JP2011087212A - 復調装置および方法、並びに電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】NULL状態の問題を解決でき、受信環境に依存せずに復調の精度を向上させることができるようにする
【解決手段】制御部106は、復調機能部100がリーダ/ライタの一部として動作していると判定された場合、デジタル復調器104aに位相変化復調モードで復調を行わせ、出力選択部105に、信号s10を選択して出力させる。非接触ICカードの一部として動作していると判定された場合、タイプ推定結果をさらに判定し、TypeAであると判定された場合、デジタル復調器104bに復調を行わせ、出力選択部105に、信号s11を選択して出力させる。一方、TypeBであると判定された場合、デジタル復調器104aに振幅変化復調モードで復調を行わせ、出力選択部105に、信号s10を選択して出力させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、復調装置および方法、並びに電子機器に関し、特に、NULL状態の問題を解決でき、受信環境に依存せずに復調の精度を向上させることができるようにする復調装置および方法、並びに電子機器に関する。
近年、非接触ICカード(例えば、FeliCa(登録商標))が普及している。非接触ICカードの通信における復調方式として様々な方式が提案されている。
従来の非接触ICカード用リーダ/ライタでは、非接触ICカードによって負荷変調された送信信号の復調に関して次のような問題があった。
すなわち、負荷変調時において、非接触ICカードとリーダ/ライタの間の距離が特定の距離となっている際に、いわゆるNULL状態となることがあり、受信信号を復調できずに通信不能となってしまうことがある。ここで、NULL状態とは、位相方向の変化量は存在するが振幅方向の変化量がなくなる状態のことを意味する。
このような問題の対策として、従来の振幅変化検出器に加えて、位相変化検出回路を用いて、その2つの回路の出力系統の一方を選択する方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、出力系統の選択において、伝送路符号(シンクコード)と平均振幅レベルの結果を参考にして選択するようになされている。
すなわち、特許文献1のデジタル復調器は、復調処理及びビット復号を行う回路に加えて、伝送路符号検出回路、および平均振幅レベル算出回路を有し、その検出信号が制御器に供給されるようになされている。そして、制御器は、それらの検出信号を元にデジタル復調器からの出力信号の選択を行い、選択結果を出力選択器に供給する。出力選択器は、各デジタル復調器から渡される復調信号を、制御器からの選択信号を元に選択して出力するようになされている。
特許文献1では、このような選択復調を行うことで、NULL状態における復調を可能にしている。
特開2009−118070
しかしながら、特許文献1の技術を用いても、受信した信号を元にして選択を行っている以上、選択の精度は受信環境に依存する。従って、例えば、劣悪な受信環境で復調自体は正しくできていても、選択処理が正しく判定できなかったために、結果として正しい復調ができなくなる恐れもある。
このように、従来の技術では、受信信号の復調にあたり、受信環境に依存せずに復調の精度を向上させることができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、NULL状態の問題を解決でき、受信環境に依存せずに復調の精度を向上させることができるようにするものである。
本発明の第1の側面は、相互に通信する機器であって、データをASK変調して送信する第1の機器とデータを負荷変調して送信する第2の機器のうち、自分が前記第1の機器の一部として動作するか、または前記第2の機器の一部として動作するかを判定する動作判定手段と、自分が前記第1の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第2の機器により生成された送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号に基づいて、前記送信信号の位相変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第1の復調制御手段と、自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式であるとき、前記第1の機器により生成された送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号に基づいて、前記送信信号の振幅変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第2の復調制御手段とを備える復調装置である。
自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式以外の通信方式であるとき、前記第1の復調制御手段は、前記同相信号または前記直交信号のいずれか一方に基づいて、前記送信信号の振幅変化を検出し、検出された振幅変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調するようにすることができる。
