JP2011084235A - 車両の上部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体重量が増大したり、後部荷室のスペースが狭くなったりするのを防止しつつ、簡単な構成で車両の横転時等に乗員を効果的に保護する。
【解決手段】車室の底面を形成するフロアパネル2の上方に少なくとも運転席シートと助手席シート4とが車幅方向に並設されるとともに、車室上方のルーフ部材10が開閉可能に構成された車両の上部車体構造であって、上記助手席シート4がフロアパネル2に固定された状態で設置されるとともに、助手席シート4に着座した乗員を保護するロールバー部材(棒状部材27)が助手席シート4の上方に延びるように設置されるとともに、その下端部がリヤフロアパネル13に固定された。
【選択図】図2

Description

本発明は、車室の底面を形成するフロアパネルの上方に少なくとも運転席シートと助手席シートとが車幅方向に並設されるとともに、車室上方のルーフ部材が開閉可能に構成された車両の上部車体構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、左右の車体側壁を構成するサイドパネルと、左右のサイドパネル間に配設されるとともにこれらサイドパネル同士を連結して車両床面を形成するフロアパネルとを備えた車体に、そのフロアパネルの上側において左右のサイドパネル同士を連結する車幅方向に長いクロスバーと、車両の座席後部側に配設されるロールバーとを予め連結してロールバーユニットを組み付けるように構成した車両用ロールバーの組付構造において、上記ロールバーユニットのロールバーの下端部をフロアパネルに対して少なくとも車幅方向に位置決めするとともに上下方向から締結固定する一対のロールバー位置決め固定機構と、上記ロールバーユニットのクロスバーの車幅方向両端部を左右のサイドパネルに対してそれぞれ前後方向から締結固定する一対のクロスバー固定機構とを設けた構造が知られている。
また、下記特許文献2に示されるように、車体の両側面を構成する一対のサイドパネルと、これらのサイドパネルに設けられ開放型屋根を回動自在に支持するリンクブラケットを備えた車両のロールバー構造において、上方に延びるロールバーと、このロールバーに結合されて車幅方向に延びるクロスバーと、上記ロールバーとリンクブラケットとを連結する連結部材とを有し、上記クロスバーを、ロールバーとともに上記連結部材に結合することが行われている。
特開2006−021607号公報 特開2005−186688号公報
上記特許文献1,2に開示されているように、車体の側壁を構成する左右のサイドパネル同士を連結するように車幅方向に延びるクロスバーにロールバーを設けた構造とした場合には、車室上方のルーフ部材が開閉可能に構成されたオープンカーにおいて、車両の横転時等に乗員を上記ロールバーによって効果的に保護できるという利点がある。
この反面、運転席シートおよび助手席シートの後方において車幅方向に延びるように頑強な部材からなるクロスバーを設置するとともに、このクロスバーから上記運転席シートおよび助手席シートよりも上方に向けて左右一対のロールバーを突出させる必要があるため、構造が複雑になって車体重量が増大するとともに、上記クロスバーの存在に起因して運転席シートおよび助手席シートの後方側に設けられる後部荷室のスペースが狭くなる等の問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車体重量が増大したり、後部荷室のスペースが狭くなったりするのを防止しつつ、簡単な構成で車両の横転時等に乗員を効果的に保護できる車両の上部車体構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車室の底面を形成するフロアパネルの上方に少なくとも運転席シートと助手席シートとが車幅方向に並設されるとともに、車室上方のルーフ部材が開閉可能に構成された車両の上部車体構造であって、上記助手席シートがフロアパネルに固定された状態で設置されるとともに、助手席シートに着座した乗員を保護するロールバー部材が助手席シートの上方に延びるように設置されるとともに、その下端部がフロアパネルに固定されたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両の上部車体構造において、上記運転席シートの下方には、運転席シートを車両の前後方向に移動可能に支持するシートレールがフロアパネル上に設置されるとともに、上記助手席シートの下方には、助手席シートを車室内の後方部位でフロアパネルに固定する助手席支持部が設けられたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両の上部車体構造において、上記助手席シートのシートバックには、下端部が上記フロアパネルに固定されたシートバックフレームが設けられ、このシートバックフレームの一部が、上記助手席シートのシートバックよりも上方に延びるように配設されて上記ロールバー部材を構成したものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の上部車体構造において、上記ロールバー部材が、助手席シートの設置部から運転席シートの設置部に向けて車幅方向に延びるように設置されることにより、運転席シートに着座した運転者を保護する機能を有するものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1または2項に記載の車両の上部車体構造において、上記助手席シートの後面に近接して上下方向に延びるように棒状部材が設置されるとともに、この棒状部材の上部が助手席シートの上方に延びるように設置されて上記ロールバー部材を構成したものである。
請求項1に係る発明では、助手席シートをフロアパネルに固定した状態で設置たため、運転席シートと同様に頑強な部材で所定長さに形成されたシートレールにより助手席シートを前後移動自在に構成した車両に比べ、車体を軽量化することができるとともに、車両の材料費を節約して製造コストを安価に抑えることができる。しかも、上記助手席シートに着座した乗員を保護するロールバー部材を助手席シートの上方に延びるように設置するとともに、その下端部を上記フロアパネルに固定したため、後部荷室のスペースが狭くなる等の問題を生じることなく、車両の横転時等に助手席シート着座した乗員を、簡単な構成で効果的に保護できるという利点がある。
請求項2に係る発明では、上記助手席シートの固定位置を、シートレールに沿って車両の前後移動可能に支持された運転席シートの最後方位置に対応させて車室内の後方部位に設定したため、上記助手席シートに着座した乗員の前方側に設けられるスペースを最大限に広くしてその居住性を効果的に向上できる等の利点がある。
請求項3に係る発明では、助手席シートのシートバックに設けられたシートバックフレームの一部を、上記助手席シートのシートバックよりも上方に延びるように配設して上記ロールバー部材を構成したため、上記シートバックフレームに、助手席シートのシートバックを補強する本来の機能と、助手席シートをフロアパネルに固定する固定具としての機能と、上記ロールバー部材としての機能とを兼ね備えさせることができる。
請求項4に係る発明では、ロールバー部材を、助手席シートの設置部から運転席シートの設置部に向けて車幅方向に延びるように設置することにより、運転席シートに着座した運転者を保護する機能を上記ロールバー部材に持たせたため、簡単な構成で運転席シートに着座した運転者および助手席シートに着座した乗員の両方を効果的に保護することができる。
請求項5に係る発明では、上記助手席シートの後面に近接して上下方向に延びるように棒状部材を設置するとともに、この棒状部材の上部を助手席シートの上方に延びるように設置して上記ロールバー部材を構成したため、車室内の後方部において固定された助手席シートの背面に上記棒状部材からなるロールバー部材を近接させて配設することができ、後部荷室のスペースが狭くなる等の問題を生じることなく、車両の横転時等に助手席シートに着座した乗員を効果的に保護できるという利点がある。
本発明に係る上部車体構造を備えた車両の概略構成を示す平面図である。 運転席シートおよび助手席シートの設置状態を示す正面断面図である。 運転席シートの設置状態を示す側面断面図である。 助手席シートの設置状態を示す側面断面図である。 本発明に係る上部車体構造を備えた車両の概略構成を示す側面図である。 運転席シートを前方に移動させた状態を示す平面図である。 助手席シートのシートバックフレームの具体的構成を示す斜視図である。 ルーフ部材の係止部材の具体的構成を示す側面断面図である。 本発明に係る上部車体構造の別の実施形態を示す図4相当図である。 上記実施形態における助手席シートの設置状態を示す背面図である。 本発明に係る上部車体構造のさらに別の実施形態を示す図2相当図である。 本発明に係る上部車体構造のさらに別の実施形態を示す図4相当図である。
図1〜図7は、本発明に係る車両の上部車体構造の実施形態を示している。本実施形態に係る車両は、その車室1内のフロアパネル2上に運転席シート3および助手席シート4が左右に並設されるとともに、車室上方のルーフ部材10が開閉可能に構成されたツーシータタイプのオープンカーである。上記フロアパネル2の左右両側方部には、車両の前後方向に延びる左右一対のサイドシル5が配設されるとともに、上記フロアパネル2の車幅方向中央部には、車室内側(上方)に向けて突出するトンネル部6が車両の前後方向に延びるように設置されている。
