JP2011087260A - 負荷制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッファコンデンサの充電電流として大電流を可能にしつつ、第3電源部を構成する部品の小型化を図ると共に、バッファコンデンサの充電完了時における負荷制御装置のスイッチ間電圧を可能な限り低くしてノイズの発生や負荷電流の振動を低減することが可能な負荷制御装置を提供する。
【解決手段】第3電源部16は、整流部12からの出力電圧の0V(ゼロクロス点)を検出するためのゼロクロス検出部16aと、バッファコンデンサ14aの端子電圧を検出する電圧検出部16bと、サイリスタ素子16cとMOSFET素子16dの直列回路を有し、制御部13は、ゼロクロス点が検出されたときに、サイリスタ素子16cに対してトリガ信号を出力すると共に、MOSFET素子16dを導通させ、バッファコンデンサ14aの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出したときに、MOSFET素子16dを非導通にさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、商用電源(交流電源)と照明装置やモータなどの負荷の間に直列に接続される2線式の負荷制御装置に関する。
従来から、トライアックやサイリスタ素子などの無接点スイッチ素子を用いた負荷制御装置が実用化されている(特許文献1参照)。これらの負荷制御装置は、省配線の見地から、2線式結線が一般的であり、商用電源と負荷との間に直列に接続される。このように商用電源と負荷との間に直列に接続される負荷制御装置においては、如何にして自己の回路電源を確保するかが問題となる。
図19に示すように、従来例の負荷制御装置50は、商用電源2と負荷3との間に直列に接続され、主開閉部51と、整流部52と、制御部53と、制御部53に安定した電力を供給するための第1電源部54と、負荷3への電力停止状態のときに第1電源部54へ電力を供給する第2電源部55と、負荷3への電力供給が行われているときに第1電源部54へ電力を供給する第3電源部56と、主開閉部51の主スイッチ素子51aを導通させるために必要な大きさの電流を主スイッチ素子のゲートに供給するための補助開閉部57などで構成されている。主開閉部51の主スイッチ素子51aは、トライアックで構成されている。
負荷3へ電力供給が行われていない負荷制御装置50のオフ状態では、商用電源2から負荷制御装置50に印加される電圧は、整流部52を介して第2電源部55に供給される。第2電源部55は、抵抗とツェナーダイオードで構成された定電圧回路である。負荷3がオフ状態のとき、第2電源部55には、整流部52により全波整流された脈流が入力され、その電圧値がツェナーダイオード55aのツェナー電圧よりも高いときだけ、ツェナー電圧が第1電源部54に入力される。整流部52により全波整流された脈流の電圧がツェナー電圧よりも低いときは、第1電源部54の入力端子間に接続されたバッファコンデンサ54aが電源となって第1電源部54に電力を供給する。バッファコンデンサ54aは充放電を繰り返す。なお、このときに負荷3に流れる電流は、負荷3が誤動作しない程度の微小電流であり、制御部53の消費電流は小さく、第2電源部55のインピーダンスは高く維持されるように設定されている。
一方、負荷3を起動させるための操作スイッチ(SW)4がオンされると、制御部53は制御信号を出力し、それによって第3電源部56のスイッチ素子56cが導通する。このとき、第1電源部54の入力電圧は、第2電源部55の出力電圧であり、第3電源部56の出力電圧よりも高いので、第3電源部56を流れる電流は、ツェナーダイオード56a、補助開閉部57のサイリスタ素子57a、主開閉部51のトライアック51aの順に流れる。トライアック51aがオンした時点では、整流部52の整流電圧がほぼ零になっているので、第2電源部55は非導通となり、電流は流れない。第3電源部56も同様である。その間、第1電源部54はバッファコンデンサ54aから電力が供給されるので、第1電源部54の入力電圧、すなわち、バッファコンデンサ54aの端子電圧が徐々に低下する。そして、第1電源部54の入力電圧が第3電源部56の出力電圧よりも低くなったときに、第3電源部56から第1電源部54に電力が供給され始める。このとき、第2電源部55のツェナーダイオード55aのツェナー電圧は、第3電源部56のツェナーダイオード56aのツェナー電圧よりも高いので、第2電源部55は非導通のままである。そして、バッファコンデンサ54aは、その端子電圧が第3電源部56の出力電圧となるように充電される。整流部52の整流電圧が第2電源部55のツェナーダイオード55aのツェナー電圧よりも高くなると、第1電源部54の入力電圧は第2電源部55の出力電圧となるが、その瞬間に、第3電源部56を流れる電流は、ツェナーダイオード56a、サイリスタ素子57a、主開閉部51のトライアック51aに転流する。これらの動作を繰り返すことにより、負荷3がオン状態のときは、第2電源部55から第1電源部54には電力が供給されず、専ら第3電源部56から第1電源部54に電力が供給されることになる。
一旦、主開閉部51が導通する(閉状態)と電流を流し続けるが、交流電流がゼロクロス点に達したときに主スイッチ素子51aは自己消弧し、主開閉部51が非導通(開状態)になる。主開閉部51が非導通(開状態)になると、再び整流部52から第3電源部56を経て第1電源部54に電流が流れ、負荷制御装置50の自己回路電源を確保する動作を行う。すなわち、交流の1/2周期ごとに、負荷制御装置50の自己回路電源確保、補助開閉部57の導通及び主開閉部51の導通動作が繰り返される。
ところで、第3電源部56は、バッファコンデンサ54aに充電電流を引き込むためのスイッチ素子56b及びスイッチ素子56bを導通させるためのスイッチ素子56cがいずれもバイポーラトランジスタで構成されているため、以下のような問題点が生じる。第1に、バッファコンデンサ54aを急速に充電しようとすると、充電電流として大電流を流す必要があるが、そのためには、スイッチ素子56bは高耐圧素子である必要があり、且つ、大電流を流す能力が要求され、素子自体が大型化する。第2に、バイポーラトランジスタには、ベース電流を沢山流さなければコレクタ電流も沢山流れないという基本原理があり、スイッチ素子56bに大電流を流すためには、ベース電流を大きくする必要がある。ところが、ベース電流は、バッファコンデンサ54aの充電に寄与せず、結局、無駄に電流を捨てていることになる。
このときの負荷制御装置50のスイッチ間電圧を図20に示す。図20において、スイッチ間に印加される電圧が上昇し、バッファコンデンサ54aの残留電圧値を超えると(P11)充電が開始される。充電電流が小さい間は、おおむねスイッチ間電圧は一定であるが(C1)、商用電源2の電圧が高くなるにつれて充電電流が増加する。この充電電流(スイッチ素子56bにとってのコレクタ電流)が増加すると、スイッチ素子56bの電流増幅率が低下する。スイッチ素子56bのコレクタ電流が増加する割合よりも電流増幅率が低下する割合の方が優勢であるので、結果的にコレクタ電流が流せないようにスイッチ素子56bのコレクタ−エミッタ間電圧が上昇する。この電圧上昇が略三角波形B1,B2となって現れ、スイッチ間電圧V1,V2が上昇する。この状況で充電が完了し(P12)、補助開閉部57を導通させると、スイッチ間電圧が急激に0V付近まで低下する。この急激で、且つ、大きなスイッチ間電圧の変動は、ノイズの原因や負荷電流の振動の原因、負荷3への突入電流の増加による負荷3の寿命低下につながるという問題が生じる。負荷3をオン/オフさせるためのスイッチとしては、負荷3がオフのとき負荷制御装置50のスイッチ間電圧は0Vであることが理想であるが、2線式の負荷制御装置50の自己回路電源確保のため0Vにすることは不可能である。従って、バッファコンデンサ54aの充電完了時における負荷制御装置50のスイッチ間電圧V1,V2をできるだけ低くすることが望まれている。
特開2007−174409号公報
