JP2011087683A - スプレー付きスチームアイロン - Google Patents

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    • B05B15/652Mounting arrangements for fluid connection of the spraying apparatus or its outlets to flow conduits whereby the jet can be oriented

Abstract

【課題】スプレーの噴射される範囲の調節、すなわち噴射されるミストの拡散角度、噴射される水滴の粒子の大きさを可変できるスプレー付きアイロンを提供。
【解決手段】スプレー噴射口9は、噴射されるミストの拡散角度、噴出させる水滴の粒子の大きさを変える水粒子可変機構91を備えている。水粒子可変機構91は、有底円筒状で底面に貫通孔を有し粒子調節弁94に対し相対的に移動可能な噴出筒93を有し、粒子調節弁94はその後部には軸方向中心に通水路94cと通水路を弾力的に閉鎖するボール弁94dを備え、前部には通水路の一端に設けた分流路95の先に噴出筒の内底面に接触・離間可能な皿状の弁体96を備えている
【選択図】図8

Description

本発明は、ミスト化した水滴をスプレーにより衣類等に吹付けてプレスし、しわ伸ばしができるスプレー機能を有するアイロン、すなわちスプレー付きスチームアイロンに関するものである。
衣類等をアイロン掛けする際に、しわを伸ばし、形を整えるのを容易にするため、ミスト化した水滴を吹付けて能率よくプレスできるようにスプレー機能を備えた、いわゆるスプレー付きスチームアイロンが市販されている。
このようなスプレー付きスチームアイロンを使用して、衣類等にミストを吹付けてプレスをするとき、スプレーの噴射される範囲の調節、すなわち噴射されるミストの拡散角度が変更できると便利であり、またアイロンを掛ける対象物に応じて噴射される水滴の粒子の大きさを可変することができれば便利である。
ところで、スチームを噴射するスプレー付きアイロンは、特許文献でも開示されている。図12は、下記特許文献1に開示されたスプレー付きアイロンの要部断面図である。このスプレー付きアイロンは、水タンク116を備えるアイロン本体101と、アイロン本体に設けられたスプレーノズル133a、133b、133cと、水タンク116内の水を吸入するとともにこの水をスプレーノズルに圧送してスプレーノズルからミストを噴出させる電動ポンプ148とを具備している。このスプレー付きアイロンにおいては、スプレーノズルは複数設けられ、そのうちの少なくとも一つの向きがアイロン本体の先方斜め下方を向いているものである。
また、図13に示すように、下記特許文献2に開示された技術は、布地からの距離や、布地に対して傾きが変わるように、アイロン本体を動かすことなく任意の位置に水分が噴霧できるようにして操作性をよくしたスチームアイロンが開示されている。ベース220の上方に配置した貯水用のタンク226内の水をベース220の前方に噴霧するスプレーノズル230と、タンク226の水をスプレーノズル230へ供給するポンプ装置232を有し、ベース220の先端部からスプレーノズル230によって噴霧された水の噴き付け位置までの距離を任意に設定するスプレーノズル操作部237を設けたものである。スプレーノズル230は、スプレーノズル操作部237により、前下がりの傾斜角度を上下方向へ調節自在に構成されている。
特開平6−105996号公報 特開2001−293298号公報
上記特許文献1に記載されたスプレー機能を備えたスチームアイロンは、スプレーノズルをアイロン先端部に複数備え、そのうちの少なくとも一つの向きがアイロン本体の先方斜め下方を向いており、他のものが側方を向いているので、アイロン本体の先端部の比較的広い範囲にミストを拡散して噴霧できる。しかしながら、スプレーノズルが固定されているのでミストの拡散範囲を調節できないことと、スプレーノズルが複数個必要であることから、使い勝手が悪くかつ高価になっていた。また、噴射される水滴の粒子の大きさを可変することはできなかった。
