JP2011085778A - スクリーン - Google Patents
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Abstract
【課題】外光の影響によるコントラスト低下を抑制しつつ、投影画像の輝度を向上できるスクリーンを提供する。
【解決手段】スクリーン1は、投影画像を表示する。このスクリーン1は、入射した光を反射させる反射面21Aを有する基材2と、反射面21Aから突出する突起部3とを備える。突起部3は、スクリーン1の自重が掛かる側を下、その反対側を上とした場合に、下方側に向く第1の外面4と、突起部3の先端に形成された第2の外面8とを備える。第1の外面4及び第2の外面8は、入射した光を反射させる光反射特性を有する。
【選択図】図3
【解決手段】スクリーン1は、投影画像を表示する。このスクリーン1は、入射した光を反射させる反射面21Aを有する基材2と、反射面21Aから突出する突起部3とを備える。突起部3は、スクリーン1の自重が掛かる側を下、その反対側を上とした場合に、下方側に向く第1の外面4と、突起部3の先端に形成された第2の外面8とを備える。第1の外面4及び第2の外面8は、入射した光を反射させる光反射特性を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、スクリーンに関する。
従来、投影画像を表示するスクリーンとして、会議室や学校の教室等の明室環境下において、蛍光灯等からの照明光や窓から室内に入り込む光等の外光の影響による投影画像のコントラスト低下を抑制する種々のスクリーンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスクリーンは、表面に多数の凹部が規則的に形成されている。また、このスクリーンは、凹部の底部分に光を反射させる処理が施されているとともに、凹部間の壁部の表面に反射低減処理が施されている。
以上の構成により、スクリーンに入射する外光は、凹部間の壁部により遮られ、凹部の底部分に入射することが抑制されるとともに、凹部間の壁部の表面にて反射されることも抑制される。すなわち、外光は、観察者のいる視認側に反射されることが抑制される。
一方、スクリーンに対して略垂直方向に設置されたプロジェクターからの画像光は、各凹部の底部分にて反射されることで、視認側に向い、観察者にて投影画像として認識される。
特許文献1に記載のスクリーンは、表面に多数の凹部が規則的に形成されている。また、このスクリーンは、凹部の底部分に光を反射させる処理が施されているとともに、凹部間の壁部の表面に反射低減処理が施されている。
以上の構成により、スクリーンに入射する外光は、凹部間の壁部により遮られ、凹部の底部分に入射することが抑制されるとともに、凹部間の壁部の表面にて反射されることも抑制される。すなわち、外光は、観察者のいる視認側に反射されることが抑制される。
一方、スクリーンに対して略垂直方向に設置されたプロジェクターからの画像光は、各凹部の底部分にて反射されることで、視認側に向い、観察者にて投影画像として認識される。
しかしながら、特許文献1に記載のスクリーンでは、例えば、スクリーンに対して斜め下方にプロジェクターが設置され、斜め下方から画像光がスクリーンに投射される場合に、以下の問題が生じることとなる。
すなわち、プロジェクターにて斜め下方から投射された画像光は、外光と同様に、凹部間の壁部により遮られ、凹部の底部分に入射することが抑制されるとともに、凹部間の壁部の表面にて反射されることも抑制される。すなわち、スクリーンにて反射され、視認側に向う画像光の光量が低減し、投影画像の輝度が低下してしまう。
すなわち、プロジェクターにて斜め下方から投射された画像光は、外光と同様に、凹部間の壁部により遮られ、凹部の底部分に入射することが抑制されるとともに、凹部間の壁部の表面にて反射されることも抑制される。すなわち、スクリーンにて反射され、視認側に向う画像光の光量が低減し、投影画像の輝度が低下してしまう。
本発明の目的は、外光の影響による投影画像のコントラスト低下を抑制しつつ、投影画像の輝度を向上できるスクリーンを提供することにある。
本発明のスクリーンは、投影画像を表示するスクリーンであって、入射した光を反射させる反射面を有する基材と、前記反射面から突出する突起部とを備え、前記突起部は、当該スクリーンの自重が掛かる側を下、その反対側を上とした場合に、下方側に向く第1の外面と、前記突起部の先端に形成された第2の外面とを備え、前記第1の外面及び前記第2の外面は、入射した光を反射させる光反射特性を有することを特徴とする。
ここで、第1の外面としては、下方側に向く外面であればよく、水平面に対して平行した面の他、水平面に対して傾斜し、斜め下方側に向く面であっても構わない。
ここで、第1の外面としては、下方側に向く外面であればよく、水平面に対して平行した面の他、水平面に対して傾斜し、斜め下方側に向く面であっても構わない。
本発明では、スクリーンは、下方側に向く第1の外面、及び先端に形成された第2の外面が光反射特性を有する突起部を備える。
このことにより、スクリーンに対して斜め上方から入射する外光は、突起部により遮られ、反射面に入射することが抑制される。すなわち、外光は、観察者のいる視認側に反射されることが抑制される。
一方、スクリーンに対して斜め下方に設置されたプロジェクターからの画像光は、突起部により遮られることなく、反射面、第1の外面、及び第2の外面にて反射されることで、視認側に向い、観察者に投影画像として認識される。
したがって、会議室や学校の教室等の明室環境下において、外光の影響による投影画像のコントラスト低下を抑制しつつ、スクリーンにて反射され、視認側に向う画像光の光量を増加でき、投影画像の輝度を向上できる。
また、プロジェクターからの画像光は、外光が突起部により遮られることで影となる部分(反射面、第1の外面)に入射し、反射されるので、投影画像を鮮鋭な画像とすることができる。