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、バッファコンデンサの充電電流として大電流を可能にしつつ、第3電源部を構成する部品の小型化を図ると共に、バッファコンデンサ54aの充電完了時における負荷制御装置50のスイッチ間電圧を可能な限り低くしてノイズの発生や負荷電流の振動を低減することが可能な負荷制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、商用電源と負荷の間に直列に接続される2線式の負荷制御装置であって、商用電源及び負荷に対し直列に接続された主スイッチ素子を有し、負荷に対して電力の供給を制御する主開閉部と、ユーザによって操作され、少なくとも負荷を起動するための起動信号を出力する操作スイッチと、前記操作スイッチに接続され、前記操作スイッチから送信される信号に応じて、前記主開閉部の開閉を制御する制御部と、前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、前記制御部に安定した電圧を供給する第1電源部と、前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、負荷への電力供給を停止しているときに、前記第1電源部への電力を供給する第2電源部と、前記主開閉部が閉状態で、負荷への電力供給を行っているときに、前記第1電源部への電力を供給する第3電源部と、前記第2電源部及び前記第3電源部と並列に設けられ、前記第2電源部及び前記第3電源部のいずれもが前記第1電源部への電力を供給していないときに、前記第1電源部への電力を供給するためのバッファコンデンサを備え、前記第3電源部は、少なくとも前記第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧を検出する電圧検出部と、前記整流部の出力端子と前記バッファコンデンサの端子との間に設けられたサイリスタ素子を有し、前記制御部は、前記電圧検出部が前記第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出したときに、前記主スイッチ素子を導通させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の負荷制御装置において、前記主スイッチ素子は自己消弧型のスイッチ素子であり、前記制御部は前記サイリスタ素子のゲートにトリガ信号を出力し、前記主スイッチ素子が非導通になると同時に前記第3電源部を導通させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の負荷制御装置において、前記主スイッチ素子はトランジスタ構造を有する双方向素子であり、前記整流部からの出力電圧の0V(ゼロクロス点)を検出するためのゼロクロス検出部をさらに備え、前記制御部は、前記ゼロクロス検出部がゼロクロス点を検出したときに、前記主スイッチ素子が非導通にすると共に、前記サイリスタ素子のゲートに対してトリガ信号を出力して前記第3電源部を導通させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の負荷制御装置において、前記サイリスタ素子と前記バッファコンデンサの端子との間にさらに電源スイッチ素子を設け、前記制御部は、前記バッファコンデンサに充電された電力を電源として前記トリガ信号を発生させると共に、前記電圧検出部が前記第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出したときに、前記電源スイッチ素子を非導通にさせることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の負荷制御装置において、前記整流部の出力端子と前記サイリスタ素子のゲートとの間に設けられた電源スイッチ素子をさらに備え、前記制御部は、前記電源スイッチ素子を導通させることにより、前記整流部の出力を電源として前記サイリスタ素子へのトリガ信号を発生させることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3に記載の負荷制御装置において、前記制御部は、前記電圧検出部が前記第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出したときに、第1パルス幅を有する第1パルス信号を出力して前記主スイッチ素子を前記第1所定時間だけ導通させることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の負荷制御装置において、サイリスタ素子構造の補助スイッチ素子を有し、前記制御部は、前記主スイッチ素子が非導通になるとほぼ同時に、パルス状の第2パルス信号を出力して前記補助スイッチ素子を導通させ、それによって負荷に対して電力の供給を行うことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項3、請求項6又は請求項7に記載の負荷制御装置において、前記トランジスタ構造を有する素子は、GaN層と、その上に形成されたAlGaN層と、前記GaN層に達するように形成された1組のドレイン電極と、前記AlGaN層の上で、且つ、前記1組のドレイン電極の間に形成された1組のゲート電極を備えた横型のデュアルゲートトランジスタ構造を有し、前記ゲート電極に電圧が印加されることによって、一方のドレイン電極から他方のドレイン電極に向かってAlGaN/GaNヘテロ界面に電流が流れることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項3、請求項6又は請求項7に記載の負荷制御装置において、前記トランジスタ構造を有する素子は、GaN層と、その上に形成されたAlGaN層と、前記GaN層に達するように形成された1組のドレイン電極と、前記AlGaN層の上で、且つ、前記1組のドレイン電極の間の中間電位に形成された1つのゲート電極を備えた横型のシングルゲートトランジスタ構造を有し、前記ゲート電極に電圧が印加されることによって、一方のドレイン電極から他方のドレイン電極に向かってAlGaN/GaNヘテロ界面に電流が流れることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第3電源部としてサイリスタ素子を用いており、基本的に、サイリスタ素子はそのゲートにトリガ信号を入力することによって導通状態を維持することができるので、図19に示すようなトランジスタを用いた場合に比べて、常時ゲートに電流を流す必要が無くなる。また、サイリスタ素子のゲートに常時トリガ信号を入力し続ける場合であっても、バイポーラトランジスタの場合と異なり、ベース電流葉ほとんど流れない。その結果として、負荷制御装置による電力損失を低減することができる。さらに、同じ耐電圧であればサイリスタ素子の方がトランジスタに比べて素子自体の小型化が可能である。さらに、サイリスタ素子は、いわゆる定電圧素子であり、大電流が流れてもそのオン電圧はほぼ一定である。そのため、図2に示すように、負荷制御装置のスイッチ間電圧は、サイリスタ素子の導通によってもさほど上昇せず、負荷制御装置のスイッチ間電圧を図20に示す従来例に比べて低くすることができ、その結果として、ノイズの発生や負荷電流の振動を低減することが可能となる。
請求項2の発明によれば、主スイッチ素子として、例えばトライアックなどの自己消弧型のスイッチ素子を用いているので、例えば常時サイリスタ素子のゲートにトリガ信号を出力し、サイリスタ素子を導通可能な状態にしておけば、主スイッチ素子が非導通になると同時に第3電源部を導通させる、すなわち、バッファコンデンサの充電開始のタイミングを主スイッチ素子の非導通と同期させることができる。その結果として、ゼロクロス検出回路を不要とすることができる。
請求項3の発明によれば、主スイッチ素子としてトランジスタ構造を有する双方向素子を用いているので、トライアックのような自己消弧型素子ではないのでゼロクロス検出部が必要ではあるが、トライアックなどに比べて低損失であり、素子自体による発熱や電力損失を低減することができる。
