JP2011087418A - コンバータ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力電圧が変化した場合、スイッチ素子の印加電圧とトランスのリセット電圧とを制限することができ、したがって、コンバータ回路の損失の増加を阻止することができるコンバータ回路を提供することを目的とする。
【解決手段】トランスと電荷蓄積ダイオードとを具備するコンバータ回路において、トランスの1次側巻線と電荷蓄積ダイオードとを具備する閉ループに設けられている第1のクランプ手段であって、カソード端子が、電荷蓄積ダイオードのカソード端子に接続されている第1のツェナーダイオードと、スイッチ素子に並列接続されている直列回路であって、電荷蓄積ダイオードとコンデンサとの直列回路のうちで、コンデンサに並列接続されている第2のクランプ手段であって、カソード端子が、電荷蓄積ダイオードのカソード端子に接続されている第2のツェナーダイオードとを有するコンバータ回路である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電荷蓄積ダイオードを使用したコンバータ回路に関する。
図5は、電荷蓄積ダイオードを用いた従来のフォワードコンバータ回路CONV10を示す回路図である。
従来のフォワードコンバータ回路CONV10は、電荷蓄積ダイオード22と電圧クランプ用コンデンサ23との直列回路が、スイッチ素子6と並列に接続されている(たとえば、特許文献1参照)。なお、電荷蓄積ダイオード22は、キャリアライフタイムが長いダイオードであり、キャリアライフタイムが短い通常のダイオードに比べて、順方向電流が流れるときに、大きな電荷を蓄積することができるダイオードである。したがって、電荷蓄積ダイオード22は、より大きな逆方向電流に相当する電荷を流すことができる。
ここで、電荷蓄積ダイオード22を用いた従来のコンバータ回路CNOV10の動作について、簡単に説明する。
スイッチ素子6のオン期間に、トランス5の励磁インダクタンス、漏れインダクタンスや配線のインダクタンスにエネルギが蓄えられ、この蓄えられているエネルギは、スイッチ素子6のオフ期間に、キャリアライフタイムの大きな電荷蓄積ダイオード22(つまり電荷をより多く蓄積できる電荷蓄積ダイオード)を介して、電圧クランプ用コンデンサ23に蓄えられる。このときに、電荷蓄積ダイオード22を介して順方向に流れた電流(つまり上記エネルギに相当する順方向電流に対応するキャリア)が、電荷蓄積ダイオード22に蓄積される。そして、トランス5の励磁インダクタンス、漏れインダクタンスや配線のインダクタンスに蓄えられているエネルギが、全て電荷蓄積ダイオード22の順方向を介して、電圧クランプ用コンデンサ23に放出されると、電圧クランプ用コンデンサ23に蓄えられているエネルギは、逆に電荷蓄積ダイオード22の逆方向導通、トランス5の励磁インダクタンス、漏れインダクタンスや配線のインダクタンスを介して、直流入力電源1に戻され、回収される。このときに、電荷蓄積ダイオード22を介して順方向に流れた電流(つまり上記エネルギに相当するキャリアに等しい電流)が、電荷蓄積ダイオード22を逆方向に流れるときに、電荷蓄積ダイオード22は逆回復し、逆方向導通が停止する。
上記従来のフォワードコンバータ回路CONV10によって、トンラス5の漏れインダクタンスのエネルギによるスイッチ素子6の電圧上昇を低く抑え、スイッチ素子6として低耐圧の素子を使用し、半導体素子(スイッチ素子6)の導通損失を軽減することができる。
なお、図5に示す回路において、放電回路21と、第2のコンデンサ24と、制御回路25と、ダイオード26と、負荷11とが設けられている。
特開平09−149640号公報
