JP2011089696A - 外部熱交換器付き縦型電気温水器及び伸縮パイプを用いた追い焚き方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器において熱交換処理に利用され、温度降下した温水を縦型の貯湯タンク内の同温度の温水層域に戻すことで、貯湯タンク内の湯水の劣化を最小限に押えることができ、しかも長く給湯できると共に、次回の沸き上げ時のエネルギーを最小に押える。
【解決手段】縦長に形成された貯湯タンク2と、貯湯タンク2の給湯口4に連結した給湯管7から分岐した配管8と、貯湯タンク2の下部に開けた回収口9とに接続された、貯湯タンク2内の温水をポンプ10で循環させ、浴槽61等の外部の温水を追い焚き加熱する熱交換器6と、貯湯タンク2の下部に開けた回収口9に接続され、貯湯タンク2内で上下方向へ伸縮自在になる、吐出口12を具備した伸縮パイプ11とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】縦長に形成された貯湯タンク2と、貯湯タンク2の給湯口4に連結した給湯管7から分岐した配管8と、貯湯タンク2の下部に開けた回収口9とに接続された、貯湯タンク2内の温水をポンプ10で循環させ、浴槽61等の外部の温水を追い焚き加熱する熱交換器6と、貯湯タンク2の下部に開けた回収口9に接続され、貯湯タンク2内で上下方向へ伸縮自在になる、吐出口12を具備した伸縮パイプ11とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、集合住宅又は戸建住宅等に設置される縦型の貯湯タンクを有する貯湯式電気温水器に係り、特に追い焚きをする熱交換器を備えた外部熱交換器付き縦型電気温水器及び伸縮パイプを用いた追い焚き方法に関する。
貯湯タンク式の電気温水器は、電気料金の安い夜間電力を利用して沸かした温水を貯湯タンクに貯蔵しておき、昼間の使用ピーク時にその温水を供給するものである。このような電気温水器は住宅用に多く用いられている。
従来の縦型の貯湯タンク式電気温水器51は、図9に示すように、発熱体52となるニクロム線を銅管に収め、またはニクロム線と銅管の間にアルミナのような熱の伝導体を詰めたものを用い、堅牢な鋼板製の貯湯タンク53の中に装置したものである。その給湯温度は、サーモスタットにより一定に維持するようになっている。縦長に形成された貯湯タンク53には、その上部に給湯口54を、下部に給水口55をそれぞれ設けている。
図9に示す電気温水器51は、外部に熱交換器56を備えている。この熱交換器56は、給湯口54に連結した給湯管57から分岐したパイプ58に接続されている。熱交換器56の下流は貯湯タンク53の下部に開けた回収口59とパイプで接続されている。この熱交換器56は、貯湯タンク53内の上部の高温度の温水をポンプ60で循環させ、浴槽61等の外部の温水を追い焚き加熱する機能を有する。
追い焚き方を工夫した縦型タンクの電気温水器に関する技術としては、例えば特許文献1の特開2004−144366号公報「温水熱交換器内蔵型貯湯タンクユニット」のように、湯を貯める貯湯タンクと、この貯湯タンクと接続し、内部に温水を循環させる熱交換パイプを有し、この熱交換パイプで浴槽水の加熱を行う温水熱交換器と、この温水熱交換器内に貯湯タンク内の湯を循環させる循環ポンプと、前記温水熱交換器に浴槽水を循環させる風呂循環ポンプとを備え、前記熱交換パイプの1次側あるいは2次側の少なくともどちらか一方はコイル状に巻いた部分を有し、1次側あるいは2次側のどちらか一方はコイル状に巻いた部分の内側を通る構成とした温水熱交換器内蔵型貯湯タンクユニットが提案されている。
特開2004−144366号公報
