JP2011089965A - 物品検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】X線変換膜へのバイアス電圧の印加を停止することなく、分極に起因する検査精度の低下を回避し得る、物品検査装置を得る。
【解決手段】X線検査装置1は、検査対象である物品12を搬送するベルトコンベア6と、X線を照射するX線照射部7と、入射されたX線を直接的に電気信号に変換して出力するX線変換膜21を有する変換部81と、変換部81から出力された電気信号に対して所定の信号処理を実行することにより、物品の検査を行う信号処理部30と、変換部81から出力された電気信号に基づいて、変換部81に生じている分極のレベルを検出する分極検出部31と、分極検出部31によって検出された分極のレベルに基づいて、信号処理部30が実行する信号処理の内容を補正する補正処理部32とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】X線検査装置1は、検査対象である物品12を搬送するベルトコンベア6と、X線を照射するX線照射部7と、入射されたX線を直接的に電気信号に変換して出力するX線変換膜21を有する変換部81と、変換部81から出力された電気信号に対して所定の信号処理を実行することにより、物品の検査を行う信号処理部30と、変換部81から出力された電気信号に基づいて、変換部81に生じている分極のレベルを検出する分極検出部31と、分極検出部31によって検出された分極のレベルに基づいて、信号処理部30が実行する信号処理の内容を補正する補正処理部32とを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、物品検査装置に関する。
従来より、食品業界においては、食品への異物混入の有無を検査するためのX線検査装置に用いられるX線センサとして、間接変換方式のX線センサが広く使用されてきた。間接変換方式のX線センサでは、検査対象物を透過してきたX線はシンチレータによって可視光に変換され、シンチレータから発せられた可視光はフォトダイオードによって電気信号に変換される。
ところが、間接変換方式のX線センサでは、シンチレータ内部での光の散乱等に起因して空間分解能が低下するため、異物の検出性能が低いという欠点があった。その一方で、食品の安全に対する消費者の要求により、食品向けのX線検査装置においても高い検出性能が求められるようになってきた。間接変換方式のX線センサにおいても、照射するX線量を多くすることで、検出性能を高めることは可能である。しかしながら、照射X線量を多くすると、シンチレータを透過してフォトダイオードに照射されるX線量も増大する。その結果、フォトダイオードの耐久性が低下し、部品交換の頻度が高くなるため、ユーザの経済的負担が大きくなってしまう。
このような事情から、食品業界においても今後は、間接変換方式ではなく直接変換方式のX線センサの実用化が期待されている。直接変換方式のX線センサは、現在では主に医療分野でCT装置等に使用されており、テルル化カドミウム(CdTe)から成るX線変換膜を用いた半導体センサ(CdTeセンサ)が知られている。例えば下記特許文献1に、CdTeセンサを用いたCT装置の一例が開示されている。また、例えば下記特許文献2に、CdTeセンサを用いた放射線検出方法の一例が開示されている。直接変換方式のX線センサは、シンチレータを備えておらず、検査対象物を透過してきたX線は、X線変換膜によって直接的に電気信号に変換される。直接変換方式のX線センサは、シンチレータによる光の散乱の影響がないために空間分解能が高く、しかもX線の変換効率も高いため、間接変換方式のX線センサと比べて、少ない照射X線量で高精細な画像を得ることができる。そのため、照射X線量を抑えることができるため、X線の照射に起因する半導体センサの耐久性の低下も抑制できる。
上記のように食品業界においても直接変換方式のX線センサの実用化が期待されているが、食品業界で直接変換方式のX線センサを使用する場合、特有の問題がある。つまり、食品業界では、医療分野のCT装置等とは異なり、X線検査装置が長時間連続して使用されるという事情がある。食品工場によっては終日稼働される製造ラインもあり、そのような製造ラインに組み込まれたX線検査装置は、必然的に終日稼働されることになる。
直接変換方式のX線センサが連続して長時間使用されると、X線変換膜へのバイアス電圧の連続印加に起因して、分極(ポラリゼーション)の影響が大きくなる。分極が生じる
と、X線センサの感度が低下し、その結果、X線検査装置の検出性能も低下する。
と、X線センサの感度が低下し、その結果、X線検査装置の検出性能も低下する。
