチキュラーレンズと、光偏向素子とを備える。
画像表示手段は表示面において、レンチキュラーレンズのレンズピッチに対応した画素領域を有する。各画素領域は2個の画素から構成されている。各画素は、時分割で2枚の画像から分割した画像を表示する。立体画像表示装置は、時分割の画像表示に同期して光偏向素子を駆動することによって、光束の進行方向を変化させる。その結果、1つのレンズから出た画像光は2つの視点に集まるはずが、時間と共に2方向に振られ、4ヵ所の視点から見え、3ヵ所の観察位置から立体画像が見えるようになる。
特開2006−184506号公報 特開2005−223727号公報
しかしながら、特許文献1の液晶表示装置は、2眼式のみに適応した装置であり、多眼式には適応できない。このため、当該液晶表示装置は、視域が狭い。
特許文献2の立体画像表示装置では、画像表示手段と、レンチキュラーレンズと、光偏向素子とが、この順に配置される。それゆえ、立体画像表示装置の薄型化を図ることは困難である。
本願発明は、上記問題点を鑑みなされたものであって、その目的は、視認性に優れた立体画像を表示可能な薄型の表示装置を提供することにある。
本発明のある局面に従うと、表示装置は、表示パネルに複数の要素画像を表示することによって当該表示パネルに立体画像を表示する。表示装置は、表示パネルの背面側に設置された立体表示用導光板と、当該立体表示用導光板の少なくとも一端面から当該立体表示用導光板内に光を入射させる光源とを含んだ立体表示用照明装置を備える。立体表示用導光板は、表示パネルの表示面と平行な面に沿って、互いに形状の異なる複数の構造体を有する。構造体の各々は、要素画像の表示位置に基づいて配置され、光源からの光を表示パネルの方向に反射する。表示装置は、立体表示用照明装置を複数備える。各立体表示用照明装置に含まれる各立体表示用導体板は、表示パネルの背面から互いに異なる距離の位置に配置されている。
好ましくは、表示装置は、各立体表示用照明装置に含まれる各光源の発光のタイミングを制御する光源制御手段と、表示パネルに要素画像を表示させる表示制御手段とをさらに備える。光源制御手段は、複数の光源のうち発光する光源を時分割で切り替える。表示制御手段は、発光する光源の切り替えに同期して、要素画像を切り替える。複数の構造体は、立体表示用導光板同士で互いにずれた位置に配置されている。
好ましくは、複数の構造体の配置の間隔は、当該複数の構造体を含む立体表示用導光板においては一定であり、当該間隔は、前記立体表示用導光板同士で互いに異なる。立体表示用導光板同士では、構造体に対応する要素画像の幅が互いに異なる。
好ましくは、表示装置は、二次元用の照明装置をさらに備える。
好ましくは、表示パネルは、複数の画素とブラックマトリクスとを含んだ液晶表示パネルである。光源の発光により表示される要素画像の位置は、複数の光源のうち発光する光源に応じて互いにずれている。ずれの量をD、画素の一定方向の幅をWp、ブラックマトリクスの一定方向の幅をWb、自然数をnとすると、D≦Wp×n±Wb×2の関係が成立する。
好ましくは、表示パネルは、ブラックマトリクスとを含んだ液晶表示パネルである。要素画像の位置は、立体表示用照明装置同士で互いにずれている。ずれの量は、ブラックマトリクスの幅の2倍以下である。
視認性に優れた立体画像を表示可能となる。さらに、装置の薄型化を図ることができる。
携帯電話機の外観を示した図である。 携帯電話機のハードウェア構成を示した図である。 5眼識立体表示を説明するための図である。 立体画像を生成する処理を説明するための図である。 携帯電話機の具体的構成を示した図である。 携帯電話機の斜視図である。 携帯電話機に含まれる制御装置を説明するための図である。 要素画像の配置を示した図である。 観察領域において、各導光板によって観察できる視差画像に基づく画像を説明するための図である。 第1導光板による要素画像と第2導光板による要素画像とを説明するための図である。 第1導光板による画像と、第2導光板による画像とを説明するための図である。 要素画像の斜めに配置したときの視差画像の表示領域を示した図である。 第1導光板と第2導光板と第4導光板とを用いたときの視差画像間の飛びを低減する方法を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔実施の形態1〕
本発明に係る表示装置の一実施形態について、図1から図11を参照して説明すると以下のとおりである。本実施の形態では、表示装置の一例として携帯電話機を例に挙げて説明する。なお、表示装置は、携帯電話機に限定されるものではなく、たとえば、表示装置は、PDA(Personal Digital Assistant)、電子辞書、テレビなどの表示機能を備える装置であってもよい。
<外観>
図1は、携帯電話機1の外観を示した図である。図1を参照して、携帯電話機1は、マイクロフォン1105と、操作キー1107と、液晶パネル1108と、イヤホン1109とを備える。
携帯電話機1は、第1の筐体1000Aと第2の筐体1000Bとを含む。第1の筐体1000Aと第2の筐体1000Bとは、ヒンジ1000Cにより折畳み可能に接続されている。第1の筐体1000Aは、液晶パネル1108と、イヤホン1109とを備える。第2の筐体1000Bは、操作キー1107と、マイクロフォン1105と、カメラ(図示せず)とを備える。
