JP2011078294A - 電機子コア - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の電磁鋼板を積層して形成され、アキシャルギャップ型回転電機に搭載される電機子コアにおいて、磁束が積層界面を横切ることによって生じる鉄損を低減する技術を提供する。
【解決手段】回転軸Qの周りに環状に配置される電機子用磁芯24の複数と、当該複数の電機子用磁芯24を相互に環状方向で磁気的に結合するバックヨーク26とを備える電機子コア20において、電機子用磁芯24は、径方向Rに積層される複数の磁性体板242を有する。電機子巻線が巻回される電機子用磁芯24の巻回部24aの幅寸法W1,W2は、径方向Rの一方側ほど増大する。バックヨーク26の高さ寸法H3,H4は、巻回部24aの幅寸法が大きい側ほど増大する。
【選択図】図1
【解決手段】回転軸Qの周りに環状に配置される電機子用磁芯24の複数と、当該複数の電機子用磁芯24を相互に環状方向で磁気的に結合するバックヨーク26とを備える電機子コア20において、電機子用磁芯24は、径方向Rに積層される複数の磁性体板242を有する。電機子巻線が巻回される電機子用磁芯24の巻回部24aの幅寸法W1,W2は、径方向Rの一方側ほど増大する。バックヨーク26の高さ寸法H3,H4は、巻回部24aの幅寸法が大きい側ほど増大する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電機子コアに関し、特にアキシャルギャップ型の回転電機に採用される電機子コアに関するものである。
予め定められた形状に打抜かれた略平板な電磁鋼板の複数枚を当該電磁鋼板が延在する面の法線方向に積層して、アキシャルギャップ型回転電機に搭載される電機子コアを形成する技術が提案されており、例えば下掲の特許文献1ないし特許文献3等に開示されている。
アキシャルギャップ型回転電機においては、複数の電機子用磁芯が回転軸を中心に環状に配置され、それらは回転軸方向の一方側の一部でバックヨークに埋込まれる。当該電機子用磁芯のうち、当該バックヨークに埋込まれる部位を埋込部、当該バックヨークに埋込まれない部位を巻回部とすると、当該巻回部に電機子巻線が巻回される。こうして得られる固定子たる電機子に対して、電機子用磁芯に対してバックヨークとは反対側で、回転軸方向に予め定められる空隙を介して回転子たる界磁子が対向することによりアキシャルギャップ型回転電機を構成する。
このような電機子巻線の占積率向上を図って、回転軸方向からの平面視で回転軸を中心とする径方向の距離が大きければ大きいほど(すなわち、回転軸を中心とする外周側ほど)、巻回部の幅(当該巻回部における径方向及び回転軸方向のいずれにも垂直な方向の長さ)が大きくなる電機子用磁芯が提案されている。このような電機子用磁芯をアキシャルギャップ型回転電機に採用すると、巻回部の外周側で磁束量が多く、内周側で磁束量が少ない。つまり、巻回部における電磁鋼板の幅に応じて流れる磁束量が異なる。
電機子用磁芯の巻回部を流れる磁束は、埋込部を経由してバックヨークに流出入し、バックヨークにおいて略周方向に流れる。バックヨークの回転軸方向を中心とする周方向に垂直な断面の断面積は通常は略均一である(周方向の位置によらない)から、バックヨークにおいては、磁束密度が略一様となる。そしてバックヨークの回転軸方向の厚みも通常は略均一であるので、バックヨークを周方向に流れる磁束量が外周でも内周でも略同一となる(径方向の位置によらない)。
よって上述のように、巻回部において内外周で磁束量が相違する場合、内外周で磁束量が略等しいバックヨークと巻回部との間では磁束が径方向に流れることになる。埋込部は巻回部とバックヨークとの間に介在して磁束を流すため、埋込部近傍で電磁鋼板の積層界面を横切って外周側から内周側へと磁束が流れることになる(以下では、このように電磁鋼板の積層界面を横切って磁束が流れることを「磁束の越境」と仮称する)。磁束の越境は、電磁鋼板面の法線方向での磁束の流れを許し、これは電磁鋼板面内に渦電流を発生させる。ここで、電磁鋼板は、電磁鋼板面内に磁束が流れたときに生じる渦電流を抑制することを意図されているので、同面内に渦電流が流れたときに生じる鉄損の抑制を図ることは困難である。つまり、渦電流が生じてしまうと鉄損が大きくなる。
かかる渦電流の発生は埋込部に限定されるとは限らない。巻回部の埋込部側でも磁束の越境は起こり得る。またバックヨークにおいても、これが径方向に積層された巻きコア形状であれば、バックヨークの埋込部側で磁束の越境が起こり得る。
ところで、下掲の特許文献4には、ロータリーアクチュエータが開示されている。そのステータの略円環状ヨークの形状として、回転軸から遠離るほど回転軸方向の厚みが増す態様(例えばすり鉢状)が開示されている。特許文献4では略扇状コイルが取付部材に巻回されており、電機子用磁芯は実質的に存在しない。よってロータとステータとの間のいわゆるエアギャップは、略円環状ヨークとロータの円環状マグネットとの離間距離となる。そしてこの離間距離を回転軸を中心とする外周側ほど小さくすることで、外周側の磁束密度を高め、トルクの向上を図っている。
