JP2011089871A - 埋め込み型計測システム及び埋め込み型計測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート構造物内部に位置ずれ及び配線断の発生しにくいセンサーユニットを設置する。
【解決手段】鉄筋及び前記鉄筋の周囲に打設されたコンクリートの状態を検出する少なくともひとつのセンサーと、前記少なくともひとつのセンサーにより検出された検出データの送信を行う送信部と、を有し、前記少なくともひとつのセンサー及び前記送信部が、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装されている。
【選択図】図1
【解決手段】鉄筋及び前記鉄筋の周囲に打設されたコンクリートの状態を検出する少なくともひとつのセンサーと、前記少なくともひとつのセンサーにより検出された検出データの送信を行う送信部と、を有し、前記少なくともひとつのセンサー及び前記送信部が、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばコンクリートの中や地中に計測部を埋め込んで使用する埋め込み型計測システム、及びこのシステムで用いる埋め込み型計測方法に関する。
従来、例えば腐食等によるコンクリート内部の破壊状況の検査には、X線を照射してコンクリート内部を撮影するX線探査と呼ばれる方法や電磁波をコンクリート内部に照射しコンクリート内部の埋設物からの反射波を受信して解析するレーザー探査と呼ばれる方法などが用いられている。しかしながら、コンクリート構造物の構成によっては、X線探査及びレーザー探査を行う機器の設置が不可能で検査ができない部分があることから、近年、センサーをコンクリート内に埋め込み、センサーの検出データを無線などで受信し解析することで、コンクリート内部の破壊状況を検査する方法が用いられるようになってきている。
例えば、特許文献1には、コンクリート打設の際にRFIDモジュールを入れることが提案されている。また、特許文献に2には、センサー素子をシース管に取り付けRFIDなどを含むセンサー本体部を鉄筋に固定することが提案されている。
しかしながら、特許文献1で提案された方法ではコンクリート打設の際はコンクリート自体に流動性があることからRFIDの位置がずれてしまい、期待する位置と異なる位置に埋め込まれる可能性がある。また、特許文献2で提案された方法では、センサー素子及びセンサー本体部のずれは防げるものの、コンクリートの硬化ムラや内部破壊自体によってセンサー素子とセンサー本体部とを接続する配線が切断される可能性がある。
本発明は、上述の課題の少なくともひとつを解決するためになされたものであり、以下の埋め込み型計測システムの形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係るひとつの埋め込み型計測システムは、鉄筋及び前記鉄筋の周囲に打設されたコンクリートの状態を検出する少なくともひとつのセンサーと、前記少なくともひとつのセンサーにより検出された検出データの送信を行う送信部と、を有し、前記少なくともひとつのセンサー及び前記送信部が、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装されていることを特徴とする。
本適用例に係るひとつの埋め込み型計測システムは、鉄筋及び前記鉄筋の周囲に打設されたコンクリートの状態を検出する少なくともひとつのセンサーと、前記少なくともひとつのセンサーにより検出された検出データの送信を行う送信部と、を有し、前記少なくともひとつのセンサー及び前記送信部が、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装されていることを特徴とする。
この構成によれば、センサー及び送信部を第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装することで、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する位置は定められていることから期待する位置にセンサーを設置することができ、また、センサーと送信部を結ぶ配線の切断を防ぐことができる。
[適用例2]
上記の適用例に係る埋め込み型計測システムにおいて、前記検出データは無線により前記送信部から送信データとして送信されることが好ましい。