前記第1の復調制御手段は、前記送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号を出力する直交検波手段と、前記同相信号および前記直交信号のそれぞれをA/D変換して2つのデジタル信号を出力するA/D変換手段と、前記2つのデジタル信号に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第1のデジタル復調手段とを有し、前記第2の復調制御手段は、前記送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号を出力する包絡線検波手段と、前記検波信号をA/D変換してデジタル信号を出力するA/D変換手段と、前記デジタル信号に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第2のデジタル復調手段とを有するようにすることができる。
前記所定の通信方式は、ISO/IEC14443に規定されるTypeAの通信方式であるようにすることができる。
本発明の第1の側面は、動作判定手段が、相互に通信する機器であって、データをASK変調して送信する第1の機器とデータを負荷変調して送信する第2の機器のうち、自分が前記第1の機器の一部として動作するか、または前記第2の機器の一部として動作するかを判定し、自分が前記第1の機器の一部として動作すると判定された場合、第1の復調制御手段が、前記第2の機器により生成された送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号に基づいて、前記送信信号の位相変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調し、自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式であるとき、第2の復調制御手段が、前記第1の機器により生成された送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号に基づいて、前記送信信号の振幅変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調するステップを含む復調方法である。
本発明の第2の側面は、相互に通信する機器であって、データをASK変調して送信する第1の機器とデータを負荷変調して送信する第2の機器のうち、自分が前記第1の機器の一部として動作するか、または前記第2の機器の一部として動作するかを判定する動作判定手段と、自分が前記第1の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第2の機器により生成された送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号に基づいて、前記送信信号の位相変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第1の復調制御手段と、自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式であるとき、前記第1の機器により送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号に基づいて、前記送信信号の振幅変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第2の復調制御手段とを備える復調装置を有し、他の機器から送信された送信信号を、前記復調装置を用いて復調する電子機器である。
本発明の第1の側面および第2の側面においては、相互に通信する機器であって、データをASK変調して送信する第1の機器とデータを負荷変調して送信する第2の機器のうち、自分が前記第1の機器の一部として動作するか、または前記第2の機器の一部として動作するかが判定され、自分が前記第1の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第2の機器により生成された送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号に基づいて、前記送信信号の位相変化が検出され、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータが復調され、自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式であるとき、前記第1の機器により生成された送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号に基づいて、前記送信信号の振幅変化が検出され、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータが復調される。
本発明によれば、NULL状態の問題を解決でき、受信環境に依存せずに復調の精度を向上させることができる。
非接触ICカードとリーダ/ライタの概略的な構成例を示すブロック図である。 従来の復調機能部の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る復調機能部の構成例を示すブロック図である。 図3のアナログ直交検波器の詳細な構成例を示すブロック図である。 復調処理の例を説明するフローチャートである。 図5の第1処理の詳細な例を説明するフローチャートである。 図5の第2処理の詳細な例を説明するフローチャートである。 図5の第3処理の詳細な例を説明するフローチャートである。 図3に示される復調機能部を、より一般化した場合の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
最初に非接触ICカードとリーダ/ライタの通信について説明する。
図1は、非接触ICカードとリーダ/ライタの概略的な構成例を示すブロック図である。
同図に示される非接触ICカードでは、アンテナ回路と負荷変調回路のみを示し、復調系や制御系は省略している。非接触ICカードには、コイルL、コンデンサCの並列共振回路によりアンテナ回路が形成されている。また、スイッチ素子Trと抵抗Rにより負荷変調回路が形成される。
