JP2011079494A - 梁絶縁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、電気導体を吊架した水平梁を隙間なく絶縁でき、取付け時にバラツキがなく容易に位置決めして装着できる梁絶縁構造を提供する。
【解決手段】 水平梁2を絶縁する梁絶縁構造であって、水平梁2のフランジ状部材2aに一端が装着されて他端に電気導体1を把持して電気導体1を2本平行に吊架する一対の絶縁支持具50と、フランジ状部材2aに取付けて一対の絶縁支持具50を各々着脱自在にする一対の取付け金具40と、フランジ状部材2aに合わせて平板状で対辺位置の断面溝状のリップ部12、22がフランジ状部材2aの対辺位置に係止して被覆し一対に付き合わせた端部を隙間なく取付けられる絶縁カバー30と、を備え、この絶縁カバー30は、絶縁支持具50を挿通させる開口穴16、26と、この開口穴の周囲に取付け金具40を嵌入させる被覆部14、24と、一対に付き合わせた端部を重ね合わせる重合部Aと、を一体に備える。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、梁絶縁構造に係り、より具体的には、例えば、新幹線や在来線のホームなどの鉄道線路を横断する門型ビーム材の水平梁に着脱自在に取付けられて、この水平梁に近接して張設される電気導体を絶縁するための、現場施工性に優れた軽量で安価な地絡防止用の絶縁カバーを備えた梁絶縁構造に関する。
従来、梁絶縁構造は、例えば、新幹線や在来線のホームなどの鉄道線路を横断する門型ビーム材の水平梁の表面に覆設され、この水平梁の両側部に短リップと長リップとを係合して更に楔を打ち込んで固定させて取付けられ、これにより水平梁に近接する電気導体(トロリー線)との間の地絡事故を防止(絶縁)できる、FRP製で現場施工性に優れて軽量で安価な絶縁カバーを備えた梁絶縁構造が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
従来の梁絶縁構造に係る実施例として、前述した新幹線のホームなどの鉄道線路(レール)を横断する門型ビーム材の水平梁の地絡防止用の絶縁カバーを備えた梁絶縁構造について、図12〜図14を参照して説明する。
図12は、従来の梁絶縁構造に用いる梁絶縁カバー60の6面図であり、それぞれ、(a)は上面図,(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は上側面図、(e)は下側面図、(f)は底面図、(g)はA部の拡大図である。
図12において、60は地絡防止用の絶縁カバーで、FRP等の樹脂で成型され、その断面形状は、例えば、(b)図からわかるように長リップ62aおよび短リップ62bを設けたリップ付の溝型断面形状とされ、それぞれの断面略U字形の溝の深さ(リップ長)が異なっている。また、長リップ62aおよび短リップ62bは溝側に撓んだ形状とされており、水平梁2(図13参照)に取付けた際に前記の長短リップ部62a、62bと突起61とで水平梁2のフランジ状部材2a(図13参照)を挟み込むように構成されている。
また、ボルト装置65で固定される側の長リップ62aは、反対側の短リップ62bに比べて、そのリップ長が長く形成されている。この理由を、図13に示す絶縁カバー施工方法(絶縁方法)における(イ)から(ニ)の取付け施工図で説明する。まず、図13(イ)のようにフランジ状部材2aの一端部を長リップ62a側の内壁に突当て、他端の短リップ62b側を図13(ロ)のように矢印方向に引上げて同図の左方向にずらすと、図13(ハ)に示すように長リップ62a側の内壁とフランジ状部材2aの縁部との間に空隙部Gが形成される。
上記の絶縁カバー60の取付けに際して、前記絶縁カバー60はFRP製であるから若干の可撓性を有するので、前記の長リップ62aの側端辺の内壁と短リップ62bの縁辺(先端)部との間隔(Lx:図12(b)参照)を、フランジ状部材2aの幅(B:図13(イ)参照)より同等もしくは若干狭い寸法に形成し、この狭い寸法にした場合でも可撓性によって取付け可能である。61は絶縁カバー60に設けられた複数条の突起であり、絶縁カバー60の幅方向の剛性を薄い板材料でも高め得る作用があるから、絶縁カバー60の軽量化を図ることができる。なお、突起61の突出方向は、図示のように、絶縁カバー60の内周方向ばかりでなく、外周方向に突設させて設けることもできる。
次に、前述した空隙部Gの寸法に適合する形状のFRP製テーパー付き中空四角管からなる楔69を前記空隙部Gに差込んで、側面のガタをなくすようにし、図13(ハ)の如くに形成する。
そして、図13(ニ)のように、前記長リップ62aと楔69とを脱落防止用のボルト装置65で固定して、現地における梁絶縁カバー60の取付け作業は完了する。
図14は、新幹線ホームのトロリー線1bと図13に示した水平梁2との位置関係を示す略図である。ここに示すように、新幹線ホームなどの鉄道線路を横断する門型ビーム材の水平梁2とその下方直角方向に設置されているトロリー線1bとの離隔間隔は比較的小さいものである。特に、新幹線の給電電圧は在来線に比べて高く、また、トロリー線1bと水平梁2との離隔間隔(図14におけるh)が小さいため、駅構内などにおいてはカラスなどの大形の鳥などが飛来した場合、水平梁2と鳥の広げた翼とがトロリー線1bと接触して地絡事故などを惹起する懸念があった。そこで、図12に示した従来の梁絶縁構造による絶縁カバー60を、図13に示したように水平梁2に取付けることで、当該水平梁2を、図14に示したトロリー線1bから絶縁している。
ところで、前述した新幹線の電気導体(トロリー線1b)とは別に、従来の在来線のホームにおける電気導体について、図15を参照して説明する。図15は、従来の在来線のホームにおける電気導体1と図13に示した水平梁2との位置関係を示す略図である。
図15に示すように、従来の在来線のホームにおける電気導体1としては、電車線路のレール(鉄道線路)上方に架設されており、例えば、レール4に対して垂直方向及び水平方向に適切な相対位置に配置されるトロリー線1bと、このトロリー線1bの更なる上方でホームの建物を支える水平梁2に近接して絶縁支持具50(碍子)を介して吊架されるき電線1aと、を備えることがよく知られている。
このような、図15に示した従来の在来線では、電気導体1であるトロリー線1bが、電車3のレール4近傍の鉄柱5に吊設された吊架線1c及びハンガ1dを有し、電車3(パンタグラフ)に対して適切な相対位置に配置されており、図14に示したトロリー線1bと比べて、水平梁2と離れて配置されるため、絶縁カバー60を用いる必要がない。しかし、図15に示した在来線ホームでは、トロリー線1bと異なる他の電気導体1であるき電線1aが、在来線ホームの最上部(天井)に敷設された水平梁2に近接しているため、図12に示した従来の梁絶縁構造による絶縁カバー60が必要となり、水平梁2を全体的に均等に覆って絶縁することが望ましいとされている。
特開2006−35983号公報
しかしながら、従来の梁絶縁構造では、図12に示した絶縁カバー60を、図15に示した在来線ホームの水平梁2に採用する場合、この在来線ホームの水平梁2に絶縁支持具50(碍子)を介してき電線1bが吊架されるため、絶縁支持具50を取付けた水平梁2の接合部分を、図1に示した絶縁カバー60で全体的に絶縁することが不可能であるという不具合があった。また、図15に示したき電線1bは、1本だけ絶縁支持具50で吊架することに限定されるものではなく、水平梁2に複数本吊架させる場合(一つのレールまたはトロリー線に対して2本のき電線を用いる場合)もあり、この場合、図15に示した梁絶縁カバー60で絶縁すると、前述した絶縁支持具50の接合部が絶縁されず多く隙間が生じて、十分な絶縁特性が得られないという不具合があった。
即ち、図1に示した従来の梁絶縁カバー60は、水平梁2に対して1m程度の比較的短尺な長さを複数個直列に並べて各端部のフラットな側面を隙間なしに突き合わせることで絶縁する構造であって、図15に示した絶縁支持具50を介してき電線1bを吊架させる在来線の水平梁2には採用できず、且つ、水平梁2に複数配列させた状態を維持して図13(ハ)に示した楔69を打ち込む作業時に水平梁2の延在方向にスライドしてズレる場合があり、作業者の取付けにバラツキが生じ、隙間なく取付けることが非常に困難で作業性が悪いという不具合があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的は、簡単な構造で、絶縁支持具を介して電気導体を吊架した水平梁を隙間なく絶縁でき、取付け作業時にバラツキがなく容易に位置決めして装着できる梁絶縁構造を提供することにある。
(1):本発明は上述した課題を解決するために、電気導体に近接して敷設される梁状部材の電気導体側に面するフランジ状部材を被覆して絶縁する梁絶縁構造であって、
A)前記水平梁のフランジ状部材に一端が装着されて下方の近接する他端に前記電気導体を把持して前記水平梁に前記電気導体を2本平行に絶縁させて吊架する一対の絶縁支持具(碍子)と、
B)前記水平梁のフランジ状部材に取付けられて前記一対の絶縁支持具の一端を各々着脱自在にする一対の取付け金具と、
C)前記水平梁のフランジ状部材の形状に合わせて矩形で平板状の形状をなして対辺位置にある両側端部に配設された断面溝状のリップ部により前記フランジ状部材の対辺位置にある両側端部に係止させて被覆し、前記電気導体1本に対して1箇所配設されて一対に並列させて付き合わせた端部に隙間がないよう取付けられる絶縁材料からなる絶縁カバーと、を備え、
