JP2010282308A - 自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】短時間の停電では終了処理にはいらず、取引可能な状態にすぐに復帰することができる自動取引装置を実現する。
【解決手段】取引中の停電の場合は、取引の進行状態を確認し、取引中断可能の場合は取引を中断し、積極的に主制御部以外の電源を落とし、バッテリの節約を図る。また、停電発生からの放電量を測定し、バッテリ残量を予測するバッテリ容量の検出回路により、主制御部が終了処理を保証できる最低のバッテリ容量となった場合に主制御部を終了処理する。このため、比較的長い時間の停電でもバックアップを続け、再起動にかかる十数分の取引不可となる時間を回避できる。
【選択図】図1
【解決手段】取引中の停電の場合は、取引の進行状態を確認し、取引中断可能の場合は取引を中断し、積極的に主制御部以外の電源を落とし、バッテリの節約を図る。また、停電発生からの放電量を測定し、バッテリ残量を予測するバッテリ容量の検出回路により、主制御部が終了処理を保証できる最低のバッテリ容量となった場合に主制御部を終了処理する。このため、比較的長い時間の停電でもバックアップを続け、再起動にかかる十数分の取引不可となる時間を回避できる。
【選択図】図1
Description
停電時のバッテリを有効活用し稼動時間を最大限とした現金自動取引装置に関するものである。
従来の自動取引装置では、停電のバックアップ運転時に不必要なユニットの電源を落とし、バッテリの無駄な消費を抑える公知例(特許文献1参照)はあった。また、停電時のバックアップ運転中にバッテリが不足し、いきなり電源が落ちることを避けるために、バッテリ容量が十分ある一定の時間以内にシステム装置の終了処理をおこなっていた。
特許文献1において、取引中に発生した停電において、取引を継続するためには電源を落としてよい不必要なユニットがなく、ほとんどのユニットの電源をバックアップする必要があり、顧客の入力操作などで時間を要した場合には取引中に電源が落ちてしまう課題があった。
このため前述の従来技術によると、停電発生後の一定時間内で、システム装置の終了処理をおこない、バッテリが不足し、いきなり電源が落ちることを避けているが、終了処理をおこなうと再起動後取引ができるようになるまで十数分の取引不可となる時間が発生するという課題があった。
本発明の目的は、停電発生時にバッテリの消費を抑えることと、極力終了処理に入らず取引不可となる時間を発生させないことにある。
前述の目的を達成するために、本発明は利用者の希望する取引を自動的に取引処理を行う自動取引装置において、主制御部に電源を供給する主電源部と、それ以外の制御部に電源を供給する少なくとも一つの副電源部と、停電時に主電源に替わって自動駆動するバックアップ電源部と、停電があったことを検知する停電検知手段と、該自動取引装置での取引の進行状態を確認する進行状態確認手段と、を備え、該自動取引装置での取引処理中に停電が発生したことを検知した場合は、主電源に替わって前記バックアップ電源部に電源供給を切替え、かつ前記進行状態確認手段で該自動取引装置での取引処理中の場合は、装置内部の利用者のカードを返却した後、取引を中断し、前記進行状態確認手段で該自動取引装置での取引以外の場合は、少なくも前記副電源部の一つを電断し、かつ取引出来ないように処理することを特徴とする自動取引装置。
上述のような構成としたため、停電が発生した際に、取引処理を中断することで、副電源部を落とすことが可能となり、副電源部が使用するバッテリの消費を抑えることができる。
さらに前述の目的を達成するために、本発明は停電からのバッテリの放電量を測定し、バッテリの容量を検出する検出回路を備え、バッテリの容量が設定された値以下になった際に終了処理をおこなうことを特徴とする自動取引装置。
上述のような構成としたことで、バッテリの容量が終了処理を保証できる最低の容量となるまで、終了処理にはいらず、終了処理にかかる十数分の取引不可の状態を発生させないことができる。
本発明の自動取引装置は、停電が発生した場合においても、バッテリの容量に応じて最適な各部への電源供給を可能な自動取引装置を提供する。
