JP2011095013A - 分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用頻度を把握して不公平感を減らしながら適正な頻度で確実にメンテナンスができる分析装置を提供する。
【解決手段】測定実行毎に所定度数を加算的または減算的に累積記憶するリムーバブル記憶媒体(磁気カード6)と、この記憶媒体に記憶された度数が所定限度に達したとき、或いは前記度数と前記所定限度との差が前記所定度数未満になったとき分析実行を不能にするインターロック機構7とを備えた。これにより、使用頻度に応じた適切なメンテナンス時期を知ることが可能となり、しかも、メンテナンス時期が来たときは必ずメンテナンスを実施しなければならなくなる。
【選択図】 図1
【解決手段】測定実行毎に所定度数を加算的または減算的に累積記憶するリムーバブル記憶媒体(磁気カード6)と、この記憶媒体に記憶された度数が所定限度に達したとき、或いは前記度数と前記所定限度との差が前記所定度数未満になったとき分析実行を不能にするインターロック機構7とを備えた。これにより、使用頻度に応じた適切なメンテナンス時期を知ることが可能となり、しかも、メンテナンス時期が来たときは必ずメンテナンスを実施しなければならなくなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、適時にメンテナンスを必要とする分析装置に関する。
以下、原子吸光光度計(以下、AAと略記)を例示して説明する。
AAには、高温の燃焼炎中で試料を原子化するフレーム方式AAと、電気加熱された高温のファーネス内で原子化するフレームレス方式AAがあり、装置によっては、両方式のいずれかを切り換え使用可能なタイプもある。
AAには、高温の燃焼炎中で試料を原子化するフレーム方式AAと、電気加熱された高温のファーネス内で原子化するフレームレス方式AAがあり、装置によっては、両方式のいずれかを切り換え使用可能なタイプもある。
フレーム方式AAは、試料溶液を空気と共にノズルから噴出させて霧化し、アセチレン等の燃料ガスと混合して燃焼させると、そのフレーム中で試料が原子化されるので、このフレーム中に測定光を通過させ、分析目的元素の吸収波長域の吸光度を測定することによりその濃度を算出表示するものである。
フレームレス方式AAは、グラファイト製の高温のファーネス内に試料を導入し原子化すると共に、このファーネス内に測定光を通して測定を行う方式である。
フレームレス方式AAは、グラファイト製の高温のファーネス内に試料を導入し原子化すると共に、このファーネス内に測定光を通して測定を行う方式である。
フレーム方式AAでは、上記の通り、アセチレン等の可燃性ガスを使用するので、万一配管の弛み等の原因でガス漏れが起きると爆発の危険を伴う。このため定期的な点検は欠かすことができない。フレームレス方式AAにおいては爆発の危険はないが、測定精度を維持するためにも定期点検は必要である。
他方、例えば公衆電話におけるテレフォンカードとして広く知られているプリペイドカードは、リムーバブル記憶媒体の一種であり、予め所定度数を記憶した磁気カード等をカードリーダ/ライターを備えた機器(例えば公衆電話機)に挿入するとその機器が使用可能となり、使用量に応じた度数がカードから減算され、残り度数が無くなれば機器を使用できなくなる仕組みである。
プリペイドカードは、公衆電話のほか、遊技機、発券機、給油機などに広く利用されるが、計測分野への応用としては、例えば特許文献1に示すガス流量計に利用した例がある。
プリペイドカードは、公衆電話のほか、遊技機、発券機、給油機などに広く利用されるが、計測分野への応用としては、例えば特許文献1に示すガス流量計に利用した例がある。
上述の如く、メンテナンスを怠ると危険性が高まる分析装置があるが、現実には適切にメンテナンスがなされないまま使用される場合も少なくない。一方、従来のメンテナンスは使用頻度に関わらず一律に経過時間に応じた点検(定期点検)が主であったから、使用頻度が低い場合はメンテナンス費用が割高になる傾向があり、使用者の立場から見れば、単純に経過時間のみに基づくメンテナンスには不公平感を伴い、確実な定期点検が実施されない理由の一つとなっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、使用頻度を把握して不公平感を減らしながら適正な頻度でメンテナンスができる分析装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、測定実行毎に所定度数を加算的または減算的に累積記憶するリムーバブル記憶媒体と、この記憶媒体に記憶された度数が所定限度に達したとき、或いは前記度数と前記所定限度との差が前記所定度数未満になったとき分析実行を不能にするインターロック機構とを備えたものである。