JP2011091627A - 音響処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音声ズーム技術において受聴者が知覚する収音特性を自然に変化させる。
【解決手段】目的音強調部34は、方向D0の目的音を強調した目的音強調成分P1を音響信号XAと音響信号XBとから生成する。ステレオ処理部36は、複数のチャネルで構成されるステレオ成分S1を音響信号XAと音響信号XBとから生成する。第1調整部38は、目的音強調成分P1の音圧レベルを調整値α1に応じて調整する。第2調整部40は、ステレオ成分S1の音圧レベルを調整値α2に応じて調整する。混合部42は、調整後の目的音強調成分P2と調整後のステレオ成分S2とを混合する。変数設定部52は、ズーム値ZMを可変に設定する。調整制御部54は、ズーム値ZMの広角側への変化に対し、目的音強調成分P2の音圧レベルが指数的に減少するように調整値α1を制御し、ステレオ成分S2の音圧レベルが増加するように調整値α2を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、収音特性(指向性)を可変に制御する技術に関する。
例えばビデオカメラのズーム値に応じて収音特性(指向性)を変化させる音声ズーム技術が従来から提案されている。特許文献1には、望遠端に近づくほど収音の指向性が高まる(収音可能な領域が狭角化する)ように、指向性を規定する係数をズーム値に応じて段階的または直線的に変化させる構成が開示されている。
特許第3109938号公報
しかし、指向性を段階的に変化させる構成では、音響の特性がズーム値に応じて不連続に変化するから、聴感上で不自然な印象となる。指向性を規定する係数を直線的に変化させれば音響の特性の不連続な変化は抑制されるが、指向性とズーム値との関係が、現実の音響空間内で聴取される音響の特性と発音源までの距離との関係とは相違するから、ズーム値に対して指向性が不自然に変化するという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、受聴者が知覚する収音特性を自然に変化させることを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る音響処理装置は、複数の収音機器が生成する複数の音響信号から所定の方向の目的音を強調した目的音強調成分を生成する目的音強調手段と、複数のチャネルで構成されるステレオ成分を複数の音響信号から生成するステレオ処理手段と、目的音強調手段による処理後の目的音強調成分の音圧レベルを第1調整値に応じて調整する第1調整手段と、ステレオ処理手段による処理後のステレオ成分の音圧レベルを第2調整値に応じて調整する第2調整手段と、第1調整手段による調整後の目的音強調成分と第2調整手段による調整後のステレオ成分とを混合する第1混合手段(例えば図2や図10の混合部42)と、ズーム値を可変に設定する変数設定手段と、ズーム値の広角側への変化に対し、第1調整手段による調整後の目的音強調成分の音圧レベルが指数的に減少するように第1調整値を制御し、第2調整手段による調整後のステレオ成分の音圧レベルが増加するように第2調整値を制御する調整制御手段とを具備する。
以上の構成においては、変数設定手段が設定するズーム値の広角側への変化に対し、第1調整手段による調整後の目的音強調成分の音圧レベルが指数的に減少するように第1調整値が制御され、第2調整手段による調整後のステレオ成分の音圧レベルが増加するように第2調整値が制御される。すなわち、発音源から受音点までの距離の増加に対して直接音が指数的に減少するとともに間接音が増加するという音響空間の特性(残響特性)が、目的音強調成分やステレオ成分の変化に反映される。したがって、受聴者が知覚する収音特性を自然に(実際の音響空間における直接音と間接音の変化と同様に)変化させることが可能である。第1の態様の具体例は、例えば第1実施形態として後述される。
なお、ズーム値の変化に対するステレオ成分の音圧レベルの変化(増加)の態様は任意である。具体的には、ズーム値の変化に対してステレオ成分の音圧レベルが線形に変化する構成(例えばズーム値に対して直線的に変化する構成)と非線形に変化する構成(例えばズーム値に対して上または下に凸となるように変化する構成)との双方が本発明の範囲に包含される。
第1の態様の具体例に係る音響処理装置は、室定数を可変に設定する室定数設定手段を具備し、調整制御手段は、室定数が大きいほど、目的音強調成分の音圧レベルに対するステレオ成分の音圧レベルの比率が低下するように、第1調整値および第2調整値を制御する。以上の態様においては、目的音強調成分に対するステレオ成分の音圧レベルの比率が室定数に応じて可変に制御されるから、音響特性(吸音率や壁面積)が相違する複数の音響空間の特性を、目的音強調成分やステレオ成分の変化に反映させることが可能である。以上の態様の具体例は、例えば第3実施形態として後述される。
本発明の第2の態様に係る音響処理装置は、複数の収音機器が生成する複数の音響信号から目的音成分と非目的音成分とを生成する成分分離手段と、成分分離手段による分離後の目的音成分の音圧レベルを第3調整値に応じて調整する第3調整手段と、成分分離手段による分離後の非目的音成分の音圧レベルを第4調整値に応じて調整する第4調整手段と、第3調整手段による調整後の目的音成分と第4調整手段による調整後の非目的音成分とを混合する第2混合手段(例えば図6の混合部80)と、ズーム値を可変に設定する変数設定手段と、ズーム値の広角側への変化に対し、第3調整手段による調整後の目的音成分の音圧レベルが指数的に減少するように第3調整値を制御し、第4調整手段による調整後の非目的音成分の音圧レベルが増加するように第4調整値を制御する調整制御手段とを具備する。
