JP2011089532A - パネルヒータ用配管材の保護カバー - Google Patents

パネルヒータ用配管材の保護カバー Download PDF

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Abstract

【課題】構築面から室内に引き出された温水管の配管箇所における見栄えを向上し、また、紫外線による温水管の劣化を防止し、更には、パネルヒータの設置位置に容易に対応して取付けられるものとする。
【解決手段】床面53から引き出された温水管51を覆って保護する調整カバー11と、床面53に設置され、調整カバー11が内挿される挿入口を有する設置カバー31とを備え、前記調整カバー11は、分割体で構成し、一側端部にパネルヒータ52と温水管51とを接続する継手61のナット62に外嵌合する継手嵌合部を設け、他側は床面53と継手61との間隔に対応した長さに調整すべく床面53に平行に切断可能な切断溝20を形成した。
【選択図】図7

Description

本発明は、建築物の床面、壁面等の構築面から室内側に引き出されて室内のパネルヒータに接続された温水管を覆って保護するパネルヒータ用配管材の保護カバーに関するものである。
従来より、温水を熱源とする暖房用機器としてパネルヒータが知られている。このパネルヒータは、特開平8−152151号公報等に記載されているように、内部に温水が通過する通路を有し、この通路を通過する温水の熱がフィンを備えた輻射パネルに伝達されて外部に放出される。パネルヒータは、室内の壁際の床面等に設置され、床面や壁面を貫通して室内に引き出された温水管が底面等に接続され、熱源から供給された温水が一方の温水管からパネルヒータに供給され、パネルヒータ内の通路を循環した後、他方の温水管に戻されている。
特開平8−152151号公報
しかし、従来より、床面や壁面から引き出された温水管は、パネルヒータの底面等に接続されるまでの間において、室内にそのまま露出した状態に配管されているので、この部分における外観の低下を招いていた。
また、パネルヒータは通常室内の窓際など太陽光を受け易い箇所に設置されていることが多い。その一方で、温水管は、近年、樹脂管が多用されている。このような状況下、通水管は、前述のように、露出状態にあり、太陽光の紫外線の影響を受けて劣化し易い環境におかれていた。
このため、前記各不具合に鑑みて、温水管を保護カバーで覆って保護することも考えられる。しかし、その場合、パネルヒータは、一般に、床面や壁面からの設置位置が一定でなく、床面や壁面からパネルヒータまでの距離はばらついているので、保護カバーは、パネルヒータと温水管とを接続する継手と構築面との間隔に合わせて長さを調整する必要がある。
そこで、本発明は、構築面から室内に引き出された温水管の配管箇所における見栄えを向上することができ、また、紫外線による温水管の劣化を防止することができ、更には、パネルヒータの設置位置に容易に対応して取付けることのできるパネルヒータ用配管材の保護カバーの提供を課題とするものである。
請求項1のパネルヒータ用配管材の保護カバーは、建築物の構築面から引き出されてパネルヒータに接続される温水管を保護するものであって、前記構築面から引き出された温水管を覆って保護する調整カバーと、前記構築面に設置され、前記調整カバーが内挿される挿入口を有する設置カバーとを備えている。そして、前記調整カバーは、分割体で構成され、一側端部に前記パネルヒータと前記温水管とを接続する継手に外嵌合する継手嵌合部を有し、他側は前記構築面と前記継手との間隔に対応した長さに調整すべく切断可能に形成されてなる。
保護カバーは、通常、構築面から引き出された温水管をパネルヒータの底部等に接続する配管工事が完了した後、外側から温水管に取付けられる。調整カバーは、分割体で構成されているので、前記温水管の配管工事が完了した後においても、温水管の両側方から分割体をあてがって取付けることができる。
また、調整カバーは、パネルヒータと温水管とを接続する継手に外嵌合するので、継手に位置ずれすることなく安定して取付けることができる。調整カバーは、その他側をカッターや鋸等の工具を使用して構築面に平行に切断して、構築面側の先端から継手までの長さを調整することができる。
請求項2のパネルヒータ用配管材の保護カバーは、パネルヒータと温水管とを接続する継手がバルブ付きのものであって、これを覆う継手カバーを更に備えている。この継手カバーは、前記バルブ付き継手のパネルヒータ側接続部に外嵌合する嵌合部と、前記調整カバーが接続される接続口とを備えている。
即ち、この保護カバーは、調整カバー及び設置カバーに加え、バルブ付き継手を覆う継手カバーを備えた3部材で構成されている。なお、調整カバーはバルブ付き継手のうちのパネルヒータと温水管とを接続する温水管側接続部に外嵌合する。
請求項3のパネルヒータ用配管材の保護カバーは、調整カバーが、二本の温水管つまり行きと戻りの温水管を収容可能に形成されている。
請求項4のパネルヒータ用配管材の保護カバーは、調整カバーの他側に、段階的に切断可能な切断線が形成されている。即ち、切断線は、間隔をおいて複数条が平行に形成されており、任意の切断線を切断することにより、構築面と継手との間隔に対応して調整カバーの構築面側の先端から継手までの長さを調整することができる。なお、切断線は細溝等で形成することができる。
請求項1の発明は、保護カバーが構築面から引き出された温水管を覆うので、室内における温水管の配管箇所の見栄えを向上することができる。