しかし、上記従来例において、入力電圧が高い場合、スイッチ素子6の印加電圧が高くなるので、広い入力電圧範囲に適応させようとすると、スイッチ素子6として、耐圧の高い素子を使用する必要があり、この耐圧の高い素子は、導通損失が大きいので、コンバータ回路CONV10の損失が増加するという問題がある。
また、上記従来例において、入力電圧が低い場合、トランス5のリセット電圧が高くなり、この結果、2次側整流素子7、2次側環流素子9の印加電圧が高くなるので、広い入力電圧範囲に適応させようとすると、2次側整流素子7、2次側環流素子9として、耐圧の高い素子を使用する必要があり、この耐圧の高い素子は、導通損失が大きいので、コンバータ回路CONV10の損失が増加するという問題がある。
広い入力電圧範囲において、スイッチ素子6の印加電圧が高くならず、また、2次側整流素子7への印加電圧が高くならないように設計する場合、オン時比率を広くすることができない。したがって、2次側環流素子9への印加電圧が高くなり、コンバータ回路CONV10の損失が増える。
本発明は、入力電圧が変化した場合、スイッチ素子の印加電圧とトランスのリセット電圧との両方の電圧を制限することができ、したがって、コンバータ回路の損失が増加することを阻止することができるコンバータ回路を提供することを目的とする。
本発明は、コンデンサと、トランスと、スイッチ素子と、2次側整流素子と、平滑用コンデンサと、2次側環流素子と、出力インダクタと、電荷蓄積ダイオードとを具備するコンバータ回路において、上記トランスの1次側巻線と、電荷蓄積ダイオードとを具備する閉ループに設けられている第1のクランプ手段であって、カソード端子が、上記電荷蓄積ダイオードのカソード端子に接続されている第1のツェナーダイオードと、上記スイッチ素子に並列接続されている直列回路であって、上記電荷蓄積ダイオードと上記コンデンサとの直列回路のうちで、上記コンデンサに並列接続されている第2のクランプ手段であって、カソード端子が、上記電荷蓄積ダイオードのカソード端子に接続されている第2のツェナーダイオードとを有することを特徴とするコンバータ回路である。
請求項1、4記載の発明によれば、入力電圧が低い場合でも高い場合でも、スイッチ素子印加電圧とトランスのリセット電圧の両方を制限することができ、したがって、コンバータ回路の損失が増加することを阻止することができるという効果を奏する。
請求項2記載の発明によれば、入力電圧が低い場合に、スイッチ素子印加電圧とトランスのリセット電圧との両方を制限することができ、したがって、コンバータ回路の損失が増加することを阻止することができるという効果を奏する。
請求項3記載の発明によれば、入力電圧が高い場合に、スイッチ素子印加電圧とトランスのリセット電圧との両方を制限することができ、したがって、コンバータ回路の損失が増加することを阻止することができるという効果を奏する。
本発明の実施例1であるコンバータ回路CONV1を示す回路図である。 本発明の実施例2であるコンバータ回路CONV2を示す回路図である。 本発明の実施例3であるコンバータ回路CONV3を示す回路図である。 本発明の実施例4であるコンバータ回路CONV4を示す回路図である。 電荷蓄積ダイオードを用いた従来のフォワードコンバータ回路CONV10を示す回路図である。
発明を実施するための形態は、以下の実施例である。
図1は、本発明の実施例1であるフォワードコンバータ回路CONV1を示す回路図である。
フォワードコンバータ回路CONV1は、電荷蓄積ダイオード14を使用し、コンデンサ4と、トランス5と、スイッチ素子6と、2次側整流素子7と、平滑用コンデンサ8と、2次側環流素子9と、出力インダクタ10と、第1のツェナーダイオードZ1と、第2のツェナーダイオードZ2とを有する。
