JP2011094529A - 燃料供給ポンプ - Google Patents

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【課題】燃料供給ポンプ1において、加圧室4からリークした燃料のシール構造をシリンダ2に設けることなく、リークした燃料がカム室20に向かうのを阻止する。
【解決手段】タペット8とハウジング7との摺接範囲に、加圧室4からリークする燃料をカム室20に対して封止するシール構造を設ける。これにより、加圧室4からリークした燃料は、シリンダ2とプランジャ3との摺動隙間を介してリーク室29に漏れ込む。そして、リーク室29に漏れ込んだ燃料は、タペット8とハウジング7との摺接範囲に設けられたシール構造により、カム室20に漏れ込むのを阻止される。このため、燃料供給ポンプ1において、加圧室4からリークした燃料のシール構造をシリンダ2に設けることなく、リークした燃料がカム室20に漏れ込むのを阻止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに燃料を供給する燃料供給ポンプに関する。
従来から、燃料供給ポンプは、シリンダ内にプランジャを摺動自在に支持して、プランジャの一端に燃料の加圧室を形成するとともにプランジャの他端側にカムを有し、プランジャの移動に応じて加圧室を膨張したり圧縮したりすることで、加圧室に燃料を吸入するとともに加圧し、加圧した燃料を加圧室から吐出する。ここで、加圧室を圧縮する方向にプランジャを駆動する駆動力は、カムの回転により与えられ、カムは、エンジンに駆動されて回転する。
ところで、この燃料供給ポンプでは、シリンダとプランジャとの摺動隙間を介して加圧室から燃料がリークする。そして、加圧室からリークした燃料が、カムの配される領域(つまり、潤滑油により潤滑される領域)に入り込むのを阻止するために、シール構造を設ける必要がある。
このため、例えば、特許文献1の燃料供給ポンプでは、プランジャと摺接する各種のシール部材をシリンダに配するとともに、シリンダに燃料の回収路を設けている。これにより、リークした燃料は、カムの方に向かうのを阻止されるとともに、回収路に導かれて所定のタンクに回収される。
しかし、特許文献1の燃料供給ポンプによれば、シール部材を配する空間や、リークした燃料の回収路を高硬度なシリンダに設けなければならない場合がある。例えば、蓄圧式燃料噴射装置のように100MPaを超えるような高圧で燃料を吐出する場合、シリンダは高硬度な素材により設けられている。そして、高硬度なシリンダに、シール部材を配する空間やリークした燃料の回収路を設ける作業は極めて煩雑である。
特開2003−206825号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、燃料供給ポンプにおいて、加圧室からリークした燃料に対するシール構造をシリンダに設けることなく、リークした燃料がカムの方に向かうのを阻止することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の燃料供給ポンプは、シリンダ内にプランジャを摺動自在に支持して燃料の加圧室を形成する高圧ポンプと、プランジャをシリンダ内で摺動させる駆動力を与えるカムと、プランジャとカムとの間に介在して、カムからプランジャに駆動力を伝達するとともに、所定のハウジング内に摺動自在に支持されるタペットとを備え、カムの回転に応じて加圧室を圧縮または膨張することで、加圧室から燃料を吐出したり、加圧室に燃料を吸入したりする。そして、タペットとハウジングとの摺接範囲には、プランジャとシリンダとの摺動により加圧室からリークする燃料をカム側に対して封止するシール構造が設けられている。
これにより、加圧室からリークした燃料は、シリンダとプランジャとの摺動隙間を介して、シリンダ、プランジャ、ハウジングおよびタペット等により区画される空間に漏れ込む。そして、上記の空間に漏れ込んだ燃料は、タペットとハウジングとの摺接範囲に設けられたシール構造により、カム側に漏れ込むのを阻止される。このため、燃料供給ポンプにおいて、加圧室からリークした燃料に対するシール構造をシリンダに設けることなく、リークした燃料がカムの方に向かうのを阻止することができる。
