JP2011091000A - 低挿入力コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジング相互の挿抜作業時に作業員にかかる負担を軽減することができ、しかも、それぞれのハウジングに装備されたタブ端子間に大きな接触面積を確保することができる低挿入力コネクタを提供すること。
【解決手段】互いの中心軸を一致させて嵌合させた後、中心軸回りに相対回転させることで連結状態となる第1ハウジング41及び第2ハウジング51と、相対回転完了時に面接触して導通接続されるように各ハウジングに支持された第1タブ端子34及び第2タブ端子36と、ハウジング相互の嵌合部を覆うカバー61とを備え、前記カバー61が、組立完了後のハウジング相互の相対回転を規制する構成。
【選択図】図7

Description

本発明は、低挿入力コネクタに関する。
図8は、例えばモータと電源との接続等に利用することが可能な大電流用のコネクタの従来例を示したものである。
このコネクタ1は、複数の第1タブ端子3を中心軸方向に突出して保持した第1ハウジング5と、この第1ハウジング5に嵌合接続される第2ハウジング7とを備えている。
第2ハウジング7の先端面には、ハウジング相互の嵌合時に第1タブ端子3が挿入される複数の相手端子収容孔9が設けられている。複数の相手端子収容孔9は、第1ハウジング5上における第1タブ端子3の配列ピッチと同じ配列ピッチで設けられている。
図示はしていないが、各相手端子収容孔9内には、当該相手端子収容孔9内に挿入された第1タブ端子3を挟持する雌側タブ端子が装備される。また、第1ハウジング5には位置合わせ突起11が設けられ、第2ハウジング7には突起11が嵌合する合わせ孔13が設けられている。位置合わせ突起11と合わせ孔13とが整合しないと、ハウジング相互を嵌合させることができず、誤挿入を防止することができる。
以上のコネクタ1は、第1ハウジング5と第2ハウジング7とを嵌合させるときに、同時に、第1タブ端子3が相手の雌側タブ端子に挟持される構成で、ハウジング相互の嵌合時に、ハウジング相互の嵌合部の摩擦力だけでなく、タブ端子相互の摩擦力も作用する。そして、タブ端子相互の摩擦力は、接続する端子数が多くなるほど、大きくなる。
そのため、ハウジング相互の挿抜時に大きな操作力が必要となり、作業員にかかる負担が大きいため、作業性が悪いという問題があった。
そこで、低挿入力でハウジング相互を嵌合させることができるコネクタとして、図9に示すコネクタが提案されている。
このコネクタ15は、下記特許文献1に開示されたもので、第1ハウジング16と第2ハウジング18とは、位置を合わせて嵌合させた後、ハウジング相互を中心軸回りに所定角度相対回転させることで、連結状態となる。
第1ハウジング16に装備されている第1接続端子19は、先端に相手の端子が遊嵌する孔19aが設けられた構造である。第2ハウジング18に装備されている第2接続端子21は、ハウジング相互の嵌合時に先端が孔19aに遊嵌する針状の端子本体21aと、この端子本体21aの基端を第2ハウジング18に固定する端子基部21bとを備えている。
このコネクタ15では、ハウジング相互の嵌合時には、第1接続端子19の孔19aに第2接続端子21の先端が遊嵌するだけで、端子相互間に摩擦が生じないため、端子相互の嵌合によって挿抜時の操作力が増大することがない。
そして、嵌合させたハウジング相互を相対回転すると、図10に示すように、第1接続端子19の位置と第2接続端子21の位置とが周方向に相対移動して距離L1の位置ずれを起こし、この位置ずれにより針状の端子本体21aの両端には逆向きの剪断力F1,F2が作用する。そして、上記の剪断力F1,F2による端子本体21aの撓み変形により、端子本体21aの先端は孔19aの内周面に押圧接触して、第1接続端子19と第2接続端子21とが導通接続状態になる。
なお、第2ハウジング18の先端の円筒状のフード部18aの内周には、係合突起23が突設されている。そして、フード部18aに回転自在に嵌合する第1ハウジング16の円筒壁16aには、係合突起23が進入可能な案内溝25が切り欠き成形されている。
案内溝25は、中心軸方向に沿って延在する嵌合案内溝25aと、この嵌合案内溝25aの終端から周方向に延設された回転案内溝25bとから構成されている。