特許文献4では電機子用磁芯を採用しないので略円環状ヨークの回転軸方向の厚さがいわゆるエアギャップの設定に直接関係している。そして略円環状ヨークの当該厚さの設計によってエアギャップを外周側ほど狭くし、流入出する磁束量そのものではなく、磁束密度を外周側ほど高めている。略円環状ヨークは、回転軸方向の厚みが外周側ほど厚いのでこれを周方向に流れる磁束量は外周側ほど大きいと考えられるものの、外周側ほど磁束密度が高まっているので、略扇状コイルから周方向において離れた位置では磁束が外周から内周に向かうと考えられる。
よって特許文献4に開示の技術において、電機子用磁芯が用いられないので電機子用磁芯内での磁束の越境は生じないものの、略円環状ヨークが径方向に積層された巻きコア形状であれば、磁束の越境が起こり得る。また、略円環状ヨークを、例えば圧粉磁芯で成形する場合には、すり鉢状を呈する傾斜面において圧粉密度が不均一となって透磁率が低下する。
さらに、特許文献4のように、電機子と回転子との離間距離(エアギャップ)を、回転軸を中心とする内周側で大きく、外周側で小さくすると、(特に内周側での)磁気抵抗が大きくなり、ひいては回転子が有する界磁磁石の動作点が低くなる。
本発明は、上記課題に鑑み、電機子用磁芯が複数の電磁鋼板の積層を有しており、アキシャルギャップ型回転電機に搭載される電機子コアにおいて、磁束が積層界面を横切ることによって生じる鉄損を低減する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係る電機子コアの第1の態様は、回転電機(50)の回転軸(Q)に沿って回転する回転子たる界磁子(10)と対向する固定子たる電機子に採用される電機子コア(20)であって、前記回転軸の周りに環状に配置される電機子用磁芯(24)の複数と、前記複数の前記電機子用磁芯を相互に環状方向で磁気的に結合するヨーク(26)とを備え、前記電機子用磁芯は、前記回転軸を中心とする径方向(R)に積層される複数の磁性体板(242)を有し、前記電機子用磁芯は、電機子巻線(22)が巻回される巻回部(24a)を呈し、前記巻回部の前記回転軸及び前記径方向のいずれにも垂直な方向たる幅方向(T)における寸法たる幅寸法(W1,W2)が、前記複数の磁性体板が積層される方向の一方側ほど増大し、前記ヨークの前記回転軸に平行な軸方向の高さたる高さ寸法(H3,H4)は、前記磁性体板が積層される方向の一方側ほど増大する。
本発明に係る電機子コアの第2の態様は、その第1の態様であって、前記ヨーク(26)は、前記軸方向に積層される略環状の電磁鋼板(262)の複数を有する。
本発明に係る電機子コアの第3の態様は、その第1の態様であって、前記巻回部(24a)の前記幅寸法(W1,W2)が、前記径方向(R)の外側ほど増大する。
本発明に係る電機子コアの第4の態様は、その第3の態様であって、前記巻回部(24a)において、前記径方向(R)の外側における前記幅寸法(W1)と、前記径方向の内側における前記幅寸法(W2)との比は、前記ヨーク(26)の前記径方向の外側における前記高さ寸法(H3)と、前記径方向の内側における前記高さ寸法(H4)との比に略等しい。
本発明に係る電機子コアの第5の態様は、その第3又は第4の態様であって、前記電機子(20)は、前記巻回部(24a)と前記電機子巻線(22)との間にインシュレータ(30)を更に備え、前記インシュレータは前記巻回部の周囲を覆う第1部(32)と、前記第1部の前記回転軸(Q)方向の前記ヨーク(26)側の端部から略垂直に前記巻回部から離れる方向に延在する第2部(34)とを呈し、前記第2部のうち前記電機子巻線と接する側の部位(36)は、前記回転軸方向の高さが略等しい。
本発明に係る電機子コアの第6の態様は、その第5の態様であって、前記インシュレータ(30)の前記径方向(R)の内周側かつ前記ヨーク(26)側において、前記電機子巻線(22)の線端を保持する保持部(28A,28B)を呈する。
本発明に係る電機子コアの第7の態様は、その第1ないし第6の態様のいずれかであって、前記ヨーク(26)は、ヨーク片(260)の複数を有し、前記ヨーク片を前記回転軸(Q)を中心とする周方向(θ)に組合せることによって前記ヨークを構成する。
本発明に係る電機子コアの第8の態様は、その第7の態様であって、一の前記ヨーク片(262)と、これに前記周方向(θ)で隣接する他の前記ヨーク片(264)とは、前記電機子用磁芯(24)の前記径方向(R)の外側において結合する。
電機子用磁芯は、これに巻回される電機子巻線の占積率を高めるべく、その幅寸法が径方向において不均一となる。本発明に係る電機子コアの第1の態様によれば、電機子用磁芯の幅方向が大きい側を流れる磁束が、電機子用磁芯の幅方向が小さい側へ移動することを回避又は抑制できる。もって、磁性体板の面内に発生する渦電流の発生を回避又は抑制し、鉄損を抑制できる。