以下では、液晶パネル1108の短手方向(水平方向)を「X方向」とも称する。液晶パネル1108の長手方向(縦方向)を「Y方向」とも称する。
<ハードウェア構成>
図2は、携帯電話機1のハードウェア構成を示した図である。図2を参照して、携帯電話機1は、CPU1100と、RAM1101と、ROM1102と、通信部1103と、カメラ1104と、マイクロフォン1105と、スピーカ1106と、操作キー1107と、液晶パネル1108と、イヤホン1109とを含む。各構成要素は、相互にデータバスDB1によって接続されている。
CPU1100は、プログラムを実行する。操作キー1107は、携帯電話機1の使用者による指示の入力を受ける。RAM1101は、CPU1100によるプログラムの実行により生成されたデータ、または操作キー1107を介して入力されたデータを格納する。ROM1102は、データを不揮発的に格納する。また、ROM1102は、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの書込みおよび消去が可能なROMである。通信部1103は、他の電子機器(図示せず)との間で無線通信を行なう。
カメラ1104は、ユーザの操作キーの操作に応じて、被写体を撮影する。なお、撮影された被写体の画像データは、RAM1102や外部メモリ(たとえば、メモリカード)に格納される。
マイクロフォン1105は、ユーザの音声の入力を受付ける。携帯電話機1は、当該入力された音声(アナログデータ)をデジタル化する。そして、携帯電話機1は、通信相手(たとえば、他の携帯電話機)にデジタル化した音声を送る。
スピーカ1106は、たとえば、RAM1101に記憶された音楽データなどに基づく音を出力する。イヤホン1109は、通信相手から送られてきた音声を出力する。
液晶パネル1108は、ROM1102やRAM1101に記憶されている画像を表示する。液晶パネル1108は、たとえば、カメラ1104で撮影した画像を表示する。
なお、携帯電話機1は、液晶パネル1108の代わりに、液晶パネル以外の表示パネル(たとえば、有機EL)を備える構成としてもよい。あるいは、携帯電話機1は、液晶パネル1108の代わりに、光センサ液晶パネルを備える構成であってもよい。
ところで、携帯電話機1における処理は、各ハードウェアおよびCPU1100により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ROM1102に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、上記記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信部1103または通信IF(図示せず)を介してダウンロードされた後、ROM1102に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU100によってROM102から読み出され、RAM101に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1100は、そのプログラムを実行する。なお、携帯電話機1のハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
また、記憶媒体としては、メモリカードに限られず、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッ
シュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを格納する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<動作概要>
以下では、多眼式立体表示の一例として、携帯電話機1が5眼式立体表示を行なう場合を例に挙げて説明する。なお、携帯電話機1は5眼式の装置に限定されるものではない。
5眼式立体表示の画像を作成するには、視差と同じ方向から見た画像を視差数分(つまり、5視差分)用いる。ここで、「視差と同じ方向から見た画像」とは、5つの異なる方向から対象物を見た画像であり、「視差と同じ方向」とは対象物の観察時に生じる視差を満たす方向である。
図3は、5眼識立体表示を説明するための図である。図3を参照して、「視差と同じ方向から見た画像」とは、より詳しくは、予め決めている5つの異なる観察位置から観察者が対象物を見たときの画像である。5つの観察位置OP1〜OP5のうち、観察者の目910、920の位置が、それぞれ観察位置OP1と観察位置OP3とにある場合、当該観察位置OP1、OP3から対象物を見たときと同じ方向から撮影した視差画像を、それぞれの目910、920で視認することにより立体視が可能となる。
以下では、第1の視差の画像、第2の視差の画像、第3の視差の画像、第4の視差の画像、第5の視差の画像を、それぞれ、「視差画像I1」、「視差画像I2」、「視差画像I3」、「視差画像I4」、「視差画像I5」と称する。