ハウジング相互の相対回転時の位置規制は、係合突起23と回転案内溝25bとの係合により行っている。回転案内溝25bの終端近くには、ロックばね26が溝内に突出するように設けられている。このロックばね26は、該ロックばね26を乗り越えて回転案内溝25bの終端側に移動した係合突起23を溝の終端との間に係止して、ハウジング相互の相対回転が戻ることを防止する。
実開平06−72185号公報
ところが、特許文献1に記載のコネクタ15は、嵌合させたハウジング16,18を相対回転させたときの変位によって、針状の端子本体21aを撓み変形させて、端子本体21aの先端を第1接続端子19の孔19aの内周に押圧接触させるもので、第1接続端子19と第2接続端子21との接触面積を大きくとれないため、大電流用のコネクタには利用できないという問題があった。
また、ロックばね26が係合突起23を係止することでハウジング相互の相対回転が戻ることを規制しているが、ロックばね26自体が小さいため規制力が小さい。そのため、ロックばね26による係止が外れて、第1接続端子19と第2接続端子21との接触不良等が発生するおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、ハウジング相互の挿抜作業時に作業員にかかる負担を軽減することができ、しかも、それぞれのハウジングに装備されたタブ端子間に大きな接触面積を確保することができる低挿入力コネクタを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1)複数の第1タブ端子を保持する第1ハウジングと、
前記第1タブ端子に導通接続する複数の第2タブ端子を保持して前記第1ハウジングの先端に嵌合装着される第2ハウジングと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合部を覆う筒状構造のカバーと、
を備えた低挿入力コネクタであって、
前記第1ハウジングは、先端側の中心部に突設された嵌合用円筒部と、前記嵌合用円筒部の周囲の複数箇所に前記嵌合用円筒部の母線に沿って延在するように前記複数個の第1タブ端子を支持する第1端子支持部と、を備え、
前記第2ハウジングは、先端側の中心部に突設されて前記嵌合用円筒部に回転可能に嵌合するボス部と、該ボス部を前記嵌合用円筒部に嵌合させた状態でハウジング相互を所定角度相対回転させたときに各第2タブ端子が対応する第1タブ端子に面接触状態となるように、複数の第2タブ端子を前記ボス部の周囲の複数箇所に支持する第2端子支持部と、前記相対回転によって第1タブ端子と第2タブ端子とが面接触状態となったときに第1ハウジングと係合してハウジング相互が軸方向に離反する移動を規制する係止手段と、を備え、
前記カバーは、前記第1ハウジングに相対回転不可に嵌合する一端部と、前記第2ハウジングに相対回転不可に嵌合する他端部と、を備えて、前記第1ハウジングと第2ハウジングとの相対回転を規制することを特徴とする低挿入力コネクタ。
(2)前記第1ハウジングは、前記第1端子支持部よりも基端寄りの位置に延設されると共に前記第1端子支持部の外形よりも大きな外形となる非円形外周部を具備した第1隔壁と、該第1隔壁の外周面に周設された第1パッキンと、を備え、
前記第2ハウジングは、該第2端子支持部よりも基端寄りの位置に延設されると共に前記第2端子支持部の外形よりも大きな外形となる非円形外周部を具備した第2隔壁と、この第2隔壁の外周面に周設された第2パッキンと、を備え、
前記カバーは、前記一端部が前記第1パッキンに緊密に嵌合し、前記他端部が前記第2パッキンに緊密に嵌合していることを特徴とする上記(1)に記載の低挿入力コネクタ。
(3)前記第1ハウジングは、装備される第1タブ端子の数量が2つで、これらの2つの第1タブ端子が前記嵌合用円筒部の両側に分けて配置されると共に、前記第1隔壁が、前記2つの第1タブ端子を結ぶ方向に長径を向けた楕円形又は長円形に形成され、
前記第2ハウジングは、装備される第2タブ端子の数量が2つで、これらの2つの第2タブ端子が前記ボス部の両側に分けて配置されると共に、前記第2隔壁が、前記2つの第2タブ端子を結ぶ方向に長径を向けた楕円形又は長円形に形成されていることを特徴とする上記(2)に記載の低挿入力コネクタ。