請求項4の発明によれば、制御部がバッファコンデンサに充電された電力を電源としてトリガ信号を発生させているので、昇圧回路が必要になるものの、サイリスタ素子の導通のタイミングなどの制御が容易である。その反面、サイリスタ素子が非導通のときでも、バッファコンデンサからの電流がサイリスタ素子に付属する抵抗などを介して流れ、電圧検出部に電圧が発生する可能性がある。そこで、サイリスタ素子とバッファコンデンサの端子との間にさらに電源スイッチ素子を設け、電圧検出部が第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出したときに、電源スイッチ素子を非導通にさせることによって、サイリスタ素子を電圧検出部から完全に切り離すことができる。
請求項5の発明によれば、制御部から直接サイリスタ素子のゲートのトリガ信号を入力していないので、サイリスタ素子の導通のタイミングなどの制御が若干複雑になるが、整流部の出力を電源としてサイリスタ素子へのトリガ信号を発生させているので、昇圧回路が不要になる。
請求項6の発明によれば、トランジスタ構造を有する双方向素子は駆動信号が入力されている間だけ導通するので、電圧検出部からの検出信号、すなわちバッファコンデンサの充電完了時点を基準として位相制御やPWM制御することが可能となる。
請求項7の発明によれば、サイリスタ素子構造の補助スイッチ素子を有する補助開閉部を用いて、主開閉部が非導通のときに負荷に対して電力の供給を制御するので、商用電源の0V(ゼロクロス点)においてサイリスタ素子が自己消弧し、交流の1/2周期ごとに、負荷制御装置の自己回路電源確保、補助開閉部の導通及び主開閉部の導通動作を繰り返すことができる。
トライアックのような縦型構造の素子は通電経路にPNジャンクションが存在するため、通電時にこの障壁を乗り越えるために損失が発生するが、請求項8又は請求項9の発明によれば、一方のドレイン電極から他方のドレイン電極に向かってAlGaN/GaNヘテロ界面に電流が流れる横型構造を採用しているため、このような障壁は存在せず、通電時の損失を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。 第1実施形態に係る負荷制御装置におけるバッファコンデンサの充電時のスイッチ間電圧を示す波形図。 本発明の第2実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。 第2実施形態に係る負荷制御装置の動作における各部の電流及び制御信号の波形を示すタイムチャート。 (a)は、第2実施形態において、主スイッチ素子として用いられる耐電圧部を1カ所とする横型のデュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子の回路図、(b)は参考例として2つのMOSFET型トランジスタ素子を逆方向接続した場合の回路図。 上記デュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子の平面図。 上記デュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子の縦断面図。 図3における駆動回路の具体的構成例を示す回路図。 上記駆動回路のさらに具体的な構成例を示す回路図。 図9に示す駆動回路の変形例を示す回路図。 図9に示す駆動回路の他の変形例を示す回路図。 図3における駆動回路の他の具体的構成例を示す回路図。 図12に示す駆動回路の変形例を示す回路図。 図3における駆動回路の他の具体的構成例を示す回路図。 本発明の第3実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。 第3実施形態において、主スイッチ素子として用いられる耐電圧部を1カ所とする横型のシングルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子の平面図。 上記シングルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子の縦断面図。 本発明の第4実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。 従来例の負荷制御装置の構成を示す回路図。 上記従来の負荷制御装置におけるバッファコンデンサの充電時の端子電圧間を示す波形図。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る負荷制御装置について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、第1実施形態に係る負荷制御装置1Aの構成を示す回路図であり、図2は、そのバッファコンデンサの充電時の端子電圧間を示す波形図である。第1実施形態は、上記従来例と同様に、主開閉部の主スイッチ素子としてトライアックを用いた例を示す。なお、負荷3としては、照明装置や換気扇などのモータを使用した機器が考えられるが、これらに限定されるものではない。
図1に示すように、負荷制御装置1Aは、商用電源2と負荷3との間に直列に接続され、負荷3に対して電力の供給を制御する主開閉部11と、主開閉部11を駆動する駆動回路10と、整流部12と、負荷制御装置1全体を制御する制御部13と、制御部13に安定した電力を供給するための第1電源部14と、負荷3への電力停止状態のときに第1電源部14へ電力を供給する第2電源部15と、負荷3への電力供給が行われているときに第1電源部14へ電力を供給する第3電源部16と、主開閉部11の主スイッチ素子11aを導通させるために必要な大きさの電流を主スイッチ素子のゲートに供給するための補助開閉部17などで構成されている。主開閉部11は、主スイッチ素子11aとしてトライアックを用いて構成されている(以下、必要に応じてトライアック11aと称する)。さらに、第2電源部15及び第3電源部16と並列にバッファコンデンサ14aが設けられており、第2電源部15及び第3電源部16のいずれもが第1電源部14への電力を供給していないときに、バッファコンデンサ14aから第1電源部14への電力が供給される。
図1に示す第1実施形態に係る負荷制御装置1Aの構成と図19に示す従来の負荷制御装置50の構成を比較して、第3電源部16は、第3電源部16の出力電圧又はバッファコンデンサ14aの端子電圧を検出する電圧検出部16bと、整流部12の出力端子とバッファコンデンサ14aの端子との間に設けられたサイリスタ素子16cとMOSFET素子(電源スイッチ素子)16dの直列回路を有している点が異なっている。また、制御部13とサイリスタ素子16c及びMOSFET素子16dの間に昇圧回路13aが設けられている。従って、その他の共通する部分の説明は省略する。
サイリスタ素子は自己保持型の素子であり、そのゲートにトリガ信号が入力されると導通状態を維持するので、図19に示すようなバイポーラトランジスタを用いた場合に比べて、常時ゲートに電流を流す必要はない。そのため、基本的には、制御部13は、サイリスタ素子16cのゲートに対してトリガ信号を1パルスだけ出力すればよい。ところで、第1実施形態では、主スイッチ素子11aとして自己消弧型のトライアックを使用しているので、商用電源2の電圧が0V(ゼロクロス点)になるとトライアック11aが自己消弧し、それと同時に整流部12に電流が流れ始める。そこで、サイリスタ素子16c及びMOSFET素子16dをあらかじめ導通させておけば、トライアック11aの自己消弧と同時にバッファコンデンサ14aの充電開始のタイミングを同期させることができる。従って、後述する第2実施形態の場合と異なり、整流部12からの出力電圧の0V(ゼロクロス点)を検出するためのゼロクロス検出部を設ける必要はない。バイポーラ型のトランジスタ素子と異なり、サイリスタ素子16cのゲート電流はほとんど流れないので、常時サイリスタ素子16cのゲートにトリガ信号を入力し続けても、電力損失は非常に少ない。