上記の適用例に係る埋め込み型計測システムにおいて、前記検出データは無線により前記送信部から送信データとして送信されることが好ましい。
この構成によれば、検出データを取り出すための配線をなくすことができる。
[適用例3]
上記の適用例に係る埋め込み型計測システムにおいて、更に、コマンド及び前記コマンドに付随するパラメーターの受信を行う受信部を有し、前記送信データの送信は、前記検出データを送信することを指示する前記コマンド、又は、前記コマンド及び前記パラメーターを前記受信部が受信することにより行われることが好ましい。
上記の適用例に係る埋め込み型計測システムにおいて、更に、コマンド及び前記コマンドに付随するパラメーターの受信を行う受信部を有し、前記送信データの送信は、前記検出データを送信することを指示する前記コマンド、又は、前記コマンド及び前記パラメーターを前記受信部が受信することにより行われることが好ましい。
この構成によれば、検出データを送信することを指示するコマンドを受信したときに検出データを送信することで、送信部が常時送信データを送信するのに比較して消費電力を小さくすることができる。また、コマンドだけでなく、コマンドに付随したパラメーターを受信することで、埋め込まれたセンサー及び送信部の動作モードの設定などを外部から行うことができるシステムの構成が可能となる。
[適用例4]
上記の適用例に係る埋め込み型計測システムにおいて、前記固定具は、クリップ状の形状を有していることが好ましい。
上記の適用例に係る埋め込み型計測システムにおいて、前記固定具は、クリップ状の形状を有していることが好ましい。
この構成によれば、固定具がクリップ状の形状を有していることで、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する作業を容易にすることができる。
[適用例5]
上記の適用例に係る埋め込み型計測システムにおいて、前記第1の鉄筋及び前記第2の鉄筋により電力が供給されることが好ましい。
上記の適用例に係る埋め込み型計測システムにおいて、前記第1の鉄筋及び前記第2の鉄筋により電力が供給されることが好ましい。
この構成によれば、固定具に電力供給源がなくともセンサーの検出データを得ることができる。このため、例えばセンサー及び送信部などを動作させるために埋め込んでおいた電池が消耗してしまったとしても、外部から電力の供給が可能であるため長期に亘る使用が可能となる。また、固定具の位置がコンクリート構成物の奥深くにあり無線により電力供給ができない場合でも電力の供給を行うことができる。また、固定具は第1の鉄筋及び第2の鉄筋を固定してあることから、コンクリート構成物に埋め込まれた複数の鉄筋の中から第1の鉄筋及び第2の鉄筋を選択することで、検出データを取り出したい固定具の選択が可能となる。
[適用例6]
本適用例に係るひとつの埋め込み型計測方法であって、鉄筋及び前記鉄筋の周囲に打設されたコンクリートの状態を検出する少なくともひとつの検出手段及び前記少なくともひとつの検出手段により検出された検出データの送信を行う送信手段を、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装し、前記コンクリートの打設時及び打設後の前記第1の鉄筋、前記第2の鉄筋及び前記コンクリートの状態を前記送信手段から送信される前記検出データを含む送信データにより計測することを特徴とする。
本適用例に係るひとつの埋め込み型計測方法であって、鉄筋及び前記鉄筋の周囲に打設されたコンクリートの状態を検出する少なくともひとつの検出手段及び前記少なくともひとつの検出手段により検出された検出データの送信を行う送信手段を、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装し、前記コンクリートの打設時及び打設後の前記第1の鉄筋、前記第2の鉄筋及び前記コンクリートの状態を前記送信手段から送信される前記検出データを含む送信データにより計測することを特徴とする。
この方法によれば、検出手段及び送信手段を第1の鉄筋と第2の鉄筋を固定する固定具に実装することで、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する位置は定められていることから期待する位置に検出手段を設置することができ、また、検出手段と送信手段とを結ぶ配線の切断を防ぐことができる埋め込み型計測システムを構築することが可能となる。
[適用例7]
