JP2011081628A - 著作物再配布促進システム - Google Patents

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Abstract

【課題】再配布用の著作物ファイルを簡便に生成させることができ、その際の通信負荷を大幅に軽減させ、かつセキュリティ性を向上させた、著作権を保護しつつ再配布の利便性を格段に向上させることのできる著作物再配布促進システムの提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、著作物の付属情報、実行プログラム及びクライアント端末とネットワークを介して接続可能に構成される管理サーバを用い、上記付属情報が、識別情報部及び/又は順次配布されたクライアント情報を含む配布者情報部を有するデータ構造を有し、上記実行プログラムが、クライアント端末に、付属情報送信ステップと、再配布用著作物生成ステップの各処理をさせるものであることを特徴とする著作物再配布促進システムである。
【選択図】図1

Description

本発明は、著作物再配布促進システムに関し、詳細には、簡便性、セキュリティ性に優れる著作物再配布促進システムに関する。
近年インターネットシステム等が非常に発達しており、そのような電気通信回線とIP(インターネットプロトコル)通信機器であるパソコンやモバイル端末等の通信端末とを利用することにより、CDやDVD等の著作物を販売、提供することが普及しつつある。
従来、違法コピーをなくし著作権を保護する観点から、そのようなインターネットを利用した販売等においても、著作物の複製を防止することが図られ、そのための様々な技術が開発されている。例えば、受信装置が著作権保護情報により、複製禁止コンテンツであることを検出すると、データレートを増加させて出力させ、正常な複製ができないようにするシステム(特開2003−199023号公報参照)、不正に複製しても、正規購入者以外は更新ができず一定期限後に使用不能とするシステム(特開平8−6784号公報参照)などが挙げられる。
このような著作物のコピーを制限するシステムは、著作権保護の観点からは一定の効果がある。しかし、著作物を購入するには、それぞれの購入者がインターネットを通じてサーバ等にアクセスし、個々にダウンロードする必要があるが、最近ではそのような著作物はデータサイズが非常に大きくなってきており、ダウンロードに要する時間が長くなり、通信負荷が非常に大きなものになってきている。そのため、従来の方法のままでは、著作物の流通が伸び悩むおそれもある。
しかし一方で、著作権者や制作会社等には、著作物をさらに広く流通させたいという要望がある。このように著作物の流通を促進させることで、文化や産業の発展に寄与する。そのような要望に応えるには、従来の方法から転換し、例えば著作物のコピーを許可し、著作物を順次配布していくことを許可することによって、流通促進を図る方法も考えられる。しかし、そのような方法においては、著作権の保護を維持するために、違法コピー対策において現在以上に高度な技術が必要となり、また著作物を再配布するための手順等が煩雑となるため、流通促進を図ることはやはり困難とも思われている。このため著作権を保護しつつ、著作物の再配布を簡便に行うことができ、著作物の流通促進を図ることを可能にするシステムが求められているものの、現在のところ存在していない。
特開2003−199023号公報 特開平8−6784号公報
本発明はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、再配布用の著作物ファイルを簡便な操作で生成させることができ、その際の通信負荷を大幅に軽減させ、かつセキュリティ性を向上させた、著作権を保護しつつ、再配布の利便性を格段に向上させることのできる著作物再配布促進システムを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた発明は、
著作物データに関連付けられている付属情報、実行プログラム、及びクライアント端末と通信ネットワークを介して接続可能に構成される管理サーバを用い、著作権を保護しつつ、著作物の再配布を容易にするシステムであって、
上記付属情報が、著作物の情報を含む識別情報部及び/又は順次配布されたクライアント情報を含む配布者情報部を有するデータ構造を有し、
上記実行プログラムが、クライアント端末に、
管理サーバにおいて著作物の正当性判断を行うため、上記付属情報を送信する付属情報送信ステップ、
取得したクライアント情報を付属情報に追加して更新するとともに、著作物データを暗号化する再配布用著作物生成ステップ
の各処理を実行させるものであること
を特徴とする著作物再配布促進システムである。
当該著作物配布促進システムは、著作物データの付属情報及び実行プログラムを用いることによって、クライアント端末において取得した著作物データから、再配布用著作物ファイルを非常に簡便に生成させることができる。その際、クライアント端末とネットワークを介して接続可能に構成される管理サーバにおいて、当該著作物データの正当性を判断するので、複数のクライアント端末が著作物データを順次配布していくことによって著作物を流通させていく場合においても、セキュリティ性を確保することができる。またその場合、著作物の正当性を判断するために用いる付属情報が、著作物の情報等の識別情報部だけでなく、その著作物ファイルを順次配布してきた全員のクライアント情報等の配布者情報部を有するデータ構造を有しているので、著作物の正当性判断におけるセキュリティ性が格段に優れている。さらに、この付属情報はデータサイズが小さくすることができるので、これらの著作物正当化判断及び再配布用著作物ファイルを生成させるために要する通信負荷を大幅に軽減させることができる。その上、これらの付属情報がクライアント端末から管理サーバへ送信され記録されることによって、管理サーバにおいて、著作物の流通及び配布状況の管理を容易に行うことができるので、著作物を取得したクライアントから確実に購入代金を徴収することができ、著作権者に著作権料を分配することが可能となる。また、付属情報の配布者情報部の記録によって、著作物の順次配布者への配布報酬としての分配をすることも可能になる。