このことにより、スクリーンに対して斜め上方から入射する外光は、突起部により遮られ、反射面に入射することが抑制される。すなわち、外光は、観察者のいる視認側に反射されることが抑制される。
一方、スクリーンに対して斜め下方に設置されたプロジェクターからの画像光は、突起部により遮られることなく、反射面、第1の外面、及び第2の外面にて反射されることで、視認側に向い、観察者に投影画像として認識される。
したがって、会議室や学校の教室等の明室環境下において、外光の影響による投影画像のコントラスト低下を抑制しつつ、スクリーンにて反射され、視認側に向う画像光の光量を増加でき、投影画像の輝度を向上できる。
また、プロジェクターからの画像光は、外光が突起部により遮られることで影となる部分(反射面、第1の外面)に入射し、反射されるので、投影画像を鮮鋭な画像とすることができる。
ところで、従来のスクリーンでは、スクリーンの法線に対してある角度以上から投影画像を観察する場合には、凹部間の壁部の表面にて画像光の反射が抑制されているとともに、凹部の底部分にて反射された画像光が凹部間の壁部に遮られて観察者に届かない。すなわち、従来のスクリーンでは、視野角の狭いものとなる。
これに対して、本発明では、突起部の先端に形成された第2の外面が光反射特性を有し、画像光の一部が第2の外面にて反射されるため、上記ある角度以上からでも投影画像を観察することができ、視野角を向上させることができる。
これに対して、本発明では、突起部の先端に形成された第2の外面が光反射特性を有し、画像光の一部が第2の外面にて反射されるため、上記ある角度以上からでも投影画像を観察することができ、視野角を向上させることができる。
ところで、従来のスクリーンでは、多数の凹部が一定の間隔で規則的に形成されている。このため、反射低減処理が施された凹部間の壁部の表面構造(格子構造)と、プロジェクターに用いられる液晶パネル等の光変調素子の画素構造(画素を仕切るブラックマトリクスの格子構造)とによる光の干渉が生じ、投影画像にスジ状の干渉縞(モアレ)が発生してしまう。
これに対して、本発明では、突起部の先端に形成された第2の外面に光反射特性を持たせ、反射面と第2の外面との輝度差を小さくしている。このため、従来と同様に突起部を平面視で格子状に形成した場合であっても、突起部における第2の外面の平面構造と、プロジェクターに用いられる光変調素子の画素構造とによる光の干渉を抑制でき、投影画像にモアレが発生することを抑制できる。
これに対して、本発明では、突起部の先端に形成された第2の外面に光反射特性を持たせ、反射面と第2の外面との輝度差を小さくしている。このため、従来と同様に突起部を平面視で格子状に形成した場合であっても、突起部における第2の外面の平面構造と、プロジェクターに用いられる光変調素子の画素構造とによる光の干渉を抑制でき、投影画像にモアレが発生することを抑制できる。
本発明のスクリーンでは、前記突起部は、上方側に向く第3の外面を備え、前記第3の外面は、入射した光を吸収する光吸収特性を有することが好ましい。
ここで、第3の外面としては、上方側に向く外面であればよく、水平面に対して平行した面の他、水平面に対して傾斜し、斜め上方側に向く面であっても構わない。
本発明では、突起部における上方側に向く第3の外面が光吸収特性を有しているため、スクリーンに入射した外光を突起部にて遮るとともに、突起部に入射した外光を第3の外面に吸収させることができる。このため、スクリーンを介して視認側に向う外光の光量をより一層低減でき、投影画像のコントラスト低下をより一層抑制できる。
ここで、第3の外面としては、上方側に向く外面であればよく、水平面に対して平行した面の他、水平面に対して傾斜し、斜め上方側に向く面であっても構わない。
本発明では、突起部における上方側に向く第3の外面が光吸収特性を有しているため、スクリーンに入射した外光を突起部にて遮るとともに、突起部に入射した外光を第3の外面に吸収させることができる。このため、スクリーンを介して視認側に向う外光の光量をより一層低減でき、投影画像のコントラスト低下をより一層抑制できる。
本発明のスクリーンでは、前記突起部は、互いに接することなく独立した状態で複数設けられていることが好ましい。
本発明では、突起部が上述した状態で複数設けられているので、複数の突起部における各第3の外面の平面構造と、プロジェクターに用いられる光変調素子の画素構造とを異なるものとすることができる。このため、光の干渉が起こり難くなり、投影画像にモアレが発生することをさらに抑制できる。
本発明では、突起部が上述した状態で複数設けられているので、複数の突起部における各第3の外面の平面構造と、プロジェクターに用いられる光変調素子の画素構造とを異なるものとすることができる。このため、光の干渉が起こり難くなり、投影画像にモアレが発生することをさらに抑制できる。
本発明のスクリーンでは、前記突起部は、前記第1の外面を1つのみ有し、前記第1の外面は、水平面に平行するように構成されていることが好ましい。
ところで、第1の外面が水平面に対して傾斜し、斜め左下方側あるいは斜め右下方側に向く面であった場合には、スクリーンに対して側方から入射する外光(例えば、窓から室内に入り込む光等)の一部は、第1の外面にて反射し、反射面を介して視認側に向うこととなる。すなわち、スクリーンを介して視認側に向う外光の光量を低減することが難しく、投影画像のコントラスト低下を抑制することが難しい。
これに対して、本発明では、突起部は、水平面に平行する第1の外面を1つのみ有する。
このことにより、スクリーンに対して側方から入射する外光の一部が第1の外面にて反射することを抑制でき、例えば、他の突起部の上述した第3の外面等に入射させることができる。すなわち、スクリーンを介して視認側に向う外光の光量を低減でき、投影画像のコントラスト低下をさらに抑制できる。
