JP2011085337A - 弾着観測方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発射された弾の弾着点を推定する方法において、撮像装置にて弾着予想位置近傍を撮像して取得した画像フレームデータから高輝度領域をクラスタ化し、弾着発光に該当するクラスタを抽出する弾着発光判定ステップと、前記弾の種類に応じて、クラスタにおける重心点若しくは発光中心点を弾着予測点とみなす弾着予測点検出ステップと、前記画像フレームデータの時間差分から弾着発光のクラスタの面積差分値が最大となる画像フレームデータを検出し、該最大画像フレームデータに連続する画像フレームデータの最も早い時刻を弾着発光発生時刻と判定する時刻判定ステップと、各画像フレームデータの弾着予測点の平均値を弾着点と推定する弾着点特定ステップと、を備えた。
【選択図】図1
Description
従来は、弾着点を観測するため、まず赤外線映像機器等の撮像装置により、飛翔中の弾が発する光(以下、曳光と称する)、或いは着弾時に発生する強い光(以下、弾着発光と称する)を撮像し、次に、撮像装置により撮像した画像には地面や建造物などの背景も写りこみ、弾着発光は着弾時の砲弾と目標との衝突角度や障害物の影響等によりいびつな形状として撮像されるため、曳光から画像処理を用い飛翔弾の弾道軌跡を逐次計測、推定し、弾着位置を予測していた。
撮像装置にて前記弾の弾着予想位置近傍を撮像して画像フレームデータを取得し、該画像フレームデータから高輝度領域をクラスタ化し、弾着発光に該当するクラスタを抽出する弾着発光判定ステップと、
前記弾の種類に応じて、前記弾着発光のクラスタにおける重心点若しくは発光中心点を弾着予測点とみなす弾着予測点検出ステップと、
前記画像フレームデータの時間差分から弾着発光のクラスタの面積差分値が最大となる画像フレームデータを検出し、該最大画像フレームデータに連続する画像フレームデータの最も早い時刻を弾着発光発生時刻と判定する時刻判定ステップと、
各画像フレームデータの弾着予測点の平均値を算出し、該平均値を弾着点と推定する弾着点特定ステップと、を備えたことを特徴とする。
このように、弾着発光の面積や概ねの距離から弾着発光に該当しないと思われるクラスタを破棄することにより、正確に弾着発光のみを抽出することが可能となり、弾着点を精度良く推定することが可能となる。
これにより、いかなる環境下においても弾着点を精度良く弾着点を推定することが可能となる。
これにより、発射された弾が、目標の手前に着弾したか奥に着弾したかを簡単に判定することが可能となる。
前記弾の弾着予想位置近傍を撮像する撮像装置と、該撮像装置により撮像された画像フレームデータから弾着点を推定する画像処理装置と、を備え、
前記画像処理装置は、撮像装置にて前記弾の弾着予想位置近傍を撮像して画像フレームデータを取得し、該画像フレームデータから高輝度領域をクラスタ化し、弾着発光に該当するクラスタを抽出する弾着発光判定手段と、
前記画像フレームデータの時間差分から弾着発光のクラスタの面積差分値が最大となる画像フレームデータを検出し、該最大画像フレームデータに連続する画像フレームデータの最も早い時刻を弾着発光発生時刻と判定する時刻判定手段と、
各画像フレームデータの弾着予測点の平均値を算出し、該平均値を弾着点と推定する弾着点特定手段と、を備えたことを特徴とする。
さらに、前記弾着点特定手段は、前記弾着予測点に対して環境的要因を補正する補正処理を行うことを特徴とする。
さらにまた、前記時刻判定手段にて得られた弾着発光発生時刻と弾着予時刻とを比較して近弾若しくは遠弾を判定する近弾・遠弾判定手段を備えたことを特徴とする。
さらに、本発明では、遠弾・近弾判定手段にて、弾着予測時刻と弾着発光時刻を比較することにより、近弾・遠弾の判定を行うことができる。
さらにまた、本発明によれば、発射された弾が、目標の手前に着弾したか奥に着弾したかを簡単に判定することが可能となる。