このように、当該著作物再配布促進システムによれば、再配布の利便性が大幅に向上するので、著作物の再配布を促進させることができる。またこれによって、著作権の保護を確保しつつ、著作物を複数のクライアント端末を介して順次配布することが可能になり、著作物の流通促進を図ることができる。このようにして、当該著作物再配布促進システムによれば、著作権保護と著作物の流通促進を両方実現させることができる。
上記著作物再配布促進システムにおいては、上記実行プログラムが、著作物データを視聴可能にさせる可読可能著作物生成ステップをさらに実行させるよう構成されているとよい。当該著作物再配布促進システムによれば、再配布用著作物ファイルなど著作物の暗号化データを取得したクライアント端末において、その著作物を視聴できるようにするのと同時に、再配布用著作物ファイルが生成させることができる。これにより、著作物の再配布の利便性をさらに向上させ、再配布を促進させることができる。
上記著作物再配布促進システムにおいては、上記付属情報のデータ構造が、管理サーバにおいて改ざんの有無を判断するため、著作物の配布状況に関する継承情報部及び/又は著作物データに関するデータ情報部をさらに有するとよい。当該著作物再配布促進システムによれば、著作物の正当性判断において識別情報部や配布者情報部の照合だけでなく、付属情報や著作物データの改ざんの有無をチェックできるようになるため、セキュリティ性がさらに向上し、著作権の保護を充実させることができる。また、継承情報として、クライアント端末による著作物の累積配布回数の情報を含むことにより、累積配布回数が規定値に達したときに、それ以降の配布を制限することもできるので、いわゆるねずみ講と称されるマルチ販売に当該システムを利用されることを防止することも可能となる。
上記著作物再配布促進システムにおいては、上記実行プログラムが、クライアント端末に記憶されているブラウザのアドオン又はプラグインにより達成されるとよい。当該著作物再配布促進システムによれば、クライアント端末の有するブラウザのアドオン又はプラグインによって、上記実行プログラムの各ステップを行うことができるので、他のクライアントへの再配布の際に、当該実行プログラムを配布する必要がなくなる。それにより、再配布がより簡便になるため、再配布の利便性をさらに向上させることができ、再配布をさらに促進させることができる。
上記著作物再配布促進システムにおいては、上記付属情報のデータサイズが、12キロバイト以下であるとよい。このようなデータサイズが小さい付属情報を、クライアント端末から管理サーバ間へ送信して、著作物の正当性判断及び再配布著作物ファイルの生成を行うことによって、非常に小さい通信負荷に抑えることができ、著作物の再配布の利便性がさらに向上し、著作物の再配布をさらに促進させることができる。
従って、クライアント端末、管理サーバ及びこれらのクライアント端末と管理サーバを接続可能に構成する通信ネットワークを用い、著作権を保護しつつ、著作物の再配布を容易にする著作物データに関連付けられている付属情報及び実行プログラムを含む電子ファイルであって、
上記付属情報が、著作物の情報を含む識別情報部及び/又は順次配布されたクライアント情報を含む配布者情報部を有するデータ構造を有し、
上記実行プログラムが、クライアント端末に、
管理サーバにおいて著作物の正当性判断を行うため、上記付属情報を送信する付属情報送信ステップ、
取得したクライアント情報を付属情報に追加して更新するとともに、著作物データを暗号化する再配布用著作物生成ステップ
の各処理を実行させるものであること
を特徴とする著作物配布用電子ファイルは、それが有する付属情報及び実行プログラムを用いることによって、クライアント端末において、当該著作物配布用電子ファイルから再配布用の著作物電子ファイルを簡便に生成させることができ、その際の通信負荷を大幅に軽減させ、かつセキュリティ性を向上させることができる。当該著作物配布用電子ファイルによれば、著作物の再配布の利便性を向上させることができ、再配布を促進させることができる。
ここで「著作物」とは、思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものであり、著作権上保護を必要とするものである。例えば音楽、映像、各種出版物(雑誌・小説等の電子図書、漫画、申請書、有料マニュアル、パンフレット等)などを挙げることができる。また、「クライアント」とは、著作物ファイルを取得する又は取得した者をいう。
以上説明したように、本発明の著作物再配布促進システム及び著作物配布用電子ファイルによれば、再配布用著作物ファイルを簡便な操作で生成させることができ、その際の通信負荷を大幅に軽減させ、かつセキュリティ性を向上させることができる。それにより、再配布の利便性を格段に向上させることができ、著作物の再配布を容易にするので、著作権を保護しつつ、著作物の流通促進を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る著作物再配布促進システムを示す概略ブロック図である。 図1の著作物再配布促進システムに係る付属情報のデータ構造を示す図である。 図1の著作物再配布促進システムに係る実行プログラムのデータ構造を示す図である。 図1の著作物再配布促進システムにおいて、クライアント端末と管理サーバとの間で通信を行う手順を示すフローチャートである。 図1の著作物再配布促進システムにおける、生成した再配布用著作物ファイルに係る付属情報のデータ構造を示す図である。 図1の著作物再配布促進システムとは異なる形態に係る著作物再配布促進システムを示す概略ブロック図である。 図6の著作物再配布促進システムに係る付属情報のデータ構造を示す図である。 図6の著作物再配布促進システムに係る実行プログラムのデータ構造を示す図である。 図6の著作物再配布促進システムにおいて、クライアント端末と管理サーバとの間で通信を行う手順を示すフローチャートである。 図6の著作物再配布促進システムにおける、生成した再配布用著作物ファイルに係る付属情報のデータ構造を示す図である。