ところで、第1の外面が水平面に対して傾斜し、斜め左下方側あるいは斜め右下方側に向く面であった場合には、スクリーンに対して側方から入射する外光(例えば、窓から室内に入り込む光等)の一部は、第1の外面にて反射し、反射面を介して視認側に向うこととなる。すなわち、スクリーンを介して視認側に向う外光の光量を低減することが難しく、投影画像のコントラスト低下を抑制することが難しい。
これに対して、本発明では、突起部は、水平面に平行する第1の外面を1つのみ有する。
このことにより、スクリーンに対して側方から入射する外光の一部が第1の外面にて反射することを抑制でき、例えば、他の突起部の上述した第3の外面等に入射させることができる。すなわち、スクリーンを介して視認側に向う外光の光量を低減でき、投影画像のコントラスト低下をさらに抑制できる。
本発明のスクリーンでは、前記突起部は、入射した光を吸収する光吸収特性を有し、上方側に向く第3の外面を備え、前記第3の外面は、前記第1の外面に隣接して配置されていることが好ましい。
ところで、突起部において、水平面に平行する第1の外面に隣接して配置される外面が、例えば、第1の外面に対して直交する面(以下、直交面)で構成されていた場合には、以下の問題が生じる。
例えば、直交面に光反射特性を持たせた場合には、上記同様に、スクリーンに対して側方から入射する外光の一部が直交面にて反射し、反射面を介して視認側に向うため、投影画像のコントラスト低下を抑制することが難しい。
また、例えば、直交面に光吸収特性を持たせた場合には、複数の突起部のうちスクリーンの左右両側に設けられた突起部(画像光の入射角が大きい位置に配置された突起部)において、プロジェクターからの画像光の一部は、直交面に入射して吸収されてしまう。すなわち、スクリーンにて反射される画像光の光量が低減し、投影画像の輝度を向上させることが難しい。
ところで、突起部において、水平面に平行する第1の外面に隣接して配置される外面が、例えば、第1の外面に対して直交する面(以下、直交面)で構成されていた場合には、以下の問題が生じる。
例えば、直交面に光反射特性を持たせた場合には、上記同様に、スクリーンに対して側方から入射する外光の一部が直交面にて反射し、反射面を介して視認側に向うため、投影画像のコントラスト低下を抑制することが難しい。
また、例えば、直交面に光吸収特性を持たせた場合には、複数の突起部のうちスクリーンの左右両側に設けられた突起部(画像光の入射角が大きい位置に配置された突起部)において、プロジェクターからの画像光の一部は、直交面に入射して吸収されてしまう。すなわち、スクリーンにて反射される画像光の光量が低減し、投影画像の輝度を向上させることが難しい。
本発明では、光吸収特性を有する第3の外面は、水平面に平行する第1の外面に隣接して配置されている。すなわち、第1の外面に隣接して配置される外面は、第1の外面に対して鋭角を成す第3の外面で構成されている。
このことにより、スクリーンに対して側方から入射する外光の一部は、第3の外面にて吸収されることとなり、反射されることがない。このため、スクリーンを介して視認側に向う外光の光量を低減でき、投影画像のコントラスト低下を抑制できる。
また、水平面に平行する第1の外面に対して第3の外面が鋭角を成しているため、複数の突起部のうちスクリーンの左右両側に設けられた突起部においても、プロジェクターからの画像光の一部は、第3の外面にて遮られることがなく、反射面あるいは他の突起部の第1の外面にて反射され、視認側に向うこととなる。すなわち、スクリーンにて反射される画像光の光量を増加させることができ、投影画像の輝度をより向上させることができる。
このことにより、スクリーンに対して側方から入射する外光の一部は、第3の外面にて吸収されることとなり、反射されることがない。このため、スクリーンを介して視認側に向う外光の光量を低減でき、投影画像のコントラスト低下を抑制できる。
また、水平面に平行する第1の外面に対して第3の外面が鋭角を成しているため、複数の突起部のうちスクリーンの左右両側に設けられた突起部においても、プロジェクターからの画像光の一部は、第3の外面にて遮られることがなく、反射面あるいは他の突起部の第1の外面にて反射され、視認側に向うこととなる。すなわち、スクリーンにて反射される画像光の光量を増加させることができ、投影画像の輝度をより向上させることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔スクリーンの構成〕
図1は、第1実施形態におけるスクリーン1の使用状態を模式的に示す図である。
図2及び図3は、スクリーン1の構成を模式的に示す図である。具体的に、図2はスクリーン1の前面側の構成を上方側から見た斜視図であり、図3はスクリーン1の縦断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、スクリーン1において、プロジェクターPJが設置される側を「前面側」、前面側の反対側を「背面側」、当該スクリーン1の自重が掛かる側を「下」、その反対側を「上」として記載する。
スクリーン1は、横長矩形状の反射型スクリーンで構成され、図1に示すように、斜め下方に配設された近接投射型のプロジェクターPJからの画像光を反射させ、投影画像を表示する。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔スクリーンの構成〕
図1は、第1実施形態におけるスクリーン1の使用状態を模式的に示す図である。
図2及び図3は、スクリーン1の構成を模式的に示す図である。具体的に、図2はスクリーン1の前面側の構成を上方側から見た斜視図であり、図3はスクリーン1の縦断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、スクリーン1において、プロジェクターPJが設置される側を「前面側」、前面側の反対側を「背面側」、当該スクリーン1の自重が掛かる側を「下」、その反対側を「上」として記載する。