本発明に係る電機子コアの第2の態様によれば、透磁率を損なうことなく、軸方向の厚みが不均一なヨークを形成できる。
本発明に係る電機子コアの第3の態様によれば、いずれの電機子用磁芯も径方向の外側ほど幅広となるので、径方向の内側ほどヨークの軸方向の厚みが薄くなる。したがって、ヨークを構成する電磁鋼板を打抜きで形成する場合に、打抜き工程が容易である。
本発明に係る電機子コアの第4の態様によれば、電機子用磁芯の幅寸法が大きい側を流れる磁束が、電機子用磁芯の幅寸法が小さい側へと移動することを回避又は抑制するのに必要なヨークの高さ寸法の決定に資する。
本発明に係る電機子コアの第5の態様によれば、ヨークの高さを異ならせてもインシュレータで電機子巻線の巻崩れを回避又は抑制できる。
本発明に係る電機子コアの第6の態様によれば、保持部の形成が容易である。
本発明に係る電機子コアの第7の態様によれば、ヨークの形成が容易である。
本発明に係る電機子コアの第8の態様によれば、磁束の流れを妨げることなくヨークを形成できる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図1を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
〈実施例1〉
〈構成の概要〉
図1ないし図3に示すように、本発明の実施例1に係る電機子コア20は、アキシャルギャップ型回転電機50に適用される。回転電機50は、回転子たる界磁子10と、固定子たる電機子20とが回転軸Qに平行な方向A(以下、「高さ方向A」と称する)に沿って予め定められた空隙を介して対向する。界磁子10は界磁磁石12と、界磁磁石12を保持するヨーク14とを有している。電機子20は回転軸Qの周りで環状配置される複数の電機子用磁芯24と、電機子用磁芯24のそれぞれに巻回される電機子巻線22と、電機子用磁芯24を高さ方向Aの一方側の端部で保持するバックヨーク26及び補強板28とを有している。さらに、電機子巻線22と電機子用磁芯24との間には両者の電気的に絶縁するインシュレータ30が設けられる。なお、電機子巻線22は図2において仮想線(破線)で示している。図1では示していないが、各電機子用磁芯24に図2で示すようなインシュレータ30及び電機子巻線22が設けられる。なお、本実施例1では、アキシャルギャップ型回転電機50として、回転子(界磁子10)と固定子(電機子20)とが1つずつ対向している態様を例示しているが、回転電機の構成は任意であって、例えば電機子20の構造が同一であれば、界磁子10の高さ方向Aの両側に電機子20を、電機子巻線22及び電機子用磁芯24を界磁子10に対向させる向きに配したものでも良い。
〈構成の概要〉
図1ないし図3に示すように、本発明の実施例1に係る電機子コア20は、アキシャルギャップ型回転電機50に適用される。回転電機50は、回転子たる界磁子10と、固定子たる電機子20とが回転軸Qに平行な方向A(以下、「高さ方向A」と称する)に沿って予め定められた空隙を介して対向する。界磁子10は界磁磁石12と、界磁磁石12を保持するヨーク14とを有している。電機子20は回転軸Qの周りで環状配置される複数の電機子用磁芯24と、電機子用磁芯24のそれぞれに巻回される電機子巻線22と、電機子用磁芯24を高さ方向Aの一方側の端部で保持するバックヨーク26及び補強板28とを有している。さらに、電機子巻線22と電機子用磁芯24との間には両者の電気的に絶縁するインシュレータ30が設けられる。なお、電機子巻線22は図2において仮想線(破線)で示している。図1では示していないが、各電機子用磁芯24に図2で示すようなインシュレータ30及び電機子巻線22が設けられる。なお、本実施例1では、アキシャルギャップ型回転電機50として、回転子(界磁子10)と固定子(電機子20)とが1つずつ対向している態様を例示しているが、回転電機の構成は任意であって、例えば電機子20の構造が同一であれば、界磁子10の高さ方向Aの両側に電機子20を、電機子巻線22及び電機子用磁芯24を界磁子10に対向させる向きに配したものでも良い。
なお、構造の理解を助けるため、アキシャルギャップ型回転電機50を回転軸Qに沿って分解して示しているが、実際には、界磁磁石12とヨーク14とは互いに接触している。また、本願では特に断りのない限り、電機子巻線22はこれを構成する導線の1本1本を指すのではなく、導線が一纏まりに巻回された態様を指すものとする。これは図面においても同様である。また、巻始め及び巻終わりの引出線と、それらの結線も図面においては省略している。さらにまた、電機子巻線22の巻回方法は、ワークを回転させて巻回するスピンドル巻、ノズルを旋回させて固定したワークに巻回するノズル巻等、任意である。さらに、巻回しながら又は巻回後に加熱して線同士を固着させる自己融着線を用いると好適である。また、巻回後に樹脂でモールドしても良い。
