JP2011091475A - Cmos出力回路 - Google Patents

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Toshihiro Kobayashi
俊宏 小林
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Abstract

【課題】電源電圧の立ち上げ時に、出力を確実Lowレベルに保持できるCMOS出力回路を提供する。
【解決手段】ゲートが電源線13に接続されたNMOSトランジスタNT1と、ゲートが基準電位線14に接続されたPMOSトランジスタPT1との直列回路12と、直列回路12の一端が接続された第1接続ノードN1と電源線13との間に接続された第1抵抗R1と、直列回路12の他端と基準電位線14との間に接続され、ゲートに電源線13と基準電位線14との間に接続されたCMOS回路11の出力信号Vinが入力されるNMOSトランジスタNT2と、第2接続ノードN2と基準電位13線との間に接続された第2抵抗R2と、電源線13と第2接続ノードN2との間に接続され、ゲートが第1接続ノードN1に接続されたPMOSトランジスタPT2と、を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CMOS出力回路に関する。
PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタとからなるインバータなどを有するCMOS回路では、電源立ち上げ時に電源電圧が所定値に達するまでの間、その論理値がLowレベルなのかHighレベルなのか決定できず、出力が不安定になる期間がある。
従来、CMOS回路の後段に接続される回路の誤動作を防止するために、電源電圧が所定値以下では出力が固定されたレベルとなる機能を有するCMOS出力回路が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このCMOS出力回路では、複数段のCMOSインバータと、最終段のCMOSインバータの出力がゲートに与えられ、ドレインが開放されたNチャネルMOSトランジスタとを有し、複数段CMOSインバータの奇数段目のPチャネルMOSトランジスタと電源との間に、PチャネルMOSトランジスタのゲートとドレインとを短絡して構成されたダイオードn個を順方向に直列接続し、電源電圧を下げることにより、電源電圧が所定値に達するまでの期間は、常にHighレベルを出力している。
然しながら、このCMOS出力回路では、CMOS回路の出力が確定する電源電圧はPチャネルMOSトランジスタのしきい値とNチャネルMOSトランジスタのしきい値に依存し、そのしきい値は環境の温度や、製造工程のばらつきの影響を受けるため、電源電圧の所定値をCMOS回路の出力が確定する電源電圧より大きめに見込まなければならないという問題がある。
その結果、ダイオードの接続段数が必要以上に多くなり、出力電圧のダイナミックレンジが低下することに加え、回路面積の増大につながるという問題がある。
また、電源電圧を分圧する抵抗分圧回路を有し、分圧回路の出力電圧を基準にして、電源の立ち上げ時または立ち下げ時に電源電圧が所定値以下の期間、出力電圧がLowレベルとなるように出力回路の入力電圧を制御する制御回路が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
然しながら、この回路では、Lowレベルを保持するしきい値は、トランジスタのしきい値に対する分圧回路の分圧比の逆数倍に拡大される。そのため、トランジスタのしきい値がばらつくと、Lowレベルを保持するしきい値のばらつき幅も同じ比率でトランジスタのしきい値のばらつき幅より拡大されるので、分圧回路の分圧比を小さくしておく必要があり、出力電圧のダイナミックレンジが低下するという問題がある。
特開平5−3429号公報 特開2009−165101号公報
本発明は、電源電圧の立ち上げ時に、出力を確実Lowレベルに保持できるCMOS出力回路を提供する。
本発明の一態様のCMOS出力回路は、ゲートが電源線に接続されたNチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタと、ゲートが基準電位線に接続されたPチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタとの直列回路と、前記直列回路の一端が接続された第1接続ノードと前記電源線との間に接続された第1抵抗と、前記直列回路の他端と前記基準電位線との間に接続され、ゲートに前記電源線と前記基準電位線との間に接続されたCMOS回路の出力信号が入力されるNチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタと、第2接続ノードと前記基準電位線との間に接続された第2抵抗と、前記電源線と前記第2接続ノードとの間に接続され、ゲートが前記第1接続ノードに接続されたPチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタと、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、電源電圧の立ち上げ時に、出力を確実にLowレベルに保持できるCMOS出力回路が得られる。