第1のツェナーダイオードZ1は、トランス5の1次側巻線5aと、電荷蓄積ダイオード14とを具備する閉ループに設けられている第1のクランプ手段であって、カソード端子が、電荷蓄積ダイオード14のカソード端子に接続されている。
第2のツェナーダイオードZ2は、スイッチ素子6に並列接続されている直列回路であって、電荷蓄積ダイオード14とコンデンサ4との直列回路のうちで、コンデンサ4に並列接続されている第2のクランプ手段であって、カソード端子が、電荷蓄積ダイオード14のカソード端子に接続されている。
次に、コンバータ回路CONV1の動作について説明する。
まず、スイッチ素子6がオンすると、直流電圧源1から、トランス5の1次側巻線5a、スイッチ素子6を経由して電流が流れ、トランス5にエネルギが蓄積される。
その後に、スイッチ素子6がオフすると、トランス5に蓄積されていたエネルギによって、コンデンサ13が充電され、コンデンサ13の両端電圧が上昇し、スイッチ素子6のドレイン−ソース間電圧が上昇する。スイッチ素子6のドレイン−ソース間電圧が、第1のツェナーダイオードZ1または第2のツェナーダイオードZ2によって決定される電圧値に充電されているコンデンサ4であって、充分に大きな容量を持つコンデンサ4の電圧に到達すると、電荷蓄積ダイオード(CSD)14が、順方向に導通する。コンデンサ4は充分に大きな容量を持っているので、スイッチ素子6の電圧は、順方向に導通している電荷蓄積ダイオード(CSD)14を介して、コンデンサ4の電圧にクランプされる。
なお、ダイオード12は、スイッチとして使用するFET等に構造上内蔵されるダイオードを表現したものであり、コンバータ回路CONV1においては動作しない素子である。また、コンデンサ4は定常状態では予め充電され、所定の定電圧を持つものである。電荷蓄積ダイオード(CSD)14が、順方向に導通した際にも充電されるが、充電電流に対して大きな容量を持つので、電圧の変化は微小である。
スイッチ素子6の電圧がコンデンサ4の電圧を超えて、電荷蓄積ダイオード(CSD)14のアノード側の電圧がカソード側の電圧よりも高くなり、閾値を超えるので、電荷蓄積ダイオード14が順方向に導通する。電荷蓄積ダイオード14が順方向に導通すると、コンデンサ13を充電し、スイッチ素子6の電圧を上昇させていた電流(トランス5のエネルギ)が、電荷蓄積ダイオード14を介してコンデンサ4にも流れ込み、スイッチ素子6の電圧は、コンデンサ4の電圧(+電荷蓄積ダイオード14の閾値電圧)以上にはならない。コンデンサ4は、充分に大きな容量を持っているので、電圧はあまり変化しない。よって、スイッチ素子6に印加される電圧は、コンデンサ4の電圧にクランプされる。
次に、実施例1において、直流電圧源1の電圧(コンバータ回路CONV1の入力電圧)Vinが比較的低い場合でも、スイッチ素子6の印加電圧とトランス5のリセット電圧とが、第2のツェナーダイオードZ2のツェナー電圧VZ2に抑えられる動作について説明する。
本実施例では、図1(2)に示すように、第1のツェナーダイオードZ1のツェナー電圧VZ1と入力電圧Vinとの和の電圧よりも、第2のツェナーダイオードZ2のツェナー電圧VZ2を高く設定する。つまり、VZ2>VZ1+Vinと設定する。しかも、第1のツェナーダイオードZ1のツェナー電圧VZ1を、トンラス5をリセットするに必要な電圧以上に設定する。このように設定することによって、次に示す動作を実行する。
直流電圧源1の電圧Vinが低くなると、直流電圧源1の電圧Vinと第1のツェナーダイオードZ1のツェナー電圧VZ1との和の電圧が、第2のツェナーダイオードZ2のツェナー電圧VZ2よりも低くなり、コンデンサ4の電圧は、直流電圧源1の電圧Vinと第1のツェナーダイオードZ1のツェナー電圧VZ1との和の電圧で制限され、トランス5のリセット時に、トランス5の1次側巻線5aの両端に印加される電圧は、第1のツェナーダイオードZ1のツェナー電圧VZ1によって制限される。