スクリーン1は、横長矩形状の反射型スクリーンで構成され、図1に示すように、斜め下方に配設された近接投射型のプロジェクターPJからの画像光を反射させ、投影画像を表示する。
このスクリーン1は、図2または図3に示すように、背面側に配設される基材2と、基材2の前面側に設けられた突起部3とを備える。
基材2は、横長矩形状の板体で構成されている。
この基材2において、一方の板面2A(図3)には、図2または図3に示すように、入射した光を反射させるとともに、反射光を拡散させる第1の反射層21が形成されている。
すなわち、第1の反射層21の表面が本発明に係る反射面21Aに相当する。
なお、第1の反射層21としては、一般的な反射型スクリーンで用いられる反射層の構成を採用でき、例えば、白色の樹脂層、あるいは、アルミニウム、チタン、ニッケル等の金属膜等を採用できる。また、反射光を拡散させる効果を持たせるために、金属膜等の表面に微細な凹凸を形成した構成や、金属膜等に例えばアルミナ、シリカ、その他の無機粒子を含んだ光拡散層を形成した構成を採用しても構わない。
基材2は、横長矩形状の板体で構成されている。
この基材2において、一方の板面2A(図3)には、図2または図3に示すように、入射した光を反射させるとともに、反射光を拡散させる第1の反射層21が形成されている。
すなわち、第1の反射層21の表面が本発明に係る反射面21Aに相当する。
なお、第1の反射層21としては、一般的な反射型スクリーンで用いられる反射層の構成を採用でき、例えば、白色の樹脂層、あるいは、アルミニウム、チタン、ニッケル等の金属膜等を採用できる。また、反射光を拡散させる効果を持たせるために、金属膜等の表面に微細な凹凸を形成した構成や、金属膜等に例えばアルミナ、シリカ、その他の無機粒子を含んだ光拡散層を形成した構成を採用しても構わない。
突起部3は、図2または図3に示すように、反射面21Aから法線方向に突出した部分である。そして、この突起部3は、前面側から見て、左右方向に延び上下方向に並設された複数の横壁3Hと、上下方向に延び左右方向に並設された複数の縦壁3Vとを備え、これら各壁3H,3Vが互いに交差した格子状に形成されている。
なお、本実施形態では、複数の横壁3Hの配設ピッチ、及び複数の縦壁3Vの配設ピッチは、数100μm程度に設定されている。さらに、複数の横壁3H及び複数の縦壁3Vの高さ寸法は、同一に設定され、数100μm程度に設定されている。
各横壁3Hにおいて、下方側に向く(法線方向が下方側に向く)第1の外面としての下面4には、図3に示すように、入射した光束を拡散させて反射する第2の反射層41が形成されている。
なお、本実施形態では、複数の横壁3Hの配設ピッチ、及び複数の縦壁3Vの配設ピッチは、数100μm程度に設定されている。さらに、複数の横壁3H及び複数の縦壁3Vの高さ寸法は、同一に設定され、数100μm程度に設定されている。
各横壁3Hにおいて、下方側に向く(法線方向が下方側に向く)第1の外面としての下面4には、図3に示すように、入射した光束を拡散させて反射する第2の反射層41が形成されている。
また、各横壁3Hにおいて、上方側に向く(法線方向が上方側に向く)第3の外面としての上面5には、図3に示すように、入射した光を吸収する第1の光吸収層51が形成されている。
なお、第1の光吸収層51としては、例えば、黒色塗料あるいは黒色染料を含んだ樹脂層等が例示できる。
さらに、各縦壁3Vにおいて、左右方向にそれぞれ向く(法線方向が左右方向にそれぞれ向く)左側面6及び右側面7には、図2または図3に示すように、入射した光を吸収する第2の光吸収層61,71が形成されている。
なお、第2の光吸収層61,71としては、第1の光吸収層51と同様の材料で構成してもよく、あるいは、異なる材料で構成しても構わない。
なお、第1の光吸収層51としては、例えば、黒色塗料あるいは黒色染料を含んだ樹脂層等が例示できる。
さらに、各縦壁3Vにおいて、左右方向にそれぞれ向く(法線方向が左右方向にそれぞれ向く)左側面6及び右側面7には、図2または図3に示すように、入射した光を吸収する第2の光吸収層61,71が形成されている。
なお、第2の光吸収層61,71としては、第1の光吸収層51と同様の材料で構成してもよく、あるいは、異なる材料で構成しても構わない。
また、突起部3の先端に形成された第2の外面としての先端面8は、基材2の板面2Aに平行する平坦状に形成されている。そして、先端面8には、図3に示すように、入射した光を拡散させて反射する第3の反射層81が形成されている。
なお、第2,第3の反射層41,81としては、入射した光を拡散させて反射する材料であれば、第1の反射層21と同様の材料で構成してもよく、あるいは、異なる材料で構成しても構わない。
なお、第2,第3の反射層41,81としては、入射した光を拡散させて反射する材料であれば、第1の反射層21と同様の材料で構成してもよく、あるいは、異なる材料で構成しても構わない。
そして、プロジェクターPJにて斜め下方から投射された画像光L1(図3)は、上述したスクリーン1にて以下に示すように反射されることとなる。
すなわち、第1の反射層21に入射した画像光L1は、第1の反射層21にて反射され、さらに、第2の反射層41にて反射される。また、第2の反射層41に入射した画像光L1は、第2の反射層41にて反射され、さらに、第1の反射層21にて反射される。さらに、第3の反射層81に入射した画像光L1は、第3の反射層81にて反射される。
そして、上述したように第1〜第3の反射層21,41,81にて反射された画像光L1は、観察者のいる視認側(プロジェクターPJが設置された側)に向い、観察者にて投影画像として認識される。
すなわち、第1の反射層21に入射した画像光L1は、第1の反射層21にて反射され、さらに、第2の反射層41にて反射される。また、第2の反射層41に入射した画像光L1は、第2の反射層41にて反射され、さらに、第1の反射層21にて反射される。さらに、第3の反射層81に入射した画像光L1は、第3の反射層81にて反射される。