上記の適用例に係る埋め込み型計測方法において、更に、コマンド及び受信データの受信を行う受信手段を有し、前記送信データの送信は、前記検出データを送信することを指示する前記コマンド、又は、前記コマンド及び前記受信データを前記受信手段が受信することにより行われることが好ましい。
上記の適用例に係る埋め込み型計測方法において、更に、コマンド及び受信データの受信を行う受信手段を有し、前記送信データの送信は、前記検出データを送信することを指示する前記コマンド、又は、前記コマンド及び前記受信データを前記受信手段が受信することにより行われることが好ましい。
この方法によれば、検出データを送信することを指示するコマンドを受信したときに検出データを送信することで、送信手段が常時送信データを送信するのに比較して消費電力を小さくすることができる。また、コマンドだけでなく、コマンドに付随した受信データを受信することで、埋め込まれた検出手段及び送信手段の動作モードの設定などを外部から行うことができる。
[適用例8]
上記の適用例に係る埋め込み型計測方法において、前記固定具は、クリップ状の形状を有していることが好ましい。
上記の適用例に係る埋め込み型計測方法において、前記固定具は、クリップ状の形状を有していることが好ましい。
この方法によれば、固定具がクリップ状の形状を有していることで、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する作業を容易にすることができる。
以下、本発明に係る埋め込み型計測システム及び埋め込み型計測方法について、図を用いて説明する。
(第1実施形態)
本実施形態は、各種センサー及び制御部/送受信部を実装した、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定するクリップ状の固定具のひとつの例を示すものである。図1に、第1の鉄筋1、第2の鉄筋2、及び、第1の鉄筋及び第2の鉄筋を固定している固定具10を示す。また、図2に、固定具10及び固定具10に装着した各種センサー及び制御部/送信部を示す。図1から分かるように、第1の鉄筋1と第2の鉄筋2とは直交する方向に固定具10により固定されている。説明の便宜上、図1において、第1の鉄筋1に平行な方向をY軸の方向、第2の鉄筋2に平行な方向をX軸の方向、Y軸の方向及びX軸の方向に直交する方向をZ軸の方向とする。
本実施形態は、各種センサー及び制御部/送受信部を実装した、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定するクリップ状の固定具のひとつの例を示すものである。図1に、第1の鉄筋1、第2の鉄筋2、及び、第1の鉄筋及び第2の鉄筋を固定している固定具10を示す。また、図2に、固定具10及び固定具10に装着した各種センサー及び制御部/送信部を示す。図1から分かるように、第1の鉄筋1と第2の鉄筋2とは直交する方向に固定具10により固定されている。説明の便宜上、図1において、第1の鉄筋1に平行な方向をY軸の方向、第2の鉄筋2に平行な方向をX軸の方向、Y軸の方向及びX軸の方向に直交する方向をZ軸の方向とする。
図2に示すように、固定具10には、X軸歪センサー11、X軸方向センサー12、Y軸歪センサー13、Y軸方向センサー14、Z軸歪センサー15、Z軸方向センサー16、モジュール制御部17、送信データの送信及び受信データの受信に用いるアンテナ18及び温度センサー19が実装されている。本実施形態においては、各種センサー及び回路などに供給する電力供給源はモジュール制御部17内に含まれるものとし、特に電力供給源の図示及び説明は行わない。以降、固定具10に実装されている、X軸歪センサー11、X軸方向センサー12、Y軸歪センサー13、Y軸方向センサー14、Z軸歪センサー15、Z軸方向センサー16、モジュール制御部17、送信データの送信及び受信データの受信に用いるアンテナ18及び温度センサー19を含めてセンサーモジュールと呼ぶ。
図4にX軸方向センサー12、Y軸方向センサー14及びZ軸方向センサー16に用いた方向センサー50と、X軸方向センサー12、Y軸方向センサー14及びZ軸方向センサー16の出力の組み合わせでわかる固定具10の方向を示す一覧表とを示す。また、図5に、図4の一覧表で示した固定具10の方向を示す角度に対応した固定具10の状態(向き)を示す。尚、図4(B)〜(D)及び図5において、図中では書面下方向が重力方向である。