また、保護カバーで温水管を覆うことにより、紫外線を遮断して温水管の劣化を防止することができる。
更に、パネルヒータの設置位置は定まっておらず、構築面から継手までの距離が一定でないところ、調整カバーの他側を構築面と平行方向に切断するだけで、構築面と継手との間隔に容易に対応することができ、温水管全体を覆って保護することができる。
そして、調整カバーは設置カバーの挿入口に内挿されるため、調整カバーの他側を切断した切り口が平滑でなく鋸歯状などに凹凸していたり、構築面に対して僅かに傾斜していても、その切り口は設置カバーで覆われて隠蔽されるので、切断箇所における外観の低下を招くことがない。
請求項2の発明は、バルブ付き継手は別途に継手カバーによって覆い、調整カバー及び設置カバーは、パネルヒータと温水管とを接続する継手がバルブを有しないものと共用することができる。即ち、調整カバー及び設置カバーは、継手がバルブ付きとバルブ無しとのいずれにも使用できるから、部品点数を削減でき、全体としてのコストを低減できる。
請求項3の発明は、調整カバーが、二本の温水管を収容可能となっているから、各温水管をそれぞれ保護カバーで保護する場合に比べて、二本の温水管の配管箇所を、よりまとまりのあるすっきりした外観に仕上げることができる。また、1個の保護カバーで二本の温水管を収容できるので、経済的である。
請求項4の発明は、調整カバーの他側に、段階的に切断可能な切断線が形成されているので、切断線に沿って切断することにより、調整カバーを構築面と継手との間隔に対応した長さに簡単に調整することができる。
本発明の第一実施形態の保護カバーを示す斜視図である。 図1の第1調整カバー半割体の斜視図である。 図1の第2調整カバー半割体の斜視図である。 図1の第1設置カバー半割体の斜視図である。 図1の第2設置カバー半割体の斜視図である。 図1の保護カバーの取付手順を説明する正面図である。 組付後の保護カバーを示す一部破断正面図である。 取付後の保護カバー及びパネルヒータを示す斜視図である。 図1の調整カバーの一部を切断して短縮した保護カバーを取付けた状態を示す正面図である。 保護カバーを切断する方法を説明する説明図である。 壁面から引き出された温水管に保護カバーを取付けた状態を示す斜視図である。 図11の保護カバーの斜視図である。 本発明の第二実施形態の保護カバーを示す斜視図である。 図13の第1継手カバー半割体の斜視図である。 図13の第2継手カバー半割体の斜視図である。 図13の保護カバーの取付手順を説明する正面図である。 図13の調整カバーの一部を切断して短縮した保護カバーを取付けた状態を示す正面図である。
〈第一実施形態〉
まず、本発明の第一実施形態の保護カバーを図1乃至図12に基づいて説明する。
図1乃至図5において、保護カバー1Aは、建築物の構築面である建物の床面53から引き出されてパネルヒータ52に接続される温水管51を覆って保護するものである。温水管51は熱源からの温水をパネルヒータ52に供給する側と、パネルヒータ52の内部の通路を循環した後戻る側との二本が配管されている。保護カバー1Aは、床面53から引き出されたこれら二本の温水管51を一体に覆って保護する調整カバー11と、床面53に設置され、調整カバー11が内挿される挿入口35を有する設置カバー31とを備えている。
前記調整カバー11は、図1乃至図3に示すように、全体的に断面一定の略小判形状或いはトラック形状に形成された筒状体をなすとともに、中央で第1調整カバー半割体12と第2調整カバー半割体13とに分割された2分割体で構成されている。一対の第1調整カバー半割体12と第2調整カバー半割体13とは、一部を除いて左右対称に形成されている。調整カバー11は、二本の温水管51を一体に収容可能な大きさに形成されている。また、調整カバー11は、太陽光の紫外線に対する耐候性を備えたAES樹脂などの合成樹脂で形成されている。
調整カバー11の各半割体の内壁面14の一側端部には、温水管51とパネルヒータ52とを接続する継手61に外嵌合する継手嵌合部16が設けられている。ここで、一側とは、パネルヒータ52の配置側であり、図1では上部側を意味する。各半割体の上端部には内壁面14と直交して内部側に屈曲する嵌合板17が設けられている。そして、嵌合板17の2箇所には継手61のパネルヒータ側接続部が貫通する半円形の切欠孔18が形成されている。この嵌合板17は調整カバー11が温水管51及び継手61に取付けられたときに下面が継手61のナット62の上面に当接するとともに、切欠孔18が継手61のナット62の側面と嵌合してナット62からの横ずれが防止されるようになっている。更に、嵌合板17から下方に離間した位置には、仕切板19が内壁面14に立設されており、仕切板19の2箇所には温水管51が貫通する半円形の切欠孔19aが形成されている。前記嵌合板17、及び内壁面14の上部両側部分は、継手61に外嵌合する前記継手嵌合部16を構成し、保護カバー1Aが継手61に対して上下水平方向に移動するのを規制し、保護カバー1Aを一定位置に保持する。
一方、調整カバー11の内壁面14の他側は、床面53と継手61との間隔に対応した長さに調整すべく床面53に平行に切断できるようになっており、床面53と継手61との間隔が大きい場合にも対応し得る長さに形成されている。ここで、他側とは、床面53側であり、図1の下部側を意味する。切断部は、具体的には、他側の内壁面14に、所定間隔で複数、本実施形態においては5本の平行する切断溝20が形成されていて、複数の切断溝20から選択して段階的に切断されるものとなっている。切断溝20は請求項の切断線に相当し、カッターや鋸等の工具を使用して切断溝20に沿って直線的に切断し得る。
