JP2011084996A - 折り畳み式スロープ、及びこれを使用した車椅子用スロープ - Google Patents

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Abstract

【課題】折り畳まれていた上レールを開く際に、下レールの先端縁と上レールの基端縁との間に指や手を挟むことを防止する。
【解決手段】上レール20を、下レール10に対して相対的に折り畳まれた閉位置P1から、下レールに対して直線状に連結される開位置P2に開いて位置決めし、載置面とこれよりも高い高所との間にかけ渡すことでスロープを構成する折り畳み式スロープ1において、下レール20の先端部20bと上レール10の基端部10aとを揺動自在に連結する蝶番30と、下レール20が閉位置P1から開かれた際に、相互に当接することで下レール20を開位置に位置決めする当接端10t,20tと、下レール10に取り付けられた保護部材40,50とを備え、保護部材40,50は、上レール20が開位置P2に開かれる際に円運動しながら当接端10tに近づいて当接する当接端20tの移動経路に倣って形成された円弧板42,半円板44を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両の荷台に対し、二輪車や車椅子を積み降ろしする際に使用する折り畳み式スロープ、及び車椅子用スロープに関する。
従来、例えば、トラックの荷台に積載した二輪車や、ワンボックスカーの後部荷室に積んだ人の乗った車椅子を、路面に降ろしたり、この逆に、路面から押し上げて積み込んだりする場合には、リフト装置が使用されていた(例えば、特許文献1参照)。
この種のリフト装置は、一般に、電動モータや油圧シリンダにより昇降機構を駆動して積載台を昇降させる。積載台を、荷台等と同高さに上昇させて、両者間で人手により二輪車や車椅子を水平移動させて積み換える。また、積載台を、路面と略同高さに下降させて、両者間で人手により二輪車や車椅子を水平移動させて積み換える。
ところが、リフト装置は、二輪車や車椅子の積み下ろしが楽である半面、装置が大掛かりで高価であるため、誰もが利用できるものではない。
ここで、リフト装置に代わる簡便な道具として、長板状のスロープがある。スロープの上端を荷台や後部荷室に掛け、下端を地面に接地させて傾斜面を構成する。このスロープによれば、動力を使用することなく人手によって二輪車や車椅子を傾斜面に沿って降ろし、また、傾斜面に沿って押し上げることが可能である。すなわち、スロープを使用すると、人手によって、荷台や後部荷室と路面との間で、二輪車や車椅子の積み下ろしが可能となる。
ここで、スロープは、傾斜面が急な場合には、人手による二輪車や車椅子の積み降ろし、特に、積み込みができなくなる。傾斜面を緩くするためには、相応の長さが必要となるが、この場合には、荷台や後部荷室に収まらなくなることがある。
このような不具合をなくすためには、例えば、スロープを折り畳み式にすることが考えられる。図15に示すように、2本の長板状のレール101,102を、それぞれの一方の端部101a,102aで蝶番103により揺動可能に接続し、不使用時には、2本のレール101,102を重ねるように2つに折り畳み、一方、使用時には2本のレール101,102を矢印方向に開いて直線状に連結して使用する。この際、レール101,102は、それぞれの端縁101t,102tが当接されることで直線状に連結される。
特開平6−239598号公報
しかしながら、このような折り畳式のスロープは、2本のレール101,102を延ばして直線状に連結する際に、それぞれの端縁101t,102tの間に指や手を挟んでしまうおそれがある。
そこで、本発明は、折り畳み式に構成することで、使用時には緩い傾斜面を構成して、二輪車や車椅子の押し上げを容易にするものでありながら、2本のレールを延ばす際に、両者の端縁の間に指や手を挟まないようにした折り畳み式スロープ、及びこれを使用した車椅子用スロープを提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、上レールを、下レールに対して相対的に折り畳まれた閉位置から、前記下レールに対して直線状に連結される開位置に開いて位置決めし、載置面とこれよりも高い高所との間にかけ渡すことでスロープを構成する折り畳み式スロープに関する。この発明に係る折り畳み式スロープは、前記上レールが前記開位置に配置された状態における、前記下レールの長手方向に沿っての前記上レールに近い側、及び前記上レールの長手方向に沿っての前記下レールに近い側を連結側としたときに、前記下レールの連結側端部と前記上レールの連結側端部とを揺動自在に連結する接続部材と、前記下レールと前記上レールの連結側端縁の少なくとも一部によって構成され、前記下レールが前記閉位置から開かれた際に、相互に当接することで前記下レールを前記開位置に位置決めする当接端と、前記下レールと前記上レールとのうちの一方の連結側端部に取り付けられた保護部材と、を備え、前記保護部材は、前記下レールが前記閉位置から前記開位置に開かれる際に円運動しながら一方の当接端に近づいて当接する他方の当接端の移動経路に倣って形成された保護ガイドを有する、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る折り畳み式スロープにおいて、前記下レールと前記上レールとは、上