JP2011084373A - マンコンベアの安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、エスカレータ利用中の事故を未然に防止できる安全装置を提供すること。
【解決手段】エスカレータ5の移動手すり51から外側を中心とした特定領域20を撮影する複数のカメラ2と、特定領域20の参照画像を記憶する記憶部15と、複数のカメラ2からそれぞれ画像データを受信し、領域の現画像と参照画像との差分データを抽出する画像認識部11と、差分データから異常状態であるか否かを判別する異常判断部12と、異常判断手段が異常状態であると判断した場合に、警告を発生させる警告部13と、異常判断部12が異常状態であると判断した場合に、エスカレータ5を停止させる強制停止部14と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、マンコンベアの安全装置に関する。
エスカレータは、主にバリアフリーの観点や、利用者の肉体的負担軽減、安全な移動等を目的として、高低差の大きい場所や利用者が多い階段などに設置される。また、通常はエスカレータの側に監視員は配置されず、常時稼働していることが多い。
不特定多数の利用者が利用するため、安全性には十分な配慮が必要であるが、一方で安全性を確保するには利用者のマナーによるところが多い。特に子供などは想定されていない行動を取ることがあり、利用者の行動に起因した事故が多く発生する。
例えば、エスカレータのステップの端に立ち、履物と共に足の指が引き込まれて切断されてしまったり、上りのエスカレータの手すりから身を乗り出して手すりと天井の間に挟まれてしまったりなど、重大な事故となる場合もある。
しかし、全てのエスカレータに監視員を配置したりするのは現実的ではなく、また、監視カメラを設け、監視カメラの映像を常時監視するのもコストがかかる。
そこで、エスカレータの周辺にセンサ等を設け、異常を検知すると共に、その前後の画像を撮影するという発明が開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−114475号公報 特開2000−219474号公報
特許文献1では、エスカレータの移動手すりと上階の天井との間の狭角部に設置された保護板にセンサを設け、センサが揺れを感知したことに応じて、感知した前後の映像を記憶することが提案されている。これは、事故が発生した後に原因を究明する材料にはなるものの、利用者にとっては事故が生じた後であるので、事故を未然に防止することはできない。
特許文献2では、エスカレータの移動手すりの外側に立設され、長手方向に対向する位置に配置されたセンサを備える安全装置が提案されている。これは、移動手すりの外側に遮蔽物を検知するとエスカレータを停止させると共に警報装置を鳴動させて警告をすることができるが、いたずらなどと区別することができず、誤動作する場合がある。また、エスカレータを急停止させることで利用者が転倒するなど新たな事故につながる可能性もある。
本発明は、低コストで、エスカレータ利用中の事故を未然に防止できる安全装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、マンコンベアの移動手すりから外側の領域を撮影する複数のカメラと、前記領域の参照画像を記憶する記憶手段と、複数のカメラからそれぞれ画像データを受信し、前記領域の現画像と前記参照画像との差分データを抽出する画像認識手段と、前記差分データから異常状態であるか否かを判別する異常判断手段と、前記異常判断手段が前記異常状態であると判断した場合に、警告を発生させる警告手段と、前記異常判断手段が前記異常状態であると判断した場合に、前記マンコンベアを停止させるマンコンベア停止手段と、を備えるマンコンベアの安全装置に関する。
(2)また、本発明は、マンコンベアの踏み板縁部近傍の領域を撮影する複数のカメラと、前記領域の参照画像を記憶する記憶手段と、複数のカメラからそれぞれ画像データを受信し、前記領域の現画像から物体を認識すると共に、前記現画像と前記参照画像との差分データを抽出する画像認識手段と、前記差分データから異常状態であるか否かを判別する異常判断手段と、前記異常判断手段が前記異常状態であると判断した場合に、警告を発生する警告手段と、前記異常判断手段が前記異常状態であると判断した場合に、前記マンコンベアを停止させるマンコンベア停止手段と、を備えるマンコンベアの安全装置に関する。
