JP2011087752A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加熱物に加熱ムラが生じるのを防ぐことができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】ヒータ収納部25内において、触媒収納部34の近傍の一定体積の空間における上ヒータ26の熱出力が、上記空間に隣接して上記一定体積と同じ体積を有する他の空間における上ヒータ26の熱出力よりも大きくなるように、上ヒータ26を配設している。
【選択図】図8

Description

本発明は加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、特開2007−130121号公報(特許文献1)に開示されているように、ケーシングと、このケーシング内に設けられた加熱庫と、この加熱庫内の気体をケーシング外へ排気するための排気経路とを備えたものがある。
上記加熱庫内の上側の空間には上ヒータが配置されている一方、加熱庫内の下側の空間には下ヒータが配置されている。魚や肉などの被加熱物は上ヒータと下ヒータとの間の位置で加熱されるようになっている。
上記排気経路の一端部は加熱庫の上部の一部に接続されている。そして、上記排気経路の一端部内には触媒が配置されている。この触媒は、加熱庫外に排気する気体を浄化する。
上記上ヒータはシーズヒータからなり、加熱庫内の上側の空間を蛇行しながら延びている。また、上記上ヒータの一部の上方には上記排気経路の上記一端部がある。つまり、上記排気経路の上記一端部が上ヒータの一部に重なっている。
ところで、上記従来の加熱調理器では、上記排気経路の上記一端部による熱吸収のため、排気経路の一端部の下方において加熱が弱くなる。
したがって、上記従来の加熱調理器には、被加熱物に加熱ムラが生じてしまうという問題があった。
特開2007−130121号公報(図1)
そこで、本発明の課題は、被加熱物に加熱ムラが生じるのを防ぐことができる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に設けられ、被加熱物を収容する加熱庫と、
上記加熱庫内の気体を上記ケーシング外へ排気するための排気経路と、
上記被加熱物を加熱するための加熱部と、
上記排気経路の一部が設けられると共に、上記加熱部を収納する収納部と
を備え、
上記収納部内において、上記排気経路の一部の近傍の一定体積の空間における上記加熱部の熱出力が、上記空間に隣接して上記一定体積と同じ体積を有する他の空間における上記加熱部の熱出力よりも大きくなるように、上記加熱部を配設していることを特徴としている。
上記構成の加熱調理器によれば、上記収納部内において、排気経路の一部の近傍の一定体積の空間における加熱部の熱出力が、上記空間に隣接して上記一定体積と同じ体積を有する他の空間における加熱部の熱出力よりも大きくなるように、加熱部を配設していることによって、排気経路の一部による熱吸収で被加熱物の加熱が弱くならないようにすることができるので、被加熱物に加熱ムラが生じるのを防ぐことができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記収納部内の空間を第1,第2空間に二等分したとき、上記収納部の上記第1空間側の部分には上記排気経路の一部が設けられており、かつ、上記収納部の上記第2空間側の部分には上記排気経路の一部が設けられていなく、
上記加熱部は、上記第1,第2空間のそれぞれに配置され、各部の熱出力が略均一であり、
上記第1空間に配置された上記加熱部の経路長は、上記第2空間に配置された上記加熱部の経路長よりも長い。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記加熱部は、上記第1,第2空間のそれぞれに配置され、各部の熱出力が略均一であっても、上記第1空間の加熱部の経路長が、第2空間の加熱部の経路長よりも長いことによって、排気経路による熱吸収を、第1空間の加熱部による熱供給で相殺できるので、被加熱物に加熱ムラが生じるのを防ぐことができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記収納部に設けられた上記排気経路の一部内には、脱煙機能、脱臭機能を有する触媒が配置されている。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記排気経路と同様に触媒も第1空間の加熱部による熱を吸収するが、第1空間の加熱部の経路長は、第2空間の加熱部の経路長よりも長いので、被加熱物の加熱ムラを低減できる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記排気経路は上記収納部にシール材で接続されている。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記排気経路と同様にシール材も第1空間の加熱部による熱を吸収するが、第1空間の加熱部の経路長は、第2空間の加熱部の経路長よりも長いので、被加熱物の加熱ムラを低減できる。