X線変換膜へのバイアス電圧の印加を一時的に停止(例えば陽極をグランドレベルに設定)することによって、それまでに蓄積された分極をリセットすることが可能である。しかしながら、バイアス電圧の印加が停止されている期間内にはX線センサを用いた物品の撮像を行えないため、物品の検査を実行することができない。従って、終日稼働される製造ラインにおいては、稼働率の低下を回避する観点から、バイアス電圧の印加を頻繁に停止することは許されない。つまり、食品業界において直接変換方式のX線センサを使用する場合には、長時間の連続稼働を維持しつつも、分極に起因する検査精度の低下の問題を解消する必要がある。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、直接変換方式のX線センサの使用を前提として、X線変換膜へのバイアス電圧の印加を停止することなく、分極に起因する検査精度の低下を回避し得る、物品検査装置を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る物品検査装置は、検査対象である物品を搬送する搬送部と、透過作用を有する電磁波又は粒子線を照射する照射部と、入射された電磁波又は粒子線を直接的に電気信号に変換して出力する変換膜を有する変換部と、前記変換部から出力された電気信号に対して所定の信号処理を実行することにより、物品の検査を行う信号処理部と、前記変換部から出力された電気信号に基づいて、前記変換部に生じている分極のレベルを検出する分極検出部と、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記信号処理部が実行する信号処理の内容を補正する補正処理部とを備えることを特徴とするものである。
第1の態様に係る物品検査装置によれば、分極検出部は、変換部から出力された電気信号に基づいて、変換部に生じている分極のレベルを検出する。そして、補正処理部は、分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、信号処理部が実行する信号処理の内容を補正する。従って、分極に起因する検査精度の低下を、信号処理の内容を補正することによって補償できるため、変換膜へのバイアス電圧の印加を停止することなく、分極に起因する検査精度の低下を回避することが可能となる。
本発明の第2の態様に係る物品検査装置は、第1の態様に係る物品検査装置において特に、前記信号処理部は、前記変換部から出力された電気信号の値と、所定のしきい値とを比較することにより、物品内における異物の混入の有無を判定する判定部を有し、前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記しきい値を補正することを特徴とするものである。
第2の態様に係る物品検査装置によれば、補正処理部は、分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、しきい値を補正する。分極のレベルに基づいてしきい値を補正することによって、判定部は、補正後のしきい値を用いて、物品内における異物の混入の有無を正確に判定することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る物品検査装置は、第1又は第2の態様に係る物品検査装置において特に、前記信号処理部は、前記変換部から出力された電気信号に基づいて、物品の透過画像を作成する画像作成部を有し、前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記変換部から入力された電気信号の最大値と、透過画像における最高輝度レベル又は最低輝度レベルとの対応関係を補正することを特徴とするものである。
第3の態様に係る物品検査装置によれば、補正処理部は、分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、変換部から入力された電気信号の最大値と、透過画像における最高輝度レベル又は最低輝度レベルとの対応関係を補正する。分極のレベルに基づいて当該対応関係を補正することによって、画像作成部は、階調レベルが適切に調整された透過画像を作成することが可能となる。
本発明の第4の態様に係る物品検査装置は、第1の態様に係る物品検査装置において特に、前記信号処理部は、前記変換部から出力された電気信号に基づいて、物品の透過画像を作成する画像作成部を有し、前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記画像作成部に入力する電気信号の値を補正することを特徴とするものである。
第4の態様に係る物品検査装置によれば、補正処理部は、分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、画像作成部に入力する電気信号の値を補正する。分極のレベルに基づいて、画像作成部に入力する電気信号の値を補正することにより、画像作成部は、階調レベルが適切に調整された透過画像を作成することが可能となる。また、補正後の電気信号の値を所定のしきい値と比較することによって、物品内における異物の混入の有無を正確に判定することが可能となる。
本発明の第5の態様に係る物品検査装置は、第1の態様に係る物品検査装置において特に、前記信号処理部は、前記変換部から出力された電気信号を増幅する増幅部を有し、前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記増幅部における増幅率を補正することを特徴とするものである。