また、上記特許文献2のスプレー機能を備えたスチームアイロンは、スプレーノズル230が、前下がりの傾斜角度が上下方向へ調節自在に構成されて、噴霧位置を調節できるようになされており、アイロン本体から布地までの距離や、アイロン本体の傾きを変えることなく噴霧させたい位置にミストを噴霧できるが、噴出されるミストの粒子は一定の大きさであり、大きさの調節ができないので、アイロン掛けの対象物の種類に応じて適切なミストを噴霧できなかった。
そこで、本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、スプレーの噴射される範囲の調節、すなわち噴射されるミストの拡散角度が変更でき、また噴射される水滴の粒子の大きさを可変することができる使い勝手のよいスプレー付きスチームアイロンを提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のスプレー付きスチームアイロンの発明は、ヒータを有するアイロンベースと、該アイロンベースの上方に位置して所定量の噴射液を貯留するタンクと、該タンク内の噴射液をスプレー噴射するスプレー噴射口と、前記タンク内の噴射液の前記スプレー噴射口への供給を制御するポンプ装置とを有し、該ポンプ装置を操作することにより、ミスト化した前記噴射液を前記スプレー噴射口から対象物に供給するようにしたスプレー付きスチームアイロンにおいて、前記スプレー噴射口は、噴出させる水滴の粒子の大きさを変える水粒子可変機構を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスプレー付きスチームアイロンにおいて、前記水粒子可変機構は、回転式の噴射口カバーと、該噴射口カバーに連動する有底円筒状で底面に貫通孔を有し、粒子調節弁に対し相対的に移動可能な噴出筒と、該噴出筒内に収容された前記粒子調節弁と、を備え、該粒子調節弁はその後部には軸方向中心に通水路と該通水路を弾力的に閉鎖するボール弁を備え、前部には前記通水路の一端に設けた分流路の先に前記噴出筒の内底面に接触・離間可能な皿状の弁体を備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスプレー付きスチームアイロンにおいて、前記水粒子可変機構は、前記皿状の弁体内で水が渦巻き状となり、前記粒子調節弁が前記噴出筒内底面に接近するときにはミストの粒子を小さくし噴射角度を広げ、離間するときにはミストの粒子を大きくし噴射角度を狭めるようになされていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1に記載のスプレー付きスチームアイロンにおいて、前記噴射口カバーは、截頭円錐状で頂面に粒子サイズを示す表示を、斜面にはローレット加工が施してあることを特徴とする。
本発明は上記構成を備えることにより、以下に示すような優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1の発明によれば、ミスト化した水をスプレー噴射口から対象物に供給するようにしたスプレー付きスチームアイロンにおいて、スプレー噴射口は、噴出させる水滴の粒子の大きさを変える水粒子可変機構を備えているので、水滴の粒子をプレス対象物に応じた大きさに調節できる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載のスプレー付きスチームアイロンにおいて、前記水粒子可変機構は、回転式の噴射口カバーと、噴射口カバーに連動する有底円筒状で底面に貫通孔を有し、粒子調節弁に対し相対的に移動可能な噴出筒と、噴出筒内に収容された粒子調節弁と、を備え、粒子調節弁はその後部には通水路と通水路を弾力的に閉鎖するボール弁を備え、前部には通水路の一端に設けた分流路の先に噴出筒の内底面に接触・離間可能な皿状の弁体を備えていて、このような簡単な構成で、ミストの粒子と噴射角度を調整することができる。
請求項3の発明によれば、請求項2に記載のスプレー付きスチームアイロンにおいて、水粒子可変機構は、粒子調節弁を噴出筒内底面に接近させてミストの粒子を小さくし噴射角度を広げ、離間させてミストの粒子を大きくし噴射角度を狭めるようになされており、ミストの粒子を簡単に調整できる。
請求項4の発明によれば、請求項1乃至3のいずれか1に記載のスプレー付きスチームアイロンにおいて、噴射口カバーは、截頭円錐状で頂面に粒子サイズを示す表示を、斜面にはローレット加工が施してあるので、調整がし易くかつ操作しやすい。