図9に示すような電気温水器51では、外部の熱交換器56から返還される中温の湯水を、貯湯タンク53の最下部付近に戻している。例えば、外気温が5度程度の冬場においては、熱交換器56において熱交換され、80度から50度になった温水を、貯湯タンク53下部付近にある5度の給水直後の低温水(低温水層)に戻している。低温の水と対流しながら混合して、台所など中温(30度〜40度程度)としてなら使用できるものが、熱交換した直後ではその中温の湯水が使用できないという問題を有していた。
また、これにより次の沸き上げ時には余分なエネルギーを必要としていた。例えば、部分沸き上げ時には大きなエネルギーを必要とした。特に浴槽61の追い焚き加熱する急速追い焚きモードのとき、即ち熱交換器56へ送り出す高温の湯量が多いときは、貯湯タンク53の下部に返還される湯水の温度も高いことから、貯湯タンク53内の温水の劣化も顕著であった。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、熱交換器において熱交換処理に利用され、温度降下した温水を縦型の貯湯タンク内の同温度の温水層域に戻すことで、貯湯タンク内の湯水の劣化を最小限に押えることができ、しかも長く給湯できると共に、次回の沸き上げ時のエネルギーを最小に押えることができる外部熱交換器付き縦型電気温水器及び伸縮パイプを用いた追い焚き方法を提供することにある。
本発明の縦型電気温水器によれば、縦長に形成されたタンクの上部に給湯口(4)を、下部に給水口(5)をそれぞれ開けた貯湯タンク(2)と、前記貯湯タンク(2)内の温水を加熱する発熱体(3)と、前記貯湯タンク(2)の給湯口(4)に連結した給湯管(7)から分岐した配管(8)と、該貯湯タンク(2)の下部に開けた回収口(9)とに接続された、該貯湯タンク(2)内の温水をポンプ(10)で循環させ、外部の温水を追い焚き加熱する熱交換器(6)と、前記貯湯タンク(2)の下部に開けた前記回収口(9)に接続され、該貯湯タンク(2)内で上下方向へ伸縮自在になる、吐出口(12)を具備した伸縮パイプ(11)と、を備えた、ことを特徴とする外部熱交換器付き縦型電気温水器が提供される。
または、縦長に形成されたタンクの上部に給湯口(4)を、下部に給水口(5)をそれぞれ開けた貯湯タンク(2)と、前記貯湯タンク(2)内の温水を加熱する発熱体(3)と、前記貯湯タンク(2)の上部に開けた供給口(7)と該貯湯タンク(2)の下部に開けた回収口(9)とに直接接続された、該貯湯タンク(2)内の温水をポンプ(10)で循環させ、外部の温水を追い焚き加熱する熱交換器(6)と、前記貯湯タンク(2)の下部に開けた前記回収口(9)に接続され、該貯湯タンク(2)内で上下方向へ伸縮自在になる、吐出口(12)を具備した伸縮パイプ(11)と、を備えたものである。
例えば、前記伸縮パイプ(11)は、前記貯湯タンク(2)の上下方向に配置した駆動軸(14)と、該駆動軸(14)に形成したねじ山と螺合するように、ねじ切りされた貫通孔を有する支持具(13)と、該駆動軸(14)を回動することにより、前記支持具(13)に取り付けた前記吐出口(12)が貯湯タンク(2)内を上下動するように構成したものである。
本発明の追い焚き方法によれば、縦長に形成した貯湯タンク(2)の外部に備えた熱交換器(6)で熱交換し、該熱交換器(6)から返還される湯水を、該貯湯タンク(2)に戻して温水を追い焚きする伸縮パイプを用いた追い焚き方法であって、前記貯湯タンク(2)内の上部の高温の温水を前記熱交換器(6)に供給し、該熱交換器(6)で熱交換して外部の温水を追い焚き加熱し、熱交換処理後の温度降下した温水を、前記貯湯タンク(2)の下部に設けた伸縮パイプ(11)の吐出口(12)を上下方向に移動させ、前記貯湯タンク(2)内の同温度の温水層域に戻す、ことを特徴とする伸縮パイプを用いた追い焚き方法が提供される。
前記伸縮パイプ(11)の吐出口(12)から温水を水平方向へ吐き出すことが好ましい。
前記伸縮パイプ(11)の吐出口(12)から温水を水平方向へ吐き出すことが好ましい。