そして、上述したように第1〜第3の反射層21,41,81にて反射された画像光L1は、観察者のいる視認側(プロジェクターPJが設置された側)に向い、観察者にて投影画像として認識される。
一方、画像光L1以外の光、例えば、天井等に設置された蛍光灯等から照明される光、あるいは、窓から室内に入り込んだ光等の外光L2(図3)は、上述したスクリーン1にて以下に示すように吸収されることとなる。
すなわち、蛍光灯等から照明される外光L2は、主に上方側からスクリーン1に向うため、図3に示すように、複数の横壁3Hにて遮断されるとともに、第1の光吸収層51にて吸収される。
また、具体的な図示は省略したが、窓から室内に入り込んだ外光L2は、主に左右側方からスクリーン1に向うため、複数の縦壁3Vにて遮断されるとともに、第2の光吸収層61,71にて吸収される。
すなわち、蛍光灯等から照明される外光L2は、主に上方側からスクリーン1に向うため、図3に示すように、複数の横壁3Hにて遮断されるとともに、第1の光吸収層51にて吸収される。
また、具体的な図示は省略したが、窓から室内に入り込んだ外光L2は、主に左右側方からスクリーン1に向うため、複数の縦壁3Vにて遮断されるとともに、第2の光吸収層61,71にて吸収される。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、スクリーン1は、下方側に向く下面4、及び先端に形成された先端面8が光反射特性を有する突起部3を備える。
このことにより、外光L2は、突起部3により遮られ、反射面21Aに入射することが抑制される。すなわち、外光L2は、観察者のいる視認側に反射されることが抑制される。
一方、スクリーン1に対して斜め下方に設置されたプロジェクターPJからの画像光L1は、突起部3により遮られることなく、反射面21A、下面4(第2の反射層41)、及び先端面8(第3の反射層81)にて反射されることで、視認側に向い、観察者に投影画像として認識される。
したがって、会議室や学校の教室等の明室環境下において、外光L2の影響による投影画像のコントラスト低下を抑制しつつ、スクリーン1にて反射され、視認側に向う画像光L1の光量を増加でき、投影画像の輝度を向上できる。
また、画像光L1は、外光L2が突起部3により遮られることで影となる部分(反射面21A、下面4)に入射し、反射されるので、投影画像を鮮鋭な画像とすることができる。
そして、上述したように投影画像の輝度を向上できるため、投影画像の輝度を向上させるためにプロジェクターPJ側で光源の消費電力を向上させる必要がなく、プロジェクターPJの省電力化も図れる。
本実施形態では、スクリーン1は、下方側に向く下面4、及び先端に形成された先端面8が光反射特性を有する突起部3を備える。
このことにより、外光L2は、突起部3により遮られ、反射面21Aに入射することが抑制される。すなわち、外光L2は、観察者のいる視認側に反射されることが抑制される。
一方、スクリーン1に対して斜め下方に設置されたプロジェクターPJからの画像光L1は、突起部3により遮られることなく、反射面21A、下面4(第2の反射層41)、及び先端面8(第3の反射層81)にて反射されることで、視認側に向い、観察者に投影画像として認識される。
したがって、会議室や学校の教室等の明室環境下において、外光L2の影響による投影画像のコントラスト低下を抑制しつつ、スクリーン1にて反射され、視認側に向う画像光L1の光量を増加でき、投影画像の輝度を向上できる。
また、画像光L1は、外光L2が突起部3により遮られることで影となる部分(反射面21A、下面4)に入射し、反射されるので、投影画像を鮮鋭な画像とすることができる。
そして、上述したように投影画像の輝度を向上できるため、投影画像の輝度を向上させるためにプロジェクターPJ側で光源の消費電力を向上させる必要がなく、プロジェクターPJの省電力化も図れる。
また、突起部3の先端に形成された先端面8が光反射特性を有し、画像光L1の一部が先端面8(第3の反射層81)にて反射されるため、スクリーン1の法線に対して比較的に大きい角度からでも投影画像を観察することができ、視野角を向上させることができる。
さらに、突起部3の先端に形成された先端面8に光反射特性を持たせ、反射面21Aと先端面8(第3の反射層81)との輝度差を小さくしている。このため、従来と同様に突起部3を平面視で格子状に形成した場合であっても、突起部3における先端面8(第3の反射層81)の平面構造と、プロジェクターPJに用いられる液晶パネル等の光変調素子の画素構造(画素を仕切るブラックマトリクスの格子構造)とによる光の干渉を抑制でき、投影画像にモアレが発生することを抑制できる。
さらに、突起部3の先端に形成された先端面8に光反射特性を持たせ、反射面21Aと先端面8(第3の反射層81)との輝度差を小さくしている。このため、従来と同様に突起部3を平面視で格子状に形成した場合であっても、突起部3における先端面8(第3の反射層81)の平面構造と、プロジェクターPJに用いられる液晶パネル等の光変調素子の画素構造(画素を仕切るブラックマトリクスの格子構造)とによる光の干渉を抑制でき、投影画像にモアレが発生することを抑制できる。
また、突起部3における上面5、左側面6、及び右側面7が光吸収特性を有しているため、外光L2を突起部3にて遮るとともに、突起部3に入射した外光L2を上記各面5〜7(各光吸収層51,61,71)に吸収させることができる。このため、スクリーン1を介して視認側に向う外光L2の光量をより一層低減でき、投影画像のコントラスト低下をより一層抑制できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図4は、第2実施形態におけるスクリーン1の構成を模式的に示す図である。具体的に、図4は、スクリーン1の前面側の構成を上方側から見た斜視図である。