なお、ハウジングやタペットの素材には、100MPaを超えるような高圧で燃料を吐出する場合でも、シリンダやプランジャほどの高硬度なものを必要としない。このため、シール部材を配する空間やリークした燃料の回収路をハウジングやタペットに設ける作業は、シリンダやプランジャに設ける場合に比べて容易である。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の燃料供給ポンプによれば、シール構造は、シール部材をハウジングに配してタペットの外周に摺接させることで形成されている。
シール構造を形成するための余裕は、タペットよりもハウジングの方が大きい。そこで、シール部材を余裕の大きいハウジングに配してタペットの外周に摺接させ、シール構造を形成している。これにより、余裕の大きい方にシール構造を形成する空間や部材等を配することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の燃料供給ポンプは、高圧ポンプ、カムおよびタペットをそれぞれ複数備え、加圧室からリークした燃料の漏出空間が、シリンダ、プランジャ、ハウジングおよびタペットにより区画されて各々の高圧ポンプごとに形成されている。そして、各々の漏出空間は互いに連通している。
タペットとハウジングとの摺接範囲にシール構造を設ける場合、シリンダとプランジャとの摺動隙間にはシール構造が形成されず、加圧室からリークした燃料は上記の漏出空間に漏れ込んで溜まる。このため、漏出空間の燃料がプランジャやタペットの移動に対する抵抗になる虞がある。
そこで、各々の漏出空間を互いに連通させて、漏出空間同士でリークした燃料を自在に移動できるようにすることで、リークした燃料がプランジャやタペットの移動に対する抵抗になる虞を解消することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の燃料供給ポンプによれば、各々の漏出空間には、加圧室に向かう燃料の一部が供給される。
蓄圧式燃料噴射装置のように100MPaを超えるような高圧で燃料を吐出する場合、漏出空間に漏れ込んだ燃料の温度は100℃を超える高温になってしまう。このため、シール部材が高温の燃料に曝されることで早期に劣化してしまい機能を果たさなくなる虞がある。
そこで、加圧室に向かう燃料の一部、つまり、低温の燃料を漏出空間に導入して、漏出空間における燃料の温度を下げる。この結果、シール部材は高温の燃料に曝されなくなるので、シール部材が早期に劣化して機能を果たさなくなる虞を解消できる。
(a)は燃料供給ポンプの全体構成図であり、(b)は(a)のA−A断面図である(実施例)。
実施形態の燃料供給ポンプは、シリンダ内にプランジャを摺動自在に支持して燃料の加圧室を形成する高圧ポンプと、プランジャをシリンダ内で摺動させる駆動力を与えるカムと、プランジャとカムとの間に介在して、カムからプランジャに駆動力を伝達するとともに、所定のハウジング内に摺動自在に支持されるタペットとを備え、カムの回転に応じて加圧室を圧縮または膨張することで、加圧室から燃料を吐出したり、加圧室に燃料を吸入したりする。そして、タペットとハウジングとの摺接範囲には、プランジャとシリンダとの摺動により加圧室からリークする燃料をカム側に対して封止するシール構造が設けられている。
また、シール構造は、シール部材をハウジングに配してタペットの外周に摺接させることで形成されている。
また、燃料供給ポンプは、高圧ポンプ、カムおよびタペットをそれぞれ複数備え、加圧室からリークした燃料の漏出空間が、シリンダ、プランジャ、ハウジングおよびタペットにより区画されて各々の高圧ポンプごとに形成されている。そして、各々の漏出空間は互いに連通している。
さらに、各々の漏出空間には、加圧室に向かう燃料の一部が供給される。
〔実施例の構成〕
実施例の燃料供給ポンプ1の構成を、図面に基づいて説明する。
燃料供給ポンプ1は、車両のエンジン(図示せず)に噴射供給すべき燃料を加圧して吐出するものであり、例えば、燃料供給ポンプ1から吐出された燃料を蓄えるコモンレール(図示せず)、エンジンの各気筒内に配されコモンレールから燃料の分配を受けて燃料を噴射する燃料噴射弁(図示せず)、燃料供給ポンプ1や燃料噴射弁の動作を制御する電子制御装置(図示せず:以下、ECUと呼ぶ。)等とともに、蓄圧式の燃料噴射装置を構成する。
燃料供給ポンプ1は、シリンダ2内にプランジャ3を摺動自在に支持して燃料の加圧室4を形成する高圧ポンプ5と、プランジャ3をシリンダ2内で摺動させる駆動力を与えるカム6と、プランジャ3とカム6との間に介在して、カム6からプランジャ3に駆動力を伝達するとともに、所定のハウジング7内に摺動自在に支持されるタペット8とを備える。