リーダ/ライタには、コイルLおよびコンデンサCの並列共振回路と、コンデンサCとによりアンテナ回路が構成される。このアンテナ回路に対して並列に、変調信号発生回路が接続される。変調信号発生回路は、このリーダ/ライタが、非接触ICカードに対して送信するASK(Amplitude Shift Keying)変調信号を発生させる回路部である。変調信号発生回路は、例えば、周波数13.56MHzのキャリア信号を、送信するデータによりASK変調するようになされている。
またアンテナ回路に対して、検波回路、フィルタ、リミッタアンプ、同期回路、判定器から成る復調回路が接続される。
このような非接触ICカードとリーダ/ライタでは、次のように通信が行われる。リーダ/ライタは、変調信号発生回路で発生させた13.56MHzの変調信号を、アンテナ回路から電波出力する。非接触ICカードでは、リーダ/ライタから送出された電波をアンテナ回路で受信し、図示せぬ復調回路でASK変調信号をデジタル信号に復調し、図示せぬ制御系回路へ供給する。
非接触ICカードから信号をリーダ/ライタに送信する場合は、非接触ICカードの制御系回路が送信信号TxDをスイッチ素子Trに与えてスイッチ素子Trをオン/オフさせる。スイッチ素子Trがオン/オフされることで、負荷抵抗値が変化する。このように、非接触ICカードでは、リーダ/ライタから送信されるキャリア信号を負荷変調するのである。そして、リーダ/ライタにおいて、負荷変調された信号が、非接触ICカード側からの送信情報として検出される。リーダ/ライタでは、このように負荷変調された信号を、復調回路で復調することになる。
ところで、非接触ICカードで負荷変調された送信信号を、リーダ/ライタで受信して復調する場合、非接触ICカードとリーダ/ライタの間の距離が特定の距離となっている際に、いわゆるNULL状態となることがある。NULL状態とは、位相方向の変化量は存在するが振幅方向の変化量がなくなる状態をいい、NULL状態になると、受信信号を復調できずに通信が不能となる。
このようなNULL状態による通信の不具合を改善するため、例えば、図2に示されるような構成の復調機能部を用いた復調が従来より提案されている。同図に示される復調機能部10は、例えば、非接触ICカード、または非接触ICカードに対応するリーダライタに搭載される。
なお、復調機能部10は、非接触ICカードの復調機能部として動作することもリーダライタの復調機能部として動作することも可能である。例えば、携帯電話機などの電子機器に搭載される場合、復調機能部10は、電子機器の制御に基づいて、非接触ICカードの復調機能部として動作したり、リーダライタの復調機能部として動作したりする。
図2のアンテナ21で受信された信号は、アナログ位相変化検出部22で位相検波され、位相変化信号が検出される。
アナログ位相変化検出部22は、例えば、アナログ直交検波器により構成される。アナログ直交検波器は、例えば、アンテナ21で受信した信号を第1の乗算器と第2の乗算器に供給するようになされている。第1の乗算器では、アンテナ21で受信した信号が発信器の出力と乗算され、得られた乗算結果をハイパスフィルタとローパスフィルタに通した後の同相信号が出力される。第2の乗算器では、アンテナ21で受信した信号が発信器の出力をπ/2(=90°)位相シフタを介して得られる信号と乗算され、得られた乗算結果をハイパスフィルタとローパスフィルタに通した後の直交信号が出力される。このように出力される同相信号と直交信号に基づいて位相変化を検出できる。
また、図2のアンテナ21で受信された信号は、アナログ振幅変化検出部23で、振幅検波され、振幅変化信号が検出される。
アナログ振幅変化検出部23は、例えば、アナログ同期検波器により構成される。アナログ同期検波器は、例えば、アンテナ21で受信した信号と発信器の出力とを乗算し、ベースバンドの信号を得ることができるようになされている。アナログ同期検波器は、得られたベースバンドの信号の振幅変化を検出するようになされている。
また、アナログ振幅変化検出部23は、例えば、アナログ包絡線検波器により構成される。アナログ包絡線検波器は、例えば、アンテナ21で受信した信号を包絡線検波し、振幅変化を検出するようになされている。
A/D変換部24、およびA/D変換部26は、それぞれアナログ位相変化検出部22により検出された位相変化信号、およびアナログ振幅変化検出部23により検出された振幅変化信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。A/D変換部24、およびA/D変換部26から出力されるデジタル信号は、それぞれデジタル復調部27、およびデジタル復調部29に供給される。
デジタル復調部27、およびデジタル復調部29は、それぞれ復調処理及びビット復号を行う回路に加えて、伝送路符号検出回路、および平均振幅レベル算出回路を有する。伝送路符号検出回路による検出結果、および平均振幅レベル算出回路による算出結果は、それぞれ制御部30に供給されるようになされている。
制御部30では、伝送路符号検出回路による検出結果、および平均振幅レベル算出回路による算出結果に基づいて、復調機能部10から出力すべき信号を判定(選択)するようになされている。すなわち、制御部30は、デジタル復調部27、またはデジタル復調部29のいずれの出力信号を、復調機能部10から出力すべき信号とするかを判定する。
出力選択部31は、制御部30による判定結果に基づいて、デジタル復調部27からの出力信号、またはデジタル復調部29からの出力信号のいずれか一方を選択し、復調機能部10から出力させる。
制御部30は、例えば、平均振幅レベル算出回路による算出結果に基づいて、より平均振幅レベルの高い方の出力信号を、出力選択部31に選択させるように制御信号を生成して供給する。すなわち、伝送路符号が検出できたどうかという情報のほかに平均振幅レベルの大きさの情報を用いることにより、選択の正答率を向上させるのである。