面に車輪の転動面を有する長板状の走行板と、前記走行板の幅方向の両端に立設されるとともに前記走行板に沿って長手方向に延びる脱輪防止ガイドとを有し、前記下レールの走行板の連結側端縁と前記上レールの走行板の連結側端縁とが隣接して配置されるとともに、前記接続部材の揺動中心が前記走行板の連結側端縁に沿って設定され、前記当接端が前記下レール及び前記上レールの前記脱輪防止ガイドの連結側端縁の少なくとも一部によって構成されている、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の折り畳み式スロープにおいて、前記脱輪防止ガイドは、前記走行板の幅方向の両端に立設されるとともに長手方向に延びる側板と、前記側板の上端から外側に突設されるとともに長手方向に延びる補強板とを有し、前記当接端は、前記下レール及び前記上レールの前記側板の連結側端縁によって構成され、前記保護部材は、前記ガイド部として、前記側板の連結側端縁の移動経路に倣って形成された半円板を有し、前記下レール及び前記上レールの補強板の連結側端縁には、少なくとも一方に相互の当接を避ける逃げ部が形成されている、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2に係る折り畳み式スロープにおいて、前記脱輪防止ガイドは、前記走行板の幅方向の両端に立設されるとともに長手方向に延びる側板と、前記側板の上端から外側に突設されるとともに長手方向に延びる補強板とを有し、前記当接端は、前記下レール及び前記上レールの前記側板及び前記補強板の連結側端縁によって構成され、前記保護部材は、前記ガイド部として、前記側板の連結側端縁の移動経路に倣って形成された半円板と、前記補強板の連結側端縁の移動経路に倣って、前記半円板の周縁に沿って帯状に形成された円弧板とを有する、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に係る折り畳み式スロープにおいて、前記脱輪防止ガイドは、前記補強板の外端から下方に延びるとともに長手方向に延びる外板を有し、前記下レール及び上レールの外板の連結側端縁には、少なくとも一方に相互の当接を避ける逃げ部が形成されている、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る折り畳み式スロープにおいて、前記下レール及び前記上レールは、前記走行板、前記側板、前記補強板、前記外板が、金属板を屈曲させて一体的に形成されている、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に係る折り畳み式スロープにおいて、前記保護部材から外側に延びるグリップを有する、ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、車椅子用スロープに関する。この発明に係る車椅子用スロープは、前記請求項1ないし7のいずれか1項に記載の折り畳み式スロープを2本と、相互に平行に配置された前記2本の折り畳み式スロープにおける前記下レールの載置面側を着脱自在に連結する下の連結部材と、相互に平行に配置された前記2本の折り畳み式スロープにおける前記上レールの高所側を着脱自在に連結する上の連結部材と、を備える、ことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る車椅子用スロープにおいて、前記下の連結部材は、2本の前記下レールに係脱される係合部と、これら係合部を連結するとともに、前記載置面の近傍において前記載置面に沿って配置される平板状の連結部とを有する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、下レールに対して閉位置に配置された上レールを、開位置に配置する際に、閉位置においては下レールの当接端から離れていた上レールの当接端が、円運動して徐々に接近して当接する。つまり、下レールの当接端と上レールの当接端との間にあった空間が無くなる。このため、ここに指や手を挟むおそれがある。そこで、請求項1においては、上レールの当接端又は下レールの当接端の移動経路に倣って保護部材を形成している。このため、下レールの当接端と上レールの当接端との間に指や手を挟まれるおそれがない。
請求項2の発明によれば、下レールの走行板の連結側端縁と上レールの走行板の連結側端縁とが隣接して配置されていて、これらに沿って揺動中心が設定されているので、上レールを閉位置に配置した際に、下レールの走行板と上レールの走行板を近接して配置することができるので、全体をコンパクトにすることができる。また、上レールが、その脱輪防止ガイドの当接端を下レールの脱輪防止ガイドの当接端に当接されて位置決めされる際に、保護部材により、両者の間に指や手を挟むことがない。
請求項3の発明によれば、保護部材として側板の当接端(連結側端縁)の移動経路に倣って半円板が形成されているので、当接端の間に指や手を挟むことを防止できる。また、下レール及び上レールの補強板の連結側端縁には、少なくとも一方に逃げ部が形成されているので、この間に指や手を挟まれるおそれはない。
請求項4の発明によれば、側板の当接端の移動経路に倣って形成された半円板と、補強板の当接端の移動経路に倣って形成された円弧板とによって、保護部材を構成することができる。