(3)また、本発明は、(1)又は(2)に記載の発明に加えて、前記異常判断手段は、前記複数のカメラが撮影したそれぞれの画像について前記判断を行うマンコンベアの安全装置に関する。
(4)また、本発明は、(1)から(3)のいずれかに記載の発明に加えて、前記警告手段は、前記マンコンベア近傍に配置されたスピーカにより前記警告を発生させる、マンコンベアの安全装置に関する。
(5)また、本発明は(1)から(4)のいずれかに記載の発明に加えて、前記異常判断手段は、前記領域において認識した物体と基準点との距離を算出し、前記距離が第1の距離以下となった場合に異常と判断する、マンコンベアの安全装置に関する。
(6)また、本発明は、(5)に記載の発明に加えて、前記異常判断手段は、前記距離が前記第1の距離以下となった場合に第1の異常と判断し、前記距離が前記第1の距離より小さい第2の距離以下となった場合に第2の異常と判断し、前記警告手段は、前記異常判断手段が前記第1の異常と判断した場合に警告を発生させ、前記マンコンベア停止手段は、前記異常判断手段が第2の異常と判断した場合に前記マンコンベアを停止させる、マンコンベアの安全装置に関する。
本発明によれば、低コストで、エスカレータ利用中の事故を未然に防止できる安全装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るエスカレータの安全装置の概念図及び機能構成図である。 本発明の第1実施形態に係る安全装置の撮影領域を示す概念図である。 本発明の第1実施形態に係る基準点との距離を示す概念図である。 本発明の第1実施形態に係る安全装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る安全装置の機能構成図である。 本発明の第2実施形態に係る特定領域及び基準点との距離を示す概念図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。
図1は、エスカレータ5の安全装置1の概念図及び機能構成図である。図2は、安全装置1の撮影領域を示す概念図である。図3は、基準点との距離を示す概念図である。
図1を参照して、安全装置1の構成について説明する。
安全装置1は、主としてマンコンベアの一例であるエスカレータ5の映像を複数のカメラ2により撮影し、その画像から異常な状態を判別して、エスカレータ5の乗客に警告を発する装置である。異常な状態とは、本実施形態では、乗客がエスカレータ5の移動手すり51から外側に身を乗り出したり、手を突き出したりなどしてエスカレータ5に乗っている状態をいう。
エスカレータ5は、乗客が乗る踏み板52(図2)と、踏み板52とほぼ同じ速度で移動する移動手すり51と、これらを駆動する駆動部53と、を備える。また、本実施形態のエスカレータ5は、上りのエスカレータであるとし、エスカレータ5の移動手すり51と上階70とが接する部分には防護板50が配置され、移動手すり51と上階70との間に乗客が挟まれるような事故を防止する。
複数のカメラ2は、本実施形態ではエスカレータ5の上階70側に配置され、2台のカメラ2a,2bを用いるものとする(以下、カメラを総称する場合は、「カメラ2」と表記する)。この2台のカメラ2a,2bは、図2に示すように、2台一組でエスカレータ5の一方側の移動手すり51を撮影する。したがって、エスカレータ5の他方側の移動手すり51も2台のカメラで撮影される(図示せず)。
図1に戻って、安全装置1は、画像認識部11と、異常判断部12と、警告部13と、強制停止部14と、記憶部15と、を少なくとも有する。ここで、画像認識部11、異常判断部12、警告部13及び強制停止部14は、例えば、ハードウェアとして中央処理装置(CPU)により構成され、CPUが安全装置1を統括的に制御する。また、管理者端末4等との通信のため、各種有線や無線LAN装置を適宜備える。そして、CPUは、各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述のハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