なお、スイッチ素子6がオフすると、スイッチ素子6の電圧が上昇し、これに伴ってトランス5の電圧が低下する。トランス5の電圧が低下を続け、スイッチ素子6がオンしていたときのトランス5の電圧と極性が反転している状態を、トランス5のリセットと定義する。換言すれば、トランス5のコアの磁束の変化の傾きが、スイッチ素子6がオンのときと逆となり、磁束の状態が、スイッチ素子6がオンする直前の状態に戻ることを、トランス5のリセットと定義する。
また、トランス5のリセット時に、2次側整流素子7の電圧は、トランス5の1次側巻線5aの両端電圧に比例する。したがって、2次側整流素子7に印加される電圧は、第1のツェナーダイオードZ1のツェナー電圧VZ1によって制限される。
なお、リセット時間は、トランス5の電圧が反転している時間であり、図1(2)に示す波形の立ち上がりの途中で、リセット時間が開始する。つまり、スイッチ素子6の電圧が入力電圧Vinを超えた時点で、トランス5の電圧が反転し、リセットが開始する。トランス5の電圧が0Vに戻ったときに、リセット時間が終了する。つまり、スイッチ素子6の電圧が入力電圧Vinまで低下したときに、リセット時間が終了する。したがって、図1(2)に示す波形の値がVinである平坦部分は、リセット時間ではない。
次に、実施例1において、直流電圧源1の電圧Vinが比較的高い場合でも、スイッチ素子6の印加電圧とトランス5のリセット電圧とが、第2のツェナーダイオードZ2のツェナー電圧VZ2に抑えられる動作について説明する。
本実施例では、第1のツェナーダイオードZ1のツェナー電圧VZ1と入力電圧Vinとの和の電圧よりも、第2のツェナーダイオードZ2のツェナー電圧VZ2を低く設定する。つまり、VZ2<VZ1+Vinに設定する。しかも、第2のツェナーダイオードZ2のツェナー電圧VZ2は、トランス5のリセットに必要な電圧以上に設定する。
直流電圧源1の電圧Vinが高くなるので、直流電圧源1の電圧Vinと第1のツェナーダイオードZ1のツェナー電圧VZ1との和の電圧よりも、第2のツェナーダイオードZ2のツェナー電圧VZ2が低下し、コンデンサ4の電圧とスイッチ素子6の電圧とは、それぞれ、第2のツェナーダイオードZ2のツェナー電圧VZ2に制限される。
このときに、第1のツェナーダイオードZ1に印加する電圧は、ツェナー電圧VZ1よりも低いので、ツェナーダイオードZ1は導通していない。
コンバータCONV1は、上記のように、スイッチ素子6の電圧と2次側整流素子7の電圧とを制限しているので、スイッチ素子6と2次側整流素子7との耐圧を低く抑えつつ、最大オン時比率を大きくすることができ、2次側環流素子9として、より低耐圧の素子を使用することができる。なお、上記オン時比率は、スイッチング1周期のうちスイッチがオンしている時間の比率であり、上記最大オン時比率は、スイッチング1周期のうちで、スイッチがオンしている時間が最も長いときの比率である。
なお、従来例では、入力電圧Vinが高いときに、スイッチ素子6における電圧波形は、図1(3)に点線で示すように、ツェナー電圧VZ2よりも高くなり、スイッチ素子6の印加電圧とトランス5のリセット電圧との両方の電圧が高くなり、スイッチ素子6、トランス5のそれぞれの耐圧を高くする必要がある。しかし、上記実施例において、コンバータCONV1では、入力電圧Vinが高いときでも、図1(3)の実線で示すように、スイッチ素子6の印加電圧とトランス5のリセット電圧とは、ツェナー電圧VZ2と直流電圧源1の電圧Vinとの差の電圧で抑えられる。
次に、実施例1におけるクランプ電圧設定方法(電圧をクランプするために必要なツェナー電圧の設定方法)の詳細について説明する。
コンバータCONV1の出力電圧Voは、次の式(1)で表すことができる。
Vo=Vin(Ton/T)・(N2/N1)……式(1)