本発明の著作物再配布促進システムにおいては、著作物の配布用電子ファイルは、1次クライアント端末によって最初に取得され、当該端末において再配布用著作物ファイルが生成し、それが2次クライアント端末に配布され、以降他のクライアント端末により同様に順次配布を繰り返すことによって流通する。
以下、適宜図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳説する。まず、1次クライアントが著作物の配布用ファイルを取得し、再配布用著作物ファイルを生成する場合について説明する。
図1の著作物再配布促進システム1は、著作物データ2と、付属情報3と、実行プログラム4と、1次クライアント端末5と、ネットワーク7と管理サーバ8とを有している。1次クライアント端末は、複数存在してもよいが、図1では煩雑さ回避のため、一つに限定して説明する。
1次クライアント端末5が取得した著作物配布用電子ファイルには、著作物データ2と付属情報3と、実行プログラム4とが含まれているものとする。付属情報3は、著作物データ2とリンク等によって関連付けられている。また、実行プログラム4が含まれていることによって、アドインやプラグインを有するブラウザをインストールしていないクライアント端末でも、当該著作物配布用電子ファイルを取得して、著作物を視聴し、また再配布著作物ファイルを生成することを簡便に行うことができる。
1次クライアント端末5による当該著作物配布用電子ファイルの取得は様々な方法で行うことができる。例えば店頭等で取得してもよく、または1次クライアント端末5によって、管理サーバ8からネットワーク7を通じてダウンロードすることにより、もしくは、管理サーバ8から著作物配布用ファイルが添付された電子メールを1次クライアント端末5によって受信することもできる。また、店頭等で取得する場合などにおいては、当該著作物配布用電子ファイルを保存する電子記録媒体としては様々なものを用いることができる。一般的には、例えばUSBメモリ、SDメモリ、CD−R、DVD−R等が挙げられる。
1次クライアント端末5によって取得され、そのディスクドライブ(図示せず)に格納された著作物配布用電子ファイルに包含された付属情報3及び実行プログラム4は、1次クライアント端末5の記憶部6に移動され保存されていることを前提として説明する。著作物データ2、付属情報3及び実行プログラム4が格納又は保存される場所は特に限定されるものではなく、それぞれ独立に、記憶部6に保存されていてもよく、また、1次クライアント端末5に内蔵又は接続されているディスクドライブ等の読み取り装置やUSBメモリ等の電子記憶媒体に保存されていても構わない。
著作物データ2は、著作物の電子データである。著作物電子データのデータ形式は、特に限定されず、著作物の種類や、クライアント端末が使用するオペレーションシステム、クライアント端末において著作物を視聴するためのアプリケーション等により適宜選択される。一般的には、PDF(Portable Document Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、MPEG(Moving Picture Experts Group)、GIF(Graphic Interchange Format)、BMP(Bitmap)、HTML(HyperText Markup Language)、RTF(Rich Text Format)、MP3(MPEG−1 Audio Layer−3)などが使用される。この中でクライアント端末が使用するオペレーションシステムの種類にかかわらず、著作物の電子データを視聴できる点及びファイルのサイズを小さくでき、再配布用著作物ファイルの配布をより容易にできる観点から、PDFが好ましい。本実施形態において、1次クライアント端末5が取得した著作物データ2は、平文であるが、暗号化されていても構わない。
付属情報3は、上記著作物ファイルに関する種々の情報を含んでいる。付属情報3も電子データである。電子データの形式は特に限定されない。著作物データ2の形式がPDFの場合は、付属情報3はその著作物データ2の中に埋め込むことができる。
図2は、付属情報3のデータ構造を示す図である。付属情報3は、識別情報部13と、配布者情報部14とを有している。
識別情報部13には、著作物の情報、例えば著作物のシリアルナンバー等が含まれる。付属情報3が識別情報部13を有することによって、著作物ファイルの正当性判断において、著作物の情報を確認でき、セキュリティ性を確保することができる。
配布者情報部14には、当該著作物を提供した著作権者、及び再配布用著作物ファイルを順次配布したクライアントの情報(ID情報)が含まれる。クライアントの情報(ID情報)とは、各クライアントに割り振られた番号、文字、記号等、又はそれらの組み合わせである。図2に示すように、1次クライアントが取得した著作物配布用ファイルにおいては、配布者情報部14は著作権者情報のみを含んでいる。
これらの付属情報3に含まれる識別情報部13、及び配布者情報部14を構成する著作権者情報や各クライアント情報のデータサイズは特に限定されるものではないが、それぞれ、128バイト以下、すなわち1パケット以下のデータサイズであることが好ましい。それぞれの情報をそのようなデータサイズにすることによって、クライアント端末5は、管理サーバ8において著作物の正当性を判断するのに必要な情報を、通信負荷を軽減させて、かつ低コストで送受信することができる。そのようにすることによって、著作物の再配布の利便性がさらに高まり、再配布が促進され、著作物のさらなる流通促進を図ることができる。