画像認識部11は、画像認識手段として機能するものであり、複数のカメラ2a,2bが撮影した画像データのそれぞれについて認識処理を行う。最初に、それぞれの画像データについて特定領域20(図2)を抽出する。そして、画像認識部11は、抽出した特定領域20の画像データを記憶部15の特定領域データ記憶部151に記憶させる。
ここで、特定領域20は、本実施形態では、カメラ2が撮影した画像中に映るエスカレータ5の移動手すり51近傍の領域をいう。詳細には、特定領域20は、図2に示すように、移動手すり51の外側の領域を中心とした領域である。この特定領域20におけるエスカレータ5側の境界線は、移動手すり51の外側縁部としてもよく、また、移動手すり51の短手方向略中央を特定領域20の境界線としてもよい。また、特定領域20とするエスカレータ5外側方向の境界線は、管理者の任意に定めることができる。例えば、カメラ2が撮影可能な撮影領域の限界部分としてもよい。
なお、図2ではカメラ2a,2bが並列した状態であるが、これに限らず上下方向に並んだ状態でもよい。
また、画像認識部11は、特定領域20における現時点の画像データと、基準画像データとを比較する。基準画像データは、現時点の画像データが撮影された時点よりも過去に撮影された画像データである。本実施形態では、基準画像データは、現時点の画像データが撮影された直前に撮影された画像データ(以下、前画像データ又は第1基準画像データとする)であるとする。
そして、現時点の画像データと第1基準画像データとの差分を抽出し、差分データを異常判断部12に出力する。
異常判断部12は、異常判断手段として機能するものであり、物体認識部121と、距離判別部122と、距離対比部123と、を有する。
物体認識部121は、画像認識部11から出力された差分データから、物体を認識する。詳細には、差分データにおいて一定の面積を有する領域があれば、何らかの物体が特定領域20内に存在すると判断する。
また、物体認識部121は、特定領域20内に何らかの物体があると判断した場合には、その物体を特定する。例えば、その物体が、人の腕又は頭であるか、また、その腕や頭は大人のものであるか又は子供のものであるかなどを特定する。
物体認識部121が物体を特定するには、例えば、予め対象となる複数種類の物体(大人の頭や子供の頭など)の形状などを撮影するなどしたパターンデータを記憶部15に記憶しておく。そして、物体認識部121は、差分データにおける対象物の大きさ(面積)とパターンデータにおける物体の面積(面積)とを比較する。そして、物体認識部121は、許容範囲内の誤差であれば、差分データにおける対象物は、パターンデータが示す物体であると判断する。なお、パターンデータは、記憶部15の物体パターンデータ記憶部152に記憶されている。
また、差分データにて示される物体が重なって映っている様な場合には、物体認識部121は、例えば、色相や彩度、明度等の分布や、パターン等により、重なっている物体のうち、最前列(すなわち、ポイントAに一番近い)の物体を認識する。
距離判別部122は、物体認識部121が認識した物体について三次元空間における2点間の距離を算出する。詳細には、距離判別部122は、基準点から物体までの距離を算出する。この基準点は、ポイントAの地点である(図3参照)。ポイントAは、本実施形態では、防護板50の下階側端部の位置とする。
また、距離判別部122が距離を算出するには、例えば、物体がカメラ2に近い位置である場合は大きく映り、物体がカメラ2に遠い位置にある場合は小さく映ることを利用して、距離を算出する。
詳細には、安全装置1は、予め特定領域20に映る物体を種類ごと及び距離が異なる複数の地点ごとに撮影しておき、その地点ごとに撮影したデータを第2基準データとして記憶部15の距離算出基準データ記憶部153に記憶している。したがって、第2基準データは、まず物体の種類ごとに存在し、かつその物体について、異なる距離で複数存在する。
そして、距離判別部122は、物体認識部121が認識した物体の種類に対応する物体の第2基準データを距離算出基準データ記憶部153から読み出して、差分データと比較する。次に距離判別部122は、差分データと第2基準データとを比較した結果、差分データにおける対象物の大きさ(面積)と、第2基準データにおける対象物の大きさ(面積)との差が所定の範囲内である場合には、差分データの映像をカメラ2で撮影した時の対象物の距離は、比較対象の第2基準データが示す距離であると認識する。