請求項5の発明によれば、下レール及び上レールは、外板によって、補強板の外端縁が露出するのを防止するとともに、脱輪防止ガイドをさらに補強することができる。
請求項6の発明によれば、下レール及び上レールをそれぞれ金属板で一体成形することで、例えば合成樹脂によって形成する場合と比較して、高い強度で、しかも、プレス等により簡単に製造することができる。
請求項7の発明によれば、グリップによって持ち運びが容易になるとともに、下レールから上レールを開く際に、グリップを一方の手で握ることにより、他方の手は、下レール又は上レールの脱輪ガイドのうちの、結合側端縁から離れた部分を握ることになるので、さらに、指や手を挟みにくくなる。
請求項8の発明によれば、2本の折り畳み式スロープと、下の連結部材と、上の連結部材とによって、簡単に、しかも、指や手を挟むことなく安全に、車椅子用スロープを構成することができる。
請求項9の発明によれば、連結部は、載置面の近傍において載置面に沿って配置されているので、平行に配置された2本の折り畳み式スロープに沿って車椅子を降ろしたり、押し上げたりする際に、2本のスロープの間で車椅子を操作する介護者が、下の連結部材の連結部に引っかかったりつまずいたりするおそれがない。
折り畳み式スロープ1の全体構成を示す斜視図であり、上レール20を矢印R方向に開いている途中(又は逆方向に閉じている途中)を示している。 折り畳み式スロープ1の使用状態を示す正面図である。 下レール10の斜視図である。 (A)〜(C)は下レール10を説明する図であり、(A)は平面図(上面図)、(B)は正面図、(C)は側面図である。 上レール20の斜視図である。 (A)〜(C)は上レール20を説明する図であり、(A)は平面図(上面図)、(B)は正面図、(C)は側面図である。 上レール20の先端部20b近傍を示す拡大斜視図である。 折り畳み式スロープ1の動作を説明する正面図である。 保護部材40,50を説明する斜視図である。 左の保護部材を示す斜視図である。 (A)は下レール10と上レール20の連結部近傍の平面図(上面図)、(B)は正面図である。 車椅子用スロープ3の使用状態を説明する斜視図である。 上の連結部材60を説明する斜視図である。 下の連結部材70を説明する斜視図である。 従来技術を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図10を参照して、本発明を適用した実施形態1に係る折り畳み式スロープ1について説明する。このうち図1は、折り畳み式スロープ1の全体構成を示す斜視図であり、上レール20を矢印R方向に開いている途中(又は逆方向に閉じている途中)を示している。図2は、折り畳み式スロープ1の使用状態を示す正面図である。図3は下レール10の斜視図である。図4(A)〜(C)は下レール10を説明する図であり、(A)は平面図(上面図)、(B)は正面図、(C)は側面図である。図5は、上レール20の斜視図である。図6(A)〜(C)は上レール20を説明する図であり、(A)は平面図(上面図)、(B)は正面図、(C)は側面図である。図7は、上レール20の先端部20b近傍を示す拡大斜視図である。図8は、折り畳み式スロープ1の動作を説明する正面図である。なお、図8ではグリップ45の図示を省略している。図9は、保護部材40,50を説明する斜視図である。図10は、左の保護部材40を示す斜視図である。
まず、図1,図2を参照して、折り畳み式スロープ1の概略を説明する。
折り畳み式スロープ1は、長尺の下レール10と、この下レール10と略同形の上レール20と、これら下レール10の先端部(連結側端部)10bと上レール20の基端部(連結側端部)20aとを揺動可能に接続する蝶番(接続部材)30と、上レール20の開放時に、下レール10の当接端10tと上レール20の当接端20tとの間に指や手が挟まれないようにする保護部材40,50とを備えている。
折り畳み式スロープ1は、図2に示すように、収納時には、下レール10に対して上レール20が閉位置P1(二転鎖線で図示)にコンパクトに折り畳まれ、一方、使用時には、下レール10に対して上レール20が開位置P2(実線で図示)に直線状に連結されて全長が長くなる。そして、この状態で、下レール10の基端部10a(下端部)が路面や床等の載置面Aに置かれ、上レール20の先端部20bが高所B(例えば、階段,トラックの荷台,ワンボックスカーの後部荷室)に掛けられる。これにより、載置面Aと高所Bとの間に、自転車やバイク等の二輪車(図2では車輪Hを二転鎖線で図示)の通行が可能な傾斜面(スロープ)が構築される。
次に、折り畳み式スロープ1の詳細を説明する。
下レール10は、図3,図4に示すように、長板状の走行板11と、この走行板11の幅方向の両端にそれぞれに立設されるとともに走行板11に沿って長手方向に延びる脱輪防止ガイド12,12とを有している。なお、幅方向とは、走行板11の長手方向に直交する方向をいう。後述する走行板21の幅方向も同様である。
走行板11は、上面に基端部11aから先端部(連結側端部)11bまで延びる走行面11cを有しており、この走行面11cには、エンボス加工により多数の突起11dが滑り止めとして加工されている。走行板11の基端部11aは、斜め下方に屈曲された接地部11eが形成されている。この接地部11eは、載置面Aに載せられる部分であり、滑り止め11f(二転鎖線参照)が取り付けられている。なお、この滑り止め11fは、上レール20が図2に示す閉位置P2に折り畳まれた際に、上レール20に走行板21の裏面に当接するようになっている。