実行プログラム4は、1次クライアント端末5に、各処理を実行させるためのものである。図3は、当該実行プログラム4のデータ構造を示す図である。当該実行プログラム4は、付属情報送信ステップ15と、再配布用著作物生成ステップ16とを有している。
付属情報送信ステップ15は、管理サーバ8において、1次クライアント端末5が取得した著作物ファイルの正当性を判断するため、1次クライアント端末5に、当該著作物の付属情報3を管理サーバ8へ向け送信させる。当該ステップを有することによって、著作物データ2の正当性判断を簡便に行うことができる。付属情報送信ステップ15は、1次クライアントによる操作を待ってから、付属情報3の送信を行うようにすることもできるし、例えば、1次クライアント端末5によって、著作物配布用ファイルが取得された場合に、自動的に管理サーバ8との通信を開始し、自動的に付属情報3の送信を行うようにさせることもできる。このようにすることにより、著作物再配布の利便性を格段に向上させることができる。
再配布用著作物生成ステップ16は、1次クライアント端末5に、その記憶部6に保存されている付属情報3の配布者情報部14において1次クライアント情報(ID情報)を追加して更新させるとともに、著作物データ2を暗号化させることを行う。このようにして、著作物の暗号化データ、更新された付属情報3及び実行プログラム4からなる再配布用著作物ファイルが生成する。当該ステップを有することにより、非常に簡単に再配布用ファイルを生成することができるので、著作物再配布の利便性が格段に向上する。また、付属情報3として、クライアント情報をさらに追加しているので、再配布用著作物ファイルの正当性判断におけるセキュリティ性が向上しており、著作権の保護を確保することができる。
1次クライアント端末5は、付属情報送信手段9と再配布用著作物生成手段10とを有している。1次クライアント端末5は、システム的には、CPU等からなる制御部、ROM、RAM、ハードディスク、モニター、入力ボタンなどを備えている。付属情報送信手段9、再配布用著作物生成手段10は、実行プログラム4の付属情報送信ステップ15、再配布用著作物生成ステップ16の各ステップに基づいて、1次クライアント端末5の制御部(図示せず)が各部を制御することで機能するように構成されている。1次クライアント端末5としては、実行プログラム4によって動作可能であればよく特に限定されないが、例えば、携帯電話、携帯端末、パーソナルコンピュータなどが挙げられる。
ネットワーク7は、典型的にはインターネットである。ネットワーク7の伝送媒体としては、イーサネット(登録商標)、光ファイバー若しくは電話回線等の有線媒体又は無線媒体といった様々なものを利用することができる。ネットワーク7は、1次クライアント端末5と管理サーバ8とを直接接続してもよく、また移動通信網用サーバ(図示せず)を介して接続していてもよい。
管理サーバ8は、正当性判断手段11と付属情報更新手段12とを有している。
正当性判断手段11は、1次クライアント端末5が取得した著作物配布用ファイルが正規のものであるか否かを判断するため、1次クライアント端末5から送信された付属情報3と、管理サーバ8に記録されている付属情報を照合し、両者の内容が一致した場合には正当性確認通知を1次クライアント端末5に送信する。
付属情報更新手段12は、管理サーバ8に記録されている付属情報に、著作物配布用ファイルを取得した1次クライアントの情報(ID情報)を追加し更新する。このような付属情報更新手段12を有することによって、順次配布される著作物配布用ファイルについて正当性を判断できるようになる。また、管理サーバ8に記録され更新される付属情報によって、著作物の管理や配布状況の把握を容易に行うことができる。
管理サーバ8は、システム的には、CPU等からなる制御部、ROM、RAM、ハードディスク、モニター、キーボードなどを備えるコンピュータにより構成されている。正当性判断手段11及び付属情報更新手段12は、管理サーバ8のROM、ハードディスク等に記憶されているコンピュータプログラムに基づいて制御部(図示せず)が各部を制御することで機能するよう構成されている。
以下、図4に従って、当該著作物再配布促進システム1の動作について説明する。
まず、1次クライアント端末5は、管理サーバ8に対し、通信要求を行い、両者の間で通信を確立する。ここで、1次クライアント端末5及び管理サーバ8との間の通信は、平文通信で行ってもよく、セキュリティ確保のため、暗号化通信によって行ってもよい。暗号化通信の方法としては、SSL(Secure Socket Layer)又はTLS(Transport Layer Security)が好適に用いられる。当該SSL通信においては、付属情報3は、共通鍵などにより暗号化されて送信され、また、受信された後に共通鍵などによって復号化される。当該通信においては、SSL以外の暗号化通信の方法を用いてもよい。
また、当該著作物再配布促進システム1においては、1次クライアント端末5と管理サーバ8との間で通信する方法は、ネットワークで接続されて直接的に情報の送受信を行う方法以外に、間接的に情報をやり取りする方法、例えば、電子メールの添付ファイルとして付属情報3や正当性確認通知をやり取りする通信方法であってもよい。
次に、付属情報送信ステップ15の処理によって、1次クライアント端末5は、その記憶部6に保存されている付属情報3を読み込み、管理サーバ8に送信する。
管理サーバ8は、正当性判断手段11によって、受信した付属情報3について、付属情報の照合を行う。すなわち、管理サーバ8において記録されている付属情報の内容と、受信した著作物ファイルの付属情報3の内容とが一致しているか否かを判断し、一致していると判断した場合に、当該著作物ファイルは正当であると判断する。当該照合に用いられる付属情報3は、正当性判断におけるセキュリティ性の向上の観点から、識別情報部13と配布者情報部14の両方が採用されることが好ましいが、識別情報部13のみであってもよく、配布者情報部14のみであっても構わない。