なお、Vinは、コンバータ回路CONV1の入力電圧であり、Tonは、スイッチ素子6のオン時間であり、Tは、スイッチ素子6のスイッチング周期であり、N1は、トランス5の1次側巻線の巻数であり、N2は、トランス5の2次側巻線の巻数である。
また、Vin=Vinmax(入力電圧最大値)であるときに、Ton=Tonminであり、Vin=Vinmin(入力電圧最小値)であるときに、Ton=Tonmaxであるとする。
まず、入力電圧Vinが高い場合におけるツェナー電圧VZ2について説明する。トランスのVT積の関係から、次の式(2)で表される。
Vinmax・Tonmin<(VZ2−Vinmax)・(T−Tonmin)・α……式(2)
上記式(2)は、スイッチがオンしているときのVT積をオフ時間中に確保できるようにするための条件式であり、スイッチオン時にトランスに印加される電圧とオン時間との積が、トランスのリセット電圧とスイッチオフ時間との積を下回るようにしないと、トランス5をリセットすることができない。
なお、αは、設計余裕(α<1)である。上記式(2)を変形すると、ツェナー電圧VZ2は、次の式(3)で表される。
VZ2>(Vinmax・Tonmin)/(T−Tonmin)・α+Vinmax……式(3)
次に、入力電圧Vinが低い場合におけるツェナー電圧VZ1について説明する。トランスのVT積の関係から、次の式(4)を求めることができる。
Vinmin・Tonmax<VZ1・(T−Tonmax)・α……式(4)
上記式(4)を変形すると、ツェナー電圧VZ1は、次の式(5)で表される。
VZ1>(Vinmin・Tonmax)/(T−Tonmax)・α……式(5)
なお、2次側整流素子7に印加される最大電圧Vdrは、次の式(6)で表される。
Vdr=VZ1・(N2/N1)……式(6)
2次側還流素子9の電圧Vdfは、次の式(7)で表される。
Vdf=Vinmax・(N2/N1)……式(7)
上記式(3)、式(5)の条件を満足し、かつ、スイッチ素子6の電圧VZ2、2次側整流素子7の電圧Vdr、2次側環流素子9の電圧Vdfが、なるべく低くなるように(つまり、耐圧の低い素子を使うことができるように)、VZ1、VZ2、N1/N2の値を決定する。
なお、スイッチ素子6の電圧の上限は、ツェナー電圧VZ2で制限され、正確には、スイッチ素子6に印加される電圧の上限値がツェナー電圧VZ2である。印加される電圧の上限値(ツェナーVZ2)をなるべく低く設定することができれば、スイッチ素子6として耐圧の低い素子を使用することができる。
なお、入力電圧範囲が約100〜400Vのときに、ツェナー電圧VZ1は、約300Vであり、ツェナー電圧VZ2は、約600Vであり、ツェナー電圧VZ11は、約300Vであり、ツェナー電圧VZ21は、約300Vである。しかし、これらの値に限定されるものではない。
図2は、本発明の実施例2であるコンバータ回路CONV2を示す回路図である。
コンバータ回路CONV2は、コンバータ回路CONV1において、第2のツェナーダイオードZ2を削除した回路である。
コンバータ回路CONV2の動作は、コンバータ回路CONV1において、直流電圧源1の電圧Vinが比較的低い場合の動作と同じである。
コンバータ回路CONV2によれば、直流電圧源1の電圧Vinが比較的低い場合であっても、スイッチ素子6の印加電圧とトランス5のリセット電圧との両方の電圧を制限することができる。
図3は、本発明の実施例3であるコンバータ回路CONV3を示す回路図である。
コンバータ回路CONV3は、コンバータ回路CONV1において、第1のツェナーダイオードZ1が削除されている回路である。
コンバータ回路CONV3の動作は、コンバータ回路CONV1において、直流電圧源1の電圧Vinが比較的高い場合の動作と同じである。