加えて、前記第1調整カバー半割体12の左右両側端部の端面12aには、図2(a)に示すように、高さ方向全体に至って段部21が突設されている。この段部21は、後述する第2調整カバー半割体13に設けられた突条23と係合する。また、第1調整カバー半割体12の内壁面14の中央における上下方向3箇所には円管状のガイド孔22が突設されている。
一方、前記第2調整カバー半割体13の左右両側端部の端面13aには、図3(a)に示すように、高さ方向全体に至って四角柱状の突条23が突設されている。この突条23は、前述の第1調整カバー半割体12の段部21と係合して両半割体の組付時の位置決めのガイドとして機能するとともに、組付後の調整カバー11を一定の形状に保持する。また、第2調整カバー半割体13の内壁面14において第1調整カバー半割体12のガイド孔22と対応する上下方向3箇所には、第1調整カバー半割体12のガイド孔22に嵌入される断面十字形状のガイド突起24が突設されている。このガイド突起24は、第1調整カバー半割体12のガイド孔22に嵌入して前記突条23と同様に両半割体の組付時の位置決めのガイドとして機能するとともに、前記ガイド孔22に圧入されて両半割体相互の接合強度を高める。なお、第1調整カバー半割体12のガイド孔22及び第2調整カバー半割体13のガイド突起24は、内壁面14の中央における上下方向3箇所に設けられているが、これらの箇所、設置数に限られるものではなく、内壁面14の左右両側端部の4箇所など適宜設定すればよい。
第1調整カバー半割体12及び第2調整カバー半割体13の外部から視認される外壁面15には、意匠上、複数の縦溝15aが等間隔に刻設されたデザインが施されている。なお、外壁面15はこれらのデザインの施されていない平滑面に形成してもよい。
次に、設置カバー31は、図1、図4及び図5に示すように、全体的に略矩形状のプレート34の中央に略小判形状の挿入口35が形成された形状をなすとともに、中央で第1設置カバー半割体32と第2設置カバー半割体33とに分割された2分割体で構成されている。第1設置カバー半割体32と第2設置カバー半割体33とは、一部を除いて左右対称に形成されている。設置カバー31は床面53に設置され、挿入口35には調整カバー11の他側が嵌合状態で内挿されるようになっている。この設置カバー31は、太陽光の紫外線に対する耐候性を備えたAES樹脂などの合成樹脂で形成されている。
設置カバー31の各半割体は、略矩形板のプレート34の外周縁全体に至って床面53側に屈曲するフランジ36が設けられており、そのフランジ36の先端面は床面53に接地する。プレート34に設けられた挿入口35はその周縁に沿って挿入壁37が立設されている。挿入壁37の高さは調整カバー11の各切断溝20の間隔より長く形成されている。これにより、調整カバー11を切断溝20の間隔で切断しても必ず調整カバー11の切断箇所は挿入壁37によって覆われる。
加えて、前記第1設置カバー半割体32のフランジ36の両端部即ち割面には、図4に示すように、ビスが取付けられるビス取付板38が対向する第2設置カバー半割体33に向けて突設されている。ビス取付板38の中央にはビス挿通孔38aが形成され、挿通孔の上部にはビスの頭部が収容される収容凹面38bが形成されている。更に、ビス取付板38に隣接する位置には、後述する第2設置カバー半割体33の係合突片40の係合爪40aが係合する係合凹部39が設けられている。
一方、前記第2設置カバー半割体33のプレート34の割面には、図5に示すように、係合突片40が対向する第1設置カバー半割体32に向けて突設され、その係合突片40の先端には係合爪40aが形成されている。この係合突片40の係合爪40aは第1設置カバー半割体32の係合凹部39と係合して第1設置カバー半割体32と第2設置カバー半割体33とを接続し、設置カバー31を組付状態とする。
次に、パネルヒータ52は、図8に示すように、室内の壁面54に沿って床面53上に所定距離離間させて設置されている。パネルヒータ52の底面52aの一側の端部には、図6(a)に示すように、床面53を貫通して配管された二本の温水管51が継手61を介して接続されている。この温水管51には合成樹脂管が使用されている。また、継手61にはナット62が使用されている。なお、パネルヒータ52の一側の側面の上部には、温水の温度を調節するためのバルブ68のノブ69が取付けられている。
(取付手順)
次に、上記のように構成された本実施形態の保護カバー1Aをパネルヒータ52と床面53との間の温水管51及び継手61に取付ける手順を図6乃至図8に基づいて説明する。まず、図6(a)に示すように、パネルヒータ52と床面53との間が大きい間隔L1であり、床面53と継手61との間隔が大きい場合を説明する。なお、図6(c1)、(d)、(e)においては、調整カバー11の外壁面15のデザイン上の縦溝15aは省略してある。