上記車室1内には、フロアパネル2の後方部を、その前方側部分よりも上方に位置させるように段上げした第1,第2フロアパネル側部7,8が形成され、その側端部が上記トンネル部6の車幅方向両側辺部に接続されている。本実施形態では、車両の左側に位置する運転席シート3の下方に配設された第1フロアパネル側部7上に、運転席シート3を移動可能に支持するシートレール9が車両の前後方向に延びるように設置されている。また、車両の右側に位置する助手席シート4は、上記第1フロアパネル側部7よりも上方に段上げされた第2フロアパネル側部8上に固定されている。
すなわち、上記助手席シート4が固定される第2フロアパネル側部8は、上記運転席シート3を支持するシートレール9の上下寸法等に対応して、上方への段上げ量が上記第1フロアパネル側部7よりも大きく設定されることにより、上記第2フロアパネル側部8が第1フロアパネル側部7よりも高い位置に配設されている。そして、上記段上げ部を構成する第2フロアパネル側部8により、車室内1の後方部において上記助手席シート4をフロアパネル2に固定する助手席支持部が構成されている。
上記第2フロアパネル側部8からなる段上げ部の前部下面には、この第2フロアパネル側部8との間で閉断面を形成するクロスメンバ11が車幅方向に延びるように設けられるとともに、その車幅方向の内側端部が上記トンネル部6に接続されている。また、上記第1フロアパネル側部7および第2フロアパネル側部8の後端部には、上方にキックアップしたキックアップ部12と、その上端部から車両の後方側に延びるリヤフロアパネル13とが連設されている。このリヤフロアパネル13の上方には、開放状態となったルーフ部材10の格納部14が設けられている(図5参照)。さらに、上記リヤフロアパネル13の前部下面には、車幅方向に延びる閉断面を形成するリヤクロスメンバ15が配設されている。
上記ルーフ部材10は、リンク機構(図示せず)により連結された鋼板材またはプラスチックパネル等からなるルーフパネル10aと、その後方側に配設されたミッドルーフ10bと、その後端部から斜め下方に向けて設置されたリヤウインド10cとを有している。そして、上記格納部14の後部上面に設けられたリヤデッキ16を開放位置に退避させた状態で、図略の開閉駆動部により上記リンク機構を駆動して、ルーフパネル10a、ミッドルーフ10bおよびリヤウインド10cからなるルーフ部材10をそれぞれ所定の軌跡で揺動変位させることにより、図5の実線で示す使用位置(閉止位置)と図5の仮想線で示す格納位置(開放位置)とに変位させるように構成されている。
上記運転席シート3は、図3に示すように、車室1内の第1フロアパネル側部7上に設置された上記シートレール9に沿って車両の前後方向にスライド可能に支持されたシートクッション17と、その後端部に立設されたシートバック18と、上記シートクッション17の後端部側面に取り付けられてシートバック18を傾動可能に支持するリクライニング機構19とを備えている。
そして、上記シートレール9に沿って運転席シート3のシートクッション17をスライド変位させることにより、図6に示すように、運転席シート3を、ステアリングホイール20およびインストルメントパネル21に近接させた最前方位置から、図1および図3に示すように、上記フロアパネル2のキックアップ部12に運転席シート3を近接させた最後方位置まで前後移動させることにより、運転席シート3に着座した運転者の着座位置を、その体格等に応じて調整できるように構成されている。
一方、助手席シート4は、図4に示すように、上記第2フロアパネル側部8上に載置されて固定されたシートクッション22と、このシートクッション22の後方部から上方に立設されたシートバック23と有している。そして、上記助手席シート4の固定位置は、上記運転席シート3の最前方位置よりも後方側、具体的には、上記シートレール9により前後移動可能に支持された運転席シート3の最後方位置に対応した車室1の後方部に設定されている。このように助手席シート4のシートクッション22およびシートバック23が、上記フロアパネル2の後端部に設けられたキックアップ部12に近接した位置に支持されることにより、上記シートクッション22の前後移動が規制されるとともに、上記シートバック23の傾動変位が規制された状態で、上記シートレール9により前後移動可能に支持された運転席シート3の最前方位置よりも後方側において、上記助手席シート4が車体に固定されている。
上記助手席シート4のシートバック23には、丸パイプ材等からなるシートバックフレーム24が配設されている。このシートバックフレーム24は、図7に示すように、シートバック23の上辺部に沿って車幅方向に延びる上方部材25と、その車幅方向の外側端部から下方に延びる側方部材26と、上記上方部材25を支持する棒状部材27とを有している。上記シートバックフレーム24の側方部材26は、その下端部に設けられた取付ブラケット28を介して上記第2フロアパネル側部8の後部上面にボルト止めされる等の手段で固定されている。