図1は本発明の実施例に係るシステムの全体構成図、図2は本発明の実施例に係る動作を示すフローチャート、図3は本実施例にて特徴量計測方法における発光中心点を説明する図、図4は本実施例にて弾着発生時刻の判定フローを説明する図、図5は本実施例にて弾着点の発光形状を示す図、図6は本実施例にて弾着点の補正を説明する図である。
本実施例の弾着観測システムは、撮像装置1と、該撮像したビデオキャプチャー装置2と、測距装置3と、画像処理装置4と、表示器5とを備える。
前記撮像装置1は、弾着点近傍を撮像する撮像手段であり、好ましくは弾の曳光や弾着発光によって放射される光や電磁波の特徴、特性に応じてそれらを検出することができるセンサを具備したカメラ等が使用され、例えば赤外線映像機器が好適に用いられる。
前記ビデオキャプチャー装置は、前記撮像装置1にて撮像された映像信号が入力され、画像処理装置4に適した形式に変換して画像情報を該画像処理装置4に送出する周知の装
置である。
前記表示器5は、撮像装置1により撮像された画像、或いは画像処理装置4での画像処理工程における諸々の画像が表示される装置であり、例えばCRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられる。
前記画像処理装置4は、内部にCPU、RAM、ROM等を備えるコンピュータとして構成されており、これらの機器の動作により、弾着発光判定手段41、特徴量計測手段42、弾着発光発生時刻判定手段43、弾着点補正/検出手段44、弾着点判定手段45、遠弾・近弾判定手段46が機能するように構成される。
前記特徴量計測手段42は、前記弾着発光判定手段41にて特定された画像フレームデータ中の弾着発光の特徴量を抽出する手段であり、抽出する特徴量として、弾着予測点座標、弾着発光の端点、面積、最大輝度が挙げられる。前記弾着予測点とは、弾着発光から推定される仮の弾着点であり、最終的な弾着点とは異なるものである。
前記弾着点補正/検出手段44は、周囲環境に基づく弾着発光への影響を排除する補正を行い、各画像フレームデータにおける弾着点を検出する手段である。
前記弾着点判定手段45は、各画像フレームデータにおける弾着点の平均値を算出し、弾着点を特定する手段である。
前記遠弾・近弾判定手段46は、弾着予想時刻と弾着発光発生時刻とを比較することにより弾着点が照準点よりも近く着弾した近弾か、若しくは遠く着弾した遠弾かを判定する手段である。
まず、撮像手段1により撮像した映像信号を、ビデオキャプチャー装置2を介して画像処理装置4に画像フレームデータとして取り込む(S1)。このとき、図4(a)に示されるように、時系列に複数の画像フレームデータが得られる。
次いで、画像処理装置4の弾着発光判定手段41にて、平滑化フィルタにより前記画像フレームデータにおけるノイズを低減し(S2)、該画像フレームデータに基づき輝度閾値を設定し、該閾値により2値化処理を行い、高輝度領域を求める(S3)。これは、取得した画像フレームデータの輝度情報に基づいて相対的に高輝度領域を特定する閾値が自動的に設定されるようにしてもよいし、予め閾値を設定して記憶部(図示略)に記憶させておいてもよい。
弾着発光が小さい弾、或いは弾着発光が対象的な形状となる弾の場合、弾着予測点は、弾着発光の重心点を用いる。重心点は、以下の式により得られる。
重心点x座標=(Σ高輝度値画素のx座標)/画素数
重心点y座標=(Σ高輝度値画素のy座標)/画素数
さらに、特徴量計測手段42では、上記した重心点若しくは発光中心点からなる発光予測点の他に、特徴量として、弾着発光の面積、最大輝度等を抽出する。
図5(A)は、弾が真っ直ぐに衝突した場合などにみられ、弾着発光の面積拡大が対称の場合である。前時刻の弾着発光54に対して現時刻の弾着発光53が同心円状に存在する。図5(B)は、弾が傾いて衝突した場合などに見られ、弾着発光の面積拡大が非対称の場合である。前時刻の弾着発光54に対して、現時刻の弾着発光53がずれて存在する。
X座標:XC1=XC0+(L2−L1)/2
