JP2011080918A - 材料試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 つかみ具に対する試験片の芯出しを容易に行うことができ、材料試験を正確に実行することが可能な材料試験機を提供する。
【解決手段】 芯出しテストピース24の係合部42をチャック台25に引っかけるようにして係合させる。次に、芯出しテストピース24の下端部をセットスペーサ27の凹部に係合することによりセットスペーサ27の位置決めを行う。試験片51をチャック台25に装着するときには、ねじ23の作用により、チャック台25にチャック歯22を緩く装着した状態で、セットスペーサ27の凹部に試験片51の下端部を嵌合させる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、一対のつかみ具により試験片の両端部を挟持して材料試験を実行する材料試験機に関する。
このようなつかみ具のうち、試験片を自動的に把持するタイプのものとしては、例えば、傾斜面を有するくさび状のつかみ部材を、モータの駆動によりチャックフレームに沿って移動させ、つかみ部材におけるのこぎり歯状の凹凸が形成されたつかみ歯により、試験片を把持する構成のものが知られている(特許文献1参照)。また、バネの作用により通常はつかみ歯を開放しておき、試験片を把持するときには、流体シリンダによりつまみ歯を移動させる構成のつかみ具も提案されている(特許文献2参照)。
また、比較的小型の試験片を使用する場合等に、試験片を自動的に把持する構成を省略して装置を簡易化した材料試験機においては、例えば、引っ張り試験を行う材料試験機において、試験片をつかみ具に対して引っかけるようにして係合させた状態で材料試験を行うものも提案されている(特許文献3参照)。また、このようなつかみ具を簡易化した材料試験機においては、チャック台と、ねじの作用によりこのチャック台に対して移動するチャック歯との間に、試験片の端部を挟持させる方式のつかみ具も使用されている。
特開2002−139411号公報 特開平5−332902号公報 特許第4059197号公報
試験片をつかみ具により把持するときには、つかみ具の軸芯と試験片の軸芯とを正確に一致させる、いわゆる芯出しという作業が必要となる。このような芯出しが正確に行われない場合においては、同じ試験片に対して材料試験を行った場合においても、その試験結果にバラツキが生ずる。しかしながら、このような芯出しを正確に行うためには、作業者の経験が必要となるばかりではなく、試験片のセットに長い時間を要するという問題がある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、つかみ具に対する試験片の芯出しを容易に行うことができ、材料試験を正確に実行することが可能な材料試験機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、チャック台と、チャック歯と、前記チャック歯を前記チャック台に対して開閉する開閉部材と、を各々有する第1つかみ具および第2つかみ具を備え、前記第1つかみ具と前記第2つかみ具とにより試験片の両端部を挟持して材料試験を実行する材料試験機であって、前記第1つかみ具は、前記試験片の端部が嵌合する凹部が形成され、前記試験片の端部を当該凹部に嵌合させることにより、前記試験片を試験に適した姿勢で第1つかみ具に挟持させるための位置決め部材を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記開閉部材は、前記チャック歯を前記チャック台に対して移動させる一対のねじである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記位置決め部材に形成された凹部の幅は、前記試験片における端部の幅と略同一である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記位置決め部材は、前記チャック台と前記チャック歯との間の位置において、前記チャック台に対して着脱自在に装着される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記チャック歯には、前記位置決め部材に形成された凹部の幅より小さい幅を有し、前記チャック台との間で前記試験片を挟持するための凸部が、前記位置決め部材側に凸設される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記試験片における端部の幅と略同一の幅を有する端部と、前記チャック台と係合可能な係合部とを有し、前記位置決め部材の前記チャック台に対する取付位置を調整する芯出し治具をさらに備える。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、前記第1つかみ具は、縦方向に配置された状態で材料試験が行われる試験片の下端部を挟持する下つかみ具であり、前記第2つかみ具は、縦方向に配置された状態で材料試験が行われる試験片の上端部を挟持する上つかみ具である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記下つかみ具のチャック台と前記上つかみ具のチャック台とは、鉛直方向を向く軸を中心に回動可能である。