(4)前記カバーは金属製であり、ハウジング嵌合部に対する電磁シールド機能を有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の低挿入力コネクタ。
上記(1)の構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合時には、第1タブ端子は第2タブ端子に接触しておらず、端子相互間に摩擦が生じないため、端子相互の嵌合によって挿抜時の操作力が増大することがない。そのため、低挿入力でハウジング相互を嵌合させることができる。従って、ハウジング相互の挿抜作業時に作業員にかかる負担を軽減することができ、コネクタ接続作業の作業性を向上させることができる。
また、第1ハウジングと第2ハウジングは、互いに嵌合させた後、所定角度だけ中心軸回りに相対回転させることで連結状態となる。そして、前記相対回転の完了時には、第1ハウジングに保持されている第1タブ端子と第2ハウジングに保持されている第2タブ端子とが接触して、タブ端子相互が導通接続状態になる。このタブ端子相互の接触は、面接触により実現されるため、これらのタブ端子間に大きな接触面積を確保することができる。従って、低挿入力コネクタでありながら、大電流用のコネクタとして利用することができる。
また、上記(1)の構成によれば、組立完了したハウジング相互の相対回転を規制する手段が、ハウジング相互の嵌合部を覆う筒状構造のカバーであり、カバー自体が大きな部品であり、位置規制する各ハウジングとの間に大きな接触面を確保することが可能なため、大きな規制力を発揮でき、ハウジング相互の相対回転を確実に防止することができる。
上記(2)の構成によれば、ハウジング相互の嵌合部を覆うカバーは、両端部が前記嵌合部の外側に位置する第1隔壁及び第2隔壁の外周にパッキンを介して緊密に嵌合するため、嵌合部の両側に安定した封止性能を確保することができ、前記嵌合部における第1タブ端子と第2タブ端子との接触部を良好に防水することができる。
上記(3)の構成によれば、第1ハウジングや第2ハウジングは、タブ端子の並ぶ方向に幅広な偏平構造になるため、外周が真円状の場合と比較して各ハウジングの把持性が向上し、ハウジング相互の相対回転操作が容易になる。また、カバーの嵌合による相対回転の規制も容易になる。
上記(4)の構成によれば、カバーが金属製であり、ハウジング嵌合部に対する電磁シールド機能を有するので、信号線用のコネクタとして使用した場合に、外乱による影響を防止することができる。
本発明による低挿入力コネクタによれば、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合時には、第1タブ端子は第2タブ端子に接触しておらず、端子相互間に摩擦が生じないため、端子相互の嵌合によって挿抜時の操作力が増大することがない。そのため、低挿入力でハウジング相互を嵌合させることができる。従って、ハウジング相互の挿抜作業時に作業員にかかる負担を軽減することができ、コネクタ接続作業の作業性を向上させることができる。
また、第1ハウジングと第2ハウジングは、互いに嵌合させた後、所定角度だけ中心軸回りに相対回転させることで連結状態となる。そして、前記相対回転の完了時には、第1ハウジングに保持されている第1タブ端子と第2ハウジングに保持されている第2タブ端子とが接触して、タブ端子相互が導通接続状態になる。このタブ端子相互の接触は、面接触により実現されるため、これらのタブ端子間に大きな接触面積を確保することができる。従って、低挿入力コネクタでありながら、大電流用のコネクタとして利用することができる。
また、本発明による低挿入力コネクタによれば、組立完了したハウジング相互の相対回転を規制する手段が、ハウジング相互の嵌合部を覆う筒状構造のカバーであり、カバー自体が大きな部品であり、位置規制する各ハウジングとの間に大きな接触面を確保することが可能なため、大きな規制力を発揮でき、ハウジング相互の相対回転を確実に防止することができる。