以上の構成においては、変数設定手段が設定するズーム値の広角側への変化に対し、第3調整手段による調整後の目的音成分の音圧レベルが指数的に減少するように第3調整値が制御され、第4調整手段による調整後の非目的音成分の音圧レベルが増加するように第4調整値が制御される。すなわち、発音源から受音点までの距離の増加に対して直接音が指数的に減少するとともに間接音が増加するという音響空間の特性(残響特性)が、目的音成分や非目的音成分の変化に反映される。したがって、受聴者が知覚する収音特性を自然に(実際の音響空間における直接音と間接音の変化と同様に)変化させることが可能である。第2の態様の具体例は、例えば第2実施形態として後述される。
第2の態様の具体例に係る音響処理装置は、室定数を可変に設定する室定数設定手段を具備し、調整制御手段は、室定数が大きいほど、目的音成分の音圧レベルに対する非目的音成分の音圧レベルの比率が低下するように、第3調整値および第4調整値を制御する。以上の態様においては、目的音成分に対する非目的音成分の音圧レベルの比率が室定数に応じて可変に制御されるから、音響特性(吸音率や壁面積)が相違する複数の音響空間の特性を、目的音成分や非目的音成分の変化に反映させることが可能である。以上の態様の具体例は、例えば第3実施形態として後述される。
以上の各態様に係る音処理装置は、音処理に専用されるDSP(Digital Signal Processor)などのハードウェア(電子回路)によって実現されるほか、CPU(Central Processing Unit)などの汎用の演算処理装置とプログラムとの協働によっても実現される。本発明のプログラムは、第1の態様に係る音響処理装置としてコンピュータを機能させるプログラム、および、第2の態様に係る音響処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムである。本発明のプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網を介した配信の形態でサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
発音源から受音点までの距離と直接音または間接音の音圧レベルとの関係を示すグラフである。 第1実施形態に係る撮像装置のブロック図である。 ステレオ処理部のブロック図である。 ステレオ処理部の動作を説明するための模式図である。 目的音強調成分およびステレオ成分の調整値とズーム値との関係を示すグラフである。 第2実施形態における目的音強調部のブロック図である。 分離処理部のブロック図である。 分離処理部の動作を説明するための模式図である。 目的音成分および非目的音成分の調整値とズーム値との関係を示すグラフである。 第3実施形態における撮像装置のブロック図である。
<A:残響特性>
本発明の実施形態に係る音響処理装置は、可変のズーム値(ズーム倍率)に応じて収音の指向特性を変化させる音声ズーム機能を具備する。ズーム値に応じた指向特性の具体的な制御には、音響空間内の発音源にて音響を発生させた場合に受音点に到達する音響の音圧レベルSPL(sound pressure level)と発音源から受音点までの距離rとの関係が模擬的に適用される。そこで、本発明の具体的な形態の説明に先立ち、実際の音響空間において受音点に到達する音響の音圧レベルSPLと発音源から受音点までの距離rとの関係を説明する。
音響空間内の音響(直接音と間接音との混合音)の音圧レベルSPL(dB)は以下の数式(1)で表現される。
Figure 2011091627
数式(1)における記号LWは所定の定数であり、記号rは発音源から受音点までの距離を意味する。また、記号Rは、以下の数式(2)で定義される室定数である。
Figure 2011091627
数式(2)の記号αは、音響空間の壁面における吸音率(平均値)を意味し、記号Sは、音響空間の内壁面の総面積を意味する。したがって、吸音率αまたは面積Sが大きいほど室定数Rは大きい数値となる。
数式(1)の右辺における括弧内の第1項は、音響空間内にて発音源から受音点に直接的に(すなわち、壁面での反射や拡散を経ずに)到来する直接音の強度に相当し、括弧内の第2項は、音響空間の壁面での反射や拡散を経て受音点に到達する間接音(反射音,拡散音)の強度に相当する。図1は、発音源から受音点までの距離r(横軸)と受音点に到来する音響の音圧レベルSPL(縦軸)との関係を示すグラフである。直接音と間接音との混合音の音圧レベルSPLが実線で図示され、直接音の音圧レベルSPL_DS(数式(1)の括弧内の第1項)が破線で併記されている。音圧レベルSPLと音圧レベルSPL_DSとの差分が間接音の音圧レベルに相当する。
図1から把握されるように、発音源から受音点までの距離rが増加すると、直接音の音圧レベルSPL_DSは減少し、かつ、音圧レベルSPL_DSに対する間接音の音圧レベルの相対比(混合音の音圧レベルSPLに対する間接音の音圧レベルの比率)は増加する。具体的には、直接音の音圧レベルSPL_DSは、距離rの増加に対して指数的に減少する。すなわち、数式(1)から理解されるように、直接音の音圧レベルSPL_DSは距離rの自乗に反比例する。他方、距離rが所定値r0(例えば3m)を上回る範囲内において、直接音と間接音との混合音の音圧レベルSPLは略一定に維持される。したがって、距離rの増加に対して間接音の音圧レベルは増加する。また、数式(2)から理解されるように、室定数Rが小さい(吸音率αまたは面積Sが小さい)ほど、受音点に到達する間接音の音圧レベルは増加する。以上の傾向を踏まえて本発明の各実施形態を説明する。
<B:第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態に係る音響処理装置100を利用した撮像装置200のブロック図である。撮像装置200は、動画像の撮影と音響の収音とを実行して記録媒体に記録するビデオカメラであり、図2に示すように、撮像処理部10と入力装置22と複数の収音機器(241,242)と音響処理装置100と複数の放音機器(261,262)とを含んで構成される。
