JP2011075458A - バッテリ情報記憶装置、バッテリ診断装置、バッテリ充電装置及びバッテリ情報表示装置 - Google Patents

バッテリ情報記憶装置、バッテリ診断装置、バッテリ充電装置及びバッテリ情報表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリと他の機器を接続してバッテリに関する情報を取り扱う場合において、その情報の管理ややり取りを全体として効率良く行えるようにする点にある。
【解決手段】バッテリ1の端子に接続されてそのバッテリ1に関する情報を記憶する記憶部が備えられたバッテリ情報記憶装置2において、前記バッテリの端子に接続されている通信対象機器からの配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記通信対象機器と通信するバッテリ側通信部が備えられ、前記記憶部に記憶している情報又は前記記憶部に記憶させるための情報を前記通信対象機器との間でやり取りするように構成されている。又、バッテリ診断装置3、バッテリ充電装置4あるいはバッテリ情報表示装置5がバッテリ情報記憶装置2に記憶されているバッテリ1に関する情報を前記バッテリ側通信部を経て授受する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリの端子に接続されてそのバッテリに関する情報を記憶する記憶部が備えられたバッテリ情報記憶装置、並びに、そのバッテリ情報記憶装置とバッテリに関する情報を授受するバッテリ診断装置、バッテリ充電装置及びバッテリ情報表示装置に関する。
かかる装置は、バッテリの状態の診断、バッテリの充電あるいはバッテリの状態の報知を行うための装置である。
バッテリの状態を診断する技術としては、例えば下記特許文献1に記載のような、車両に搭載されるバッテリに対して専用の診断装置が備えられる場合が多い。
バッテリの状態の診断については、バッテリの種類が異なる場合等、診断対象のバッテリ側の事情が異なると最適な診断条件も異なるものとなるが、下記特許文献1に記載のような構成では、診断装置の診断対象となるバッテリの種類が固定的に設定されることになるので、バッテリ側の事情に応じて診断条件を変化させるというような考え方はなかった。
このような構成では汎用性に欠けるため、例えば1つの診断装置で複数種のバッテリを診断できるようにする等、診断条件を複数に設定できることが必要とされる場合も多い。たとえば、下記特許文献2の[0012]に記載されているように、オペレータが診断条件を個々に入力する場合がその例である。
このような場合は、バッテリの種類等の診断条件の決定のための情報を入力操作できるようにして、バッテリに貼着されたラベル等から確認して入力されたバッテリの種類等の情報から診断条件を決定するという操作が行われることになる。
又、バッテリの充電に関しては、バッテリ側の劣化状態に拘わらず、単一の充電方法にて充電するのが一般的である。
特開2005−292035号公報 特開2004−191373号公報
バッテリの診断に関しては、上述のように、バッテリの診断条件の決定のための情報をバッテリに貼着されたラベル等から確認して入力操作することが必要となるので、操作が煩雑になると共に、場合によってはラベル等が汚損して、必要な情報の確認ができない場合もあり得る。
又、バッテリの充電に関しては、バッテリの状態に応じた適切な充電を行えないために、バッテリの寿命を短くしてしまうような場合もあった。
これらは何れも、バッテリとそのバッテリに接続される機器間で、バッテリに関する情報の管理とその情報のやり取りが非効率であることに起因する問題である。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、バッテリと他の機器を接続してバッテリに関する情報を取り扱う場合において、その情報の管理ややり取りを全体として効率良く行えるようにする点にある。
本出願の第1の発明は、バッテリの端子に接続されてそのバッテリに関する情報を記憶する記憶部が備えられたバッテリ情報記憶装置であって、前記バッテリの端子に接続されている通信対象機器からの配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記通信対象機器と通信するバッテリ側通信部が備えられ、前記記憶部に記憶している情報又は前記記憶部に記憶させるための情報を前記通信対象機器との間でやり取りするように構成されている。
すなわち、例えばバッテリの状態等のバッテリに関する情報は、バッテリにバッテリ情報記憶装置を接続して、それの記憶部に記憶させるものとし、その記憶部に記憶している情報あるいは記憶部に記憶させるための情報は、通信にて他の機器とやり取りをする。
これによって、他の機器側ではバッテリに関する情報を常時保持しておく必要はなく、必要に応じてバッテリと共に使用されているバッテリ情報記憶装置から入手すれば良いので、より汎用性の高いものとなる。
但し、その通信のために通信専用の配線を準備して、作業の都度にその通信専用の配線をバッテリ情報記憶装置に接続するのでは、作業効率を低下させてしまう。
そこで、バッテリの端子に接続される配線を利用して、他の機器(通信対象機器)との通信を行う。
例えばバッテリの診断装置や充電器等の機器は、その機器の本来の使用目的のために、バッテリの端子に配線を接続するのは必須の作業であり、そのための配線をバッテリに関する情報の授受のための通信線としても利用するのである。
これによって、通信専用の配線を設けることも、その配線を接続する作業も不要となる。
又、本出願の第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記バッテリの端子電圧を少なくとも測定する測定部と、前記測定部の測定情報に基づいて前記バッテリの診断処理を実行するバッテリ側診断部とが備えられている。
すなわち、バッテリの端子に接続されるバッテリ情報記憶装置に、バッテリの状態を検出するための測定手段のみならず、その測定手段の測定結果からバッテリの状態を診断する機能をも併せて備えさせている。
これによって、バッテリの診断装置を接続しないでも、ある程度のバッテリの診断が可能となる。
又、本出願の第3の発明は、上記第1の発明又は上記第2の発明のバッテリ情報記憶装置を備えたバッテリの端子に接続した配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記バッテリ側通信部と通信する診断装置側通信部と、前記診断装置側通信部を経て前記バッテリ情報記憶装置から受け取った前記バッテリに関する情報に基づいて前記バッテリに対する診断条件を決定し、その診断条件で前記バッテリの通電状態を設定したときの前記バッテリの応答に基づいて前記バッテリの診断を行う診断処理部とが備えられてバッテリ診断装置が構成されている。
すなわち、バッテリ診断装置は、診断対象のバッテリに関する情報を入手して、その入手した情報に基づいて設定した診断条件でバッテリの通電状態を設定して、その際のバッテリの応答からバッテリの状態の診断を行う。
ここで、バッテリに関する情報は、バッテリに備えたバッテリ情報記憶装置に記憶保持されており、バッテリ診断装置とバッテリ情報記憶装置との間のバッテリに関する情報の授受は、バッテリの診断のためにバッテリの端子に接続した配線を利用して行われる。
又、本出願の第4の発明は、上記第3の発明の構成に加えて、前記診断処理部は、診断結果を前記診断装置側通信部を経て前記バッテリ情報記憶装置へ送信するように構成されている。
すなわち、バッテリ診断装置は、バッテリに関する情報をバッテリ情報記憶装置から入手してバッテリの診断を行うだけでなく、その診断結果をバッテリ情報記憶装置へ送って記憶させるのである。
これによって、バッテリ診断装置側ではバッテリの診断結果を記憶保持しなくても、その診断結果を別の機会に活用することが可能となる。
又、本出願の第5の発明は、上記第1の発明又は上記第2の発明のバッテリ情報記憶装置を備えたバッテリの端子に接続した配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記バッテリ側通信部と通信する充電装置側通信部と、前記充電装置側通信部を経て前記バッテリ情報記憶装置から受け取った前記バッテリに関する情報に基づいて前記バッテリに対する充電条件を決定し、その充電条件で前記バッテリの充電を行う充電部とが備えられてバッテリ充電装置が構成されている。
すなわち、バッテリ充電装置は、充電対象のバッテリに関する情報を入手して、その入手した情報に基づいて設定した充電条件でバッテリの充電を行う。