C−1)前記絶縁カバーは、前記フランジ状部材を被覆する平板状の面に、前記絶縁支持具を前記取付け金具に装着する前に挿通させる開口穴と、この開口穴の周囲に前記取付け金具を嵌入させて覆う凹状の被覆部と、前記一対に付き合わせたいずれか一方の端部に他方の端部を重ね合わせる重合部と、を一体に備える。
ここで、(1)の梁絶縁構造において、
(2):前記絶縁カバーは、前記リップ部が前記フランジ状部材に係止する矩形形状の対辺位置にある前記被覆部及び重合部の配置位置を避けた両側端部に配設され、断面溝状で両側の溝の深さが異なる長リップと短リップと備え、当該長リップの溝部と前記水平梁のフランジ状部材の側面部とで形成される空隙部に、角錐台状の楔を差し込んで固定するとともに、前記重合部は、前記一対に突き合わせた第1絶縁カバー端部の第1重合部と、これに重ね合わせる第2絶縁カバー端部の第2重合部と、からなり、前記第1重合部が、前記フランジ状部材を被覆する平板状の第1平面と、その両端から垂直に延在する第1側面とにより形成されて、当該第1平面が、前記重ね合わせた第2絶縁カバーの外側平板状面が同一面になるように段差を有し、前記第2重合部が、前記第1平面に重ねて同一面になる第2平面と、この両端片方の前記短リップ側のみに延在する第2側面とにより形成されて、当該第2側面が、前記重ね合わせ時の干渉を回避するために外側に逃げる段差を形成してなることが好ましい。
(3):前記第1重合部の第1側面及び平面は、前記長リップ側片方の側面と、この側面から繋がって延在する前記平板状面の一部平面と、を更に延長させて突出させた延長部を形成することで、前記第2重合部の側面がない前記長リップまでの間に、前記延長部の側面を重ね合わせて絶縁が可能に隙間調整することが好ましい。
(4):前記絶縁カバーは、前記リップ部の長リップのある側端辺の内壁と短リップの縁辺部との間隔(Lx)を、前記フランジ状部材の対辺位置での幅(B)よりも幅広に設定され、当該リップ部内に、前記幅(B)のフランジ状部材を取付けて前記長リップ側に空隙部を設けるための前記幅広方向のスライドが可能に、前記絶縁カバーの開口穴の穴径と被覆部の凹状幅とを広く形成することが好ましい。
(5):前記開口穴は、前記フランジ状部材がスライドする幅広方向に細長く(広く)開口した長穴であることが好ましい。
(6):前記絶縁カバーは、前記フランジ状部材を被覆する平板状の平面から突出される線状の突起体が複数条設けられることが好ましい。
(7):(1)の梁絶縁構造に用いられる絶縁カバーであって、C)及びC−1)の構成からなることを特徴とする絶縁カバー。
(8):水平梁のフランジ状部材に取付け金具を取付けて当該取付け金具に着脱自在な絶縁支持具(碍子)を介して電気導体を絶縁して吊架するとともに、当該水平梁に取付け金具と絶縁支持具とを各々2つ一対に備えて電気導体を2本平行に吊架した支持構造において、既設された一対の取付け金具に一対の絶縁支持具を装着する前に前記一対の絶縁支持具を一対の絶縁カバーの開口穴に各々挿通して取付け金具に嵌合して取付け、フランジ状部材を一対の絶縁カバーで被覆して当該一対に整列させて突き合わせた絶縁カバーの端部を重ね合わせて取付ける施工方法であって、前記取付け金具、絶縁支持具、及び絶縁カバーは、(1)〜(6)いずれかの構成を用いることを特徴とする梁絶縁構造。
以上、本発明による梁絶縁構造によれば、水平梁のフランジ状部材に取付け金具及び絶縁支持具により吊架された電気導体でも、絶縁カバーに被覆部や開口穴を設けた簡単な構造により、良好に絶縁でき且つ取付け時の位置決めとなり、どの作業員でもバラツキがなく確実に所定の位置に取付けること可能になる。
また、本願発明による梁絶縁構造によれば、絶縁カバーに被覆部及び開口穴を設けて取付け金具及び絶縁支持具に嵌入して位置決めできるため、楔を打ち込む作業時に絶縁カバーが水平梁の延在方向にスライドしてズレることなく安定して取付けることができる。
さらに、本願発明による梁絶縁構造によれば、第1絶縁カバー及び第2絶縁カバーを付き合わせた端部に重合部を設けて重ね合わせる構造のため、この第1絶縁カバーと第2絶縁カバーとの突き合わせ端部に隙間が生じず良好に絶縁することが可能になる。