本発明の実施例1に係るCMOS出力回路を示す回路図。 本発明の実施例1に係るCMOS出力回路の動作を示すタイミングチャート。 本発明の実施例1に係るCMOS出力回路の動作特性を説明するための図。 本発明の実施例1に係る比較例のCMOS出力回路を示す回路図。 本発明の実施例1に係る比較例のCMOS出力回路の動作を示すタイミングチャート。 本発明の実施例1に係る比較例のCMOS出力回路の動作特性を説明するための図。 本発明の実施例1に係るCMOS出力回路の別の要部を示す回路図。 本発明の実施例2に係るCMOS出力回路の要部を示す回路図。 本発明の実施例2に係るCMOS出力回路の動作特性を説明するための図。 本発明の実施例2に係るCMOS出力回路の別の要部を示す回路図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例に係るCMOS出力回路について図1乃至図3を用いて説明する。図1は本実施例のCMOS出力回路を示す回路図、図2はその動作を示すタイミングチャート、図3はその動作特性を説明するための図である。
図1に示すように、本実施例のCMOS出力回路10では、電源電圧VDDがCMOS回路11の出力電圧Vinが安定する電源電圧VDD1以上であるか否かを判定するためのしきい値を決定するしきい値設定回路(直列回路)12を有している。
しきい値設定回路12は、ゲートが電源線13に接続されたNチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタNT1(以後、単にNMOSトランジスタNT1という)と、ゲートが基準電位線14に接続されたPチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタPT1とが直列接続された回路である。
しきい値設定回路12の一端は、第1接続ノードN1に接続され、第1接続ノードN1と電源線13との間には、第1抵抗R1が接続されている。
しきい値設定回路12の他端と基準電位線14との間には、ゲートにCMOS回路11の出力電圧Vinが入力されるNチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタNT2(以後、単にNMOSトランジスタNT2という)が接続されている。
電源線13と第2接続ノードN2との間には、ゲートが第1接続ノードN1に接続されたPチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタPT2(以後、単にPMOSトランジスタPT2という)が接続されている。第2接続ノードN2と基準電位線14との間には、第2抵抗R2が接続されている。
CMOS回路11は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタからなるインバータを基本とし、CMOSロジックで構成される論理回路である。CMOS回路には、電源立ち上げ時に電源電圧VDDが所定値VDD1に達するまでの間、その論理値がLowレベルなのかHighレベルなのか決定できず、出力が不安定になる期間がある。
NMOSトランジスタNT1は、第1抵抗R1を介してゲートとドレインが接続されたダイオードとして機能する。PMOSトランジスタPT1は、NMOSトランジスタNT2を介してゲートとドレインが接続されたダイオードとして機能する。NMOSトランジスタNT1、PMOSトランジスタPT1は、電源線13と基準電位線14との間に順方向に直列接続されている。
従って、しきい値設定回路12は、電源電圧VDDがNMOSトランジスタNT1のしきい値Vthn1とPMOSトランジスタPT1のしきい値Vthp1の絶対値の和より小さいときはオフ(非導通)状態にあり、その和より大きいときはオン(導通)状態にある。
しきい値設定回路12がオンするためのしきい値VDth1は、次式で表わされる。
VDth1=Vthn1+|Vthp1| (1)
このCMOS出力回路は、電源線13に供給される電源電圧VDDが立ち上がり、NMOSトランジスタNT1のしきい値Vthn1とPMOSトランジスタのしきい値Vthp1の絶対値との和(VDth1)に達するまでの期間は、第2接続ノードN2からLowレベルの信号を出力し、達した後の期間は、第2接続ノードN2からCMOS回路11の出力信号Vinの論理値に応じた信号Voutを出力するように構成されている。