保護カバー1Aを取付ける前においては、パネルヒータ52と床面53との間は、図6(a)に示すように、温水管51と継手61とが露出した状態にある。この状態でここに保護カバー1Aを取付けるには、最初に、図6(b)に示すように、第1調整カバー半割体12を背後から継手61にあてがう。このとき、第1調整カバー半割体12は、上端部の嵌合板17を継手61のナット62の上面に当接させるとともに、2個のナット62を嵌合板17の切欠孔18に嵌合させ、温水管51を仕切板19の切欠孔19a内に挿通させるようにあてがう。この状態では、第1調整カバー半割体12は継手61のナット62が継手嵌合部16に嵌合した状態となるので、上下水平方向に移動するのが防止され、一定位置に保持される。
続いて、図6(c1)に示すように、継手61及び温水管51を挟んで第1調整カバー半割体12の反対側即ち図6(c1)において前面側から第2調整カバー半割体13をあてがい取付ける。このとき、第1調整カバー半割体12のガイド孔22に第2調整カバー半割体13のガイド突起24を挿入するように取付ける。また、第1調整カバー半割体12の側面部の段部21に第2調整カバー半割体13の側面部の突条23を係合するように取付ける。これにより、第2調整カバー半割体13は、第1調整カバー半割体12への組付位置を案内されて円滑に第1調整カバー半割体12に組み付けられる。また、ガイド孔22へのガイド突起24の圧入により両半割体は強固に接続される。更に、第1調整カバー半割体12の段部21と第2調整カバー半割体13の突条23との係合により、第1調整カバー半割体12と第2調整カバー半割体13との間が密閉され、割面に隙間が生ずるのが防止される。これにより、紫外線が両半割体の割面から内部に入り込むことがなく、紫外線による温水管51の劣化をより確実に防止することができる。
そして、組付後は、ガイド突起24とガイド孔22との係合、突条23と段部21との係合により、調整カバー11は変形が防止され、一定形状に保持される。また、パネルヒータ52と床面53との間で露出していた温水管51及び継手61は全体が調整カバー11によって覆われる。
次に、調整カバー11を取付けたら、第1調整カバー半割体12の背後からその下部に第1設置カバー半割体32をほぼ水平方向からあてがい、図6(d)に示すように配置する。そして、ビス55を第1設置カバー半割体32のビス取付板38の挿通孔38aに挿通し、床面53に螺着する。このとき、調整カバー11は、継手嵌合部16が継手61に嵌合することにより一定位置に仮保持されるので、設置カバー31を床面53に固定する際の位置決め部材ともなる。したがって、第1設置カバー半割体32は調整カバー11にあてがうことにより位置決めされ、その位置においてビス締めして床面53に固定すればよい。なお、第1設置カバー半割体32のビス取付板38には収容凹面38bが形成されているので、ビス55の頭部がこの内部に収容された後、頭部が上部に突出して次の第2設置カバー半割体33のプレート34との組み付けにおいて支障となるのが回避される。このビス55の取着により、第1設置カバー半割体32は床面53上の所定位置に固定され、同時に、調整カバー11も一定位置に安定して保持される。
ここで、上記は、図6(c1)に示すように、第2調整カバー半割体13を取付けて調整カバー11を組み付けてから第1設置カバー半割体32を取付けているが、図6(b)の後、図6(c2)に移行し、先に第1調整カバー半割体12の下部にその外側から第1設置カバー半割体32をあてがい、床面53上に設置してから、第2調整カバー半割体13を前面側からあてがって第1調整カバー半割体12に組み付けることもできる。
上記いずれかの手順により、図6(d)に示したように、第2調整カバー半割体13及び第1設置カバー半割体32を取付けたら、図6(e)に示すように、第2設置カバー半割体33を図6(e)の前面側からほぼ水平方向に移動させて第2調整カバー半割体13の下部に配置しつつ、第1設置カバー半割体32に向けて押し込んで組み付ける。これにより、第2設置カバー半割体33の係合突片40の係合爪40aは第1設置カバー半割体32のプレート34下面に設けられた係合凹部39と係合し、設置カバー31の組み付けが完了する。取付後の状態は、設置カバー31の挿入口35に調整カバー11の他側即ち下部側が内挿されたものとなる。そして、この内挿により、調整カバー11は、下端部が設置カバー31の挿入壁37に囲まれて設置カバー31から外れるのが防止される。また、ビス55は第2設置カバー半割体33のプレート34によって表側を覆われるので、ビス55の頭部が設置カバー31の表面側に露出することがなく、ビス55の頭部が露出することによって見栄えが損なわれることはない。
以上により、温水管51及び継手61に対する保護カバー1Aの取付けが完了する。図7に、取付後の保護カバー1Aが温水管51及び継手61を覆って保護する状態を示す。また、図8に、取付後のパネルヒータ52及び保護カバー1Aを示す。
次に、図9に示すように、パネルヒータ52と床面53との間が小さい間隔L2であり、床面53と継手61との間隔が小さい場合の保護カバー1Aの取付手順を説明する。
この場合は、調整カバー11の上下方向の全長が間隔L2より大きいため、予め調整カバー11の他側を切断して全長を短縮しておく必要がある。調整カバー11の他側の切断においては、調整カバー11をそのまま床面53上に載置した状態では、調整カバー11の嵌合板17が形成されている上端部がパネルヒータ52の底面52aより上方に位置するため、切断位置を決定することができない。この場合、スケールを使用すれば勿論切断位置を決定することはできるが、以下のようにすれば、スケールを使用することなく切断位置を決定するつまり切断溝20の選択を行なうことができる。