図1は、本発明による梁絶縁構造の一実施形態を示す分解斜視図。 図1に示した第1絶縁カバーを示す6面図。 図1に示した第2絶縁カバーを示す6面図。 図1に示した取付け金具を示す斜視図。 図1に示した水平梁に取付け金具及を取付ける動作を示す動作説明図。 図1に示した水平梁に絶縁支持具を取付ける動作を示す動作説明図。 図1に示した水平梁に第1絶縁カバーを取付ける途中の状態を示す動作説明図。 図1に示した水平梁に第1絶縁カバーを取付けた後の状態を示す動作説明図。 図1に示した重合部を重ね合わせる途中の状態を示す図。 図1に示した重合部を重ね合わせた後の状態を示す図。 図1に示したフランジ状部材に第1及び第2絶縁カバーを取付けた状態を示す外観図。 従来の梁絶縁構造に用いる梁絶縁カバーを示す6面図。 図12に示す絶縁カバー施工方法における取付け施工図。 従来の新幹線ホームのトロリー線と図13に示した水平梁との位置関係を示す略図。 従来の在来線のホームにおける電気導体と図13に示した水平梁との位置関係を示す略図。
次に、添付図面を参照して本発明による梁絶縁構造の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明による梁絶縁構造の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図2は、図1に示した第1絶縁カバー10の6面図であり、(a)は上面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は上側面図、(e)は下側面図、(f)は底面図を各々示している。また、図3は、図1に示した第2絶縁カバー20の6面図であり、(a)は上面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は上側面図、(e)は下側面図、(f)は底面図を各々示している。図4は、図1に示した取付け金具40を示す斜視図である。また、図5及び図6は、図1に示した水平梁2に取付け金具40及び絶縁支持具50を取付ける動作を示す動作説明図であり、図5は取付け金具40を取付けた状態を、図6は絶縁支持具50を取付けた状態を各々示している。また、図7及び図8は、図1に示した水平梁2に第1絶縁カバー10を取付ける動作を示す動作説明図であり、図7は取付け途中の状態を、図8は取付けた後の状態を各々示している。また、図9及び図10は、図1に示した重合部Aの重ね合わせる状態を示す図であり、図9は重ね合わせる途中の状態を、図10は重ね合わせた後の状態を各々示している。また、図11は、図1に示したフランジ状部材2aに第1及び第2絶縁カバー10、20を取付けた状態を示す外観図である。
本発明による梁絶縁構造の一実施形態は、図15に示した在来線のホームに敷設される水平梁2に採用した梁絶縁構造であって、図1に示すように、電気導体(き電線)1を取付け金具40及び絶縁支持具50(碍子)を介して吊架させた構造の水平梁2を被覆して絶縁できる絶縁カバー30を設けたものである。ここで、図1に示した電気導体(き電線)1は、在来線ホームの1つのレール(またはトロリー線)に対して、2本平行して水平梁2に吊架させる実施の形態を示しており、この実施の形態に関して以下、具体的に説明する。
本発明による梁絶縁構造の一実施形態は、図15に示した電気導体1の上方に近接して敷設される水平梁2の当該電気導体側に面するフランジ状部材2aを被覆して絶縁する梁絶縁構造であって、図1に示したように、在来線ホーム天井の水平梁2のフランジ状部材2aに取付け金具40を介して一端が装着されて下方の近接する他端が電気導体1を把持してこの電気導体1を水平梁2に2本平行に絶縁させて吊架する一対の絶縁支持具50(碍子)と、水平梁2のフランジ状部材2aに取付けられて一対の絶縁支持具50の一端を各々着脱自在にする一対の取付け金具40と、水平梁2のフランジ状部材2aの形状に合わせて矩形で平板状の形状をなして対辺位置にある両側端部に配設された断面溝状のリップ部12によりフランジ状部材2aの対辺位置にある両側端部に係止させて被覆して電気導体1が1本に対して1箇所配設されて一対に並列させて付き合わせた端部に隙間がないよう取付けられる絶縁材料からなる絶縁カバー30と、を備えている。また、絶縁カバー30は、図12に示した従来技術の絶縁カバーと異なり、第1絶縁カバー10及び第2絶縁カバー20を一対に備えており、水平梁2のフランジ状部材2aを被覆する平板状の面に、例えば、第1絶縁カバー10の場合、絶縁支持具50を取付け金具40に装着する前に挿通させる開口穴16と、この開口穴16の周囲に取付け金具40を嵌入させて覆う凹状の被覆部14と、一対に付き合わせたいずれか一方の端部に他方の端部を重ね合わせる第1重合部18と、を一体に形成している。これと同様に、第2絶縁カバー20も、開口穴26と、被覆部24と、第2重合部28と、を一体に形成している。