脱輪防止ガイド12,12は、走行板11の幅方向の両端にそれぞれ立設されて走行板11に沿って長手方向に延びる側板13,13と、これら側板13,13の上端から幅方向外側に突設されるとともに側板13,13に沿って長手方向に延びる補強板14,14と、これら補強板14,14の外端から下方に垂下されるとともに補強板14,14に沿って長手方向に延びる外板15,15とを有している。
側板13は、その基端側が斜めに傾斜した傾斜部13aとなっている。
補強板14の基端側には、この傾斜部13aに倣った傾斜面14a,14aが形成されている。補強板14,14における傾斜面14a,14aの近傍には、ピン孔14c,14cが穿設されている。これらピン孔14c,14cは、後述する実施形態3において、2本の折り畳み式スロープ1を連結部材60,70で連結する際に、係合ピン(不図示)を挿入するのに使用される。
外板15,15は、上述の補強板14の傾斜面14a,14aに対応する部分には形成されていない。
以上説明した下レール10は、例えば、2mm程度の金属板(SECC)をプレス加工して屈曲させることにより、走行板11、側板13、補強板14、外板15が一体成形されている。このため、下レール10は、合成樹脂等によって成形する場合と比較して、高い強度で、しかも簡単に製造することができる。
以上の構成の下レール10では、先端部10bにおける先端縁(連結側端縁)は、走行板11の先端縁(連結側端縁)11sと脱輪防止ガイド12の先端縁(連結側端縁)12sとによって構成され、さらに、脱輪部防止ガイド12の先端縁12sは、側板13の先端縁(連結側端縁)13sと補強板14の先端縁(連結側端縁)14sと外板15の先端縁(連結側端縁)15sとによって構成されている。このうち、先端縁11s,13s,14sは、下レール10の長手方向に直交するように形成されている。さらに、このうちの先端縁13s,14sは、当接端10tを構成して、後述するように上レール20を開位置P2に配置した際に、上レール20を位置決めするストッパとして作用する。なお、外板15の先端縁15sは、斜めに切り欠かれて逃げ部15bを構成している。
上レール20は、上述の下レール10と略同形に形成されている。すなわち、図5,図6に示すように、長板状の走行板21と、この走行板21の幅方向の両端にそれぞれに立設されるとともに走行板21に沿って長手方向に延びる脱輪防止ガイド22,22とを有している。
走行板21は、上面に基端部(連結側端部)21aから先端部21bまで延びる走行面21cを有しており、この走行面21cには、エンボス加工により多数の突起21dが滑り止めとして加工されている。走行板21の先端部21bは、斜め下方に屈曲された天板21eが形成されている。この天板21eは、高所Bに掛けられる部分であり、図7に示すように補強板26が固定されている。
脱輪防止ガイド22,22は、走行板21の幅方向の両端にそれぞれ立設されて走行板21に沿って長手方向に延びる側板23,23と、これら側板23,23の上端から幅方向外側に突設されるとともに側板23,23に沿って長手方向に延びる補強板24,24と、これら補強板24,24の外端から下方に垂下されるとともに補強板24,24に沿って長手方向に延びる外板25,25とを有している。
側板23は、その先端側が斜めに傾斜した傾斜部23bとなっている。
補強板24の先端側には、この傾斜部23bに倣った傾斜面24b,24bが形成されている。補強板24,24における傾斜面24b,24bの近傍には、ピン孔24c,24cが穿設されていている。これらピン孔24c,24cは、後述する実施形態3において、2本の折り畳み式スロープ1を連結部材60,70で連結する際に、係合ピン(不図示)を挿入するのに使用される。
外板25,25は、上述の補強板24の傾斜面24b,24bに対応する部分には形成されていない。
以上説明した上レール20は、下レール10と同様、例えば、2mm程度の金属板(SECC)をプレス加工して屈曲することにより、走行板21、側板23、補強板24、外板25が一体成形されている。このため、上レール20は、合成樹脂等によって成形する場合と比較して、高い強度で、しかも簡単に製造することができる。
以上の構成の上レール20では、図6(B)に示すように、基端部(連結側端部)20aにおける基端縁(連結側端縁)は、走行板21の基端縁(連結側端縁)21sと脱輪防止ガイド22の基端縁(連結側端縁)22sとによって形成され、さらに、脱輪部防止ガイド22の基端縁22sは、側板23の基端縁(連結側端縁)23sと補強板24の基端縁(連結側端縁)24sと外板25の基端縁(連結側端縁)25sとによって構成されている。このうち、基端縁21s,23s,24sは、上レール20の長手方向に直交するように形成されている。さらに、基端縁23s,24sは、当接端20tを構成して、上レール20が開位置P2に配置された際に、下レール10側の当接端10tに当接して、下レール10に対して位置決めされることになる。なお、外板25の基端縁25sは、斜めに切り欠かれて逃げ部25aを構成している。このように、外板25の基端縁25sには逃げ部25aが形成され、また、上述のように、下レール10の外板15の先端縁15sには逃げ部15bが形成されているので、上レール20が開位置P2に配置された場合であっても、下レール15の外板15の先端縁15sと上レール25の外板25の基端縁25sとは当接することがなく、したがって、ここに指や手を挟むおそれはない。なお、逃げ部15b,25aは、少なくとも一方が形成されていれば十分である。