本発明の加熱調理器によれば、収納部内において、排気経路の一部の近傍の一定体積の空間における加熱部の熱出力が、上記空間に隣接して上記一定体積と同じ体積を有する他の空間における加熱部の熱出力よりも大きくなるように、加熱部を配設していることによって、排気経路の一部による熱吸収で被加熱物の加熱が弱くならないようにすることができるので、被加熱物に加熱ムラが生じるのを防ぐことができる。
図1は本発明の一実施形態の加熱調理器の概略正面図である。 図2は上記加熱調理器を前方の斜め上方から見た概略斜視図である。 図3は上記加熱調理器を後方の斜め上方から見た概略斜視図である。 図4は上記加熱調理器の概略側面図である。 図5は上記加熱調理器を前方の斜め上方から見た概略斜視図である。 図6は上記加熱調理器を鉛直面で切った模式断面図である。 図7は上記加熱調理器を水平面で切った模式断面図である。 図8は上記加熱調理器の上ヒータ収納部の概略平面図である。 図9は上記加熱調理器の変形例を説明するための図である。
以下、本発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の加熱調理器の概略正面図である。
上記加熱調理器は、ケーシング1と、このケーシング1の前側に取り付けられたスライド開閉式の把手付きドア2とを備えている。また、ケーシング1の前側には、閉鎖時の把手付きドア2に隣り合うように操作パネル3を設けている。そして、操作パネル3の下方には露受容器4を配置している。
上記把手付きドア2は、後述する加熱庫8に対して前後方向に移動可能に設けられている。また、把手付きドア2の前面には把手部51が一体に取り付けられている。そして、把手付きドア2の前面には、把手部51の上側に位置するように透明の耐熱ガラス52が取り付けられている。
上記操作パネル3にはダイヤル5を回転自在に取り付けている。また、操作パネル3は液晶表示部7を有し、この液晶表示部7がダイヤル5の操作に応じた表示を行う。
上記露受容器4は2つの前脚6,6に着脱可能な容器である。この前脚6,6はケーシング1の底部の前側に設けられている。そして、前脚6,6に露受容器4を取り付けると、露受容器4の一部が閉鎖時の把手付きドア2の後面(ケーシング1側の面)の下方に位置する。
図2は、上記ケーシング1の天部および両側部が取り外された加熱調理器を前方の斜め上方から見た概略斜視図である。また、図3は、図2の加熱調理器を後方の斜め上方から見た概略斜視図である。
上記ケーシング1内には、図2,図3に示すように、魚や肉などの被加熱物を収容する加熱庫8を設置している。また、ケーシング1内において、加熱庫8の側方かつ操作パネル3の後方の空間を電装品室9とし、加熱庫8の後方かつ電装品室9の後方の空間を吸気空間10としている。つまり、電装品室9はケーシング1内の一側方側に設けられている一方、吸気空間10はケーシング1内の後側に設けられている。また、ケーシング1の後面には、略容器形状の不透明なスペーサ101A,101Bを着脱可能に取り付けている。ケーシング1の後面に対するスペーサ101Aの高さは、ケーシング1の後面に対するスペーサ101Bの高さと略同じである。
上記加熱庫8は開口部8a(図5参照)を前側に有し、把手付きドア2がその開口部8aを開閉する。上記被加熱物は、後述するトレイ40上に載置され、このトレイと共に加熱庫8の開口部8aを通過する。また、加熱庫8の上方、下方、後方および両側方のそれぞれには、遮熱板11,11,…を配置している。つまり、遮熱板11,11,…は加熱庫8の開口部8aを除く周囲に配置されている。また、図示しないが、遮熱板11と加熱庫8との間の空間には断熱材を充填している。そして、加熱庫8内の気体は、排気経路12でケーシング1の前側に案内されて、ケーシング1の前側からケーシング1外に排気される。
上記電装品室9内には、飽和蒸気を発生させる蒸気発生装置13と、この蒸気発生装置13に給水チューブ20を介して接続された給水ポンプ14と、この給水ポンプ14の前方に配置されたタンク収納部15とがある。そして、上記被加熱物の加熱時には、冷却ファン16からの空気が電装品室9内を流れ、給水ポンプ14などの電装品を冷却できるようにしている。
上記吸気空間10は、冷却ファン16の駆動時、ケーシング1の後側周辺の空気が4つの吸気口17A,17B,17C,17Dから流れ込む空間である。この吸気空間10内の空気は冷却ファン16に吸い込まれて電装品室9内へ吹き出される。なお、吸気口17A,17B,17C,17Dは、それぞれ、ケーシング1の後部に設けられた複数のスリットで構成されている。