このようにすることで、復調機能部10は、例えば、通常時は、アナログ振幅変化検出部23により検出された振幅方向の変化量に基づいて、非接触ICカードから送信されたデータを復調することができる。また、復調機能部10は、NULL状態のときは、アナログ位相変化検出部22により検出された位相方向の変化量に基づいて、非接触ICカードから送信されたデータを復調することができる。
このように、復調機能部10は、振幅方向の変化量または位相方向の変化量のいずれかを選択して復調処理を行うことで、NULL状態であっても非接触ICカードとリーダ/ライタ間の通信を可能とする。
しかしながら、復調機能部10を用いても、受信した信号を元にして選択を行っている以上、選択の精度は受信環境に依存する。従って、例えば、劣悪な受信環境で復調自体は正しくできていても、選択処理が正しく判定できなかったために、結果として正しい復調ができなくなる恐れもある。
そこで、本発明においては、図2を参照して上述した復調機能部10の制御部30のような判定(選択)を行わないようにする。すなわち、平均振幅レベルの大きさなどの情報を用いた選択は行われないようにするのである。
図3は、本発明の一実施の形態に係る復調機能部の構成例を示すブロック図である。同図に示される同図に示される復調機能部100は、例えば、非接触ICカード、または非接触ICカードに対応するリーダライタに搭載される。
なお、復調機能部100は、非接触ICカードの復調機能部として動作することもリーダライタの復調機能部として動作することも可能である。例えば、携帯電話機などの電子機器に搭載される場合、復調機能部100は、電子機器の制御に基づいて、非接触ICカードの復調機能部として動作したり、リーダライタの復調機能部として動作したりする。
図3の復調機能部100には、アンテナ101、アナログ直交検波器102a、アナログ包絡線検波器102b、A/D変換器103a乃至A/D変換器103c、デジタル復調器104a、デジタル復調器104bが設けられている。また、復調機能部100には、出力選択部105、制御部106が設けられている。
図3のアンテナ101で受信された信号s1は、アナログ直交検波器102aに供給される。アナログ直交検波器102aでは、供給された信号について位相検波され、位相変化信号が信号s2、および信号s3として出力される。
図4は、アナログ直交検波器102aの詳細な構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、アナログ直交検波器102aは、乗算器133aおよび乗算器133b、発信器134、π/2(=90°)位相シフタ135を有する。また、アナログ直交検波器102aは、HPF(パイパスフィルタ)136およびHPF137、並びにLPF(ローパスフィルタ)138およびLPF139を有する。
アナログ直交検波器102aに供給された信号s1は、乗算器133aおよび乗算器133bに入力される。乗算器133aでは、信号s1が発信器134から出力される信号と乗算されるようになされている。乗算器133bでは、信号s1が発信器134から出力される信号の位相を90°シフトさせた信号と乗算されるようになされている。
乗算器133aから出力された信号は、HPF136、およびLPF138を介して信号s2として出力される。なお、信号s2は、同相信号となる。また、乗算器133bから出力された信号は、HPF137、およびLPF139を介して信号s3として出力される。なお、信号s3は、直交信号となる。
このように出力される同相信号(信号s2)と直交信号(信号s3)に基づいて位相変化を検出できる。
また、アナログ直交検波器102aから出力される信号s2(または信号s3)は、信号s1における変調前のベースバンド信号として用いることもできる。
図3に戻って、アンテナ101で受信された信号s1は、アナログ包絡線検波器102bにも供給される。アナログ包絡線検波器102bでは、供給された信号について振幅検波され、振幅変化信号が信号s4として出力される。
アナログ包絡線検波器102bは、搬送波(キャリア)によって変調された信号s1を包絡線検波し、振幅変化を検出するようになされている。
A/D変換器103a、およびA/D変換器103bは、それぞれ信号s2、および信号s3を、予め設定されたサンプリングレートでサンプリングし、デジタル信号である信号s5、および信号s6を生成する。ここで生成された信号s5、および信号s6は、デジタル復調器104aに供給される。
A/D変換器103cは、信号s4を予め設定されたサンプリングレートでサンプリングし、デジタル信号である信号s7を生成する。ここで生成された信号s7は、デジタル復調器104bに供給される。
デジタル復調器104aは、制御部106の制御に基づいて信号s5および信号s6に基づく復調を行うようになされている。
デジタル復調器104aは、第1のモードでの復調を行う場合、信号s5と信号s6に基づいて位相変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、通信相手が送信してきたデータを復調する。ここで、デジタル復調器104aの第1のモードを、位相変化復調モードと称することにする。
また、デジタル復調器104aは、第2のモードでの復調を行う場合、信号s5に基づいて振幅変化を検出し、検出された振幅変化に基づいて、通信相手が送信してきたデータを復調する。ここで、デジタル復調器104aの第2のモードを、振幅変化復調モードと称することにする。なお、振幅変化復調モードで行う場合、信号s6に基づいて振幅変化を検出し、検出された振幅変化に基づいて、通信相手が送信してきたデータを復調するようにすることも可能である。以下では、信号s5に基づいて振幅変化を検出する場合の例について説明する。