図8に示すように、上述の下レール10と上レール20とは、接続部材としての蝶番30によって揺動可能(開閉可能)に接続されている。蝶番30は、揺動中心Cを有する軸芯31と、この軸芯31によって回転可能に支持された2枚の固定板32,33とによって構成されている。2枚の固定板32,33のうち、一方の回転板32は、下レール10の走行板11の先端部11bにおける下面11g側に固定され、他方の回転板33は、上レール20の走行板21の基端部21aにおける下面21g側に固定されている。そして、軸芯31は、下レール10側の走行板11の先端縁11s及び上レール20側の走行板21の基端縁21sの近傍でかつこれらに沿って幅方向に向けて配置されている。蝶番30の幅方向の寸法は、走行板11,21の幅方向の寸法と略同じに設定されている。
蝶番30によって下レール10に対して揺動可能に接続された上レール20は、閉位置P1(図8の二転鎖線で図示)に配置された際には、その当接端20tが下レール10の当接端10tに対して揺動中心Cを中心として略180度回転した位置に配置される。上レール20は、この閉位置P1から矢印R方向に回転されて開位置P2に配置されると、この回転に伴って、当接端20tも揺動中心Cを中心として矢印R方向に回転し、下レール10の当接端10tに当接し、これにより開位置P2に位置決めされる。上レール20は閉位置P2に配置されると、下レール10に対して略直線状に連結されることになる。このように、上レール20が閉位置P1から開位置P2に移動されると、下レール10の当接端10tから180度離れていた上レール20の当接端20tは、矢印R方向に回転運動しながら徐々に下レール10の当接端10tに近接し、最終的に当接することになる。本実施形態では、このとき下レール10の当接端10tと上レール20の当接端20tとの間に指や手が挟まれないようにするために、図9に示すように、左の保護部材40と右の保護部材50とを設けている。
左の保護部材40は、図10に示すように、板状の固定ベース41と、円弧状の円弧板42(保護ガイド)とを有している。
このうち固定ベース41は、基端側が矩形状に形成された矩形板43となり、先端側が半円状に形成された半円板44(保護ガイド)となっている。矩形板43は、図8に示すように、その略上半部が下レール10の側板13の先端側の外面に固定されている。また、半円板44は、その周縁44aが蝶番30の揺動中心Cを中心として所定の半径で形成されている。ここで、所定の半径は、図8に示すように、蝶番30の揺動中心Cから下レール10の補強板14の裏面14dまでの距離と略同じに設定されている。また、半円板44は、その内面44b側の位置が、側板13の外面13cの位置と一致している。つまり、半円板44は、上レール20が閉位置P1から開位置P2に移動する際の、側板23の基端縁23s(当接端20t)の移動経路に倣って形成されている。より詳しくは、半円板44の内面44bは、側板23の基端縁23sにおける厚さ方向の外側に位置する稜線の移動経路に倣って形成されている。
円弧板42は、図9に示すように、上レール20の補強板24の基端縁24s(当接端20t)の移動経路に倣った帯状に形成されている。つまり、半円板44の周縁44aに沿って帯状に形成されている。より詳しくは、円弧部42の外周面42aは、上レール20の補強板24の基端縁24sにおける、開位置で下側に位置する稜線の移動経路に倣って形成されている。この円弧部42の幅方向の寸法は、上レール20の補強板24の下面側における幅方向の寸法と同じに設定されている。なお、円弧板42の幅方向の寸法Wについては、この寸法Wを確保することが必須であるのは、上レール20の当接端20tが下レール10の当接端20tに近接する1/4周分程度であり、残りの1/4周分程度は、図10に示すように、下端側ほど小さくなるようにしてもよい。これにより、上レール20を閉位置P1から開位置P2に移動させる際に、上レール20の移動を円滑にすることができる。
上述のように、左の保護部材40は、その半円板44と円弧板42とを、それぞれ上レール20の側板23の基端縁23s(当接端20t)と補強板24の基端縁24s(当接端20)との移動経路に倣って形成することにより、ユーザがこれらの移動経路中に指や手を入れることができなくなるので、ユーザが上レール20を閉位置P1から開位置P2に移動させる際に、下レール10の当接端10t、すなわち側板13及び補強板14の先端縁13s,14sと、上レール20の当接端20t、すなわち側板23及び補強板24の基端縁23s,24sとの間で、指や手が挟まれることがない。
また、下レール10に対して、上レール20を閉位置P1から開位置P2に移動させると、下レール10の外板15の先端縁15sに対して上レール20の外板25の基端縁25sが近接するが、これらには逃げ部15b,25aが形成されていて当接することがないので、外板15,25の先端縁15s,基端縁25sに対応する保護部材は不要である。