本発明の縦型電気温水器(1)では、伸縮パイプ(11)の吐出口(12)を、熱交換処理後の温度降下した温水を、その同じ温度の貯湯タンク(2)における温水層の位置まで上下させ、その温水層に吐き出して戻す。貯湯タンク(2)内の湯の劣化を最小限に押えることができる。即ち、貯湯タンク(2)内で下層から上層にむけて徐々に温度が高くなる温水の温度層を維持することができる。
例えば、前記伸縮パイプ(11)を駆動軸(14)と支持具(13)により上下動するように構成したものでは、該駆動軸(14)を回動することにより、伸縮パイプ(11)の吐出口(12)を最適な温水層の位置に移動させることができる。
前記貯湯タンク(2)の内壁面に取り付けた温度センサ(16)で温水層の温度を正確に計測することにより、伸縮パイプ(11)の吐出口(12)を最適な位置に移動させることができる。
前記貯湯タンク(2)の内壁面に取り付けた温度センサ(16)で温水層の温度を正確に計測することにより、伸縮パイプ(11)の吐出口(12)を最適な位置に移動させることができる。
本発明の温水の追い焚き方法では、中温(例えば40度)の湯を、伸縮パイプにより温水器内の同温度の深さに戻すためタンク内の湯の劣化を最小限に押えることができる。吐出口(12)から温水を水平方向へ吐き出すことにより、該当する温度の温水層のみに温水を戻すことができ、温水を上下方向へ広げないので、貯湯タンク(2)内の湯の劣化を防止することができる。
本発明の外部熱交換器付き縦型電気温水器は、浴槽等の外部の温水を追い焚き加熱する熱交換器を備え、貯湯タンク内で上下方向へ伸縮自在になる伸縮パイプを貯湯タンクの下部に開けた回収口に接続した電気温水器である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1の外部熱交換器付き縦型電気温水器を示す全体構成図である。図2は貯湯タンクと熱交換器を示す説明断面図である。
本発明の外部熱交換器付き縦型電気温水器1は、縦長に形成した貯湯タンク2内にその下部に電気料金の安い夜間電力を利用して湯を沸き上げるための発熱体3を備え、その給湯温度は、サーモスタットにより一定に維持するようになっている。縦長に形成された貯湯タンク2には、その上部にキッチン、洗面台、浴槽61等に温水を供給する給湯口4を、下部に水道水等を補給する給水口5をそれぞれ設けている。発熱体3は図示するような内部方式に限らず、循環パイプを用いた外部式の発熱体を備えることも可能である。
図1は実施例1の外部熱交換器付き縦型電気温水器を示す全体構成図である。図2は貯湯タンクと熱交換器を示す説明断面図である。
本発明の外部熱交換器付き縦型電気温水器1は、縦長に形成した貯湯タンク2内にその下部に電気料金の安い夜間電力を利用して湯を沸き上げるための発熱体3を備え、その給湯温度は、サーモスタットにより一定に維持するようになっている。縦長に形成された貯湯タンク2には、その上部にキッチン、洗面台、浴槽61等に温水を供給する給湯口4を、下部に水道水等を補給する給水口5をそれぞれ設けている。発熱体3は図示するような内部方式に限らず、循環パイプを用いた外部式の発熱体を備えることも可能である。
実施例1の縦型電気温水器1には、浴槽61等の外部の温水を追い焚き加熱する熱交換器6を備えている。この熱交換器6は、貯湯タンク2の給湯口4に連結した給湯管7から分岐した配管8と貯湯タンク2の下部に開けた回収口9とに接続されている。熱交換器6は、貯湯タンク2内の高温水をポンプ10で循環させ、熱交換する機能を有する。
給湯口4から温水をキッチン、洗面台、浴槽61等並びに熱交換器6に供給する。
給湯口4から温水をキッチン、洗面台、浴槽61等並びに熱交換器6に供給する。
縦型の貯湯タンク2は、所定量の温水を貯蔵できるように、全体を略円筒形状に形成し、その周囲に真空断熱材等の断熱材を貼り付けたものである。この断熱材は、13時間放置後の温度低下が20度未満を満足する程度の素材が必要である。