コンバータ回路CONV3によれば、直流電圧源1の電圧Vinが比較的高い場合であっても、スイッチ素子6の印加電圧とトランス5のリセット電圧との両方の電圧を制限することができる。
図4は、本発明の実施例4であるフォワードコンバータ回路CONV4を示す回路図である。
コンバータ回路CONV4は、コンバータ回路CONV1において、ツェナーダイオードの位置を変えて、スイッチ素子6の印加電圧を制限するツェナーダイオード(図1(1)に示す回路におけるツェナーダイオードZ2)と、トランス5のリセット電圧を制限するツェナーダイオード(図1(1)に示す回路におけるツェナーダイオードZ1)の一部とを、ツェナーダイオードZ11によって共用する回路である。
コンバータ回路CONV4は、コンデンサ4と、トランス5と、スイッチ素子6と、2次側整流素子7と、平滑用コンデンサ8と、2次側環流素子9と、出力インダクタ10と、電荷蓄積ダイオード14と、第1のツェナーダイオードZ11と、第2のツェナーダイオードZ21と、ダイオード15とを具備するコンバータ回路である。
第1のツェナーダイオードZ11は、スイッチ素子6に並列接続されている直列回路であって、電荷蓄積ダイオード14とコンデンサ4との直列回路のうちで、電荷蓄積ダイオード14のカソード端子に、カソード端子が、接続されている。
第2のツェナーダイオードZ21は、カソード端子が、第1のツェナーダイオードZ11のアノード端子に接続され、アノード端子が、コンデンサの他端子に接続され、第1のツェナーダイオードZ11とともにクランプ手段を構成している。
ダイオード15は、カソード端子が、トランス5の1次側巻線に接続され、アノード端子が、第1のツェナーダイオードZ11のアノード端子に接続されている。
コンバータ回路CONV4において、ダイオード15は、直流電圧源1から第2のツェナーダイオードZ21に過大な電流が流れることを阻止するダイオードである。
次に、コンバータ回路CONV4の動作について説明する。
コンバータ回路CONV1において、スイッチ素子6の印加電圧を制限するツェナーダイオードZ2のツェナー電圧は、トランス5のリセット電圧を制限するツェナーダイオードZ1のツェナー電圧よりも、高く、ツェナーダイオードZ2の消費電力が大きい。このように高いツェナー電圧と大きな消費電力量とを確保するために、ツェナーダイオードZ2として、小さなツェナー電圧、消費電力のツェナーダイオードを数多く互いに直列に接続する場合がある。
コンバータ回路CONV4では、第1のツェナーダイオードZ11によって、トランス5のリセット電圧の制限値を決定し、また、スイッチ素子6の印加電圧の制限値の一部を決定し、コンバータ回路CONV1におけるツェナーダイオードZ1とツェナーダイオードZ2の一部とを共用する。したがって、コンバータ回路CONV4では、必要なツェナー電圧と消費電力量とを確保するためのツェナーダイオードの個数を、減少させることができる。
上記各実施例によれば、スイッチ素子6と2次側整流素子7の耐圧を抑えつつ、最大オン時比率を広くすることができ、入力電圧範囲が広い場合でも、2次側環流素子9の導通損失を低減することができる。
次に、実施例1、2におけるリセット電流の流れ方について説明する。
実施例1では、スイッチ素子6がオフすると、リセット電流は、まず、コンデンサ13に流れ込み、コンデンサ13、スイッチ素子6の電圧が上昇する。スイッチ素子6の電圧がコンデンサ4の電圧に到達すると、電荷蓄積ダイオード14が順方向に導通し、リセット電流は、コンデンサ4に流れ込む。コンデンサ4の電圧がVZ1+VinかVZ2のどちらか低い方の値に到達すると、ツェナーダイオードZ1またはZ2が導通し、リセット電流の一部は、ツェナーダイオードZ1またはZ2へ流れる。リセット電流が0Aになると、今度はコンデンサ4から、逆導通状態の電荷蓄積ダイオード14を介して、トランス6と直流電圧源1とにリセット電流が流れる。電荷蓄積ダイオード14の逆導通状態が終了すると、コンデンサ4が切り離され、コンデンサ13の電荷がリセット電流により引き抜かれ、スイッチ素子6の電圧が、直流電圧源1の電圧Vinに到達する(トランス5の電圧が0Vになる)と、リセットが終了する。