図1は、本発明の一実施例に係るスプレー付きスチームアイロンのアイロンベースの平面図である。 図2は、図1の実施例に係るスプレー付きスチームアイロンの側面図である。 図3は、図1の実施例に係るスプレー付きスチームアイロンの平面図である。 図4は、図1の実施例に係るスプレー付きスチームアイロンの斜視図である。 図5は、図3のA−A線で切断したスプレー付きスチームアイロンの側断面図でありタンク及び操作部を説明する。 図6は、図1の実施例に係るスプレー付きスチームアイロンの筐体の平面図である。 図7は、図6のB−B線で切断した図1の実施例に係るスプレー付きスチームアイロンの内部機構の断面図である。 図8は、図7のC部分の拡大図である。 図9Aは広角・小粒子のミストを噴出させる場合の水粒子調節機構の外観図であり、図9Bは図9AのE−E線での断面図、図9Cは図9Bの動作時における断面図である。 図10Aは狭角・大粒子のミストを噴出させる場合の水粒子調節機構の外観図であり、図10Bは図10AのG−G線での断面図、図10Cは図10Bの動作時における断面図である。 図11は、本発明の実施例に係るスプレー付きスチームアイロンの水粒子調節機構の分解斜視図である。 図12は、従来のスプレー付きアイロンの側断面図である。 図13は、他の従来のスプレー付きスチームアイロンの一部側断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのスプレー付きスチームアイロンを例示するものであって、本発明をこのスプレー付きスチームアイロンに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るスプレー付きスチームアイロン(以下スチームアイロンという)のアイロンベース2の平面図であり、かけ面3側から見た図である。金属製のアイロンベース2には、スチームを噴射する複数のスチーム孔4が開口し、スチーム孔4のうちの選択されたものは、かけ面3に設けたくぼみ3aの中に形成されている。
図2は、図1の実施例に係るスチームアイロンの側面図である。図によって明らかなように、アイロンベース2の上には気化ベース6が重ねられている。気化ベース6は、アルミ等の熱伝導性の高い金属材料で形成され、前側先端部に尖った頂部を有し、所定長の底辺と所定の肉厚を有する略三角形状の板状体からなっている。この気化ベース6は、後述するように(図5参照)、上面ほぼ中央に所定の大きさの開口及び深さを有する凹状穴からなる気化室6aが形成され、その周囲下方にはヒータ17が埋設されている。気化室6aはスチーム孔4に連通しており、スチームがかけ面3に導かれる。
気化ベース6はアイロンカバー5で覆われる。アイロンカバー5と気化ベース6との間には、スプレーやショットスチームポンプの機構の一部が配設されている。アイロンカバー5の上には、スプレーやショットスチームポンプなどのアイロンの内部機構を備え、その内部機構を覆う樹脂製の筐体7と、筐体7の上部に筐体7に連結して形成されたハンドル8を有し、筐体7にはタンク14が着脱自在に組み合わされてアイロン本体1を形成している。
図3は、本実施例に係るスチームアイロンを上から見た平面図である。アイロン本体1のアイロンカバー5の上部には、前方に向かって右側タンク14a及び左側タンク14bを有し前部14cで結合されてU字型をなしているタンク14が組み合わされ、取付けられている。このタンク14は、全体として後方に開いたU字型の形状をなし、その両側の袖部が貯水部となっている。そして、タンク14の前部には注水口が設けられている。タンク14は、空洞内に注水口から注がれる水を貯留できる。15は注水口の蓋であり、22はタンク着脱ボタンである。
上述したように、アイロン本体1の前部からハンドル8にかけては、スプレー噴射口9、注水口蓋15、スチーム切替ボタン12、並べて設けられたショットスチームポンプ11とスプレーポンプ10及び操作パネル13が設けられている。操作パネル13には、電源ON/OFFボタン13aと、アイロンベース2の設定温度を低、中、高に切り替える設定ボタン13b及び設定した温度を表示する温度表示部13cを備えている。