例えば、物体認識部121が差分データの元となった現画像の映像をカメラ2で撮影した時に、物体として子供の頭を認識した場合を説明する。距離判別部122は、まず、子供の頭を撮影した第2基準データを差分データとの比較対象として距離算出基準データ記憶部153から読み出す。そして、距離判別部122は、子供の頭を撮影した第2基準データのうち、基準点であるポイントAから最も遠い距離の第2基準データから差分データと比較する。そして、距離判別部122は、最も遠い距離の第2基準データから順にポイントAに近い距離の第2基準データを差分データと比較する。距離判別部122は、ポイントAから1メートルの距離の第2基準データにおける対象物の大きさ(面積)と差分データにおける物体の大きさ(面積)との差が所定の範囲内である場合、物体はポイントAから1メートルの位置にあると判別する。
距離対比部123は、距離判別部122が算出した、物体とポイントAとの距離と、所定の距離とを対比する。所定の距離とは、本実施形態では、第1の距離であるポイントAB間の距離と第2の距離であるポイントAC間の距離である。ポイントAB間の距離は、後述する警告部13が警告を出力するための距離である。すなわち、距離対比部123が物体の位置がポイントAB間の距離の範囲内であると判別した場合に、警告部13が警告を出力する。ポイントAB間の距離は、少なくともポイントAC間の距離よりも遠い距離であり、上階70と下階71とを連結するエスカレータ5の始点からポイントAC間の距離の任意の位置であってよい。好ましくはポイントAC間の距離よりも2倍以上の距離を取ることが好ましい。
ポイントAC間の距離は、後述の強制停止部14がエスカレータ5を停止させる距離である。すなわち、物体の位置がポイントAC間の距離の範囲内であると距離対比部123が判別した場合に、強制停止部14がエスカレータ5を停止させる。ポイントAC間の距離は、ポイントAB間の距離より短い距離である。そして、強制停止部14がエスカレータ5を停止させた場合に、特定領域20で認識された物体が防護板50の下階71側端部に当たらない程度の距離であることが好ましい。
距離対比部123は、距離判別部122が算出した、物体とポイントAとの距離が、ポイントAB間又はポイントAC間の距離の範囲内であると判別した場合に、異常な状態である判断する。そして、距離対比部123は、物体とポイントAとの距離が、ポイントAB間の範囲内であって、ポイントAC間の距離の範囲外であると判別した場合は、警告部13に警告を出力する指令信号を出力する。また、距離対比部123は、物体とポイントAとの距離が、ポイントAC間の距離の範囲外であると判別した場合は、警告部13に警告を出力する指令信号を出力すると共に、強制停止部14にエスカレータ5を停止させる指令信号を出力する。
警告部13は、異常判断部12が異常な状態であると判別したこと応じて、警告を出力する。具体的には、異常判断部12がポイントAB間に物体を認識したことに応じて、警告部13が警告を出力する。警告は、エスカレータ5の近傍に設けられたスピーカ3により出力される。例えば、警告部13は、「危ないですので手や頭を出さないようにお願いします」など、エスカレータ5の乗客に注意を促す内容の警告を出力する。出力するには、警告部13は、記憶部15に記憶された警告データを読み出してスピーカ3により出力する。また、同時に管理者端末4に危険である旨の表示又は音声を出力したりするようにしてもよい。
強制停止部14は、異常判断部12が異常な状態であると判別したことに応じて、エスカレータ5を強制的に停止させる。詳細には、異常判断部12がポイントAC間に物体を認識したことに応じて、強制停止部14はエスカレータ5の駆動部53に対して停止信号を出力し、駆動部53が駆動を停止する。このとき、強制停止部14がエスカレータ5を停止させる前に、警告部13が「危険ですので停止します」という旨の出力をスピーカ3から行い、乗客にエスカレータ5がこれから停止することについての注意を促す警告を出力することが好ましい。そして、エスカレータ5が停止した後は、警告部13は、「危険ですので停止しました」という旨の出力をスピーカ3から行うことが好ましい。これにより、エスカレータ5が急停止することで乗客が転倒することを防止することができる。また、同時に警告部13により管理者端末4にエスカレータ5を停止させた旨の表示又は音声を出力するようにしてもよい。