請求項1に記載の発明によれば、位置決め部材の作用により、試験片を試験に適した姿勢で第1つかみ具に挟持させることができる。このため、つかみ具に対する試験片の芯出しを容易に行うことができ、材料試験を正確に実行することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、ねじを操作してチャック歯をチャック台に近接させることにより試験片をチャック台とチャック歯との間に挟持するときに、試験片を試験に適した姿勢とすることができ、つかみ具に対する試験片の芯出しを容易に行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、試験片の端部を位置決め部材に形成された凹部に係合させて試験片の位置決めを実行することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、位置決め部材を試験片の寸法に対応したものに変更することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、位置決め部材の厚みが試験片の厚みより大きい場合においても、試験片をチャック歯とチャック台との間に挟持することが可能となる。このため、位置決め部材の厚みを大きくして、試験片の位置決めをより容易に実行することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、チャック台と係合可能な芯出し治具を使用して、位置決め部材のチャック台に対する取付位置を調整することができる。このため、つかみ具に対する試験片の芯出しを正確に行うことができ、材料試験をより正確に実行することが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、下つかみ具におけるチャック台とチャック歯との間に配置された位置決め部材上に試験片を載置して、その位置決めをより容易に実行することが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、下つかみ具のチャック台と上つかみ具のチャック台とが鉛直方向を向く軸を中心に回動可能であることから、上つかみ具と下つかみ具とを互いに位置合わせすることが可能となり、また、これらのつかみ具に挟持された試験片の取付方向を任意に変更することが可能となる。
この発明に係る材料試験機の要部を示す側断面図である。 この発明に係る材料試験機の要部を示す斜視図である。 試験片51の寸法を模式的に説明する斜視図である。 セットスペーサ27の寸法を模式的に説明する斜視図である。 芯出しテストピース24の寸法を模式的に説明する斜視図である。 チャック歯22の寸法を模式的に示す平面図である。 チャック台25付近の、セットスペーサ27の位置決めが終わった後、芯出しテストピース24をチャック台25から取り外した状態を示す斜視図である。 試験片51が上つかみ具および下つかみ具により挟持された状態を示す説明図である。 X線を照射しながら材料試験を行う状態を模式的に示す概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る材料試験機の要部を示す側断面図であり、図2はその斜視図である。なお、図2においては、複数個ある固定用のねじについては、その一方のみを図示している。
この材料試験機は、チャック台25とチャック歯22とを備える下つかみ具と、チャック台19とチャック歯21とを備える上つかみ具とを有する。下つかみ具のチャック歯22は、このチャック歯22をチャック台25に対して開閉する開閉部材として機能するねじ23の作用により、移動可能となっている。同様に、上つかみ具のチャック歯21は、このチャック歯21をチャック台19に対して開閉する開閉部材として機能するねじ23の作用により、移動可能となっている。
下つかみ具を構成するチャック台25は、その下方の円柱部を、ホルダー29に形成された割溝に連通する丸孔内に挿入可能な構成となっており、ホルダー29の割溝をねじ31で締めることにより、ホルダー29に対して固定される構成となっている。そして、このチャック台25は、ねじ31を緩めた状態においては、鉛直方向を向く軸を中心に回動可能となっている。
このホルダー29は、その下方の雄ネジ部をロードセル32に形成された雌ネジ部と螺合させることにより、ロードセル32の上部に係合され、さらに、ねじ34の作用により固定される構成となっている。また、ロードセル32は、その下方の雌ねじをロードセル取付台33に形成された雄ねじ部と螺合させることにより、ロードセル取付台33の上部に係合され、さらに、ねじ34の作用により固定される構成となっている。そして、このロードセル取付台33は、図1に示すように、空気圧の作用により動作するアクチュエータ39と連結されている。