コードレスアイロンである実施例のスチームアイロンは、図示しない載置台に載せて給電されるが、その際に所定位置に固定されて電源に接続されるように、アイロン本体1の背面に設けた凹部19に、アイロン本体1と一体に形成された給電ガイド20と給電端子21を備えている。なお、載置台は、コードレスアイロンにおいて公知のように、アイロン本体1を載せる載置部を備え、その載置部の下側に受け部を設けている。受け部には、アイロン本体1の給電端子21に対応する給電接点が設けられており、アイロン本体1が載置台に載せられると、給電ガイド20で位置決めされた給電端子21が給電接点に当接して、支持台の電源コードから供給される電力をアイロン本体1に給電する(図1参照)。
図4は、本実施例に係るスチームアイロンの斜視図である。図示したように、このスチームアイロンは、アイロンベース2、アイロンベースに重ねて取り付けられた気化ベース6、気化ベースを被うアイロンカバー5、アイロンカバー5の上方に設けた内部機構を被う筐体7、筐体7に連結して設けられたハンドル8を備えており、ハンドル8を握って操作することによりプレスする。ハンドル8の前端は一箇所で筐体7に取り付けられ、後端は二股のアーム16により二箇所で筐体7に取り付けられている。このようにハンドルが3点で支持されたアイロンは、片持ち梁のハンドルや二点支持のハンドルに比較して、ハンドルが丈夫であってプレスする力が加え易いので、プレス時の安定性がよく、圧力をプレス対象物に効率的に伝えられる。さらに、アイロン後端の面積が広く採れるので、プレスの途中にアイロンを縦置きする場合に安定性のよいデザインにすることができる。
本実施例に係るスチームアイロンの構造について、さらに詳しく説明する。図5は図3のA−A線に沿ったスチームアイロンの側断面図、図6は本実施例のスチームアイロンの筐体の平面図、図7は本実施例のスチームアイロンの内部機構の断面図を示し、図8は図7のC部分の拡大図である。また図9、図10は水粒子調節機構の外観図、断面図及び動作説明図であり、図11は水粒子調節機構の分解斜視図である。
本実施例のアイロン本体1は、図5に示すように、ヒータ17が埋設され且つスチームを発生させる気化室6aが形成された気化ベース6と、この気化室6aに供給される噴射液としての水を貯留したタンク14と、このタンク14内に貯留された水を一瞬に気化室6aに多量送り込み、瞬間的に勢いの強い蒸気を発生させるショットスチームポンプ11と、タンク14の上方にあってアイロン本体1を操作するハンドル8等で構成されている。なお、タンク14、ショットスチームポンプ11及びハンドル8等はアイロン本体1の一部を構成している。
気化ベース6の上方にはアイロンカバー5が固定され、このアイロンカバー5の上部に筐体7が固定されている。筐体7にはハンドル8が連設されており、ハンドル8の握り部の内部にはヒータ等を制御する制御基板が収容されている。なお、この制御基板にはアイロン本体1の後部に設けられた給電端子21を介して図示しない載置台の受け部が接続され電力が供給される。
気化ベース6は、導電性のよい金属材料で形成され、図1に示すようなアイロンベース2に対応して、所定長の底面を有し、前側先端部に尖った頂部を有し、所定の肉厚を有する略三角形状の板状体からなっている。この気化ベース6は、上面のほぼ中央部に所定の大きさの開口及び深さを有する凹状穴からなる気化室6aが形成され、その周囲にヒータ17が埋設されている。また、気化ベース6の外周囲の近傍には、所定幅及び深さを有する凹状溝の形状をしたスチーム通路が設けられ、気化室6aに連通し気化室の一部をなしている。この凹状溝内に複数個のスチーム孔4が所定間隔で設けられ、これらのスチーム孔4は、気化ベース6の上面から底面へ貫通しアイロンベース2のスチーム孔4に開口している。気化室6a及びスチーム通路等は、開口した部分の上方が蓋6bによって閉塞されている。蓋6bは気化ベース6に設けたねじ穴とねじによって気化ベース6に固定されている。
ヒータ17の近傍には、反転バイメタル26及びこの反転バイメタル26によって作動する応動バルブ27が配設されている。ヒータ17により気化ベース6が所定温度に達すると、反転バイメタル26が反転して応動バルブ27が開き、スチーム切替ボタン12に連結されスチーム切替ボタン12を回転させることにより開閉桿34が押し上げられてバルブ33が開き、流出ガイド部材を介し気化室6aに水が滴下して、スチーム通路を経てスチーム孔4からスチームが噴射される。