第5の態様に係る物品検査装置によれば、補正処理部は、分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、増幅部における電気信号の増幅率を補正する。分極のレベルに基づいて電気信号の増幅率を補正することにより、信号レベルが適切に調整された電気信号を画像作成部に入力することができる。その結果、画像作成部は、階調レベルが適切に調整された透過画像を作成することが可能となる。また、増幅率の補正によって信号レベルが適切に調整された電気信号の値を、所定のしきい値と比較することによって、物品内における異物の混入の有無を正確に判定することが可能となる。
本発明の第6の態様に係る物品検査装置は、第1〜第5のいずれか一つの態様に係る物品検査装置において特に、前記変換膜は、前記照射部から照射された電磁波又は粒子線が前記搬送部によって搬送されている物品を透過して入射される第1領域と、前記照射部から照射された電磁波又は粒子線が物品を経由せずに入射される第2領域とを含み、前記信号処理部は、前記第1領域から出力された電気信号に基づいて、物品の検査を実行し、前記分極検出部は、前記第2領域から出力された電気信号に基づいて、前記変換部に生じている分極のレベルを検出することを特徴とするものである。
第6の態様に係る物品検査装置によれば、変換膜は、照射部から照射された電磁波又は粒子線が物品を経由せずに入射される第2領域を含む。そして、分極検出部は、第2領域から出力された電気信号に基づいて、変換部に生じている分極のレベルを検出する。従って、搬送部によって物品が連続的に搬送されている状態であっても、分極検出部は、変換部に生じている分極のレベルを検出することが可能となる。
本発明の第7の態様に係る物品検査装置は、第1〜第5のいずれか一つの態様に係る物品検査装置において特に、前記搬送部上における物品の存在の有無を検出する物品検出部をさらに備え、前記分極検出部は、前記物品検出部が物品を検出していない期間内に前記変換部から出力された電気信号に基づいて、前記変換部に生じている分極のレベルを検出
することを特徴とするものである。
することを特徴とするものである。
第7の態様に係る物品検査装置によれば、分極検出部は、物品検出部が物品を検出していない期間内に変換部から出力された電気信号に基づいて、変換部に生じている分極のレベルを検出する。従って、第6の態様に係る物品検査装置と比較すると、変換膜に第2領域を設ける必要がないため、変換部の小型化を図ることが可能となる。
本発明の第8の態様に係る物品検査装置は、第7の態様に係る物品検査装置において特に、前記分極検出部は、前記変換部の各画素から出力された電気信号に基づいて、前記変換部に生じている分極のレベルを画素毎に検出し、前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された画素毎の分極のレベルに基づいて、前記信号処理部が実行する信号処理の内容を画素毎に補正することを特徴とするものである。
第8の態様に係る物品検査装置によれば、分極検出部は、変換部の各画素から出力された電気信号に基づいて、変換部に生じている分極のレベルを画素毎に検出する。そして、補正処理部は、分極検出部によって検出された画素毎の分極のレベルに基づいて、信号処理部が実行する信号処理の内容を画素毎に補正する。このように、画素単位で補正を行うことによって、分極に起因する検査精度の変動を高精度に補償することが可能となる。
本発明によれば、変換膜へのバイアス電圧の印加を停止することなく、分極に起因する検査精度の低下を回避することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るX線検査装置1の全体構成を模式的に示す正面図である。図1に示すようにX線検査装置1は、上部筐体2、シールドボックス3、及び下部筐体4を備えている。上部筐体2には、タッチパネル機能付きのモニタ、つまり表示・入力部5が設けられている。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るX線検査装置1の全体構成を模式的に示す正面図である。図1に示すようにX線検査装置1は、上部筐体2、シールドボックス3、及び下部筐体4を備えている。上部筐体2には、タッチパネル機能付きのモニタ、つまり表示・入力部5が設けられている。
シールドボックス3は、X線が外部に漏洩することを防止する機能を有する。シールドボックス3内には、X線照射部7とX線検出部8とが配設されている。X線照射部7は、検査対象物である食品等の物品12に対してX線を照射する。X線検出部8は、X線照射部7から照射されて物品12を透過したX線を検出する。物品12内に異物が混入していると、その異物の混入箇所において、X線検出部8が検出するX線の強度が極端に低下する。これにより、異物の大きさや混入箇所を特定することができる。
また、シールドボックス3内には、ベルトコンベア6が配設されている。ベルトコンベア6は、物品12がX線照射部7とX線検出部8との間のX線照射領域100(図2参照)を通過するように、所定の搬送方向(図中に示したXYZ直交座標軸におけるY軸方向)に沿って物品12を搬送する。シールドボックス3には、ベルトコンベア6の上流端近傍に物品搬入口13が、下流端近傍に物品搬出口14が、それぞれ設けられている。
下部筐体4内には、X線検査装置1の動作制御やデータ処理を行うためのコンピュータ9が配設されている。