撮像処理部10は、動画像を撮影および記録する。具体的には、撮像処理部10は、照射光に応じた画像データを生成する撮像素子14と、可変の焦点距離のもとで被写体像を撮像素子14の表面に結像させるズームレンズ12とを具備する。入力装置22は、利用者からの操作を受付ける操作子を含んで構成される。例えば利用者は、入力装置22を適宜に操作することでズームレンズ12のズーム値(ズーム倍率)ZMを変化させることが可能である。
収音機器241および収音機器242は、周囲の音響の波形を表す時間領域の信号を生成する無指向性(略無指向性)のマイクロホンである。収音機器241および収音機器242は、所定の方向D0に対して垂直な平面PL内に相互に間隔をあけて配置される。方向D0は、例えばズームレンズ12の光軸の方向である。収音機器241は音響信号xAを生成し、収音機器242は音響信号xBを生成する。目的音と非目的音との混合音が収音機器241および収音機器242に到来する。目的音成分は方向D0(すなわち、撮像処理部10が撮影する方向)から到来する成分であり、非目的音成分は方向D0以外の方向から到来する成分である。
音響処理装置100は、収音機器241および収音機器242による収音の指向性をズームレンズ12のズーム値ZMに応じて可変に制御する処理を音響信号xAおよび音響信号xBに対して実行することで音響信号y2[R]および音響信号y2[L]を生成する。放音機器261は音響信号y2[R]に応じた音波を放射し、放音機器262は音響信号y2[L]に応じた音波を放射する。したがって、放音機器261および放音機器262からの再生音の受聴者は、ズームレンズ12のズーム値ZMに応じた音響の指向感(音響が到来する範囲の広狭)を知覚することが可能である。なお、音響信号xAや音響信号xBをデジタル信号に変換するA/D変換器や、アナログの音響信号y2[R]や音響信号y2[L]を生成するD/A変換器の図示は便宜的に省略されている。
図2に示すように、音響処理装置100は複数の要素(周波数分析部32,目的音強調部34,ステレオ処理部36,第1調整部38,第2調整部40,混合部42,波形合成部44,出力調整部46,変数設定部52,調整制御部54)を具備する。音響処理装置100の各要素は、例えば汎用の演算処理装置がプログラムを実行することで実現される。なお、音響処理装置100の各要素を専用の電子回路(DSP)で実現した構成や、複数の集積回路に各要素を分散した構成も採用される。
周波数分析部32は、時間軸上のフレーム毎に、時間領域の音響信号xAおよび音響信号xBから周波数領域(周波数スペクトル)の音響信号XAおよび音響信号XBを生成する。音響信号XAおよび音響信号XBの生成には公知の技術(例えば短時間フーリエ変換)が任意に採用される。
目的音強調部34は、方向D0から到来する目的音を非目的音に対して強調した目的音強調成分P1を音響信号XAおよび音響信号XBから生成する。目的音強調成分P1の生成(目的音の強調)には公知の技術が任意に採用される。例えば、目的音の方向D0にビーム(収音の感度が高い領域)を形成するビーム形成技術(例えば遅延加算型ビームフォーマ)が目的音強調成分P1の生成に好適である。図2に示すように、目的音強調成分P1は、ステレオを構成する右チャネルの成分P1[R]と左チャネルの成分P1[L]とに分配される。
ステレオ処理部36は、ステレオ感(定位感)が付加または強調されたステレオ成分S1(S1[R],S1[L])を音響信号XAおよび音響信号XBから生成する。ステレオ成分S1は、ステレオを構成する右チャネルの成分S1[R]と左チャネルの成分S1[L]とで構成される。図3は、ステレオ処理部36のブロック図である。図3に示すように、ステレオ処理部36は、第1処理部62と第2処理部64と加算部66と減算部68とを具備する。
第1処理部62は、音響信号XAおよび音響信号XBの加算に基づいて中間信号Aを生成する。図3に示すように、第1処理部62は、加算部621と補正部622と増幅部623とを含んで構成される。加算部621は、音響信号XAと音響信号XBとを加算した信号a1を生成する。方向D0から到来する音響(目的音)は同位相で収音機器241および収音機器242に到達する。したがって、図4の指向性パターンPT1のように、方向D0に指向する指向性の収音機器(MS方式におけるMマイクロホン)を使用した場合と同等の特性の信号a1が加算部621から出力される。信号a1のうち方向D0から到来する目的音の強度は加算部621による加算で約2倍に増加する。そこで、補正部622は、信号a1の強度を低減する(典型的には半分に低減する)ことで信号a2を生成する。増幅部623は、補正部622による補正後の信号a2を増幅することで中間信号Aを生成する。
第2処理部64は、音響信号XAと音響信号XBとの差分に基づいて中間信号Bを生成する。図3に示すように、第2処理部64は、減算部641と補正部642と増幅部643とを含んで構成される。減算部641は、音響信号XAから音響信号XBを減算した信号b1を生成する。したがって、図4の指向性パターンPT2のように、方向D0に垂直な方向D1に指向するとともに方向D0を死角とする指向性の収音機器(MS方式におけるSマイクロホン)を使用した場合と同等の特性の信号b1が減算部641から出力される。
ところで、収音機器241と収音機器242との間隔の2倍に相当する波長λ0の音波が方向D1から到来した場合に音響信号XAと音響信号XBとは逆位相となる。したがって、音響信号XAと音響信号XBとの差分である信号b1は、波長λ0に対応した周波数f0の成分の強度が最大となり、周波数f0と比較して周波数が低い成分ほど低強度となる。そこで、補正部642は、以上のような信号b1の周波数特性(高域側ほど高強度となる不均衡)を修正することで信号b2を生成する。具体的には、補正部642は、信号b1のうち高域側の成分の強度を低域側の成分の強度に対して相対的に低減することで信号b2を生成する。増幅部643は、補正部642による補正後の信号b2を増幅することで中間信号Bを生成する。