本実施形態は、前記第1実施形態に対して、図4に示すように、突起部3を互いに接することなく独立した状態で複数設けた点が異なるのみである。その他の構成は、前記第1実施形態と同様の構成である。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図4は、第2実施形態におけるスクリーン1の構成を模式的に示す図である。具体的に、図4は、スクリーン1の前面側の構成を上方側から見た斜視図である。
本実施形態は、前記第1実施形態に対して、図4に示すように、突起部3を互いに接することなく独立した状態で複数設けた点が異なるのみである。その他の構成は、前記第1実施形態と同様の構成である。
第2実施形態における複数の突起部3は、全て同一の形状を有し、図4に示すように、板面2Aに平行する面で切断した断面形状が直角二等辺三角形となり、反射面21Aから法線方向に延びる三角柱形状を有している。
すなわち、突起部3は、図4に示すように、断面直角二等辺三角形状の斜辺に対応する第1の外面としての下面4と、三角柱形状の底面に対応する第2の外面としての先端面8と、断面直角三角形状の他の2辺に対応する第3の外面としての第1,第2の上面5A,5Bとで外面が構成されている。
そして、突起部3は、図4に示すように、下面4が下方側に向き、かつ水平面に平行するように設けられている。
すなわち、第1の上面5Aは、図4に示すように、前面側から見て平面視で、斜め左上方側を向くこととなる。また、第2の上面5Bは、斜め右上方側を向くこととなる。さらに、先端面8は、前記第1実施形態と同様に、板面2Aに平行する平坦状に形成されている。
すなわち、突起部3は、図4に示すように、断面直角二等辺三角形状の斜辺に対応する第1の外面としての下面4と、三角柱形状の底面に対応する第2の外面としての先端面8と、断面直角三角形状の他の2辺に対応する第3の外面としての第1,第2の上面5A,5Bとで外面が構成されている。
そして、突起部3は、図4に示すように、下面4が下方側に向き、かつ水平面に平行するように設けられている。
すなわち、第1の上面5Aは、図4に示すように、前面側から見て平面視で、斜め左上方側を向くこととなる。また、第2の上面5Bは、斜め右上方側を向くこととなる。さらに、先端面8は、前記第1実施形態と同様に、板面2Aに平行する平坦状に形成されている。
また、下面4及び先端面8には、前記第1実施形態と同様に、第2の反射層41及び第3の反射層81が形成されている。
さらに、第1,第2の上面5A,5Bには、前記第1実施形態と同様に、第1の光吸収層51が形成されている。
そして、複数の突起部3は、図4に示すように、水平方向に所定のピッチで配設される。また、複数の突起部3は、水平方向に配設された複数の突起部3の一群と、当該一群に隣接する他の一群とは、図4に示すように、前記ピッチの1/2だけずれた状態で配設されている。すなわち、複数の突起部3は、千鳥状に配設されている。
なお、本実施形態では、複数の突起部3の水平方向の配設ピッチ、水平方向に配設される複数の突起部3の一群と当該一群に隣接する他の一群との間隔、及び複数の突起部3の高さ寸法は、数100μm程度に設定されている。
さらに、第1,第2の上面5A,5Bには、前記第1実施形態と同様に、第1の光吸収層51が形成されている。
そして、複数の突起部3は、図4に示すように、水平方向に所定のピッチで配設される。また、複数の突起部3は、水平方向に配設された複数の突起部3の一群と、当該一群に隣接する他の一群とは、図4に示すように、前記ピッチの1/2だけずれた状態で配設されている。すなわち、複数の突起部3は、千鳥状に配設されている。
なお、本実施形態では、複数の突起部3の水平方向の配設ピッチ、水平方向に配設される複数の突起部3の一群と当該一群に隣接する他の一群との間隔、及び複数の突起部3の高さ寸法は、数100μm程度に設定されている。
そして、プロジェクターPJにて斜め下方から投射された画像光L1は、具体的な図示は省略したが、前記第1実施形態と同様に、第1〜第3の反射層21,41,81に入射して反射され、視認側に向い、観察者にて投影画像として認識される。
一方、画像光L1以外の外光L2は、複数の突起部3にて遮断されるとともに、第1の光吸収層51にて吸収される。
一方、画像光L1以外の外光L2は、複数の突起部3にて遮断されるとともに、第1の光吸収層51にて吸収される。
上述した第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、突起部3が互いに接することなく独立した状態で複数設けられているので、複数の突起部3における各先端面8(各第3の反射層81)の平面構造と、プロジェクターPJに用いられる液晶パネル等の光変調素子の画素構造とを異なるものとすることができる。このため、光の干渉が起こり難くなり、投影画像にモアレが発生することをさらに抑制できる。
本実施形態では、突起部3が互いに接することなく独立した状態で複数設けられているので、複数の突起部3における各先端面8(各第3の反射層81)の平面構造と、プロジェクターPJに用いられる液晶パネル等の光変調素子の画素構造とを異なるものとすることができる。このため、光の干渉が起こり難くなり、投影画像にモアレが発生することをさらに抑制できる。
また、突起部3は、水平面に平行する下面4を1つのみ有する。
このことにより、スクリーン1に対して側方から入射する外光L2の一部が下面4にて反射することを抑制でき、他の突起部3の第1、第2の上面5A,5Bに入射させることができる。すなわち、スクリーン1を介して視認側に向う外光L2の光量を低減でき、投影画像のコントラスト低下をさらに抑制できる。
さらに、光吸収特性を有する第1,第2の上面5A,5Bは、水平面に平行する下面4に隣接して配置されている。すなわち、下面4に隣接して配置される外面は、下面4に対して鋭角を成す第1,第2の上面5A,5Bで構成されている。