一方、上つかみ具を構成するチャック台19の上方に形成された円柱部20は、蓋部材18、芯出しプレート15およびロックプレート13に各々形成された孔部を貫通している。そして、この円柱部20に形成された雌ネジ部は、つまみ11の下方に形成された雄ネジ部と螺合する構成となっている。芯出しプレート15は、その四隅に形成された貫通孔を貫通して蓋部材18のネジ穴と螺合するねじ10の作用により、蓋部材18に固定される。このとき、芯出しプレート15に形成された孔部の内径はチャック台19における円柱部20の外径とほぼ等しくなっており、蓋部材18に形成された孔部の内径はチャック台19における円柱部20の外径より大きくなっている。また、芯出しプレート15に形成された貫通孔の内径は、ねじ10の外径より大きくなっている。このため、蓋部材18に対する芯出しプレート15の取付位置を変更することで、チャック台19の配置を微調整することが可能となる。
チャック台19は、その上方の円柱部20を、ロックプレート13に形成された割溝に連通する丸孔内に挿入可能な構成となっており、ロックプレート13の割溝をねじ14で締めることにより、ロックプレート13に対して固定される構成となっている。そして、このチャック台19は、ねじ14を緩めた状態においては、鉛直方向を向く軸を中心に回動可能となっている。
このロックプレート13は、ねじ12により芯出しプレート15に対して固定される構成となっている。ねじ12を取り外した状態においては、ロックプレート13は、つまみ11およびチャック台19とともに、蓋部材18および芯出しプレート15に対して昇降可能となっている。芯出しプレート15には、保持板16が、そこに形成された長孔内に挿入されるねじ17の作用により、移動可能に取り付けられている。この保持板16は、ロックプレート13がつまみ11およびチャック台19とともに上昇した状態でロックプレート13と芯出しプレート15との間に配置される。そして、チャック台19を上昇位置に配置するための位置と、そこから離隔することによりチャック台19を下降位置に配置するための位置を移動可能となっている。
上述したように、下つかみ具を構成するチャック台25と、上つかみ具を構成するチャック台19とは、鉛直方向を向く軸を中心に回動可能となっている。そして、これらのチャック台25およびチャック台19には、貫通孔が形成されており、図1に示すように、それらの貫通孔には位置決めピン35が貫通されている。このため、チャック台25とチャック台19との回転角度位置を、一定の関係に維持することが可能となる。
上つかみ具を構成するチャック台19を支持する蓋部材18は、図1に示すように、円筒状の筒体36により支持されている。この筒体36は、ポリカーボネート等の、透光性と剛性とを備えた樹脂から構成されている。この筒体36には、開口部38が形成されている。
このように構成された材料試験機においては、試験片の下端部は、下つかみ具を構成するチャック台25とチャック歯22との間に挟持される。また、試験片の上端部は、上つかみ具を構成するチャック台19とチャック歯21との間に挟持される。そして、上つかみ具を構成するチャック台19とチャック歯21とが蓋部材18を介して筒体36に支持された状態で、下つかみ具を構成するチャック台25とチャック歯22とがアクチュエータ39の作用で上下動するとともに、そのときの応力をロードセル32が測定することにより、試験片に対する材料試験が実行される。
このような場合において、試験片は、下つかみ具を構成するチャック台25とチャック歯22、および、上つかみ具を構成するチャック台19とチャック歯21との間において、芯出しされた状態で各々挟持される必要がある。このため、この発明に係る材料試験機においては、この発明に係る位置決め部材として機能するセットスペーサ27と、この発明に係る芯出し治具として機能する芯出しテストピース24とが使用される。
図3は、この材料試験機により試験される試験片51の寸法を模式的に説明する斜視図である。
この試験片51は、その両端部に、上つかみ具および下つかみ具に挟持される挟持部分が形成された略I字状の形状を有する。そして、その両端部に形成された挟持部分の幅はW4となっており、挟持部分の高さはH2となっている。また、この試験片51の厚みは、T2となっている。
図4は、この発明に係る位置決め部材として機能するセットスペーサ27の寸法を模式的に説明する斜視図である。
このセットスペーサ27は、矩形状の平板に凹部が形成された略凹字状の形状を有する。そして、凹部の幅はW1となっており、凹部の深さ(高さ)はH1となっている。また、このセットスペーサ27の厚みは、T1となっている。なお、この凹部の幅W1は、試験片51に形成された挟持部分の幅W4と略同一となっている。この凹部の幅W1は、試験片51に形成された挟持部分がこの凹部に嵌合可能な幅であり、例えば、試験片51に形成された挟持部分の幅W4より0.1mm程度大きな幅である。また、この凹部の深さH1は、そこに嵌合した試験片51を位置決めするために十分な深さであり、好ましくは、上述した試験片51の挟持部分の高さH2よりも大きな深さである。さらに、このセットスペーサ27の厚みは、凹部上に試験片を支持するのに十分な幅である。なお、このセットスペーサ27は、材料試験が行われる試験片51の寸法に対応させて、各部の寸法が異なる複数種のものが準備されている。
図5は、この発明に係る芯出し治具として機能する芯出しテストピース24の寸法を模式的に説明する斜視図である。
この芯出しテストピース24は、矩形状の平板に対して、下つかみ具のチャック台25と係合可能な係合部42が凸設された構成を有する。そして、この芯出しテストピース24の幅はW2となっている。この幅W2は、上述した試験片51に形成された挟持部分の幅W4と略同一となっている。