ベルトコンベア6の上流側には、物品12を上流の処理装置からX線検査装置1に搬入するためのベルトコンベア10が設けられている。ベルトコンベア6の下流側には、検査後の物品12をX線検査装置1から搬出するためのベルトコンベア11が設けられている。ベルトコンベア11には、X線検査装置1による検査の結果に基づいて良品と不良品とを振り分けるための任意の振分機構15が配設されている。
図2は、図1に示したシールドボックス3の内部構成を示す斜視図である。ベルトコンベア6の上方には、X線照射部7としてのX線照射器(以下「X線照射器7」とも称す)が配設されている。ベルトコンベア6の下方には、X線検出部8が配設されている。図2においてX線照射領域100として示すように、X線照射器7は、X線検出部8に向かって、扇形状にX線を照射する。
図3は、Y軸方向から眺めたX線検出部8の構造を模式的に示す平面図である。図3に示すようにX線検出部8は、X線を電気信号に変換する変換部81と、変換部81によって生成された電気信号を処理する信号処理装置82とを有している。
変換部81は、X線変換膜21と、X線変換膜21の上面に全面的に形成されたバイアス電極20と、X線変換膜21の底面に形成された複数の画素電極22とを有している。複数の画素電極22は、所定の形成ピッチで、Y軸方向に直交(ほぼ直交する場合も含む)するX軸方向に沿って並設されている。画素電極22は、各画素に対応して設けられている。X線検出部8は直接変換方式のX線センサであり、X線変換膜21は例えばCdTe又はCdZnTeによって構成されている。なお、X線検出部8は、画素列が一列のみ設けられたラインセンサであってもよく、あるいは、Y軸方向に沿って複数の画素列が設けられることにより複数の画素が行列状に配置されたエリアセンサ(面センサ)であってもよい。
信号処理装置82はASIC等として構成されており、半田バンプを介して画素電極22に接続された複数の接続電極(図示しない)を有している。
各画素において、バイアス電極20を通過してX線変換膜21に照射されたX線は、X線変換膜21によって直接的に電気信号に変換される。具体的に、直接変換方式のX線センサでは、X線変換膜21にX線が照射されると、照射されたX線量に応じてX線変換膜21内に電荷が励起される。また、X線変換膜21内には、バイアス電極20に印加され
ているバイアス電圧によって、所定の電界が生じている。X線変換膜21内に発生した電荷は、その電界によって画素電極22に引き寄せられ、その後、画素電極22から図示しない半田バンプ及び接続電極を順に経由することにより、電流(信号S1)として信号処理装置82に入力される。
ているバイアス電圧によって、所定の電界が生じている。X線変換膜21内に発生した電荷は、その電界によって画素電極22に引き寄せられ、その後、画素電極22から図示しない半田バンプ及び接続電極を順に経由することにより、電流(信号S1)として信号処理装置82に入力される。
図3に示すように、X軸方向に関する変換部81の寸法は、物品12のサイズに対応する適正寸法よりも大きく設定されている。これにより、X線変換膜21には、矢印A1で示すように、X線照射器7から照射されたX線が物品12を透過して入射される第1領域R1と、矢印A2で示すように、X線照射器7から照射されたX線が物品12に照射されずに(つまり物品12を経由せずに)入射される第2領域R2とが規定されている。
図4は、信号処理装置82の構成を示すブロック図である。図4に示すように信号処理装置82は、信号処理部30、分極検出部31、及び補正処理部32を有して構成されている。
信号処理部30には、第1領域R1に対応する画素電極22から、信号S1が入力される。信号処理部30は、入力された信号S1に対して所定の信号処理を実行することにより、物品12内における異物の混入の有無を検査する。分極検出部31には、第2領域R2に対応する画素電極22から、信号S1が入力される。分極検出部31は、入力された信号S1に基づいて、変換部81(X線変換膜21)に生じている分極のレベルを検出する。そして、その検出結果に関する信号S2を出力する。補正処理部32には、分極検出部31から信号S2が入力される。補正処理部32は、入力された信号S2に基づいて、信号処理部30が実行する信号処理の内容を補正する。
図5は、分極検出部31の構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように分極検出部31は、増幅回路41、AD変換回路(ADC)42、演算部43、及びメモリ44を有して構成されている。
増幅回路41は、第2領域R2に対応する画素電極22から入力された信号S1を増幅することにより、信号S11を出力する。AD変換回路42は、アナログ信号である信号S11をディジタル信号である信号S12に変換して出力する。メモリ44には、変換部81に分極が生じていない初期状態における信号S12の値(例えば複数の信号S12の平均値)が、信号S13として予め記憶されている。演算部43は、AD変換回路42から現在入力されている信号S12の値(例えば複数の信号S12の平均値)と、メモリ44から読み出した信号S13の値との比(S12/S13)を算出し、その比(S12/S13)として、変換部81に現在生じている分極のレベルを検出する。そして、検出した分極のレベルを表す信号S2を出力する。