ここで、バッテリに関する情報は、バッテリに備えたバッテリ情報記憶装置に記憶保持されており、バッテリ充電装置とバッテリ情報記憶装置との間のバッテリに関する情報の授受は、バッテリの充電のためにバッテリの端子に接続した配線を利用して行われる。
又、本出願の第6の発明は、上記第5の発明の構成に加えて、前記充電部は、前記バッテリへの充電電圧の推移から前記バッテリの特性を算出し、その算出結果を前記充電装置側通信部を経て前記バッテリ情報記憶装置へ送信するように構成されている。
すなわち、バッテリ充電装置は、バッテリに関する情報をバッテリ情報記憶装置から入手してバッテリの充電を行うだけでなく、その充電過程で得られたバッテリの特性に関する情報をバッテリ情報記憶装置へ送って記憶させるのである。
これによって、バッテリ充電装置側では充電時に得られたバッテリに関する情報(たとえばバッテリの推定容量)を記憶保持しなくても、バッテリ情報記憶装置から適宜に取り出すことで別の機会に活用することが可能となる。
又、本出願の第7の発明は、上記第1の発明又は上記第2の発明のバッテリ情報記憶装置を備えたバッテリの端子に接続した配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記バッテリ側通信部と通信する表示装置側通信部と、前記バッテリ情報記憶装置の前記記憶部に記憶されている上記第4の発明のバッテリ診断装置から受け取った前記診断結果又は上記第6の発明のバッテリ充電装置から受け取った前記算出結果を、前記表示装置側通信部を経て受取り、その受け取った情報を表示する表示部が備えられてバッテリ情報表示装置が構成されている。
すなわち、バッテリに備えたバッテリ情報記憶装置からバッテリに関する情報を取得してバッテリ診断装置がバッテリの診断をした診断結果、あるいは、バッテリに備えたバッテリ情報記憶装置からバッテリに関する情報を取得してバッテリ充電装置がバッテリの充電をして、その結果得たバッテリの特性の算出結果はバッテリ情報記憶装置へ送られて記憶保持されており、表示部がバッテリ情報記憶装置からそのような情報を読み出して表示する。
この際におけるバッテリ情報記憶装置とバッテリ情報表示装置等との間の通信は、バッテリの端子に接続されている配線を経て行われ、通信のための格別の配線を必要としない。
上記第1の発明によれば、バッテリと直接又は間接に接続して使用される他の機器(通信対象機器)ではバッテリに関する情報を常時保持しておく必要はなく、必要に応じてバッテリに備えたバッテリ情報記憶装置から入手すれば良いので、より汎用性の高いものとなる。
しかも、バッテリの端子に接続される配線を利用して他の機器(通信対象機器)との通信を行うので、通信専用の配線を設けることも、その配線を接続する作業も不要となる。
もって、バッテリと他の機器を接続してバッテリに関する情報を取り扱う場合において、その情報の管理ややり取りを全体として効率良く行えるものとなった。
又、上記第2の発明によれば、バッテリの診断装置を接続しないでも、ある程度のバッテリの診断が可能となり、バッテリ情報記憶装置の機能を向上させることができる。
又、上記第3の発明によれば、バッテリに接続して使用されるバッテリ診断装置(前記通信対象機器に相当)ではバッテリに関する情報を常時保持しておく必要はなく、必要に応じてバッテリに備えたバッテリ情報記憶装置から入手すれば良いので、より汎用性の高いものとなる。
しかも、バッテリの端子に接続される配線を利用してバッテリ情報記憶装置との通信を行うので、通信専用の配線を設けることも、その配線を接続する作業も不要となる。
もって、バッテリとバッテリ診断装置とを接続してバッテリに関する情報を取り扱う場合において、その情報の管理ややり取りを全体として効率良く行えるものとなった。
又、上記第4の発明によれば、バッテリ診断装置側ではバッテリの診断結果を記憶保持しなくても、その診断結果を別の機会に活用することが可能となり、装置構成の複雑化を回避しながら、バッテリの診断結果の有効利用が可能となる。
又、上記第5の発明によれば、バッテリに接続して使用されるバッテリ充電装置(前記通信対象機器に相当)ではバッテリに関する情報を常時保持しておく必要はなく、必要に応じてバッテリに備えたバッテリ情報記憶装置から入手すれば良いので、より汎用性の高いものとなる。
しかも、バッテリの端子に接続される配線を利用してバッテリ情報記憶装置との通信を行うので、通信専用の配線を設けることも、その配線を接続する作業も不要となる。
もって、バッテリとバッテリ充電装置とを接続してバッテリに関する情報を取り扱う場合において、その情報の管理ややり取りを全体として効率良く行えるものとなった。
又、上記第6の発明によれば、バッテリ充電装置側ではバッテリの特性の算出結果を記憶保持しなくても、その特性の算出結果を別の機会に活用することが可能となり、装置構成の複雑化を回避しながら、バッテリの充電時に得た情報の有効利用が可能となる。
又、上記第7の発明によれば、バッテリの診断に必要なバッテリに関する情報あるいはバッテリの充電に必要なバッテリに関する情報はバッテリ情報記憶装置に記憶保持され、バッテリ診断装置によるバッテリの診断結果あるいはバッテリ充電装置で得たバッテリの特性の算出結果もバッテリ情報記憶装置に記憶保持され、バッテリ情報表示装置がバッテリの診断結果あるいはバッテリの特性の算出結果の情報を読み出して表示するので、記憶保持しておくべきバッテリについての情報はバッテリ情報記憶装置に集中して記憶保持させ、バッテリに接続する各種の機器で効率良くその情報を活用できる。
しかも、バッテリ情報記憶装置とバッテリ情報表示装置等との間の通信は、バッテリの端子に接続されている配線を経て行われ、通信のための格別の配線を必要としない。
もって、バッテリとバッテリ充電装置とを接続してバッテリに関する情報を取り扱う場合において、その情報の管理ややり取りを全体として効率良く行えるものとなった。
本発明の実施の形態にかかるシステムの全体概略図 本発明の実施の形態にかかるバッテリの外観斜視図 本発明の実施の形態にかかるバッテリ情報記憶装置のブロック構成図 本発明の実施の形態にかかるバッテリ診断装置のブロック構成図 本発明の実施の形態にかかるバッテリ充電装置のブロック構成図 本発明の実施の形態にかかるバッテリ情報表示装置のブロック構成図 本発明の実施の形態にかかるバッテリ情報記憶装置における処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態にかかるバッテリ情報記憶装置における処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態にかかるバッテリ情報記憶装置における処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態にかかるバッテリ情報記憶装置における処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態にかかるバッテリ診断装置における処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態にかかるバッテリ診断装置における処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態にかかるバッテリ縦断装置における充電パターンを説明するグラフ 本発明の実施の形態にかかるバッテリ充電装置における処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態にかかるバッテリ情報表示装置における処理を示すフローチャート
以下、本発明を車両の1例である自動車に搭載するバッテリの管理のためのシステムとした場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態のバッテリ管理システムは、図1のブロック図に示すように、管理の対象となるバッテリ1と、バッテリ1に関する情報を記憶するバッテリ情報記憶装置2と、バッテリ1の状態を診断するバッテリ診断装置3と、バッテリ1を充電するバッテリ充電装置4と、バッテリ1の診断結果等のバッテリの情報を表示するバッテリ情報表示装置5とから構成されている。
バッテリ情報記憶装置2は、自動車を使用しているときは、バッテリ1からの電力供給により基本的に常時動作しており、バッテリ診断装置3,バッテリ充電装置4及びバッテリ情報表示装置5は適宜のタイミングで接続されて使用される。
〔バッテリ情報記憶装置2の構成〕
バッテリ情報記憶装置2は、バッテリ1の端子に接続されて使用されるものであり、本実施の形態では、図2の概略斜視図に示すように、バッテリ1の筐体に収納される状態でバッテリ1に搭載されている。
バッテリ情報記憶装置2は、バッテリ1の端子1a,1bとヒューズケース1c内のヒューズ1d(図1参照)を介して接続されて、ヒューズケース1c内にヒューズ1dがセットされているときはバッテリ1から動作用電力が常時供給されている。