なお、図1に示す第3電源部の構成では、サイリスタ素子16cカソード及びMOSFET16dのソースはバッファコンデンサ14aの有電位側端子に接続されており、制御部13はバッファコンデンサ14aから第1電源部(レギュレータ)14を経由した電源を用いてパルス信号などを発生させている。一般的に、サイリスタ素子やMOSFETは、そのゲートにカソードやソースに対して正の電位が与えられることによって駆動されるが、上記のように制御部13によって発生されるパルス信号などは、バッファコンデンサ14aの正電位を超えることはない。そのため、制御部13とサイリスタ素子16c及びMOSFET素子16dの間に昇圧回路13aを設ける必要がある。
一方で、サイリスタ素子は入力電圧が0Vになることによって自動的に非導通となる自己消弧型の素子であるが、第3電源部16は、商用電源2の1/2周期ごとに導通及び非導通を繰り返すため、商用電源2の電圧が0Vになるよりも前に強制的に非導通にする必要がある。制御部13は、単に負荷3のオン及びオフを制御する場合は、電圧検出部16bによりバッファコンデンサ14aの充電完了を検出すると同時に主開閉部11を導通させる。主開閉部11が導通すると、整流部12の出力電圧がほぼ0Vになるため、本来、サイリスタ16cは自己消弧する。ところが、実際には、負荷容量に応じてバッファコンデンサの充電に要する時間が変化するため、主開閉部11、補助開閉部17及び第3電源部16のサイリスタ素子16cなどの導通のタイミングを正確に制御することは困難である。また、サイリスタ素子16cのトリガ信号としてバッファコンデンサ14aの電位(端子電圧)よりも高い電圧を印加するので、主開閉部11が導通しているときに制御部13からサイリスタ素子16cにトリガ信号が出力されてしまうと、バッファコンデンサ14aの入力側に電圧が発生し、バッファコンデンサの充電完了検出に影響を与える可能性がある。そのため、本実施形態では、サイリスタ素子16cにMOSFET素子16dを直列に接続し、MOSFET素子16dを非導通にすることによって第3電源部16を強制的に非導通にしている。
次に、図2を参照して、第3電源部16の動作について説明する。操作スイッチ4が操作され、起動信号が出力されると、制御部13は、サイリスタ素子16cのゲートに対してトリガ信号(一定電圧)を出力し続けると共に、MOSFET素子16dを導通させる。それにより、サイリスタ素子16cが導通する。このとき、第1電源部14の入力電圧は、第2電源部15の出力電圧であり、第3電源部16の出力電圧よりも高いので、ダイオード16sの存在によって、第3電源部16には電流は流れない。商用電源2の電圧変化に伴って整流部12の出力電圧が第2電源部15のツェナーダイオード15aのツェナー電圧よりも低くなると、第2電源部15に電流が流れなくなり、第1電源部14にはバッファコンデンサ14aから電力が供給され始める。それに伴って、バッファコンデンサ14aの端子電圧が徐々に低下し、バッファコンデンサ14aの端子電圧が第3電源部16の出力電圧よりも低くなったときに、第3電源部16から第1電源部14に電力が供給され始める。同時に、バッファコンデンサ14aに充電が開始される。第2電源部15のツェナーダイオード15aのツェナー電圧を電圧検出部16bの閾値よりも高くしておけば、負荷3がオン状態のときは、第2電源部15から第1電源部14には電力が供給されず、専ら第3電源部16から第1電源部14に電力が供給されることになる。
電圧検出部16bが、第3電源部16の出力電圧又はバッファコンデンサ14aの端子電圧が、上記閾値に達したことを検出すると、すなわち、バッファコンデンサ14aの充電が完了すると、制御部13はMOSFET素子16dを非導通にして第3電源部16を非導通にさせると共に、補助開閉部17の補助スイッチ素子17aのゲートにトリガ信号を出力し、主開閉部11の主スイッチ素子(トライアック)11aを導通させる。主スイッチ素子11aが導通すると、整流部12の出力電圧はほぼ0Vになるので、その間にMOSFET素子16dを導通させておく。そして、商用電源2の電圧が0V(ゼロクロス点)になると、主スイッチ素子であるトライアック11aが自己消弧し(P1,P2)、それに同期して、バッファコンデンサ14aに対して充電信号が流れはじめる(A1,A2)。サイリスタ素子16cは定電圧素子であるので、電流が増加してもそのオン電圧はほぼ一定である。そのため、図2に示すように、負荷制御装置1Aのスイッチ間電圧(VS1,VS2)は、サイリスタ素子16cの導通によってもさほど上昇しない(C1,C2)。そして、電圧検出部16bが第3電源部の出力電圧又はバッファコンデンサの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出すると、すなわち、バッファコンデンサ14aの充電が完了すると、制御部13はMOSFET素子16dを非導通にさせる。これらの動作を繰り返すことにより、交流の1/2周期ごとに、負荷制御装置1Aの自己回路電源確保、補助開閉部17の導通及び主開閉部11の導通動作が繰り返される。
なお、バッファコンデンサ14aの充電が完了すると、制御部13は、MOSFET素子16dを非導通にすると同時に、補助開閉部17のサイリスタ素子17aを介して主開閉部11のトライアック11aのゲートにトリガ信号を入力して、トライアック11aを導通させている。
このように、第3電源部16にサイリスタ素子16cを用いることにより、トランジスタを用いた場合に比べて、常時ゲートに電流を流す必要が無くなり、その結果として、負荷制御装置1Aによる電力損失を低減することができる。また、同じ耐電圧であればサイリスタ素子の方がトランジスタに比べて素子自体の小型化が可能である。さらに、サイリスタ素子は定電圧素子であるため、負荷制御装置1Aのスイッチ間電圧を図20に示す従来例に比べて低くすることができ、その結果として、ノイズの発生や負荷電流の振動を低減することが可能となる。さらに、MOSFET素子16dは、サイリスタ素子16cの下流側に設けられており、サイリスタ素子16cのオン電圧が印加されるだけであるので、高耐圧素子を用いる必要はない。さらに、主スイッチ素子11aとしてトライアックを用いているので、ゼロクロス検出回路が不要である。その結果、負荷制御装置1Aのコストダウンが可能になる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る負荷制御装置について、図3乃至図7を参照しつつ説明する。第2実施形態に係る負荷制御装置1Bにおいて使用される主スイッチ素子は、耐電圧部を1箇所とする横型のデュアルゲートトランジスタ構造の素子である点で、上記従来のトライアックとは異なる。図3は、第2実施形態に係る負荷制御装置1Bの構成を示す回路図であり、図4は、第2実施形態に係る負荷制御装置の動作における各部の電流及び制御信号の波形を示すタイムチャートである。図5(a)は、第2実施形態において、主開閉部11の主スイッチ素子11bとして用いる耐電圧部を1カ所とする横型のデュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子の回路図を示し、図5(b)は参考例として2つのMOSFET型トランジスタ素子を逆方向接続した場合の回路図を示す。図6は、横型のデュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子の平面図、図7は図6におけるA−A縦断面図である。
図5(b)に示す従来の構成では、2つのトランジスタ素子のソース電極S同士が接続され、かつアースされており(最低電位部)、ソース電極Sとゲート電極G1,G2の間は耐電圧が不要であり、ゲート電極G1,G2とドレイン電極D1,D2の間に耐電圧が必要であるため、耐電圧部(例えば、耐電圧距離を開ける)を2箇所必要としている。2つのトランジスタ素子はソース電極を基準にしたゲート信号で動作するので、各トランジスタ素子のゲート電極G1,G2に同じ駆動信号を入力して駆動することができる。