さらに、縁カバー30は、図13(ハ)に示した従来技術のように、第1絶縁カバー10の場合、リップ部12がフランジ状部材2aに係止する矩形形状の対辺位置にある両側端部に配設され、断面溝状で両側の溝の深さが異なる長リップ12aと短リップ12bと備え、当該長リップ部12aの溝部と水平梁2のフランジ状部材2aの側面部とで形成される空隙部Gに、角錐台状の楔19を差し込んで固定(図8参照)するように形成されている。この長リップ12aと短リップ12bとからなるリップ部12は、図12に示した従来技術とは異なり、フランジ状部材2aに係止する両側端部において、取付け金具40を嵌合する被覆部14と、一対の端部を重ね合わせる重合部18とが配置されるため、この位置では切欠きを設けて避けるように形成されている。同様に、第2絶縁カバー20も、長リップ22aと短リップ22bとからなるリップ部22と、空隙部Gに差し込む楔29とを備えている。
即ち、本実施の形態では、絶縁カバー30の開口穴16,26に絶縁支持具50を挿通させて、水平梁2のフランジ状部材2aに取付けた取付け金具40に装着することで、この取付け金具40に合わせて絶縁カバー30の被覆部14、24を嵌合させて装着できるため、確実に位置決めされて取付け時のバラツキやズレを防止できる。この際、一対の絶縁カバー30を付き合わせた端部に重合部Aを形成して重ね合わせるため、取付け時に多少の傾きやズレが生じても、当該重合部Aを重ね合わせる嵌合によって修正されて、どの作業員でも隙間なしに同じ位置に取付けることが可能になる。
ここで、図1に示した絶縁カバー30は、具体的に、一対に突き合わせて端部の重合部Aを重ね合わせるように、各々形状が異なった第1絶縁カバー10と第2絶縁カバー20とを備えており、以下、このような形状が異なる一対の第1及び第2絶縁カバー10、20について、図2及び3を参照して詳細に説明する。
まず、第1絶縁カバー10は、図2に示すように、FRP等の樹脂で成型され、水平梁2のフランジ状部材2a(図1参照)の形状に合わせて矩形で平板状の形状をなして当該平板状の平面から突出される線状の突起体11が複数条設けられて対辺位置にある両側端部に断面溝状の長リップ12aと短リップ12bとからなるリップ部12を備え、この平板状の片側(図2(a)の右側)の端部に形成された第1重合部18と、この第1重合部18から所定の間隔で離間した位置に取付け金具40(図1参照)を嵌合させる図2(b)〜(e)に示した凹状に突出する第1被覆部14と、この第1被覆部14のほぼ中心部に開口する開口穴16とを一体に形成している。
ここで、第1絶縁カバー10は、図12に示した従来技術のように、図2(a)に示した長リップ12aのある側端辺の内壁と短リップ12bの縁辺部との間隔(Lx)を、図1に示したフランジ状部材2aの対辺位置での幅(B)よりも幅広に設定している。例えば、フランジ状部材 の幅(B)に短リップ12bの幅だけ加えた幅が、第1絶縁カバー10内の両側面間の幅であって、長リップ12aを短リップ12bの幅の2倍以下に形成すれれば、上記設定と同じ構造に形成できる。そして、第1絶縁カバー10は、リップ部12内に、幅(B)のフランジ状部材2aを取付けて空隙部Gを設けるための幅広方向のスライド(図7及び8参照)が可能に、開口穴16の穴径と第1被覆部14の凹状幅とを図2(a)の点線で示した取付け金具40及び絶縁支持具50に比べて広く形成している。但し、第1被覆部14は、幅広方向(間隔(Lx)方向)に広く形成しているが、この幅広方向と直交する長手方向は取付け金具40とほぼ同等に形成しており、フランジ状部材2aの延在方向にスライドすることを防止している。また、開口穴16は、円形状に開口した実施例を説明したが、例えば、フランジ状部材2aが延在する方向と直交する幅広方向に細長く(広く)開口した長穴に形成することも可能である。この第1被覆部14及び開口穴16の寸法は、後述する取付け金具40及び絶縁支持具50の形状に合わせて形成されている。
また、第1重合部18は、図2(a)に示したように、フランジ状部材2aを被覆する平板状の第1平面18aと、その両端から垂直に延在する一対の第1側面18bとにより形成されて、当該第1平面18aが、重ね合わせた第2絶縁カバー20の外側平板状面が同一面になるように図2(a)及び(d)に示した段差18cを有している。この第1重合部18の第1側面及び平面18a、18bは、図2(a)に示した長リップ12a側の片方の側面18bと、この側面からL字状に繋がって延在する平板状面の一部平面18aと、を更に延長させて突出させた延長部Cを形成することで、後述する第2絶縁カバー20に、延長部Cの側面1bを重ね合わせて絶縁が可能に隙間調整するように形成されている。