なお、下レール10に対して、上レール20を閉位置P1から開位置P2に移動させる際に、上レール20の側板23及び補強板24の基端縁23s,24sの、実際の移動経路中には、移動の妨げとなるため何も設けることができず、上レール20の側板23及び補強板24の基端縁23s,24sは、下レール10の側板13及び補強板14の先端縁13s,14sに当接することになるが、その当接幅は、これらの厚さが薄い(上述では、2mm程度)ので、保護部材40を上述のように構成することにより、この2mmの幅には指や手を挟むおそれはほとんどない。
図8,図10に示すように、左の保護部材40の固定ベース41における、蝶番30の軸芯31に対応する部分には、幅方向に貫通する縦長の透孔41aが形成されている。この透孔4aは、蝶番30の軸芯31を交換する際に、軸芯31を抜き差しするためのものである。上下方向に長く形成することで、軸芯31を抜き差しする際に、軸芯31の端部を親指と人差し指とで上下方向からつかみやすくしている。
左の保護部材40の固定ベース41には、外側に向けて、側板13の長手方向に長い板状のグリップ45が突設されている。グリップ45には手を挿入するための透孔45aが形成されている。このグリップ45は、上レール20が閉位置P1に配置された状態においては、上レール20と下レール10との中間に位置するようになっている。このため、このグリップ45を握って折り畳み式スロープ1を持ち運びすることにより、重量的にバランスのとれた安定した姿勢で、折り畳み式スロープ1を持ち運びすることが可能である。また、閉位置P1の上レール20を開位置P2に開く際に、ユーザは、一方の手でこのグリップ45を握ると、他方の手は、自然と上レール20の補強板25のうちの、基端縁25sからは比較的離れた部分を握ることになるので、このことによってもユーザが指や手を挟みにくくなる。
右の保護部材50は、上述の左の保護部材40と略同形に形成され、また、右の側板13の同じ位置に固定されているので、その説明は省略する。なお、右の保護部材50については、蝶番30の軸芯31を抜き差しするための透孔41aは不要である。なお、以上の説明では、グリップ45は、左右の保護部材40,50のそれぞれに取り付けられている場合を説明したが、これは少なくとも一方に取り付ければ十分である。
上述構成の折り畳み式スロープ1は、収納時には、下レール10と上レール20とを2つ折りに折り畳んでコンパクトにすることができるので、狭いところにも収納することができる。また、図2に示すように、使用時には下レール10と上レール20とを直線状に連結して長さを長くすることができるので、下レール10の基端部10aを載置面Aに載せ、上レール20の先端部20bを高所Bに掛けて斜めに架け渡した際に、傾斜角度θを小さくすることができるので、自転車やバイク等に二輪車の積み降ろしを楽に行うことができる。しかも、従来の2つ折りの折り畳み式スロープの欠点であった、下レール10に対して上レール20を開位置P2に移動させて直線状に延ばす際に下レール10の当接端10tと上レール20の当接端20tとの間に指や手を挟むといった欠点を、保護部材40,50を設けることでなくすことができる。
以上の説明では、保護部材40,50を下レール10の先端部(連結側端部)10bに設けた場合を例に説明したが、これに代えて、保護部材40,50を、上レール20の基端部(連結側端部)20a側に設けることも可能である。この場合でも同様の作用効果を上げることができる。
<実施形態2>
図11(A),(B)を参照して、本発明を適用した実施形態2に係る折り畳み式スロープ2について説明する。ここで、図11(A)は、下レール10と上レール20の連結部近傍の平面図(上面図)、(B)は正面図である。
ここで、折り畳み式スロープ2において、実施形態1の折り畳み式スロープ1とは異なる点は、下レール10の補強板14の先端縁14s、上レール20の補強板24の先端縁24、保護部材40,50の形状が異なる点である。なお、補強板40,50においてはグリップ45や透孔41aの図示は省略している。また、実施形態1と同様の部材等については同じ符号を付してその重複説明は適宜省略する。
図11(A),(B)に示すように、補強板14の先端縁14s、補強板24の基端縁24sには、それぞれ角度α(例えば45度)の逃げ部14b,24bを設けて両者が当接しないようにしている。この結果、本実施形態では、下レール10に対して上レール20を開位置P2に開いた際に、下レール10の側板13の先端縁13sに上レール20の側板23の基端縁23sが当接されて上レール20が位置決めされることになる。つまり、本実施形態では、下レール10の側板13の先端縁13sが当接端10tとなり、また、上レール20の側板23の基端縁23sが当接端20tとなる。
本実施形態では、それぞれ逃げ部14b,24bが形成された、補強板14の先端縁13sと補強板24の基端縁24sとの間には、指や手を挟むおそれが無くなるので、その分、実施形態1と比較して、保護部材40,50の構成を簡略化することができる。すなわち、実施形態1では必要であった、基端縁24sの移動軌跡に倣った円弧板42(図8,図9参照)が不要となる。このため、保護板40は、本実施形態では、図11(A),(B)に示すように、矩形板43と円弧板42からなる固定ベース41によって構成されている。この円弧板44は半円形の周縁44aを有していて、当接端20tとなる側板23の基端縁23sの移動経路に倣って形成されている。つまり、下レール20が閉位置P1から開位置P2に開かれる際に、当接端20t(基端縁23s)は、半円板44に沿って移動しながら下レール10側の当接端10t(線端縁13s)に徐々に近づいて当接するようになっている。この際、当接端20tと当接端10tとの間には、半円板44が配置されているので、両者の間に指や手を挟まれるおそれはない。