デジタル復調器104bは、信号s7に基づいて振幅変化を検出し、検出された振幅変化に基づいて、通信相手が送信してきたデータを復調する。
出力選択部105は、制御部106の制御に基づいて、入力された信号を選択して出力するようになされている。
出力選択部105は、デジタル復調器104aが復調結果として出力する信号s10、およびデジタル復調器104bが復調結果として出力する信号s11のうち、いずれか一方を選択し、信号s8として出力するようになされている。
なお、信号s8は、復調機能部100が搭載された電子機器(例えば、携帯電話機など)のマイコンなどに供給され、例えば、非接触ICカードとリーダライタ間のトランザクション処理などに用いられることになる。
制御部106は、デジタル復調器104aおよびデジタル復調器104bを動作させるための制御信号を出力するとともに、出力選択部105が出力すべき信号を特定するための制御信号を出力する。
非接触ICカードで負荷変調された送信信号は、リーダ/ライタでASK変調された送信信号と比較すると、必然的に変調度が小さくなる。従って、復調機能部100がリーダライタに搭載される場合、アンテナ101で受信した信号s1は、負荷変調された信号となり、信号s1の振幅は小さい。
このように、信号s1の振幅が小さい場合、非接触ICカードとリーダ/ライタの間の距離によって、NULL状態となることが多い。上述したように、NULL状態では、位相方向の変化量は存在するが振幅方向の変化量がなくなるので、アナログ包絡線検波器102bによる検波信号である信号s4に基づいて復調されたデータの信頼性は低いものとなる。
一方で、NULL状態でも、位相方向の変化量は存在するので、アナログ直交検波器102aの検波信号である信号s2と信号s3に基づいて復調されたデータの信頼性は高いものとなる。
よって、復調機能部100がリーダライタに搭載される場合、デジタル復調器104aを位相変化復調モードで動作させて復調を行い、その復調結果である信号s10を選択して出力させることが望ましい。
また、リーダ/ライタでASK変調された送信信号は、必然的に変調度が大きくなる。従って、復調機能部100が非接触ICカードに搭載される場合、アンテナ101で受信した信号s1の振幅は大きい。このように、信号s1の振幅が大きい場合、通常NULL状態となることはない。
よって、復調機能部100が非接触ICカードに搭載される場合、振幅変化の検出信号に基づいて復調されたデータの信頼性は高いものとなる。
ただし、リーダ/ライタでASK変調された送信信号の変調度が十分に大きくない場合、例えば、ノイズなどによる送信信号の振幅変化が誤検出されるおそれがある。例えば、非接触ICカード等の通信技術に関する国際規格であるISO/IEC14443では、TypeAと称される通信方式とTypeBと称される通信方式とが規定されている。TypeAにおける変調度は100%であるのに対し、TypeBの変調度は8%乃至14%とされる。
復調機能部100が非接触ICカードに搭載される場合、TypeAの通信が行われるときは、アナログ包絡線検波器102bによる検波信号である信号s4に基づいて復調されたデータの信頼性は高いといえる。TypeAの通信では、リーダ/ライタでASK変調された送信信号の変調度が十分に大きいものとなるからである。
しかし、復調機能部100が非接触ICカードに搭載される場合、TypeBの通信が行われるときは、アナログ包絡線検波器102bによる検波信号である信号s4に基づいて復調されたデータの信頼性は高いとはいえない。TypeBの通信では、リーダ/ライタでASK変調された送信信号の変調度が十分に大きいものとはいえず、例えば、ノイズなどによる送信信号の振幅変化が誤検出されるおそれがあるからである。
また、リーダ/ライタによりASK変調された送信信号を直交検波して得られる同相信号と直交信号との間に位相差が生じる。すなわち、復調機能部100が非接触ICカードに搭載される場合、TypeBの通信が行われるときは、アナログ直交検波器102aの出力である信号s5と信号s6との間に位相差が生じるので位相変化を検出することは困難である。この場合、デジタル復調器104aを位相変化復調モードで動作させて復調を行うことは望ましくない。
そこで、復調機能部100が非接触ICカードに搭載される場合、TypeBの通信が行われるときは、デジタル復調器104aを振幅変化復調モードで動作させて復調を行うようにする。上述したように、デジタル復調器104aは、振幅変化復調モードでの復調を行う場合、信号s5に基づいて振幅変化を検出し、検出された振幅変化に基づいて、通信相手が送信してきたデータを復調する。従って、デジタル復調器104aは、振幅変化復調モードでの復調を行う場合、アナログ同期検波器による検波と同様の検波を行うことができ、ベースバンドの信号の振幅変化を検出できる。
このようにすることで、例えば、TypeBの通信のように、リーダ/ライタでASK変調された送信信号の変調度が十分に大きくなくとも、ノイズなどによる送信信号の振幅変化が誤検出されて復調結果の信頼性が低下することを抑止することができる。
なお、TypeAの通信のように、リーダ/ライタでASK変調された送信信号の変調度が十分に大きいものである場合、デジタル復調器104aを振幅変化復調モードで動作させて復調を行うより、アナログ包絡線検波器102bによる検波信号である信号s4に基づいて復調されたデータの方が信頼性は高い。
本発明においては、制御部106が、復調機能部100が非接触ICカードに搭載されているか、またはリーダライタに搭載されているかを判定する。なお、復調機能部100が、例えば、携帯電話機などの電子機器に搭載されている場合、制御部106は、復調機能部100が非接触ICカードの復調機能部として動作しているか、リーダ/ライタの復調機能部として動作しているかを判定する。