図6は、信号処理部30の第1の構成例を示すブロック図である。図6に示すように信号処理部30は、増幅回路51、AD変換回路52、及び画像処理部53を有して構成されている。また、画像処理部53は、画像作成部60と異物判定部61とを含んでいる。
増幅回路51は、第1領域R1に対応する画素電極22から入力された信号S1を増幅することにより、信号S21を出力する。AD変換回路52は、アナログ信号である信号S21をディジタル信号である信号S22に変換して出力する。
画像作成部60は、AD変換回路52から入力された信号S22に基づいて、物品12のX線透過画像を作成する。画像作成部60によって作成されたX線透過画像は、表示・入力部5(図1参照)のモニタ上に表示される。
ここで、画像作成部60には、信号S22がとり得る最大値と、X線透過画像における白レベル(最高輝度レベル)との対応関係を規定するための信号S31が入力されている。例えば、信号S22が8ビットで、その値が「0」〜「255」である場合には、信号S22の最大値「255」が白レベルに対応する旨が、信号S31によって規定される。なお、X線透過画像を白黒反転させて表示させる場合もあり、この場合には、信号S22の最大値「255」が黒レベル(最低輝度レベル)に対応する旨が、信号S31によって規定される。
異物判定部61は、AD変換回路52から入力された信号S22の値を、信号S3Aによって与えられるしきい値L1と比較することにより、物品12内における異物の混入の有無を判定する。物品12内に異物が混入していると、その異物の混入箇所において、X線検出部8が検出するX線の強度が極端に低下し、それに伴って信号S22の値も低下する。従って、信号S22の値がしきい値L1よりも低い場合に、その信号S22に対応する箇所に異物が混入していると判定することができる。
ここで、信号S3Aは、補正処理部32によって生成される。補正処理部32には、変換部81に分極が生じていない初期状態におけるしきい値L0を示す信号S30が入力されている。補正処理部32は、分極検出部31から入力された信号S2に基づいてしきい値L0を補正することにより、補正後のしきい値L1を求める。例えば、信号S2(=S12/S13)の値が「9/10」である場合には、補正処理部32は、信号S2の値と同一の値「9/10」をしきい値L0に乗じる演算を行うことによって、補正後のしきい値L1を求める。
変換部81に分極が生じると、X線の検出感度が低下することに起因して、信号S22の値が全体的に低下する。そこで、補正処理部32は、この影響を補償すべく、分極に起因する信号S22の低下レベルに応じてしきい値L0を補正する。つまり、補正処理部32は、分極検出部31によって検出された分極のレベル(信号S2)に基づいて、初期状態のしきい値L0を補正することによって、現在のしきい値L1を求める。その結果、異物判定部61は、分極に起因して信号S22の値が全体的に低下している場合であっても、補正後のしきい値L1を用いることによって、物品12内における異物の混入の有無を正確に判定することが可能となる。
図7は、信号処理部30の第2の構成例を示すブロック図である。信号S31は、補正処理部32に入力される。補正処理部32は、信号S2に基づいて信号S31を補正することにより、補正後の信号S3Bとして出力する。例えば、信号S22の最大値「255」が白レベルに対応する旨が信号S31によって規定されている場合において、信号S2の値が「9/10」である場合には、補正処理部32は、「255」に「9/10」を乗じることによって値「230」を求め、この値「230」が白レベルに対応する旨を規定する信号S3Bを生成する。信号S3Bは補正処理部32から画像作成部60に入力され、画像作成部60は、信号S22及び信号S3Bに基づいてX線透過画像を作成する。図7のその他の構成は図6と同様であるため、重複した説明は省略する。
上記の通り、変換部81に分極が生じると、X線の検出感度が低下することに起因して、信号S22の値が全体的に低下し、X線透過画像が全体的に暗くなる。そこで、補正処理部32は、この影響を補償すべく、分極に起因する信号S22の低下レベルに応じて、信号S22の最大値とX線透過画像の白レベル(又は白黒反転表示させる場合は黒レベル)との対応関係を補正する。つまり、補正処理部32は、分極検出部31によって検出された分極のレベル(信号S2)に基づいて、X線透過画像の白レベル(又は黒レベル)に対応する信号S22の値を補正する。このように、分極のレベルに基づいて当該対応関係を補正することによって、画像作成部60は、階調レベルが適切に調整されたX線透過画
像を作成することが可能となる。
像を作成することが可能となる。
図8は、信号処理部30の第3の構成例を示すブロック図である。図6の構成とは異なり、補正処理部32は、AD変換回路52と画像処理部53との間に接続されている。また、異物判定部61には、初期状態におけるしきい値L0を与える信号S30が入力されている。