また、燃料供給ポンプ1は、シリンダ2とタペット8とにより同軸的に支持され、プランジャ3およびタペット8をカム6による駆動方向とは逆の方向に付勢するスプリング11と、燃料タンク(図示せず)から燃料を吸引して加圧室4に送り込む低圧ポンプ12と、加圧室4と低圧ポンプ12との間に配され、加圧室4に吸入される燃料を調量する吸入調量弁(以下、SCVと呼ぶ。)13とを備える。
高圧ポンプ5は、プランジャ3の軸方向上端に加圧室4を形成し、加圧室4の吐出側(下流側)には逆止弁15が設けられ、加圧室4の吸入側(上流側)にも逆止弁(図示せず)が設けられている。また、プランジャ3の下端は、ロアシート16を介してスプリング11により下方に付勢されてタペット8に常時当接している。そして、プランジャ3が自身の軸方向に上下に往復動することで、加圧室4の容積が縮小したり、拡大したりする。
そして、カム6から伝達された駆動力により、プランジャ3が上方に移動して加圧室4の容積が縮小するとともに加圧室4の燃料が圧縮されると、加圧室4の燃料は、逆止弁15の開弁圧以上に増圧されて逆止弁15を開弁させ、増圧された燃料がコモンレールに向かって吐出される。また、スプリング11の付勢力により、プランジャ3が下方に移動して加圧室4の容積が拡大するとともに加圧室4の燃料が膨張され減圧されると、逆止弁15が閉弁し、SCV13で調量された燃料が加圧室4に吸入される。
なお、高圧ポンプ5は、プランジャ3がスプリング11およびタペット8と同軸的に配されるように、所定のハウジング7に装着されている。
カム6は、エンジンにより回転駆動されるカム軸18に設けられ、例えば、カム軸18の1回転あたりプランジャ3が2度上下に往復動するように、カム軸18の軸方向に関して同一位置に、径方向に対向して2個設けられている。そして、カム6の外周面がタペット8のローラ19に当接することで、プランジャ3を上方に駆動するための駆動力がカム6からタペット8に伝達される。
ここで、カム軸18は、カム6がハウジング7内に設けられたカム室20に収容されるように、自身の軸方向一端側がベアリングカバー21に軸支され、軸方向他端側がハウジング7に軸支されている。すなわち、カム軸18およびベアリングカバー21は、カム軸18の軸方向一端側がベアリングカバー21に軸支された状態で、カム6をカム室20に収容してカム室20を封鎖するように、ハウジング7に装着されている。
なお、カム軸18は、軸方向一端側、他端側のそれぞれにおいて、ブッシュ23、24を介してベアリングカバー21、ハウジング7に軸支されている。また、カム室20には潤滑油が供給され、カム6とローラ19との当接、タペット8の摺動、およびカム軸18の軸支等が潤滑される。そして、ブッシュ23の軸方向一端側、ブッシュ24の軸方向他端側には、それぞれ、潤滑油がカム室20からリークするのを阻止するためのシール部材25、26が配されている。
タペット8は、上方で、スプリング11に付勢されたプランジャ3の当接を受けるとともに、ロアシート16を介してスプリング11の下端を支持する。また、タペット8は、下方にローラ19を回転自在に支持しており、ローラ19は、カム6の外周面に常時当接している。これにより、タペット8は、プランジャ3と一体になって、カム6から駆動力を伝達されて上方に移動するとともに、スプリング11により付勢されて下方に移動する。
また、タペット8は、ハウジング7内に摺動自在に支持されて、ハウジング7、シリンダ2およびプランジャ3とともに、シリンダ2とプランジャ3との摺動隙間を介して加圧室4からリークする燃料が漏れ込むリーク室29を形成する。つまり、リーク室29には、シリンダ2とプランジャ3との摺動隙間が開口しており、加圧室4からリークする燃料が漏れ込む。また、タペット8は、ハウジング7内に摺動自在に支持されてリーク室29とカム室20とを上下に区画する。
なお、スプリング11は、リーク室29に収容されてシリンダ2により上端が支持され、ロアシート16を介してタペット8により下端が支持される。
また、低圧ポンプ12は、例えば、周知のトロコイドポンプであって、カム軸18によりエンジンから駆動力を得て動作するものであり、カム軸18の軸方向においてブッシュ24およびシール部材26よりも他端側でハウジング7に装着されている。
また、SCV13は、例えば、自身が有するソレノイドコイル(図示せず)への通電量をECUにより制御されて弁開度を可変することで、加圧室4への燃料の吸入量を操作するものである。