携帯電話機1は、5眼式立体表示するために、視差画像I1〜I5までの5つの画像を用いて立体用画像を生成する。たとえば、携帯電話機1は、立体用画像の1列目の画素列は視差画像I1の1列目の画素列、2列目は視差画像I2の2列目の画素列、3列目は視差画像I3の3列目の画素列、4列目は視差画像I4の4列目の画素列、5列目は視差画像I5の5列目の画素列といったように、5枚の視差画像I1〜I5を視差順に繰り返し配置する。携帯電話機1は、当該配置により、1枚の立体用画像を生成する。
図4は、立体画像を生成する処理を説明するための図である。図4を参照して、携帯電話機1は、5つの視差画像I1〜I5を用いて、立体画像J1、J2を生成する。視差画像I1は、単位画像I1a〜I1hを含む。また、視差画像I2、視差画像I3、視差画像I4、視差画像I5は、それぞれ、単位画像I2a〜I2h、単位画像I3a〜I3h、単位画像I4a〜I4h、単位画像I5a〜I5hを含む。なお、説明の簡便化のため、単位画像の数を8個としているが、単位画像の数は8個に限定されるものではない。
携帯電話機1は、視差画像I1の単位画像I1aと、視差画像I2の単位画像I2bと、視差画像I3の単位画像I3cと、視差画像I4の単位画像I4dと、視差画像I5の単位画像I5eと、視差画像I1の単位画像I1fと、視差画像I2の単位画像I2gと、視差画像I3の単位画像I3hとを、この順に並べて立体画像J1を生成する。
さらに、携帯電話機1は、視差画像I4の単位画像I4aと、視差画像I5の単位画像I5bと、視差画像I1の単位画像I1cと、視差画像I2の単位画像I2dと、視差画像I3の単位画像I3eと、視差画像I4の単位画像I4fと、視差画像I5の単位画像I5gと、視差画像I1の単位画像I1hとを、この順に並べて立体画像J2を生成する。
携帯電話機1は、立体画像J1を表示した後に、立体画像J2を表示する。つまり、携帯電話機1は、時分割表示を行なう。ユーザ(以下、「観察者」とも称する)は、後述する携帯電話機1の具体的構成によって、ある観察位置において、たとえば立体画像J1の単位画像I1aに続き、立体画像J2のI1cの画像を視認することになる。
従来の多眼式表示装置では、観察者が見ることができる視差画像は視差数の分だけ間引いた画像となるので、視差画像の解像度は“1/視差数”となる。つまり、従来の5眼式表示装置の場合、視差画像の解像度は、”1/5”になる。
しかしながら、携帯電話機1においては、上述したように、ユーザは、ある観察位置において立体画像J1の単位画像I1aに続き、立体画像J2のI1cの画像を視認することができる。このため、携帯電話機1の視差画像の解像度は、従来の装置の2倍となる。
このように、携帯電話機1は、視認性に優れた立体画像を表示可能となる。また、携帯電話機1は、5眼式であるため、2眼式の表示装置に比べて、視域も広くなる。
<装置の具体的構成>
図5は、携帯電話機1の具体的構成を示した図である。また、図5は、携帯電話機1の断面を示した断面図でもある。図5を参照して、携帯電話機1は、立体用照明装置10と、立体用照明装置20と、2次元用照明装置30と、液晶パネル1108と、制御装置70(図示せず)とを備えている。携帯電話機1は、液晶パネル1108に複数の要素画像を表示することによって液晶パネル1108に立体画像を表示する。要素画像の詳細については後述する。
立体用照明装置10は、バックライトユニットである。立体用照明装置10は、第1光源11と、第1導光板12とを含む。
第1導光板12は、液晶パネル1108の背面側に設置される。第1導光板12は、液晶パネル1108の表示面と平行な面に沿って、互いに形状の異なる複数の構造体複数の構造体112−1〜112−nを有する。なお、以下では、「構造体112」と表記したときは、複数の構造体112−1〜112−nのうちの任意の1つの構造体を指すものとする。
第1光源11は、第1導光板12の端面12aの近傍に配置される。第1光源11は、第1導光板12の少なくとも一端面12aから第1導光板12内に光を入射させる。第1光源11は、たとえばLED(Light Emitting Diode)である。
構造体112−1〜112−nの各々は、後述する要素画像の表示位置に基づいて配置される。構造体112−1〜112−nの各々は、第1光源11からの光を液晶パネル1108の方向に反射する。
立体用照明装置20は、バックライトユニットである。立体用照明装置20は、第2光源21と、第2導光板22とを含む。
第2導光板22は、第1導光板12の背面側に設置される。具体的には、液晶パネル1108、第1導光板12、第2導光板22は、この順に、携帯電話機1内に配置される。第2導光板22は、液晶パネル1108の表示面と平行な面に沿って、互いに形状の異なる複数の構造体複数の構造体122−1〜122−nを有する。なお、以下では、「構造体122」と表記したときは、複数の構造体122−1〜122−nのうちの任意の1つの構造体を指すものとする。
第2光源21は、第2導光板22の端面22aの近傍に配置される。第2光源21は、第2導光板22の少なくとも一端面22aから第2導光板22内に光を入射させる。第2光源21は、たとえばLED(Light Emitting Diode)である。