タンク14は、図2〜図7に示すように、アイロンカバー5の上に着脱自在に取付けられ、内部に水を貯留できる空洞を有する。タンク14は、スプレーポンプ10やショットスチームポンプ11の操作機構などを設けた操作部23を備えている。またタンク14は、タンク頭部14cから後方に離れた位置で所定幅の溝を挟んで区分された袖部14a、14bを有し、平面視では略U字形(図6参照)をしていて、合成樹脂材で液密に成形されている。
また、タンク14の前側には注水口18、及びこの注水口18を塞ぐ注水口蓋15が、そして下側前面にはスプレー噴射口9がそれぞれ設けられる。操作部23には、タンク底板24に装着されたバルブ33を開閉操作することによってドライとスチームを選択し、スチームの噴出と停止とを切換えるスチーム切替ボタン12を備え、また、ショットスチームポンプ11とスプレーポンプ10を備えている。
図7に示すように、ショットスチームポンプ11は、操作部23がタンク頭部14cに対応する部分に形成された凹み部25に設けられる。ショットスチームポンプ11は、スチーム切替ボタン12と、このスチーム切替ボタン12の切替えにより回転する回転子32と、一端がバルブ33に対峙し他端が回転子32に結合されさらに凹み部25に形成された挿通孔31に挿通された開閉桿34と、回転子32を押し上げるスプリング30bと開閉桿34を押し下げるスプリング30aとで構成されている。タンク底板24のタンク頭部14cの近傍部分には、所定の大きさの貫通孔が形成され、バルブ33が装着されるバルブ装着孔28を構成している。
タンク底板24のバルブ装着孔28に取付けられるバルブ33は、上面にすり鉢状の窪みが形成された円盤状の板状体からなり、すり鉢状の窪みの底部中央にスチーム切替ボタン12の開閉桿34の先端が嵌り込む細穴が設けられている。バルブ33は、これをバルブ装着孔28にその底面側から嵌め込み、流出ガイド部材35で覆うことによってタンク底板24へ取付け固定される。
この構成により、スチーム切替ボタン12を回転させると、開閉桿34の先端がバルブ33の細穴に嵌り込むことによりバルブ33が閉じてドライアイロンとして使用できる。一方、スチーム切替ボタン12を回転させると、開閉桿34が押し上げられてバルブ33が開き、タンク14内の水が流出ガイド部材35の凹状溝を通じて気化室6aに流入してスチームとなりスチームアイロンとして使用できる。
また、ショットスチームポンプ11は、図7に示すように、凹み部25に配設したショットスチームシリンダ36に組み込まれてポンプを構成する。ショットスチームポンプ11は、押しボタン11aの操作により操作軸37に連動させて、押しボタン11aを図示しないスプリングの反発力に抗して押下げると、操作軸37がスプリングに抗して押し下げられ、シリンダ36の内圧が増加する。内圧増加に伴いシリンダ36内の水はパッキン38方向へ押圧され、弁体を開き排出口を通り流出ガイド部材35を介し気化室6aに瞬間的に水が供給され、スチーム孔4からショットスチームが噴出される。また、押しボタン11aから指を離すとスプリングの反発により自然に押し上げられシリンダ36内の内圧が低下してパッキン38に形成された弁体が閉じ、タンク内の水をシリンダ36内に吸い上げる。
このアイロンはまた図3〜図6に示した、スプレーポンプ10を備えている。スプレーポンプ10は、タンク14と一体に成型されたスプレーポンプシリンダ39、スプレーポンプシリンダ39に挿入された筒状のピストン40、ピストン40が押し下げられてシリンダ39内の水を排出するときは排出孔を開き、タンク内の水をシリンダ39内に吸い上げるときは排出孔を閉じる図示しない弁体を有する導水部材、スプレーポンプシリンダ39の下部に取り付けられタンク14の底に開口している揚水管41を備えている。スプレーポンプシリンダ39内に吸い上げた水はシリンダに取り付けた導水部材を介し図示しない導水管でスプレー噴射口9に送られる。
このような構造によると、スプレーボタン10aを押してピストンを押し下げてボタン10aを離すと、タンク14内の水は揚水管41を通ってスプレーポンプシリンダ39内に吸い上げられる。次いで、スプレーボタン10aを押し下げると、スプレーポンプシリンダ39内の水は導水部材から導水管を通ってスプレー噴射口9に送られミストになって噴出する。