本発明に係る低挿入力コネクタの一実施形態の分解斜視図である。 図1に示した低挿入力コネクタのハウジング相互が嵌合した状態の斜視図である。 図2の嵌合状態の低挿入力コネクタを90°回転させた向きから見た斜視図である。 嵌合させたハウジング相互を相対回転させて、互いのタブ端子を面接触させた状態の要部拡大図である。 ハウジング相互の相対回転後に、ハウジング相互の嵌合部に被嵌させるカバーの拡大斜視図である。 ハウジング相互の相対回転後に、ハウジング相互の嵌合部にカバーが被嵌された組立状態の斜視図である。 組立状態の低挿入力コネクタのタブ端子相互の面接触状態を示す縦断面図である。 従来の大電流用のコネクタの分解斜視図である。 従来の低挿入力コネクタの分解斜視図である。 図9に示した低挿入力コネクタにおける端子相互の接続状態の説明図である。
以下、本発明に係る低挿入力コネクタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る低挿入力コネクタの一実施形態の分解斜視図、図2及び図3は図1に示した低挿入力コネクタのハウジング相互が嵌合した状態の斜視図、図4は嵌合させたハウジング相互を相対回転させて、互いのタブ端子を面接触させた状態の要部拡大図である。
この一実施形態の低挿入力コネクタ31は、樹脂製の第1ハウジング41と、該第1ハウジング41の先端に嵌合装着される樹脂製の第2ハウジング51と、これらの第1ハウジング41と第2ハウジング51との嵌合部を覆う筒状構造のカバー61と、を備えている。
本実施形態の第1ハウジング41は、基端に第1の電線32が接続された2つの第1タブ端子34を保持する。また、第2ハウジング51は、基端に第2の電線33が接続された2つの第2タブ端子36を保持する。
即ち、本実施形態の第1ハウジング41は、第1ハウジング41と第2ハウジング51とを嵌合接続することで、2つの第1タブ端子34と2つの第2タブ端子36とを導通接続させる。
第1ハウジング41は、その先端側の中心部に突設された嵌合用円筒部42と、嵌合用円筒部42の周囲の2箇所に分けて2つの第1タブ端子34を支持する第1端子支持部43と、第1端子支持部43よりも基端寄り(図2では右端寄り)の位置に鍔状に延設された第1隔壁45と、この第1隔壁45の外周面に周設された第1パッキン46と、を備えている。
嵌合用円筒部42は、その軸芯をハウジングの中心軸(不図示)に一致させて設けられている。
第1端子支持部43は、嵌合用円筒部42の両側の母線に沿って張り出した一対の支持板部43a,43bを備えている。この第1端子支持部43は、各支持板部43a,43bに第1タブ端子34を重ねた状態に支持する。従って、一対の第1タブ端子34は、嵌合用円筒部42の母線に沿って延在するように、嵌合用円筒部42の両側に支持されている。
但し、一側の支持板部43aには、その上面側に第1タブ端子34が重ねて設けられている。また、他側の支持板部43bには、その下面側に第1タブ端子34が重ねて設けられている。即ち、2つの第1タブ端子34は、嵌合用円筒部42を中心点として、点対称の配置に支持されている。
各支持板部43a,43bには、後述する第2ハウジング51の係止手段54に係止される抜け止め突起43cが設けられている。
抜け止め突起43cは、図2及び図4にも示すように、支持板部43a,43bの外側縁で、先端寄りの位置に突設されている。
2つの支持板部43a,43bを有した第1端子支持部43の外周囲を囲う外形は、支持板部43a,43bの並ぶ方向(即ち、2つの第1タブ端子34が並ぶ方向)に細長い偏平形状になる。
本実施形態の第1隔壁45は、第1端子支持部43の外周囲を囲う外形よりも更に大きな外形となる非円形外周部45aを具備している。本実施形態の場合、前述したように、第1端子支持部43の外周囲を囲う外形は、タブ端子の配列方向に細長い偏平形状である。第1隔壁45の非円形外周部45aは、2つの第1タブ端子34を結ぶ方向に長径を向けた楕円形又は長円形で、第1端子支持部43の外周囲を囲う偏平な外形よりも大きな外形が付与されている。
本実施形態の第1パッキン46は、図7に示すように、第1隔壁45の外周面に周設されたパッキン溝45bに嵌合装着されたリング状パッキンである。
図7に示すように、第1ハウジング41の基端側には、第1タブ端子34に接続された第1の電線32が挿通する電線ガイド筒部47が一体形成されている。この電線ガイド筒部47を挿通する第1の電線32には、電線ガイド筒部47との間の隙間を塞ぐ防水リング48が嵌合装着されている。