図6は、上述した下つかみ具におけるチャック歯22の寸法を模式的に示す平面図である。なお、上つかみ具におけるチャック歯21もこれと同様の構成を有する。
このチャック歯22は、略T字状の平板の中央部分に、チャック台25との間に試験片51を挟持するための凸部41を凸設した形状を有する。この凸部41の表面には、摩擦係数を大きくするための梨地加工が施されている。なお、この凸部41の幅W3は、セットスペーサ27における凹部の幅W1より小さく設定されている。
このように、凸部41の幅W3を、セットスペーサ27における凹部の幅W1より小さく設定することにより、チャック歯22は、セットスペーサ27における凹部を介して、凸部41とチャック台25との間に試験片51を挟持することが可能となる。このため、セットスペーサ27の厚みT1が試験片51の厚みT2よりも大きかったとしても、チャック歯22の凸部41とチャック台25との間に試験片51を挟持することができる。このため、セットスペーサ27として、その厚みT1が比較的大きなものを使用することにより、試験片51をセットスペーサ27上に載置しやすくした場合においても、試験片51を確実に挟持することが可能となる。
次に、以上のような構成を有する材料試験機において、疲労試験を実行するときの各工程について説明する。
最初に、芯出しテストピース24を使用し、下つかみ具のチャック台25に対して、セットスペーサ27の位置決めを行う。この場合には、まず、芯出しテストピース24の係合部42をチャック台25に引っかけるようにして係合させる。このときの芯出しテストピース24の左右方向の位置は、例えば、チャック台25に形成されたけがき線等を利用して決定する。
そして、この芯出しテストピース24を利用して、チャック台25に対するセットスペーサ27の位置決めを行う。すなわち、芯出しテストピース24の下端部をセットスペーサ27の凹部に係合することによりセットスペーサ27の位置決めを行う。このときには、チャック台25に立設されたピンガイド26がセットスペーサ27に穿設された穴部を貫通する。位置決め後のセットスペーサ27は、図2に示すねじ28によりチャック台25に固定される。
図7は、チャック台25付近の、セットスペーサ27の位置決めが終わった後、芯出しテストピース24をチャック台25から取り外した状態を示す斜視図である。この状態においては、セットスペーサ27は、後述する試験片51を芯出しするのに適した位置に位置決め、固定されている。
次に、下つかみ具を構成するチャック台25に対して、上つかみ具を構成するチャック台19を位置決めする。このときには、予め、位置決めピン35を除去しておくとともに、ねじ10、12、14を緩めておく。そして、ロックプレート13を上述した上昇位置まで上昇させるとともに、保持板16をロックプレート13の下方に移動させることにより、ロックプレート13を上昇位置で停止させる。そして、芯出しテストピース24をチャック台25に再度セットするとともに、チャック歯22をねじ23により移動させ、芯出しテストピース24をチャック台25とチャック歯22との間に挟持する。
そして、ロックプレート13の下方の保持板16を側方に移動させて、チャック台19をロックプレート13とともに下降させる。この状態で、芯出しテストピース24の表面とチャック台19の表面とが当接するように、チャック台19の回転角度位置を調整する。チャック台19の回転角度位置の位置決めが終了すれば、位置決めピン35を図1に示す位置に装着する。しかる後、ねじ10、12、14を締め付けて位置決めを完了する。
以上の工程を終了すれば、チャック台25に対するセットスペーサ27の位置決めと、下つかみ具を構成するチャック台25に対する上つかみ具を構成するチャック台19の位置決めとが終了する。
次に、このようにして位置決めされたセットスペーサ27、チャック台25およびチャック台19を使用した試験片の装着動作について説明する。
試験片51を材料試験機に装着するときには、図7に示すように、チャック台25には、セットスペーサ27が位置決めして装着されている。試験片51をこのチャック台25に装着するときには、ねじ23の作用により、チャック台25にチャック歯22を緩く装着した状態で、セットスペーサ27の凹部に試験片51の下端部を嵌合させる。このとき、セットスペーサ27は、予めチャック台25に位置決めして装着されていることから、セットスペーサ27の凹部に試験片51の下端部を嵌合させることにより、試験片51の位置決めを実行することが可能となる。
なお、このときには、予め、ロックプレート13を上昇位置まで上昇させるとともに、保持板16をロックプレート13の下方に移動させることにより、ロックプレート13を上昇位置で停止させておく。そして、ねじ23の作用により下つかみ具におけるチャック歯22を移動させて、試験片51の一端をチャック台25とチャック歯22とで挟持する。しかる後、ロックプレート13の下方の保持板16を側方に移動させて、チャック台19をロックプレート13とともに下降させる。そして、このときに、試験片51の上端を、上つかみ具のチャック台19とチャック歯21との間に挿入する。しかる後、ねじ23の作用により、上つかみ具におけるチャック歯21を移動させて、試験片51の他端をチャック台19とチャック歯21とで挟持する。