上記排気経路12は、可撓性を有する合成樹脂製の排気チューブ18と、タンク収納部15の側方に配置され、非可撓性を有する合成樹脂製の排気ダクト19とを含む。
上記排気チューブ18は電装品室9の後側上部から前側下部へ延びるように設置されている。そして、排気チューブ18の後端部は加熱庫8の後部に接続されている一方、排気チューブ18の前端部は排気ダクト19に接続されている。
上記排気ダクト19の後端は開口しており、冷却ファン16からの空気が排気ダクト19内に流入するようになっている。加熱庫8内からの気体は、冷却ファン16からの空気と混ざって温度が下がる。
なお、図2,図3の21は、電装品室9と吸気空間10とを仕切る間仕切壁である。この間仕切壁21には冷却ファン16を取り付けている。
図4は、図2の加熱調理器を側方から見た概略図である。
上記排気ダクト19の前側の底部には排気兼排水口22を設けている。この排気兼排水口22はケーシング1の底部を貫通し露受容器4に対向する。また、排気ダクト19内には排気チューブ18の前端部が入っており、排気チューブ18の前端部の開口が排気兼排水口22側に向いている。排気チューブ18内および排気ダクト19内で生じた結露水は、排気兼排水口22を介して露受容器4へ排水することが可能である。
図5は、図2において把手付きドア2を引き出した状態を示す概略斜視図である。
上記タンク収納部15は給水タンク23を収納している。把手付きドア2を引き出すと、給水タンク23の前端部が露出するので、ユーザはタンク収納部15内から給水タンク23を取り出せる。また、上記把手付きドア2を引き出すと、トレイ40も加熱庫8内から引き出される。
上記給水タンク23内の水は、給水ポンプ14の駆動により、給水チューブ20を介して蒸気発生装置13に供給される。蒸気発生装置13は、給水ポンプ14からの水を蒸気発生用ヒータ24(図4参照)で加熱して、飽和水蒸気を発生させる。
上記蒸気発生用ヒータ24は、電装品室9側から見ると、U字を時計回りに90度回転させた形状を呈する。そして、蒸気発生用ヒータ24の大部分は蒸気発生装置13の壁部内に埋め込まれている。
上記トレイ40の下方には、トレイ40を着脱可能に保持するトレイホルダ44がある。このトレイホルダ44は金属製の線材を所定の形状に折り曲げて形成される。そして、トレイホルダ44の前端部は把手付きドア2の後面に着脱可能に取り付けられている。これにより、トレイ40が把手付きドア2と共に前後方向に移動できるようになっている。
上記把手付きドア2は、一対のレールユニット41,41(図5では一方のレールユニット41のみが現れ、他方のレールユニットはトレイ40で隠れている)で前後方向にスライドし、加熱庫8の開口部8aを開閉する。
図6は上記加熱調理器を鉛直面で切った模式断面図である。また、図7は上記加熱調理器を水平面で切った模式断面図である。
図6,図7に示すように、上記加熱庫8上には、加熱庫8内を上側から加熱するための上ヒータ収納部25を設けている。一方、加熱庫8下には、加熱庫8内を下側から加熱するための下ヒータ収納部29を設けている。なお、上ヒータ収納部25は収納部の一例である。
上記上ヒータ収納部25内には、例えばシーズヒータなどからなる上ヒータ26を収納している。蒸気発生装置13で発生した飽和水蒸気は、蒸気供給パイプ42を介して上ヒータ収納部25内に吹き出され、上ヒータ26によって加熱されて過熱水蒸気となる。この過熱水蒸気は、加熱庫8の天部である天面パネル27に設けられた複数の蒸気吹出口28,28,…から、加熱庫8内に下方に向かって噴き出され、トレイ40上の被加熱物を加熱する。また、蒸気発生装置4からの飽和水蒸気を上ヒータ26で加熱しないようにすると、その飽和水蒸気が被加熱物を加熱する。また、上記被加熱物は上ヒータ26の輻射熱でも加熱できるようになっている。ここで、上記過熱水蒸気とは、100℃以上の過熱状態にまで加熱された水蒸気を意味する。なお、上ヒータ26は加熱部の一例である。
また、上記天面パネル27は、上ヒータ収納部25内の空間と加熱庫8内の空間とを隔てる隔壁として機能すると共に、上ヒータ26に加熱されて加熱庫8内の被加熱物へ輻射熱を照射する輻射板としても機能する。
上記下ヒータ収納部29内には、例えばシーズヒータなどからなる下ヒータ30を収納している。この下ヒータ30は、加熱庫8の底部である底面パネル31で完全に覆われて加熱庫8内の空間に露出していない。これにより、上記被加熱物から出た油などが滴下しても、その油などが下ヒータ30に付着しないようして、その付着に起因する発煙や発火を防げるようになっている。また、下ヒータ30が上記油などで汚れるのを防止できるようにもなっている。