かかる正当性判断の後、管理サーバ8は、1次クライアント端末5に対し、正当性確認通知を送信する。
1次クライアント端末5は、当該正当性確認通知を受信した後、再配布用著作物生成ステップ16の処理によって、著作物の付属情報3に、1次クライアント端末5に記憶されている1次クライアント情報(ID情報)を追加し更新するとともに、著作物データ2を暗号化させることを行う。これらによって、著作物の暗号化データ、更新された付属情報3及び実行プログラム4からなる2次クライアント配布用ファイルが生成する。生成した配布用ファイルにおいては、付属情報3の構成は、図5に示すように、識別情報部13とともに、配布者情報部14として、著作権者情報及び1次クライアント情報を含むようになっている。上記の付属情報3の更新は、上記の方法以外に、管理サーバ8において更新された付属情報を1次クライアント端末5に送信し、記憶部6に記憶されている付属情報3と置き換えることにより行ってもよい。
上記において、著作物データを暗号化する方式は、特に限定されず、電子データを暗号化するのに一般的に用いられる方式であれば使用することができる。公開鍵暗号化方式であっても、共通鍵暗号化方式であってもよい。そのような方法として、例えば、AES(Advanced Encryption System)、DES(Data Encryption Standard)、Triple DES(Data Encryption Standard)、RSA(Rivest−Shamir−Adleman)、IDEA(International Data Encryption Algorithm)、FEAL(Fast Data Encipherment Algorithm)、RC(Rivest Cipher or Ron’s Code)などが挙げられる。
また、著作物データを暗号化させる方法としては、一般的に用いられる暗号化の方法を使うことができる。例えば、実行プログラム4の再配布用著作物生成ステップ16の処理によって暗号化を行う方法であってもよいし、管理サーバ8から正当性確認通知とともに送信される暗号化鍵を用いて暗号化する方法であってもよい。
最後に、1次クライアント端末5から管理サーバ8に対し通信終了要求がなされ、両者の間の通信が終了する。
このようにして生成した2次クライアント配布用ファイルを、1次クライアント端末5から他のクライアント端末へ配布することができる。当該配布の方法は、特に限定されない。例えば、クライアント端末間における赤外線通信やBluetooth(登録商標)などによる通信によって行ってもよいし、USBやSDメモリ等の電子記録媒体を介して行ってもよい。また、クライアント端末間で送受信される電子メールに添付して行ってもよい。
再配布用著作物ファイルにおいては、実行プログラム4は、著作物データ2及び付属情報3がPDF形式の電子データである場合には、当該PDFファイルに含まれるJavaScript(登録商標)言語等で記載されることにより、PDFファイルに埋め込まれていることが好ましい。著作物データ2及び付属情報3がその他の形式である場合においても、実行プログラム4をその中に埋め込むことが好ましい。このようにすることにより著作物ファイルの動作性が向上するとともに、再配布の利便性を格段に向上させることができる。
当該著作物再配布促進システム1によれば、再配布用著作物ファイルを簡便に生成させることができる。またその際の1次クライアント端末5と管理サーバ8の間における通信負荷を大幅に軽減でき、かつセキュリティ性を向上させることができる。これにより、著作物再配布の利便性が格段に向上するので、再配布を促進させることができる。そのような著作物再配布促進システム1によれば、著作権を保護しつつ、著作物の流通促進を図ることができる。
また、以上のような特徴を有する著作物データ2、付属情報3及び実行プログラム4を含む著作物配布用電子ファイルによれば、それが取得された1次クライアント端末5において、再配布用著作物電子ファイルを簡便に生成させることができる。またその際の通信負荷を大幅に軽減でき、かつセキュリティ性を向上させることができる。これにより著作物再配布の利便性が格段に向上するので、著作物の再配布を促進させることができる。
続いて、図1とは異なる形態に係る著作物再配布促進システム17について、図6を用いて説明する。
ここでは、1次クライアント端末5から直接若しくは1以上のクライアント端末を介して順次配布されることによって、再配布用著作物ファイル(ここでは「n次クライアント配布用ファイル」という)をn次クライアント端末21(nは2以上の自然数)が取得した場合において説明する。
図6の著作物再配布促進システム17は、著作物の暗号化データ18と、付属情報19と、実行プログラム20と、n次クライアント端末21と、ネットワーク7と、管理サーバ23とを有している。以下の説明において、図1の著作物再配布促進システム1と同様の構成については同一番号を付して適宜説明を省略する。なお、当該著作物再配布促進システム17では、クライアントの次数nは複数存在しており、またn次クライアント端末21も複数存在していてもよい。しかし、図6においては、煩雑さ回避のため、一つのn次クライアント端末21に限定して説明する。
また、当該再配布用著作物ファイルには、著作物の暗号化データ18と、付属情報19が包含されており、付属情報19は、n次クライアント端末21の記憶部22に移動され保存されているものとする。また、実行プログラム20については、n次クライアント端末21にインストールされ、記憶部22に記憶されているブラウザのアドイン又はプラグインにより達成されるように設定されているものとする。著作物の暗号化データ18、付属情報19が格納又は保存される場所は特に限定されるものではなく、それぞれ独立に、記憶部22に保存されていてもよく、また、n次クライアント端末21に内蔵又は接続されているディスクドライブの読み取り装置やUSBメモリ等の電子記憶媒体に保存されていても構わない。実行プログラム20についても、ブラウザのアドイン又はプラグインにより達成されるものである必要はなく、当該再配布用著作物ファイルに実行プログラム20が含まれ、それを使用することもできる。