〈電機子用磁芯〉
電機子用磁芯24は、回転軸Qを中心として高さ方向Aを法線とする面上で径方向Rに沿って積層される複数の磁性体板242を含み、胴体部240と、ツバ部24hとを呈する。なお、図1では、一の電機子用磁芯24についてのみ複数の磁性体板242を示している。
電機子用磁芯24は、回転軸Qを中心として高さ方向Aを法線とする面上で径方向Rに沿って積層される複数の磁性体板242を含み、胴体部240と、ツバ部24hとを呈する。なお、図1では、一の電機子用磁芯24についてのみ複数の磁性体板242を示している。
胴体部240はツバ部24hに隣接する部位で電機子巻線22を巻回する芯として機能する巻回部24aと、当該部位に対してツバ部24hとは反対側の埋込部24b(図2参照)とに分けて把握できる。巻回部24aは高さ方向Aに沿って延在し、その高さ方向Aの周囲にはインシュレータ30が取付けられる。そして、インシュレータ30の高さ方向Aの周囲に電機子巻線22が巻回される。つまり、巻回部24aは、インシュレータ30を介して電機子巻線22を巻回する芯として機能する。埋込部24bは巻回部24aの高さ方向Aの一方側でバックヨーク26が呈する凹部27(図3参照)に埋込まれる。ツバ部24hは巻回部24aの高さ方向Aの他方側で巻回部24aの外側に張り出してインシュレータ30及び電機子巻線22を覆う。ツバ部24hの界磁磁石12と対向する面24Sは、回転軸Qを法線とする平面上にある。面24Sは界磁磁石12の磁極面12Sと略平行であり、両者の離間距離(エアギャップ)は可能な限り最小とする。このエアギャップを、径方向Rの位置及び幅方向Tの位置によらず略一定とすることで、磁気抵抗を抑制できる。
巻回部24aは、その高さ方向A及び径方向Rのいずれにも垂直な方向たる幅方向Tにおける寸法たる幅寸法が、複数の磁性体板242が積層される径方向Rの一方側ほど増大する。具体例を挙げれば、電機子用磁芯24の複数を図1に示すように回転軸Qを中心に環状に配置したときに、一の電機子用磁芯24が有する複数の磁性体板242の幅寸法は径方向Rの外側ほど増大する。より具体的には、巻回部24aに相当する複数の磁性体板242のそれぞれの部位の幅寸法は、径方向Rの最も外側において幅W1を呈し、径方向Rの最も内側において幅W2を呈し、W1>W2の関係を満たす。換言すれば巻回部24aは、高さ方向Aからの平面視(以下、単に「平面視」と称する)で回転軸Qを中心として径方向Rの外側に拡がる略等脚台形状をおおむね呈する。なお、電機子巻線22の巻回のしやすさを考慮して径方向Rの最も外側から所定の枚数における幅W1は、幅寸法の最大値でなくても良い。ただし、平面視で一の巻回部24aにおいて幅方向Tの端部が径方向Rにわたって変化するときになす辺(回転軸Qを中心とする周方向に直交する辺)の2つがなす角は、360度÷「環状配置される電機子用磁芯24の数」であるのが望ましい。
埋込部24bは、ツバ部24hとは反対側の端部において補強板28に、例えば接着によって固定されても良い。これにより補強板28は電機子用磁芯24を機械的に保持する。これに対して、電機子用磁芯24とバックヨーク26とは磁気的に結合しており、必ずしもバックヨーク26が電機子用磁芯24を機械的に保持する必要はない。よってバックヨーク26と補強板28とは、両者が相互に固定されていれば、磁気的結合と機械的結合というそれぞれが担保すべき機能に鑑みた材料をもって形成できる。具体的には、補強板28の材料としては金属塊を挙げることができる。もちろん、電機子用磁芯24がバックヨーク26に直接固定されても良く、この場合には補強板28は必須ではない。
〈バックヨーク〉
図3に示すように、バックヨーク26には高さ方向A側に開口する凹部27が電機子用磁芯24に応じて設けられており、凹部27のそれぞれはその径方向Rの内側にも開口している。電機子用磁芯24は凹部27においてバックヨーク26と磁気的に結合する。具体的には、埋込部24bは、電機子用磁芯24に流れる磁束をバックヨーク26へと案内し、あるいはバックヨーク26に流れる磁束を電機子用磁芯24へと案内する。凹部27が径方向Rの内側にも開口することにより、埋込部24bを呈する電機子用磁芯24に流れる磁束の変化に起因する渦電流が、バックヨーク26に発生することを抑制する。
図3に示すように、バックヨーク26には高さ方向A側に開口する凹部27が電機子用磁芯24に応じて設けられており、凹部27のそれぞれはその径方向Rの内側にも開口している。電機子用磁芯24は凹部27においてバックヨーク26と磁気的に結合する。具体的には、埋込部24bは、電機子用磁芯24に流れる磁束をバックヨーク26へと案内し、あるいはバックヨーク26に流れる磁束を電機子用磁芯24へと案内する。凹部27が径方向Rの内側にも開口することにより、埋込部24bを呈する電機子用磁芯24に流れる磁束の変化に起因する渦電流が、バックヨーク26に発生することを抑制する。