また、上記シートバックフレーム24の棒状部材27は、図2および図7等に示すように、正面視で運転席シート3と助手席シート4との間において上下方向に延びるように設置された縦部材29と、その上端部から斜めシートバック23の中央部に向けて斜め下方に延びる斜め部材30とを有している。上記縦部材29は、その下端部に設けられた取付ブラケット31が、上記リヤクロスメンバ15により補強されたリヤフロアパネル13の前端部上面にボルト止めされる等の手段で固定されている。さらに、上記取付ブラケット31が設けられた縦部材29の下端部前方に位置するキックアップ部12の中央部には、上記トンネル部6の上面に沿って車両の前後方向に延びるように設置された左右一対のトンネルメンバ32,32の後端部が接続されている。
上記斜め部材30の下部は、助手席シート4のシートバック23内に導入されてシートバックフレーム24の上方部材25に溶接されている。一方、上記上方部材25は、その車幅方向の内側方部がシートバック23外に導出されるとともに、その先端部が上記棒状部材27の縦部材29の上下方向中間部に溶接されている。そして、上記縦部材29の上方部分および斜め部材30からなる棒状部材27の上部が、助手席シート4の上方に延びるように設置されることにより、助手席シート4に着座した乗員を保護するロールバー部材が構成されている。
さらに、上記棒状部材27の縦部材29には、図8に示すように、上記ルーフ部材10を格納位置に係止する係止部材33が設けられている。この係止部材33は、上記ルーフパネル10aの前端部上面等を係止してその上下動を規制する係止アーム34と、この係止アーム34の下端部に連結された連結ブラケット35と、この連結ブラケット35を介して上記係止アーム34を非係止位置に付勢する圧縮コイルばねからなる付勢部材36と、上記連結ブラケット35を介して上記係止アーム34を係止位置に変位させて拘束する駆動ケーブル37と、上記縦部材29の上下方向中間部に固定された支持ブラケット38とを有している。この支持ブラケット38には、上記係止アーム34が支持軸39を介して揺動可能に支持されている。また、上記駆動ケーブル37は、図外の操作レバーに連結されている。
そして、操作レバーの係止解除操作に応じ、上記係止アーム34のロック状態が解除されると、上記付勢部材36の付勢力に応じて係止アーム34が、図8の仮想線で示すアンロック位置に駆動されることにより、上記ルーフ部材10を格納位置から車室上面を覆う使用位置に変位させることが許容される。また、上記ルーフ部材10が格納部14に格納された状態で操作レバーにより係止操作が行われると、上記付勢部材36の付勢力に抗して係止アーム34がロック位置に保持されることにより、通常時には上記係止アーム34によりルーフパネル10aが係止された状態に維持されるようになっている。
上記のように車室の底面を形成するフロアパネル2の上方に運転席シート3と助手席シート4とが車幅方向に並設されるとともに、車室上方のルーフ部材10が開閉可能に構成された車両の上部車体構造において、上記助手席シート4をフロアパネル2に固定した状態で設置するとともに、助手席シート4に着座した乗員を保護するロールバー部材(棒状部材27)を助手席シート4の上方に延びるように設置するとともに、その下端部を上記フロアパネル2に固定したため、車体重量が増大し、あるいは後部荷室のスペースが狭くなったりすること等を防止しつつ、簡単な構成で車両の横転時等に乗員を効果的に保護することができる。
すなわち、上記実施形態では、フロアパネル2の後方部に配設された上記第2フロアパネル側部8からなる助手席支持部に助手席シート4を載置して固定するように構成したため、運転席シート3と同様に頑強な部材で所定長さに形成されたシートレールにより助手席シート4を前後移動自在に構成した車両に比べ、助手席シート4用のシートレールを省略してその分だけ車体を軽量化することができるとともに、材料費を節約して製造コストを安価に抑えることができる。
しかも、上記助手席シート4をシートレールにより前後移動可能に支持した場合には、助手席シート4の前後移動させる際に、車体側パネルや、ロールバー部材等との干渉を回避するためにレイアウトを工夫する必要があるが、上記のように助手席シート4を第2フロアパネル側部8に固定した場合には、上記各部材との干渉を回避しつつ、第2フロアパネル側部8の設置スペースを最大限に利用して助手席シート4を設置することができる。したがって、例えば図6に示すように、シートクッション22の側部に外方に膨出した膨出部22aを形成する等により、広い着座スペースを確保できる等の利点がある。
そして、上記のように助手席シート4のシートバック23よりも上方に延びるように設置された縦部材29および斜め部材30からなる棒状部材27により、助手席シート4の乗員を保護するロールバー部材を構成するとともに、その下端部をフロアパネル2に固定するように構成したため、車室1内において前後移動可能に設置された助手席シートの後方に、頑強な部材からなるクロスバーを設置するとともに、このクロスバーにロールバーを突設した従来例に比べ、構造を簡略して車体重量を効果的に低減できるとともに、上記クロスバーの存在に起因して後部荷室のスペースが狭くなる等の問題を生じることなく、車両の横転時等に助手席シート4に着座した乗員を効果的に保護することができる。