即ち、図10(a)に示すように、調整カバー11を上下反転し逆さの状態にして床面53上に載置する。即ち、調整カバー11を上下反転した後は、調整カバー11の一側が床面53に載置され、他側が上方に位置する。この状態においては、床面53と当接する、調整カバー11の嵌合板17が形成されている上端部が基端となるから、パネルヒータ52の底面52aとの高さを合わせてこの底面52aに適合する切断溝20を選択すれば、この切断溝20までの高さはパネルヒータ52と床面53との間隔L2にほぼ等しくなる。そこで、この切断溝20を選択してカッターや鋸等の工具を使用して切断すればよい。このとき、切断部分は切断溝20で形成されているので、工具を切断溝20から外れることなくこれに沿って真直ぐに移動させることができる。切断後の調整カバー11を図10(b)に示す。
なお、この場合に、切断溝20は所定間隔で設けられているので、調整カバー11における底面52aへの載置部から切断溝20までの高さが、床面53からパネルヒータ52の底面52aまでの高さと完全に一致することは少なく、パネルヒータ52の底面52aの位置は隣接する切断溝20間に位置するのが普通である。そこで、パネルヒータ52の底面52aが隣接する切断溝20間に位置する高さにある場合は、パネルヒータ52の底面52aの高さに近く、かつ、調整カバー11の全長が短くなる方の切断溝20を選択して切断する。何故なら、隣接する2本の切断溝20のうち、パネルヒータ52の底面52aより高い位置の切断溝20を選択して切断すると、調整カバー11の全長がパネルヒータ52と床面53との間隔L2より大きくなって調整カバー11をこの間に挿入することができないからである。また、逆の、隣接する2本の切断溝20のうち、パネルヒータ52の底面52aより低い位置の切断溝20を選択して切断した場合は、取着後に調整カバー11の下端は全長が短い分だけ床面53から上方に僅かに浮き上がり離間するものの、設置カバー31の挿入口35の周縁に挿入壁37が立設されているので、これによって調整カバー11の下端が覆われて、設置カバーの挿入口35から水平方向に離脱することはなく、また、浮き上がり部分が露出して外観の低下を招くという不具合も生じないからである。
このようにして調整カバー11の全長をパネルヒータ52と床面53との間隔L2に対応させて短縮した後は、前述した調整カバー11の切断が行なわれていない場合と同様に、図6に示した手順で、パネルヒータ52と床面53との間に調整カバー11及び設置カバー31を取付けて温水管51及び継手61を覆えばよい。保護カバー1Aを取付けた後の状態を図9に示す。なお、図9では、保護カバー1Aの内部を示すため、前面側の各半割体の記載は省略してある。
(作用)
次に、第一実施形態の保護カバー1Aの作用を説明する。
保護カバー1Aは、床面53から引き出された温水管51を覆うので、室内における温水管51の配管箇所の見栄えが向上する。
また、耐候性を有する保護カバー1Aで温水管51を覆うことにより、紫外線が遮断され、温水管51の劣化が防止される。
更に、調整カバー11の他側の複数の切断溝20から選択して切断溝20に沿って切断するだけで、調整カバー11の上下方向の長さを調整することができるから、床面53とパネルヒータ52との間隔に対応して保護カバー1Aを取付けるのが容易である。
そして、調整カバー11は設置カバー31の挿入口35に内挿されるため、調整カバー11の他側を切断した切り口が平滑でなく鋸歯状などの凹凸に形成されていたり、床面53と平行せず僅かに傾斜して切断されていても、その切り口は設置カバー31の挿入壁37で覆われて外部から視認されることがないので、切断箇所における外観が低下することはない。
また、仮に、調整カバー11が逆に設置カバー31の挿入口35の挿入壁37に外挿されるものとすると、保護カバー1Aの組付時に、設置カバー31を配置してその半割体を組み付けてから調整カバー11を組み付けるとした場合には、先に配置する設置カバー31は、位置決めともなる調整カバー11が未だ継手61に取付けられていないので、床面53への固定位置が定まっていない。そのため、設置カバー31と調整カバー11とを組み付けてから、設置カバー31のプレート34等にビスを取付けて設置カバー31を床面53に固定することが必要となる。これにより、ビスはプレート34等の外側から取付けて設置カバー31を固定することになり、ビスの頭部がプレート34の表面側に露出するから、この部分の外観が低下してしまう。
しかし、本実施形態の調整カバー11は、設置カバー31の挿入口35に内挿されるものであるから、前述のように、先に調整カバー11を組み付けてから第1設置カバー半割体32を配置し、ビス取付板38においてビス締めし、その後第2設置カバー半割体33を組み付けることができる。したがって、ビス55の頭部は、第2設置カバー半割体33のプレート34によって表側を覆われ、設置カバー31の表面側に露出することがないから、ビス55の頭部の露出による見栄えの低下を招くことはない。
加えて、調整カバー11は、二本の温水管51を収容可能であるから、各温水管51をそれぞれ保護カバー1Aで保護する場合に比べて、よりすっきりした外観に仕上げることができるとともに、経済的である。
また、調整カバー11の他側に、段階的に切断可能な切断線が形成されているので、切断線に沿って切断することにより、調整カバー11を床面53と継手61との間隔に対応した長さに簡単に調整することができる。