また、バックヨーク26の高さ方向Aの寸法たる高さ寸法は、電機子用磁芯24を構成する磁性体板242が積層される方向の一方側ほど増大する。本実施例1に則して具体的に説明すると、電機子用磁芯24を構成する磁性体板242は、径方向Rに沿って積層され、径方向Rの外側ほど幅寸法が増大する。これに応じてバックヨーク26も径方向Rの外側ほど高さ寸法が増大する。より具体的には、磁性体板242の幅寸法は巻回部24aに相当する位置において径方向Rの外側において幅W1を呈し、径方向Rの内側において幅W2(>W1)を呈するから、バックヨーク26の高さ寸法は、径方向Rの最も外側において高さH3を呈し、径方向Rの最も内側において高さH4を呈し、H3>H4の関係を満たす。ここで、幅W1,W2と高さH3,H4との比が、W1:H3≒W2:W4を満たしていることが望ましい。また、高さH3,H4が必ずしも図1,3のように滑らかに変化する必要はなく、段階的に変化しても良い。
巻回部24aを流れる磁束量は、巻回部24aの外周側で多く、内周側で少ない。一方で、バックヨーク26における磁束密度は、外周側であるか内周側であるかを問わず略一様であるから、バックヨーク26の高さ寸法が径方向Rの位置によらず一定であれば、バックヨーク26を流れる磁束量は、外周側であるか内周側であるかを問わず略一様である。つまり、巻回部24aとバックヨーク26との間を流れる磁束は径方向Rの外側から内側へと向かって流れる。径方向Rの外周側から内周側へと向かう磁束の流れは、巻回部24a及び埋込部24bにおいて起こり得るが、これは磁束の越境となり好ましくない。
そこで、電機子用磁芯24を構成する磁性体板242の幅W1,W2に応じてバックヨーク26の高さ寸法を異ならせる。具体的には本実施例の場合、巻回部24aの幅W1,W2は径方向Rの位置に依存するので、バックヨーク26の高さH3,H4もまた径方向Rの位置に依存する。その結果、径方向Rの外側ほどバックヨーク26の高さ寸法が大きくなる。
このように、バックヨーク26の高さH3,H4を巻回部24aの幅W1,W2に応じて変化させることにより、巻回部24a及び埋込部24bでの磁束の越境を回避又は抑制し、鉄損を抑制できる。特に、幅W1を呈する巻回部24aを流れる磁束が、磁束の越境を起こさずに高さH3のバックヨーク26へと流れるとき、両者の比たるW1:H3を磁束量の変化要因(本実施例では径方向Rの位置)によらず略一定とすれば、磁束量が変化する領域すべてにおいて(本実施例では径方向Rの位置によらず)磁束の越境を回避又は抑制できる。また、バックヨーク26の高さH3,H4を磁束量に応じて小さくすれば軽量化に資する。
〈インシュレータ〉
インシュレータ30は、巻回部24aを高さ方向Aに垂直な方向で囲む側面部32(課題を解決するための手段における「第1部(32)」)と、側面部32の高さ方向Aのバックヨーク26側の端部から略垂直にかつ巻回部24aから遠離る向きに延在する底面部34(課題を解決するための手段における「第2部(34)」)とを呈する。電機子巻線22は側面部32の周囲に巻回され、底面部34によって高さ方向Aのずれを抑制される。
インシュレータ30は、巻回部24aを高さ方向Aに垂直な方向で囲む側面部32(課題を解決するための手段における「第1部(32)」)と、側面部32の高さ方向Aのバックヨーク26側の端部から略垂直にかつ巻回部24aから遠離る向きに延在する底面部34(課題を解決するための手段における「第2部(34)」)とを呈する。電機子巻線22は側面部32の周囲に巻回され、底面部34によって高さ方向Aのずれを抑制される。
底面部34のうち電機子巻線22と接する側の面36は高さ方向Aの高さが略一定を呈し、当該面36とは反対側の面35は、バックヨーク26の形状に応じた形状を呈する。
バックヨーク26が径方向Rの位置によって高さが異なる(すなわち、径方向Rに沿って傾斜する)形状を呈するのに応じて、電機子用磁芯24に取付けられるインシュレータ30の底面部34のうち面36とは反対側の面35も、径方向Rに沿って傾斜する形状を呈する。具体的には、バックヨーク26の径方向Rの内外での高さの差で定まる傾き(高さ方向Aに対する傾き)と略等しい傾きを当該面35が径方向Rに沿って呈する。
底面部34の面36は高さ方向Aの高さが略一定を呈し、面36とは反対側の面35が径方向Rに沿ってバックヨーク26が呈する傾きに略等しい傾きを呈するので、底面部34の高さ方向Aの厚みは径方向Rの外側で薄く、径方向Rの内側で厚い。高さ方向Aの厚みが厚ければ、電機子巻線22の巻崩れを抑制しつつ機械的強度を担保できるほか、電機子巻線22の線端(図示省略)を保持する保持部38の形成に資する。
つまり、インシュレータ30は、その径方向Rの内側でかつバックヨーク26側において電機子巻線22の巻始め及び巻終わりの端部たる線端を保持する保持部38を形成できる。ここで、保持部38は、例えば図2に示すように高さ方向Aに沿って貫通する第1の開口37において電機子巻線22を構成する導線の巻始めの線端を保持し、第1の開口37の近傍で高さ方向Aに沿って貫通する第2の開口39において電機子巻線22を構成する導線の巻終わりの線端を保持する。