実施例2におけるリセット電流の流れは、実施例1の上記動作から、Z2を取り除いた場合の動作と同じである。
CONV1、CONV2、CONV3、CONV4…コンバータ回路、
Z1…第1のツェナーダイオード、
Z2…第2のツェナーダイオード、
4…コンデンサ、
5…トランス、
6…スイッチ素子、
7…2次側整流素子、
9…2次側環流素子、
10…出力インダクタ、
14…電荷蓄積ダイオード(CSD)。

Claims (4)

  1. コンデンサと、トランスと、スイッチ素子と、2次側整流素子と、平滑用コンデンサと、2次側環流素子と、出力インダクタと、電荷蓄積ダイオードとを具備するコンバータ回路において、
    上記トランスの1次側巻線と、電荷蓄積ダイオードとを具備する閉ループに設けられている第1のクランプ手段であって、カソード端子が、上記電荷蓄積ダイオードのカソード端子に接続されている第1のツェナーダイオードと;
    上記スイッチ素子に並列接続されている直列回路であって、上記電荷蓄積ダイオードと上記コンデンサとの直列回路のうちで、上記コンデンサに並列接続されている第2のクランプ手段であって、カソード端子が、上記電荷蓄積ダイオードのカソード端子に接続されている第2のツェナーダイオードと;
    を有することを特徴とするコンバータ回路。
  2. コンデンサと、トランスと、スイッチ素子と、2次側整流素子と、平滑用コンデンサと、2次側環流素子と、出力インダクタと、電荷蓄積ダイオードとを具備するコンバータ回路において、
    上記トランスの1次側巻線と、上記電荷蓄積ダイオードとを具備する閉ループに設けられている第1のクランプ手段であって、カソード端子が、上記電荷蓄積ダイオードのカソード端子に接続されている第1のツェナーダイオードを有することを特徴とするコンバータ回路。
  3. コンデンサと、トランスと、スイッチ素子と、2次側整流素子と、コンデンサと、2次側環流素子と、出力インダクタと、電荷蓄積ダイオードとを具備するコンバータ回路において、
    上記スイッチ素子に並列接続されている直列回路であって、上記電荷蓄積ダイオードと上記コンデンサとの直列回路のうちで、上記コンデンサに並列接続されている第2のクランプ手段であって、カソード端子が、上記電荷蓄積ダイオードのカソード端子に接続されている第2のツェナーダイオードを有することを特徴とするコンバータ回路。
  4. コンデンサと、トランスと、スイッチ素子と、2次側整流素子と、平滑用コンデンサと、2次側環流素子と、出力インダクタと、電荷蓄積ダイオードとを具備するコンバータ回路において、
    上記スイッチ素子に並列接続されている直列回路であって、電荷蓄積ダイオードと上記コンデンサとの直列回路のうちで、上記電荷蓄積ダイオードのカソード端子に、カソード端子が、接続されている第1のツェナーダイオードと;
    カソード端子が、上記第1のツェナーダイオードのアノード端子に接続され、アノード端子が、上記コンデンサの他端子に接続され、上記第1のツェナーダイオードとともにクランプ手段を構成している第2のツェナーダイオードと;
    カソード端子が、上記トランスの1次側巻線に接続され、アノード端子が、上記第1のツェナーダイオードのアノード端子に接続されているダイオードと;
    を有することを特徴とするコンバータ回路。
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