このときには、試験片51は、セットスペーサ27の作用により、位置決めされている。このため、試験片51を、上つかみ具および下つかみ具に対して芯出しされた状態でセットすることが可能となる。
なお、このセットスペーサ27は、材料試験を継続して実行するときには、チャック台25に装着されたままの状態となる。そして、材料試験の対象となる試験片51のサイズが変更された場合においては、セットスペーサ27を、その凹部の幅W1が試験片51の端部の幅W4と適合したものに変更する。
図8は、この発明に係る材料試験機において、試験片51が上つかみ具および下つかみ具により挟持された状態を示す説明図である。また、図9は、この発明に係る材料試験機において、X線を照射しながら材料試験を行う状態を模式的に示す概要図である。
図8に示す状態においては、試験片51は、その正面が材料試験機における筒体36の開口部38と対向配置されている。これに対して、図9に模式的に示すように、試験片51に対してX線を照射し、その内部構造を確認しながら材料試験を実行するときには、図9に示すX線照射部61からX線検出器62に至るX線の照射方向に対して、試験片51が正面を向くように上つかみ具および下つかみ具を設置する必要がある。
この場合においては、上述したように、チャック台19は、ねじ14を緩めることにより、ロックプレート13に対して鉛直方向を向く軸を中心に回転可能となっており、チャック台25は、ねじ31を緩めることにより、ホルダー29に対して鉛直方向を向く軸を中心に回動可能となっている。このため、これらのチャック台19、25の回転角度位置を調整することにより、X線の照射方向に対して、試験片51が正面を向くように、上つかみ具および下つかみ具を設置することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、上つかみ具と下つかみ具により試験片51を鉛直方向を向く状態で装着して材料試験を行う材料試験機において、特に、下つかみ具に対して、セットスペーサ27と芯出しテストピース24を適用している。これにより、試験片51を容易に下つかみ具上に載置することが可能となる。但し、例えば、試験片51を水平方向を向く状態で装着して材料試験を行う材料試験機に対してこの発明を適用することも可能である。
13 ロックプレート
14 ねじ
15 芯出しプレート
18 蓋部材
19 チャック台
21 チャック歯
22 チャック歯
23 ねじ
24 芯出しテストピース
25 チャック台
27 セットスペーサ
29 ホルダー
31 ねじ
32 ロードセル
36 筒体
38 開口部
41 凸部
51 試験片

Claims (8)

  1. チャック台と、チャック歯と、前記チャック歯を前記チャック台に対して開閉する開閉部材と、を各々有する第1つかみ具および第2つかみ具を備え、前記第1つかみ具と前記第2つかみ具とにより試験片の両端部を挟持して材料試験を実行する材料試験機であって、
    前記第1つかみ具は、
    前記試験片の端部が嵌合する凹部が形成され、前記試験片の端部を当該凹部に嵌合させることにより、前記試験片を試験に適した姿勢で第1つかみ具に挟持させるための位置決め部材を備えることを特徴とする材料試験機。
  2. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記開閉部材は、前記チャック歯を前記チャック台に対して移動させる一対のねじである材料試験機。
  3. 請求項2に記載の材料試験機において、
    前記位置決め部材に形成された凹部の幅は、前記試験片における端部の幅と略同一である材料試験機。
  4. 請求項3に記載の材料試験機において、
    前記位置決め部材は、前記チャック台と前記チャック歯との間の位置において、前記チャック台に対して着脱自在に装着される材料試験機。
  5. 請求項4に記載の材料試験機において、
    前記チャック歯には、前記位置決め部材に形成された凹部の幅より小さい幅を有し、前記チャック台との間で前記試験片を挟持するための凸部が、前記位置決め部材側に凸設される材料試験機。
  6. 請求項5に記載の材料試験機において、
    前記試験片における端部の幅と略同一の幅を有する端部と、前記チャック台と係合可能な係合部とを有し、前記位置決め部材の前記チャック台に対する取付位置を調整する芯出し治具をさらに備える材料試験機。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の材料試験機において、
    前記第1つかみ具は、縦方向に配置された状態で材料試験が行われる試験片の下端部を挟持する下つかみ具であり、前記第2つかみ具は、縦方向に配置された状態で材料試験が行われる試験片の上端部を挟持する上つかみ具である材料試験機。
  8. 請求項7に記載の材料試験機において、
    前記下つかみ具のチャック台と前記上つかみ具のチャック台とは、鉛直方向を向く軸を中心に回動可能である材料試験機。
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