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係る自動取引装置を説明する図である。図において101は自動取引装置、102は液晶などで構成した表示部であり、作業者に対する作業案内が表示する。103は作業者が操作する入力部でありキーボードあるいはタッチパネルなどで構成される。104はカード機構であり、作業者のカード情報の取得をおこなう。105は明細票機構であり、明細票を印字する。106は紙幣の入出金取引きをおこなう紙幣入出金機構部、107は硬貨の入出金取引きをおこなう硬貨入出金機構部である。111は自動取引装置全体の動作を制御する主制御部である。主制御部111は前記各部の制御をおこなうCPU112、各部の処理に関連するデータを一時的に記憶するメモリ113、HDDやDVDドライブなどの記憶部115で構成することができる。108は前記各部に電源を供給する電源部であり、バッテリ109の充電をおこない、停電時はバッテリから電源供給を受け、前記各部の電源をバックアップする。バッテリ109周辺にはサーミスタ等の温度センサ110を配置する。117はバッテリ容量検出回路であり、温度センサ110と接続され、バッテリ109周辺温度を検出する温度検出回路122とバッテリ109が放電する際に流れる電流および電圧を検出する電流・電圧検出回路121と動作時間・放電時間を測定するためのタイマ回路120および周囲温度、放電電流・電圧・動作時間・放電時間よりバッテリの残容量を演算するCPU118とメモリ119で構成することができる。116の電源制御機構は装置全体の電源を制御する部位であり、電源部108と主制御部111と間の停電情報や各部の電源入切の情報を中継するとともにバッテリ容量検出回路117が検出したバッテリ残容量情報を主制御部111に通知する。
図2はバッテリ容量検出回路の動作を説明したものである。
稼動時間を測定するタイマ120を開始する(S201)。次にバッテリ周辺の温度計測を開始する(S202)。また、稼動時間・バッテリの周囲温度および停電回数・放電深度の各パラメータにより定期的にバッテリ容量を算出し、結果をバッテリ容量検出回路117のメモリ119に記憶する(S203)。これはバッテリ容量が上述のパラメータにより変化するため、定期的に現状のバッテリ容量を見直すためである。
図3は停電が発生した場合のバッテリ容量検出回路117の割り込み処理を説明する図であり、これまで発生した停電の回数をインクリメントし、メモリ119に記憶する(S304)。バッテリ電流・電圧および時間を測定し、バッテリの放電量を測定する(S305)。次に停電が復電したか確認し(S306)、まだ停電中であれば定期的に算出した停電以前のバッテリ容量から使用したバッテリ放電量を引きバッテリの残容量を算出する(S307)。次にこのバッテリ容量があらかじめ設定した設定値以下であるか判断し(S308)、バッテリ残容量があらかじめ設定した設定値以下の場合には、電源制御機構116にすぐに終了処理をおこなうようにアラームを送信する(S309)、ここで述べた設定値は終了処理を保証できる最低のバッテリ容量とすることで、バッテリ容量を最大限に有効に利用することができる。
停電が復電した場合はバッテリの放電量(放電深度)をメモリ119に記憶し(S306)停電処理を終了する。ここで記憶した停電回数と放電深度は図2で述べたバッテリ容量算出のために利用される。
図4は自動取引装置の概略動作に関して説明した説明図である。
操作者は取引きをおこなう際に、入金・出金・照会などの取引きを入力部103より入力し選択する(S401)。カード挿入の案内が表示部102に表示されるのでカード機構104にカードを挿入する(S402)。次に暗証番号入力の案内が表示部102に表示され、暗証番号を入力部103より入力する(S403)。(S401)で選択した取引内容により、出金取引きを選択した場合には、出金金額入力をおこない、入金取引きを選択した場合には紙幣を投入する(S404)。(S404)の処理までは取引きを中断し、カード・紙幣などの媒体は操作者に返却することが可能である。
自動取引装置はホスト装置と取引要求の送受信をおこないホストからの取引許可を得る(S405)。(S405)の処理後は取引きを中断し、カード・紙幣などの媒体を操作者に返却することが困難となる。取引許可を得てカード/明細票の放出および現金放出をおこない(S406)、ホスト装置と取引完了報告の送受信をおこない取引きが完了する(S407)。
図5は停電発生時の自動取引装置の動作に関して説明した説明図である。