一方、第2絶縁カバー20は、図3に示すように、水平梁2のフランジ状部材a(図1参照)の形状に合わせて矩形で平板状の形状をなして当該平板状の平面から突出される線状の突起体21が複数条設けられて対辺位置にある両側端部に断面溝状の長リップ22aと短リップ22bとからなるリップ部22を備え、この平板状の片側(図3(a)の左側)の端部に第1絶縁カバー10の第1重合部18と突き合わせて重ね合わせるように形成された第2重合部28と、この第2重合部28から所定の間隔で離間した位置に取付け金具40(図1参照)を嵌合させる図3(b)〜(e)に示した凹状に突出する第2被覆部24と、この第2被覆部24のほぼ中心部に開口する開口穴26とを一体に形成している。即ち、本発明による一対の絶縁カバー30は、第1絶縁カバー10の第1重合部18と第2絶縁カバー20の第2重合部28とを重ね合わせた場合、この重ね合わせた重合部Aを中心とした左右で対象になるように、第1及び第2被覆部14、24と、この各被覆部の中心に開口させた開口穴16、26とが各々形成されている。
ここで、第2重合部28は、第1重合部18とは異なり、第1重合部18に突き合わせて干渉しないで重ね合わせられるように形成されており、段差18cを有する第1平面18a(図2(d)参照)に重ねて外側面が同一面になる第2平面28aと、この両端片方(図3(a)では下側)の短リップ22b側のみに延在する第2側面28bとにより形成され、当該第2側面28bが、重ね合わせ時の干渉を回避するために外側に逃げる段差28cを有するように屈曲させて形成されている。即ち、第2重合部28は、第1重合部18と重ね合わせる第2平面28aを有し、この両端の長リップ22a側に側面を形成せず、短リップ22b側のみに重ね合わせ時の干渉を回避する段差28cを有した第2側面22bを形成している。この際、第2重合部28の側面がない長リップ22aまでの間では、前述の図2(a)に示した延長部Cを有する第1側面18bが重ね合わせられるため、隙間なく絶縁が可能に隙間調整できる。要するに、第2側面28bの段差28cにより、第1重合部18の端部が短リップ12bまで延在していなくても、この第1重合部18の長リップ12a側で延長部Cを設けることで、第2重合部28の側面のない長リップ22aまでの間を隙間なく絶縁(図10参照)することが可能になる。
一方、図1に示した取付け金具40は、図4に示すように、矩形で板状をなして中央に絶縁支持具50の一端を挿通させる穴42aを開口した板材42と、この板材42の縁支持具50を挿通させる下端面の四隅に各々装着されて水平梁2のフランジ状部材2a(図1参照)の対辺位置にある両側端部を両側から挟持して固定する挟持アーム44とを備えている。この挟持アーム44は、長穴44aを有してボルト26の締結により板42に固定されており、ボルト26の締結を緩めることで、図4に示した挟持幅Dを図1に示したフランジ状部材2aの幅Bに合わせて調整して挟持できるように形成されている。
また、図1に示した縁支持具50は、棒状の軸52に碍子54を複数固定してなり、この軸52の一端に取付け金具40の穴42aに挿入してナット49により固定するネジ部52aと、他端に電気導体(き電線)1を把持する把持部52bとを一体に形成されている。この縁支持具50は、碍子54によって電気導体(き電線)1を絶縁した状態で、水平梁2のフランジ状部材2aに吊設するものである。
このような取付け金具40と縁支持具50とは、従来よく用いられる従来技術であって、図1に示した絶縁支持具50のネジ52aをナット49により取付け金具40に固定することに限定されるものではなく、例えば、取付け金具40の穴42aに、絶縁支持具50の一端を挿入して回転させてワンタッチで取付けられる構造に形成することも可能である。尚、本実施の形態では、便宜上、図1に示した取付け金具40及び縁支持具50の構造により以下具体的に説明する。
次に、本発明による図1に示した梁絶縁構造を用いた施工方法(梁絶縁方法)を、図5〜図11における取付け施工図を参照して具体的に説明する。
まず、図1に示した一対の第1絶縁カバー10及び第2絶縁カバー20のうち、第1絶縁カバー10を水平梁2のフランジ状部材2aに固定する。この場合、図1に示した水平梁2のフランジ状部材2aに、図4に示したボルト26を緩めて挟持幅Dをフランジ状部材2aに合わせて挟持させ、再度ボルト26を締結することで、図5に示すように、取付け金具40をフランジ状部材2aの所定の位置に固定する。その後、第1絶縁カバー10の開口穴16に、絶縁支持具50の先端を挿通させて、フランジ状部材2aに取付けた取付け金具40に絶縁支持具50を固定する。
この際、図5に示すように、フランジ状部材2aに取付けた取付け金具40に、第1絶縁カバー10を挿通させた絶縁支持具50の先端を押し上げて、図1に示した取付け金具40の穴42aに挿入させて突出した先端にナット49を締結することで、図6に示すように、電気導体(き電線)1を水平梁2に吊設する。これにより、第1絶縁カバー10は、取付け金具40を嵌合しながら取付けるため、どの作業者が取付けたとしても、一定の位置決めがなされ、ズレやスライドすることなく安定して取り付けることができる。