バッテリ1を自動車に搭載する前は、ヒューズケース1cからヒューズ1dを取外しておくことで、バッテリ情報記憶装置2によってバッテリ1の電力を消費するのを防止でき、バッテリ1の保管中に過放電となってしまうのを防止できる。
バッテリ情報記憶装置2には、図3のブロック図に示すように、バッテリ1の端子1a,1b間の電圧を、バッテリ情報記憶装置2内の各回路を動作させるための5Vあるいは3.3Vの電圧に変換する電源回路21と、マイクロプロセッサ22と、バッテリ1の状態を測定する測定部MUと、バッテリ1に接続される通信対象機器と通信するバッテリ側通信部BCとが備えられている。マイクロプロセッサ22には、詳しくは後述するバッテリ1に関する情報を記憶保持する記憶部MEとして不揮発性メモリ22aが備えられている。
測定部MUは、バッテリ1の端子1a,1b間の電圧をA/D変換することでバッテリ1の出力電圧を測定するA/Dコンバータ23と、バッテリ1の温度を検出する温度センサ24と、温度センサ24の検出情報(検出電圧)をA/D変換することでバッテリ1の温度を測定するA/Dコンバータ25と、バッテリ1中の電解液の液面レベルを検出する液面センサ6の検出情報(検出電圧)をA/D変換するA/Dコンバータ26とが備えられて構成されている。
バッテリ側通信部BCには、バッテリ情報記憶装置2へ送られてくる信号を受信するPLC受信回路27と、バッテリ情報記憶装置2から送信する情報を所定の信号型式に編成するPLC信号生成回路28と、PLC信号生成回路28にて生成された信号を送出するPLC送信回路29とが備えられている。
バッテリ側通信部BCは、ヒューズ1dが取り付けられている状態でバッテリ1の端子1a,1bに常時接続され、この端子1a,1bからバッテリ情報記憶装置2への電源配線に通信情報を重畳し、その結果、端子1a,1bに接続されている通信対象機器からの配線にもその通信情報を重畳して、いわゆる電力線搬送通信によって通信を行うものである。PLC受信回路27,PLC信号生成回路28及びPLC送信回路29がこの通信のための主要部を構成し、PLC受信回路27は、端子1a,1bに接続されている電源配線に重畳されている信号を抽出して受信データとして取り出す機能を有し、PLC送信回路29は、PLC信号生成回路28によって所定の信号型式に編成された送信データを端子1a,1bに接続されている電源配線に重畳して送信する機能を有している。
このバッテリ側通信部BCの通信相手である通信対象機器は、本実施の形態では、バッテリ診断装置3,バッテリ充電装置4及びバッテリ情報表示装置5であり、詳しくは後述するが、これらの通信対象機器には上記バッテリ側通信部BCと同様の構成の通信手段が備えられている。
不揮発性メモリ22aが記憶保持するバッテリ1に関する情報は、具体的には、「バッテリ1の種類」、「バッテリ1の自動車への搭載期間」、「バッテリ1の使用期間(走行日数)」、「液減り診断回数」、「充電不足診断回数」、「過去8日間の液減り履歴」、「過去8日間の充電不足履歴」、「”良好”診断回数」、「”要注意”診断回数」、「”要交換”診断回数」、「バッテリ診断装置3による前回の診断結果」、「バッテリ診断装置3による前々回の診断結果」、「バッテリ診断装置3による前々々回の診断結果」、「充電実施回数」、「急速充電実施回数」、及び、「充電時間からの算出容量」の各データである。
このうち、「バッテリ1の使用期間(走行日数)」、「液減り診断回数」、「充電不足診断回数」、「過去8日間の液減り履歴」、及び、「過去8日間の充電不足履歴」の各データは、後述するバッテリ情報記憶装置2自身による診断処理によって得られるデータであり、「”良好”診断回数」、「”要注意”診断回数」、「”要交換”診断回数」、「バッテリ診断装置3による前回の診断結果」、「バッテリ診断装置3による前々回の診断結果」、及び、「バッテリ診断装置3による前々々回の診断結果」は、バッテリ診断装置3による診断結果のデータであり、更に、「充電実施回数」、「急速充電実施回数」、及び、「充電時間からの算出容量」は、バッテリ充電装置4の処理によって得られるデータである。
〔バッテリ診断装置3の構成〕
バッテリ診断装置3は、図1に模式的に示すように、バッテリ1の一対の端子1a,1bの夫々にクリップ形状の接続用端子3a,3bを接続して使用する。
バッテリ診断装置3には、図4のブロック図に示すように、接続用端子3a,3bをバッテリ1の端子1a,1bに接続した状態で端子1a,1b間の電圧を、バッテリ診断装置3内の各回路を動作させるための5Vあるいは3.3Vの電圧に変換する電源回路31と、バッテリ診断装置3の動作を制御する制御部32と、バッテリ1の状態を測定する測定部33と、バッテリ1の診断のために所定の信号波形をバッテリ1の端子1a,1bに印加する診断波形発生部34と、バッテリ1の端子1a,1bに接続される機器(本実施の形態では、バッテリ情報記憶装置2)と通信する診断装置側通信部TCと、バッテリ1の診断結果等を表示する液晶モニタ画面を有する表示装置35と、制御部32に対してバッテリ1に関する情報を手動入力、または診断処理の開始を確認するための入力装置36とが備えられている。なお、情報の手動入力は、不揮発性メモリ22aに情報が記憶保持されていないバッテリ1を診断する場合に、必要な情報を入力する場合に行う。
診断装置側通信部TCには、バッテリ診断装置3へ送られてくる信号を受信するPLC受信回路37と、バッテリ診断装置3から送信する情報を所定の信号型式に編成するPLC信号生成回路38と、PLC信号生成回路38にて生成された信号を送出するPLC送信回路39とが備えられている。
診断装置側通信部TCは、接続用端子3a,3bに至る配線に通信情報を含む信号を重畳することで、接続用端子3a,3bをバッテリ1の端子1a,1bに接続した状態で、バッテリ1の端子1a,1bに接続されている他の機器と通信する装置であり、いわゆる電力線搬送通信によって通信を行うものである。本実施の形態では、バッテリ1に搭載されているバッテリ情報記憶装置2のバッテリ側通信部BCが通信相手となる。
PLC受信回路37等は、バッテリ情報記憶装置2のバッテリ側通信部BCに備えられている同一名称の回路と同等の機能を有している。
〔バッテリ充電装置4の構成〕
バッテリ充電装置4は、図1に模式的に示すように、バッテリ1の一対の端子1a,1bの夫々にクリップ形状の接続用端子4a,4bを接続して使用する。
バッテリ充電装置4には、図5のブロック図に示すように、商用交流電源から、バッテリ充電装置4内の各回路を動作させるための直流電力を生成する電源回路41と、バッテリ充電装置4の動作を制御する制御部42と、バッテリ1への充電電圧の推移を測定する測定部43と、バッテリ1へ充電電力を供給する充電電力発生部44と、バッテリ1の端子1a,1bに接続される機器(本実施の形態では、バッテリ情報記憶装置2)と通信する充電装置側通信部CCと、バッテリ1の充電状態等を表示する液晶モニタ画面を有する表示装置45と、制御部42に対してバッテリ1に関する情報を手動入力、または充電の開始を確認するための入力装置46とが備えられている。なお、情報の手動入力は、不揮発性メモリ22aに情報が記憶保持されていないバッテリ1を充電する場合に、必要な情報を入力する場合に行う。
充電装置側通信部CCには、バッテリ充電装置4へ送られてくる信号を受信するPLC受信回路47と、バッテリ充電装置4から送信する情報を所定の信号型式に編成するPLC信号生成回路48と、PLC信号生成回路48にて生成された信号を送出するPLC送信回路49とが備えられている。
充電装置側通信部CCは、接続用端子4a,4bに至る配線に通信情報を含む信号を重畳することで、接続用端子4a,4bをバッテリ1の端子1a,1bに接続した状態で、バッテリ1の端子1a,1bに接続されている他の機器と通信する装置であり、いわゆる電力線搬送通信によって通信を行うものである。本実施の形態では、バッテリ1に搭載されているバッテリ情報記憶装置2のバッテリ側通信部BCが通信相手となる。
PLC受信回路47等は、バッテリ情報記憶装置2のバッテリ側通信部BCに備えられている同一名称の回路と同等の機能を有している。
充電電力発生部44は、制御部42からの指示に基づいて、バッテリ1への充電電流あるいは充電電圧を適宜に制限した状態でバッテリ1へ電力を供給するように構成され、バッテリ1に対する充電パターンとして、「普通充電モード」,「急速充電モード」及び「過放電回復充電モード」の3つの充電制御パターンを有しており、それら各充電制御パターンでの充電電流及び充電電圧の時間変化の様子を図13に示す。
図13(a)の「普通充電モード」は、その名称の通り最も一般的な充電モードである。