また、上記底面パネル31は、下ヒータ収納部29内の空間と加熱庫8内の空間とを隔てる隔壁として機能すると共に、下ヒータ30に加熱されて加熱庫8内の被加熱物へ輻射熱を照射する輻射板としても機能する。
また、上記加熱庫8の後部には排気口32が設けられている。加熱庫8内の気体は、排気口32から加熱庫8外へ出て、排気経路12を介して、ケーシング1の前側からケーシング1外に排気される。
上記排気経路12は、略矩形板形状の触媒33と、この触媒33を収納する略有底四角筒形状の触媒収納部34と、排気口32から排気された気体を触媒収納部34へ案内する案内経路35と、触媒収納部34を通過した気体が流入する接続経路36とを有する。
上記触媒33は、自身を通過する油煙を水蒸気と二酸化炭素に分解すると共に、自身を通過する水蒸気などの気体から臭いを除去する。つまり、触媒33は脱煙機能および脱臭機能を有している。このような触媒33は、例えば、パラジウムおよび白金を金属またはセラミックに添加して得られる。また、触媒33は、触媒収納部34の底部に対して所定の距離を空けて配置されている。また、触媒33は触媒収納部34の側部に全周に渡って密接している。これにより、案内経路35からの気体が触媒33の前側の略半分を確実に通過するようになっている。これと共に、触媒33の前側の略半分を通過した気体が、触媒33の後側の略半分を確実に通過するようになっている。
上記触媒収納部34は、上ヒータ収納部25内に設けられて、加熱庫8の上方に位置している。また、触媒収納部34の周囲には上ヒータ26の一部が配置されている。また、触媒収納部34の上端には、触媒33の後側の半分に対向する吸気口37と、触媒33の前側の半分に対向する排気口38とが設けられている。一方、触媒収納部34の下端は密閉されている。また、触媒収納部34の下端と触媒33との間には隙間Cが設けられている。この隙間Cは上ヒータ収納部25内の空間に非連通となっている。
また、上記吸気口37と排気口38との間は仕切板39で仕切られている。この仕切板39は案内経路35と接続経路36との間も仕切っている。
上記案内経路35は、排気口32近傍から上方に延びて屈曲して、さらに、加熱庫8の前面に向かって延びて、触媒収納部34の吸気口37に接続されている。
上記接続経路36の上流端は触媒収納部34の排気口38に接続されている一方、接続経路36の下流端は排気チューブ18に接続されている。つまり、接続経路36は、触媒収納部34の排気口38と排気チューブ18との間を接続する経路である。
また、上記案内経路35は上ヒータ収納部25にセラミック系シール材43で接続されている。また、接続経路36も上ヒータ収納部25にセラミック系シール材43で接続されている。このセラミック系シール材43によって、上ヒータ収納部25に対する案内経路35の断熱性と、上ヒータ収納部25に対する接続経路36の断熱性とが確保される。なお、セラミック系シール材43はシール材の一例である。
図8は、上記上ヒータ収納部25を上方から見た概略図である。なお、図8では、上ヒータ26の形状を分かり易くするため、案内経路35、接続経路36および仕切板39の図示は省略している。
上記上ヒータ26は、複数の屈曲部を有する棒形状を有する。また、上ヒータ26は、発熱部における各部の熱出力が略均一となるように形成されて、断面積が略一定となっている。また、上記ヒータ収納部25内において、触媒収納部34の近傍の一定体積の空間における上ヒータ26の熱出力が、上記空間に隣接して上記一定体積と同じ体積を有する他の空間における上ヒータ26の熱出力よりも大きくなるように、上ヒータ26を配設している。
より詳しくは、図8中の一点鎖線を含む鉛直面(図面に対して垂直な面)は、上ヒータ収納部25の空間を第1,第2空間S1,S2に二等分できる面である。この場合、上ヒータ収納部25の第1空間S1側の部分25a(図8中において一点鎖線に対して右側の部分)には、排気経路12の一部である触媒収納部34が接続されている。一方、上ヒータ収納部25の第2空間S2側の部分25b(図8中において一点鎖線に対して左側の部分)には、排気経路12のどの部分も接続されていない。そして、上ヒータ26の部分26aの経路長は、上ヒータ26の部分26bの経路長よりも長くしている。言い換えれば、第1空間S1に対する上ヒータ26の部分26aの密度は、第2空間S2に対する上ヒータ26の部分26bの密度よりも高くしている。
上記構成の加熱調理器によれば、上ヒータ収納部25の第1空間S1側の部分25aによる熱は、触媒33、触媒収納部34およびセラミック系シール材43に吸収される。このとき、上ヒータ26の部分26aの経路長は、上ヒータ26の部分26bの経路長よりも長いので、触媒33などによる熱吸収を、上ヒータ26の部分26aによる熱で相殺できる。