方向センサー50は、第1電極51、第2電極52及び導電体53を絶縁部材で覆った構造を有する。第1電極51と第2電極52とが重力方向に位置し、導電体53が第1電極51及び第2電極52に接すると第1電極51と第2電極52とが通電の状態となる(図4(A)の状態)。導電体53は常に重力方向に位置しようとすることから、方向センサー50が所定の角度以上傾斜すると導電体53が第1電極51及び第2電極52の両方に接する状態ではなくなり、第1電極51と第2電極52とは非通電の状態となる(例えば、図4(B)及び(C)の状態)。方向センサー50は、X軸方向センサー12、Y軸方向センサー14及びZ軸方向センサー16として、図4の一覧表に従ったon又はoffとなる向きに固定具10に実装されている。
図3は、X軸方向から圧力がかかった場合(A)、Y軸方向から圧力がかかった場合(B)及びZ軸方向から圧力がかかった場合(C)を示した図である。X軸方向の圧力を検出するために、X軸歪センサー11は固定具10のX軸に平行となる面に設置してある。同様に、Y軸歪センサー13は固定具10のY軸に平行となる面に設置してあり、Z軸歪センサー15は固定具10のZ軸と平行となる面に設置してある。
図7に本実施形態におけるセンサーモジュールのブロック図を示す。図7には、モジュール制御部170、X軸歪センサー110、Y軸歪センサー130、Z軸歪センサー150、温度センサー190、X軸方向センサー120、Y軸方向センサー140、Z軸方向センサー160及びアンテナ180を示している。モジュール制御部170は、図2のモジュール制御部17に対応する。X軸歪センサー110は、図2のX軸歪センサー11に対応する。Y軸歪センサー130は、図2のY軸歪センサー13に対応する。Z軸歪センサー150は、図2のZ軸歪センサー15に対応する。温度センサー190は、図2の温度センサー19に対応する。X軸方向センサー120は、図2のX軸方向センサー12に対応する。Y軸方向センサー140は、図2のY軸方向センサー14に対応する。Z軸方向センサー160は、図2のZ軸方向センサー16に対応する。アンテナ180は、図2のアンテナ18に対応する。モジュール制御部170は、検出部100及び制御部/無線部200を含む。更に検出部100は、ADC(Analog Digital Converter)101及び検出回路102を含む。
X軸歪センサー110、Y軸歪センサー130、Z軸歪センサー150及び温度センサー190は出力信号がアナログ信号であることから、該出力信号はADC101によってデジタル信号に変換されてから検出回路102に入力される。X軸方向センサー120、Y軸方向センサー140及びZ軸方向センサー160の出力信号は、本実施形態で説明したようにオン又はオフの2値データであるのでアナログ−デジタル変換をする必要がないため、検出部100内の検出回路に直接入力される。
検出回路102は、いずれのセンサーであるかを区別するためのセンサーの種類を示すコードと該コードに対応するセンサーの出力信号から得られた検出データを制御部/無線部200に出力する。制御部/無線部200は、所定の通信プロトコルに従って該検出データの送信を行う。
図1に図示はないが、第1の鉄筋1、第2の鉄筋2及び固定具10はコンクリート構造物の内部に埋め込まれている。モジュール制御部17は各センサーの出力値を取り込み、アンテナ18を介してコンクリート構造物の外部に送信する。
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態で説明を行ったセンサーモジュールを実装した固定具10と、固定具10が送信する各種センサーからの検出データを含む送信データを受信するホスト機器30を組み合わせたシステムとしての例である。図6に本実施形態におけるシステムの構成図の一部を示す。
本実施形態は、第1実施形態で説明を行ったセンサーモジュールを実装した固定具10と、固定具10が送信する各種センサーからの検出データを含む送信データを受信するホスト機器30を組み合わせたシステムとしての例である。図6に本実施形態におけるシステムの構成図の一部を示す。