AD変換回路52から出力された信号S22は、補正処理部32に入力される。補正処理部32は、信号S2に基づいて信号S22を補正することにより、補正後の信号S3Cとして出力する。例えば、信号S2(=S12/S13)の値が「9/10」である場合には、補正処理部32は、信号S2の値の逆数である「10/9」を求め、その値「10/9」を信号S22に乗じる演算を行うことによって、信号S3Cを生成する。信号S3Cは、補正処理部32から画像処理部53に入力される。画像作成部60は、信号S3C及び信号S31に基づいて、X線透過画像を作成する。また、異物判定部61は、信号S3C及び信号S30に基づいて、物品12内における異物の混入の有無を判定する。
上記の通り、変換部81に分極が生じると、X線の検出感度が低下することに起因して、信号S22の値が全体的に低下する。そこで、補正処理部32は、この影響を補償すべく、分極検出部31によって検出された分極のレベル(信号S2)に基づいて、値が大きくなるように信号S22を補正する。そして、画像処理部53には、補正後の信号S3Cが入力される。その結果、分極に起因して信号S22の値が全体的に低下している場合であっても、補正後の信号S3Cを用いることによって、画像作成部60は、階調レベルが適切に調整されたX線透過画像を作成することが可能となり、また、異物判定部61は、物品12内における異物の混入の有無を正確に判定することが可能となる。
図9は、信号処理部30の第4の構成例を示すブロック図である。図6の構成とは異なり、補正処理部32は増幅回路51に接続されている。また、異物判定部61には、初期状態におけるしきい値L0を与える信号S30が入力されている。
補正処理部32は、信号S2に基づいて増幅回路51の増幅率(ゲイン)を補正する。例えば、信号S2(=S12/S13)の値が「9/10」である場合には、補正処理部32は、信号S2の値の逆数である「10/9」を求め、その値「10/9」を現在設定されている増幅回路51の増幅率に乗じることによって、増幅回路51の増幅率を上げる。あるいは、現在設定されている増幅回路51の増幅率に、信号S2の値に応じたオフセット値を加算することによって、増幅回路51の増幅率を上げてもよい。
増幅回路51は、補正後の増幅率に従って信号S1を増幅することにより、信号S3Dを出力する。AD変換回路52は、アナログ信号である信号S3Dをディジタル信号である信号S22に変換して出力する。信号S22は画像処理部53に入力される。画像作成部60は、信号S22及び信号S31に基づいて、X線透過画像を作成する。また、異物判定部61は、信号S22及び信号S30に基づいて、物品12内における異物の混入の有無を判定する。
上記の通り、変換部81に分極が生じると、X線の検出感度が低下することに起因して、信号S1の値が全体的に低下する。そこで、補正処理部32は、この影響を補償すべく、分極検出部31によって検出された分極のレベル(信号S2)に基づいて、値が大きくなるように増幅回路51の増幅率(つまり信号S1の増幅率)を補正する。分極のレベルに基づいて信号S1の増幅率を補正することにより、信号レベルが適切に調整された信号S22を画像処理部53に入力することができる。その結果、画像作成部60は、階調レベルが適切に調整された透過画像を作成することが可能となる。また、異物判定部61は
、増幅率の補正によって信号レベルが適切に調整された信号S22の値を、所定のしきい値(信号S30)と比較することによって、物品12内における異物の混入の有無を正確に判定することが可能となる。
、増幅率の補正によって信号レベルが適切に調整された信号S22の値を、所定のしきい値(信号S30)と比較することによって、物品12内における異物の混入の有無を正確に判定することが可能となる。
このように本実施の形態に係るX線検査装置1によれば、分極検出部31は、変換部81から出力された信号S1に基づいて、変換部81に生じている分極のレベルを検出する。そして、補正処理部32は、分極検出部31によって検出された分極のレベルに基づいて、信号処理部30が実行する信号処理の内容を補正する。従って、分極に起因する検査精度の低下を、信号処理の内容を補正することによって補償できるため、X線変換膜21へのバイアス電圧の印加を停止することなく、分極に起因する検査精度の低下を回避することが可能となる。
また、X線変換膜21は、X線照射部7から照射されたX線が物品12を経由せずに入射される第2領域R2を含む。そして、分極検出部31は、第2領域R2から出力された信号S1に基づいて、変換部81に生じている分極のレベルを検出する。従って、ベルトコンベア6によって物品12が連続的に搬送されている状態であっても、分極検出部31は、変換部81に生じている分極のレベルを検出することが可能となる。
なお、以上の説明では、物品の検査にX線を用いる例について述べたが、透過作用を有する他の電磁波又は粒子線を用いても良い。後述の第2の実施の形態についても同様である。