図13(b)の「急速充電モード」は、短時間で充電状態を回復させたいときの充電モードである。
図13(c)の「過放電回復充電モード」は、バッテリ1が過放電によって極端に充電受入性が低下したときに適用されるモードである。バッテリ1がこのような状況にあるときには、上記の「普通充電モード」で充電すると、充電開始直後に制限電圧まで達して、いつまでたってもバッテリ1が充電されず、又、充電受入性も回復しない。そこで、「過放電回復充電モード」では、一定の時間だけ充電の際の制限電圧を上げることでバッテリ1の充電受入性を回復させ、その後に「普通充電モード」と同様に充電パターンへと移行する。
これらの充電モードでの制限電圧等については、後述する。
〔バッテリ情報表示装置5の構成〕
バッテリ情報表示装置5は、図1に模式的に示すように、バッテリ情報表示装置5のシガープラグ5aを自動車に備えられているシガーソケット7に接続することで、バッテリ1の端子1a,1bと電気的に接続される。
バッテリ1の端子1a,1bは、一般の自動車と同様に、メイン電源ハーネス8を経てイグニッションスイッチ9へ電気的に配線され、そのイグニッションスイッチ9によって通電が入り切りされるACC電源ハーネス10を経てアクセサリ電源の1つであるシガーソケット7に接続されている。
従って、イグニッションスイッチ9が「ON」又は「ACC」の状態で、バッテリ情報表示装置5は、シガーソケット7,ACC電源ハーネス10,イグニッションスイッチ9及びメイン電源ハーネス8を経てバッテリ1の端子1a,1bへ電気的に接続され、動作用電力の供給を受ける。
バッテリ情報表示装置5には、図6のブロック図に示すように、シガーソケット7から得られる直流電圧をバッテリ情報表示装置5内の各回路の動作用電圧(5Vあるいは3.3V)に変換する電源回路51と、バッテリ情報表示装置5の動作を制御する制御部52と、バッテリ1の端子1a,1bに接続される機器(本実施の形態では、バッテリ情報記憶装置2)と通信する表示装置側通信部DCと、後述するようにバッテリ情報記憶装置2から受け取った情報を表示する表示装置53とが備えられている。この表示装置53は、バッテリ診断装置3の表示装置35等と同様に液晶モニタ画面を有するもので良い。
表示装置側通信部DCには、バッテリ情報表示装置5へ送られてくる信号を受信するPLC受信回路54と、バッテリ情報表示装置5から送信する情報を所定の信号型式に編成するPLC信号生成回路55と、PLC信号生成回路55にて生成された信号を送出するPLC送信回路56とが備えられている。
表示装置側通信部DCは、シガープラグ5aをシガーソケット7に挿入し、且つ、イグニッションスイッチ9を「ON」又は「ACC」とした状態で、バッテリ1の端子1a,1bに接続され、表示装置側通信部DCからシガープラグ5aに至る配線に通信情報を含む信号を重畳することで、バッテリ1の端子1a,1bに接続されている他の機器と通信する装置であり、いわゆる電力線搬送通信によって通信を行うものである。本実施の形態では、バッテリ1に搭載されているバッテリ情報記憶装置2のバッテリ側通信部BCが通信相手となる。
PLC受信回路54等は、バッテリ情報記憶装置2のバッテリ側通信部BCに備えられている同一名称の回路と同等の機能を有している。
〔バッテリ情報記憶装置2によるバッテリ1の診断〕
本実施の形態のバッテリ1の管理システムでは、バッテリ診断装置3にてバッテリ1の診断を行えるのであるが、バッテリ1に搭載されるバッテリ情報記憶装置2自体にもバッテリ診断装置3とは異なる診断形態のバッテリ診断機能が備えられている。
このバッテリ情報記憶装置2によるバッテリ診断機能は、バッテリ情報記憶装置2のマイクロプロセッサ22が、測定部MUの測定情報に基づいて、図7乃至図10の処理を実行することによって実現される。従って、マイクロプロセッサ22は、測定部MUの測定情報に基づいてバッテリ1の診断処理を実行するバッテリ側診断部CUとして機能する。
更に、図7乃至図10に示す処理では、詳しくは後述するバッテリ診断装置3での診断処理で利用するためのデータ収集も併せて実行している。
図7乃至図10の処理は、ヒューズ1dが取外されていない限り、自動車が走行しているかあるいはエンジンを停止しているかに拘わらず、常時、10msecの周期で繰り返し実行されている。
以下、図7乃至図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
マイクロプロセッサ22が図7の処理を開始すると、先ず、図8に具体的な処理内容を示す「走行直後検出処理」を実行する(ステップ#1)。
この「走行直後検出処理」は、バッテリ情報記憶装置2におけるバッテリ1の診断機能とは関係がなく、上記したように、バッテリ診断装置3における診断処理で利用するためのデータを収集する処理である。
具体的には、自動車のエンジンを停止してからの経過時間が5分以内か否かの情報を特定するための処理である。
この図8の「走行直後検出処理」のために、「走行直後フラグ」及び「走行検出フラグ」の2つのフラグと、「走行直後検出カウンタ」及び「走行検出用カウンタ」の2つのカウンタが備えられている。
「走行直後フラグ」は、自動車のエンジンを停止してからの経過時間が5分以内であるときに「1」にセットされ、それ以外の状態では「0」にセットされる。
「走行直後検出カウンタ」は、「走行直後フラグ」の値を設定するために、エンジンを停止してからの経過時間をカウントするカウンタである。
「走行検出フラグ」は、自動車のエンジンを始動してからの経過時間が5分以上で且つエンジンの動作が継続しているときに「1」にセットされ、それ以外の状態では「0」にセットされる。これによって自動車が走行状態にあることを安定的に検出している。
「走行検出用カウンタ」は、「走行検出フラグ」の値を設定するために、エンジンを始動してからの経過時間をカウントするカウンタである。
「走行直後検出処理」を図8のフローチャートに沿って詳細に説明する。
先ず、「走行直後フラグ」の値が「0」にセットされているか否かを確認し(ステップ#91)、「0」にセットされていれば、バッテリ1の端子1a,1b間の電圧(「Vb」)が13.3V以上か否かを判別して(ステップ#92)、13.3V以上であれば「走行検出用カウンタ」をインクリメント(1を加算)する(ステップ#93)。尚、この「13.3V以上か否か」で判断しているのは、自動車が走行状態にあるときは自動車に搭載されているオルタネータから充電電圧が供給されて、バッテリ1の端子1a,1b間の電圧Vbが13.3V以上となっているためである。
エンジンが動作している間は、10msec毎にステップ#93で「走行検出用カウンタ」がインクリメントされて行き、その「走行検出用カウンタ」のカウント値が5分間に相当するカウント値以上となると(ステップ#94)、「走行検出フラグ」を「1」にセットする(ステップ#95)。すなわち、エンジンが確実に始動しているものと特定する。
このようにしてエンジンの始動を確認した後、エンジンが停止されたときは、バッテリ1の端子1a,1b間の電圧Vbが13.3Vよりも低くなるので、ステップ#92の判断でステップ#96へ分岐し、「走行検出フラグ」が「1」にセットされているか否かを確認する(ステップ#96)。 ここでは、先にステップ#95で「走行検出フラグ」が「1」にセットされているので、その「走行検出フラグ」を「0」にセットし(ステップ#97)、「走行検出用カウンタ」をリセットする(ステップ#98)。
更に、「走行直後フラグ」を「1」にセットし(ステップ#99)、「走行直後検出カウンタ」をインクリメントして(ステップ#100)、エンジン停止後の経過時間の計時を開始する。
「走行直後フラグ」が「1」にセットされると、ステップ#91の判断でステップ#101へ分岐し、「走行直後検出カウンタ」のカウント値が5分間に相当するカウント値以内か否かを確認する(ステップ#101)。
「走行直後検出カウンタ」のカウント値が5分間に相当するカウント値以内で、エンジンを停止してから5分が経過していないときは、「走行直後検出カウンタ」をインクリメントして(ステップ#102)、図8の処理を抜ける。これ以降、10msec毎にステップ#102で「走行直後検出カウンタ」がインクリメントされて行く。
そして、「走行直後検出カウンタ」のカウント値が5分間に相当するカウント値以内ではなく、エンジンを停止してから経過時間が5分より長くなったときは(ステップ#101)、「走行直後フラグ」を「0」にセットし(ステップ#103)、「走行直後検出カウンタ」をリセットする(ステップ#104)。
図8の「走行直後検出処理」で「走行直後フラグ」を設定しつつ、図8の処理を抜けると、次の「異常履歴検出処理」を実行する(図7のステップ#2)。