第2ハウジング51は、先端側の中心部に突設されて嵌合用円筒部42の内周に回転可能に嵌合するボス部52と、ボス部52の周囲の2箇所に分けて2つの第2タブ端子36を支持する第2端子支持部53と、第1ハウジング41に装備された抜け止め突起43cを係止可能な係止手段54(図2及び図4参照)と、第2端子支持部53よりも基端寄り(図1では左端寄り)の位置に鍔状に延設された第2隔壁55と、この第2隔壁55の外周面に周設された第2パッキン56と、を備えている。
ボス部52は、その軸芯をハウジングの中心軸(不図示)に一致させて設けられている。
第2端子支持部53は、ボス部52の両側の母線に沿って張り出した一対の支持板部53a,53bを備えている。図1に示すように、各支持板部53a,53bは、ボス部52との間に隙間S1をあけて、設けられている。隙間S1は、嵌合用円筒部42とボス部52とを嵌合させたときに、嵌合用円筒部42が挿通する隙間である。
図3に示した矢印A,Bは、嵌合用円筒部42とボス部52とを嵌合させたときの、各ハウジングの移動方向を示している。
第2端子支持部53は、各支持板部53a,53bに第2タブ端子36を重ねた状態に支持する。従って、一対の第2タブ端子36は、ボス部52の母線に沿って延在するように、ボス部52の両側に支持されている。
第2端子支持部53は、ボス部52を嵌合用円筒部42に嵌合させた状態(図2及び図3に示した状態)でハウジング相互を所定角度相対回転させたときに、各第2タブ端子が対応する第1タブ端子34に面接触状態となるように、各支持板部53a,53bに第2タブ端子36を支持している。具体的には、2つの第2タブ端子36は、ボス部52を中心点として、点対称の配置となるように、各支持板部53a,53bに支持されている。
第2タブ端子36には、図7に示すように、第1タブ端子34との接触により弾性変形して第1タブ端子34との電気的接続性能を高めるばね突起(インデント)36aが装備されている。
係止手段54は、図3及び図4に示すように、支持板部53a,53bの外側縁に突設されている。係止手段54は、図3に示すように嵌合を終えたハウジング相互を相対回転させて、第1タブ端子34と第2タブ端子36とが面接触状態となったときに、図4に示すように、第1ハウジング41側の抜け止め突起43cと係合して、ハウジング相互が軸方向に離反する移動を規制する。
2つの支持板部53a,53bを有した第2端子支持部53の外周囲を囲う外形は、支持板部53a,53bの並ぶ方向(即ち、2つの第2タブ端子36,36が並ぶ方向)に細長い偏平形状になる。
本実施形態の第2隔壁55は、第2端子支持部53の外周囲を囲う外形よりも更に大きな外形となる非円形外周部55aを具備している。本実施形態の場合、前述したように、第2端子支持部53の外周囲を囲う外形は、タブ端子の配列方向に細長い偏平形状である。第2隔壁55の非円形外周部55aは、2つの第2タブ端子36を結ぶ方向に長径を向けた楕円形又は長円形で、第2端子支持部53の外周囲を囲う偏平な外形よりも大きな外形が付与されている。
本実施形態の第2パッキン56は、図7に示すように、第2隔壁55の外周面に周設されたパッキン溝55bに嵌合装着されたリング状パッキンである。
図7に示すように第2ハウジング51の基端側には、第2タブ端子36に接続された第2の電線33が挿通する電線ガイド筒部57が一体形成されている。この電線ガイド筒部57を挿通する電線33には、57との間の隙間を塞ぐ防水リング58が嵌合装着されている。
本実施形態の場合、非円形外周部45aと非円形外周部55aは、同寸法に形成されている。
カバー61は、図7に示すように、第1ハウジング41に嵌合する一端部61aと、第2ハウジング51に嵌合する他端部61bとを備えた筒体である。このカバー61は、前述の非円形外周部45aや非円形外周部55aが略緊密に嵌合する楕円形又は長円形の筒体で、一端部61aは第1ハウジング41に相対回転不可に嵌合し、他端部61bは第2ハウジング51に相対回転不可に嵌合して、第1ハウジング41と第2ハウジング51との相対回転を規制する
カバー61は、アルミニウム等の金属製であり、図1に示すように、長径方向に対向する内周部に、ガイド突起62が突設されている。このガイド突起62は、第2ハウジング51の外周部に形成されたガイド溝51aに嵌合する。
ガイド突起62は、カバー61を第2ハウジング51の外周に被嵌させる際のスライド移動を円滑化するスライダーとして機能する。図5の矢印Cは、カバー61をハウジング相互の嵌合部にスライド移動させる方向を示している。