図4に示すように、バックヨーク26は例えば次のような手順で製造される。すなわち、電磁鋼板からバックヨーク26を構成する略環状の電磁鋼板262のうち、当該環の中心(すなわち回転軸)Qに最も近付く電磁鋼板262aを、バックヨーク26を構成する電磁鋼板262の枚数分だけ打抜く。次に、中心Qに向かって突出する部位264a〜264eの先端をそれぞれの枚数分ずつ順次打抜く。これらを積層することにより、高さ方向Aの厚みが径方向Rの外側で厚く、径方向Rの内側で薄いバックヨーク26を得る。
例えば図4(a)〜(e)で示す第1ないし第5の電磁鋼板262a〜262eはこの順に、界磁子10に向かって配置される。すなわち、第1の電磁鋼板262aは界磁子10から最も遠くに配置され、その突出部位264aの内側の先端は、他の第2ないし第5の電磁鋼板262b〜262eの突出部位264b〜264eのいずれの内側の先端よりも回転軸Qに近い。第2の電磁鋼板262bは第1の電磁鋼板262aよりも界磁子10側に配置され、その突出部位264bの内側の先端は、他の第3ないし第5の電磁鋼板262c〜262eの突出部位264c〜264eのいずれの内側の先端よりも回転軸Qに近い。第3の電磁鋼板262cは第2の電磁鋼板262bよりも界磁子10側に配置され、その突出部位264cの内側の先端は、他の第4及び第5の電磁鋼板262d,262eの突出部位264d,264eのいずれの内側の先端よりも回転軸Qに近い。第4の電磁鋼板262dは第3の電磁鋼板262cよりも界磁子10側に配置され、その突出部位264dの内側の先端は、他の第5の電磁鋼板262eの突出部位264eの内側の先端よりも回転軸Qに近い。第5の電磁鋼板262eは界磁子10に最も近く配置され、その突出部位264eの内側の先端は、他の第1ないし第4の電磁鋼板262a〜262dの突出部位264a〜264dのいずれの内側の先端よりも回転軸Qから遠い。なお、図4ではバックヨーク26が5枚の電磁鋼板262a〜262eで構成されているように示しているが、これに限定されないのはもちろんである。
〈実施例2〉
ここでは、本発明の実施例2として主に、バックヨークを複数のヨーク片から構成する態様について図面を参照しながら説明する。なお、上記実施例1と同様の機能を有する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
ここでは、本発明の実施例2として主に、バックヨークを複数のヨーク片から構成する態様について図面を参照しながら説明する。なお、上記実施例1と同様の機能を有する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本発明の実施例2に係るバックヨーク26Aは、回転軸Qを法線とする面上で回転軸Qを中心とする環状に配列するヨーク片260の複数を有する。ヨーク片260は、略円弧状を呈する第1部26aと、第1部26aが呈する円弧の周方向の中心から当該円弧の焦点へと向かって突出する第2部26bとに分けて把握できる。第1部26aが複数個連結することでバックヨーク26Aの外周を形成し、一対の第1部26aが周方向θに連結されたときに、一対の第2部26bの間に上記実施例1での凹部27に相当する凹部27Aが形成される。つまり、第2部26bの平面視での形状が、周方向θで隣接する凹部27A同士の間の形状に一致する。
本実施例2では、バックヨーク26Aが呈する凹部27Aの数(図5においては9つ)と、ヨーク片260の数が一致する場合を例示している。第1部26aの周方向θの一端は周方向θに突出し高さ方向Aに沿って延在する凸条26cを呈し、他端は周方向θに凹んで高さ方向Aに沿って延在する凹条26dを呈する。一のヨーク片262が呈する凸条26cとこれに隣接する他のヨーク片264が呈する凹条26dとが嵌合する。換言すれば、一のヨーク片262とそれに隣接する他のヨーク片264とは、凹部27Aに対して径方向Rの外側で互いに結合する。なお、図5では、ヨーク片260について、説明の便宜上、一のヨーク片262と他のヨーク片264とを区別したが、形状及び機能は互いに同一である。
図6に示すように、一のヨーク片260は複数の電磁鋼板262Aを高さ方向Aに積層して形成される。例えば、電磁鋼板からヨーク片260を構成する電磁鋼板262Aのうち、第2部26bが第1部26aから最も回転軸Qへと向かって突出する電磁鋼板261aを、ヨーク片260を構成する電磁鋼板262Aの枚数分だけ打抜く。打抜かれた電磁鋼板261aのうち適宜の枚数に対して、第2部26bの先端を打抜くパンチを順次移動させながら、又は、異なるパンチに取替えながら、所定枚数ずつ打抜く。