〔実施例の特徴〕
実施例の燃料供給ポンプ1の特徴を、図1を用いて説明する。
実施例の燃料供給ポンプ1によれば、タペット8とハウジング7との摺接範囲に、加圧室4からリークする燃料をカム室20に対して封止するシール構造が設けられている。すなわち、シール構造は、シリンダ2とプランジャ3との摺接範囲ではなく、タペット8とハウジング7との摺接範囲に設けられているため、シリンダ2とプランジャ3との摺動隙間を介して加圧室4からリークした燃料はリーク室29に溜まる。
シール構造は、例えば、ハウジング7に収容されたシール部材31がタペット8の外周面に摺接することで形成されている。また、ハウジング7には、シール部材31によりカム室20に向かうのを阻止された燃料を回収するための回収路(図示せず)が形成されている。そして、回収路は燃料タンクに通じるように設けられており、回収路に導かれた燃料は燃料タンクに回収される。
ここで、シール部材31は、断面X字状かつ環状の周知構造を有するものであり、所定のシール片がタペット8の外周面に摺接することで、リーク室29からカム室20への燃料の漏れ込みを阻止している。また、シール部材31を収容するための収容空間32は、タペット8との摺接面33に環状に開口するように設けられている。また、回収路は、収容空間32に接続している。
なお、シール部材31は、タペット8の外周面に摺接することで、リーク室29からカム室20への燃料の漏れ込みを阻止するとともに、カム室20からリーク室29への潤滑油の漏れ込みをも阻止している。すなわち、リーク室29には、タペット8とハウジング7との摺動隙間が開口するものの、カム室20の潤滑油は、シール部材31によりリーク室29に向かう流れを遮断される。
また、燃料供給ポンプ1は、高圧ポンプ5およびタペット8をそれぞれ複数備え、さらに、カム軸18の軸方向において異なる複数の位置にカム6を備える。そして、各々の位置におけるカム6は、それぞれが駆動すべき高圧ポンプ5のプランジャ3およびタペット8の位相が互いに異なるように設けられている。また、リーク室29は、高圧ポンプ5ごとに形成され、各々のリーク室29の容積は、それぞれのリーク室29を形成するプランジャ3およびタペット8の位相に応じて、互いに異なるように変化する。そして、カム軸18の軸方向に隣り合うリーク室29同士は、連通路35により互いに連通している。
さらに、各々のリーク室29には、低圧ポンプ12により吐出されて加圧室4に向かう燃料の一部が供給される。すなわち、各々のリーク室29には、低圧ポンプ12の吐出側に通じる供給流路36、低圧ポンプ12の吸入側に通じるリターン流路37が開口しており、供給流路36を通じてリーク室29に供給された燃料は、リターン流路37を通じて低圧ポンプ12の吸入側に戻される。
なお、供給流路36、リターン流路37のリーク室29における開口部は、プランジャ3およびタペット8が上死点にあるときでもタペット8により塞がれない位置に設けられている。また、リターン流路37の開口部は、供給流路36の開口部よりも下側に設けられて、燃料が低圧ポンプ12とリーク室29との間を循環しやすいようになっている。
〔実施例の効果〕
実施例の燃料供給ポンプ1によれば、タペット8とハウジング7との摺接範囲に、加圧室4からリークする燃料をカム室20に対して封止するシール構造が設けられている。
これにより、加圧室4からリークした燃料は、シリンダ2とプランジャ3との摺動隙間を介してリーク室29に漏れ込む。
そして、リーク室29に漏れ込んだ燃料は、タペット8とハウジング7との摺接範囲に設けられたシール構造により、カム室20に漏れ込むのを阻止される。このため、燃料供給ポンプ1において、加圧室4からリークした燃料に対するシール構造をシリンダ2に設けることなく、リークした燃料がカム室20に漏れ込むのを阻止することができる。
なお、ハウジング7やタペット8の素材には、100MPaを超えるような高圧で燃料を吐出する場合でも、シリンダ2やプランジャ3ほどの高硬度なものを必要としない。このため、シール部材31の収容空間32やリークした燃料の回収路をハウジング7に設ける作業は、シリンダ2やプランジャ3に設ける場合に比べて容易である。
また、シール構造は、シール部材31をハウジング7に設けた収容空間32に配してタペット8の外周に摺接させることで形成されている。