加算部66は、第1処理部62が生成した中間信号Aと第2処理部64が生成した中間信号Bとの加算でステレオ成分S1の右チャネルの成分S1[R]を生成する。減算部68は、中間信号Aから中間信号Bを減算することで左チャネルの成分S1[L]を生成する。すなわち、中間信号Aおよび中間信号BをMS方式の2系統の出力信号として代用することでステレオ成分S1(S1[R],S1[L])が生成される。
図2の第1調整部38は、目的音強調部34が生成した目的音強調成分P1の音圧レベルを調整値α1に応じて調整することで目的音強調成分P2(P2[R],P2[L])を生成する。具体的には、第1調整部38は、右チャネルの成分P1[R]に調整値α1を乗算して成分P2[R]を生成する乗算器と、左チャネルの成分P1[L]に調整値α1を乗算して成分P2[L]を生成する乗算器とを含んで構成される。
第2調整部40は、ステレオ処理部36が生成したステレオ成分S1の音圧レベルを調整値α2に応じて調整することでステレオ成分S2(S2[R],S2[L])を生成する。すなわち、第2調整部40は、第1調整部38と同様に、成分S1[R]と調整値α2との乗算で成分S2[R]を生成する乗算器と、成分S1[L]と調整値α2との乗算で成分S2[L]を生成する乗算器とを含んで構成される。
混合部42は、第1調整部38による調整後の目的音強調成分P2と第2調整部40による調整後のステレオ成分S2との混合で周波数領域の音響信号Y(Y[R],Y[L])を生成する。具体的には、混合部42は、成分P2[R]と成分S2[R]との加算で右チャネルの音響信号Y[R]を生成する加算器と、成分P2[L]と成分S2[L]との加算で左チャネルの音響信号Y[L]を生成する加算器とを含んで構成される。
波形合成部44は、混合部42による処理後の各フレームの音響信号Y[R](周波数スペクトル)を逆フーリエ変換で時間領域の信号に変換するとともに前後のフレームについて相互に連結することで音響信号y1[R]を生成する。同様に、波形合成部44は、周波数領域の音響信号Y[L]から時間領域の音響信号y1[L]を生成する。出力調整部46は、音響信号y1[R]および音響信号y1[L]の音圧レベルを調整値βに応じて調整する。具体的には、出力調整部46は、音響信号y1[R]と調整値βとの乗算で音響信号y2[R]を生成する乗算器と、音響信号y1[L]と調整値βとの乗算で音響信号y2[L]を生成する乗算器とを含んで構成される。
図2の変数設定部52は、入力装置22に対する利用者からの操作に応じてズーム値ZMを可変に設定する。ズームレンズ12の焦点距離(撮影倍率)はズーム値ZMに応じて可変に制御される。以下では、焦点距離の広角側ほどズーム値ZMが減少する場合を想定する。なお、例えばズームレンズ12のズームリングに対する利用者からの操作に応じて変数設定部52がズーム値ZMを設定する構成も採用され得る。
調整制御部54は、音圧レベルの調整の度合を規定する各調整値(ゲイン)を、変数設定部52が設定したズーム値ZMに応じて可変に制御する。調整制御部54による調整値(α1,α2,β)の具体的な制御について以下に詳述する。
目的音強調成分P2は方向D0からの目的音を強調した成分であるから、間接音と比較して直接音が優勢であるという傾向がある。したがって、目的音強調成分P2は疑似的に直接音として把握される。そこで、変数設定部52が設定したズーム値ZMと第1調整部38による調整後の目的音強調成分P2の音圧レベルとの関係が、発音源から受音点までの距離rと直接音の音圧レベルSPL_DSとの関係に近似するように、調整制御部54は、第1調整部38の調整値α1をズーム値ZMに応じて可変に制御する。具体的には、図5に示すように、ズーム値ZMが広角側に変化した場合(距離rが増加した場合に相当する)に、第1調整部38による調整後の目的音強調成分P2(P2[R],P2[L])の音圧レベルがズーム値ZMの変化に対して指数的に減少するように、調整制御部54は調整値α1を制御する。例えばズーム値ZMの自乗に比例するように調整値α1が設定される。
他方、ステレオ成分S2は方向D0の周囲(左右)からの音響の差異を強調した成分であるから、直接音と比較して間接音が優勢であるという傾向がある。したがって、ステレオ成分S2は疑似的に間接音として把握される。そこで、変数設定部52が設定したズーム値ZMと第2調整部40による調整後のステレオ成分S2の音圧レベルとの関係が、発音源から受音点までの距離rと間接音の音圧レベルとの関係に近似するように、調整制御部54は、第2調整部40の調整値α2をズーム値ZMに応じて可変に制御する。具体的には、図5に示すように、ズーム値ZMが広角側に変化した場合(距離rが増加した場合に相当する)に、第2調整部40による調整後のステレオ成分S2(S2[R],S2[L])の音圧レベルが増加するように、調整制御部54は調整値α2を制御する。
すなわち、距離rが増加するほど直接音(あるいは直接音と間接音との混合音)に対する間接音の音圧レベルの比率が増加するという図1の傾向を反映して、ズーム値ZMが広角端に近づくほど(距離rが増加するほど)、目的音強調成分P2に対するステレオ成分S2の音圧レベルの比率が増加するように、調整制御部54は、調整値α1および調整値α2(両者の相対比)を可変に制御する。特に、図1の距離r0に対応する所定値よりも広角側の範囲内でズーム値ZMが広角側に変化(減少)した場合を想定すると、図1から理解されるように、目的音強調成分P2とステレオ成分S2との音圧レベルの総和が略一定に維持されたまま、目的音強調成分P2に対するステレオ成分S2の音圧レベルの比率が増加する。