構造体122−1〜122−nの各々は、後述する要素画像の表示位置に基づいて配置される。構造体122−1〜122−nの各々は、第2光源11からの光を液晶パネル1108の方向に反射する。
以上のように、携帯電話機1においては、各立体表示用照明装置10、20に含まれる各導体板12、22は、液晶パネル1108の背面から互いに異なる距離の位置に配置されている。
また、第1導光板12における複数の構造体112−1〜112−nと、第2導光板22における複数の構造体122−1〜122−nとは、導光板12、22同士で、互いにずれた位置に配置されている。
複数の構造体の配置の間隔PS1、PS2は、当該複数の構造体を含む導光板12、22においては一定である。つまり、第1導光板12と第2導光板22とにおいては、それぞれ、構造体同士の間隔(ピッチ)が一定である。さらに、当該間隔PS1、PS2は、導光板12、22同士で互いに異なる。つまり、間隔PS1と間隔PS2とは異なる。
さらに、詳しくは後述するが、第1導光板12、第2導光板22同士では、構造体に対応する要素画像の幅が互いに異なる。
2次元用照明装置30は、バックライトユニットである。2次元用照明装置30は、第3光源31と、第3導光板32とを含む。第3光源31が発行した光は、端面32aから第3導光板32に入射し、当該入射した光は、面32bから出射する。第3光源31は、たとえばLED(Light Emitting Diode)である。なお、第3導光板32は、一般的な導光板であるため、第3導光板32についての詳しい説明は行なわない。
携帯電話機1は、2次元用照明装置30を使用することで、液晶パネル1108の解像度で2次元表示が可能である。また、携帯電話機1は、光の照射を2次元用照明装置30から立体用照明装置10、20に切り替えることにより、2次元表示から立体表示に切り替えることができる。
図6は、携帯電話機1の斜視図である。図6を参照して、観察者900は、観察領域M1の観察位置OP1〜OP5から、液晶パネル1108の表示面を視認することになる。ここで、各観察位置は、所定の幅を有する領域である。具体的には、各観察位置は、観察領域M1の幅を視差数で除した幅を有する領域(以下、「視差領域」とも称する)である。なお、上述したように、携帯電話機1では、液晶パネル1108、第1導光板12、第2導光板22、第3導光板32が、この順に配置されている。
以下、再び図5を参照して、携帯電話機1のさらに具体的な構成について説明する。携帯電話機1においては、観察領域M1の位置を、液晶パネル1108の表示面からの距離Zが600mmの位置とする。また、観察領域M1の幅Wを160mmとする。なお、携帯電話機1は、5眼式の装置であるため、視差数は5視差である。また、視差領域の幅は、32mmである。なお、以下では、距離Zを、「視距離Z」とも称する。
液晶パネル1108は、透過型の液晶パネルである。液晶パネル1108では、R画素、G画素、およびB画素の3つの画素で1絵素を構成する。当該絵素は、1辺が0.3mmの正方形絵素である。各画素は、縦幅H=0.3mm、横幅W=0.1mmの長方形の形状を有する。また、各画素にはブラックマトリクスの領域が存在している。
液晶パネル1108では、ブラックマトリクスの領域は、各画素の上下0.04mm、左右0.04mmである。携帯電話機1では、画素毎に異なる視差の絵を表示している。携帯電話機1では、視差数が5視差なので、5画素で1要素画像81となる。5画素で1要素画像を構成するため、図4等で示した「単位画像」は1画素である。以下では、単位画像を、「画素」とも称する。
(第1導光板12の構造体について)
各構造体112−1〜112−nは、線状構造体である。より具体的には、各構造体112−1〜112−nは、三角プリズムである。第1導光板12においては、液晶パネル1108側の面12bが光の出射面である。以下、面12bを、「出射面12b」と称する。各構造体112−1〜112−nは、第1導光板12における出射面12bの反対側の面に、要素画像数に対応した数で、等間隔で配置される。
液晶パネル1108の裏面と第1導光板12底面(つまり、上記反対側の面)との間の距離h1は、要素画像81ピッチPEと、観察領域M1の幅Wと、液晶パネル1108の表示面からの観察領域M1の距離Zとに基づき、以下の式(1)で示される。
h1=PE×Z/(W−PE)=1.88mm … (1)
また、第1導光板12に含まれる構造体112−1〜112−nのピッチPS1は、液晶パネル1108内の要素画像の位置に基づいて定められている。要素画像81のピッチPE、上記距離h1、上記距離Zとに基づき、以下の式(2)で示される。
PS1=PE×(Z+h1)/Z=0.50mm … (2)
式(2)によると、携帯電話機1では、PS1>PEの関係となることがわかる。
第1導光板12の各構造体112−1〜112−nは、上記の式(2)から算出したピッチPS1で連続的に要素画像81の配列方向と平行に配置されている。
(第2導光板22の構造体について)