著作物の暗号化データ18は、著作物データを暗号化したものである。著作物データを暗号化してこのような暗号化データ18を生成させる方式としては、特に限定されず上記した電子データを暗号化するのに一般的に用いられる方式を使用することができる。
図7は、付属情報19のデータ構造を示す図である。付属情報19は、識別情報部13と、配布者情報部28と、継承情報部29と、データ情報部30とを有している。
配布者情報部28には、当該著作物の著作権者、及び当該著作物配布用ファイルを順次配布したクライアント情報(ID情報)、すなわち1次クライアント情報から(n−1)次クライアント情報が含まれる。付属情報19がこのような配布者情報部28を有することにより、著作物ファイルの正当化判断が、識別情報部13だけでなく、その著作物ファイルを順次配布した全てのクライアントの情報である配布者情報部28の内容も照合することによっても行えるので、セキュリティ性をさらに向上させることができ、著作権の保護を確保することができる。また、このような配布者情報部28を有する付属情報19を、n次クライアント端末21から管理サーバ23へ送信して記録させることにより、管理サーバ23による配布者情報の管理が容易に行えるため、著作物を取得したクライアントから徴収した購入代金の一部を、著作権者に対し著作権料として確実に分配することが可能となる。また、例えば、順次配布したクライアントに対し、配布報酬として当該購入代金の一部を分配することも可能になる。それによって、各クライアントに対し、著作物を配布することへの強いインセンティブを与えることができ、それによって、著作物の流通をさらに促進することもできる。
継承情報部29には、当該再配布用著作物ファイルが配布及び取得を繰り返すことによって継承されることに関する情報が含まれる。そのような継承情報29を有することにより、著作物ファイルの正当性判断の際に、付属情報19において照合に用いる項目を増やすことができるので、正当性判断におけるセキュリティ性が非常に高くなる。継承情報部29に含まれる内容としては、当該再配布用著作物ファイルを順次配布してきたクライアント情報(ID情報)及びその継承順序についての情報等が挙げられる。また、当該情報を有することによって、著作物ファイルの正当性判断の際に、付属情報19に含まれる配布者情報部28の改ざんの有無をチェックすることができるので、セキュリティ性がさらに向上する。
さらに、継承情報部29に含まれる内容として、クライアント端末による当該ファイルの累積配布回数の情報を示す配布回数カウンタが挙げられる。当該カウンタを有することによって、累積配布回数が設定値に達したときには、当該ファイルを制限するようにすることができ、いわゆるねずみ講と称されるマルチ販売に本発明の著作物再配布促進システムが利用されることを防止することができる。さらに、継承情報部28としては、クライアントのグループ化情報などを含むことができる。そのようなクライアントのグループ化情報を有することによって、例えば、共通のID情報を有する複数のクライアントをグループとして登録することができ、グループ内の一人が取得した再配布用著作物ファイルを同じグループ内の他のクライアント端末においては自由に視聴することができるなどの設定が可能となる。
データ情報部30は、著作物の電子データに関する情報を含む。また、当該データ情報部30は、著作物の暗号化データ18とリンク等によって関連付けられている。データ情報部30の内容としては、例えば著作物電子データのデータサイズに関する情報が挙げられる。このようなデータ情報部30を有することによって、著作物ファイルの正当性判断の際に、著作物データの改ざんの有無をチェックできるので、セキュリティ性をさらに向上させることができ、著作権の保護を確保することができる。
これらの付属情報19に含まれる継承情報部29、及びデータ情報部30の各データサイズは特に限定されるものではないが、上記の識別情報部13などと同じ理由で、それぞれ、128バイト以下、すなわち1パケット以下のデータサイズであることが好ましい。
また、付属情報19の全体のデータサイズは、12キロバイト以下であることが好ましい。12キロバイトを超えると、当該付属情報19をn次クライアント端末21から管理サーバ23へ送信する際の通信負荷が大きくなり、著作物の再配布の利便性が低下するおそれがある。データサイズは10キロバイト以下がより好ましく、8キロバイト以下がさらに好ましく、6キロバイト以下が特に好ましい。また付属情報19の全体のデータサイズは、0.5キロバイト以上であることが好ましい。0.5キロバイト未満だと、付属情報19における著作物ファイルの正当性判断に必要な情報が不足し、セキュリティ性が低下するおそれがある。データサイズは、1キロバイト以上がより好ましく、1.5キロバイト以上がさらに好ましく、2キロバイト以上が特に好ましい。なお、付属情報19のデータサイズは、ファイル圧縮技術によって、低減することもでき、通信負荷をより軽減させることもできる。
図8は、実行プログラム20のデータ構造を示す図である。実行プログラム20は、付属情報送信ステップ15と、可読可能著作物生成ステップ31と、再配布用著作物生成ステップ16とを有している。これらはn次クライアント端末21にインストールされ、記憶部22に記憶されているブラウザのアドオン又はプラグインにより達成される。
可読可能著作物生成ステップ31は、n次クライアント端末21によって取得された著作物の暗号データ18を復号化し、可読可能著作物を生成させる。当該ステップを有することによって、著作物暗号化データ18を取得したn次クライアント端末21において、正当化判断の後、簡便に著作物を視聴することができる。