それに対して、図6及び7に示すように、横型のデュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子では、耐圧を維持する箇所を1箇所とした損失の少ない双方向素子を実現する構造である。すなわち、ドレイン電極D1及びD2はそれぞれGaN層に達するように形成され、ゲート電極G1及びG2はそれぞれAlGaN層の上に形成されている。ゲート電極G1,G2に電圧が印加されていない状態では、ゲート電極G1,G2の直下のAlGaN/GaNヘテロ界面に生じる2次元電子ガス層に電子の空白地帯が生じ、電流は流れない。一方、ゲート電極G1,G2に電圧が印加されると、ドレイン電極D1からD2に向かって(又はその逆に)AlGaN/GaNヘテロ界面に電流が流れる。ゲート電極G1とG2の間は、耐電圧を必要とし、一定の距離を設ける必要があるが、ドレイン電極D1とゲート電極G1の間及びドレイン電極D2とゲート電極G2の間は耐電圧を必要としない。そのため、ドレイン電極D1とゲート電極G1及びドレイン電極D2とゲート電極G2とが、絶縁層Inを介して重複していてもよい。なお、この構成の素子はドレイン電極D1,D2の電圧を基準として制御する必要があり、2つのゲート電極G1,G2にそれぞれ駆動信号を入力する必要がある(そのため、デュアルゲートトランジスタ構造と呼ぶ)。
図3に示す負荷制御装置1Bは、主開閉部11の主スイッチ素子11bとして、上記デュアルゲートトランジスタ構造(図では、略記)を有しているため、ゲート電極G1及びG2に制御信号が入力されている間だけ主開閉部11の主スイッチ素子11bが導通する。そのため、主スイッチ素子11bを駆動するための第1パルス信号を発生させる必要がある。上記のように、元々第3電源部16に、第3電源部に入力される電圧を検出する電圧検出部16bが設けられているので、図3に示す構成例では、さらに、制御部13に、電圧検出部16bからの検出信号に応じて第1パルス信号を出力する第1パルス出力部(主開閉部駆動信号出力部)19及び主開閉部11が非導通になった後、所定時間補助開閉部17のサイリスタ素子17aを導通させるための第2パルス出力部21を設けている。また、補助開閉部17は、上記第1実施形態の場合と異なり、負荷電流が小さい場合に負荷3への電力供給を行う。
次に、図4を参照しつつ、第2実施形態に係る負荷制御装置1Bの動作について説明する。負荷3を起動させるために操作スイッチ(SW)4がオンされ、操作スイッチ4から起動信号が出力されたあと、ゼロクロス検出部16aが商用電源2のゼロクロス点(実際には、整流部12の出力電圧のゼロクロス点)を検出すると、制御部13の主制御部20から第3電源部16のサイリスタ素子16cのゲートに対してパルス状のトリガ信号が入力され、同時に、MOSFET素子16cも導通される。それによって、サイリスタ素子16cが導通し、バッファコンデンサ14aに充電電流が流れ始める。バッファコンデンサ14aが充電され、電圧検出部16bが第3電源部16の出力電圧又はバッファコンデンサ14aの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出すると、主制御部20は、MOSFET素子16dを非導通にさせる。それにより、第3電源部16が非導通になり、バッファコンデンサ14aへの充電電流が流れなくなる。その後、制御部13は、主開閉部11を導通させ、負荷3に電力の供給を開始する。
第2実施形態における主開閉部11の主スイッチ素子11bは、トライアックと異なり、ゲート電極G1,G2に所定の電圧が印加されている間だけ導通するので、制御部13の第1パルス出力部19は、第3電源部16のMOSFET素子16dを非導通にさせるとほぼ同時に、主開閉部11の主スイッチ素子11aを第1所定時間導通させる(閉状態にさせる)ように、駆動回路10に対して主開閉部11を導通させるための第1パルス信号(主開閉部駆動信号)を出力する。第1パルス信号の第1パルス幅は、商用電源の1/2周期未満であるが、単に負荷3のオン及びオフを制御するだけであれば、バッファコンデンサ14aの充電時間及び後述する補助開閉部17の導通時間(第2所定時間)をできるだけ短くして、商用電源の1/2周期の大部分を第1パルス信号に充当することが好ましい。一方、負荷3が照明装置である場合の調光レベルやモータである場合の回転数などを制御する場合は、第1パルス信号のパルス幅を可変とすることができる(位相制御やPWM制御)。
第1パルス信号が消滅する(立ち下がる)と、主開閉部11が非導通(開状態)になるので、第2パルス出力部21は、前記主スイッチ素子が非導通になるとほぼ同時に、補助開閉部17を第2所定時間(例えば、数百μ秒)だけ導通させる(閉状態にさせる)ように、第2パルス信号を出力する。そうすると、主開閉部11が非導通になり、負荷電流は補助開閉部17に転流され、補助開閉部17のサイリスタ素子17aから負荷3に電力が供給される。サイリスタ素子17aは自己消弧型スイッチ素子であるので、負荷電流の電圧値が0Vになった時点(ゼロクロス点)で、自動的に非導通になる。
主開閉部11及び補助開閉部17が共に非導通になると、整流部12の整流電圧が上昇し始め、第3電源部16に電流が流れ、バッファコンデンサ14aの充電を開始する。これ以降は、交流の1/2周期ごとに、負荷制御装置1の自己回路電源確保、補助開閉部17の導通及び主開閉部11の導通動作が繰り返される。
なお、図3では、電圧検出部16bからの検出信号に応じて、直接的に第1パルス信号を出力するように、専用のICなどを用いてハードウエア的に構成された第1パルス出力部(主開閉部駆動信号出力部)19を制御部13の一部として設けた構成例を示しているが、図示した構成に限定されず、電圧検出部16bからの出力を、CPUなどで構成された主制御部20に入力し、ソフトウエア的に第1パルス信号を出力するように構成してもよい。
これらの動作は負荷電流に対して行われるため、主開閉部11がトランジスタ構造を有する主スイッチ素子11aで構成されていても、負荷3は力率1のものに限定されず、蛍光灯及び白熱灯のいずれにも適した2線式の負荷制御装置を実現することができる。また、主開閉部11が横型のデュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子11aで構成されているので、トランジスタ素子の耐電圧が必要な箇所は1箇所に限定され、負荷への通電時における主スイッチ素子自体の発熱量を少なくして、負荷制御装置の小型化及び大容量化を同時に実現することができる。
また、図3では、補助開閉部17に流れる電流を検出するための電流検出部22を設けた例を示しているが、これは、周波数ずれや過負荷が接続された場合に、補助開閉部17から再度主開閉部11に負荷電流経路を切り替える動作を行うことにより、補助開閉部17を破壊から保護することためのものである。従って、電流検出部22は必ずしも必要ではなく、必要に応じて設けられていればよい。
図8は、駆動回路10の具体的構成例を示す回路図である。主開閉部11を駆動するための駆動回路10は、主スイッチ素子11bのデュアルゲートに対応してそれぞれ2組設けられ、負荷制御装置1Bの第1電源部14に接続されたダイオード101a,101bと、一端がそれぞれの電力線に接続され、他端がダイオード101a,101bに接続されたコンデンサ102a,102bと、ダイオード101a,101bとコンデンサ102a,102bの接続点と主開閉部11の主スイッチ素子11aの各ゲート端子との間に接続された駆動スイッチ素子103a,103bで構成されている。駆動スイッチ素子103a,103bは、制御部13からの信号によりオン/オフされる。さらに、この駆動スイッチ素子103a,103bは、スイッチ部と操作部が絶縁された構成である。駆動スイッチ素子103a,103bの構成は特に限定されるものではなく、後述するように、フォトカプラやフォトリレーなどの光絶縁半導体スイッチ素子など、様々なタイプのものを使用することができる。
この構成によれば、負荷制御装置1Bの第1電源部14をダイオード101a,101bを経由して、一端が電力線に接続されたコンデンサ102a,102bの他端に接続することにより、電力線の電位を基準とする簡易電源がこのコンデンサ102a,102bにより構成される。このコンデンサ102a,102bへの充電は、電力線のうち電源電圧の高い側から、負荷制御装置1Bの内部電源を経由して、電圧の低い側の電力線に流れる電流が、電圧の低い側に接続されたコンデンサを充電することによって行われる。そのとき、電圧の高い側に接続されたコンデンサには充電されないため、電源周波数の一周期毎にコンデンサに充電が繰り返される。反対側のコンデンサには、電力線の電位の関係が前述と逆のタイミングで充電される。