各構造体122−1〜122−nは、第1導光板12の各構造体112−1〜112−nと同様、線状構造体である。より具体的には、各構造体122−1〜122−nは、三角プリズムである。第2導光板22においては、液晶パネル1108側の面22bが光の出射面である。以下、面22bを、「出射面22b」と称する。各構造体122−1〜122−nは、第2導光板22における出射面22bの反対側の面に、要素画像数に対応した数で、等間隔で配置される。
(光の軌跡について)
第1光源11が照射する光の軌跡について説明する。第1光源11からの光が第1導光板12の端面12aから入射されると、当該入射した光(以下、「入射光」と称する)は第1導光板12内を全反射しながら進行方向に進んでいく。
入射光が構造体112−1〜112−nによって反射あるいは散乱されると、当該入射光は、第1導光板12の出射面12bから出射される。出射面12bから出射した光は、構造体112と1対1で対応した要素画像81を照射する。
この場合、第1導光板12内の構造体12を、相似形状を保ったまま、第1光源11から離れるほど徐々に大きくすることにより、入射光を第1導光板12全面に行き渡らせることができる。その結果、各構造体112−1〜112−nにおいて、均一に反射するための反射面を確保できる。
このときの構造体12の反射面からの反射光は対応する要素画像81を照射し、所定の観察領域内に均一な輝度の画像を投影する。このとき構造体12を一つの線状光源とみなすことができる。
なお、図1では、構造体12での反射光が一対一で対応している要素画像81のみ照射しているように図示しているが、実際には他の要素画像81も照射している。しかしながら、当該対応していない要素画像81への照射光は、所定の観察領域外に画像を投影することになり観察領域内での立体視に影響しない。
<制御装置70の構成>
図7は、携帯電話機1に含まれる制御装置70を説明するための図である。図7を参照して、制御装置70は、表示制御部71と、光源制御部72とを備えている。
光源制御部72は、各立体表示用照明装置10、20に含まれる各光源11、21の発光のタイミングを制御する。光源制御部72は、複数の光源11、21のうち発光する光源を時分割で切り替える。
表示制御部71は、液晶パネル1108に要素画像81を表示させる。より詳しくは、表示制御部71は、発光する光源11、21の切り替えに同期して、要素画像を切り替える。すなわち、表示制御部71は、図4に示したように、発光する光源11、21の切り替えに同期して、立体画像J1、J2を切り替える。たとえば、表示制御部71は、第1光源11が発光したときに、立体画像J1を表示させ、第2光源21が発光したときに、立体画像J2を表示させる。
<要素画像の配置>
図8は、要素画像の配置を示した図である。図8(a)は、第1光源11を発光させた場合における要素画像81を示した図である。図8(b)は、第2光源21を発光させた場合における要素画像82を示した図である。
図8(a)を参照して、要素画像81は、5つの単位画像からなる。図8(b)を参照して、要素画像82も、要素画像81と同様に、5つの単位画像からなる。構造体112と当該構造体112に対応する構造体122との位置とがずれているため(図5参照)、携帯電話機1では、要素画像82は、要素画像81から約2画素分ずれる配置となる。なお、要素画像のずれ量は、構造体112、122同士の位置のずれ量に応じて定まる。
第1導光板12、第2導光板22は、それぞれ、観察領域M1内のOP1〜OP5の領域に対応した視差画像を照射する。観察者900は、立体視が可能になる。また、携帯電話機1は、上述したように、2次元用照明装置30における第3光源31を発光させた場合、液晶パネル1108の解像度で2次元表示が可能になる。
第1導光板12に関しては、たとえば、1つの要素画像81に含まれる5つの画素I1a〜I5eが、それぞれ、観察領域M1中の観察位置OP1、OP2、OP3、OP4、OP5に順に投影されている。また、第2導光板22に関しては、要素画像81に含まれる5つの画素I1a〜I5eが、それぞれ、観察領域M1中の観察位置OP4、OP5、OP1、OP2、OP35に順に投影されている。つまり、第1導光板12と第2導光板22とでは、5つの画素I1a〜I5eがずれて投影される。それゆえ、第1導光板12の要素画像81から2画素ずれた5画素I1c、I2d、I3e、I4f、I5gが、第2導光板22の要素画像82になる。
このように、第1導光板12と第2導光板22とでは要素画像81、82が約2画素ずれているため、上述したような方法で各導光板12、22用の立体画像(図4参照)を作成すると、それぞれの視差画像の合成する画素列も約2画素分ずれる。たとえば視差画像I1の場合、第1導光板12によって、1列目、6列目、11列目、…、といった5画素飛びの画素列の画像が表示されるが、第2導光板22によっては、3列目、8列目、13列目、…、といったの5画素飛びの画素列が表示される。
図9は、上述した観察領域M1において、各導光板12、22によって観察できる視差画像I1に基づく画像を説明するための図である。視差画像I1αは、第1光源11を発光させて第1導光板12から光を照射させた場合に、観察者900が観察できる第1の視差の画像である。視差画像I1βは、第2光源21を発光させて第2導光板22から光を照射させた場合に、観察者900が観察できる第1の視差の画像である。