この貯湯タンク2は、堅牢な鋼板により製造する。あるいは、合成樹脂製のブロー成型により製造する。例えば、PPE(ポリフェノールエチレン)等の合成樹脂材を用いる。但し、タンクとして常時0.1MPaの耐圧力、常時85℃から最高100℃程度の耐熱性能を有する合成樹脂材であれば、このPPEに限定されず他の合成樹脂材に種々変更できる。
本発明の外部熱交換器付き縦型電気温水器1には、縦型の貯湯タンク2内に伸縮パイプ11を備えている。この伸縮パイプ11は、貯湯タンク2の下部に開けた回収口9に接続され、この貯湯タンク2内で上下方向へ伸縮自在になる。この伸縮パイプ11の先端(上端)に、吐出口12を具備している。
伸縮パイプ11は、図2に示すように、縦型の貯湯タンク2の上下方向へ伸縮自在になる構成である。伸縮パイプ11は、吐出口12を取り付けた支持具13の中心に、ねじ切りを形成した貫通孔を開け、このねじ切りと螺合するねじ山を形成した駆動軸14を貯湯タンク2の長手方向に配置し、この駆動軸14をモータ15で回動することにより、支持具13と共に伸縮パイプ11を貯湯タンク2内で伸縮させ、吐出口12を上下動するように構成した(スピンドル方式)。
伸縮パイプ11を貯湯タンク2で自在に伸縮させる構成は、このスピンドル方式に限定されない。例えば、駆動軸14の回転に代えて、ワイヤーを用いて移動させる構成もある(図示していない)。更に、繰り出し式の伸縮パイプ11に代えて、蛇腹式、複数に折り畳める方式、パイプに螺旋状にスリットも開けた外管に、直線にスリットを開けた内管を差し込み回転させながら、両スリットが合致した位置の通水孔を上下させる2重管方式その他の構造のものを利用し、貯湯タンク2内の該当する高さ、即ち返還層に戻すことができる。
縦型の貯湯タンク式電気温水器1では、貯湯タンク2下部における低温水(補給した水道水等)を加熱すると、加熱された高温水は上部に誘導され、上部に高温水が溜まる。温水の使用により同時に下部に水道水の低温水が補給される。
熱交換器6を用いて追い焚きするときは、貯湯タンク2内の上部の高温の温水、例えば80度の温水を熱交換器6に供給する。この熱交換器6内では80度の温水と浴槽の30度程度に冷めた温水と熱交換して追い焚き加熱する。この熱交換処理後の温度降下した温水は、貯湯タンク2の下部に設けた伸縮パイプ11の吐出口12を上下方向に移動させ、貯湯タンク2内の同温度の温水層域に戻す。
このように、追い焚き加熱しても、貯湯タンク2内の湯の劣化を最小限に押えることができる。貯湯タンク2内で下層から上層に向けて徐々に温度が高くなる温水の層を維持することができる。従来の図9に示すように、熱交換に使用して冷めた温水とはいえ、50度程度の温水を貯湯タンク53の最下部付近の5〜10度の温水層に戻さないので、貯湯タンク2内の湯の劣化を防止することができる。
この伸縮パイプ11は、図1に示すように、温度センサ16で貯湯タンク2内の温水層毎に検知した数値と、熱交換器6で処理された温水の温度を温度センサ16で検知した数値を伸縮制御部17で処理し、この伸縮制御部17からの指令でモータ15を駆動制御して伸縮パイプ11を熱交換処理に用いた温水の温度と同じ温度の温水層の位置まで上昇又は降下させてその温水層に戻す。
温度センサ16は、貯湯タンク2の内壁面に上下方向に複数個を取り付けた。これらの温度センサ16は、例えば80度程度の高温水層、40度、30度程度の中温水層、20度、10度程度の低温水層の温度の異なる温水層の現在の温度を正確に感知する。これらの温度センサ16を用いて、伸縮パイプ11の吐出口12を熱交換処理に用いた温水の温度と同じ温度の温水層の位置に正確に移動させることができる。
図3は本発明の縦型電気温水器の使用状態を示す正断面図であり、(a)は追い焚き中に伸縮パイプを伸ばした状態、(b)は追い焚き中に伸縮パイプを縮めた状態、(c)は給湯している状態である。