そして、調整カバー11は、他側を切断溝20に沿って切断することにより全長を短縮するものであるから、例えば、調整カバー11と設置カバー31の挿入口35の挿入壁37とをほぼ全長に至って重なり合わせ、調整カバー11をスライドさせて全長を短縮する場合と比べて、調整代即ち短縮できる長さを小さくすることができる。
ところで、上記第一実施形態は、温水管51が建物の床面53から引き出される場合の保護カバー1Aを示しているが、温水管51が建物の壁面54から引き出されたものにも同様にして保護カバーを取付けて温水管51を保護することができる。
図11において、温水管51は壁面54を貫通して室内に引き出され、上方に屈曲してパネルヒータ52の底面52aに接続されている。この温水管51を保護するために取付けられる保護カバー1Bは、基本的には、床面53から引き出された温水管51を保護する保護カバー1Aと同様に、2分割体からなる調整カバー11Aと設置カバー31とで構成されている。但し、調整カバー11Aは、屈曲する温水管51に対応して、図12に示すように、エルボ状に屈曲形成され、屈曲部から水平方向に延びている部分である、調整カバー11Aの他側には、壁面54に平行に切断可能な切断溝20が所定間隔で形成されている。この実施形態の保護カバー1Bも、床面53から引き出された温水管51を保護する前述の保護カバー1Aと同様に、切断溝20を選択して切断することにより、壁面54と継手61との間隔に対応した長さに調整して取付けることができ、それにより、室内に露出する温水管51及び継手61はそれら全体が覆われ、保護される。
〈第二実施形態〉
次に、本発明の第二実施形態の保護カバーを図13乃至図17に基づいて説明する。第一実施形態の保護カバー1A及び保護カバー1Bが温水管51及びバルブ無しの継手61を覆って保護するものであるのに対し、この第二実施形態の保護カバーは、温水管51及びバルブ付き継手63を覆って保護するものであり、特に請求項2の態様に相当する。
図13乃至図15において、保護カバー1Cは、床面53から引き出されてパネルヒータ52に接続される温水管51を覆って保護するものである。ここで、床面53を貫通して引き出された温水管51はバルブ付き継手63を介してパネルヒータ52の底面52aに接続されている。保護カバー1Cは、二本の温水管51を一体に覆って保護する調整カバー11と、床面53に設置され、調整カバー11が内挿される挿入口35を有する設置カバー31と、バルブ付き継手63を覆う継手カバー41とを備えてなる。このうち、調整カバー11及び設置カバー31は、第一実施形態で使用されたものが用いられる。即ち、第二実施形態の保護カバー1Cは、第一実施形態の保護カバーと比べて、更に継手カバー41を備えている。したがって、第二実施形態においては、調整カバー11及び設置カバー31の説明は省略する。
前記バルブ付き継手63は、図16及び図17に示すように、温水管51が接続されるナット65を備えた温水管側接続部64と、ナット67を備え、パネルヒータ52に接続されるパネルヒータ側接続部66と、これらの接続部間に介在し、温水管51の温度を調節するバルブ68とで構成されている。バルブ68の端部には手で把持して回されるノブ69が接続されている。
前記継手カバー41は、図13に示すように、中央で第1継手カバー半割体42と第2継手カバー半割体43とに分割された2分割体で構成されている。一対の第1継手カバー半割体42と第2継手カバー半割体43とは、一部を除いて左右対称に形成されている。継手カバー41は、バルブ付き継手63を収容可能な大きさに形成されている。なお、ノブ69は手で把持して操作されるものであるから、当然継手カバー41の外側に位置する。
継手カバー41の各半割体の上端には、上板45を備えており、その割面側の側端部の2箇所にはパネルヒータ側接続部66の連結軸70が貫通する切欠孔45aが形成されている。この上板45はバルブ付き継手63に取付けられたときにパネルヒータ側接続部66のナット67の上面に当接するようになっている。そして、上板45から下方に僅かに離間した位置には、嵌合板46が上板45と平行して内壁面に立設されており、嵌合板46の割面側の側端部の2箇所にはバルブ付き継手63におけるパネルヒータ側接続部66のナット67の側面と嵌合する半円形の切欠孔46aが形成されている。この嵌合板46は、パネルヒータ側接続部66のナット67の側面と当接して継手カバー41が水平方向に移動するのを規制する。また、これら上板45及び嵌合板46は、パネルヒータ側接続部66に外嵌合する嵌合部44を構成し、継手カバー41がバルブ付き継手63に対して上下水平方向に移動するのを規制し、継手カバー41を一定位置に保持する。
また、継手カバー41の各半割体の下端部は、調整カバー11が接続される接続口47を備えている。この接続口47は調整カバー11の上端部に外挿される。
更に、継手カバー41の各半割体の一方の側面には、ノブ取付部71が貫通する半円形の切欠孔41aが形成されている。そして、継手カバー41の外部において、ノブ取付部71にはノブ69が取付けられている。
加えて、第1継手カバー半割体42の内壁面42aにおける3箇所には円管状のガイド孔48が突設されている。
他方、第2継手カバー半割体43の内壁面43aにおいて第1継手カバー半割体42のガイド孔48と対向する3箇所には、ガイド孔48に嵌入する断面十字形状のガイド突起49が突設されている。このガイド突起49は、第1継手カバー半割体42のガイド孔48に嵌入して両半割体の組付時の位置決めのガイドとして機能するとともに、ガイド孔48内に圧入されて両半割体相互の接合強度を高める。