例えば、図7(a)〜(d)で示す第1ないし第4の電磁鋼板261a〜261dはこの順に、界磁子10(図1参照)に向かって配置される。すなわち、第1の電磁鋼板261aは界磁子10から最も遠くに配置され、その突出部位266aの内側の先端は、他の第2ないし第4の電磁鋼板261b〜261dの突出部位266b〜266dのいずれの内側の先端よりも回転軸Qに近い。第2の電磁鋼板261bは第1の電磁鋼板261aよりも界磁子10側に配置され、その突出部位266bの内側の先端は、他の第3及び第4の電磁鋼板261c,261dの突出部位266c,266dのいずれの内側の先端よりも回転軸Qに近い。第3の電磁鋼板261cは第4の電磁鋼板261dよりも界磁子10側に配置され、その突出部位266cの内側の先端は、他の第4の電磁鋼板261dの突出部位266dの内側の先端よりも回転軸Qに近い。第4の電磁鋼板261dは界磁子10に最も近く配置され、その突出部位266dの内側の先端は、他の第1ないし第3の電磁鋼板261a〜261cの突出部位266a〜266cのいずれの内側の先端よりも回転軸Qから遠い。ここで、第1ないし第4の電磁鋼板261a〜261dのそれぞれが呈する突出部位266a〜266dが積層されることによってヨーク片260の第2部26bを形成する。なお、図7ではヨーク片260が4枚の電磁鋼板261a〜261dで構成されているように示しているが、必ずしもこれに限定される必要はなく、電磁鋼板の枚数も、突出部位266a〜266dを呈するそれぞれの枚数も、突出部位266a〜266dの変化の割合及びその数も任意の数として良いのはもちろんである。
上記実施例1のように複数の磁性体板242を打抜きながら径方向Rに順次積層して電機子用磁芯24を形成し、埋込部24bの幅寸法が径方向Rの位置によって変化する(上記実施例1では径方向Rの外側ほど幅寸法が増大する)とき、埋込部24bは微視的には平面視で略階段状の段差を呈する。通常、バックヨーク26A(図5参照)が呈する凹部27Aは埋込部24bと嵌合する形状を呈するものの、当該段差と凹部27との間には微小な三角形の空隙が複数生じることになる。この空隙は電機子用磁芯24とバックヨーク26との間に流れる磁束に対してエアギャップとなり、磁気抵抗が増加し、ひいては銅損が増大する要因となる。そこで上記実施例1で示した埋込部24bに相当する部位(本実施例2での埋込部)24dを径方向Rの位置によらず一定の幅W1を呈する形状とする。これにより埋込部24bの平面視形状から微視的な段差を除外することとなる。他方、バックヨーク26Aが呈する凹部27Aは、径方向Rの位置によらず一定の幅W1を呈する形状とする。埋込部24dが一定の幅W1を呈し、埋込部24dと嵌合する凹部27Aもまた一定の幅W1を呈することにより、電機子用磁芯24Aとバックヨーク26Aとの磁気的結合を密に図ることができ、銅損の増大を抑制できる。
埋込部24dは、埋込部24dからツバ部24hへ向かう方向とは反対側へ突出する突出部24cを呈し、補強板28Aが突出部24cと嵌合する孔28cを呈しても良い。突出部24cは孔28cと嵌合し、補強板28Aは例えば金属塊が採用されて、電機子用磁芯24を機械的に保持する。
なお、図8に示すように、インシュレータ30Aは、その径方向Rの内側でかつバックヨーク26A側において電機子巻線22(図2参照)の巻始め及び巻終わりの端部たる線端を保持する保持部38Aを呈する。上記実施例1の保持部38が有する第1の開口37及び第2の開口39はいずれも、高さ方向Aに沿って貫通する開口であったが、これに限定されるものではなく、本実施例2の保持部38Aのように径方向Rの内側及び高さ方向Aに開口する第1の凹部37Aと、径方向Rの内側に開口する第2の凹部39Aとであっても良い。凹部37A,39Aには、一の電機子巻線22の巻始め又は巻終わりの端部たる一の一対の線端と、当該一の電機子巻線22に隣接する他の電機子巻線22の巻始め又は巻終わりの端部たる他の一対の線端とを接続するための渡り線又はリード線の線端とを、それぞれ隣接した凹部37A,39Aに挿入して保持し、これらの線端を保持した凹部37A,39Aに端子板(図示省略)を差込むことで、当該線端同士を接続する方式となっている。
〈変形例〉
以上、本発明の好適な態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施例では図9(a)に示すように、バックヨーク26,26Aの巻回部24a側の面26Saが径方向Rの内側ほど界磁子10(図1参照)から遠離る態様を示した。これに対して、図9(b)に示すように当該面26Saに対応する面26Sbが高さ方向Aを法線とする面を呈し、当該面と高さ方向Aの反対側(すなわち、補強板28,28Aと対向する側)の面26Scが径方向Rの内側ほど界磁子10に近付く態様を呈するバックヨーク26Bであっても良い。なお、図9(a)、(b)はいずれも高さ方向Aと径方向Rとで規定される面において回転軸Qに対して一の径方向R側のみの断面図を示している。