従って、使用頻度に応じた適切なメンテナンス時期を知ることが可能となり、しかも、メンテナンス時期が到来したときは必ずメンテナンスを実施しなければ以後の分析を行うことができないので安全である。また、本発明はリムーバブル記憶媒体に機体識別情報を記憶させ、機体が保持する機体識別情報と一致する場合に限り分析実行を可能にする。さらに、本発明を構成するリムーバブル記憶媒体として磁気カードまたはICカードを用い、また、本発明は、安全確保のためメンテナンスの欠かせない分析装置であるAAに用いることで特に有用性が高い。
本発明は上記のように構成されているので、適切なメンテナンス時期を知ることが可能となり、また、メンテナンスをせずに使い続けることによる危険性の増大を未然に防ぐことができる。さらに、磁気カード等のリムーバブル記憶媒体をキーとして利用することにより、部外者や未熟練者が不用意に機器を操作することによる危険性を防止することもできるので、安全管理上極めて有用である。
図1に本発明の一実施例装置の概略構成を示す。
同図において、1は分析部であって、例えば前述したAAである。2は、この分析部1をコントロールするコンピュータ等で構成される制御部、3は、測定結果等を表示・記録する表示記録部、4は、オペレータがこの装置を操作するためのキーボード等から成る操作部である。
同図において、1は分析部であって、例えば前述したAAである。2は、この分析部1をコントロールするコンピュータ等で構成される制御部、3は、測定結果等を表示・記録する表示記録部、4は、オペレータがこの装置を操作するためのキーボード等から成る操作部である。
5は、挿入された磁気カード6に記憶された情報を読み取り、また情報を書き換えるカード読取部(カードリーダ/ライターとも呼ばれる)であって、これも制御部2により制御されている。磁気カード6は、テレフォンカード等に類似のカード型記憶媒体であって、予め一定の度数と共にこのカードが挿入されるべき装置の機体識別情報(例えばシリアル番号)を記憶している。7は、例えば制御部2から分析部1へ送られる測定開始信号を遮断するスイッチ回路から成るインターロック機構である。
上記のように構成された装置で分析を実行するには、まず磁気カード6をカード読取部5に挿入し、分析部1に試料を装填する等の準備を整えた上で、オペレータが操作部4を介して測定を開始するための測定コマンドを発行すると、カード読取部5で磁気カード6の残り度数が読み取られ、測定終了後に残り度数から測定モード(例えば、フレーム方式かフレームレス方式か)に応じて所定度数が差し引かれる。測定を実行するにはこの所定度数以上の残り度数が必要であり、残り度数が不足する場合は、インターロック機構7が作動することにより測定は実行されない。
その後、この装置で測定を行うには、一定度数がチャージされた磁気カード6を新たに入手して挿し換える必要がある。新しい磁気カード6を要求された管理者は、まず装置の点検を実施した上で磁気カード6をオペレータに交付することで、確実に保守管理を行うことができる。
図2は、上記実施例装置の動作を説明するフロー図である。以下、図2に基づき順を追って本実施例装置の動作を説明する。
(1)測定コマンド発行により、カード読取部5で磁気カード6に記憶されたシリアル番号等の機体識別情報が読み取られ、本装置の制御部2内のコンピュータに記憶されているシリアル番号と照合され、一致しない場合は測定が中止される。これにより、磁気カード6の不正使用が防止される。
(1)測定コマンド発行により、カード読取部5で磁気カード6に記憶されたシリアル番号等の機体識別情報が読み取られ、本装置の制御部2内のコンピュータに記憶されているシリアル番号と照合され、一致しない場合は測定が中止される。これにより、磁気カード6の不正使用が防止される。
(2)シリアル番号が一致していれば、次にカードの残り度数Nrを読み取り、測定モードに応じた所定度数Nm以上の度数が有るか否かの確認を行う。即ち、NrとNmを比較し、NrがNm以上であればOK、NrがNm未満であれば度数不足として測定を中止する。