なお、右側の保護部材50についても、左側の保護部材40と同様である。また、図示例では、三角形状の逃げ部14b,24bを設けているが、この形状については、指等を挟まないことを条件に任意の形状、例えば、正方形状や矩形状とすることもできる。
<実施形態3>
図12,図13,図14を参照して、本発明を適用した実施形態3に係る車椅子用スロープ3について説明する。ここで、図12は、車椅子用スロープ3の使用状態を説明する斜視図である。また、図13は、上の連結部材60を説明する斜視図である。図14は、下の連結部材70を説明する斜視図である。
車椅子用スロープ3は、載置面Aと高所Bとに架け渡した2本の折り畳み式スロープ1と、これらを連結する着脱自在な2本の連結部材60,70とによって構成されている。なお、折り畳み式スロープ1は、上述の実施形態1,2で説明したものを使用することができる。
連結部材60,70のうち、図12に示す上の連結部材60は、2本の上レール20,20のそれぞれの先端部20b,20bを係脱可能に連結する。図13に示すように、連結部材60は、長尺部材によって形成されていて、その両端には係合部61,61を有し、中間部には、これら係合部61,61を連結する連結部62を有している。
係合部61,61は、上レール20の補強板24,24に載せられる載置部61a,61aと、これら載置部61a,61aの外端から下方に屈曲されて、側板23,23に係合されるフック部61b,61bとを有している。載置部61a,61aには、係合ピン(不図示)が挿入されるピン孔61c,61cが穿設されている。連結部62は、長手方向に直交する断面が「コ」字形に形成されている。
連結部材60は、上レール20の先端部20bにおいて、係合部61,61の載置部61a,61aを補強板24,24に載せてフック部61b,61bを側板23,23に引っ掛け、さらに、ピン孔61c,61cを上レール20のピン孔24c,24cに合わせてこれらの係合ピン(不図示)を挿入することで取り付けることができる。
図12に示すように、下の連結部材70は、2本の下レール10,10のそれぞれの基端部先端部10a,10aを係脱可能に連結する。図14に示すように、連結部材70は、長尺部材によって形成されていて、その両端には係合部71,71を有し、中間部には、これら係合部71,71を連結する連結部72を有している。
ここで、連結部材70は、図12に示す使用状態において、平板状の連結部70が載置面Aに対して平行で、かつ近接するように、係合部71,71の載置部71a,71aが下レール10を同じ傾斜を持って形成され、さらに、平板状の連結部70が載置面Aに近接するように垂下部71c,71cの長さが設定されている。さらに、載置部71a,71aには、係合ピン(不図示)が挿入されるピン孔71d,71dが穿設されている。連結部62は、長手方向に直交する断面が「コ」字形に形成されている。
連結部材70は、下レール10の下端部10aにおいて、係合部71,71の載置部71a,71aを補強板14,14に載せてフック部71b,71bを側板13,13に引っ掛け、さらに、ピン孔71d,71d下レール10のピン孔14c,14c(図3参照)に合わせてこれらの係合ピン(不図示)を挿入することで取り付けることができる。
介護者等は、車椅子(不図示)の積み下ろしに対して、2本の折り畳み式スロープ1,1の間で、車椅子を押したり引いたりするが、この際、2本の折り畳み式スロープ1,1を連結している下の連結部材70の連結部71が平板上に形成されていて、載置面Aに平行でかつ載置面Aに近接して配置されるので、車椅子の操作時等に、下の連結部材70に引っかかったりつまずいたりするおそれはない。
以上説明した車椅子用スロープ3は、下レール10と上レール20とが開いて直線状に連結された状態で、2本の折り畳み式スロープ1,1を相互に平行になるように載置面Aと高所Bとの間に架け渡し、さらに、上の連結部材60と下の連結部材70とによって2本の折り畳み式スロープ1,1を連結することで簡単に組み立てることができる。そして、下レール10に対して上レール20を開く際に、下レール10の当接端10tと上レール20の当接端20tとの間に指や手を挟むおそれがない。
なお、連結部材60,70として、別の車椅子の車幅(左右の車輪間の距離)に対応した、長さの異なるものを準備しておけた、この車椅子に対しても簡単に対応することができる。
1 実施形態1の折り畳み式スロープ
2 実施形態2の折り畳み式スロープ
3 車椅子用スロープ
10 下レール
10a 下レールの基端部
10b 下レールの先端部(連結側端部)
10t 下レールの当接端
11 走行板
11c 走行面
11s 下レールの走行板の先端縁(連結側端縁)
12 脱輪防止ガイド
12s 脱輪防止ガイドの先端縁(連結側端縁)
13 側板
14 補強板
15 外板
15b 逃げ部
20 上レール
20a 上レールの基端部(連結側端部)
20b 上レールの先端部
20t 上レールの当接端
21 走行板
21c 走行面
21s 上レールの走行板の基端縁(連結側端縁)
22 脱輪防止ガイド
22s 上レールの脱輪防止ガイドの基端縁(連結側端縁)
23 側板
24 補強板
25 外板
25b 逃げ部
30 蝶番(接続部材)
40 左の保護部材