また、目的音強調成分P2とステレオ成分S2との混合後の音響信号y2(y2[R],y2[L])は、直接音と間接音との混合音(図1の音圧レベルSPL)として把握することが可能である。そこで、変数設定部52の設定したズーム値ZMと出力調整部46による調整後の音響信号y2(y2[R],y2[L])との関係が、発音源から受音点までの距離rと混合音の音圧レベルSPLとの関係に近似するように、調整制御部54は、出力調整部46の調整値βをズーム値ZMに応じて可変に制御する。具体的には、図1の距離r0に対応する所定値よりも望遠側の範囲内でズーム値ZMが望遠側に変化(増加)した場合、出力調整部46による調整後の音響信号y2(y2[R],y2[L])の音圧レベルが増加するように、調整制御部54は調整値βを制御する。
調整値α1および調整値α2は以上のように制御されるから、ズームレンズ12の焦点距離が広角端に近いほど(撮像処理部10による撮像の範囲が広いほど)、目的音強調成分P2に対してステレオ成分S2を強調した音響信号y2が生成される。他方、ズームレンズ12の焦点距離が望遠端に近いほど(撮像処理部10による撮像の範囲が狭いほど)、ステレオ成分S2に対して目的音強調成分P2を強調した音響信号y2が生成される。すなわち、撮像処理部10による撮像の範囲内に存在する音響を受聴者に明確に知覚させることが可能である。しかも、目的音強調成分P2とステレオ成分S2との音圧レベル(両者の相対比)の変化が、音響空間における発音源からの距離rと直接音や間接音の音圧レベルの変化との関係に近似するから、受聴者が知覚する収音特性をズーム値ZMに応じて自然に(すなわち、実際の音響空間内の変化と同様に)変化させることができる。
<C:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、目的音強調部34の構成を具体化した形態である。なお、以下の各例示において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図6は、第2実施形態における目的音強調部34のブロック図である。図6に示すように、目的音強調部34は、成分分離部72と第3調整部74と第4調整部76と変動音抑圧部78と混合部80とを含んで構成される。成分分離部72は、目的音が優勢な目的音成分QA1と非目的音が優勢な非目的音成分QB1とを音響信号XAおよび音響信号XBからフレーム毎に生成する。図6に示すように、成分分離部72は、分離処理部721と雑音推定部722と雑音抑圧部723とを含んで構成される。
分離処理部721は、周波数軸上に設定されたK個(Kは自然数)の周波数(周波数帯域)f1〜fKの各々をフレーム毎に目的音周波数FAと非目的音周波数FBとに選別し、図6に示すように、目的音周波数FAの成分で構成される目的音成分QA0と非目的音成分FBの成分で構成される非目的音成分QB1とを生成する。目的音周波数FAは目的音が優勢な周波数(典型的には目的音の音量が非目的音の音量を上回る周波数)であり、非目的音周波数FBは非目的音が優勢な周波数(典型的には非目的音の音量が目的音の音量を上回る周波数)である。目的音周波数FAと非目的音周波数FBとの選別には、以下に例示するように、目的音と非目的音との方向の相違を利用した方法(例えば特開2006−197552号公報の方法)が好適に採用される。
図7は、分離処理部721のブロック図である。図7に示すように、分離処理部721は、信号処理部82と周波数選別部84と強度特定部86とを含んで構成される。信号処理部82は、第1処理部821と第2処理部822と第3処理部823とで構成される。図8は、信号処理部82による処理の内容を説明するための概念図である。図8の横軸は、目的音の方向D0を基準(0°)とした角度θを意味し、縦軸は信号の強度(パワー)を意味する。
第1処理部821は、図8に符号B0(実線)で示すように、目的音の方向D0を収音の死角(収音の感度が低い領域)とするビームの形成で成分q0を生成する。第2処理部822は、図8に符号BR(破線)で示すように、方向D0とは異なる方向DRを収音の死角とするビームの形成で成分qRを生成する。同様に、第3処理部823は、図8に符号BL(鎖線)で示すように、方向D0とは異なる方向DLを収音の死角とするビームの形成で成分qLを生成する。
図7の周波数選別部84は、第1比較部841と第2比較部842とを含んで構成される。第1比較部841は、K個の周波数f1〜fKの各々について成分qRと成分qLとの強度を比較することで成分qLRを生成する。成分qLRの各周波数fkにおける強度は、成分qRおよび成分qLのうち周波数fkでの強度が低い方の当該強度に設定される。成分qRは方向DRからの非目的音を抑制した成分であり、成分qLは方向DLからの非目的音を抑制した成分であるから、成分qLRは、方向DRおよび方向DLの双方からの到来音を抑制した成分(すなわち、方向D0からの目的音を強調した成分)に相当する。
第2比較部842は、K個の周波数f1〜fKの各々について成分qLRと成分q0との強度を比較する。成分q0は非目的音を強調した成分であり、成分qLRは目的音を強調した成分である。そこで、第2比較部842は、K個の周波数f1〜fKのうち、成分qLRの強度が成分q0の強度を上回る周波数fkを目的音周波数FAに選別し、成分q0の強度が成分qLRの強度を上回る周波数fkを非目的音周波数FBに選別する。
図7の強度特定部86は、周波数選別部84による選別の結果を利用してフレーム毎に目的音成分QA0と非目的音成分QB1とを生成する。前述のように、成分q0では非目的音が強調され、成分qLRでは目的音が強調される。そこで、強度特定部は、目的音成分QA0のうち目的音周波数FAに選別された周波数fkの強度を、成分qLRの当該周波数fkでの強度(主に目的音に由来する強度)から成分q0の当該周波数fkでの強度(主に非目的音に由来する強度)を減算した数値に設定する(スペクトル減算)。他方、目的音成分QA0のうち非目的音周波数FBに選別された各周波数fkでの強度はゼロに設定される。
同様に、強度特定部86は、非目的音成分QB1のうち非目的音周波数FBに選別された周波数fkの強度を、成分q0の当該周波数fkでの強度(主に非目的音に由来する強度)から成分qLRの当該周波数fkでの強度(主に目的音に由来する強度)を減算した数値に設定する。他方、非目的音成分QB1のうち目的音周波数FAに選別された周波数fkの強度はゼロに設定される。