次に、CMOS出力回路10の動作について説明する。図2はCMOS出力回路10の動作のシミュレーション結果を示すタイミングチャートである。
シミュレーションは、CMOS出力回路11の出力電圧Vinが予めLowレベル(GND)に固定されている場合と、Highレベル(VDD)に固定されている場合について別々におこなった。図2において、実線は出力電圧VinがLowレベルの場合を示し、破線は出力電圧VinがHighレベルの場合を示している。
説明に当たって、PMOSトランジスタPT1とNMOSトランジスタNT2の接続ノードを第3接続ノードN3と称し、NMOSトランジスタNT1とPMOSトランジスタPT1の接続ノードを第4接続ノードN4と称する。
図2に示すように、電源電圧VDDは、時間0から一定のスロープで立ち上がり、100μsで一定の電圧、例えば5Vで安定するものとする。
始に、出力電圧Vinが、予めLowレベルに固定されている場合について説明する。この場合、NMOSトランジスタNT2は常時オフ状態にある。
第1接続ノードの電圧VN1は、NMOSトランジスタNT2は常時オフ状態のため、電源電圧VDDに追随し、電源電圧VDDと同じ電圧を示す。
第2接続ノードの電圧VN2、即ち出力電圧Voutは、電圧VN1が電源電圧VDDと等しく、PMOSトランジスタPT2は常時オフ状態のため、0Vを示す。
第4接続ノードの電圧VN4は、始めはNMOSトランジスタNT1がオフのため0Vを示す。時間t1で電源電圧VDDがVthn1を越えると、NMOSトランジスタNT1がオン状態になるので、電源電圧VDDに追随し、電源電圧VDDからしきい値Vthn1だけ低い電圧を示す。
第3接続ノードの電圧VN3は、始めはNMOSトランジスタNT1、PMOSトランジスタPT1、NMOSトランジスタNT2がともにオフのため0Vを示す。時間t1でNMOSトランジスタNT1がオンになると、電圧VN4の影響を受けて徐々に上昇する。
時間t2で、電源電圧VDDがVDth1になると、PMOSトランジスタPT1がオン状態になるので、電源電圧VDDに追随し、電源電圧VDDからしきい値VDth1だけ低い電圧を示す。
次に、出力電圧Vinが、予めHighレベルに固定されている場合について説明する。この場合、NMOSトランジスタNT2は常時オン状態にある。
第3接続ノードの電圧VN3は、常時NMOSトランジスタNT2がオン状態のため、常時に0Vを示している。
第1接続ノードの電圧VN1は、時間t2でしきい値設定回路12がオン状態になるので、電源電圧VDDから第1抵抗R1の電圧降下分だけ低下する。
第2接続ノードの電圧VN2、即ち出力電圧Voutは、電圧VN1が時間t3でPMOSトランジスタPT2のしきい値を越えるので、PMOSトランジスタPT2がオン状態になり、電源電圧に追随し、電源電圧VDDと同じ電圧を示す。
第4接続ノードの電圧VN4は、時間t2でしきい値設定回路12がオン状態になるので、PMOSトランジスタPT1のしきい値Vthp1を示す。
これにより、電源電圧VDDがしきい値VDth1になるまでの期間は、CMOS出力回路11の出力電圧VinがLowレベルかHighレベルかにかかわらず、出力電圧Voutを確実にLowレベルに維持することができる。
電源電圧VDDがしきい値VDth1を超えると、CMOS出力回路11の出力電圧Vinの論理値が確定し、出力電圧VinがLowレベルかHighレベルかに応じて、LowレベルまたはHighレベルの出力電圧Voutが出力される。
図3は、CMOS出力回路10の出力特性を示す図である。CMOS回路11の論理値が確定する電源電圧VDD1は、CMOS回路11を構成するPMOSトランジスタのしきい値およびNMOSトランジスタのしきい値の変動に応じてばらつく。
CMOS回路11の論理値が確定する電源電圧VDD1の最大値がVH、最小値がVLであるとすると、電源電圧VDD1のばらつき幅はΔV1=VH−VLとなる。
しきい値設定回路12が導通するしきい値VDth1は、NMOSトランジスタNT1のしきい値Vthn1と、PMOSトランジスタPT1のしきい値|Vthp1|の変動に応じてばらつくことは同様である。
しきい値設定回路12が導通するしきい値VDth1の最大値がVH2、最小値がVL2であるとすると、しきい値VDth1のばらつき幅はΔV2=VH2−VL2となる。
CMOS回路11を構成するPMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタと、しきい値設定回路12を構成するPMOSトランジスタPT1およびNMOSトランジスタNT1とは、通常同じ工程で形成される。