横型のデュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子11bをオフからオンにする場合、主スイッチ素子11bのゲートに対して、電力線が接続される点(図5(a)参照)を基準として電圧を印加する必要がある。ここで、制御部13からの信号により主開閉部11の主スイッチ素子11bのゲート電極に接続される駆動スイッチ素子103a又は103bを導通させると、主スイッチ素子11bのゲート端子には、それぞれ電力線を基準とするコンデンサに充電された電圧が印加されるため、主スイッチ素子11bは導通状態(閉状態)になる。主スイッチ素子11bが一旦導通状態になると、主スイッチ素子11bのスイッチ間電圧が非常に小さくなるため、負荷制御装置1の電源からダイオード101a,101b及び駆動スイッチ素子103a,103bを経由して印加される電圧で導通を維持することができる。
この実施形態では、駆動回路10が第1電源部14と非絶縁に構成されているため、高効率で駆動電力を供給することが可能である。コンデンサ102a,102bは、主スイッチ素子11aがオフからオンになるときのゲート電極の電位を一時的に確定すればよいので、その形状や容量は小型なものでもよい。
図9は、駆動回路10のさらに具体的な構成例を示し、駆動スイッチ素子103a,103bとして、フォトカプラやフォトリレーなどの光絶縁半導体スイッチ素子を用いている。制御部13からの駆動信号が入力されると、光絶縁半導体スイッチ素子の発光部から光信号が出力され、その光信号が受光部に入射すると、受光部が導通し、第1電源部14からの電流(駆動信号)が流れる。発光部と受光部は電気的に絶縁されているため、発光部から光が出力されない限り、主スイッチ素子11aのゲート電極には駆動信号は入力されない。そのため、制御部13からの駆動信号を基に、絶縁を維持しながら容易に、且つ確実に主スイッチ素子11aのゲート電極に接続された駆動スイッチ素子103a,103bをオン・オフすることができる。
図10は、図9に示す駆動回路10の変形例を示す。この変形例では、フォトカプラやフォトリレーなどの光絶縁半導体スイッチ素子を用いた駆動スイッチ素子103a,103bの発光部が直列に接続されている。それにより、駆動回路10に流れる電流値を約1/2にすることができ、駆動回路10での電力消費量を低減させることが可能となる。
図11は、図9に示す駆動回路10の他の変形例を示す。この変形例では、フォトカプラやフォトリレーなどの光絶縁半導体スイッチ素子を用いた駆動スイッチ素子103a,103bの発光部が直列に接続されていると共に、主開閉部11の主スイッチ素子11aのゲート電極と駆動スイッチ素子103a,103bが接続される接続点と、そのゲート電極の基準となる電力線との間にコンデンサ104a,104bが接続されている。なお、図9に示す駆動回路10の構成例に、コンデンサ104a,104bを追加してもよい。
この変形例に示すように、コンデンサ104a,104bを追加することにより、駆動スイッチ素子103a,103bがオン・オフされる際に、コンデンサ104a,104bにより、主スイッチ素子11aのゲート電極に印加される電圧の急激な変化を緩和することができ、主スイッチ素子11aが急峻にオン・オフすることを防止することができる。その結果、主開閉部11の主スイッチ素子11aがオン・オフすることで発生するノイズを低減することができるため、ノイズフィルタを小さくしたり、あるいは省略したりすることが可能となる。すなわち、図19に示す従来例の構成と比較して、ノイズフィルタとして機能するコイルやコンデンサを省略することができる。
ノイズフィルタを構成するコイルに関しては、負荷制御装置の定格電流が大きくなるにつれて、このコイルも大型になるため、コイルを省略することができれば、負荷制御装置の小型化を実現することができる。また、ノイズフィルタを構成するコンデンサに関しては、コイルに比べて負荷制御装置の大きさに対する制約は少ないが、このコンデンサが存在することにより、負荷制御装置がオフの状態での負荷制御装置のインピーダンスを下げることにつながり、負荷制御装置のオフ状態として好ましくない。また、負荷制御装置がオフの状態でもコンデンサを介して交流電流が流れ、それによってオフ時に負荷が誤動作したりする可能性がある。従って、負荷制御装置からノイズフィルタ用のコンデンサを省略することができれば、2線式負荷制御装置にとって好ましい形態となる。
図12は、駆動回路10の他の具体的構成例を示す回路図である。駆動回路10は、主スイッチ素子11bのデュアルゲートに対応して2組設けられたフォトカプラなどの光絶縁半導体スイッチ素子201,202などで構成されている。光絶縁半導体スイッチ素子201,202の発光部201a,202aには、それぞれ制御部13からの駆動信号が入力される。光絶縁半導体スイッチ素子201,202の発光部201a,202aは、駆動信号が入力されると、その電力を光エネルギーに変換して出力する。光絶縁半導体スイッチ素子201,202の受光部201b,202bに、発光部201a,202aからの光が入射すると、受光部201b,202bで光電変換を行い、光エネルギーを電気エネルギーに変換(すなわち発電)する。受光部201b,202bは、そこで発電された電力が、交流電源(商用電源)及び負荷が接続される点をそれぞれ基準として(図5(a)参照)、主開閉部11の主スイッチ素子11bのゲート部に正の電位が印加されるように接続されている。
制御部13から駆動信号を出力して光絶縁半導体スイッチ素子201,202の発光部201a,202aを発光させることにより、容易に基準電位の異なる主開閉部11の主スイッチ素子11bのゲート電極に駆動信号を入力することができ、主開閉部11の主スイッチ素子11bを導通状態(閉状態)にすることができる。なお、光絶縁半導体スイッチ素子201,202の発光部201a,202aと受光部201b,202bは、電気的に絶縁されているため、発光部201a,202aから光が出力されない限り、主スイッチ素子11bのゲート電極には駆動信号は入力されない。すなわち、主スイッチ素子11bのゲート電極には、制御部13から出力された駆動信号とは異なる制御部13(又は負荷制御装置1Bの第1電源部14)から電気的に絶縁された電力が供給される。また、制御部13からの駆動信号を基に、絶縁を維持しながら容易に、且つ確実に主スイッチ素子11bのゲート電極に接続された光絶縁半導体スイッチ素子201,202をオン・オフすることができる。
図13は、図12に示す駆動回路10の変形例を示す。この変形例では、フォトカプラなどの光絶縁半導体スイッチ素子201,202の発光部201a,202aが直列に接続されている。それにより、駆動回路10に流れる電流値を約1/2にすることができ、駆動回路10での電力消費量を低減させることが可能となる。
図14は、駆動回路10の他の具体的構成を示す回路図である。この構成例では、駆動回路10が、高周波絶縁トランスなど電磁的結合によって電力を伝達するトランス(電磁結合素子)203、整流回路204a,204b、発振回路205などによって構成されている。トランス203の1次側コイル203aは発振回路205に接続され、さらに発振回路205は制御部13に接続されている。発振回路205に制御部13からの駆動信号が入力されると、駆動信号が印加されている間だけ、発振回路205は発振を行い、交流電力を発生させる。トランス203の1次側コイル203aに発振回路205により発生された交流電流が流れると、電磁誘導により2次側コイル203b,203cに起電力が発生する。トランス203の2次側にコイル203b、203cに発生する起電力は交流であるため、整流回路204a,204bにより整流された後、主開閉部11の主スイッチ素子11bのゲート電極に入力される。なお、整流回路204a,204bは、商用電源及び負荷が接続される点を基準として、主スイッチ素子11bのゲート電極に正の電位が印加されるように接続されている。なお、トランス203の1次側コイル203aと2次側コイル203b,203cは電気的に絶縁されているため、トランス203の1次側コイル203aに電流が流れない限り、主スイッチ素子11bのゲート電極には駆動信号は入力されない。すなわち、主スイッチ素子11bのゲート電極には、制御部13から出力された駆動信号とは異なる制御部13から電気的に絶縁された電力が供給される。