図7に示すように、カバー61の一端部61aは、非円形外周部45aに装備された第1パッキン46に緊密に嵌合する。また、カバー61の他端部61bは、非円形外周部55aに装備された第2パッキン56に緊密に嵌合する。
ハウジング相互の嵌合部への被嵌装着が完了したカバー61は、図6に示すように、その後端部に第2ハウジング51の抜け止め突起59が係合して、抜け方向(図6の矢印D方向)への移動が規制される。また、カバー61は、ハウジング相互の嵌合部への被嵌装着が完了したときには、前述のガイド突起62がガイド溝51aの終端に当接して、第1ハウジング41側への移動(図6の矢印E方向)も規制される。
以上に説明した一実施形態の低挿入力コネクタ31では、第1ハウジング41と第2ハウジング51との嵌合時には、第1タブ端子34は第2タブ端子36に接触しておらず、端子相互間に摩擦が生じないため、端子相互の嵌合によって挿抜時の操作力が増大することがない。そのため、低挿入力でハウジング相互を嵌合させることができる。従って、ハウジング相互の挿抜作業時に作業員にかかる負担を軽減することができ、コネクタ接続作業の作業性を向上させることができる。
また、第1ハウジング41と第2ハウジング51は、互いに嵌合させた後、所定角度だけ中心軸回りに相対回転させることで、図4に示したように抜け止め突起43cと係止手段54とが係合し、嵌合が外れない連結状態となる。そして、前記相対回転の完了時には、第1ハウジング41に保持されている第1タブ端子34と第2ハウジング51に保持されている第2タブ端子36とが図7に示すように接触して、タブ端子相互が導通接続状態になる。このタブ端子相互の接触は、図7に示すように、面接触により実現されるため、これらのタブ端子間に大きな接触面積を確保することができる。従って、低挿入力コネクタでありながら、大電流用のコネクタとして利用することができる。
また、上記一実施形態の低挿入力コネクタ31では、第2タブ端子36に装備されたばね突起36aを介して、第2タブ端子36と第1タブ端子34とが弾性的に面接触するため、各ハウジングにおける寸法公差や組立誤差に影響されずに、第1タブ端子34と第2タブ端子36との間に安定した接触圧、接触面積を確保することができ、コネクタとしての信頼性を向上させることができる。
更に、上記一実施形態の低挿入力コネクタ31では、組立完了したハウジング相互の相対回転を規制する手段が、ハウジング相互の嵌合部を覆う筒状構造のカバー61であり、カバー61自体が大きな部品であり、位置規制する各ハウジングとの間に大きな接触面を確保することが可能なため、大きな規制力を発揮でき、ハウジング相互の相対回転を確実に防止することができる。
更に、上記一実施形態の低挿入力コネクタ31では、ハウジング相互の嵌合部を覆うカバー61は、両端部が前記嵌合部の外側に位置する第1隔壁45及び第2隔壁55の外周にパッキン46,56を介して緊密に嵌合するため、嵌合部の両側に安定した封止性能を確保することができ、前記嵌合部における第1タブ端子34と第2タブ端子36との接触部を良好に防水することができる。
更に、上記一実施形態の低挿入力コネクタ31では、第1ハウジング41や第2ハウジング51は、タブ端子の並ぶ方向に幅広な偏平構造になるため、特許文献1に開示された各ハウジングのように外周が真円状の場合と比較して、各ハウジング41,51の把持性が向上し、ハウジング相互の相対回転操作が容易になる。また、カバー61の嵌合による相対回転の規制も容易になる。
更に、上記一実施形態の低挿入力コネクタ31では、ハウジング相互の嵌合部を覆うカバー61はアルミニウム等の金属製であるので、ハウジング嵌合部に対する電磁シールド機能を有し、信号線用のコネクタとして使用した場合に、外乱による影響を防止することができる。
なお、本発明の低挿入力コネクタは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、第1ハウジングや第2ハウジングに装備される第1タブ端子や第2タブ端子の数量は、上記実施形態に示した2つに限定されない。例えば、各ハウジングに3つ以上のタブ端子を保持させるコネクタにも適用することができる。