なお、第1継手カバー半割体42のガイド孔48及び第2継手カバー半割体43のガイド突起49の設置箇所は、図14及び図15に示す位置や数に限られるものではない。
第1継手カバー半割体42及び第2継手カバー半割体43の外壁面50には、複数の縦溝50aが等間隔に刻設されたデザインが施されている。なお、外壁面50はこれらのデザインの施されていない平滑面に形成したものであってもよい。
(取付手順)
次に、上記のように構成された第二実施形態の保護カバー1Cを温水管51及びバルブ付き継手63に取付ける手順を説明する。まず、図16(a)に示すように、パネルヒータ52と床面53との間が大きい間隔L3であり、床面53とバルブ付き継手63との間隔が大きい場合を説明する。
パネルヒータ52と床面53との間において温水管51とバルブ付き継手63とが露出している状態でここに保護カバー1Cを取付けるには、最初に、図16(a)に示すように、第1調整カバー半割体12を背後からバルブ付き継手63の温水管側接続部64にあてがう。このとき、第1調整カバー半割体12は、上端部の嵌合板17を温水管側接続部64のナット65の上面に当接させるとともに、2個のナット65を嵌合板17の切欠孔18に嵌合させ、温水管51を仕切板19の切欠孔19a内に挿通させるようにあてがう。この状態においては、第1調整カバー半割体12はバルブ付き継手63のナット65が継手嵌合部16に嵌合した状態となるので、上下水平方向に移動するのが防止され、一定位置に維持される。
続いて、図示しないが、第一実施形態の調整カバー11と同様にして、バルブ付き継手63の温水管側接続部64及び温水管51を挟んで第1調整カバー半割体12の反対側から第2調整カバー半割体13をあてがい取付ける。このとき、第1調整カバー半割体12のガイド孔22への第2調整カバー半割体13のガイド突起24の挿入、及び第1調整カバー半割体12の側面部の段部21と第2調整カバー半割体13の側面部の突条23との係合により、第2調整カバー半割体13は、第1調整カバー半割体12への移動を案内され、円滑に第1調整カバー半割体12に組み付けられる。これにより調整カバー11が組み付けられた後は、ガイド突起24とガイド孔22との係合、突条23と段部21との係合により、調整カバー11は変形が防止され、一定形状に保持される。そして、引き出された温水管51及びバルブ付き継手63の温水管側接続部64の全体が調整カバー11によって覆われる。
次に、調整カバー11を取付けたら、図示しないが、第1調整カバー半割体12の背後からその上部に第1継手カバー半割体42の下端部の接続口47をほぼ水平方向からあてがいつつ、バルブ付き継手63の背後から第1継手カバー半割体42を配置する。次いで、前面側から第2継手カバー半割体43をあてがい、第1継手カバー半割体42に組み付ける。これにより、継手カバー41が組み付けられ、バルブ付き継手63の全体が継手カバー41によって覆われる。
次に、第一実施形態の設置カバー31と同様にして、調整カバー11の背後から第1調整カバー半割体12の下部に第1設置カバー半割体32をほぼ水平方向からあてがって配置する。そして、ビス取付板38の挿通孔38aからビス55を挿通して螺着することにより第1設置カバー半割体32を床面53に固定する。これにより、同時に、調整カバー11及び継手カバー41も一定位置に保持される。
この後、第2設置カバー半割体33を前面側から第1設置カバー半割体32に向けて押し込んで組み付ける。これにより、第2設置カバー半割体33の係合突片40の係合爪40aは第1設置カバー半割体32のプレート34下面に設けられた係合凹部39と係合し、設置カバー31の組み付けが完了する。
以上により、パネルヒータ52と床面53との間への保護カバー1Cの取付けが完了する。
なお、上記は、第1調整カバー半割体12→第2調整カバー半割体13→第1継手カバー半割体42→第2継手カバー半割体43→第1設置カバー半割体32→第2設置カバー半割体33の順に組み付けているが、これ以外の順で組み付けることもできる。例えば、調整カバー11を組み付けた後、先に、設置カバー31を組み付け、その後、継手カバー41の組み付けを行なってもよい。
或いは、第1調整カバー半割体12を配置した後、第1継手カバー半割体42及び第1設置カバー半割体32を配置し、図16(b)に示すように、保護カバー1Cの片側の第1半割体の全体を先に仮保持させる。次いで、第2調整カバー半割体13を第1調整カバー11に組み付けた後、第2継手カバー半割体43及び第2設置カバー半割体33をそれぞれ第1継手カバー半割体42及び第1設置カバー半割体32に組み付けるようにしてもよい。
次に、図17に示すように、パネルヒータ52と床面53との間が小さい間隔L4であり、床面53とバルブ付き継手63との間隔が小さい場合の保護カバー1Cの取付手順を説明する。
この場合、調整カバー11の上下方向の全長が大きいと、パネルヒータ52と床面53との間に保護カバー1Cを配置することができないため、予め調整カバー11の他側を切断して全長を短縮しておく。調整カバー11の短縮は、第一実施形態と同様に、調整カバー11を上下反転するなどして高さ合わせを行ない切断する切断溝20を選択して、カッターや鋸等の工具を使用して切断することにより簡単に行なうことができる。