このステップ#2以降の処理が、バッテリ情報記憶装置2によるバッテリ1の診断のための処理である。
バッテリ情報記憶装置2では、バッテリ1の診断に関しては、バッテリ1の使用期間、バッテリ1の電解液が設定以上に減少する液減りが発生したか否か、及び、充電不足が発生したか否かについて診断して、その結果を不揮発性メモリ22aへ記憶保持する。
これらの状況を把握するためのフラグとして、マイクロプロセッサ22は、自動車が走行状態となってバッテリ1が使用されたことを示すフラグである「走行フラグ」と、バッテリ1の電解液が設定以上に減少したことを液面センサ6が検出した状態(「Lo」レベルの検出状態)であることを示すフラグである「液減りフラグ」と、バッテリ1が充電不足の状態であることを示すフラグである「充電不足フラグ」とを有している。
図7乃至図10の処理が10msecの周期で繰り返し実行されて、上記の各フラグの値が設定され、そのフラグの値を24時間毎に収集して、その収集したデータに基づいて上記の不揮発性メモリ22aの値を更新している。
図8及び図9に具体的な処理内容を示す「異常履歴検出処理」では、上記の「走行フラグ」、「液減りフラグ」、「充電不足フラグ」について、順次に設定を行う。
先ず、「走行フラグ」については、バッテリ1の端子1a,1b間の電圧(「Vb」)が13.3V以上となっている状態が5分間以上継続したときに「走行フラグ」を「1」にセットすることで、走行状態にあることを安定的に検出している。
このバッテリ1の電圧Vbが13.3V以上の状態となっている時間を計時するために「走行検出用カウンタ」が備えられており、既に「走行フラグ」が「1」にセットされている場合を除き(ステップ#21)、バッテリ1の電圧Vbが13.3V以上となっているときは(ステップ#22)、図9及び図10の処理が実行される10msec毎に「走行検出用カウンタ」がインクリメントされて行く(ステップ#24)。尚、この「走行検出用カウンタ」は、図8の処理における「走行検出用カウンタ」とは別個独立に備えられているものである。
そして、「走行検出用カウンタ」のカウント値が5分間に相当するカウント値以上となると(ステップ#25)、「走行フラグ」を「1」にセットする(ステップ#26)。
一方、バッテリ1の電圧Vbが13.3V未満となっているときは(ステップ#22)、「走行検出用カウンタ」をリセットする(ステップ#23)ので、バッテリ1の電圧Vbが13.3V以上となってから5分を経過する前に13.3V未満に低下すると、「走行検出用カウンタ」がリセットされて、「0」から計時をやり直すことになる。
次ぎに、「液減りフラグ」については、液面センサ6が、バッテリ1の電解液が設定以上減少したことを示す「Lo」レベル信号を1分以上継続して出力したときに「液減りフラグ」を「1」にセットすることで、バッテリ1中の電解液の減少量が大きいことを安定的に検出している。
液面センサ6の出力が「Lo」レベルとなっている時間を計時するために「液面検出用カウンタ」が備えられており、既に「液減りフラグ」が「1」にセットされている場合を除き(ステップ#27)、液面センサ6の出力が「Lo」レベルとなっているときは(ステップ#28)、図9及び図10の処理が実行される10msec毎に「液面検出用カウンタ」がインクリメントされて行く(ステップ#30)。
そして、「液面検出用カウンタ」のカウント値が1分に相当するカウント値以上となると(ステップ#31)、「液減りフラグ」を「1」にセットする(ステップ#32)。
一方、液面センサ6の出力が「Lo」レベルより液量が多いことを示す信号出力となっているときは(ステップ#28)、「液面検出用カウンタ」をリセットする(ステップ#29)ので、液面センサ6の出力が「Lo」レベルとなってから1分経過する前に「Lo」レベルより液量が多いことを示す信号出力に変化すると、「液面検出用カウンタ」がリセットされて、「0」から計時をやり直すことになる。
次ぎに、「充電不足フラグ」については、バッテリ1の端子1a,1b間の電圧(「Vb」)が11.8V以下となっている状態が1時間以上継続したときに「充電不足フラグ」を「1」にセットすることで、充電不足の状態にあることを安定的に検出している。
このバッテリ1の電圧Vbが11.8V以下の状態となっている時間を計時するために「充電不足検出用カウンタ」が備えられており、既に「充電不足フラグ」が「1」にセットされている場合を除き(ステップ#33)、バッテリ1の電圧Vbが11.8V以下となっているときは(ステップ#34)、図9及び図10の処理が実行される10msec毎に「充電不足検出用カウンタ」がインクリメントされて行く(ステップ#36)。
そして、「充電不足検出用カウンタ」のカウント値が1時間に相当するカウント値以上となると(ステップ#37)、「充電不足フラグ」を「1」にセットする(ステップ#38)。
一方、バッテリ1の電圧Vbが11.8Vより大となっているときは(ステップ#34)、「充電不足検出用カウンタ」をリセットする(ステップ#35)ので、バッテリ1の電圧Vbが11.8V以下となってから1時間経過する前に11.8Vより大となると、「充電不足検出用カウンタ」がリセットされて、「0」から計時をやり直すことになる。
以上のように、「走行フラグ」、「液減りフラグ」及び「充電不足フラグ」の値の設定についての処理を10msec周期で繰り返し実行しながら、24時間毎にこれらのフラグの設定値を確認して、不揮発性メモリ22aの記憶データの更新処理を行う(図7のステップ#3〜#15)。
詳細に説明すると、上記の24時間を計時するために「24hカウンタ」が備えられており、図7の処理が実行される10msec毎に「24hカウンタ」がインクリメントされて行く(図7のステップ#4)。
「24hカウンタ」のカウント値が24時間に相当するカウント値以上となると(ステップ#2)、上記の「異常履歴検出処理」で管理している「走行フラグ」の値を読み出して、その値が「1」にセットされていれば(ステップ#5)、バッテリ1の使用期間(使用日数)をカウントする「使用期間カウンタ」をインクリメントする(ステップ#6)。
次ぎに、「液減りフラグ」の値を読み出して、その値が「1」にセットされていれば(ステップ#7)、液面センサ6が「Lo」レベルを出力するまでの電解液の減少が発生したことを日単位でカウントする「液減り診断カウンタ」をインクリメントする(ステップ#8)。
そして、不揮発性メモリ22aから「過去8日間の液減り履歴」データを読み出し、この時点の「液減りフラグ」の値を付加すると共に、最も古い日のデータを削除することで「過去8日間の液減り履歴」データを更新する(ステップ#9)。尚、この「過去8日間の液減り履歴」データは、直近8日分の上記「液減りフラグ」の値(ステップ#7で読取った値)を並べたデータに相当する。
次ぎに、「充電不足フラグ」の値を読み出して、その値が「1」にセットされていれば(ステップ#10)、充電不足が発生したことを日単位でカウントする「充電不足回数カウンタ」をインクリメントする(ステップ#11)。
そして、不揮発性メモリ22aから「過去8日間の充電不足履歴」データを読み出し、この時点の「充電不足フラグ」の値を付加すると共に、最も古い日のデータを削除することで「過去8日間の充電不足履歴」データを更新する(ステップ#12)。尚、この「過去8日間の充電不足履歴」データも、上記の「過去8日間の液減り履歴」データと同様に、直近8日分の上記「充電不足フラグ」の値(ステップ#10で読取った値)を並べたデータに相当する。
この後、「走行フラグ」、「液減りフラグ」及び「充電不足フラグ」の値を「0」にリセットし(ステップ#13)、更に「24hカウンタ」をリセットした(ステップ#14)後、不揮発性メモリ22aのデータを更新する(ステップ#15)。
具体的には、不揮発性メモリ22aの記憶データのうち、「バッテリ1の使用期間(走行日数)」に上記の「使用期間カウンタ」のカウント値を書き込んで更新し、「液減り診断回数」に上記の「液減り診断カウンタ」のカウント値を書き込んで更新し、「充電不足診断回数」に上記の「充電不足回数カウンタ」のカウント値を書き込んで更新し、「過去8日間の液減り履歴」及び「過去8日間の充電不足履歴」には、夫々上記ステップ#9及び上記ステップ#12で更新したデータを書き込んで更新する。
〔バッテリ診断装置3によるバッテリ1の診断〕
次ぎに、バッテリ診断装置3によるバッテリ1の診断について説明する。
自動車のエンジンを切った状態で、バッテリ1の端子1a,1bにバッテリ診断装置3のクリップ式の接続用端子3a,3bを接続すると、制御部32は測定部33にバッテリ1の端子1a,1b間の電圧を測定させて以下のような処理が実行される。