図6に示したのは、コンクリート構造物20と、コンクリート構造物20内に埋め込まれた第1の鉄筋1、第2の鉄筋2及び固定具10と、ホスト機器30である。ホスト機器30は、アンテナ31、無線部32及び制御部33を含む。制御部33は、固定具10に実装されたセンサーモジュールとの送受信の制御を行うと共にセンサーモジュールから送られてくる検出データの記憶、解析及び表示などを行うもので、専用の装置であってもよいし、パーソナルコンピューターのようなものであってもよい。図6に示した固定具10はひとつのみであるが、コンクリート構造物20内にはセンサーモジュールを実装した固定具10が複数埋め込まれている。それぞれの固定具10の向きは限定するものではないが、アンテナ18がコンクリート構造物20の外側を向く方向となるように設置するのが好ましい。また、個々のセンサーモジュールの区別を行うために、センサーモジュールは個別のIDを有している。
図8にセンサーモジュールにおける制御フローの一部のフローチャート1000を示す。フローチャート1000で示した処理は制御部/無線部200により実行される処理であり、ホスト機器30により起動がかけられた後の各種センサーの監視を行う処理のフローを示している。図9は、ホスト機器30がセンサーモジュールに起動をかけるときの処理を示すフローチャート2000である。ホスト機器30は、起動させるセンサーモジュールの数だけフローチャート2000を実行することになる。
図8及び図9の処理について説明する。コンクリート構造物20に埋め込まれた固定具10に実装されたセンサーモジュールは、ホスト機器からの起動コマンドの受信待ちの状態にある(図8・処理S1100)。まず、ホスト機器30は起動するセンサーモジュールに対して、起動コマンドを送信する(図9・処理S2001)。起動コマンドはパラメーター値として起動するセンサーモジュールのIDを有するコマンドである。センサーモジュールは起動コマンドを受信すると、パラメーターとして送信された値が自身のIDと一致するかを確認し(図8・処理S1001)、一致していればX軸方向センサー120、Y軸方向センサー140及びZ軸方向センサー160の出力値を基にした固定具10の設置方向データを検出回路102により検出し(図8・処理S1002)、ホスト機器30に該設置方向データを送信する(図8・処理S1003)。その後、センサーモジュールは、ホスト機器30からのコマンドの受信待ち(図8・処理S1004)及びX軸方向センサー120、Y軸方向センサー140及びZ軸方向センサー160の状態監視(図8・処理S1014)の状態になる。尚、センサーモジュールからホスト機器30への送信データには、自身のIDが含まれる。
ホスト機器30は、設置方向データの受信待ちの状態(図9・処理S2002)から設置方向データを受信すると、起動をかけたセンサーモジュールからの応答であるかを確認するために、送られたデータに添付されたセンサーモジュールのIDの判定を行う(図9・処理S2003)。IDが一致しなければ受信したデータは、自己のセンサーモジュールに対してのものではないと判断して受信待ちの状態(図9・処理S2002)に移行する。IDが一致した場合は、受信したデータを固定具10の初期設定状態(絶対方向)として確定し(図9・処理S2004)、記憶する(図9・処理S2005)。これにより、センサーモジュールに起動をかける処理が終了する。
ホスト機器30からのコマンド受信待ち(図8・処理S1004)及びX軸方向センサー120、Y軸方向センサー140及びZ軸方向センサー160の状態監視(図8・処理S1014)の状態にあるセンサーモジュールは、コマンドを受信するとコマンドに付随するIDが自身のIDと一致するかを確認する(図8・処理S1005)。IDが一致していない場合は受信したのは自己のセンサーモジュールに対してのものではないと判断してコマンドの受信待ち(図8・処理S1004)の状態に戻る。IDが一致した場合は、コマンドが温度計測コマンドであるかどうかを確認する(図8・処理S1006)。温度計測コマンドであった場合は、検出回路102から温度センサー190の測定値を規定回数検出して温度データを確定させ(図8・処理S1007及びS1008)、ホスト機器30に対して検出データの送信を行い(図8・処理S1009)、コマンドの受信待ち(図8・処理S1004)の状態に戻る。
図8・処理S1006により温度計測コマンドでないと判断された場合は歪計測コマンドであるかどうかの判断を行い(図8・処理S1010)、歪計測コマンドでない場合はコマンドの受信待ち(図8・処理S1004)の状態に戻る。歪計測コマンドと判断された場合は、検出回路102からX軸歪センサー110、Y軸歪センサー130、Z軸歪センサー150の測定値を規定回数検出して歪みデータを確定させ(図8・処理S1011及びS1012)、ホスト機器30に対して検出データの送信を行い(図8・処理S1013)、コマンドの受信待ち(図8・処理S1004)の状態に戻る。尚、上記処理S1008及び処理S1012で用いている規定回数とは検出値の確からしさを判断するために行うに行う検出値の読み出し回数のことであり、センサーの種類により異なった回数が指定されていてかまわない。1回であってもかまわない。