この切断により調整カバー11の全長をパネルヒータ52と床面53との間隔L4に対応させて短縮した後は、前述の調整カバー11の全長が大きい場合と同様の手順で、調整カバー11、継手カバー41及び設置カバー31を取付ければよい。保護カバー1Cを取付けた後の状態を図17に示す。なお、図17では、保護カバー1Cの内部を示すため、前面側の各半割体の記載は省略してある。
第二実施形態の保護カバー1Cは、バルブ付き継手63の部分は別途の継手カバー41によって覆い、調整カバー11及び設置カバー31は、温水管51及びバルブ付きでない継手61に取付けられる第一実施形態に示した調整カバー11及び設置カバー31と共用できる。したがって、全体として保護カバーのコストを低減できる。
ところで、上記第二実施形態は、温水管51が床面53から引き出される場合の保護カバー1Cを示しているが、温水管51が壁面54から引き出されてパネルヒータ52の底面52aに接続されたものにも同様にして保護カバーを取付けて温水管51を保護することができる。
壁面54から引き出された温水管51を保護するこの保護カバーも、基本的には、床面53から引き出された温水管51を保護する保護カバー1Cと同様に、2分割体からなる調整カバー11A、設置カバー31及び継手カバー41で構成されている。但し、調整カバー11Aは、図12に示した第一実施形態の調整カバー11Aと同一であり、屈曲する温水管51に対応して屈曲形成され、屈曲部から水平方向に延びている部分である調整カバー11Aの他側に、壁面54に平行に切断可能な切断溝20が所定間隔で形成されている。
この実施形態の保護カバーも、調整カバー11Aの他側の切断溝20を選択して切断することにより、壁面54とパネルヒータ52との間隔に対応した長さに調整して取付けることができ、それにより、室内に露出する温水管51及びバルブ付き継手63の全体を覆って保護する。
〈その他〉
ところで、上記各実施形態の設置カバー31は、第1設置カバー半割体32にビス取付板38を設けてビス55を床面53等に螺着して床面53等に固定しているが、調整カバー11の継手嵌合部16が継手61やバルブ付き継手63と嵌合して一定位置に保持されるので、ビス55により固定しなくても床面53上の一定位置に設置される。したがって、設置カバー31は、必ずしも床面53等に固定するものでなくてもよい。但し、当然ながら、ビス55を使用して設置カバー31を固定すれば、設置カバーの上下移動も確実に防止できるとともに、保護カバーをより安定して温水管51等に取付けることができる。
また、上記各実施形態の設置カバー31は、プレート34の挿入口35の周縁に挿入壁37を立設しているが、挿入壁37を立設しないものとしてもよい。挿入壁37を立設すれば、調整カバー11を安定して支持できるが、設置カバー31として挿入壁37が立設されていない平板状の外観としたい場合もあり得るからである。この場合、挿入壁37が立設されていなくても、調整カバー11の下端部は設置カバー31の挿入口35に内挿されるのであるから、この挿入口35が位置決めとなって、調整カバー11を設置カバー31の中央に確実に位置させることができる。
更に、上記各実施形態の調整カバー及び継手カバー41は、一対の半割体の組み付けにおいては、ガイド孔にガイド突起を挿入させて、組付位置の案内をさせるとともに、組付強度を大きくしているが、設置カバー31の係合爪40a及び係合凹部39のような係合手段を適宜箇所に設ければ、更に組付強度を大きくすることができる。
そして、上記各実施形態の調整カバーは、二本の温水管51を収容可能に形成されているが、一本の温水管51のみ収容可能で、行きと戻りの温水管51を個別に収容するものであってもよく、温水管51の収容数は問わない。
1A,1B,1C 保護カバー 47 接続口
11,11A 調整カバー 51 温水管
16 継手嵌合部 52 パネルヒータ
20 切断溝(切断線) 53 床面(構築面)
31 設置カバー 54 壁面(構築面)
35 挿入口 61 継手
41 継手カバー 63 バルブ付き継手
44 嵌合部 66 パネルヒータ側接続部

Claims (4)

  1. 建築物の構築面から引き出されてパネルヒータに接続される温水管を保護する保護カバーであって、
    前記構築面から引き出された温水管を覆って保護する調整カバーと、
    前記構築面に設置され、前記調整カバーが内挿される挿入口を有する設置カバーとを備え、
    前記調整カバーは、分割体で構成され、一側端部に前記パネルヒータと前記温水管とを接続する継手に外嵌合する継手嵌合部を有し、他側は前記構築面と前記継手との間隔に対応した長さに調整すべく切断可能に形成されてなることを特徴とするパネルヒータ用配管材の保護カバー。
  2. バルブ付きの前記継手を覆う継手カバーを更に備え、
    該継手カバーは、前記バルブ付き継手のパネルヒータ側接続部に外嵌合する嵌合部と、前記調整カバーが接続される接続口とを備えてなることをことを特徴とする請求項1に記載のパネルヒータ用配管材の保護カバー。
  3. 前記調整カバーは、二本の前記温水管を収容可能に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパネルヒータ用配管材の保護カバー。
  4. 前記調整カバーは、他側に段階的に切断可能な切断線が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパネルヒータ用配管材の保護カバー。
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