ところで、非目的音成分QB1は、時間的に定常(音量や音高などの音響的な特性の変化が少ない)な非目的定常音に加えて、目的音とは別方向から到来する非目的変動音を含み得る。非目的定常音は、例えば空調設備の動作音や人込み内での雑踏音などの雑音であり、非目的変動音は、音量や音高などの音響的な特性が刻々と変化する音声(発話音)や楽音などの妨害音である。図6の雑音推定部722は、非目的音成分QB1を複数のフレームにわたって平均(平滑化)することで定常雑音成分N(周波数スペクトル)を生成する。複数のフレームにわたる平均で非目的変動音は抑制されるから、定常雑音成分Nは非目的定常音が優勢な成分である。雑音抑圧部723は、分離処理部721が生成した目的音成分QA0から定常雑音成分Nを減算(スペクトル減算)することで目的音成分QA1を生成する。
なお、強度特定部86は、目的音を強調した成分qLRから非目的音を強調した成分q0を減算することで目的音成分QA0を生成するから、強度特定部86による処理だけでも非目的音は抑制される。しかし、例えば方向D0からの到来音に非目的定常音が含まれる場合、強度特定部86による処理では非目的定常音を充分に抑圧できない。図6の構成によれば、雑音抑圧部723が目的音成分QA0から定常雑音成分Nを減算することで、方向D0からの非目的定常音も効果的に抑圧されるという利点がある。なお、方向D0から到来する非目的定常音が特段の問題とならない場合には雑音推定部722や雑音抑圧部723が省略される。以上が成分分離部72の説明である。
図6の第3調整部74は、成分分離部72が生成した目的音成分QA1の音圧レベルを調整値α3に応じて調整することで目的音成分QA2を生成する。具体的には、目的音成分QA1に調整値α3を乗算する乗算器が第3調整部74として採用される。同様に、第4調整部76は、成分分離部72が生成した非目的音成分QB1の音圧レベルを調整値α4に応じて調整する(例えば非目的音成分QB1に調整値α4を乗算する)ことで非目的音成分QB2を生成する。第4調整部76による調整後の非目的音成分QB2は、非目的定常音と非目的変動音とを含む。図6の変動音抑圧部78は、非目的音成分QB2のうち非目的変動音を抑圧することで非目的音成分QB3を生成する。
図6に示すように、変動音抑圧部78は、雑音推定部781と抑圧処理部782とを含んで構成される。雑音推定部781は、非目的変動音を非目的音成分QB2から抑圧するための抑圧ゲイン系列Hをフレーム毎に生成する。抑圧ゲイン系列Hは、周波数f1〜fKに対応するK個のゲイン(スペクトルゲイン)h(f1)〜h(fK)の系列である。ゲインh(f1)〜h(fK)の各々は、1を下回る正数の範囲内で周波数fk毎に個別に設定される。
抑圧処理部782は、非目的音成分QB2を抑圧ゲイン系列Hに応じて調整することで、非目的音成分QB2の非目的変動音を抑圧した非目的音成分QB3を生成する。具体的には、非目的音成分QB3の周波数fkにおける強度ξ3(fk)は、非目的音成分QB2の周波数fkにおける強度ξ2(fk)と抑圧ゲイン系列Hの周波数fkのゲインh(fk)との乗算値に設定される(ξ3(fk)=ξ2(fk)・h(fk))。抑圧ゲイン系列Hのゲインh(f1)〜h(fK)は、非目的変動音が抑圧されるように選定される。すなわち、非目的音成分QB2のうち非目的変動音が優勢である可能性が高い周波数fkのゲインh(fk)ほど小さい数値に設定される。
雑音推定部781は、第1に、K個のゲインg(f1)〜g(fK)で構成される強調ゲイン系列Gをフレーム毎に生成する。ゲインg(f1)〜g(fK)は、非目的音成分QB2に乗算された場合に非目的変動音(典型的には音声)が強調されるように選定される。すなわち、非目的音成分QB2のうち非目的変動音が優勢である可能性が高い周波数fkのゲインg(fk)ほど大きい数値に設定される。強調ゲイン系列Gの生成には、雑音推定部781が生成した定常雑音成分Nと第4調整部76による調整後の非目的音成分QB2とが使用される。
第2に、雑音推定部781は、強調ゲイン系列Gから抑圧ゲイン系列Hを生成する。抑圧ゲイン系列Hは、非目的変動音を強調する強調ゲイン系列Gの逆特性(すなわち、非目的変動音を抑圧する特性)となるように生成される。例えば、雑音推定部781は、強調ゲイン系列Gの周波数fkのゲインg(fk)を所定値(例えば1)から減算することで抑圧ゲイン系列Hの周波数fkのゲインh(fk)を算定する(h(fk)=1−g(fk))。
雑音推定部781による強調ゲイン系列Gの生成には公知の技術が任意に採用されるが、例えば、Y. Ephraim and D. Malah, "Speech enhancement using a minimum mean-square error short-time spectral amplitude estimator", IEEE ASSP, vol.ASSP-32, no.6, p.1109-1121, Dec. 1984に開示されたMMSEーSTSA法や、T. Lotter and P. Vary, "Speech enhancement by MAP spectral amplitude estimation using a Super-Gaussian speech model", EURASIP Journal on Applied Signal Processing, vol.2005, no,7, p.1110-1126, July 2005に開示されたMAP(maximum a posteriori estimation)推定が好適に採用される。