n次クライアント端末21は、付属情報送信手段9と、可読可能著作物生成手段25と再配布用著作物生成手段10とを有している。上記1次クライアント端末5の場合と同様に各手段は、実行プログラム20の各ステップに基づいて制御部(図示せず)が制御することで機能するよう構成されている。
管理サーバ23は、正当性判断手段26と、付属情報更新手段12と、課金・分配手段27とを有している。また、管理サーバ23は、配信管理データベース24に接続している。
正当性判断手段26は、n次クライアント端末21が取得した著作物ファイルが正規のものであるか否かを判断するために、n次クライアント端末21の付属情報送信手段9の処理によって送信された付属情報19と、管理サーバ23に記録されている付属情報とを照合し、また、送信された付属情報19を解析することにより、当該付属情報19及び著作物データの改ざんの有無をチェックする。当該照合において両者の内容が一致し、かつ当該改ざんがされていないと判断した場合には、正当性確認通知をn次クライアント端末21に送信する。
課金・分配手段27は、配信管理データベース24と協働して、著作物の付属情報の内容に基づき、当該著作物を購入したn次クライアントから著作物購入代金を徴収するとともに、著作権者には著作権料としてその代金の一部を分配する。当該課金・分配手段を有することによって、管理サーバ23において管理される著作物の配布状況に基づいて、購入代金の徴収及び著作権料等の分配を確実に行うことができる。
以下、図9に従って、n次クライアント配布用著作物ファイルを取得したn次クライアント端末21において、著作物を視聴するとともに、再配布用著作物ファイルを生成する手順について説明する。
まず、n次クライアント端末21は、管理サーバ23に対して通信要求を行い、両者の間で通信を確立する。
続いて、付属情報送信ステップ15の処理によって、n次クライアント端末21は、その記憶部22に保存されている付属情報19を読み込み、管理サーバ23に送信する。管理サーバ23はその正当性判断手段26により、受信した付属情報19について、その照合を行い、また、改ざんの有無を判断する。本実施形態においては、照合を行う付属情報19としては、識別情報部13、配布者情報部28、継承情報部29及びデータ情報部30であるが、照合に使用する情報部は、その中で適宜選択することも可能である。また、付属情報19の改ざんの有無は、継承情報部29の解析によって、また著作物データの改ざんの有無はデータ情報部30の解析によってそれぞれ判断される。管理サーバ23は、n次クライアント端末21から送信された付属情報19と管理サーバ23に記録されている付属情報が一致しており、かつ付属情報19及び著作物データが改ざんされていないと判断した場合に、n次クライアント端末21が取得した著作物ファイルが正当であると判断する。
かかる正当性判断の後、管理サーバ23は、n次クライアント端末21に対し、正当性確認通知を送信する。また、管理サーバ23は、n次クライアント端末21に対し、付属情報19の継承情報部29の有するファイル累積配布回数カウンタを1増加させる指示を送信する。
n次クライアント端末21においては、当該正当性確認通知を受信した後、可読可能著作物生成ステップ31の処理により、著作物の暗号化データ18を復号化して可読可能著作物が生成する。
ここで、著作物の暗号化データ18の復号化方式は、上記のn次クライアント配布用著作物ファイル生成の時に著作物データを暗号化させた方式に対応して選択される。また、復号化させる方法としては、例えば、実行プログラム20の可読可能著作物生成ステップ31の指示によって復号化する方法であってもよく、管理サーバ8から正当性確認通知とともに送信される復号化鍵を用いて復号化する方法であってもよい。
また、n次クライアント端末21においては、再配布用著作物生成ステップ16の処理により、付属情報19にn次クライアント情報(ID情報)を追加し更新するとともに、著作物の暗号化データ18を再暗号化させることが行われる。当該再暗号化の暗号化方式は特に限定されず、上記の著作物再配布促進システム1の場合の暗号化の場合と同様、一般的に用いられる方式であれば使用することができる。また、著作物暗号化データ18を再暗号化させる方法としては、復号化により生成した可読可能著作物のデータから、復号化と同じ又は異なる暗号化形式によって暗号化してもよく、著作物の暗号化データ18から、復号化する鍵が異なるようにデータを変更して、再暗号化データを生成させることによって行ってもよい。
このようにして、著作物の再暗号化データ及び更新された付属情報からなる(n+1)次クライアント配布用ファイルが生成する。これにより、(n+1)次クライアント配布用ファイルにおける付属情報19の構成は、図10に示すように、識別情報部13、及び配布者情報部28としての1次からn次までのクライアント情報、継承情報部29及びデータ情報部30を含むようになっている。また、継承情報部29が有する累積配布回数カウンタの数値は、管理サーバ23からの指示によって、1増加する。当該カウンタの数値が規定値に達した場合は、再配布用ファイルをさらに他のクライアント端末に配布することを制限することもできる。これらの付属情報19の更新は、上記の方法以外にも、例えば、管理サーバ23において更新された付属情報をn次クライアント端末21に送信し、記憶部22に記憶されている付属情報19と置き換えることにより行ってもよい。
管理サーバ23においては、その課金・分配手段27が配信管理データベース24に指示することによって、課金・分配処理が行われる。すなわち、当該著作物の購入代金をn次クライアントから徴収するとともに、その代金の一部を、著作権者に著作権料として分配する。これ以外にも、例えば、当該著作物を順次配布し、付属情報19の配布者情報部28に記録されている1次から(n−1)次クライアントの全部又は一部に対して、配布報酬として当該代金の一部を分配してもよい。