すなわち、制御部106は、復調機能部がリーダライタの一部として動作しているのか、非接触ICカードの一部として動作しているのかを判定することができるのである。
そして、制御部106は、図示せぬタイプ推定部から供給されるタイプ推定結果に基づいて、通信方式を判定する。タイプ推定部は、例えば、非接触ICカードとリーダ/ライタとの間で行われる最初の信号の送受信結果に基づいて、上述したTypeA、TypeBなどの通信方式を推定し、推定結果を出力するようになされている。
制御部106は、復調機能部100がリーダ/ライタの一部として動作していると判定された場合、デジタル復調器104aに位相変化復調モードで復調を行わせ、出力選択部105に、信号s10を選択して出力させる。
また、制御部106は、復調機能部100が非接触ICカードの一部として動作していると判定された場合、タイプ推定結果をさらに判定する。タイプ推定結果がTypeAであると判定された場合、制御部106は、デジタル復調器104bに復調を行わせ、出力選択部105に、信号s11を選択して出力させる。一方、タイプ推定結果がTypeBであると判定された場合、制御部106は、デジタル復調器104aに振幅変化復調モードで復調を行わせ、出力選択部105に、信号s10を選択して出力させる。
このように、本発明の復調機能部100においては、振幅変化に基づく復調方式だけでなく、位相変化に基づく復調方式によっても送信されてきた信号を復調することができるので、NULL状態の問題を解決することができる。この際、例えば、信号s1の振幅の大きさを検出するなどして復調方式が選択されることはない。すなわち、本発明の復調機能部100においては、リーダ/ライタか非接触ICカードかの判定と、タイプ推定の結果の判定に基づいて復調方式が選択される。
従来の技術では、NULL状態の問題を解決するために、例えば、受信した信号の振幅の大きさに基づいて復調方式の選択が行われていた。従って、例えば、劣悪な受信環境で復調自体は正しくできていても、選択処理が正しく判定できなかったために、結果として正しい復調ができなくなる恐れもある。従来の技術では、受信信号の復調にあたり、受信環境に依存せずに復調の精度を向上させることができなかった。
これに対して、本発明では、信号s1の振幅の大きさの如何にかかわらず、復調方式の選択が行われることになるので、受信環境に依存せずに復調の精度を向上させることができる。
次に、図5のフローチャートを参照して、本発明の復調機能部100による復調処理の例について説明する。
ステップS21において、制御部106は、復調機能部100の動作モードを判定する。ここで動作モードには、復調機能部100がリーダ/ライタの一部として動作するリーダライタモードと、復調機能部100が非接触ICカードの一部として動作するカードモードが存在するものとする。
ステップS21において、復調機能部100の動作モードはリーダライタモードであると判定された場合、処理は、ステップS22に進む。ステップS22では、第1処理が実行される。
ここで、図6のフローチャートを参照して、図5のステップS22の第1処理の詳細な例について説明する。
ステップS41において、アナログ直交検波器102aは、信号s1をアナログ直交検波する。このとき、アナログ直交検波器102aでは、供給された信号について位相検波され、位相変化信号が信号s2、および信号s3として出力される。
なお、このとき、アナログ包絡線検波器102bにおいて信号s1を包絡線検波し、振幅変化を検出する処理が同時に行われている。
ステップS42において、A/D変換器103a、およびA/D変換器103bは、ステップS41の処理に伴って出力された信号s2、および信号s3をそれぞれA/D変換する。これにより、デジタル信号である信号s5、および信号s6が生成される。
ステップS43において、デジタル復調器104aは、信号s5、および信号s6に基づいて位相変化復調モードでの復調を行う。これにより復調結果としての信号s10が出力される。
ステップS44において、出力選択部105は、当該復調結果、すなわち信号s10を選択して、信号s8として出力する。
このようにして第1処理が実行される。
図5に戻って、ステップS21において、復調機能部100の動作モードはカードモードであると判定された場合、処理は、ステップS23に進む。
ステップS23において、制御部106は、タイプ推定部によるタイプ推定結果を判定する。
ステップS23において、タイプ推定結果は、TypeAであると判定された場合、処理は、ステップS24に進む。ステップS24では、第2処理が実行される。
ここで、図7のフローチャートを参照して、図5のステップS24の第2処理の詳細な例について説明する。
ステップS61において、アナログ包絡線検波器102bは、信号s1を包絡線検波し、振幅変化を検出する。このとき、振幅変化信号が信号s4として出力される。
なお、このとき、アナログ直交検波器102aにおいて信号s1をアナログ直交検波する処理が同時に行われている。
ステップS62において、A/D変換器103cは、ステップS61の処理に伴って出力された信号s4をA/D変換する。これにより、デジタル信号である信号s7が生成される。
ステップS63において、デジタル復調器104cは、信号s7に基づいて復調を行う。これにより復調結果としての信号s11が出力される。
ステップS64において、出力選択部105は、当該復調結果、すなわち信号s11を選択して、信号s8として出力する。
このようにして第2処理が実行される。
図5に戻って、ステップS23において、タイプ推定結果は、TypeA以外(例えば、TypeB)であると判定された場合、処理は、ステップS25に進む。ステップS25では、第3処理が実行される。
ここで、図8のフローチャートを参照して、図5のステップS25の第3処理の詳細な例について説明する。