以上、本発明の好適な態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施例では図9(a)に示すように、バックヨーク26,26Aの巻回部24a側の面26Saが径方向Rの内側ほど界磁子10(図1参照)から遠離る態様を示した。これに対して、図9(b)に示すように当該面26Saに対応する面26Sbが高さ方向Aを法線とする面を呈し、当該面と高さ方向Aの反対側(すなわち、補強板28,28Aと対向する側)の面26Scが径方向Rの内側ほど界磁子10に近付く態様を呈するバックヨーク26Bであっても良い。なお、図9(a)、(b)はいずれも高さ方向Aと径方向Rとで規定される面において回転軸Qに対して一の径方向R側のみの断面図を示している。
また、上記実施例では、巻回部24aの幅寸法が増大する方向が、いずれの電機子用磁芯24においても回転軸Qを中心にして径方向Rの外側へと向く態様を示し、バックヨーク26,26Aの高さ方向Aの厚さが増大する方向も径方向Rの外側へと向く態様を示した。これは、径方向Rの外側ほど界磁磁石12の磁束を大きくとることができ、電機子巻線22の占積率(換言すれば、電機子巻線22の収納効率)が向上するという利点を有する。
Q 回転軸
R 径方向
T 幅方向
H3,H4 高さ寸法
W1,W2 幅寸法
θ 周方向
10 界磁子
20 電機子コア
22 電機子巻線
24,24A 電機子用磁芯
24a 巻回部
242 磁性体板
26,26A バックヨーク
260 ヨーク片
262,262A 電磁鋼板
30,30A インシュレータ
38,38A 保持部
50 回転電機
R 径方向
T 幅方向
H3,H4 高さ寸法
W1,W2 幅寸法
θ 周方向
10 界磁子
20 電機子コア
22 電機子巻線
24,24A 電機子用磁芯
24a 巻回部
242 磁性体板
26,26A バックヨーク
260 ヨーク片
262,262A 電磁鋼板
30,30A インシュレータ
38,38A 保持部
50 回転電機
Claims (8)
- 回転電機(50)の回転軸(Q)に沿って回転する回転子たる界磁子(10)と対向する固定子たる電機子に採用される電機子コア(20)であって、
前記回転軸の周りに環状に配置される電機子用磁芯(24,24A)の複数と、
前記複数の前記電機子用磁芯を相互に環状方向で磁気的に結合するヨーク(26,26A)と
を備え、
前記電機子用磁芯は、前記回転軸を中心とする径方向(R)に積層される複数の磁性体板(242)を有し、
前記電機子用磁芯は、電機子巻線(22)が巻回される巻回部(24a)を呈し、
前記巻回部の前記回転軸及び前記径方向のいずれにも垂直な方向たる幅方向(T)における寸法たる幅寸法(W1,W2)が、前記複数の磁性体板が積層される方向の一方側ほど増大し、
前記ヨークの前記回転軸に平行な軸方向の高さたる高さ寸法(H3,H4)は、前記磁性体板が積層される方向の前記一方側ほど増大する、
電機子コア。 - 前記ヨーク(26,26A)は、前記軸方向に積層される略環状の電磁鋼板(262,262A)の複数を有する、
請求項1記載の電機子コア(20)。 - 前記巻回部(24a)の前記幅寸法(W1,W2)が、前記径方向(R)の外側ほど増大する、
請求項1記載の電機子コア(20)。 - 前記巻回部(24a)において、前記径方向(R)の外側における前記幅寸法(W1)と、前記径方向の内側における前記幅寸法(W2)との比は、
前記ヨーク(26,26A)の前記径方向の外側における前記高さ寸法(H3)と、前記径方向の内側における前記高さ寸法(H4)との比に略等しい、
請求項3記載の電機子コア(20)。 - 前記電機子(20)は、前記巻回部(24a)と前記電機子巻線(22)との間にインシュレータ(30)を更に備え、
前記インシュレータは前記巻回部の周囲を覆う第1部(32)と、前記第1部の前記回転軸(Q)方向の前記ヨーク(26,26A)側の端部から略垂直に前記巻回部から離れる方向に延在する第2部(34)とを呈し、
前記第2部のうち前記電機子巻線と接する側の部位(36)は、前記回転軸方向の高さが略等しい、
請求項3又は請求項4記載の電機子コア。 - 前記インシュレータ(30,30A)の前記径方向(R)の内周側かつ前記ヨーク(26,26A)側において、前記電機子巻線(22)の線端を保持する保持部(38,38A)を呈する、
請求項5記載の電機子コア(20)。 - 前記ヨーク(26A)は、ヨーク片(260)の複数を有し、
前記ヨーク片を前記回転軸(Q)を中心とする周方向(θ)に組合せることによって前記ヨークを構成する、
請求項1ないし請求項6のいずれか記載の電機子コア(20)。 - 一の前記ヨーク片(260a)と、これに前記周方向(θ)で隣接する他の前記ヨーク片(260b)とは、前記電機子用磁芯(24)の前記径方向(R)の外側において結合する、
請求項7記載の電機子コア(20)。
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