その結果、両者のしきい値は同じ変動要因を受けるので、電源電圧VDD1としきい値VDth1との間に、正の相関が生じる。例えば、電源電圧VDD1がVH1のとき、しきい値VDth1がVH2になる。電源電圧VDD1がVL1のとき、しきい値VDth1がVL2になる。ばらつき幅ΔV1とばらつき幅ΔV2とは、略等しくなる。
このことは、電源電圧VDDがしきい値VDth1に達したとき、CMOS回路11の出力Vinは不安定ではないものと考えられる。換言すれば、VDD1≦VDth1の関係にあり、CMOS回路11の論理値が既に確定していることを示している。
図4乃至図6は比較例のCMOS出力回路を示す図で、図4はその回路図、図5はその動作を示すタイミングチャート、図6はその出力特性を示す図である。ここで、比較例とは、しきい値設定回路に抵抗分圧回路を有するCMOS出力回路のことである。
図4に示すように、CMOS出力回路30では、しきい値設定回路31は抵抗R3と抵抗R4の直列回路と、ゲートに電源電圧VDDを分圧した電圧が供給されるNMOSトランジスタNT1とで構成されている。
しきい値設定回路31が導通するためのしきい値は、次式で表わされる。
VDth2=Vthn1×(R3+R4)/R4 (2)
電源電圧VDDがしきい値VDth2を超えると、NMOSトランジスタNT1がオンになり、しきい値設定回路31が導通する。
図5は比較例の動作を示すタイミングチャートである。説明に当たって、NMOSトランジスタNT1とNMOSトランジスタNT2の接続ノードを第3接続ノードN3と称し、抵抗R3と抵抗R4との接続ノードを第5接続ノードN5と称する。
図5に示すように、第5接続ノードN5の電圧VN5、即ち抵抗分圧回路の分圧電圧は、電源電圧VDDに追随し、電源電圧VDDに分圧比R4/(R3+R4)、例えば2/5を乗じた電圧を示す。
始めに、出力電圧Vinが、予めLowレベルに固定されている場合について説明する。この場合、NMOSトランジスタNT2は常時オフ状態にある。
第1接続ノードN1の電圧VN1、第2接続ノードN2の電圧VN2は、図2に示すVN1、VN2と同じであり、その説明は省略する。
第3接続ノードN3の電圧VN3は、電源電圧VDDがしきい値VDth2を越える時間t2で、NMOSトランジスタNT1がオン状態になるので、電圧VN5に追随し、電圧VN5よりしきい値Vthn1だけ低い電圧を示す。
次に、出力電圧Vinが、予めHighレベルに固定されている場合について説明する。このとき、NMOSトランジスタNT2は常時オン状態にある。
第3接続ノードの電圧VN3は、常時NMOSトランジスタNT2がオン状態のため、常時に0Vを示している。
第1接続ノードN1の電圧VN1は、時間t2で電源電圧VDDがしきい値VDth2を越えると、NMOSトランジスタNT1がオン状態になるので、第1抵抗R1に流れる電流による電圧降下だけ低下する。
第2接続ノードの電圧VN2、即ち出力電圧Voutは、電圧VN1が時間t3でPMOSトランジスタPT2のしきい値を越えるので、PMOSトランジスタPT2がオン状態になり、電源電圧に追随し、電源電圧VDDと同じ電圧を示す。
これにより、比較例のCMOS出力回路30においても、本実施例のCMOS出力回路10と同じ動作が可能である。然しながら、出力特性において差異が生じる。
図6は、CMOS出力回路30の出力特性を示す図である。しきい値設定回路31が導通するしきい値VDth2は、NMOSトランジスタNT1のしきい値Vthn1の分圧比の逆数倍になるので、しきい値Vthn1のばらつきが拡大されてしまう。
しきい値設定回路31が導通するしきい値VDth2の最大値がVH3、最小値がVL3であるとすると、しきい値VDth2のばらつき幅はΔV3=VH3−VL3となり、ばらつき幅ΔV3は、ばらつき幅ΔV1より大きくなってしまう。
更に、しきい値Vthn1と、電源電圧VDD1との間に明確な相関関係がないため、しきい値設定回路31のしきい値VDth2を環境の温度、製造プロセスに拘らずCMOS回路11の出力が不安定でなくなる電源電圧VDD1より常に高く設定することが困難になる。
これを回避するために、予めVDth2をVDD1より大きめに設定しておく、即ちばらつき幅ΔV3とばらつき幅ΔV1が重ならないようにすることが必要である。その結果、電源電圧VDDの定格値(5V)に対する動作マージンが低下し、CMOS出力回路11に接続される回路の動作に支障をきたす恐れが生じる。
以上説明したように、本実施例のCMOS出力回路10では、しきい値設定回路12のしきい値VDth1を、NMOSトランジスタNT1のしきい値Vthn1とPMOSトランジスタPT1のしきい値Vthp1の和としている。