停電が発生した際に、自動取引装置がアイドル中であるか確認する(S501)。アイドル中である場合には、取扱いを中止し(S502)、取扱者が取引きにはいらないようにする。主制御部以外の全部位の電源を落とし(S503)、バッテリの使用量を抑える。
次に停電が復電したか確認し(S504)、復電していれば各部位の電源を入れ(S505)、アイドル状態に復帰する。
次に停電が復電したか確認し(S504)、復電していれば各部位の電源を入れ(S505)、アイドル状態に復帰する。
(S501)でアイドル中でなく取引中であると判断された場合は取引要求通信送受信前の状態か確認する(S506)。取引要求通信送受信前であれば、操作者に媒体返却が可能であるため、停電発生し、取引きを中断することを表示部102に表示し(S507)、カード・紙幣の媒体を操作者に返却する(S508)。以降はアイドル時の停電と同様に取扱いを中止し(S502)、主制御部以外の全部位の電源を落とし(S503)、バッテリの使用量を抑える。停電が復電したか確認し(S504)、復電していれば各部位の電源を入れ、アイドル状態に復帰する(S505)。(S506)で取引要求通信送受信後であった場合には、操作者に媒体返却を行っていないため、本停電処理を終了し、取引きを継続する。
図6は停電中にバッテリ残容量が少なくなりアラームが発生した場合の処理を説明した説明図である。
アラームが発生した際には、ただちに終了処理をおこない(S601)、装置電源をOFFしてバッテリ運転を終了する(S602)。停電が復電すると、電源制御機構116は装置電源をONし(S604)、装置が起動してアイドル状態となる。
図7は本発明にかかる自動取引装置の外観を示した図である。
101…自動取引装置(ATM)、102…表示部、103…入力部、104…カード機構、105…明細票印字機構、106…紙幣入出金機構、107…硬貨入出金機構、108…電源部、109…バッテリ、110…温度センサ、111…主制御部、112…主制御部のCPU、113…主制御部のメモリ、114…主制御部の通信部、115…主制御部の記憶部、116…電源制御機構、117…バッテリ容量検出回路、118…バッテリ容量検出回路のCPU、119…バッテリ容量検出回路のメモリ、120…バッテリ容量検出回路のタイマ回路、121…バッテリ容量検出回路の電流・電圧検出回路、122…バッテリ容量検出回路の温度検出回路。
Claims (2)
- 利用者の希望する取引を自動的に取引処理を行う自動取引装置において、主制御部に電源を供給する主電源部と、それ以外の制御部に電源を供給する少なくとも一つの副電源部と、停電時に主電源に替わって自動駆動するバックアップ電源部と、停電があったことを検知する停電検知手段と、該自動取引装置での取引の進行状態を確認する進行状態確認手段と、を備え、該自動取引装置での取引処理中に停電が発生したことを検知した場合は、主電源に替わって前記バックアップ電源部に電源供給を切替え、かつ前記進行状態確認手段で該自動取引装置での取引処理中の場合は、装置内部の利用者のカードを返却した後、取引を中断し、前記進行状態確認手段で該自動取引装置での取引以外の場合は、少なくも前記副電源部の一つを電断し、かつ取引出来ないように処理することを特徴とする自動取引装置。
- 停電からのバッテリの放電量を測定し、バッテリの容量を検出する検出回路を備え、バッテリの容量が設定された値以下になった際に終了処理をおこなうことを特徴とする自動取引装置。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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JP2009133622A Pending JP2010282308A (ja) | 2009-06-03 | 2009-06-03 | 自動取引装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016206873A (ja) * | 2015-04-21 | 2016-12-08 | 沖電気工業株式会社 | 自動取引装置 |
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2009
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