制御部32は、図11及び図12の処理を実行し、それによってバッテリ1の診断を行う診断処理部TUとして機能する。尚、図11及び図12のフローチャートに示す処理は、バッテリ情報記憶装置2からバッテリ1の診断に必要な情報を取り込んでバッテリ1の診断条件を設定する処理であり、バッテリ情報記憶装置2が設置されていないバッテリのために、別途備えられているスイッチを手動入力側に設定しておくことで、表示装置35及び入力装置36から診断対象のバッテリの種類を入力操作してそのバッテリの診断条件を設定することも可能となっている。
制御部32は、図11及び図12の処理を開始すると、先ず、バッテリ情報記憶装置2に対して、バッテリ1に関する情報を送信するように要求する(ステップ#41)。
バッテリ情報記憶装置2側では、バッテリ診断装置3からこの送信要求を受け取ると割り込み処理で、不揮発性メモリ22aの記憶内容のうち、「バッテリ1の種類」、「過去8日間の液減り履歴」及び「過去8日間の充電不足履歴」の3つのデータをバッテリ診断装置3へ送信する。更に、上述の「走行直後フラグ」の値も併せて送信する。尚、この際の通信は上述のように、バッテリ1の端子1a,1bに接続されている配線を経てバッテリ側通信部BCと診断装置側通信部TCとにより電力線搬送通信にて通信している。
制御部32は、バッテリ情報記憶装置2から送られてきたデータを受信すると(ステップ#42)、「過去8日間の液減り履歴」のデータの中に上記の液減りフラグが「1」にセットされたデータが含まれているか否かを確認し(ステップ#43)、含まれている場合には、バッテリー液の補充を行う必要がある旨を表示装置35に表示して(ステップ#44)処理を終了する。
液減りフラグが「1」となった日のデータが含まれていなければ、更に、「過去8日間の充電不足履歴」のデータの内の最も最近の日のデータが上記充電不足フラグが「1」にセットされたデータとなっているか否かを確認し(ステップ#45)、上記充電不足フラグが「1」で充電不足となっている場合には、充電を行う必要がある旨を表示装置35に表示して(ステップ#46)処理を終了する。
液減りが発生しておらず且つ充電不足でもない場合は、「バッテリ1の種類」の情報に基づいて、バッテリ1を診断するための診断条件を決定する(ステップ#47)。
バッテリ診断装置3によるバッテリ1の診断は、バッテリ1を5秒間放電したときのバッテリ1側の応答として、放電5秒目のバッテリ1の端子1a,1b間の電圧(以下、「放電5秒目電圧」と称する)と、放電終了後の2.5秒経過時のバッテリ1の端子1a,1b間の電圧(以下、「2.5秒目回復電圧」と称する)との測定値を診断用の判別値と比較することによって行う。
この診断手法における診断条件は、バッテリ1を放電させるときの通電状態(より具体的には、放電電流値)をどのような値に設定するか、及び、上記放電5秒目電圧及び上記2.5秒目回復電圧の診断用判別値をどのように設定するかである。
このうち、放電電流値と放電5秒目電圧の判別値とについては、バッテリ1の種類(バッテリ1の型式)によって異なる値が設定されている。
これを表1にまとめている。
Figure 2011075458
表1では、バッテリ1の種類(バッテリ1の型式、「28B17」等)とそれの定格容量と共に、5秒間放電させる際の放電電流(表1では「診断電流」と表記)と放電5秒目電圧のための判別値とを、バッテリ1の種類毎に示している。
放電5秒目電圧のための判別値には、「要注意閾値」と「要交換閾値」とがあり、放電5秒目電圧が「要注意閾値」以上の場合は、バッテリ1には問題がなく良好な状態であり、放電5秒目電圧が「要注意閾値」未満で且つ「要交換閾値」以上の場合は、バッテリ1は交換が必要という程ではないが注意を払っておく必要がある状態であり、放電5秒目電圧が「要交換閾値」未満である場合は、バッテリ1の交換が必要とする状態である、と判断できるように夫々の値が設定されている。
制御部32は表1のテーブルデータを記憶保持しており、バッテリ情報記憶装置2から受け取った「バッテリ1の種類」の情報に基づいて、何れの放電電流値(診断電流値)、並びに、「要注意閾値」及び「要交換閾値」を使用するかを選択する。
但し、表1の「要注意閾値」及び「要交換閾値」をそのまま適用するのではなく、表1から読み出した「要注意閾値」及び「要交換閾値」の値に温度補正を行う。
この温度補正は、ステップ#42でバッテリ情報記憶装置2から受信した「走行直後フラグ」の値が「1」にセットされ、エンジンが停止されてからの経過時間が5分以内であるときは、表1の「要注意閾値」及び「要交換閾値」の値をそのまま使用し、そうでない場合は、図示を省略する温度センサの検出値に基づいて補正値を設定する。
温度センサの検出値に基づく補正値は、25℃で「−0.5V」、10℃で「−0.8V」、0℃で「−1.0V」であり、それ以外の温度での補正値は補間によって設定する。
これらの補正値を「要注意閾値」及び「要交換閾値」の値に足し合わせることで、「要注意閾値」及び「要交換閾値」の値を補正する。尚、この温度による補正は、バッテリ情報記憶装置2に備えられている温度センサ24の検出信号をバッテリ側通信部BCと診断装置側通信部TCとの通信により取得し、温度センサ24の検出値に基づいて上記の補正値を決定するように構成しても良い。
又、2.5秒目回復電圧のための判別値は、バッテリ1の種類や温度に依存せず、「11.5V」に固定設定されている。
以上のように診断条件を設定した後、操作者が入力装置36から診断開始の指示を入力するのを待機する(ステップ#48)。
操作者が入力装置36から診断開始を指示入力すると、制御部32は、上述のように決定した放電電流(診断電流)の値でバッテリ1が5秒間放電されるように制御された電圧波形を出力するように診断波形発生部34に指示すると共に、測定部33に対して上記の放電5秒目電圧と2.5秒目回復電圧とを測定するように指示する(ステップ#49)。
制御部32は、測定部33から放電5秒目電圧及び2.5秒目回復電圧の測定値を受け取ると(ステップ#50)、先ず2.5秒目回復電圧の測定値を上述した判別値である「11.5V」と比較して(ステップ#51)、11.5V未満であれば表示装置35にバッテリ1の充電が必要である旨の表示を行って(ステップ#52)処理を終了する。
2.5秒目回復電圧の測定値が11.5V以上であれば更に放電5秒目電圧の測定値の評価に移行する。
放電5秒目電圧の測定値が、上述の温度補正を行った「要注意閾値」以上の値であれば(ステップ#53)、表示装置35にバッテリ1の状態が良好である旨の表示を行う(ステップ#54)。
放電5秒目電圧の測定値が、温度補正を行った「要注意閾値」未満の値で且つ温度補正を行った「要交換閾値」以上の値であれば(ステップ#55)、直ちにバッテリ1の交換を必要とする程ではないが、バッテリ1に注意を払う必要がある旨を表示装置35に表示する(ステップ#56)。
更に、放電5秒目電圧の測定値が、温度補正を行った「要交換閾値」未満の値であれば(ステップ#55)、バッテリ1の交換が必要である旨を表示装置35に表示する(ステップ#57)。
以上のように放電5秒目電圧に基づく診断結果を表示装置35に表示した後、この診断結果をバッテリ情報記憶装置2へ送信して(ステップ#58)、処理を終了する。
バッテリ情報記憶装置2へ送信するデータは、図12のステップ#54の表示に対応する「良好」、ステップ#56の表示に対応する「要注意」及びステップ#57の表示に対応する「要交換」の3つのデータのうちの何れかであり、その時点での診断結果のデータを診断装置側通信部TCを経てバッテリ情報記憶装置2(厳密には、バッテリ側通信部BC)へ送信する。
バッテリ情報記憶装置2は、バッテリ診断装置3から送られてくる上記の診断結果のデータを割り込み処理で受取り、更に、受け取った診断結果のデータによって不揮発性メモリ22aの記憶内容を更新する。
具体的には、不揮発性メモリ22aの記憶内容のうちの、「”良好”診断回数」、「”要注意”診断回数」及び「”要交換”診断回数」について、バッテリ診断装置3から受け取った上記の診断結果によって診断結果に対応する記憶内容の値に1を加算して更新し、「バッテリ診断装置3による前回の診断結果」の記憶内容を「バッテリ診断装置3による前々回の診断結果」へ、「バッテリ診断装置3による前々回の診断結果」の記憶内容を「バッテリ診断装置3による前々々回の診断結果」へ夫々シフトした後、「バッテリ診断装置3による前回の診断結果」に、この時点でバッテリ診断装置3から受け取った診断結果の内容を記憶保持する。
〔バッテリ充電装置4によるバッテリ1の充電〕
次ぎに、バッテリ充電装置4によるバッテリ1の充電について説明する。
自動車のエンジンを切った状態で、バッテリ1の端子1a,1bにバッテリ充電装置4のクリップ式の接続用端子4a,4bを接続すると、制御部42は測定部43にバッテリ1の端子1a,1b間電圧を測定させて以下のような処理が実行される。