本実施例は、このようなスチームアイロンにおける、スプレーノズルの機構に関するものであり、スプレーの噴射される範囲の調節、すなわち噴射されるミストの拡散角度が変更でき、また噴射される水滴の粒子の大きさを変えることができるものである。
本実施例において、スプレー噴射口9は、図8に示したように、噴出させる水滴の粒子の大きさを変える水粒子可変機構91を備えている。水粒子可変機構91は、回転式の噴射口カバー92と、噴射口カバーに連動する有底円筒状で底面に噴出孔93aを有し、粒子調節弁94に対し相対的に移動可能な噴出筒93と、噴出筒93内に収容された粒子調節弁94とを備え、粒子調節弁94の後部94bは中心に通水路94cと通水路を弾性的に閉鎖するボール弁94dを備えている。ボール弁94dは、常時はスプリング94eにより弾性的に通水路ののど部に保持されていて、スプレーのミスト供給時にスプレーポンプから吐き出された水の圧力でノズルの先端方向に可動するようになっている。粒子調節弁94の前部94aは通水路94cの一端に設けた分流路95の先に噴出筒93の内底面に接触・離間が可能な皿状の弁体96を備えている。弁体96には周囲の縁取り部に切り溝96aが設けてある。また、図の符号97はOリングである。なお、通水路94cにはスプレーポンプ10のシリンダから導出された導水管が接続されている。
図9Aは広角・小粒子のミストを噴出させる場合の水粒子調節機構の外観図であり、図9Bは図9AのE−E線での断面図、図9Cは動作説明図である。図10Aは狭角・大粒子のミストを噴出させる場合の水粒子調節機構の外観図であり、図10Bは図10AのG−G線での断面図、図10Cは動作説明図である。図において98は水粒子調節機構の取付金具である。また、図11は、水粒子調節機構の分解斜視図である。
水粒子可変機構91は、スプレーポンプ10から高圧で供給された水が皿状の弁体96に渦巻状となって流入し噴出孔93aから噴出するが、その際図9A,図9Bに示すように、粒子調節弁94の皿状の弁体96が噴出筒93の内底面に接触しているときあるいは内底面との離間距離が小さい場合には、皿状部分に送り込まれた水の圧力が高くなるため噴出孔93aから噴出する勢いが強く、ミストの粒子を小さくすることになり、また噴射角度を広げることになる。
また、図10A、図10Bに示すように、粒子調節弁94の皿状の弁体96が、噴出筒93の内底面から離間し空隙Sを作るときには、空隙Sが大きくなるほど弁体96に渦巻状となって流入する水の圧力が下がるため、ミストの粒子が大きくなり、また噴射角度を狭めることになる。
図9C、図10Cを参照して水粒子可変機構91の動作を説明する。図9Cのように、皿状の弁体96が噴出筒93の内底面に接触しているときスプレーボタン10aを押すと、スプレーポンプ10から吐き出された水の圧力によりボール弁94dがスプリング94eの圧力に抗して噴出筒93の先端方向に押され、高圧の水が点線のように流れる。水は粒子調節弁94の分流路95で側方に流れ、皿状の弁体96の周囲の縁取り部に設けた切り溝96aから弁体96に流入し高圧の渦巻きを作って噴出孔93aからミストとなって噴出する。
一方、図10Cのように、皿状の弁体96が噴出筒93の内底面から距離Sだけ離れているときスプレーボタン10aを押すと、スプレーポンプ10から吐き出された水の圧力によりボール弁94dがスプリング94eの圧力に抗して噴出筒93の先端方向に押され、高圧の水が点線のように流れる。水は粒子調節弁94の分流路95で側方に流れ、皿状の弁体96の周囲の縁取り部に設けた切り溝96a及び弁体96と内底面との隙間から弁体96部分に流入し渦巻きを作って噴出孔93aからミストとなって噴出する。この場合には図9Cの場合のように圧力が高くならないので、ミストの粒子が大きくなり、また噴射角度を狭めることになる。
いずれの場合も、スプレーボタン10aから手離すと、ボール弁94dはスプリング94eの圧力によってもとの位置に復帰し、導水管とスプレー噴射口9との間を密閉遮断し、スプレーポンプ10はタンク14から水を吸い上げる。