このように、制御部13から出力される駆動信号をトリガとして発振回路205により交流電力を発生させているので、発振回路205での発振周波数及び振幅、トランス203の1次側コイル203aと2次側コイル203b,203cの巻き線数などを適宜設定することにより、トランス203の2次側コイル203b,203cに所望する電力を発生させることができる。そのため、主開閉部11の主スイッチ素子11bのゲート部が一定以上の電流値を必要とする電流型の主スイッチ素子である場合であっても安定して駆動することができる。なお、発振回路205の駆動電力は、負荷制御装置のいずれかの電源部から供給されることは言うまでもない。あるいは、図示していないが、発振回路205を省略して、制御部13から所定周波数及び所定振幅のパルス信号を直接出力するように構成してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る負荷制御装置について、図15乃至図17を参照しつつ説明する。第3実施形態に係る負荷制御装置1Cにおいて使用される主スイッチ素子は、耐電圧部を2箇所とする横型のシングルゲートトランジスタ構造の素子である点で、上記従来のトライアックやデュアルゲートトランジスタ構造とは異なる。図15は、第3実施形態に係る負荷制御装置1Cの構成を示す回路図である。図16は、横型のシングルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子の平面図、図17は図16におけるB−B縦断面図である。
図3に示すデュアルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子11bを用いた第2実施形態と比較して、図15に示すシングルゲートトランジスタ構造の主スイッチ素子11cを用いた第3実施形態では、2つのシングルゲートトランジスタ構造にそれぞれ、主制御部20又は第1パルス出力部21から出力される第1駆動信号又は第1パルス信号が直接入力されるので、駆動回路10が不要となっている。その他の構成は、図3に示す第2実施形態に係る負荷制御装置1Bと同様である。
図17に示すように、主スイッチ素子11cの基板120は、導体層120aと、導体層120aの上に積層されたGaN層120b及びAlGaN層120cで構成されている。この主スイッチ素子11cでは、チャネル層としてAlGaN/GaNヘテロ界面に生じる2次元電子ガス層を利用している。図16に示すように、基板120の表面120dには、電源2及び負荷3に対してそれぞれ直列に接続された第1ドレイン電極D1及び第2ドレイン電極D2と、第1ドレイン電極D1の電位及び第2ドレイン電極D2の電位に対して中間電位となる中間電位部Sが形成されている。さらに、中間電位部Sの上には、制御電極(ゲート)Gが積層形成されている。制御電極Gとして、例えばショットキ電極を用いる。第1ドレイン電極D1及び第2ドレイン電極D2は、それぞれ互いに平行に配列された複数の電極部111,112,113・・・及び121,122,123・・・を有する櫛歯状であり、櫛歯状に配列された電極部同士が互いに対向するように配置されている。中間電位部S及び制御電極Gは、櫛歯状に配列された電極部111,112,113・・・及び121,122,123・・・の間にそれぞれ配置されており、電極部の間に形成される空間の平面形状に相似した形状(略魚背骨状)を有している。
次に、主スイッチ素子11cを構成する横型のトランジスタ構造について説明する。図16に示すように、第1ドレイン電極D1の電極部111と第2ドレイン電極D2の電極部112は、それらの幅方向における中心線が同一線上に位置するように配列され、中間電位部Sの対応部分及び制御電極Gの対応部分は、それぞれ第1ドレイン電極D1の電極部111及び第2ドレイン電極D2の電極部121の配列に対して平行に設けられている。上記幅方向における第1ドレイン電極D1の電極部111と第2ドレイン電極D2の電極部112と中間電位部Sの対応部分及び制御電極Gの対応部分の距離は、所定の耐電圧を維持しうる距離に設定されている。上記幅方向に直交する方向、すなわち第1ドレイン電極D1の電極部111と第2ドレイン電極D2の電極部112の長手方向においても同様である。また、これらの関係は、その他の電極部112及び122,113及び123・・・についても同様である。すなわち、中間電位部S及び制御電極Gは、第1電極D1及び第2電極D2に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に配置されている。
このように、第1ドレイン電極D1の電位及び第2ドレイン電極D2の電位に対して中間電位となる中間電位部S及びこの中間電位部Sに接続され、中間電位部Sに対して制御を行うための制御電極Gが、第1ドレイン電極D1及び第2ドレイン電極D2に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に配置されているので、例えば第1ドレイン電極D1が高電位側、第2ドレイン電極D2が低電位側である場合に、主スイッチ素子11cがオフの時、すなわち制御電極Gに0Vの信号が印加されたときには、少なくとも第1ドレイン電極D1と、制御電極G及び中間電位部Sの間で、電流は確実に遮断される(制御電極(ゲート)Gの直下で電流が阻止される)。一方、主スイッチ素子11cがオンの時、すなわち制御電極Gに所定の閾値以上の電圧の信号が印加されたときには、図2中矢印で示すように、第1ドレイン電極D1(電極部111,112,113・・・)、中間電位部S、第2ドレイン電極D2(電極部121,122,123・・・)の経路で電流が流れる。逆の場合も同様である。
このように、第1ドレイン電極D1及び第2ドレイン電極D2に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に中間電位部Sを形成することにより、制御電極Gに印加する信号の閾値電圧を必要最低限のレベルまで低下させても、主スイッチ素子11cを確実にオン/オフさせることができ、低オン抵抗を実現することができる。そして、この新規な主スイッチ素子11cを用いて主開閉部11を構成することにより、制御信号に基準(GND)を中間電位部Sと同電位とすることで、数Vの制御信号で駆動される制御部13によって、高電圧の商用電源を直接制御することができる。また、整流部12のダイオードによる電圧降下の影響を受けないので、主開閉部11の導通(閉状態)/非導通(開状態)を切り換える閾値電圧を低くしても、確実に非導通(開状態)を維持することができる。さらに、チャネル層としてヘテロ界面に生じる2次元電子ガス層を利用している横型のトランジスタ素子においては、素子を非導通にさせる閾値電圧の高電位化と導通時のオン抵抗は相反関係にあるため、閾値電圧を低くすることができることは、オン抵抗を低く維持することができることにつながり、負荷制御装置1Cの小型高容量化を実現することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る負荷制御装置について、図18を参照しつつ説明する。図18は、第4実施形態に係る負荷制御装置1Dの構成を示す回路図であり、図1に示す第1実施形態に係る負荷制御装置1Aとは、第3電源部16の構成が異なる。