図4を参照して、安全装置1の処理について説明する。図4は、安全装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS11では、画像認識部11は、カメラ2からの画像入力を受け付ける。そして、画像認識部11は、所定時間経過したか否かを判別する(ステップS12)。画像認識部11は、所定時間経過した場合(ステップS12でYESの場合)には、ステップS13に移り、所定時間経過しない場合(ステップS12でNOの場合)には、ステップS11に戻る。
ステップS13では、画像認識部11は、カメラ2が撮影した画像のうち、特定領域20を抽出し、そのデータを特定領域データ記憶部151に記憶させる(ステップS14)。そして、画像認識部11は、記憶部15から第1基準データ(前画像データ)を読み出し、抽出した特定領域20の画像と第1基準データとの差分データを抽出する(ステップS15)。
ステップS16では、異常判断部12の物体認識部121が差分データにおいて物体があるか否かを判別する。物体認識部121が何らかの物体があると判別した場合(ステップS16でYESの場合)にはステップS17に移り、物体がないと判別した場合(ステップS16でNOの場合)には、ステップS11に戻る。
ステップS17では、物体認識部121は、物体を認識する。詳細には、物体パターンデータ記憶部152から物体パターンデータを読み込み、差分データと比較して特定領域20で認識した物体が何であるかを認識する(例えば、子供の頭、腕など)。
ステップS18では、距離判別部122が物体とポイントAとの距離を算出する。詳細には、距離判別部122は、距離算出基準データ記憶部153から物体認識部121が認識した物体の第2基準データを読み出し、最も遠い距離の第2基準データから差分データと比較する。そして、ある距離の第2基準データと差分データとの差が所定の範囲内である場合には、その差分データが撮影されたときの物体の距離は、当該第2基準データが示す距離として判別する。
ステップS19では、距離対比部123は、距離判別部122が判別した差分データの距離がポイントAB間の距離の範囲内であるか否かを判別する。距離判別部122が判別した差分データの距離がポイントAB間の距離の範囲内である場合(ステップS19でYESの場合)には、ステップS20に移る。また、距離判別部122が判別した差分データの距離がポイントAB間の距離の範囲内でない場合(ステップS19でNOの場合)には、ステップS11に戻る。
ステップS20では、警告部13が警告を出力する。詳細には、記憶部15から警告データを読み出して、スピーカ3から警告の音声データを出力する。
ステップS21では、距離対比部123は、距離判別部122が判別した差分データの距離がポイントAC間の距離の範囲内であるか否かを判別する。距離判別部122が判別した差分データの距離がポイントAC間の距離の範囲内である場合(ステップS21でYESの場合)には、ステップS22に移る。また、距離判別部122が判別した差分データの距離がポイントAC間の距離の範囲内でない場合(ステップS21でNOの場合)には、ステップS11に戻る。
ステップS22では、強制停止部14がエスカレータ5の駆動部53に指令信号を出力し、エスカレータ5を停止させる。
<第2実施形態>
以下、図4及び図5を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態では、カメラ2の位置がエスカレータ5上階の移動手すり51下側に位置し、基準点となるポイントAは、踏み板52とエスカレータ5の基部54との境界線上となる点で第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、特に説明のない部分は、第1実施形態と同様である。また、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図4は、第2実施形態における安全装置1の機能構成図であり、図5は第2実施形態における特定領域20及び基準点を示す概念図である。