図11の分解斜視図からは、水粒子可変機構91の粒子調節弁94の構造がさらによく理解できる。粒子調節弁94の外周には噴出筒93と螺合するためのねじが設けられ、その先端部分には分流路95、皿状の弁体96が設けられ、弁体96の周囲の縁取り部に切り溝96aが設けられている。水粒子の大きさは、弁体96の周囲の縁取り部に設けた切り溝96aの数や大きさによっても規制することができる。
噴射口カバー92には、図8に示すように、截頭円錐状で頂面に回転方向と粒子サイズの大小などを示す表示を施し、斜面にはローレット加工が施してある。図8の符号99は噴射口カバー92の回転止めであり、噴射口カバー92にクリック感を与え停止位置に保持する。
次に、このスプレー付きアイロンの使用方法を説明する。
アイロンの使用は、操作部23のスチーム切替ボタン12を回転させてスチーム或いはドライを選択してアイロン掛けを行うが、この使用法はこれまでのスチームアイロンと同じである。本実施例のスプレー付きアイロンにおいて、アイロン対象物にスプレーを行いたいときは、スプレーポンプ10を動作させる。
具体的には、操作部23のスチーム切替ボタン12をドライ状態にし、スプレーポンプ10を押してピストン40を押し下げると、タンク14内の水が揚水管41を通ってスプレーポンプシリンダ39内に吸い上げられる。次いで、スプレーポンプ10を押し下げると、スプレーポンプシリンダ39内の水は導水部材および導水管を通ってスプレー噴射口9に送られ、スプレー噴射口9よりミストになって衣類等に向かって噴出し、散布される。ミストの水滴の粒子の大きさと拡散角度は噴射口カバー92を回して調節する。
なお、以上にはアイロンとして、筐体7にタンク14が着脱自在に組み合わされてアイロン本体1を形成している例を述べたが、タンク14は固定的に取り付けられて筐体7に被われていてもよい。
以上説明したように、本発明のスプレー付きアイロンによれば、スプレーの噴射される範囲の調節、すなわち噴射されるミストの拡散角度が変更でき、また噴射される水滴の粒子の大きさを可変することができる使い勝手のよいスプレー付きスチームアイロンを提供することができる。
1 アイロン本体
2 アイロンベース
7 筐体
9 スプレー噴射口
10 スプレーポンプ
11 ショットスチームポンプ
12 スチーム切替えボタン
91 水粒子可変機構
92 噴射口カバー
93 噴出筒
93a 噴出孔
94 粒子調節弁
94a 粒子調節弁前部
94b 粒子調節弁後部
94c 通水路
94d ボール弁
94e スプリング
95 分流路
96 皿状の弁体
96a 切り溝
97 Oリング
S 空隙

Claims (4)

  1. ヒータを有するアイロンベースと、該アイロンベースの上方に位置して所定量の噴射液を貯留するタンクと、該タンク内の噴射液をスプレー噴射するスプレー噴射口と、前記タンク内の噴射液の前記スプレー噴射口への供給を制御するポンプ装置とを有し、該ポンプ装置を操作することにより、ミスト化した前記噴射液を前記スプレー噴射口から対象物に供給するようにしたスプレー付きスチームアイロンにおいて、前記スプレー噴射口は、噴出させる水滴の粒子の大きさを変える水粒子可変機構を備えていることを特徴とするスプレー付きスチームアイロン。
  2. 前記水粒子可変機構は、回転式の噴射口カバーと、該噴射口カバーに連動する有底円筒状で底面に貫通孔を有し、粒子調節弁に対し相対的に移動可能な噴出筒と、該噴出筒内に収容された前記粒子調節弁と、を備え、該粒子調節弁はその後部には軸方向中心に通水路と該通水路を弾力的に閉鎖するボール弁を備え、前部には前記通水路の一端に設けた分流路の先に前記噴出筒の内底面に接触・離間可能な皿状の弁体を備えていることを特徴とする請求項1に記載のスプレー付きスチームアイロン。
  3. 前記水粒子可変機構は、前記皿状の弁体内で水が渦巻き状となり、前記粒子調節弁が前記噴出筒内底面に接近するときにはミストの粒子を小さくし噴射角度を広げ、離間するときにはミストの粒子を大きくし噴射角度を狭めるようになされていることを特徴とする請求項2に記載のスプレー付きスチームアイロン。
  4. 前記噴射口カバーは、截頭円錐状で頂面に粒子サイズを示す表示を、斜面にはローレット加工が施してあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のスプレー付きスチームアイロン。
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