図6の混合部80は、以上の手順で非目的変動音を抑圧した非目的音成分QB3と第3調整部74による調整後の目的音成分QA2とを合成することでフレーム毎に目的音強調成分P1を生成する。目的音強調成分P1は、目的音成分QA2のうち目的音周波数FAに選別された各周波数fkの強度と非目的音成分QB3のうち非目的音周波数FBに選別された各周波数fkの強度とを周波数軸に沿って配列した系列(周波数スペクトル)である。図6に示すように、目的音強調成分P1は、右チャネルの成分P1[R]と左チャネルの成分P1[L]とに分配される。
目的音成分QA2のみを目的音強調成分P1とする構成では、目的音成分QA2において時間軸上および周波数軸上に点在する成分が人工的で耳障りなミュージカルノイズとして受聴者に知覚される。第2実施形態では、前述のように目的音成分QA2と非目的音成分QB3とが合成されるから、目的音成分QA2のみを目的音強調成分P1とする構成と比較して、ミュージカルノイズを抑制することが可能である。なお、目的音成分QA2のみを目的音強調成分P1とする構成において、第3調整部74の調整値α3を大きい数値に設定した場合、調整後の非目的音成分QB2に含まれる非目的変動音が強調される。第1実施形態では、変動音抑圧部78が非目的音成分QB2の非目的変動音を抑圧するから、調整値α3を大きい数値に設定した場合でも、非目的変動音を有効に抑圧した目的音強調成分P1を生成できるという利点がある。なお、非目的変動音が特段の問題とならない場合には変動音抑圧部78が省略され得る。
第2実施形態の調整制御部54は、第1実施形態と同様に各調整値(α1,α2,β)を調整するほか、目的音強調部34に適用される調整値α3および調整値α4をズーム値ZMに応じて可変に制御する。調整制御部54による調整値(α3,α4)の具体的な制御について以下に詳述する。
方向D0からの目的音を強調した目的音成分QA2は、疑似的に直接音として把握される。そこで、変数設定部52の設定したズーム値ZMと第3調整部74による調整後の目的音成分QA2の音圧レベルとの関係が、発音源から受音点までの距離rと直接音の音圧レベルSPL_DSとの関係に近似するように、調整制御部54は、第3調整部74の調整値α3をズーム値ZMに応じて可変に制御する。具体的には、図9に示すように、ズーム値ZMが広角側に変化した場合(距離rが増加した場合に相当する)に、第3調整部74による調整後の目的音成分QA2の音圧レベルがズーム値ZMの変化に対して指数的に減少するように、調整制御部54は調整値α3を制御する。例えばズーム値ZMの自乗に比例するように調整値α3が設定される。
他方、方向D0以外の方向の非目的音を強調した非目的音成分QB2は、疑似的に間接音として把握される。そこで、変数設定部52の設定したズーム値ZMと第4調整部76による調整後の非目的音成分QB2の音圧レベルとの関係が、発音源から受音点までの距離rと間接音の音圧レベルとの関係に近似するように、調整制御部54は、第4調整部76の調整値α4をズーム値ZMに応じて可変に制御する。具体的には、図9に示すように、ズーム値ZMが広角側に変化した場合に、第4調整部76による調整後の非目的音成分QB2の音圧レベルが増加するように、調整制御部54は調整値α4を制御する。
すなわち、距離rが増加するほど直接音(あるいは直接音と間接音との混合音)に対する間接音の音圧レベルの比率が増加するという図1の傾向を反映して、ズーム値ZMが広角端に近づくほど、目的音成分QA2に対する非目的音成分QB2の音圧レベルの比率が増加するように、調整制御部54は、調整値α3および調整値α4(両者の相対比)を可変に制御する。特に、図1の距離r0に対応する所定値よりも広角側の範囲内でズーム値ZMが広角側に変化(減少)した場合を想定すると、図1から理解されるように、目的音成分QA2と非目的音成分QB2との音圧レベルの総和が所定値に維持されたまま、目的音成分QA2に対する非目的音成分QB2の音圧レベルの比率が増加する。
調整値α3および調整値α4は以上のように制御されるから、ズームレンズ12の焦点距離が広角端に近いほど目的音強調成分P1における非目的音成分QB2(QB3)が強調される。他方、ズームレンズ12の焦点距離が望遠端に近いほど目的音強調成分P1の目的音成分QA2が強調される。すなわち、撮像処理部10による撮像の範囲内に存在する音響を受聴者に明確に知覚させることが可能である。しかも、目的音成分QA2と非目的音成分QB2との音圧レベル(両者の相対比)の変化が、音響空間における発音源からの距離rに応じた直接音や間接音の音圧レベルの変化に近似するから、第1実施形態と同様に、受聴者が知覚する収音特性をズーム値ZMに応じて自然に変化させることができる。
なお、以上の形態では、目的音強調成分P2とステレオ成分S2との音圧レベルの調整に加えて、目的音成分QA2と非目的音成分QB2との音圧レベルの調整を採用したが、目的音強調成分P2とステレオ成分S2との音圧レベルの調整は第2実施形態では省略され得る。また、ステレオ処理部36によるステレオ成分S1の生成を省略した構成も第2実施形態では採用される。
<D:第3実施形態>
図10は、本発明の第3実施形態に係る音響処理装置100のブロック図である。図10に示すように、第3実施形態の音響処理装置100は、第1実施形態の音響処理装置100に室定数設定部56を追加した構成である。室定数設定部56は、入力装置22に対する利用者からの操作に応じて室定数Rを可変に設定する。
前述の数式(1)から理解されるように、室定数Rが大きいほど(音響空間の吸音率αまたは面積Sが大きいほど)、直接音に対する間接音の音圧レベルの比率は低下するという傾向がある。第3実施形態においては、目的音強調成分P2とステレオ成分S2との音圧レベルの変化や目的音成分QA2と非目的音成分QB2との音圧レベルの変化について、以上の傾向が反映されるように、調整制御部54が各調整値(α1〜α4)をズーム値ZMと室定数Rとに応じて可変に制御する。