このことにより、スクリーン1に対して側方から入射する外光L2の一部は、第1、第2の上面5A,5B(第1の光吸収層51)にて吸収されることとなり、反射されることがない。このため、スクリーン1を介して視認側に向う外光L2の光量を低減でき、投影画像のコントラスト低下を抑制できる。
このことにより、スクリーン1に対して側方から入射する外光L2の一部が下面4にて反射することを抑制でき、他の突起部3の第1、第2の上面5A,5Bに入射させることができる。すなわち、スクリーン1を介して視認側に向う外光L2の光量を低減でき、投影画像のコントラスト低下をさらに抑制できる。
さらに、光吸収特性を有する第1,第2の上面5A,5Bは、水平面に平行する下面4に隣接して配置されている。すなわち、下面4に隣接して配置される外面は、下面4に対して鋭角を成す第1,第2の上面5A,5Bで構成されている。
このことにより、スクリーン1に対して側方から入射する外光L2の一部は、第1、第2の上面5A,5B(第1の光吸収層51)にて吸収されることとなり、反射されることがない。このため、スクリーン1を介して視認側に向う外光L2の光量を低減でき、投影画像のコントラスト低下を抑制できる。
また、水平面に平行する下面4に対して第1,第2の上面5A,5Bが鋭角を成しているため、複数の突起部3のうちスクリーン1の左右両側に設けられた突起部3(画像光L1の入射角が大きい位置に配置された突起部3)においても、プロジェクターPJからの画像光L1の一部は、第1,第2の上面5A,5Bにて遮られることがなく、反射面21Aあるいは他の突起部3の下面4にて反射され、視認側に向うこととなる。すなわち、スクリーン1にて反射される画像光L1の光量を増加させることができ、投影画像の輝度をより向上させることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
図5は、前記第1実施形態の変形例を示す図である。具体的に、図5は、スクリーン1の前面側の構成を上方側から見た斜視図である。
前記第1実施形態では、突起部3は、複数の横壁3H及び複数の縦壁3Vがそれぞれ水平方向及び鉛直方向に延び、平面視で格子状に形成されていたが、これに限らず、図5に示す形状を採用しても構わない。
図5に示す突起部3は、複数の横壁3H及び複数の縦壁3Vがそれぞれ水平方向及び鉛直方向に対して交差する方向に延び、横壁3H及び縦壁3Vにて構成される単位構造が平面視で菱形形状を有する。
そして、このように突起部3を形成した場合には、前記第1実施形態で説明した突起部3に対して、左側面6及び右側面7が省略され、光反射特性を有する下面4及び先端面8と、光吸収特性を有する上面5のみが形成されることとなる。
図5は、前記第1実施形態の変形例を示す図である。具体的に、図5は、スクリーン1の前面側の構成を上方側から見た斜視図である。
前記第1実施形態では、突起部3は、複数の横壁3H及び複数の縦壁3Vがそれぞれ水平方向及び鉛直方向に延び、平面視で格子状に形成されていたが、これに限らず、図5に示す形状を採用しても構わない。
図5に示す突起部3は、複数の横壁3H及び複数の縦壁3Vがそれぞれ水平方向及び鉛直方向に対して交差する方向に延び、横壁3H及び縦壁3Vにて構成される単位構造が平面視で菱形形状を有する。
そして、このように突起部3を形成した場合には、前記第1実施形態で説明した突起部3に対して、左側面6及び右側面7が省略され、光反射特性を有する下面4及び先端面8と、光吸収特性を有する上面5のみが形成されることとなる。
また、前記第1実施形態及び図5に示す例では、複数の横壁3Hの配設ピッチは、全て同一に設定されていたが、これに限らず、全て異なるように設定してもよく、領域毎に段階的に異なるように設定してもよい。複数の縦壁3Vの配設ピッチも同様である。
図6は、前記第2実施形態の変形例を示す図である。具体的に、図6は、スクリーン1に設けられた1つの突起部3のみを上方側から見た斜視図である。
前記第2実施形態では、突起部3は、断面直角二等辺三角形状を有する三角柱状に構成されていたが、これに限らず、図6に示す形状を採用しても構わない。
図6(A)に示す突起部3は、水平面に平行した下面4及び上面5と、下面4及び上面5に直交する左側面6及び右側面7と、先端面8とを有する四角柱状に構成されている。
そして、このように突起部3を構成した場合には、下面4及び先端面8に光反射特性を持たせ、上面5、左側面6及び右側面7に光吸収特性を持たせる。
前記第2実施形態では、突起部3は、断面直角二等辺三角形状を有する三角柱状に構成されていたが、これに限らず、図6に示す形状を採用しても構わない。
図6(A)に示す突起部3は、水平面に平行した下面4及び上面5と、下面4及び上面5に直交する左側面6及び右側面7と、先端面8とを有する四角柱状に構成されている。
そして、このように突起部3を構成した場合には、下面4及び先端面8に光反射特性を持たせ、上面5、左側面6及び右側面7に光吸収特性を持たせる。
また、図6(B)に示す突起部3は、断面楕円形状を有する略円柱状に構成されている。
そして、このように突起部3を構成した場合には、略円柱状の外周を上下の2つの領域に区画し、下方側に位置する下面4に光反射特性を持たせ、上方側に位置する上面5に光吸収特性を持たせる。また、先端に形成された先端面8にも光反射特性を持たせる。
そして、このように突起部3を構成した場合には、略円柱状の外周を上下の2つの領域に区画し、下方側に位置する下面4に光反射特性を持たせ、上方側に位置する上面5に光吸収特性を持たせる。また、先端に形成された先端面8にも光反射特性を持たせる。
さらに、図6(C)に示す突起部3は、図6(B)に示す突起部3を上下に2分割し、下方側の部位が省略された構成を有する。