第2実施形態では、カメラ2はエスカレータ5上階の移動手すり51下側に位置する。そして、主としてエスカレータ5の踏み板52における長手方向端部近傍を撮影する。踏み板52には、足や履物などがエスカレータ5の踏み板52に引き込まれないように、注意を促すための警告線521が引かれている。この警告線521の領域に足や履物がある場合、踏み板52とエスカレータ5の基部54との間に引き込まれる事故が起こりやすく、危険であることを警告するためである。第2実施形態における特定領域20は、この警告線521を中心とした領域であり、少なくとも基部54の一部分と警告線521の領域を含む。
第2実施形態における物体認識部121は、特定領域20に認識した物体が人間の足や靴、荷物などであるか否かを認識する。したがって、第2実施形態で物体認識部121が差分データと比較する物体パターンデータは、踏み板52上でよく見られる物(靴や荷物など)のパターンデータとなる。
第2実施形態における距離判別部122は、基準点となるポイントA(図5)と物体認識部121が認識した物体との距離とを判別する。この場合、撮影した画像上の距離と、実際の距離とは比例するため、距離判別部122は、距離算出基準データ記憶部153に格納された計算式及びデータにより距離を求めることができる。
距離対比部123は、距離判別部122が算出した物体とポイントAとの距離が、ポイントAB間又はポイントAC間の距離の範囲内に含まれるか否かを判別する。ここで、ポイントAB間の距離は、第2実施形態では、警告線521の短手方向両端間の距離である。また、ポイントAC間の距離は、警告線521における短手方向の長さの略半分の距離となる。
そして、警告部13は、距離対比部123が物体とポイントA間の距離が、ポイントAB間の距離より短いと算出した場合、スピーカ3から警告を出力する。この場合の警告は、例えば、「足又は履物の位置が黄色い線(警告線521)を踏んでいます。黄色い線の内側にお立ち下さい」といった内容である。
また、強制停止部14は、距離対比部123が物体とポイントA間の距離が、ポイントAC間の距離より短いと算出した場合、エスカレータ5の駆動部53に指令信号を出力し、エスカレータ5を停止させる。このとき、警告部13は、エスカレータ5が停止したことに応じて、「足又は履物が引き込まれる可能性があるため、エスカレータを停止しました」といったメッセージをスピーカ3から出力する。さらに、警告部13は、管理者端末4に同様の表示又は音声の出力を行うことが好ましい。
上述の第1実施形態によれば、安全装置1は、特定領域20において、防護板50の下階71側端部から所定距離はなれた位置に物体を認識した場合に、警告をスピーカ3から出力し、さらに接近していると判断した場合には、エスカレータ5を強制的に停止させることができる。これにより、特定領域20をエスカレータ5の移動手すり51の外側とすると、人の手や頭が移動手すり51の外側に突き出されていた場合に、事前に自動的に警告をすることができる。さらに、安全装置1が基準点である防護板50の下階側端部に近い位置で検出した場合は、エスカレータ5を強制的に停止させることができる。したがって、移動手すり51と上階70との間に腕や頭が挟まれてしまうなどの大事故を防止することができる。
上述の第1実施形態によれば、安全装置1は、カメラ2が撮影した画像を用いて異常な状態であるか否かを判別する。これにより、別途センサなどを設ける必要が無く、導入コストを低くすることができる。また、センサの誤動作により監視員に確認の負担が発生することもないので、運営コストも低くすることができる。
上述の第1実施形態によれば、安全装置1は、警告部13がエスカレータ5に配置されたスピーカ3により乗客に警告をすることができるので、異常な状態となっても、最も被害が及ぶ乗客に対して迅速な指示をすることができる。また、同時に管理者端末4にも警告を出力するので、実際の画像から管理者が適宜判断する機会を与えることができる。
上述の第1実施形態によれば、安全装置1は、2台のカメラ2a,2bがそれぞれ画像を撮影し、また、それぞれの画像について異常な状態であるか否かを判別する。したがって、2台のカメラ2a,2bのうち、いずれかで異常な状態であると判別された場合でも警告を発することができる。このため、一方のカメラが故障した場合でも、安全装置1を停止させることなくエスカレータ5の監視を継続することができる。また、異常な状態であると判別する精度も上げることができる。