具体的には、室定数設定部56が設定した室定数Rが大きいほど、目的音強調成分P2(直接音)に対するステレオ成分S2(間接音)の音圧レベルの比率が低下するように、調整制御部54は調整値α1および調整値α2を制御する。例えば、調整値α1に対する調整値α2の相対比(α2/α1)が室定数Rに反比例するように調整値α1および調整値α2が設定される。ズーム値ZMに応じた調整値α1や調整値α2の増減の傾向は第1実施形態と同様である。
また、室定数設定部56が設定した室定数Rが大きいほど、目的音成分QA2(直接音)に対する非目的音成分QB2(間接音)の音圧レベルの比率が低下するように、調整制御部54は調整値α3および調整値α4を制御する。例えば、調整値α3に対する調整値α4の相対比(α4/α3)が室定数Rに反比例するように調整値α3および調整値α4が設定される。ズーム値ZMに応じた調整値α3や調整値α4の増減の傾向は第2実施形態と同様である。
以上の構成によれば、目的音強調成分P2およびステレオ成分S2の音圧レベルとズーム値ZMとの関係や、目的音成分QA2および非目的音成分QB2の音圧レベルとズーム値ZMとの関係を、多様な音響特性の環境における発音源からの距離rと直接音および間接音の音圧レベルの比率との関係に近似させることが可能である。例えば、室定数Rが大きい数値に設定された場合、吸音率αや面積Sが大きい音響空間(例えば広大な空間や屋外)での距離rと音圧レベルとの関係が模擬されるように各調整値(α1〜α4)が設定される。他方、室定数Rが小さい数値に設定された場合、吸音率αや面積Sが小さい音響空間(例えば狭小な屋内空間)での距離rと音圧レベルとの関係が模擬されるように各調整値(α1〜α4)が設定される。以上の説明から理解されるように、室定数Rが大きい数値に設定される屋外モード(屋外での使用に適したモード)と室定数Rが小さい数値に設定される屋内モード(屋内での使用に適したモード)とを利用者が選択できる構成も好適に採用される。
200……撮像装置、10……撮像処理部、12……ズームレンズ、14……撮像素子、22……入力装置、241,242……収音機器、261,262……放音機器、100……音響処理装置、32……周波数分析部、34……目的音強調部、36……ステレオ処理部、38……第1調整部、40……第2調整部、42……混合部、44……波形合成部、46……出力調整部、52……変数設定部、54……調整制御部、56……室定数設定部、72……成分分離部、74……第3調整部、76……第4調整部76、78……変動音抑圧部、80……混合部。

Claims (5)

  1. 複数の収音機器が生成する複数の音響信号から所定の方向の目的音を強調した目的音強調成分を生成する目的音強調手段と、
    複数のチャネルで構成されるステレオ成分を前記複数の音響信号から生成するステレオ処理手段と、
    前記目的音強調手段による処理後の目的音強調成分の音圧レベルを第1調整値に応じて調整する第1調整手段と、
    前記ステレオ処理手段による処理後のステレオ成分の音圧レベルを第2調整値に応じて調整する第2調整手段と、
    前記第1調整手段による調整後の目的音強調成分と前記第2調整手段による調整後のステレオ成分とを混合する第1混合手段と、
    ズーム値を可変に設定する変数設定手段と、
    前記ズーム値の広角側への変化に対し、前記第1調整手段による調整後の目的音強調成分の音圧レベルが指数的に減少するように前記第1調整値を制御し、前記第2調整手段による調整後のステレオ成分の音圧レベルが増加するように前記第2調整値を制御する調整制御手段と
    を具備する音響処理装置。
  2. 室定数を可変に設定する室定数設定手段を具備し、
    前記調整制御手段は、前記室定数が大きいほど、前記目的音強調成分の音圧レベルに対する前記ステレオ成分の音圧レベルの比率が低下するように、前記第1調整値および前記第2調整値を制御する
    請求項1の音響処理装置。
  3. 前記目的音強調手段は、
    目的音成分と非目的音成分とを前記複数の音響信号から生成する成分分離手段と、
    前記成分分離手段による分離後の目的音成分の音圧レベルを第3調整値に応じて調整する第3調整手段と、
    前記成分分離手段による分離後の非目的音成分の音圧レベルを第4調整値に応じて調整する第4調整手段と、
    前記第3調整手段による調整後の目的音成分と前記第4調整手段による調整後の非目的音成分とを混合する第2混合手段と、
    前記調整制御手段は、前記ズーム値の広角側への変化に対し、前記第3調整手段による調整後の目的音成分の音圧レベルが指数的に減少するように前記第3調整値を制御し、前記第4調整手段による調整後の非目的音成分の音圧レベルが増加するように前記第4調整値を制御する
    請求項1または請求項2の音響処理装置。
  4. 複数の収音機器が生成する複数の音響信号から目的音成分と非目的音成分とを生成する成分分離手段と、
    前記成分分離手段による分離後の目的音成分の音圧レベルを第3調整値に応じて調整する第3調整手段と、
    前記成分分離手段による分離後の非目的音成分の音圧レベルを第4調整値に応じて調整する第4調整手段と、
    前記第3調整手段による調整後の目的音成分と前記第4調整手段による調整後の非目的音成分とを混合する第2混合手段と、
    ズーム値を可変に設定する変数設定手段と、
    前記ズーム値の広角側への変化に対し、前記第3調整手段による調整後の目的音成分の音圧レベルが指数的に減少するように前記第3調整値を制御し、前記第4調整手段による調整後の非目的音成分の音圧レベルが増加するように前記第4調整値を制御する調整制御手段と
    を具備する音響処理装置。
  5. 室定数を可変に設定する室定数設定手段を具備し、
    前記調整制御手段は、前記室定数が大きいほど、前記目的音成分の音圧レベルに対する前記非目的音成分の音圧レベルの比率が低下するように、前記第3調整値および前記第4調整値を制御する
    請求項3または請求項4の音響処理装置。
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