ステップS81において、アナログ直交検波器102aは、信号s1をアナログ直交検波する。このとき、アナログ直交検波器102aでは、供給された信号について位相検波され、位相変化信号が信号s2、および信号s3として出力される。
なお、このとき、アナログ包絡線検波器102bにおいて信号s1を包絡線検波し、振幅変化を検出する処理が同時に行われている。
ステップS82において、A/D変換器103a、およびA/D変換器103bは、ステップS81の処理に伴って出力された信号s2、および信号s3をそれぞれA/D変換する。これにより、デジタル信号である信号s5、および信号s6が生成される。
ステップS83において、デジタル復調器104aは、信号s5に基づいて振幅変化復調モードでの復調を行う。これにより復調結果としての信号s10が出力される。
ステップS84において、出力選択部105は、当該復調結果、すなわち信号s10を選択して、信号s8として出力する。
このようにして第3処理が実行される。
本発明の復調機能部100による復調処理は、このようにして実行される。このようにすることで、リーダライタモードで動作する場合は、常に第1処理が実行されるので、アナログ直交検波による位相変化復調モードでの復調を行うことができる。これにより、NULL状態の問題を解決することができる。
また、このようにすることで、例えば、信号s1の振幅の大きさを検出するなどして復調方式が選択されることは回避できる。これにより、受信環境に依存せずに復調の精度を向上させることができる。
以上においては、タイプ推定結果として、ISO/IEC14443のTypeAまたはTypeBが判定されるものとして説明した。しかし、TypeA以外の通信方式としては、例えば、ISO/IEC18092に規定される通信方式を含めることが可能である。なお、この通信方式は、TypeCと称されることもある。
TypeCにおける変調度は、8%乃至30%とされており、リーダ/ライタでASK変調された送信信号の変調度が十分に大きいものとはいえず、例えば、ノイズなどによる送信信号の振幅変化が誤検出されるおそれがある。よって、タイプ推定結果がTypeCと判定された場合も、TypeBの場合と同様に、第3処理を実行させるようにすればよい。
さらに、タイプ推定結果は、TypeA、TypeB、TypeCなどに限られるものではない。要は、リーダ/ライタでASK変調された送信信号の変調度が十分に大きいか否かが、予め判定できるようにすればよい。
また、以上においては、アナログ直交検波器102aとアナログ包絡線検波器102bを用いる場合の例について説明したが、他の検波器を用いるようにしてもよい。要は、位相変化の検出と、振幅変化の検出とが適正に行えるようにできればよい。
図9は、図3に示される復調機能部100を、より一般化した場合の構成例を示すブロック図である。
図9の例では、復調機能部100に、アンテナ101、アナログ検波部102、A/D変換部103、デジタル復調部104、出力選択部105、および制御部106が設けられている。
そして、アナログ検波部102には、検波器102a乃至検波器102Nが含まれる構成とされている。検波器102a乃至検波器102Nは、例えば、アナログ直交検波器、アナログ包絡線検波器、・・・などのようにそれぞれ独立した検波器とされる。
また、それぞれの検波器には合計M本の信号線が接続され、それらの信号線は、それぞれA/D変換部103のA/D変換器103a乃至A/D変換器103Mに接続されている。なお、例えば、検波器102aは、2つの検波信号を出力し、検波器102bは、1つの検波信号を出力し、・・・のように、検波器によって接続される信号線の数が異なるものとする。A/D変換器103a乃至A/D変換器103Mは、それぞれ供給された信号を、A/D変換してデジタル復調部104に供給するようになされている。
デジタル復調部104には、デジタル復調器104a乃至デジタル復調器104Lが含まれる構成とされている。デジタル復調器104a乃至デジタル復調器104Lは、例えば、位相変化に基づいて復調を行う復調器、振幅変化に基づいて復調を行う復調器、・・・などのようにそれぞれ独立したデジタル復調器とされる。
なお、例えば、デジタル復調器104aには、2つの信号が入力され、デジタル復調器104bには1つの信号が入力され、・・・のように、デジタル復調器によって接続される信号線の数が異なるものとする。そして、デジタル復調器104a乃至デジタル復調器104Lのそれぞれから復調結果として出力されるL個の信号が出力選択部105に供給されるようになされている。
出力選択部105は、デジタル復調器104a乃至デジタル復調器104Lがそれぞれ復調結果として出力する信号のうち、いずれか1つを選択して出力するようになされている。
制御部106は、デジタル復調器104a乃至デジタル復調器104Lを動作させるための制御信号を出力するとともに、出力選択部105が出力すべき信号を特定するための制御信号を出力する。
本発明の復調機能部100を、このように一般化した構成とすることも可能である。
また、以上においては、復調機能部100が、リーダ/ライタ、または非接触ICカードの一部として動作するものとして説明したが、これに限られるものではない。一方の通信機器が搬送波をASK変調して送信し、他方の通信機器がその搬送波を負荷変調して送信するものであれば、本発明を適用することが可能である。
なお、本明細書において上述した一連の処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
100 復調機能部, 102 アナログ検波部, 102a アナログ直交検波部, 102b アナログ包絡線検波部, 103 A/D変換部, 103a,103b A/D変換器, 104 デジタル復調部, 104a, 104b デジタル復調器, 105 出力選択部, 106 制御部