制御部42による処理を図14のフローチャートに示す。尚、図14のフローチャートに示す処理は、バッテリ情報記憶装置2からバッテリ1の充電に必要な情報を取り込んでバッテリ1の充電条件を設定する処理を行っているが、バッテリ情報記憶装置2が設置されていないバッテリのために、必要な情報を全て表示装置45及び入力装置46から入力操作してそのバッテリの充電条件を設定することも可能となっている。
制御部42は、図14の処理を開始すると、先ず、バッテリ情報記憶装置2に対して、バッテリ1に関する情報を送信するように要求する(ステップ#61)。
バッテリ情報記憶装置2側では、バッテリ診断装置3からこの送信要求を受け取ると割り込み処理で、不揮発性メモリ22aの記憶内容のうち、「バッテリ1の種類」、「バッテリ1の自動車への搭載期間」、「バッテリ1の使用期間(走行日数)」、「過去8日間の液減り履歴」、「過去8日間の充電不足履歴」、「充電実施回数」及び「急速充電実施回数」の5つのデータをバッテリ充電装置4へ送信する。尚、この際の通信は上述のように、バッテリ1の端子1a,1bに接続されている配線を経てバッテリ側通信部BCと充電装置側通信部CCとにより電力線搬送通信にて通信している。
制御部42は、バッテリ情報記憶装置2から送られてきたデータを受信すると(ステップ#62)、測定部43にバッテリ1の端子1a,1b間電圧(端子電圧)を測定させて開路電圧(OCV)の測定値として取得する(ステップ#63)。
その後、表示装置45に、バッテリ情報記憶装置2から受け取った「充電実施回数」及び「急速充電実施回数」のデータを充電履歴として表示させ(ステップ#64)、操作者が入力装置46から充電開始を指示入力するのを待機する(ステップ#65)。
操作者が、充電モードとして、上述の「普通充電モード」,「急速充電モード」及び「過放電回復充電モード」のうちの何れかを指定し、更に、バッテリ1が「液式」,「二重蓋」及び「密閉」のうちの何れの形式であるかを指定した状態で入力装置46から充電の開始を指示入力すると、次の段階に移行する。尚、バッテリ情報記憶装置2の「バッテリ1の種類」の情報に、バッテリ1が「液式」,「二重蓋」及び「密閉」のうちの何れの形式であるかを示す記号が含まれている場合には、「液式」,「二重蓋」及び「密閉」のうちの何れの形式であるかを入力装置46にて指定する操作は不要となる。
操作者の充電開始の指示に伴って、先ず、指定された条件での充電が可能か否かを判断する(ステップ#66)。
すなわち、バッテリ1が「二重蓋」及び「密閉」のうちの何れかの形式である場合、安全上や寿命低下の観点から、「急速充電モード」及び「過放電回復充電モード」での充電を禁止するようにしており、バッテリ1が「二重蓋」及び「密閉」のうちの何れかの形式であるにも係わらず、「急速充電モード」あるいは「過放電回復充電モード」が指定されている場合には、表示装置45に充電ができない旨の表示を行って(ステップ#69)、処理を終了する。
上記の充電禁止要件に該当しないときは、更に、「過放電回復充電モード」が指定されている場合に(ステップ#67)、それが可能か否かを判断する(ステップ#68)。
すなわち、「過放電回復充電モード」での充電を可能とするための判断要素として、(A)バッテリ情報記憶装置2から受け取った「バッテリ1の自動車への搭載期間」、「バッテリ1の使用期間(走行日数)」のデータにおいて、「バッテリ1の使用期間(走行日数)」/「バッテリ1の自動車への搭載期間」の比率が0.1以下であること、(B)バッテリ情報記憶装置2から受け取った「過去8日間の充電不足履歴」において充電不足となっている日が1日以上であること、(C)バッテリ情報記憶装置2から受け取った「過去8日間の液減り履歴」において液減り状態となっている日が存在しないこと、(D)ステップ#63で測定したバッテリ1の電圧が11.8V以下であること、の4つの判断要素が存在し、これら4項目の判断要素で構成される論理式(A OR B)AND C OR D の演算結果が「真」となる場合に、「過放電回復充電モード」での充電を許可する。
この要件を具備しないときには、表示装置45に充電ができない旨の表示を行って(ステップ#69)、処理を終了する。
「過放電回復充電モード」が指定されていないか、あるいは、「過放電回復充電モード」が指定されていても上述の許可要件を具備する場合は、充電条件を決定する(ステップ#70)。この充電条件の決定のために、制御部42は、後述する表2乃至表4の内容のデータテーブルを記憶保持している。
先ず、図13における、V,V,Vの制限電圧に関しては、「普通充電モード」の場合、「液式」のバッテリ1では、V=16V、「二重蓋」のバッテリ1では、V=16V、「密閉」のバッテリ1では、V=15Vとする。
「急速充電モード」の場合は、上述のように「液式」のバッテリ1のみが充電可能であり、V=16Vとし、「過放電回復充電モード」の場合も、上述のように「液式」のバッテリ1のみが充電可能であり、V=18Vとする。尚、「過放電回復充電モード」の場合のVは、「普通充電モード」と同様の充電態様に移行した後であるのでV=16Vとする。
次ぎに、図13における、I,Iの最大電流に関しては、バッテリ情報記憶装置2から受け取った「バッテリ1の種類」の情報に基づいて、表2に従って決定する。尚、図13(c)において最大電流を「I」と表記しているように、「過放電回復充電モード」での最大電流は、「普通充電モード」での最大電流と同一の値に設定している。
Figure 2011075458
最後に、図13における、TN−end,TR−end,TO−endの充電終了時間に関しては、「急速充電モード」の場合は、TR−end=0.5h、「過放電回復充電モード」の場合は、TR−end=13hとしている。
「普通充電モード」の場合は、ステップ#63で測定したバッテリ1の端子1a,1b間電圧(開路電圧)から表3に従って放電深度を推定し、その放電深度から表4に従って充電時間(TN−end)を決定する。尚、表3及び表4のテーブルデータの途中の値は補間によって求める。
Figure 2011075458
Figure 2011075458
以上のようにして充電条件を決定すると、指定された充電モードに応じて、図13に示す電圧波形及び電流波形でバッテリ1の充電を開始するように充電電力発生部44へ指示すると共に、測定部43に充電中のバッテリ1の端子1a,1b間電圧(充電電圧)の推移を計測するように指示する(ステップ#71)。
充電電力発生部44からバッテリ1への充電時間がTN−end,TR−endあるいはTO−endに達して、制御部42が充電が完了した旨の信号を充電電力発生部44から受け取ると(ステップ#72)、表示装置45の充電が完了した旨の表示を行い(ステップ#73)、更に、測定部43から充電中のバッテリ1の端子1a,1bへの充電電圧の推移のデータを取り込んで、バッテリ1の特性であるバッテリ1の容量を算出する(ステップ#74)。
このバッテリ1の容量の推定は以下のようにして行う。
ある劣化状態において、バッテリ1の開路電圧から推定した放電深度がx%であったとして、この状態で電流値Iで充電したとき、上述の制御電圧(上限電圧)に達する時間 tcは、tc=(Cc/I)*((x−10)/100)と算出できる。ここで、Ccは、バッテリ1の定格容量である。
これに対して、ステップ#71の指示によって実際にバッテリ1を充電していたときに、測定部43で収集したデータから、上述の制御電圧(上限電圧)に達した時間がtm(tm<tc)まで短くなっていたとすると、tmとtcとの比率でバッテリ1の容量が低下していると言える。
そこで、実際の電池の容量Cmは、Cm=(Cc/tc)*tmと算出できる。このため、制御部42は、上記表1におけるバッテリ1の種類と定格容量の関係を示すデータを記憶保持している。
制御部42は、このようにして算出したバッテリ1の容量値を、充電装置側通信部CCを経てバッテリ情報記憶装置2へ送信して(ステップ#75)、処理を終了する。この際、バッテリ1の充電が「急速充電モード」で行われたものであるときは、それを示すデータも併せて送信する。以上から、制御部42、充電電力発生部44及び測定部43にてバッテリ1の充電を充電部JUが構成されている。
バッテリ情報記憶装置2は、バッテリ充電装置4から送られてくる上記のバッテリ1の算出容量のデータを割り込み処理で受取り、更に、受け取ったデータによって不揮発性メモリ22aの記憶内容を更新する。
具体的には、不揮発性メモリ22aの記憶内容のうちの、「充電実施回数」、「急速充電実施回数」、及び、「充電時間からの算出容量」について、「充電実施回数」のデータに1を加算して更新し、受け取ったデータに「急速充電モード」で充電したことを示すデータが含まれていれば「急速充電実施回数」のデータに1を加算して更新し、更に、「充電時間からの算出容量」をバッテリ充電装置4から受け取った最新のデータに更新する。