最後に、n次クライアント端末21から管理サーバ23に対し通信終了要求がなされ、両者の間の通信が終了する。
このようにして生成した(n+1)次クライアント配布用ファイルを、n次クライアント端末21から他のクライアント端末へ配布することができる。
当該著作物再配布促進システム17によれば、付属情報19として、継承情報部29及び/又はデータ情報部30を有しているので、付属情報19や著作物データの改ざんの有無を判断することができ、著作物の正当性判断におけるセキュリティ性をさらに向上させることができる。また、著作物データが暗号化されている再配布用著作物ファイルを取得したクライアント端末において、非常に簡便に著作物を視聴することができ、さらに再配布用著作物ファイルを生成させることができる。これにより、著作物再配布の利便性がさらに向上するので、著作物の再配布をさらに促進させることができる。そのような著作物再配布促進システム17によれば、著作権の保護を充実させつつ、著作物ファイルを複数のクライアントが順次配布して流通させることが容易になる。従って、著作権保護の充実と著作物の流通のさらなる促進を両方実現することができる。
また、以上のような特徴を有する著作物配布用電子ファイルによれば、セキュリティ性をさらに向上させて著作権の保護を充実させつつ、著作物配布用電子ファイルを複数のクライアントが順次配布して流通させることが容易になる。従って、著作権保護の充実と著作物の流通のさらなる促進を両方実現することができる。
なお、本発明の著作物再配布促進システムは、上記実施形態に限定されるものではなく例えば、実行プログラムが、付属情報における継承情報部の管理を行う管理ステップをさらに有していてもよい。当該管理ステップは、具体的には、再配布用著作物ファイルの配布及び取得の際に、付属情報における継承情報部を更新することなどを行う。当該ステップを有することにより、付属情報における継承情報部の管理が容易になり、著作物の著作権を確実に保護することができる。
以上のように、本発明の著作物再配布促進システム及び著作物配布用電子ファイルは、著作物の再配布の利便性を格段に向上させることができるので、著作権を保護しつつ、著作物の再配布を促進させて、その流通促進を図るのに適している。
1 著作物再配布促進システム
2 著作物データ
3 付属情報
4 実行プログラム
5 1次クライアント端末
6 記憶部
7 ネットワーク
8 管理サーバ
9 付属情報送信手段
10 再配布用著作物生成手段
11 正当性判断手段
12 付属情報更新手段
13 識別情報部
14 配布者情報部
15 付属情報送信ステップ
16 再配布用著作物生成ステップ
17 著作物再配布促進システム
18 著作物暗号化データ
19 付属情報
20 実行プログラム
21 n次クライアント端末
22 記憶部
23 管理サーバ
24 配信管理データベース
25 可読可能著作物生成手段
26 正当性判断手段
27 課金・分配手段
28 配布者情報部
29 継承情報部
30 データ情報部
31 可読可能著作物生成ステップ

Claims (6)

  1. 著作物データに関連付けられている付属情報、実行プログラム、及びクライアント端末と通信ネットワークを介して接続可能に構成される管理サーバを用い、著作権を保護しつつ、著作物の再配布を容易にするシステムであって、
    上記付属情報が、著作物の情報を含む識別情報部及び/又は順次配布されたクライアント情報を含む配布者情報部を有するデータ構造を有し、
    上記実行プログラムが、クライアント端末に、
    管理サーバにおいて著作物の正当性判断を行うため、上記付属情報を送信する付属情報送信ステップ、
    取得したクライアント情報を付属情報に追加して更新するとともに、著作物データを暗号化する再配布用著作物生成ステップ
    の各処理を実行させるものであること
    を特徴とする著作物再配布促進システム。
  2. 上記実行プログラムが、著作物データを視聴可能にさせる可読可能著作物生成ステップをさらに実行させるよう構成されている請求項1に記載の著作物再配布促進システム。
  3. 上記付属情報のデータ構造が、管理サーバにおいて付属情報の改ざんの有無を判断するための、著作物の配布状況に関する継承情報部及び/又は著作物データの改ざんの有無を判断するための、著作物データに関するデータ情報部をさらに有する請求項1又は請求項2に記載の著作物再配布促進システム。
  4. 上記実行プログラムが、クライアント端末に記憶されているブラウザのアドオン又はプラグインにより達成されることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の著作物再配布促進システム。
  5. 上記付属情報のデータサイズが、12キロバイト以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の著作物再配布促進システム。
  6. クライアント端末、管理サーバ及びこれらのクライアント端末と管理サーバを接続可能に構成する通信ネットワークを用い、著作権を保護しつつ、著作物の再配布を容易にする著作物データに関連付けられている付属情報及び実行プログラムを含む電子ファイルであって、
    上記付属情報が、著作物の情報を含む識別情報部及び/又は順次配布されたクライアント情報を含む配布者情報部を有するデータ構造を有し、
    上記実行プログラムが、クライアント端末に、
    管理サーバにおいて著作物の正当性判断を行うため、上記付属情報を送信する付属情報送信ステップ、
    取得したクライアント情報を付属情報に追加して更新するとともに、著作物データを暗号化する再配布用著作物生成ステップ
    の各処理を実行させるものであること
    を特徴とする著作物配布用電子ファイル。
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