その結果、CMOS回路11の出力電圧Vinの論理値が確定する電源電圧VDD1としきい値VDth1との間に相関が生じ、電源電圧VDDがしきい値VDth1のとき、CMOS回路11の出力電圧Vinの論理値は確定しているものと考えられる。
これにより、環境の温度、製造プロセスの変動の影響を受けることなく、しきい値VDth1を電源電圧VDD1より高く設定することが容易になる。従って、電源電圧の立ち上げ時に、出力を確実にLowレベルに保持できるCMOS出力回路が得られる。
ここでは、NMOSトランジスタNT1を電源線13側に接続し、PMOSトランジスタPT1を基準電位線14側に接続した場合について説明したが、特に限定されない。
図7はNMOSトランジスタNT1を基準電位線14側に接続し、PMOSトランジスタPT1を電源線13側に接続したしきい値設定回路41を示す回路図である。しきい値設定回路41を有するCMOS出力回路40の動作は、CMOS出力回路10と同様であり、その説明は省略する。
本実施例に係るCMOS出力回路について、図8および図9を用いて説明する。図8はCMOS出力回路の要部を示す回路図、図9はCMOS出力回路の出力特性を示す図である。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例1と異なる点は、しきい値設定回路がMOSトランジスタを更に有することにある。
即ち、図8に示すように、本実施例のCMOS出力回路50のしきい値設定回路51では、NMOSトランジスタNT1およびPMOSトランジスタPT1に加えて、第3MOSトランジスタとしてゲートをドレインとダイオード接続したもう一つのNMOSトランジスタNT1を直列接続しており、NMOSトランジスタNT1が2段接続されている。
これより、しきい値設定回路51が導通するためのしきい値VDth3は、次式で表わされる。
VDth3=2Vthn1+|Vthp1| (3)
図9はCMOS出力回路50の出力特性を示す図である。図9に示すように、しきい値設定回路51が導通するしきい値VDth3は、NMOSトランジスタNT1のしきい値Vthn1と、PMOSトランジスタPT1のしきい値|Vthp1|の変動に応じてばらつくことは同様である。
しきい値設定回路51が導通するしきい値VDth3の最大値がVH4、最小値がVL4、Vthn1の最大値がVthn1max、Vthn1の最小値がVthn1minであるとすると、VH4=VH2+Vthn1max、VL4=VL2+Vthn1minとなるので、しきい値VDth3のばらつき幅はΔV4=VH4−VL4=ΔV2+(Vthn1max−Vthn1min)となる。
以上説明したように、本実施例のCMOS出力回路50のしきい値設定回路51では、NMOSトランジスタNT1を2段接続しているので、しきい値VDth1より高いしきい値VDth3が得られる。
これにより、電源電圧VDD1としきい値VDth3との間に、正の相関を維持しつつ、電源電圧VDDがVDth1からVthn1だけ増加するのに要する時間的余裕をCMOS出力回路50に持たせることができる利点がある。
ここでは、NMOSトランジスタNT1が2段に接続されている場合について説明したが、接続する段数には特に制限はない。然し、段数を多くするほど、動作マージンが狭まるので、2段程度が適当である。
また、PMOSトランジスタPT1を複数段接続しても構わない。図10はPMOSトランジスタPT1が2段に接続されたしきい値設定回路61を示す回路図である。しきい値設定回路61が導通するためのしきい値VDth4は、次式で表わされる。
VDth4=Vthn1+2|Vthp1| (4)
しきい値設定回路61を有するCMOS出力回路60の動作は、CMOS出力回路50と同様であり、その説明は省略する。
更に、NMOSトランジスタNT1およびPMOSトランジスタPT1を、それぞれ2段接続することも可能である。
MOSトランジスタを複数段接続する代わりに、MOSトランジスタのしきい値Vthを変更しても、同様の効果を得ることが可能である。MOSトランジスタのしきい値の変更は、例えばゲート絶縁膜厚、ゲート長、不純物濃度などを変更することにより行うことができる。
この場合、本CMOS出力回路の効果を維持するためには、CMOS回路11で使用されるNMOSトランジスタのしきい値をVthnxとすると、しきい値設定回路12で使用されるNMOSトランジスタNT1のしきい値Vthn1との間にはVthnx<Vthn1という関係が成立するように設定する必要がある。
また、PMOSトランジスタに関しては、CMOS回路11とCMOS出力回路に使用されているものは同じ特性を示すものとする。
例えば、しきい値設定回路12で使用されるNMOSトランジスタNT1のしきい値Vthn1以外のNMOSトランジスタのしきい値およびPNMOSトランジスタPT1のしきい値Vhtp1を変えずに、NMOSトランジスタNT1のVthn1を2倍にすれば良い。