視差画像I1γは、第1光源11と第2光源21とを時分割で発光させ、当該発光に同期して液晶パネル1108の画像を切り替えたときに観察できる第1の視差の画像である。第1光源11と第2光源21との発光の切り替えタイミングと同期して、液晶パネル1108で表示する画像を切り替えて画像を時分割で表示するときに、切り替え速度を120fps程度にすれば、観察者900は2つの画像(視差画像I1α、I1β)を同時に見ている状態と同じになる。
具体的には、第1導光板12から光を照射したとき、視差画像I1の1列目、6列目、11列目、…といった画素による視差画像I1αが観察位置OP1に投影される。一方、第2導光板22から光を照射したとき、視差画像I1の3列目、8列目、13列目、…といった画素による視差画像I1βが観察位置OP1に投影される。
使用する導光板を切り替え、当該切り替えに同期して観察位置OP1に投影される2枚の立体画像(図4参照)を時分割で表示することにより、それぞれの視差画像I1〜I5は、従来の方法では間引かれていた画像の量を導光板の枚数分だけ減らすことができる。つまり、観察者900は視差画像I1γを見ることになる。これにより、従来、5眼式立体表示時に”1/5”になっていた解像度を、携帯電話機1では”2/5”に向上できる。
また、携帯電話機1は、複数の導光板12、22、32を備えているが、レンチキュラーレンズおよび光偏向素子を備えていないため、当該レンズや素子を備える構成よりも薄型化を図ることができる。
<要素画像の幅>
ところで、第1導光板12および第2導光板22の構造体112、122を線状光源とみなす携帯電話機1では、第1導光板12と第2導光板22とは、図5に示すように液晶パネル1108の表示面に対して平行に重ねて配置される。このため、第2導光板22の構造体122を、第1導光板12の構造体112よりも、液晶パネル1108から離れた位置に配置することになる。このため、構造体112、122がそれぞれ照射するパネルの範囲(要素画像の幅)は、第1導光板12と第2導光板22とでは同じ大きさにならない。
なお、たとえば第2導光板12の構造体122の構成を変更して、第1導光板12による要素画像の大きさと第2導光板22による要素画像の大きさとを同じにしようとすると、観察領域M1において要素画像82(図8(b)参照)を観察できる領域は狭くなる。つまり、たとえば観察位置OP1の全ての領域で必ずしも要素画像82を観察できなくなる。
また、携帯電話機1では、第2導光板22による要素画像の幅は、第1導光板12による要素画像81の幅よりも大きくなる。たとえば、第1導光板12と第2導光板22とが離れすぎると、要素画像82の幅が5画素分の幅よりも大きくなる。この場合、観察領域M1に投影される画像にずれが生じる。つまり、観察領域M1内のそれぞれの観察位置OP1〜OP2に、異なる視差画像が投影されることになる。その結果、クロストークが発生する。なお、「クロストーク」とは、観察領域M1の観察位置において当該観察位置に隣接する観察位置の視差画像が見えてしまう現象のことである。
また、第1導光板12と第2導光板22とを重ねているため、各導光板12、22の厚みも考慮しなければならず、第1導光板12と第2導光板22とを近づけることができる距離にも限界がある。
図10は、第1導光板12による要素画像と第2導光板22による要素画像とを説明するための図である。図10を参照して、要素画像81は、第1導光板12の構造体112−kにより表示される。要素画像82Aは、当該構造体122−kに対応する第2導光板22の構造体122−kにより表示される。なお、kは、1以上n以下の自然数である。
また、実際の携帯電話機1では、上述したように要素画像81と要素画像82とは2画素分だけずれる。図10では、説明の便宜上、要素画像82の代わりに、ずれがない要素画像82Aを示している。
このため、携帯電話機1は、第1導光板12による光の照射範囲を、要素画像81における両端の画素180のブラックマトリクス181を含まない範囲までとする。また、第2導光板22による光の照射範囲を、第1導光板12による光の上記照射範囲に加えて、要素画像81における両端の画素180のブラックマトリクス181と、当該ブラックマトリクス181の隣のブラックマトリクスとを含む範囲とする。
なお、上記のように、視差数が5、視距離が600mm、観察領域M1の幅Wが160mm、視差領域の幅が32mm、画素ピッチが0.0575mm、画素間のブラックマトリクス幅が0.021mmである場合、第1導光板12と液晶パネル1108との間の距離h1は1.73mm、第2導光板22と液晶パネル1108との距離(つまり、h1+h2)は2.03mmとなる。このため、第1導光板12と第2導光板22との距離h2を0.30mm取れることになる。このため、第1導光板12は、導光板としての機能を果たすために十分な厚さにすることができる。
図11は、第1導光板12による画像J11と、第2導光板22による画像J12とを説明するための図である。図11を参照して、画像J11と画像J12とのずれは、観察領域M1内のブラックマトリクス181を投影している領域内に収めることができる。なお、領域802は、ブラックマトリクス181に対応する領域である。また、領域801は、カラーフィルタに対応する領域である。