本発明の縦型電気温水器の温水の追い焚き方法を説明する。貯湯タンク2の上部の高温水層の最高温度の温水を、熱交換器6に送り追い焚きに利用する。このとき熱交換器6に送り出す湯量が多いとき、即ち80度近い高温水の使用量が多いときは、高温水層の幅が薄くなり、貯湯タンク2における40度の中温水層が上方へ移動する。このようなときは、図3(a)に示すように伸縮パイプ11を伸ばして、吐出口12を40度の中温水層の位置に移動させる。その位置で熱交換処理後の温度降下した温水を吐き出して戻す。
本発明の縦型電気温水器の温水の追い焚き方法を説明する。貯湯タンク2の上部の高温水層の最高温度の温水を、熱交換器6に送り追い焚きに利用する。このとき熱交換器6に送り出す湯量が多いとき、即ち80度近い高温水の使用量が多いときは、高温水層の幅が薄くなり、貯湯タンク2における40度の中温水層が上方へ移動する。このようなときは、図3(a)に示すように伸縮パイプ11を伸ばして、吐出口12を40度の中温水層の位置に移動させる。その位置で熱交換処理後の温度降下した温水を吐き出して戻す。
浴槽61に湯を張るような給湯量の使用量が多いときにも、同様に高温水層の幅が薄くなり、貯湯タンク2における40度の中温水層が上方移動するので、伸縮パイプ11を伸ばして熱交換処理後の温水を戻す。
逆に、熱交換器6に送り出す湯量が少ないときは、高温水層の幅が厚いままで、貯湯タンク2における40度の中温水層も貯湯タンク2内の下方に位置したままである。このようなときは、図3(b)に示すように伸縮パイプ11を縮めて、その40度の中温水層に吐出口12を移動させ、その位置で熱交換処理後の温水を吐き出して戻す。
このように、伸縮パイプ11の吐出口12を、熱交換処理後の温度降下した温水と同じ温度の貯湯タンク2における温水層の位置まで上下させ、その温水層に吐き出して戻すことにより、貯湯タンク2内の湯の劣化を最小限に押えることができる。
高温水を給湯するときは、図3(c)に示すように、給湯口4から温水をキッチン、洗面台、浴槽61等に供給する。キッチン、洗面台、浴槽61等に温水を供給しないときは、給湯口4から温水を熱交換器6に供給することができ、給湯と熱交換とを使い分ける。例えば給湯だけの場合も給湯側が開放されるだけで、温水は給湯管7を右方向の矢示線のように移動して給湯される。このとき熱交換器6のポンプ10は作動していない。もしポンプ10の種類により伸縮パイプ11側からポンプ10及び熱交換器6を経由し、低い温度の湯が逆流して給湯側に流れ込む可能性がある。このようなときはこの経路の適当な位置に逆止弁を設けることで対処できる。例えば熱交換器6上流の配管8に逆止弁を設けることにより、熱交換器6側から分岐側に逆流しないようになる(図示していない)。
図4は実施例2の貯湯タンクと熱交換器を示す説明断面図である。
実施例2の縦型電気温水器1は、貯湯タンク2の外部に備えた熱交換器6を、貯湯タンク2の上部に、給湯口4とは別に開けた供給口18と貯湯タンク2の下部に開けた回収口9とに直接接続したものである。このような構成でも伸縮パイプ11を用いて、その吐出口12を、熱交換処理後の温度降下した温水を、その同じ温度の貯湯タンク2における温水層の位置まで上下させ、その温水層に吐き出して戻すことができる。
実施例2の縦型電気温水器1は、貯湯タンク2の外部に備えた熱交換器6を、貯湯タンク2の上部に、給湯口4とは別に開けた供給口18と貯湯タンク2の下部に開けた回収口9とに直接接続したものである。このような構成でも伸縮パイプ11を用いて、その吐出口12を、熱交換処理後の温度降下した温水を、その同じ温度の貯湯タンク2における温水層の位置まで上下させ、その温水層に吐き出して戻すことができる。
図5は伸縮パイプの吐出口の他の形態を示す拡大斜視図である。