また、第1絶縁カバー10は、図7に示すように、取付け金具40に嵌合させながら取付ける場合、図13(イ)に示した従来技術と同じように、図7に示した長リップ12a側を先に上方に持ち上げて斜めに傾斜させた状態で、水平梁2のフランジ状部材2aの片側端面に長リップ12aを掛けて取付ける。この際、第1絶縁カバー10は、第1被覆部14に取付け金具40を嵌入させて、図7に示した矢印E方向(フランジ状部材2aの延在方向)に沿ったズレを確実に防止でき、良好に位置決めすることが可能になる。
その後、長リップ12aと対向する多辺側の下方に傾いた短リップ12bを、図7に示した矢印F方向の上方に押し上げるとともに、短リップ12bがフランジ状部材2aに係合するように長リップ12a方向に押してスライドさせる。
これにより、第1絶縁カバー10は、図8に示すように、フランジ状部材2aの対向する両辺の側端に長リップ12aと短リップ12bとを各々係合させた状態に装着され、且つ、長リップ12aの溝部とフランジ状部材2aの側面部との間に中空の空隙部Gが形成された状態に取付けられる。その後、第1絶縁カバー10の長リップ12a両端に形成された中空の空隙部Gには、楔19が各々打ち込まれて固定される。この空隙部Gに楔19を打ち込む際、図8に示すように、第1絶縁カバー10に取付け金具40を嵌入した状態でフランジ状部材2aに固定されるため、スライドやズレを確実に防止できる。このように、空隙部Gに楔19を打ち込んで、第1絶縁カバー10をフランジ状部材2aに固定することで、当該第1絶縁カバー10の取付け作業が完了する。
次に、図8に示した第1絶縁カバー10を取付けたフランジ状部材2aに、図1に示した第2絶縁カバー20を並列させて取付ける。この際、前述した図5〜6に示したように取付け金具40及び絶縁支持具50を取り付けた後、図7に示したように第2絶縁カバー20の長リップ22a側をフランジ状部材2aの片側端面に掛けることで、図9に示すように、第1絶縁カバー10の第1重合部18に第2絶縁カバー20の第2重合部28を重ね合わせて並列した状態に取付けられる。そして、第2絶縁カバー20は、図8に示した第1絶縁カバー10のように、短リップ22bを長リップ22a側に押し込んでフランジ状部材2aの片側辺に係合させることで、図10に示すように、第2重合部28が第1絶縁カバー10の第1重合部18と完全に重なった状態で取付けられる。ここで、第2絶縁カバー20の第2側面28bの段差28cにより、第1絶縁カバー10の第1重合部18端部が、第2絶縁カバー20の短リップ22aの位置まで延在されなくても、長リップ22a側の第1側面18bが延長部Cを設けているため、長リップ22a側の側面も隙間なく絶縁でき、結果、第1絶縁カバー10と第2絶縁カバー20との突き合わせ部に隙間が生じることを防止できる。その後、第2絶縁カバー20の長リップ22a側の端部とフランジ状部材2aとの間に形成される図8に示した空隙部Gに、図10に示した楔29を打ち込むことで、当該第2絶縁カバー20の取付け作業も完了する。
このように、フランジ状部材2aに、第1絶縁カバー10及び第2絶縁カバー20を取付けることで、図11に示すように、絶縁支持具50により吊架された一対の電気導体1でも、第1絶縁カバー10及び第2絶縁カバー20により隙間なくフランジ状部材2aから良好に絶縁させることができる。
従って、本願発明による梁絶縁構造の一実施形態によれば、図1に示した水平梁2のフランジ状部材2aに取付け金具40及び絶縁支持具50により吊架された電気導体1でも、絶縁カバー30(第1及び第2絶縁カバー10、20)に被覆部や開口穴を設けることで良好に絶縁でき、且つ、取付け時の位置決めになり、どの作業員でも確実に所定の位置に取付けることができる。
また、本願発明による梁絶縁構造の一実施形態によれば、前述した絶縁カバー30に被覆部及び開口穴を設けて取付け金具40及び絶縁支持具50に嵌入して位置決めできるため、図8に示したように楔19、29を打ち込む作業時に絶縁カバー30が水平梁2の延在方向にスライドしてズレることなく安定して取付けることができる。
さらに、本願発明による梁絶縁構造の一実施形態によれば、第1絶縁カバー10及び第2絶縁カバー20を付き合わせた端部に重合部Aを設けて重ね合わせる構造のため、図11に示したように第1絶縁カバー10と第2絶縁カバー20との突き合わせ端部に隙間が生じず良好に絶縁することが可能になる。