また、X軸方向センサー120、Y軸方向センサー140及びZ軸方向センサー160の状態監視で変化を検出した(図8・処理S1014でYES)場合は、コンクリート構造物20に異変があったと判断できる。X軸方向センサー120、Y軸方向センサー140及びZ軸方向センサー160の値を検出回路102から検出し、検出回路102からX軸歪センサー110、Y軸歪センサー130、Z軸歪センサー150の測定値を規定回数検出して歪みデータを確定させ(図8・処理S1011及びS1012)、ホスト機器30に対して検出データの送信を行い(図8・処理S1013)、コマンドの受信待ち(図8・処理S1004)の状態に戻る。
以上、本発明に係る実施形態の説明を行ったが、本発明の実施は上記形態に限られるものではない。例えば、モジュール制御部17を図2の位置ではなく、固定具内部に組み込むようなものであってもよい。
1…第1の鉄筋、2…第2の鉄筋、10…固定具、11…X軸歪センサー、12…X軸方向センサー、13…Y軸歪センサー、14…Y軸方向センサー、15…Z軸歪センサー、16…Z軸方向センサー、17…モジュール制御部、18…アンテナ、19…温度センサー、20…コンクリート構造物、30…ホスト機器、31…アンテナ、32…無線部、33…制御部、50…方向センサー、51…第1電極、52…第2電極、53…導電体、100…検出部、101…ADC、102…検出回路、110…X軸歪センサー、120…X軸方向センサー、130…Y軸歪センサー、140…Y軸方向センサー、150…Z軸歪センサー、160…Z軸方向センサー、170…モジュール制御部、180…アンテナ、190…温度センサー、200…制御部/無線部。
Claims (8)
- 鉄筋及び前記鉄筋の周囲に打設されたコンクリートの状態を検出する少なくともひとつのセンサーと、
前記少なくともひとつのセンサーにより検出された検出データの送信を行う送信部と、
を有し、
前記少なくともひとつのセンサー及び前記送信部が、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装されていることを特徴とする埋め込み型計測システム。 - 前記検出データは無線により前記送信部から送信データとして送信されることを特徴とする請求項1に記載の埋め込み型計測システム。
- 更に、コマンド及び前記コマンドに付随するパラメーターの受信を行う受信部を有し、
前記送信データの送信は、前記検出データを送信することを指示する前記コマンド、又は、前記コマンド及び前記パラメーターを前記受信部が受信することにより行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の埋め込み型計測システム。 - 前記固定具は、クリップ状の形状を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の埋め込み型計測システム。
- 前記第1の鉄筋及び前記第2の鉄筋により電力が供給されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の埋め込み型計測システム。
- 鉄筋及び前記鉄筋の周囲に打設されたコンクリートの状態を検出する少なくともひとつの検出手段及び前記少なくともひとつの検出手段により検出された検出データの送信を行う送信手段を、第1の鉄筋と第2の鉄筋とを固定する固定具に実装し、
前記コンクリートの打設時及び打設後の前記第1の鉄筋、前記第2の鉄筋及び前記コンクリートの状態を前記送信手段から送信される前記検出データを含む送信データにより計測することを特徴とする埋め込み型計測方法。 - 更に、コマンド及び受信データの受信を行う受信手段を有し、
前記送信データの送信は、前記検出データを送信することを指示する前記コマンド、又は、前記コマンド及び前記受信データを前記受信手段が受信することにより行われることを特徴とする請求項6に記載の埋め込み型計測方法。 - 前記固定具は、クリップ状の形状を有していることを特徴とする請求項6又は7に記載の埋め込み型計測方法。
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