伸縮パイプ11の吐出口12は、単純な円形状(円管状)に限定されず、図5に示すように伸縮パイプ11の先端開口部を潰し、水平方向に略扇形状に形成することができる。このような形状にすれば、温水を水平方向へ吐き出しやすくなる。本発明では貯湯タンク2内において熱交換処理に利用した温水を、該当する温度の温水層に戻し、温水が上下方向へ広がらないようにする必要があるからである。
伸縮パイプ11の吐出口12は、単純な円形状(円管状)に限定されず、図5に示すように伸縮パイプ11の先端開口部を潰し、水平方向に略扇形状に形成することができる。このような形状にすれば、温水を水平方向へ吐き出しやすくなる。本発明では貯湯タンク2内において熱交換処理に利用した温水を、該当する温度の温水層に戻し、温水が上下方向へ広がらないようにする必要があるからである。
図6は伸縮パイプの吐出口の他の形態を示す拡大斜視図である。
更に、図6に示すように、吐出口12は、温水を水平方向へ吐き出せればよいので、伸縮パイプ11の先端開口部に、これに直交するように水平方向に拡がる吐出円板12aを形成したものでもよい。このような形状にすれば、温水を水平方向へ吐き出しやすくなる。これらの図5と図6に示す吐出口12は、約180度の水平方向へ温水を吐き出す構造であるため、貯湯タンク2内においてタンク壁に近い位置に配置するときに適している。
更に、図6に示すように、吐出口12は、温水を水平方向へ吐き出せればよいので、伸縮パイプ11の先端開口部に、これに直交するように水平方向に拡がる吐出円板12aを形成したものでもよい。このような形状にすれば、温水を水平方向へ吐き出しやすくなる。これらの図5と図6に示す吐出口12は、約180度の水平方向へ温水を吐き出す構造であるため、貯湯タンク2内においてタンク壁に近い位置に配置するときに適している。
図7は伸縮パイプの吐出口の他の形態を示し、(a)は拡大斜視図、(b)は拡大断面図である。
同様に、伸縮パイプ11の吐出口12については、図7に示すように伸縮パイプ11の先端開口部に、これに直交するように水平方向に拡がる吐出円板21を2枚間隔を開けて設けた構造にすることができる。このような構造の吐出口12では、水平方向の360度へ熱交換処理に利用した温水を該当する温度の温水層に戻すことができる。
同様に、伸縮パイプ11の吐出口12については、図7に示すように伸縮パイプ11の先端開口部に、これに直交するように水平方向に拡がる吐出円板21を2枚間隔を開けて設けた構造にすることができる。このような構造の吐出口12では、水平方向の360度へ熱交換処理に利用した温水を該当する温度の温水層に戻すことができる。
図8は伸縮パイプの吐出口の他の形態を示す拡大断面図である。
更に、図8に示すように、吐出円板21は必ずしも2枚設ける必要はなく、先端側(図示例では上側)に1枚設けた構造にすることができる。このような構造の吐出口12でも、水平方向の360度へ熱交換処理に利用した温水を該当する温度の温水層のみに戻すことができる。これらの図7と図8に示す吐出口12は、約360度の水平方向へ温水を吐き出す構造であるため、貯湯タンク2内の中心に近い位置に配置するときに適している。
更に、図8に示すように、吐出円板21は必ずしも2枚設ける必要はなく、先端側(図示例では上側)に1枚設けた構造にすることができる。このような構造の吐出口12でも、水平方向の360度へ熱交換処理に利用した温水を該当する温度の温水層のみに戻すことができる。これらの図7と図8に示す吐出口12は、約360度の水平方向へ温水を吐き出す構造であるため、貯湯タンク2内の中心に近い位置に配置するときに適している。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、熱交換器6において熱交換処理に利用され、温度降下した温水を縦型の貯湯タンク2内の同温度の温水層域に戻すことで、貯湯タンク2内の湯水の劣化を最小限に押えることができ、しかも長く給湯できると共に、次回の沸き上げ時のエネルギーを最小に押えることができれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の外部熱交換器付き縦型電気温水器及び伸縮パイプを用いた追い焚き方法は、家庭用温水器に利用するだけでなく、業務用の大型の貯湯タンクを有する縦型電気温水器においても利用することができる。