所定度数Nmは、通常は一測定当たり1度数とするが、負荷の大きい測定モードでは加重する。例えば、フレームレス方式の場合はNm=1であるが、フレーム方式の場合はNm=3とする。
所定度数Nmは、通常は一測定当たり1度数とするが、負荷の大きい測定モードでは加重する。例えば、フレームレス方式の場合はNm=1であるが、フレーム方式の場合はNm=3とする。
(3)次に装置的なエラーの有無をチェックする。例えば光源が未だ安定しない等、分析部1が測定を実行できない状況にあれば制御部2で検知してエラー信号を発する。エラー信号が有る場合は、当然ながら測定は中止される。
(4)上記各段階のチェックを経て測定が実行されると、測定終了後に磁気カード6から所定度数Nmが減算される(度数消費)。
(5)継続して次の測定を行う場合は、最初に戻って、次の測定コマンドを発行する。
(4)上記各段階のチェックを経て測定が実行されると、測定終了後に磁気カード6から所定度数Nmが減算される(度数消費)。
(5)継続して次の測定を行う場合は、最初に戻って、次の測定コマンドを発行する。
上記の例は、磁気カード6はプリペイドカードと同様に、予め一定度数をチャージしておき、測定毎に所定度数を減算的に累積する方式であるが、逆に、度数0から始めて加算的に度数を累積し、その累積度数が所定限度に達したときインターロックが働く方式でも効果は同じである。
また、磁気カード6の代わりに、より記憶容量の大きいICカードを用いてもよく、さらに、カード型記憶媒体に限らず、その他のリムーバブル記憶媒体を用いてもよい。
以上、AAを例示して説明したが、本発明はその他の分析装置に対しても適用可能であることは自明である。
本発明はAAを始めとする各種分析装置に利用できる。
1 分析部
2 制御部
3 表示記録部
4 操作部
5 カード読取部
6 磁気カード
7 インターロック機構
2 制御部
3 表示記録部
4 操作部
5 カード読取部
6 磁気カード
7 インターロック機構
Claims (4)
- 測定実行毎に所定度数を加算的または減算的に累積記憶するリムーバブル記憶媒体と、該リムーバブル記憶媒体に記憶された度数と所定限度との差が前記所定度数未満になったとき、或いは前記リムーバブル記憶媒体に記憶された度数が所定限度に達したとき測定実行を不能にするインターロック機構とを備えたことを特徴とする分析装置。
- 前記リムーバブル記憶媒体が装着すべき機体の機体識別情報を予め記憶すると共に、該リムーバブル記憶媒体に記憶された機体識別情報と前記機体が保持する機体識別情報とを照合して両者の機体識別情報が一致しないときは分析実行を不能にするインターロック機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
- 前記リムーバブル記憶媒体が磁気カード、またはICカードであることを特徴とする請求項2記載の分析装置。
- 前記分析装置が原子吸光光度計である請求項1、請求項2、または請求項3に記載の分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009247112A JP2011095013A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009247112A JP2011095013A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011095013A true JP2011095013A (ja) | 2011-05-12 |
Family
ID=44112104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009247112A Pending JP2011095013A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011095013A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016045004A (ja) * | 2014-08-20 | 2016-04-04 | 株式会社島津製作所 | 分析装置管理システム |
-
2009
- 2009-10-27 JP JP2009247112A patent/JP2011095013A/ja active Pending
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