また、上記実施形態では、運転席シート3の下方に、運転席シート3を車両の前後方向に移動可能に支持するシートレール9をフロアパネル2上に設置するとともに、上記第2フロアパネル側部8からなる助手席支持部に支持された助手席シート4の固定位置を、上記シートレール9により前後移動可能に支持された運転席シート3の最後方位置に対応させて車室1内の後方部位に設定したため、上記助手席シート4に着座した乗員の前方側に設けられるスペースを最大限に広くすることができる。したがって、小柄な体格の乗員が助手席シート4に着座した場合は勿論のこと、大柄な体格の乗員が助手席シート4に着座した場合においても、その前方側に広いスペースを確保して良好な居住性が得られるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、助手席シート4のシートバック23に、下端部が上記フロアパネル2、具体的には第2フロアパネル側部8に固定されたシートバックフレーム24を設け、このシートバックフレーム24に、上記助手席シート4のシートバック23よりも上方に延びるように配設された上記縦部材29および斜め部材30からなる棒状部材27により助手席シート4用のロールバー部材を構成した場合には、上記シートバックフレーム24に、助手席シート4のシートバック23を補強する本来の機能と、助手席シート4をフロアパネル2に固定する固定具としての機能と、上記ロールバー部材としての機能とを兼ね備えさせることができ、これによって助手席シート4の剛性を充分に確保できるとともに、この助手席シート4に着座した乗員を、簡単な構成で適正に保護できるという利点がある。
上記運転席シート3に着座した運転者は、車両の横転時等にステアリングホイール20を把持しているために、自分の身を守ることが容易であるのに対し、助手席シート4に着座した乗員は、自分の身を守ることが困難である。したがって、上記のように縦部材29および斜め部材30からなる棒状部材27からなるロールバー部材を助手席シート4の上方に延びるように配設することにより、運転席シート3側に比べ、より安全性をさせることが望まれる助手席シート4に着座した乗員を、簡単な構成で適正に保護できるという利点がある。
しかも、図2および図7等に示すように、正面視で運転席シート3と助手席シート4との間において上下方向に延びるように設置された縦部材29と、その上端部から斜めシートバック23の中央部に向けて斜め下方に延びる斜め部材30とより、助手席シート4に着座した乗員を保護するロールバー部材を構成した場合には、車室1内の後方部位において固定された助手席シート4に上記ロールバー部材を近接させて配設することができるとともに、上記ロールバー部材を運転席シート3の近傍に配設して、この運転席シート3に着座した運転者も効果的に保護することができる。
また、上記実施形態に示すように、助手席シート4のシートバック23を補強するシートバックフレーム24の一部をシートバック23の外方に配設してなる棒状部材27の縦部材29に、ルーフ部材10の開放時に格納部14内に格納されたルーフパネル10a等からなるルーフ部材10を格納位置に係止する係止部材33を設けた場合には、車室後部の側壁パネルに設けられた左右一対の係止部材等により上記ルーフ部材10を格納位置に係止するように構成した場合に比べ、簡単な構造で上記ルーフ部材10を格納位置に安定して保持できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、助手席シート4のシートバックフレーム24を構成する側方部材26の下端部(取付ブラケット28)を介して上記第2フロアパネル側部8の後部上面に固定した例について説明したが、この構成に限られず、種々の変更が可能である。例えば、図9および図10に示すように、助手席シート4のシートバック23の外側辺部に沿って上下方向に延びるように設置された側方部材26の下方部を、上記棒状部材27の縦部材29と同様に上記シートバック23の外方(下方に)導出し、リヤクロスメンバ15により補強されたリヤフロアパネル13の前端部上面に上記側方部材26の下端部に設けられた取付ブラケット28をボルト止めする等により車体に固定した構造としてもよい。
また、正面視で運転席シート3と助手席シート4との間において上下方向に延びるように設置された縦部材29と、その上端部からシートバック23の中央部に向けて斜め下方に延びる斜め部材30とよりロールバー部材を構成した上記実施形態に代え、図11に示すように、助手席シート4の設置部から運転席シート3の設置部に向けて車幅方向に延びるように設置された横部材40と、その側端部から下方に延びるように設置されて下端部が取付ブラケット41を介して運転席シート3の後方部(リヤフロアパネル13)に固定された縦部材42とにより上記ロールバー部材を構成するとともに、上記ルーフ部材10の係止部材33をシートバックフレーム24の上方部材25に設置した構造としてもよい。このように構成した場合には、助手席シート4に着座した乗員を保護するために設置された上記ロールバー部材に、運転席シート3に着座した運転者を保護する機能を兼ね備えさせることができるため、簡単な構成で運転席シート3および助手席シート4に着座した両方の乗員を、より効果的に保護することができる等の利点がある。
