JP2011092947A - 酸素溶断ランスの着火方法 - Google Patents

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【課題】酸素溶断ランスの着火を簡便で迅速かつ安全に行うことができる酸素溶断ランスの着火方法を提供する。
【解決手段】酸素溶断ランス1の着火を行うに際して、ランスパイプ2が挿入されるランスパイプ挿入孔12を有する着火用枠体10を用い、ランスパイプ挿入孔12に投入された着火用燃焼材15の燃焼熱によって酸素溶断ランス1の着火を行うものであり、その着火用枠体10には、ランスパイプ挿入孔12に連通し、ランスパイプ挿入孔12の開口方向とは異なる方向に開口した逃し穴13を設けておく。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸素溶断ランスの着火方法に関するものである。
酸素溶断ランスは、内径が3〜12mm程度の厚肉金属製のランスパイプを通して酸素を供給し、その先端でランスパイプを燃焼させて被加工材の溶断や穿孔等を行うものである(例えば、非特許文献1参照)。
この酸素溶断ランスをより具体的に説明すると、図6に一例を示すように、酸素溶断ランス1では、ランスパイプ2の基部からランスパイプ2内に高圧の酸素を送り込んで、その先端部2aから噴出させ、火種(例えば、ガスバーナの炎)を用いて着火させて、ランスパイプ2の先端部2aを燃焼させる。そして、このランスパイプ2の先端部2aの酸化反応による火炎5の有する高熱や機械的圧力等で、耐火物や鋼材等の被加工材6の溶断や穿孔等を行うものである。なお、図6中の3は、酸素の流量を調整する酸素流量調整バルブであり、圧力計4を用いて酸素の流量を把握することができる。
このような酸素溶断ランスにおいては、作業性の向上のために、適切に着火させることが大切である。そこで、これまで、酸素溶断ランスの着火方法について、各種の検討がなされている。
例えば、出願人が実施していた酸素溶断ランスの着火方法としては、1500℃の銑鉄をランスパイプの先端部に接触させ、ランスパイプの先端部を溶かすことによって10秒にて着火させる方法がある。
また、特許文献1には、火種になる高温物がない場合の酸素溶断ランスの着火方法として、ランスパイプの先端部をグラインダーによって削りながら火花を散らすことによって20〜60秒掛けて着火を行う方法が開示されている。
特開平09−038769号公報
日本鉄鋼協会編、「第3版 鉄鋼便覧 VI」、p.647
しかしながら、前述の出願人が実施していた1500℃の銑鉄を用いる着火方法は10秒で着火することができるものの、その準備時間が必要であることや、安全上も問題があり、そもそも溶鉱炉以外では1500℃の銑鉄を手に入れることは容易ではない。
一方、特許文献1に記載の着火方法は、高温の銑鉄等の高温物は必要ないが、作業者がグラインダーを用いてランスパイプの先端部を60秒近く削るのは、作業負荷や安全上の問題がある。また、機械化した場合は、制御機構等が必要となり、大掛かりな装置になってしまう。
これに対して、高温の銑鉄や大掛かりな装置を用いることなく、比較的簡便に着火する方法として、図3に示すような、着火用の枠体50を用いる方法がある。
すなわち、図3(a)に外観図、図3(b)に断面図を示すように、この着火用の枠体50は、枠材(木材や紙)51に、ランスパイプ2の先端部2aが挿入されるランスパイプ挿入孔52が形成されたものである。そのランスパイプ挿入孔52の内部には、着火用の燃焼材(例えば、紙屑や籾殻)55が投入される。
そして、この着火用枠体50を用いて酸素溶断ランス1の着火を行う際には、図4に示すように、ランスパイプ挿入孔52の内部に投入された着火用燃焼材55をマッチ等で燃焼させておき、そのランスパイプ挿入孔52にランスパイプ2の先端部2aを挿入し、酸素流量調整バルブ3を開いて酸素を供給して、着火を行う。これは、着火用燃焼材55の燃焼熱がランスパイプ挿入孔52にこもり、ランスパイプ2の先端部2aの温度を溶融温度に到達させることができるからである。
ただし、この着火方法は、高温の銑鉄や大掛かりな装置を用いることなく、比較的簡便に着火することができるが、着火までの時間(着火所要時間)が1分以上掛かるという問題がある。また、着火の途中にランスパイプ2を持つ作業者側に火花が飛ぶことがあり、図4に示すように、作業者の退避距離を3m以上確保しなければいけないという安全上の問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、酸素溶断ランスの着火を簡便で迅速かつ安全に行うことができる酸素溶断ランスの着火方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために、前述の図3、図4に示した着火用枠体を用いる酸素溶断ランスの着火方法の簡便さという利点を生かしながら、着火所要時間が長く、かつ作業者の退避距離も大きいという欠点を解消できる方法を鋭意検討した。
その結果、着火用枠体のランスパイプ挿入孔内に充満する燃焼空気を作業者側とは異なる方向に逃がすための逃し穴を設けることを着想した。すなわち、ランスパイプ挿入孔に連通し、ランスパイプ挿入孔の開口方向(作業者が居る方向)とは異なる方向に開口した逃し穴を設けておくことである。これによって、ランスパイプ挿入孔内の燃焼空気がその逃し穴を通って流出していくようになり、作業者側への火花の飛散が抑制されることから、作業者の退避距離を短くすることができる。それとともに、ランスパイプ挿入孔内の燃焼空気の逃げ場ができたので、燃焼空気の流れが安定し、着火所要時間も短縮される。
上記の考え方に基づいて、本発明は以下の特徴を有している。