また、以上の説明では、分極検出部31は、変換部81に生じている分極レベルを、第2領域R2に対応する画素電極22から入力された信号S1に基づいて検出する例について述べたが、他の手法によって検出することもできる。例えば、バイアス電圧の連続印加時間と分極レベルとの対応関係を、実験又はシミュレーション等によって予め求め、当該対応関係を示すデータテーブルを作成して、分極検出部31が参照可能な記憶部に当該データテーブルを記憶しておく。そして、X線検査装置1の稼働時において、バイアス電極20へのバイアス電圧の連続印加時間(つまりX線検査装置1の連続稼働時間)を、任意の計時手段によって計測し、その計測結果を分極検出部31に入力する。分極検出部31は、上記データテーブルを参照することによって、変換部81に生じている分極レベルを検出することが可能である。
<第2の実施の形態>
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るX線検査装置1の全体構成を模式的に示す正面図である。図1に示した構成に対して、フォトセンサ70が追加されている。フォトセンサ70は、ベルトコンベア6の上流端部に設けられている。ベルトコンベア6の駆動速度は既知であるため、フォトセンサ70によって、ベルトコンベア6上における物品12の存在の有無を検出することができる。なお、ベルトコンベア6上に物品12が存在していない期間内においても、X線照射部7からX線は照射されている。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るX線検査装置1の全体構成を模式的に示す正面図である。図1に示した構成に対して、フォトセンサ70が追加されている。フォトセンサ70は、ベルトコンベア6の上流端部に設けられている。ベルトコンベア6の駆動速度は既知であるため、フォトセンサ70によって、ベルトコンベア6上における物品12の存在の有無を検出することができる。なお、ベルトコンベア6上に物品12が存在していない期間内においても、X線照射部7からX線は照射されている。
図11は、図3に対応して、Y軸方向から眺めたX線検出部8の構造を模式的に示す平面図である。図3に示した領域R2が省略されることにより、X軸方向に関する変換部81の寸法は、物品12のサイズに対応する適正寸法に設定されている。但し、変換部81の寸法は、適正寸法より若干大きく設定してもよい。
図12は、図4に対応して、信号処理装置82の構成を示すブロック図である。分極検出部31には、第1領域R1に対応する画素電極22から、信号S1が入力される。つまり、分極検出部31には、信号処理部30と同様に、領域R1内の全ての画素から出力された信号S1が入力される。また、分極検出部31には、フォトセンサ70から、物品1
2の検出結果に関する信号S40が入力される。
2の検出結果に関する信号S40が入力される。
図13は、図5に対応して、分極検出部31の構成の一例を示すブロック図である。図13に示すように分極検出部31は、増幅回路41、AD変換回路42、演算部43、及びメモリ44を有して構成されている。
分極検出部31は、ベルトコンベア6上に物品12が存在していない期間内に入力された信号S1に基づいて、変換部81に生じている分極のレベルを画素毎に検出する。具体的には図13を参照して、メモリ44には、変換部81に分極が生じていない初期状態における各画素に関する信号S12の値が、信号S13として予め記憶されている。演算部43は、AD変換回路42から現在入力されている各画素に関する信号S12の値と、メモリ44から読み出した各画素に関する信号S13の値との比(S12/S13)を画素毎に算出し、その比(S12/S13)として、変換部81に現在生じている分極のレベルを画素毎に検出する。そして、検出した各画素の分極のレベルを表す信号S2を出力する。
補正処理部32には、分極検出部31から各画素に関する信号S2が入力される。補正処理部32は、入力された信号S2に基づいて、信号処理部30が実行する信号処理の内容を画素毎に補正する。補正の内容は、図6〜9と同様である。
このように本実施の形態に係るX線検査装置1によれば、分極検出部31は、フォトセンサ70(物品検出部)が物品12を検出していない期間内に変換部81から出力された信号S1に基づいて、変換部81に生じている分極のレベルを検出する。従って、上記第1の実施の形態に係る物品検査装置1と比較すると、X線変換膜21に第2領域R2を設ける必要がないため、変換部81の小型化を図ることが可能となる。
また、分極検出部31は、変換部81の各画素から出力された信号S1に基づいて、変換部81に生じている分極のレベルを画素毎に検出する。そして、補正処理部32は、分極検出部31によって検出された画素毎の分極のレベルに基づいて、信号処理部30が実行する信号処理の内容を画素毎に補正する。このように、画素単位で補正を行うことによって、分極に起因する検査精度の変動を高精度に補償することが可能となる。
1 X線検査装置
6 ベルトコンベア
7 X線照射部
8 X線検出部
12 物品
21 X線変換膜
31 分極検出部
32 補正処理部
30 信号処理部
60 画像作成部
61 異物判定部
81 変換部
82 信号処理装置
6 ベルトコンベア
7 X線照射部
8 X線検出部
12 物品
21 X線変換膜
31 分極検出部
32 補正処理部
30 信号処理部
60 画像作成部
61 異物判定部
81 変換部
82 信号処理装置
Claims (8)
- 検査対象である物品を搬送する搬送部と、
透過作用を有する電磁波又は粒子線を照射する照射部と、