図18に示すように、第3電源部16は、整流部12の出力端子とバッファコンデンサ14aの端子との間に設けられたサイリスタ素子16eと、サイリスタ素子16eのゲートにトリガ信号を入力するための、例えばバイポーラ型のトランジスタ素子(電源スイッチ素子)16f及び16gを備えている。トランジスタ素子16gのゲートには、制御部13から駆動信号が入力され、駆動信号が出力され続けている間トランジスタ素子16fが導通する。トランジスタ素子16fは、整流部12の出力を電源として、サイリスタ素子16eのゲートにトリガ信号を入力する。すなわち、トランジスタ素子16f及び16gは、図19に示す従来例と異なり、サイリスタ素子16eのゲートにトリガ信号を入力し続けるためにのみ用いられる。従って、トランジスタ素子16gに流れるゲート電流の値は小さく、図19に示す従来例に比べて電力損失は遙かに少ない。
第4実施形態では、整流部12の出力をトリガ信号の電源としているので、サイリスタ素子16eのゲートに対して、カソードよりも高い正電圧を印加することができるので、昇圧回路は不要である。
また、整流部12の出力をトリガ信号の電源としているので、仮に、主開閉部11が導通しているときに制御部13からトランジスタ素子16gに駆動信号が出力されたとしても、トリガ信号の電圧は0Vに近く、バッファコンデンサ14aの入力側に電圧は発生せず、ゼロクロス検出やバッファコンデンサの充電完了検出に影響を与えることもない。そのため、本実施形態では、サイリスタ素子16eの下流側にはMOSFETなどの電源スイッチ素子は不要である。
なお、第4実施形態に係る第3電源部16の構成は、図3に示す第2実施形態及び図15に示す第3実施形態の第3電源部に適用できることは言うまでもない。また、負荷3の容量が小さく負荷電流が小さい場合、バッファコンデンサ14aの充電完了信号が出力されるタイミングが遅くなるなどの問題点も存在しており、それに対して本出願人は様々な対策を提案しているが、本発明の趣旨とは異なるため、それらの説明は省略する。また、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、MOSFET素子やその他の主スイッチ素子を用いた負荷制御装置に適用できることは言うまでもない。
1A,1B,1C,1D:負荷制御装置
2:電源
3:負荷
4:操作スイッチ
10:駆動回路
11:主開閉部
11a,11b,11c:主スイッチ素子
12:整流部
13:制御部
13a:昇圧回路
14:第1電源部
14a:バッファコンデンサ
15:第2電源部
16:第3電源部
16a:ゼロクロス検出部
16b:電圧検出部
16c,16e:サイリスタ素子
16d:MOSFET素子(電源スイッチ素子)
16f,16g:トランジスタ素子(電源スイッチ素子)
17:補助開閉部
17a:サイリスタ素子(補助スイッチ素子)
19:第1パルス出力部
20:主制御部
21:第2パルス出力部
22:電流検出部

Claims (9)

  1. 商用電源と負荷の間に直列に接続される2線式の負荷制御装置であって、
    商用電源及び負荷に対し直列に接続された主スイッチ素子を有し、負荷に対して電力の供給を制御する主開閉部と、
    ユーザによって操作され、少なくとも負荷を起動するための起動信号を出力する操作スイッチと、
    前記操作スイッチに接続され、前記操作スイッチから送信される信号に応じて、前記主開閉部の開閉を制御する制御部と、
    前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、前記制御部に安定した電圧を供給する第1電源部と、
    前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、負荷への電力供給を停止しているときに、前記第1電源部への電力を供給する第2電源部と、
    前記主開閉部が閉状態で、負荷への電力供給を行っているときに、前記第1電源部への電力を供給する第3電源部と、
    前記第2電源部及び前記第3電源部と並列に設けられ、前記第2電源部及び前記第3電源部のいずれもが前記第1電源部への電力を供給していないときに、前記第1電源部への電力を供給するためのバッファコンデンサを備え、
    前記第3電源部は、少なくとも前記第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧を検出する電圧検出部と、前記整流部の出力端子と前記バッファコンデンサの端子との間に設けられたサイリスタ素子を有し、
    前記制御部は、前記電圧検出部が前記第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出したときに、前記主スイッチ素子を導通させることを特徴とする負荷制御装置。
  2. 前記主スイッチ素子は自己消弧型のスイッチ素子であり、前記制御部は前記サイリスタ素子のゲートにトリガ信号を出力し、前記主スイッチ素子が非導通になると同時に前記第3電源部を導通させることを特徴とする請求項1に記載の負荷制御装置。
  3. 前記主スイッチ素子はトランジスタ構造を有する双方向素子であり、
    前記整流部からの出力電圧の0V(ゼロクロス点)を検出するためのゼロクロス検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記ゼロクロス検出部がゼロクロス点を検出したときに、前記主スイッチ素子が非導通にすると共に、前記サイリスタ素子のゲートに対してトリガ信号を出力して前記第3電源部を導通させることを特徴とする請求項1に記載の負荷制御装置。
  4. 前記サイリスタ素子と前記バッファコンデンサの端子との間にさらに電源スイッチ素子を設け、
    前記制御部は、前記バッファコンデンサに充電された電力を電源として前記トリガ信号を発生させると共に、前記電圧検出部が前記第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出したときに、前記電源スイッチ素子を非導通にさせることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の負荷制御装置。
  5. 前記整流部の出力端子と前記サイリスタ素子のゲートとの間に設けられた電源スイッチ素子をさらに備え、
    前記制御部は、前記電源スイッチ素子を導通させることにより、前記整流部の出力を電源として前記サイリスタ素子へのトリガ信号を発生させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の負荷制御装置。
  6. 前記制御部は、前記電圧検出部が前記第3電源部の出力電圧又は前記バッファコンデンサの端子電圧が所定の閾値に達したことを検出したときに、第1パルス幅を有する第1パルス信号を出力して前記主スイッチ素子を前記第1所定時間だけ導通させることを特徴とする請求項3に記載の負荷制御装置。
  7. サイリスタ素子構造の補助スイッチ素子を有し、前記制御部は、前記主スイッチ素子が非導通になるとほぼ同時に、パルス状の第2パルス信号を出力して前記補助スイッチ素子を導通させ、それによって負荷に対して電力の供給を行うことを特徴とする請求項6に記載の負荷制御装置。
  8. 前記トランジスタ構造を有する素子は、GaN層と、その上に形成されたAlGaN層と、前記GaN層に達するように形成された1組のドレイン電極と、前記AlGaN層の上で、且つ、前記1組のドレイン電極の間に形成された1組のゲート電極を備えた横型のデュアルゲートトランジスタ構造を有し、前記ゲート電極に電圧が印加されることによって、一方のドレイン電極から他方のドレイン電極に向かってAlGaN/GaNヘテロ界面に電流が流れることを特徴とする請求項3、請求項6又は請求項7に記載の負荷制御装置。
  9. 前記トランジスタ構造を有する素子は、GaN層と、その上に形成されたAlGaN層と、前記GaN層に達するように形成された1組のドレイン電極と、前記AlGaN層の上で、且つ、前記1組のドレイン電極の間の中間電位に形成された1つのゲート電極を備えた横型のシングルゲートトランジスタ構造を有し、前記ゲート電極に電圧が印加されることによって、一方のドレイン電極から他方のドレイン電極に向かってAlGaN/GaNヘテロ界面に電流が流れることを特徴とする請求項3、請求項6又は請求項7に記載の負荷制御装置。
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