したがって、上記触媒33、触媒収納部34およびセラミック系シール材43の下方に被加熱物を配置しても、その被加熱物の焼きが他の場所の配置した被加熱物の焼きよりも薄くなるのを防ぐことができる。
したがって、上記トレイ40上の被加熱物を均一に加熱でき、加熱物に加熱ムラが生じるのを防ぐことができる。
上記実施形態において、上ヒータ26に換えて、発熱部における各部の熱出力が略均一でない上ヒータを用いてもよい。この上ヒータを用いる場合、上ヒータ収納部25内において、触媒収納部34の近傍の一定体積の空間における上ヒータの熱出力が、上記空間に隣接して上記一定体積と同じ体積を有する他の空間における上ヒータの熱出力よりも大きくなるように、上ヒータを配設すればよい。
上記実施形態では、触媒33に換えて、脱煙機能または脱臭機能のみを有する触媒を用いてよい。
上記実施形態では、上ヒータ収納部25内に一本の上ヒータ26を収納していたが、上ヒータ収納部25内に複数本の上ヒータを収納してもよい。
上記実施形態では、触媒収納部34内に触媒33を収納していたが、触媒収納部34内に触媒33を収納しないようにしてもよい。
上記実施形態では、排気経路12の一部である触媒収納部34を、上ヒータ収納部25内に入るように配置していたが、排気経路12の一部を、上ヒータ収納部25内に入らず、上ヒータ収納部25に接触するように配置してもよい。
上記実施形態において、図9に示すように、上ヒータ26と蒸気供給パイプ42との間にじゃま板100を設置してもよい。このじゃま板110によって、蒸気供給パイプ42が吹き出す飽和水蒸気に起因する上ヒータ26の局部的な温度低下を防ぐことができる。
本発明の加熱調理器としては、例えば、過熱水蒸気を使用するオーブンレンジのみならず、過熱水蒸気を使用するオーブン、過熱水蒸気を使用しないオーブンレンジ、過熱水蒸気を使用しないオーブン、過熱水蒸気および飽和水蒸気を使用しないオーブンレンジ、過熱水蒸気および飽和水蒸気を使用しないオーブンなどがある。
本発明の加熱調理器では、クッキングヒータ(IHヒータや電気ヒータなどの電気コンロまたはガスコンロを用いたものを含む)やオーブンレンジなどにおいて、過熱水蒸気または飽和水蒸気を用いることによって、ヘルシーな調理を行うことができる。例えば、本発明の加熱調理器では、温度が100℃以上の過熱水蒸気または飽和水蒸気を食品表面に供給し、食品表面に付着した過熱水蒸気または飽和水蒸気が凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。また、凝縮水が食品表面に付着して塩分や油分が凝縮水と共に滴下することにより、食品中の塩分や油分を低減できる。さらに、加熱庫内は過熱水蒸気または飽和水蒸気が充満して無酸素状態となることにより、食品の酸化を抑制した調理が可能となる。
1 ケーシング
8 加熱庫
12 排気経路
25 上ヒータ収納部
26 上ヒータ
34 触媒収納部
35 案内経路
36 接続経路
39 仕切板
S1 第1空間
S2 第2空間

Claims (4)

  1. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられ、被加熱物を収容する加熱庫と、
    上記加熱庫内の気体を上記ケーシング外へ排気するための排気経路と、
    上記被加熱物を加熱するための加熱部と、
    上記排気経路の一部が設けられると共に、上記加熱部を収納する収納部と
    を備え、
    上記収納部内において、上記排気経路の一部の近傍の一定体積の空間における上記加熱部の熱出力が、上記空間に隣接して上記一定体積と同じ体積を有する他の空間における上記加熱部の熱出力よりも大きくなるように、上記加熱部を配設していることを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記収納部内の空間を第1,第2空間に二等分したとき、上記収納部の上記第1空間側の部分には上記排気経路の一部が設けられており、かつ、上記収納部の上記第2空間側の部分には上記排気経路の一部が設けられていなく、
    上記加熱部は、上記第1,第2空間のそれぞれに配置され、各部の熱出力が略均一であり、
    上記第1空間に配置された上記加熱部の経路長は、上記第2空間に配置された上記加熱部の経路長よりも長いことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    上記収納部に設けられた上記排気経路の一部内には、脱煙機能、脱臭機能を有する触媒が配置されていることを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記排気経路は上記収納部にシール材で接続されていることを特徴とする加熱調理器。
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