尚、バッテリ充電装置4から受け取ったバッテリ1の算出容量のデータは、次回の充電における充電時間の決定に利用することも可能である。
〔バッテリ情報表示装置5によるバッテリ1に関する情報の表示〕
次ぎに、バッテリ情報表示装置5によるバッテリ1に関する情報の表示について説明する。
バッテリ情報表示装置5は、上述のように自動車のシガーソケット7にバッテリ情報表示装置5のシガープラグ5aを挿入することで、シガーソケット7から動作用電力の供給を受けて使用する。
従って、自動車のイグニッションスイッチ9が「ON」又は「ACC」の状態となっている必要がある。
バッテリ情報表示装置5の制御部52は、シガーソケット7からの給電が開始されるに伴って、図15のフローチャートに示す処理を開始する。尚、図15の処理は、シガーソケット7からバッテリ情報表示装置5へ給電されている間は常時実行されており、イグニッションスイッチ9が「OFF」されること等によって給電が停止されると処理を停止することになる。
図15の処理では、先ず、バッテリ情報記憶装置2に対して、バッテリ1に関する情報を送信するように要求する(ステップ#81)。
バッテリ情報記憶装置2側では、バッテリ情報表示装置5からこの送信要求を受け取ると割り込み処理で、不揮発性メモリ22aの記憶内容のうち、「バッテリ1の種類」、「過去8日間の液減り履歴」、「バッテリ診断装置3による前回の診断結果」、及び、「充電時間からの算出容量」のデータをバッテリ情報表示装置5へ送信すると共に、併せて、測定部MUにて測定したその時点のバッテリ1の端子1a,1b間の電圧(端子電圧)データをバッテリ情報表示装置5へ送信する。尚、この際の通信は上述のように、バッテリ1の端子1a,1bに接続されているメイン電源ハーネス8やACC電源ハーネス10等の配線を経てバッテリ側通信部BCと表示装置側通信部DCとにより電力線搬送通信にて通信している。
制御部52は、バッテリ情報記憶装置2から送信されたデータを表示装置側通信部DCを経て受け取ると(ステップ#82)、それらのデータに基づく表示を表示装置53で行う。
先ず、バッテリ1の端子1a,1b間電圧(端子電圧)のデータについて、満充電の状態の開路電圧(OCV)との比較において評価した結果を表示する(ステップ#83)。
この評価は、バッテリ情報記憶装置2から受け取ったバッテリ1の端子1a,1b間電圧をVx、満充電時の開路電圧をV1、完全放電時の開路電圧をV2として、評価値Evを、Ev=(Vx−V2)/(V1−V2)として求める。
Evは0〜1.0の範囲の値をとり得るが、この範囲を5段階に均等分割して、求めた評価値Evがどの段階に属するかをバーグラフにて表示装置53に表示する。
この表示は、10秒間継続して表示する。
尚、この評価を行うために、制御部52は上記表8のデータをデータテーブルとして記憶保持している。
上記評価値Evを10秒間表示すると、次ぎに、バッテリ1の電解液の液面情報の表示を行う(ステップ#84)。
バッテリ1の電解液の液面情報は、電解液が設定以上減っているか否かを2段階で表示するもので、バッテリ情報記憶装置2から送られてきた「過去8日間の液減り履歴」データのうちの最新の日のデータに基づいて、電解液が設定以上減っているか否かを表示装置53に表示する。この表示も、10秒間継続する。
バッテリ1の電解液の液面情報の表示が終了すると、次ぎに、バッテリ診断装置3による診断情報を表示する(ステップ#85)。
すなわち、バッテリ情報記憶装置2から受け取った「バッテリ診断装置3による前回の診断結果」のデータである「良好」、「要注意」あるいは「要交換」の何れかを表示装置53に10秒間表示する。
診断結果の表示が終了すると、次ぎに、バッテリ情報記憶装置2から受け取った「充電時間からの推定容量」のデータに基づいて、バッテリ1の推定容量を表示装置に表示する(ステップ#86)。
この表示装置53への表示態様は、バッテリ1の定格容量を100%として、20%ずつ5段階に均等分割し、「充電時間からの算出容量」のデータがどの段階に属するかをバーグラフにて表示する。
このために、制御部52は、上記表1におけるバッテリの種類と定格容量との関係を示すデータテーブルを記憶保持している。
このバッテリ1の推定容量の表示も他の表示項目と同様に10秒間行う。
以上のステップ#81〜#86の処理を、バッテリ情報表示装置5への給電が停止されるまで繰り返す。
以上から、制御部52及び表示装置53は、バッテリ情報記憶装置2の記憶部MEに記憶されているバッテリ診断装置3による診断結果やバッテリ充電装置4により求めたバッテリ1の算出容量のデータを表示装置側通信部DCを経て受取り、受け取った情報を表示する表示部DUとして機能する。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、バッテリ情報記憶装置2をバッテリ1の筐体に埋め込む形でバッテリ1に搭載しているが、バッテリ1の筐体とは独立してバッテリ1の近くに配置するようにしても良い。
(2)上記実施の形態では、バッテリ情報表示装置5はシガーソケット7から動作用の電力の供給を受け、且つ、シガーソケット7を経てバッテリ情報記憶装置2との通信を行っているが、シガーソケット7以外の他のアクセサリ電源に接続して、同様の処理を行うように構成しても良い。
1a,1b 端子
1 バッテリ
ME 記憶部
2 バッテリ情報記憶装置
BC バッテリ側通信部
MU 測定部
CU バッテリ側診断部
TC 診断装置側通信部
TU 診断処理部
CC 充電装置側通信部
JU 充電部
DC 表示装置側通信部
DU 表示部

Claims (7)

  1. バッテリの端子に接続されてそのバッテリに関する情報を記憶する記憶部が備えられたバッテリ情報記憶装置であって、
    前記バッテリの端子に接続されている通信対象機器からの配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記通信対象機器と通信するバッテリ側通信部が備えられ、
    前記記憶部に記憶している情報又は前記記憶部に記憶させるための情報を前記通信対象機器との間でやり取りするように構成されているバッテリ情報記憶装置。
  2. 前記バッテリの端子電圧を少なくとも測定する測定部と、前記測定部の測定情報に基づいて前記バッテリの診断処理を実行するバッテリ側診断部とが備えられている請求項1記載のバッテリ情報記憶装置。
  3. 請求項1又は2記載のバッテリ情報記憶装置を備えたバッテリの端子に接続した配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記バッテリ側通信部と通信する診断装置側通信部と、
    前記診断装置側通信部を経て前記バッテリ情報記憶装置から受け取った前記バッテリに関する情報に基づいて前記バッテリに対する診断条件を決定し、その診断条件で前記バッテリの通電状態を設定したときの前記バッテリの応答に基づいて前記バッテリの診断を行う診断処理部とが備えられて構成されているバッテリ診断装置。
  4. 前記診断処理部は、診断結果を前記診断装置側通信部を経て前記バッテリ情報記憶装置へ送信するように構成されている請求項3記載のバッテリ診断装置。
  5. 請求項1又は2記載のバッテリ情報記憶装置を備えたバッテリの端子に接続した配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記バッテリ側通信部と通信する充電装置側通信部と、
    前記充電装置側通信部を経て前記バッテリ情報記憶装置から受け取った前記バッテリに関する情報に基づいて前記バッテリに対する充電条件を決定し、その充電条件で前記バッテリの充電を行う充電部とが備えられて構成されているバッテリ充電装置。
  6. 前記充電部は、前記バッテリへの充電電圧の推移から前記バッテリの特性を算出し、その算出結果を前記充電装置側通信部を経て前記バッテリ情報記憶装置へ送信するように構成されている請求項5記載のバッテリ充電装置。
  7. 請求項1又は2記載のバッテリ情報記憶装置を備えたバッテリの端子に接続した配線に、通信情報を含む信号を重畳して前記バッテリ側通信部と通信する表示装置側通信部と、
    前記バッテリ情報記憶装置の前記記憶部に記憶されている請求項4記載のバッテリ診断装置から受け取った前記診断結果又は請求項6記載のバッテリ充電装置から受け取った前記算出結果を、前記表示装置側通信部を経て受取り、その受け取った情報を表示する表示部が備えられたバッテリ情報表示装置。
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