上述の第2実施形態によれば、カメラ2は、踏み板52の警告線521近傍を撮影し、異常判断部12は、警告線521上に物体があると判断した場合に異常な状態であると判別し、警告又はエスカレータ5を停止させる。したがって、足や履物、荷物などが踏み板52とエスカレータ5の基部54との間に引き込まれてしまう事故を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、カメラ2は2台使用するとしたが、これに限らず2台以上のカメラを使用してもよい。この場合、画像認識部11及び異常判断部12は、複数台のカメラ2が撮影したそれぞれの画像について、物体の認識及び異常な状態であるか否かを判別する処理を行う。
上述の実施形態では、距離判別部122は、差分データと、予め物体ごと及び距離ごとに撮影した第2基準データとを比較して、距離を判別するとしたが、これに限らない。例えば、2台のカメラ2が撮影した画像の視差を利用して計算により距離を算出するとしてもよい。又は、前画像データの時から物体を認識している場合に、前画像データとの比較から動きベクトルを求め、認識された物体がどの程度移動したかにより距離を算出するようにしてもよい。
1 安全装置
2 カメラ
3 スピーカ
4 管理者端末
5 エスカレータ
11 画像認識部
12 異常判断部
13 警告部
14 強制停止部
15 記憶部
20 特定領域
50 防護板
51 移動手すり
52 踏み板
53 駆動部
121 物体認識部
122 距離判別部
123 距離対比部
151 特定領域データ記憶部
152 物体パターンデータ記憶部
153 距離算出基準データ記憶部

Claims (6)

  1. マンコンベアの移動手すりから外側の領域を撮影する複数のカメラと、
    前記領域の参照画像を記憶する記憶手段と、
    複数のカメラからそれぞれ画像データを受信し、前記領域の現画像と前記参照画像との差分データを抽出する画像認識手段と、
    前記差分データから異常状態であるか否かを判別する異常判断手段と、
    前記異常判断手段が前記異常状態であると判断した場合に、警告を発生させる警告手段と、
    前記異常判断手段が前記異常状態であると判断した場合に、前記マンコンベアを停止させるマンコンベア停止手段と、を備えるマンコンベアの安全装置。
  2. マンコンベアの踏み板縁部近傍の領域を撮影する複数のカメラと、
    前記領域の参照画像を記憶する記憶手段と、
    複数のカメラからそれぞれ画像データを受信し、前記領域の現画像から物体を認識すると共に、前記現画像と前記参照画像との差分データを抽出する画像認識手段と、
    前記差分データから異常状態であるか否かを判別する異常判断手段と、
    前記異常判断手段が前記異常状態であると判断した場合に、警告を発生する警告手段と、
    前記異常判断手段が前記異常状態であると判断した場合に、前記マンコンベアを停止させるマンコンベア停止手段と、を備えるマンコンベアの安全装置。
  3. 請求項1又は2に記載のマンコンベアの安全装置であって、
    前記異常判断手段は、前記複数のカメラが撮影したそれぞれの画像について前記判断を行うマンコンベアの安全装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のマンコンベアの安全装置であって、
    前記警告手段は、前記マンコンベア近傍に配置されたスピーカにより前記警告を発生させる、マンコンベアの安全装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のマンコンベアの安全装置であって、
    前記異常判断手段は、前記領域において認識した物体と基準点との距離を算出し、前記距離が第1の距離以下となった場合に異常と判断する、マンコンベアの安全装置。
  6. 請求項5に記載のマンコンベアの安全装置であって、
    前記異常判断手段は、前記距離が前記第1の距離以下となった場合に第1の異常と判断し、前記距離が前記第1の距離より小さい第2の距離以下となった場合に第2の異常と判断し、
    前記警告手段は、前記異常判断手段が前記第1の異常と判断した場合に警告を発生させ、
    前記マンコンベア停止手段は、前記異常判断手段が第2の異常と判断した場合に前記マンコンベアを停止させる、マンコンベアの安全装置。
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