さらに、助手席シート4のシートバックフレーム24を丸パイプ部材等により構成するとともに、その一部、つまり上記棒状部材27を助手席シート4の上方に延びるように配設することにより、助手席シート4用のロールバー部材を構成した上記実施形態に代え、鋼板等のプレート材により上記助手席シート4のシートバックフレームを構成するとともに、その一部を助手席シート4のシートバック23よりも上方に延びるように配設することにより上記ロールバー部材を構成するようにしてもよい。
また、図12に示すように、助手席シート4の後面に近接して上下方向に延びるように設置された丸パイプ材等からなる棒状部材43により助手席シート4用のロールバー部材を構成してもよい。このように構成した場合においても、車室1内の後方部において固定された助手席シート4の背面に上記棒状部材43からなるロールバー部材を近接させて配設することができる。したがって、クロスバーにロールバーを突設した従来例のように、当該クロスバーの存在に起因して後部荷室のスペースが狭くなる等の問題を生じることなく、上記棒状部材43からなるロールバー部材を設置して車両の横転時等に助手席シート4に着座した乗員を効果的に保護できるという利点がある。
また、上記実施形態では、車室1内のフロアパネル2上に運転席シート3および助手席シート4だけが設置されたツーシータタイプで、ルーフパネルおよびこれを支持するピラーのないオープンカーに本発明を適用した例について説明したが、これに限られず、後列シートを備えた車両についても本発明を適用可能である。
1 車室
2 フロアパネル
3 運転席シート
4 助手席シート
8 第1フロアバネ側部(助手席支持部)
9 シートレール
10 ルーフ部材
23 シートバック
24 シートバックフレーム
27 棒状部材(ロールバー部材)

Claims (5)

  1. 車室の底面を形成するフロアパネルの上方に少なくとも運転席シートと助手席シートとが車幅方向に並設されるとともに、車室上方のルーフ部材が開閉可能に構成された車両の上部車体構造であって、上記助手席シートがフロアパネルに固定された状態で設置されるとともに、助手席シートに着座した乗員を保護するロールバー部材が助手席シートの上方に延びるように設置されるとともに、その下端部がフロアパネルに固定されたことを特徴とする車両の上部車体構造。
  2. 上記運転席シートの下方には、運転席シートを車両の前後方向に移動可能に支持するシートレールがフロアパネル上に設置されるとともに、上記助手席シートの下方には、助手席シートを車室内の後方部位でフロアパネルに固定する助手席支持部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両の上部車体構造。
  3. 上記助手席シートのシートバックには、下端部が上記フロアパネルに固定されたシートバックフレームが設けられ、このシートバックフレームの一部が、上記助手席シートのシートバックよりも上方に延びるように配設されて上記ロールバー部材を構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の上部車体構造。
  4. 上記ロールバー部材は、助手席シートの設置部から運転席シートの設置部に向けて車幅方向に延びるように設置されることにより、運転席シートに着座した運転者を保護する機能を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の上部車体構造。
  5. 上記助手席シートの後面に近接して上下方向に延びるように棒状部材が設置されるとともに、この棒状部材の上部が助手席シートの上方に延びるように設置されて上記ロールバー部材を構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の上部車体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102011051764A1 (de) * 2011-07-12 2013-01-17 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Kraftfahrzeug mit einer Überrollbügelanordnung

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