携帯電話機1では、画素180のカラーフィルタで表示している視差画像が、ブラックマトリクス181によって他の視差画像を投影する領域で観察されることがなくなる。このため、携帯電話機1は、クロストークの発生を抑えることができる。
このときの各導光板12、22の構造体112、122のピッチPS1、PS2は、それぞれの要素画像81、82に対応するピッチとなる。第1導光板12における構造体112のピッチPS1は、上述した式(2)により求まる。また、第2導光板22における構造体122は、出射面22b側に第1導光板12があるため、第1導光板12の影響も考慮しつつ、構造体122に対応する要素画像82を照射する位置に配置する必要がある。
本実施の形態では、1つの要素画像中の視差画像を1画素単位で作成しているが、2画素単位、あるいは絵素単位で作成してもよい。また、要素画像の配置は、マトリクス状の画素配置において列方向に一列に並んで配置しているが、要素画像を斜めにずらして配置(図12参照)するなどの変則的配置であってもよい。
また、本実施の形態では、第1導光板12と第2導光板とによる要素画像のずれ量を2画素としているが、2画素に限定されるものではない。ずれ量は、クロストークが発生しない値であれば任意の値に設定できる。すなわち、ずれの量をD、画素の幅をWp、ブラックマトリクスの幅をWb、自然数をnとすると、ずれ量は、以下の式(3)を満たすものであればよい。
D ≦ Wp×n ± Wb×2 … (3)
〔実施の形態2〕
本発明に係る表示装置の他の実施形態について、図12および図13を参照して説明すると以下のとおりである。本実施の形態では、実施の形態1と同様、表示装置の一例として携帯電話機を例に挙げて説明する。なお、当該表示装置は、実施の形態1と同様、携帯電話機に限定されるものではない。
本実施の形態にかかる表示装置(以下、「携帯電話機1A」と称する)は、第1光源11および第2光源21の発光タイミングの制御を行わない点において、実施の形態1の携帯電話機1とは異なる。また、携帯電話機1Aは、発光する光源の切り替えに同期して要素画像を切り替えない点において、実施の形態1の携帯電話機1とは異なる。また、携帯電話機1Aは、各導光板によって表示される要素画像が互いにずれていない点において、実施の形態1の携帯電話機1とは異なる。
携帯電話機1Aは、立体用照明装置10と、立体用照明装置20と、2次元用照明装置30と、液晶パネル1108と、制御装置70と、立体用照明装置40(図13参照)とを備えている。立体用照明装置40は、バックライトユニットである。立体用照明装置40は、第4光源41と、第4導光板42とを含む(図13参照)。第4導光板42は、第1導光板12および第2導光板22と同様に、複数の構造体を備える。
なお、携帯電話機1Aにおいては、第1導光板12による要素画像と第2導光板22による要素画像とが、上述したように2画素ずれないように、各導光板12,22において複数の構造体が配置されている。
ところで、立体画像を表示する表示装置において、要素画像の配置を斜めにすることにより、垂直および水平方向の解像度の差を緩和できること、およびブラックマトリクスによる視差画像間の飛びを低減することができることは広く知られている。本実施の形態にかかる携帯電話機1Aは、要素画像の配置を斜めにする。
ただし、要素画像を斜めに配置した場合、立体画像の観察時における問題の一つとしてクロストークが挙げられる。クロストークの解決方法としては、光線の配光性を高めること、ブラックマトリクス領域を増やすことなどが挙げられる。
図12は、要素画像の斜めに配置したときの視差画像の表示領域を示した図である。図12を参照して、第2の視差の視差画像I2の表示領域M2内には、隣接する他の視差画像の表示領域の画素180を含んでいる。
当該領域は、潜在的なクロストーク領域M21となっている。クロストークの改善のためには、当該領域M21を取り除く必要がある。たとえば、改善策の一つとして、ブラックマトリクス181の領域を大きくして、潜在的なクロストーク領域M21をブラックマトリクスで覆うことが考えられる。しかしながら、上記のようにブラックマトリクスの領域を大きくしたときの問題として、ブラックマトリクス181による視差画像間の飛び(flipping)や光量の低下などが挙げられる。携帯電話機1Aは、当該問題を解決可能に構成されている。以下、当該問題を解決するための具体的構成について、説明する。
図13は、第1導光板12と第2導光板22と第4導光板42とを用いたときの視差画像間の飛びを低減する方法を説明するための図である。図13(a)は、携帯電話機1Aの断面図である。なお、図13(a)においては、説明の便宜上、液晶パネル1108を3つ示しているが、実際には、液晶パネル1108は1つである。図13(b)は、携帯電話機1Aにおいて観察者900が視認する画像を説明するための図である。