そして、このように突起部3を構成した場合には、図6(B)に示す突起部3と同様に上面5に光吸収特性を持たせ、先端面8に光反射特性を持たせるとともに、水平面に平行する下面4に光反射特性を持たせる。
そして、このように突起部3を構成した場合には、図6(B)に示す突起部3と同様に上面5に光吸収特性を持たせ、先端面8に光反射特性を持たせるとともに、水平面に平行する下面4に光反射特性を持たせる。
また、図6(D)に示す突起部3は、上底が下底よりも短い断面等脚台形形状を有する柱状に構成されている。
そして、このように突起部3を構成した場合には、水平面に平行し上方側に向く上面5、前面側から見て斜め左上方側及び斜め右上方側にそれぞれ向く第1,第2の上面5A,5Bに光吸収特性を持たせ、水平面に平行し下方側に向く下面4、及び先端に形成された先端面8に光反射特性を持たせる。
そして、このように突起部3を構成した場合には、水平面に平行し上方側に向く上面5、前面側から見て斜め左上方側及び斜め右上方側にそれぞれ向く第1,第2の上面5A,5Bに光吸収特性を持たせ、水平面に平行し下方側に向く下面4、及び先端に形成された先端面8に光反射特性を持たせる。
前記第2実施形態において、突起部3の形状としては、水平面に平行する下面4を有し、下面4と第1,第2の上面5A,5Bとが鋭角を成すように構成されていればよく、前記第1実施形態で説明した形状に限らない。図6(D)に示す突起部3も同様である。
前記第2実施形態では、各突起部3の水平方向の配設ピッチは、全て同一に設定されていたが、これに限らず、全て異なるように設定してもよく、領域毎に段階的に異なるように設定してもよい。水平方向に配設された複数の突起部3の一群と当該一群に隣接する他の一群との間隔も同様である。なお、図6に示す例を採用する場合でも同様である。
前記第2実施形態では、複数の突起部3は、全て同一の形状で構成されていたが、これに限らず、全て異なるように構成してもよく、領域毎に異なるように構成してもよい。なお、図6に示す例を採用する場合でも同様である。
前記第2実施形態では、各突起部3の水平方向の配設ピッチは、全て同一に設定されていたが、これに限らず、全て異なるように設定してもよく、領域毎に段階的に異なるように設定してもよい。水平方向に配設された複数の突起部3の一群と当該一群に隣接する他の一群との間隔も同様である。なお、図6に示す例を採用する場合でも同様である。
前記第2実施形態では、複数の突起部3は、全て同一の形状で構成されていたが、これに限らず、全て異なるように構成してもよく、領域毎に異なるように構成してもよい。なお、図6に示す例を採用する場合でも同様である。
前記各実施形態では、各面5,5A,5B,6,7に光吸収特性を持たせる際、光吸収層51,61,71を形成していたが、これに限らず、光吸収特性を有する材料で突起部3を構成し、各面5,5A,5B,6,7自体に光吸収特性を持たせた構成(光吸収層51,61,71を省略した構成)としても構わない。
本発明は、投影画像を表示するスクリーンに利用できる。
1・・・スクリーン、2・・・基材、3・・・突起部、4・・・下面(第1の外面)、5,5A,5B・・・上面(第3の外面)、8・・・先端面(第2の外面)、21A・・・反射面。
Claims (5)
- 投影画像を表示するスクリーンであって、
入射した光を反射させる反射面を有する基材と、
前記反射面から突出する突起部とを備え、
前記突起部は、
当該スクリーンの自重が掛かる側を下、その反対側を上とした場合に、
下方側に向く第1の外面と、
前記突起部の先端に形成された第2の外面とを備え、
前記第1の外面及び前記第2の外面は、
入射した光を反射させる光反射特性を有する
ことを特徴とするスクリーン。 - 請求項1に記載のスクリーンにおいて、
前記突起部は、
上方側に向く第3の外面を備え、
前記第3の外面は、
入射した光を吸収する光吸収特性を有する
ことを特徴とするスクリーン。 - 請求項1または請求項2に記載のスクリーンにおいて、
前記突起部は、
互いに接することなく独立した状態で複数設けられている
ことを特徴とするスクリーン。 - 請求項3に記載のスクリーンにおいて、
前記突起部は、
前記第1の外面を1つのみ有し、
前記第1の外面は、
水平面に平行するように構成されている
ことを特徴とするスクリーン。 - 請求項4に記載のスクリーンにおいて、
前記突起部は、
入射した光を吸収する光吸収特性を有し、上方側に向く第3の外面を備え、
前記第3の外面は、
前記第1の外面に隣接して配置されている
ことを特徴とするスクリーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009239021A JP2011085778A (ja) | 2009-10-16 | 2009-10-16 | スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009239021A JP2011085778A (ja) | 2009-10-16 | 2009-10-16 | スクリーン |
Publications (1)
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112782929A (zh) * | 2019-11-04 | 2021-05-11 | 深圳光峰科技股份有限公司 | 一种投影屏幕以及投影系统 |
-
2009
- 2009-10-16 JP JP2009239021A patent/JP2011085778A/ja active Pending
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CN112782929A (zh) * | 2019-11-04 | 2021-05-11 | 深圳光峰科技股份有限公司 | 一种投影屏幕以及投影系统 |
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