42 円弧板(保護ガイド)
44 半円板(保護ガイド)
44a 半円板の周縁
45 グリップ
50 右の保護部材
60 上の連結部材
70 下の連結部材
72 連結部
A 載置面
B 高所
C 揺動中心
H 車輪
P1 閉位置
P2 開位置

Claims (9)

  1. 上レールを、下レールに対して相対的に折り畳まれた閉位置から、前記下レールに対して直線状に連結される開位置に開いて位置決めし、載置面とこれよりも高い高所との間にかけ渡すことでスロープを構成する折り畳み式スロープにおいて、
    前記上レールが前記開位置に配置された状態における、前記下レールの長手方向に沿っての前記上レールに近い側、及び前記上レールの長手方向に沿っての前記下レールに近い側を連結側としたときに、
    前記下レールの連結側端部と前記上レールの連結側端部とを揺動自在に連結する接続部材と、
    前記下レールと前記上レールの連結側端縁の少なくとも一部によって構成され、前記下レールが前記閉位置から開かれた際に、相互に当接することで前記下レールを前記開位置に位置決めする当接端と、
    前記下レールと前記上レールとのうちの一方の連結側端部に取り付けられた保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、前記下レールが前記閉位置から前記開位置に開かれる際に円運動しながら一方の当接端に近づいて当接する他方の当接端の移動経路に倣って形成された保護ガイドを有する、
    ことを特徴とする折り畳み式スロープ。
  2. 前記下レールと前記上レールとは、上面に車輪の転動面を有する長板状の走行板と、前記走行板の幅方向の両端に立設されるとともに前記走行板に沿って長手方向に延びる脱輪防止ガイドとを有し、
    前記下レールの走行板の連結側端縁と前記上レールの走行板の連結側端縁とが隣接して配置されるとともに、前記接続部材の揺動中心が前記走行板の連結側端縁に沿って設定され、前記当接端が前記下レール及び前記上レールの前記脱輪防止ガイドの連結側端縁の少なくとも一部によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式スロープ。
  3. 前記脱輪防止ガイドは、前記走行板の幅方向の両端に立設されるとともに長手方向に延びる側板と、前記側板の上端から外側に突設されるとともに長手方向に延びる補強板とを有し、
    前記当接端は、前記下レール及び前記上レールの前記側板の連結側端縁によって構成され、
    前記保護部材は、前記ガイド部として、前記側板の連結側端縁の移動経路に倣って形成された半円板を有し、
    前記下レール及び前記上レールの補強板の連結側端縁には、少なくとも一方に相互の当接を避ける逃げ部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式スロープ。
  4. 前記脱輪防止ガイドは、前記走行板の幅方向の両端に立設されるとともに長手方向に延びる側板と、前記側板の上端から外側に突設されるとともに長手方向に延びる補強板とを有し、
    前記当接端は、前記下レール及び前記上レールの前記側板及び前記補強板の連結側端縁によって構成され、
    前記保護部材は、前記ガイド部として、前記側板の連結側端縁の移動経路に倣って形成された半円板と、前記補強板の連結側端縁の移動経路に倣って、前記半円板の周縁に沿って帯状に形成された円弧板とを有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式スロープ。
  5. 前記脱輪防止ガイドは、前記補強板の外端から下方に延びるとともに長手方向に延びる外板を有し、
    前記下レール及び上レールの外板の連結側端縁には、少なくとも一方に相互の当接を避ける逃げ部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の折り畳み式スロープ。
  6. 前記下レール及び前記上レールは、前記走行板、前記側板、前記補強板、前記外板が、金属板を屈曲させて一体的に形成されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の折り畳み式スロープ。
  7. 前記保護部材から外側に延びるグリップを有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の折り畳み式スロープ。
  8. 車椅子用スロープにおいて、
    前記請求項1ないし7のいずれか1項に記載の折り畳み式スロープを2本と、
    相互に平行に配置された前記2本の折り畳み式スロープにおける前記下レールの載置面側を着脱自在に連結する下の連結部材と、
    相互に平行に配置された前記2本の折り畳み式スロープにおける前記上レールの高所側を着脱自在に連結する上の連結部材と、を備える、
    ことを特徴とする車椅子用スロープ。
  9. 前記下の連結部材は、2本の前記下レールに係脱される係合部と、これら係合部を連結するとともに、前記載置面の近傍において前記載置面に沿って配置される平板状の連結部とを有する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の車椅子用スロープ。

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