これにより、NMOSトランジスタNT1を2段接続した場合と、略同様の効果を得ることが可能である。しきい値を変更するMOSトランジスタが、PMOSトランジスタPT1であっても同様である。
10、30、40、50、60 CMOS出力回路
11 CMOS回路
12、31、41、51、61 しきい値設定回路
13 電源線
14 基準電位線
NT1 Nチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタ
NT2 Nチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタ
PT1 Pチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタ
PT2 Pチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタ
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3、R4 抵抗
N1 第1接続ノード
N2 第2接続ノード
N3 第3接続ノード
N4 第4接続ノード
N5 第5接続ノード
VDD 電源電圧

Claims (5)

  1. ゲートが電源線に接続されたNチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタと、ゲートが基準電位線に接続されたPチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタとの直列回路と、
    前記直列回路の一端が接続された第1接続ノードと前記電源線との間に接続された第1抵抗と、
    前記直列回路の他端と前記基準電位線との間に接続され、ゲートに前記電源線と前記基準電位線との間に接続されたCMOS回路の出力信号が入力されるNチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
    第2接続ノードと前記基準電位線との間に接続された第2抵抗と、
    前記電源線と前記第2接続ノードとの間に接続され、ゲートが前記第1接続ノードに接続されたPチャネル第2絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
    を具備することを特徴とするCMOS出力回路。
  2. 前記電源線に供給される電源電圧が立ち上がり、前記Nチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのしきい値と前記Pチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのしきい値の絶対値との和に達するまでの期間は、前記第2接続ノードからLowレベルの信号を出力し、達した後の期間は、前記第2接続ノードから前記CMOS回路の出力信号の論理値に応じた信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のCMOS出力回路。
  3. 前記直列回路が、ゲートがドレインに接続されたNチャネル第3絶縁ゲート電界効果トランジスタ、またはゲートがドレインに接続されたPチャネル第3絶縁ゲート電界効果トランジスタを少なくとも1つ更に有することを特徴とする請求項1に記載のCMOS出力回路。
  4. 前記Nチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのしきい値と、前記Pチャネル第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのしきい値の絶対値とが異なることを特徴とする請求項1に記載のCMOS出力回路。
  5. 前記電源線に供給される電源電圧が立ち上がり、前記直列回路に含まれる絶縁ゲート電界効果トランジスタのしきい値の絶対値の総和に達するまでの期間は、前記第2接続ノードからLowレベルの信号を出力し、達した後の期間は、前記第2接続ノードから前記CMOS回路の出力信号の論理値に応じた信号を出力することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のCMOS出力回路。
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CN115395943A (zh) * 2022-10-26 2022-11-25 深圳芯能半导体技术有限公司 一种电平位移电路及开关管驱动电路
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