シール構造を形成するための余裕は、タペット8よりもハウジング7の方が大きい。そこで、シール部材31を余裕の大きいハウジング7に配してタペット8の外周に摺接させ、シール構造を形成している。これにより、余裕の大きい方にシール部材31の収容空間32等を設けたり、シール部材31を配したりすることができる。
また、燃料供給ポンプ1は、高圧ポンプ5、カム6およびタペット8をそれぞれ複数備え、リーク室29は高圧ポンプ5ごとに形成されている。そして、カム軸18の軸方向に隣り合うリーク室29同士は互いに連通している。
タペット8とハウジング7との摺接範囲にシール構造を設ける場合、シリンダ2とプランジャ3との摺動隙間にはシール構造が形成されず、加圧室4からリークした燃料はリーク室29に漏れ込んで溜まる。このため、リーク室29の燃料がプランジャ3やタペット8の移動に対する抵抗になる虞がある。
そこで、隣り合うリーク室29を連通路35により互いに連通させて、隣り合うリーク室29間でリークした燃料を自在に移動できるようにすることで、リークした燃料がプランジャ3やタペット8の移動に対する抵抗になる虞を解消することができる。
また、各々のリーク室29には、低圧ポンプ12により吐出されて加圧室4に向かう燃料の一部が供給される。
蓄圧式燃料噴射装置のように100MPaを超えるような高圧で燃料を吐出する場合、リーク室29に漏れ込んだ燃料の温度は100℃を超える高温になってしまう。このため、シール部材31が高温の燃料に曝されることで早期に劣化してしまい機能を果たさなくなる虞がある。
そこで、加圧室4に向かう燃料の一部、つまり、低温の燃料をリーク室29に導入して、リーク室29における燃料の温度を下げる。この結果、シール部材31は高温の燃料に曝されなくなるので、シール部材31が早期に劣化して機能を果たさなくなる虞を解消できる。
〔変形例〕
燃料供給ポンプ1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。例えば、実施例の燃料供給ポンプ1によれば、シール構造は、シール部材31をハウジング7に配してタペット8の外周に摺接させることで形成されていたが、タペット8にシール部材31を配してハウジング7の摺接面33に摺接させるようにしてもよい。
また、燃料供給ポンプ1を適用すべき燃料噴射装置は蓄圧式に限定されず、供給すべき燃料も軽油、ガソリン、液化気体燃料等、種々の燃料を供給することができる。
1 燃料供給ポンプ
2 シリンダ
3 プランジャ
4 加圧室
5 高圧ポンプ
6 カム
7 ハウジング
8 タペット
29 リーク室(漏出空間)
31 シール部材

Claims (4)

  1. シリンダ内にプランジャを摺動自在に支持して燃料の加圧室を形成する高圧ポンプと、
    前記プランジャを前記シリンダ内で摺動させる駆動力を与えるカムと、
    前記プランジャと前記カムとの間に介在して、前記カムから前記プランジャに駆動力を伝達するとともに、所定のハウジング内に摺動自在に支持されるタペットとを備え、
    前記カムの回転に応じて前記加圧室を圧縮または膨張することで、前記加圧室から燃料を吐出したり、前記加圧室に燃料を吸入したりする燃料供給ポンプにおいて、
    前記タペットと前記ハウジングとの摺接範囲には、前記プランジャと前記シリンダとの摺動により前記加圧室からリークする燃料を前記カム側に対して封止するシール構造が設けられていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記シール構造は、シール部材を前記ハウジングに配して前記タペットの外周に摺接させることで形成されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記高圧ポンプ、前記カムおよび前記タペットをそれぞれ複数備え、
    前記加圧室からリークした燃料の漏出空間が、前記シリンダ、前記プランジャ、前記ハウジングおよび前記タペットにより区画されて各々の前記高圧ポンプごとに形成され、
    各々の前記漏出空間は互いに連通していることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  4. 請求項3に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    各々の前記漏出空間には、前記加圧室に向かう燃料の一部が供給されることを特徴とする燃料供給ポンプ。
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