入射された電磁波又は粒子線を直接的に電気信号に変換して出力する変換膜を有する変換部と、
前記変換部から出力された電気信号に対して所定の信号処理を実行することにより、物品の検査を行う信号処理部と、
前記変換部から出力された電気信号に基づいて、前記変換部に生じている分極のレベルを検出する分極検出部と、
前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記信号処理部が実行する信号処理の内容を補正する補正処理部と
を備える、物品検査装置。 - 前記信号処理部は、前記変換部から出力された電気信号の値と、所定のしきい値とを比較することにより、物品内における異物の混入の有無を判定する判定部を有し、
前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記しきい値を補正する、請求項1に記載の物品検査装置。 - 前記信号処理部は、前記変換部から出力された電気信号に基づいて、物品の透過画像を作成する画像作成部を有し、
前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記変換部から入力された電気信号の最大値と、透過画像における最高輝度レベル又は最低輝度レベルとの対応関係を補正する、請求項1又は2に記載の物品検査装置。 - 前記信号処理部は、前記変換部から出力された電気信号に基づいて、物品の透過画像を作成する画像作成部を有し、
前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記画像作成部に入力する電気信号の値を補正する、請求項1に記載の物品検査装置。 - 前記信号処理部は、前記変換部から出力された電気信号を増幅する増幅部を有し、
前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された分極のレベルに基づいて、前記増幅部における増幅率を補正する、請求項1に記載の物品検査装置。 - 前記変換膜は、前記照射部から照射された電磁波又は粒子線が前記搬送部によって搬送されている物品を透過して入射される第1領域と、前記照射部から照射された電磁波又は粒子線が物品を経由せずに入射される第2領域とを含み、
前記信号処理部は、前記第1領域から出力された電気信号に基づいて、物品の検査を実行し、
前記分極検出部は、前記第2領域から出力された電気信号に基づいて、前記変換部に生じている分極のレベルを検出する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の物品検査装置。 - 前記搬送部上における物品の存在の有無を検出する物品検出部をさらに備え、
前記分極検出部は、前記物品検出部が物品を検出していない期間内に前記変換部から出力された電気信号に基づいて、前記変換部に生じている分極のレベルを検出する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の物品検査装置。 - 前記分極検出部は、前記変換部の各画素から出力された電気信号に基づいて、前記変換部に生じている分極のレベルを画素毎に検出し、
前記補正処理部は、前記分極検出部によって検出された画素毎の分極のレベルに基づい
て、前記信号処理部が実行する信号処理の内容を画素毎に補正する、請求項7に記載の物品検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009245691A JP2011089965A (ja) | 2009-10-26 | 2009-10-26 | 物品検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009245691A JP2011089965A (ja) | 2009-10-26 | 2009-10-26 | 物品検査装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012078092A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | 放射線検出装置 |
JP5894657B1 (ja) * | 2014-11-14 | 2016-03-30 | 株式会社イシダ | X線検査装置 |
WO2019123802A1 (ja) * | 2017-12-18 | 2019-06-27 | 株式会社イシダ | 検査装置 |
EP2962130B1 (en) * | 2013-03-01 | 2019-09-25 | Koninklijke Philips N.V. | Semiconductor radiation detector |
WO2023228481A1 (ja) * | 2022-05-25 | 2023-11-30 | 浜松ホトニクス株式会社 | 放射線検出装置、放射線検出システム、及び放射線検出方法 |
-
2009
- 2009-10-26 JP JP2009245691A patent/JP2011089965A/ja active Pending
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