1 縦型電気温水器
2 貯湯タンク
3 発熱体
4 給湯口
5 給水口
6 熱交換器
7 供給口
8 配管
9 回収口
10 ポンプ
11 伸縮パイプ
12 吐出口
13 支持具
14 駆動軸
16 温度センサ
61 浴槽
2 貯湯タンク
3 発熱体
4 給湯口
5 給水口
6 熱交換器
7 供給口
8 配管
9 回収口
10 ポンプ
11 伸縮パイプ
12 吐出口
13 支持具
14 駆動軸
16 温度センサ
61 浴槽
Claims (5)
- 縦長に形成されたタンクの上部に給湯口(4)を、下部に給水口(5)をそれぞれ開けた貯湯タンク(2)と、
前記貯湯タンク(2)内の温水を加熱する発熱体(3)と、
前記貯湯タンク(2)の給湯口(4)に連結した給湯管(7)から分岐した配管(8)と、該貯湯タンク(2)の下部に開けた回収口(9)とに接続された、該貯湯タンク(2)内の温水をポンプ(10)で循環させ、外部の温水を追い焚き加熱する熱交換器(6)と、
前記貯湯タンク(2)の下部に開けた前記回収口(9)に接続され、該貯湯タンク(2)内で上下方向へ伸縮自在になる、吐出口(12)を具備した伸縮パイプ(11)と、を備えた、ことを特徴とする外部熱交換器付き縦型電気温水器。 - 縦長に形成されたタンクの上部に給湯口(4)を、下部に給水口(5)をそれぞれ開けた貯湯タンク(2)と、
前記貯湯タンク(2)内の温水を加熱する発熱体(3)と、
前記貯湯タンク(2)の上部に開けた供給口(7)と該貯湯タンク(2)の下部に開けた回収口(9)とに直接接続された、該貯湯タンク(2)内の温水をポンプ(10)で循環させ、外部の温水を追い焚き加熱する熱交換器(6)と、
前記貯湯タンク(2)の下部に開けた前記回収口(9)に接続され、該貯湯タンク(2)内で上下方向へ伸縮自在になる、吐出口(12)を具備した伸縮パイプ(11)と、を備えた、ことを特徴とする外部熱交換器付き縦型電気温水器。 - 前記伸縮パイプ(11)は、
前記貯湯タンク(2)の上下方向に配置した駆動軸(14)と、
該駆動軸(14)に形成したねじ山と螺合するように、ねじ切りされた貫通孔を有する支持具(13)と、
該駆動軸(14)を回動することにより、前記支持具(13)に取り付けた前記吐出口(12)が貯湯タンク(2)内を上下動するように構成した、ことを特徴とする請求項1又は2の外部熱交換器付き縦型電気温水器。 - 縦長に形成した貯湯タンク(2)の外部に備えた熱交換器(6)で熱交換し、該熱交換器(6)から返還される湯水を、該貯湯タンク(2)に戻して温水を追い焚きする伸縮パイプを用いた追い焚き方法であって、
前記貯湯タンク(2)内の上部の高温の温水を前記熱交換器(6)に供給し、該熱交換器(6)で熱交換して外部の温水を追い焚き加熱し、
熱交換処理後の温度降下した温水を、前記貯湯タンク(2)の下部に設けた伸縮パイプ(11)の吐出口(12)を上下方向に移動させ、前記貯湯タンク(2)内の同温度の温水層域に戻す、ことを特徴とする伸縮パイプを用いた追い焚き方法。 - 前記伸縮パイプ(11)の吐出口(12)から温水を水平方向へ吐き出す、ことを特徴とする請求項4の伸縮パイプを用いた追い焚き方法。
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2009
- 2009-10-22 JP JP2009243165A patent/JP2011089696A/ja not_active Withdrawn
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