図13(a)を参照して、携帯電話機1Aは、第1導光板12と、第2導光板22と、第4導光板42とを、この順に配置している。図13(b)を参照して、携帯電話機1Aでは、第1導光板12による観察領域M1−Aと、第2導光板22による観察領域M1−Bと、第4導光板42による観察領域M1−Cとが、ブラックマトリクスの幅の2倍以下でX方向にずれるように各導光板12、22、42を配置する。このため、第1導光板12による画像J112と、第2導光板22による画像J122と、第3導光板42による画像142とは、ブラックマトリクスの幅の2倍以下でX方向にずれる。この場合、画素のX方向でのカラーフィルタとブラックマトリクスとの割合を2:1としている。
なお、ブラックマトリクスの幅とは、画素180の一端に位置する1つのブラックマトリクス181における幅である(図12参照)。ブラックマトリクスの幅の2倍とは、隣同士のカラーフィルタ間の幅である。
したがって、画素のブラックマトリクスの領域を大きくしてクロストークを低減する場合でも、携帯電話機1Aは、ブラックマトリクスが照射される領域に他の立体表示用の導光板によって同じ視差画像を照射する。このため、観察者900は、視差画像間の飛びを削減された画像J100を見ることができる。
また、本実施の形態では、立体表示用の導光板12、22、42を互いに重ねている。しかしながら、このような構成に限定されるものではない。たとえば、立体表示用の導光板を1つだけ備え、当該1つの導光板内にピッチのことなる構造体列(たとえば、3列)を複数配置するように携帯電話機1Aを構成としてもよい。また、当該配置を携帯電話機1Aがとれば、照射領域を同じ大きさにすることができるため、当該配置をとらない構成よりも画質が高い画像を表示でき、さらに薄型化も可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 携帯電話機、1A 携帯電話機、10 立体用照明装置、11 第1光源、12 第1導光板、12a 端面、20 立体用照明装置、21 第2光源、22 第2導光板、22a 端面、30 2次元用照明装置、31 第3光源、32 第3導光板、32a 端面、40 立体用照明装置、41 第4光源、42 第4導光板、70 制御装置、71 表示制御部、72 光源制御部、81 要素画像、82 要素画像、82A 要素画像、112 構造体、122 構造体、180 画素、181 ブラックマトリクス、1108 液晶パネル。

Claims (6)

  1. 表示パネルに複数の要素画像を表示することによって当該表示パネルに立体画像を表示する表示装置であって、
    前記表示パネルの背面側に設置された立体表示用導光板と、当該立体表示用導光板の少なくとも一端面から当該立体表示用導光板内に光を入射させる光源とを含んだ立体表示用照明装置を備え、
    前記立体表示用導光板は、前記表示パネルの表示面と平行な面に沿って、互いに形状の異なる複数の構造体を有し、
    前記構造体の各々は、前記要素画像の表示位置に基づいて配置され、前記光源からの光を前記表示パネルの方向に反射し、
    前記表示装置は、前記立体表示用照明装置を複数備え、
    各前記立体表示用照明装置に含まれる各前記立体表示用導体板は、前記表示パネルの背面から互いに異なる距離の位置に配置されている、表示装置。
  2. 前記表示装置は、
    各前記立体表示用照明装置に含まれる各前記光源の発光のタイミングを制御する光源制御手段と、
    前記表示パネルに前記要素画像を表示させる表示制御手段とをさらに備え、
    前記光源制御手段は、前記複数の光源のうち発光する光源を時分割で切り替え、
    前記表示制御手段は、前記発光する光源の切り替えに同期して、前記要素画像を切り替え、
    前記複数の構造体は、前記立体表示用導光板同士で互いにずれた位置に配置されている、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記複数の構造体の配置の間隔は、当該複数の構造体を含む前記立体表示用導光板においては一定であり、当該間隔は、前記立体表示用導光板同士で互いに異なり、
    前記立体表示用導光板同士では、前記構造体に対応する前記要素画像の幅が互いに異なる、請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示装置は、二次元用の照明装置をさらに備える、請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記表示パネルは、複数の画素とブラックマトリクスとを含んだ液晶表示パネルであって、
    前記光源の発光により表示される前記要素画像の位置は、前記複数の光源のうち前記発光する光源に応じて互いにずれており、
    前記ずれの量をD、前記画素の一定方向の幅をWp、前記ブラックマトリクスの前記一定方向の幅をWb、自然数をnとすると、
    D ≦ Wp×n ± Wb×2
    の関係が成立する、請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記表示パネルは、ブラックマトリクスとを含んだ液晶表示パネルであって、
    前記要素画像の位置は、前記立体表示用照明装置同士で互いにずれており、
    前記ずれの量は、前記ブラックマトリクスの幅の2倍以下である、請求項1に記載の表示装置。
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