以上、本発明による梁絶縁構造の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、図1に示した2本水平に延在する電気導体に対して取付け金具、絶縁支持具、絶縁カバーを各々一対だけ設けた実施形態を説明したが、これに限定されるものではなく、この一対の取付け金具、絶縁支持具、絶縁カバーを更に複数設けて、在来線ホームの複数のレール上に吊架される複数の電気導体に対応できるように設けても良い。この場合、本発明の梁絶縁構造を複数設けた間のフランジ状部材は、図12に示した従来技術の絶縁カバーを用いて絶縁することが可能である。
1 電気導体
2 水平梁
2a フランジ状部材
10 第1絶縁カバー
12 リップ部
12a 長リップ
12b 短リップ
14 被覆部
16 開口穴
19 楔
18 第1重合部
20 第2絶縁カバー
22 リップ部
22a 長リップ
22b 短リップ
24 被覆部
26 開口穴
29 楔
28 第2重合部
40 取付け金具
42a 穴
49 ナット
50 絶縁支持具
52 軸
52a ネジ
52b 把持部
54 碍子

Claims (6)

  1. 電気導体に近接して敷設される水平梁の前記電気導体側に面するフランジ状部材を被覆して絶縁する梁絶縁構造において、
    前記水平梁のフランジ状部材に一端が装着されて下方の近接する他端に前記電気導体を把持して前記水平梁に前記電気導体を2本平行に絶縁させて吊架する一対の絶縁支持具(碍子)と、
    前記水平梁のフランジ状部材に取付けられて前記一対の絶縁支持具の一端を各々着脱自在にする一対の取付け金具と、
    前記水平梁のフランジ状部材の形状に合わせて矩形で平板状の形状をなして対辺位置にある両側端部に配設された断面溝状のリップ部により前記フランジ状部材の対辺位置にある両側端部に係止させて被覆し、前記電気導体1本に対して1箇所配設されて一対に並列させて付き合わせた端部に隙間がないよう取付けられる絶縁材料からなる絶縁カバーと、を備え、
    前記絶縁カバーは、前記フランジ状部材を被覆する平板状の面に、前記絶縁支持具を前記取付け金具に装着する前に挿通させる開口穴と、この開口穴の周囲に前記取付け金具を嵌入させて覆う凹状の被覆部と、前記一対に付き合わせたいずれか一方の端部に他方の端部を重ね合わせる重合部と、を一体に備えることを特徴とする梁絶縁構造。
  2. 請求項1に記載の梁絶縁構造において、
    前記絶縁カバーは、前記リップ部が前記フランジ状部材に係止する矩形形状の対辺位置にある前記被覆部及び重合部の配置位置を避けた両側端部に配設され、断面溝状で両側の溝の深さが異なる長リップと短リップと備え、当該長リップの溝部と前記水平梁のフランジ状部材の側面部とで形成される空隙部に、角錐台状の楔を差し込んで固定するとともに、
    前記重合部は、前記一対に突き合わせた第1絶縁カバー端部の第1重合部と、これに重ね合わせる第2絶縁カバー端部の第2重合部と、からなり、
    前記第1重合部が、前記フランジ状部材を被覆する平板状の第1平面と、その両端から垂直に延在する第1側面とにより形成されて、当該第1平面が、前記重ね合わせた第2絶縁カバーの外側平板状面が同一面になるように段差を有し、
    前記第2重合部が、前記第1平面に重ねて同一面になる第2平面と、この両端片方の前記短リップ側のみに延在する第2側面とにより形成されて、当該第2側面が、前記重ね合わせ時の干渉を回避するために外側に逃げる段差を形成してなることを特徴とする梁絶縁構造。
  3. 請求項2に記載の梁絶縁構造において、
    前記第1重合部の第1側面及び平面は、前記長リップ側片方の側面と、この側面から繋がって延在する前記平板状面の一部平面と、を更に延長させて突出させた延長部を形成することで、前記第2重合部の側面がない前記長リップまでの間に、前記延長部の側面を重ね合わせて絶縁が可能に隙間調整することを特徴とする梁絶縁構造。
  4. 請求項2及び3に記載の梁絶縁構造において、
    前記絶縁カバーは、前記リップ部の長リップのある側端辺の内壁と短リップの縁辺部との間隔(Lx)を、前記フランジ状部材の対辺位置での幅(B)よりも幅広に設定され、当該リップ部内に、前記幅(B)のフランジ状部材を取付けて前記長リップ側に空隙部を設けるための前記幅広方向のスライドが可能に、前記絶縁カバーの開口穴の穴径と被覆部の凹状幅とを広く形成したことを特徴とする梁絶縁構造。
  5. 請求項4に記載の梁絶縁構造において、
    前記開口穴は、前記フランジ状部材がスライドする幅広方向に細長く(広く)開口した長穴であることを特徴とする梁絶縁構造。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載の梁絶縁構造において、
    前記絶縁カバーは、前記フランジ状部材を被覆する平板状の平面から突出される線状の突起体が複数条設けられる、ことを特徴とする梁絶縁構造。
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