[1]酸素溶断ランスの着火方法であって、酸素溶断ランスのランスパイプが挿入されるランスパイプ挿入孔を有する着火用枠体を用い、ランスパイプ挿入孔に投入された着火用燃焼材の燃焼熱によって酸素溶断ランスの着火を行うに際して、前記着火用枠体に、ランスパイプ挿入孔に連通し、ランスパイプ挿入孔の開口方向とは異なる方向に開口した逃し穴を設けておくことを特徴とする酸素溶断ランスの着火方法。
本発明を用いることによって、酸素溶断ランスの着火を簡便で迅速かつ安全に行うことができる。
本発明の一実施形態において用いる着火用枠体を示す図である。 本発明の一実施形態における着火作業を示す図である。 従来の着火用枠体を示す図である。 従来の着火用枠体を用いた着火作業を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 酸素溶断ランスを示す図である。
前述したように、本発明では、例えば図6に示したような酸素溶断ランスの着火を行うに際して、ランスパイプが挿入されるランスパイプ挿入孔を有する着火用枠体を用い、ランスパイプ挿入孔に投入された着火用燃焼材の燃焼熱によって酸素溶断ランスの着火を行うことを前提にしている。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態において用いる着火用枠体10を示すものである。基本的な構成は、前述の図3に示した着火用枠体50と同様である。すなわち、図1(a)に外観図、図1(b)に断面図を示すように、この着火用枠体10は、枠材(木材や紙)11に、ランスパイプ2の先端部2aが挿入されるランスパイプ挿入孔12が形成されたものである。そのランスパイプ挿入孔12の内部には、着火用の燃焼材(例えば、紙屑や籾殻)15が投入される。
その上で、この着火用枠体10には、ランスパイプ挿入孔12に連通し、ランスパイプ挿入孔12の開口方向(作業者が居る方向)に対して略直交する方向に開口した逃し穴13が設けられている。
そして、この着火用枠体10を用いて酸素溶断ランス1の着火を行う際には、図2に示すように、ランスパイプ挿入孔12の内部に投入された着火用燃焼材15をマッチ等で燃焼させておき、そのランスパイプ挿入孔12にランスパイプ2の先端部2aを挿入し、酸素流量調整バルブ3を開いて酸素を供給して、着火を行う。これは、着火用燃焼材15の燃焼熱がランスパイプ挿入孔12にこもり、ランスパイプ2の先端部2aの温度を溶融温度に到達させることができるからである。
その際に、この実施形態においては、図2に示すように、ランスパイプ挿入孔12内の燃焼空気が逃し穴13を通って流出していくようになり、作業者側への火花の飛散が抑制されることから、作業者の退避距離を例えば1mに短くすることができる。それとともに、ランスパイプ挿入孔12内の燃焼空気の逃げ場ができたので、燃焼空気の流れが安定し、着火所要時間も例えば20秒に短縮される。
ここで、着火用枠体10に設ける逃し穴13の個数や大きさは、ランスパイプ挿入孔12の大きさや酸素の供給量等に基づいて、適宜定めればよい。
例えば、逃し穴13の個数について言えば、逃し穴13の個数が多いほど、逃し穴13を通って流出していく燃焼空気の量も多くなるので、作業者の退避距離も短くできるが、それとともに、ランスパイプ挿入孔12内から放散する熱量も多くなるので、着火所要時間が長くなってしまう。したがって、逃し穴13の個数は、例えば3個程度が好適である。
このようにして、この実施形態においては、酸素溶断ランスの着火を行うに際して、高温の銑鉄や大掛かりな装置を用いることなく簡便に着火することができるとともに、着火所要時間を短縮し、かつ作業者の退避距離を短くすることができる。すなわち、酸素溶断ランスの着火を簡便で迅速かつ安全に行うことが可能になる。
本発明例として、図1、図2に示した本発明の一実施形態に基づいて酸素溶断ランスの着火を行った。その際に、着火用枠体10の逃し穴13の個数は、1個、2個、3個、4個と変化させた。また、酸素の供給量は、酸素ガスの線速が3m/秒、10m/秒の2条件とした。
一方、比較のために、従来例として、図3、図4に示した従来の着火用枠体50(逃し穴は無し)を用いて酸素溶断ランスの着火を行った。
その結果、図5に示すように、作業者の退避距離については、従来例では3m必要であったのに対して、本発明例では1m〜2mと短くなった。また、着火所要時間については、従来例では1分程度掛かっていたのに対して、本発明例では15秒〜45秒に短縮された。
ちなみに、この実施例では、本発明例の内で、逃し穴13の個数を3個にして、酸素供給量を酸素ガス線速で10m/秒にした場合が、作業者の退避距離が1m、着火所要時間が15秒となり、最も良好であった。
以上のような本発明の実施例の結果から、本発明の有効性が確認された。
1 酸素溶断ランス
2 ランスパイプ
2a ランスパイプの先端部
3 酸素流量調整バルブ
4 圧力計
5 火炎
6 被加工材
10 着火用枠体
11 枠材
12 ランスパイプ挿入孔
13 逃し穴
15 着火用燃焼材
50 着火用枠体
51 枠材
52 ランスパイプ挿入孔
55 着火用燃焼材

Claims (1)

  1. 酸素溶断ランスの着火方法であって、酸素溶断ランスのランスパイプが挿入されるランスパイプ挿入孔を有する着火用枠体を用い、ランスパイプ挿入孔に投入された着火用燃焼材の燃焼熱によって酸素溶断ランスの着火を行うに際して、前記着火用枠体に、ランスパイプ挿入孔に連通し、ランスパイプ挿入孔の開口方向とは異なる方向に開口した逃し穴を設けておくことを特徴とする酸素溶断ランスの着火方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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