Y座標:YC1=YC0+(L2−L1)/2
そして、上記により得られた各画像フレームデータの弾着予測点の平均値を算出し、最終的な弾着点を特定する(S10)。
本実施例によれば、発射された弾が、目標の手前に着弾したか奥に着弾したかを簡単に判定することが可能となる。
2 ビデオキャプチャー装置
3 測距装置
4 画像処理装置
5 表示器
41 弾着発光判定手段
42 特徴量計測手段
43 発生時刻判定手段
44 弾着点補正/検出手段
45 弾着点判定手段
46 遠弾・近弾判定手段
Claims (8)
- 射撃装置から発射された弾の弾着点を推定する方法において、
撮像装置にて前記弾の弾着予想位置近傍を撮像して画像フレームデータを取得し、該画像フレームデータから高輝度領域をクラスタ化し、弾着発光に該当するクラスタを抽出する弾着発光判定ステップと、
前記弾の種類に応じて、前記弾着発光のクラスタにおける重心点若しくは発光中心点を弾着予測点とみなす弾着予測点検出ステップと、
前記画像フレームデータの時間差分から弾着発光のクラスタの面積差分値が最大となる画像フレームデータを検出し、該最大画像フレームデータに連続する画像フレームデータの最も早い時刻を弾着発光発生時刻と判定する時刻判定ステップと、
各画像フレームデータの弾着予測点の平均値を算出し、該平均値を弾着点と推定する弾着点特定ステップと、を備えたことを特徴とする弾着観測方法。 - 前記時刻判定ステップにて、前記弾着発光の面積下限値を示す面積閾値と、前記弾着点の予測位置からの距離を示す弾着点変動閾値とを設定し、該面積閾値と弾着点変動閾値を満たすクラスタのみを弾着発光とすることを特徴とする請求項1記載の弾着観測方法。
- 前記弾着点特定ステップにて、前記弾着予測点に対して環境的要因を補正する補正処理を行うことを特徴とする請求項1記載の弾着観測方法。
- 前記時刻判定ステップにて得られた弾着発光発生時刻と弾着予時刻とを比較して近弾若しくは遠弾を判定することを特徴とする請求項1記載の弾着観測方法。
- 射撃装置から発射された弾の弾着点を推定する弾着観測システムにおいて、
前記弾の弾着予想位置近傍を撮像する撮像装置と、該撮像装置により撮像された画像フレームデータから弾着点を推定する画像処理装置と、を備え、
前記画像処理装置は、撮像装置にて前記弾の弾着予想位置近傍を撮像して画像フレームデータを取得し、該画像フレームデータから高輝度領域をクラスタ化し、弾着発光に該当するクラスタを抽出する弾着発光判定手段と、
前記画像フレームデータの時間差分から弾着発光のクラスタの面積差分値が最大となる画像フレームデータを検出し、該最大画像フレームデータに連続する画像フレームデータの最も早い時刻を弾着発光発生時刻と判定する時刻判定手段と、
各画像フレームデータの弾着予測点の平均値を算出し、該平均値を弾着点と推定する弾着点特定手段と、を備えたことを特徴とする弾着観測システム。 - 前記時刻判定手段は、前記弾着発光の面積下限値を示す面積閾値と、前記弾着点の予測位置からの距離を示す弾着点変動閾値とを設定し、該面積閾値と弾着点変動閾値を満たすクラスタのみを弾着発光とする構成を備えたことを特徴とする請求項5記載の弾着観測システム。
- 前記弾着点特定手段は、前記弾着予測点に対して環境的要因を補正する補正処理を行うことを特徴とする請求項5記載の弾着観測システム。
- 前記時刻判定手段にて得られた弾着発光発生時刻と弾着予時刻とを比較して近弾若しくは遠弾を判定する近弾・遠弾判定手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の弾着観測システム。
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- 2009-10-16 JP JP2009239060A patent/JP5308303B2/ja active Active
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