また、3つ以上のタブ端子を各ハウジングに保持させる場合には、それぞれのタブ端子の配列は、例えば、ハウジングの中心軸の周囲に放射状に配列するようにしても良い。また、複数のタブ端子の配列は、ハウジングの中心軸の両側に振り分ける配列に限定するものではない。例えば、ハウジングの中心軸に対して、その片側にL字状、又はV字状にタブ端子を配列するような形態も考えられる。
31 低挿入力コネクタ
32 第1の電線
33 第2の電線
34 第1タブ端子
36 第2タブ端子
41 第1ハウジング
42 嵌合用円筒部
43 第1端子支持部
43a,43b 支持板部
43c 抜け止め突起
45 第1隔壁
45a 非円形外周部
46 第1パッキン
51 第2ハウジング
51a ガイド溝
52 ボス部
53 第2端子支持部
53a,53b 支持板部
54 係止手段
55 第2隔壁
55a 非円形外周部
56 第2パッキン
59 抜け止め突起
61 カバー
62 ガイド突起

Claims (4)

  1. 複数の第1タブ端子を保持する第1ハウジングと、
    前記第1タブ端子に導通接続する複数の第2タブ端子を保持して前記第1ハウジングの先端に嵌合装着される第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合部を覆う筒状構造のカバーと、
    を備えた低挿入力コネクタであって、
    前記第1ハウジングは、先端側の中心部に突設された嵌合用円筒部と、前記嵌合用円筒部の周囲の複数箇所に前記嵌合用円筒部の母線に沿って延在するように前記複数個の第1タブ端子を支持する第1端子支持部と、を備え、
    前記第2ハウジングは、先端側の中心部に突設されて前記嵌合用円筒部に回転可能に嵌合するボス部と、該ボス部を前記嵌合用円筒部に嵌合させた状態でハウジング相互を所定角度相対回転させたときに各第2タブ端子が対応する第1タブ端子に面接触状態となるように、複数の第2タブ端子を前記ボス部の周囲の複数箇所に支持する第2端子支持部と、前記相対回転によって第1タブ端子と第2タブ端子とが面接触状態となったときに第1ハウジングと係合してハウジング相互が軸方向に離反する移動を規制する係止手段と、を備え、
    前記カバーは、前記第1ハウジングに相対回転不可に嵌合する一端部と、前記第2ハウジングに相対回転不可に嵌合する他端部と、を備えて、前記第1ハウジングと第2ハウジングとの相対回転を規制することを特徴とする低挿入力コネクタ。
  2. 前記第1ハウジングは、前記第1端子支持部よりも基端寄りの位置に延設されると共に前記第1端子支持部の外形よりも大きな外形となる非円形外周部を具備した第1隔壁と、該第1隔壁の外周面に周設された第1パッキンと、を備え、
    前記第2ハウジングは、該第2端子支持部よりも基端寄りの位置に延設されると共に前記第2端子支持部の外形よりも大きな外形となる非円形外周部を具備した第2隔壁と、この第2隔壁の外周面に周設された第2パッキンと、を備え、
    前記カバーは、前記一端部が前記第1パッキンに緊密に嵌合し、前記他端部が前記第2パッキンに緊密に嵌合していることを特徴とする請求項1に記載の低挿入力コネクタ。
  3. 前記第1ハウジングは、装備される第1タブ端子の数量が2つで、これらの2つの第1タブ端子が前記嵌合用円筒部の両側に分けて配置されると共に、前記第1隔壁が、前記2つの第1タブ端子を結ぶ方向に長径を向けた楕円形又は長円形に形成され、
    前記第2ハウジングは、装備される第2タブ端子の数量が2つで、これらの2つの第2タブ端子が前記ボス部の両側に分けて配置されると共に、前記第2隔壁が、前記2つの第2タブ端子を結ぶ方向に長径を向けた楕円形又は長円形に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の低挿入力コネクタ。
  4. 前記カバーは金属製であり、ハウジング嵌合部に対する電磁シールド機能を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の低挿入力コネクタ。
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JPH0545946U (ja) * 1991-11-15 1993-06-18 森電機株式会社 耐圧防爆型の電線接続器

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