Claims (6)

  1. 相互に通信する機器であって、データをASK変調して送信する第1の機器とデータを負荷変調して送信する第2の機器のうち、自分が前記第1の機器の一部として動作するか、または前記第2の機器の一部として動作するかを判定する動作判定手段と、
    自分が前記第1の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第2の機器により生成された送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号に基づいて、前記送信信号の位相変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第1の復調制御手段と、
    自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、
    前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式であるとき、前記第1の機器により生成された送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号に基づいて、前記送信信号の振幅変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第2の復調制御手段とを備える
    復調装置。
  2. 自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式以外の通信方式であるとき、
    前記第1の復調制御手段は、
    前記同相信号または前記直交信号のいずれか一方に基づいて、前記送信信号の振幅変化を検出し、検出された振幅変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する
    請求項1に記載の復調装置。
  3. 前記第1の復調制御手段は、
    前記送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号を出力する直交検波手段と、
    前記同相信号および前記直交信号のそれぞれをA/D変換して2つのデジタル信号を出力するA/D変換手段と、
    前記2つのデジタル信号に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第1のデジタル復調手段とを有し、
    前記第2の復調制御手段は、
    前記送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号を出力する包絡線検波手段と、
    前記検波信号をA/D変換してデジタル信号を出力するA/D変換手段と、
    前記デジタル信号に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第2のデジタル復調手段とを有する
    請求項2に記載の復調装置。
  4. 前記所定の通信方式は、ISO/IEC14443に規定されるTypeAの通信方式である
    請求項1に記載の復調装置。
  5. 動作判定手段が、相互に通信する機器であって、データをASK変調して送信する第1の機器とデータを負荷変調して送信する第2の機器のうち、自分が前記第1の機器の一部として動作するか、または前記第2の機器の一部として動作するかを判定し、
    自分が前記第1の機器の一部として動作すると判定された場合、
    第1の復調制御手段が、前記第2の機器により生成された送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号に基づいて、前記送信信号の位相変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調し、
    自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、
    前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式であるとき、
    第2の復調制御手段が、前記第1の機器により生成された送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号に基づいて、前記送信信号の振幅変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調するステップ
    を含む復調方法。
  6. 相互に通信する機器であって、データをASK変調して送信する第1の機器とデータを負荷変調して送信する第2の機器のうち、自分が前記第1の機器の一部として動作するか、または前記第2の機器の一部として動作するかを判定する動作判定手段と、
    自分が前記第1の機器の一部として動作すると判定された場合、前記第2の機器により生成された送信信号を直交検波することで得られた同相信号および直交信号に基づいて、前記送信信号の位相変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第1の復調制御手段と、
    自分が前記第2の機器の一部として動作すると判定された場合、
    前記第1の機器の通信方式の推定結果が所定の通信方式であるとき、前記第1の機器により送信信号を包絡線検波することで得られた検波信号に基づいて、前記送信信号の振幅変化を検出し、検出された位相変化に基づいて、前記第2の機器が送信してきたデータを復調する第2の復調制御手段とを備える復調装置を有し、
    他の機器から送信された送信信号を、前記復調装置を用いて復調する
    電子機器。
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