JP2011073530A - 走行支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリング及びブレーキによる車線逸脱防止制御中のドライバの操舵介入に対しては違和感のない逸脱防止制御を行うことはできない。
【解決手段】自車が車線からの逸脱しそうな場合又は自車が周囲障害物と衝突しそうな場合に、ブレーキ制御装置によるヨーモーメント又はステアリング制御装置のアシスト操舵トルクの少なくとも一つを制御し、自車の車線からの逸脱又は自車の周囲障害物との衝突を防止する制御装置であって、ステアリングのハンドル舵角,ドライバの操舵トルク及びアシスト操舵トルクの少なくとも一つに基づきドライバの操舵意思を検出し、ドライバの操舵意思を妨げないようにヨーモーメント又はアシスト操舵トルクの少なくとも一つを抑制する。
【選択図】 図2

Description

車線逸脱の制御を行う走行支援装置に関する。
ブレーキによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線逸脱方向にハンドル操作した場合の制御方法としては、特許文献1に示す技術が挙げられる。
特許文献1では、自車が逸脱回避傾向にあると判断されたときに、逸脱回避制御を開始する前の操舵角と逸脱回避制御後の操舵角との偏差に基づいて、逸脱回避制御の制御量を補正する。前記制御により、ドライバの操舵介入度合いに応じて逸脱回避制御を制限することができ、運転者に違和感のない逸脱防止制御を行うことができるとしている。
一方で、ステアリングによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線逸脱方向にハンドル操作した場合の制御方法としては、特許文献2に示す技術が挙げられる。車線マーク間の意図された中心線に沿って走行する車両の方向を制御するための運転者補助システムで、運転者が加えた操舵トルクがあらかじめ定めた閾値を超える場合は、車線維持の効果をオーバーライド又は打ち消す。前記制御により、ドライバの操舵介入があった場合に逸脱回避制御を制限することができ、運転者に違和感のない逸脱防止制御を行うことができるとしている。
特開2005−145198号公報 特開平7−104850号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、それぞれ単独のアクチュエータを用いた場合には違和感の無い逸脱防止制御ができるものの、ステアリング及びブレーキ両方を用いた車線逸脱防止制御中のドライバの操舵介入に対しては違和感のない逸脱防止制御を行うことはできない。
例えば、制御始めにブレーキによる車線逸脱防止を行い、途中からステアリングによる車線逸脱防止に切り替わる車線逸脱防止システムを想定する。特許文献1では、ステアリングによる車線逸脱防止制御が行われているときにドライバが車線逸脱防止制御に対抗してハンドルを動かさないように操舵介入した場合、逸脱回避制御を開始する前の操舵角と逸脱回避制御後の操舵角との偏差が発生しない。そのため、逸脱回避制御を制限することができず、違和感が残ってしまう。
続いて、特許文献2の課題について以下に述べる。ブレーキによる車線逸脱防止制御が行われているときにドライバが操舵介入した場合、操舵トルクは、ステアリングによる車線逸脱防止制御が行われているときに比べて非常に小さくなる。そのため、特許文献2の「運転者が加えた操舵トルクがあらかじめ定めた閾値を超える場合に車線維持の効果をオーバーライドする方法」では、ブレーキによる車線逸脱防止に対する操舵介入と、ステアリングによる車線逸脱防止に対する操舵介入の両方に対して有効な閾値を設定することが難しく、違和感のない制御を実現することができない。
本発明の目的は、ステアリング及びブレーキによる車線逸脱防止制御中のドライバの操舵介入に対して違和感のない逸脱防止制御を行う走行支援装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の走行支援装置は、自車外の障害物を認識し、認識した結果として障害物情報を出力する障害物検出部と、モータを制御し、トルクを発生させるステアリング制御装置と、各車輪へ制動力を発生させるブレーキ制御装置と、ステアリング制御装置とブレーキ制御装置を制御する統合制御装置と、を有し、統合制御装置は、障害物検出部で検出された障害物情報と、自車の走行状態と、に基づいて目標ヨーモーメントを算出する道路逸脱防止制御部と、目標ヨーモーメントをブレーキ制御装置とステアリング制御装置へ配分する目標値配分部と、ステアリング制御装置に配分された目標ヨーモーメントをアシスト操舵トルクに変換する目標換算部と、アシスト操舵トルクからモデル舵角を算出し、算出されたモデル舵角とハンドル舵角との偏差をドライバの操舵意思として出力するドライバ操舵意思検出部と、ドライバの操舵意思に基づいて、道路逸脱防止制御部の算出した目標ヨーモーメントを補正する目標値補正部を有し、ブレーキ制御装置は、配分された目標ヨーモーメントに基づいてヨーモーメントを発生させ、ステアリング制御装置は、アシスト操舵トルクに基づいてトルクを発生させる構成とする。
また、自車外の障害物を認識し、認識した結果として障害物情報を出力する障害物検出部と、モータを制御し、トルクを発生させるステアリング制御装置と、各車輪へ制動力を発生させるヨーモーメント制御装置と、ステアリング制御装置とヨーモーメント制御装置を制御する統合制御装置と、を有し、統合制御装置は、障害物検出部で検出された障害物情報と、自車の走行状態と、に基づいて目標ヨーモーメントを算出する道路逸脱防止制御部と、目標ヨーモーメントをヨーモーメント制御装置とステアリング制御装置へ配分する目標値配分部と、ステアリング制御装置に配分された目標ヨーモーメントをアシスト操舵トルクに変換する目標換算部と、アシスト操舵トルクからモデル舵角を算出し、算出されたモデル舵角とハンドル舵角との偏差をドライバの操舵意思として出力するドライバ操舵意思検出部と、ドライバの操舵意思に基づいて、道路逸脱防止制御部の算出した目標ヨーモーメントを補正する目標値補正部と、を有し、ヨーモーメント制御装置は、配分された目標ヨーモーメントに基づいてヨーモーメントを発生させ、ステアリング制御装置は、アシスト操舵トルクに基づいてトルクを発生させる構成とする。
また、自車外の障害物を認識し、認識した結果として障害物情報を出力する障害物検出部と、モータを制御し、トルクを発生させるステアリング制御装置と、ハンドルの反力を制御する反力制御装置と、ステアリング制御装置と反力制御装置を制御する統合制御装置と、を有し、統合制御装置は、障害物検出部で検出された障害物情報と、自車の走行状態と、に基づいて目標ヨーモーメントを算出する道路逸脱防止制御部と、目標ヨーモーメントをアシスト操舵角に変換する目標換算部と、アシスト操舵トルクの値を0としてモデル舵角を算出し、算出されたモデル舵角とハンドル舵角との偏差をドライバの操舵意思として出力するドライバ操舵意思検出部と、ドライバの操舵意思に基づいて、道路逸脱防止制御部の算出した目標ヨーモーメントを補正する目標値補正部と、を有し、反力制御装置は、操舵トルクとハンドル舵角に基づいてハンドルに反力を発生させ、ステアリング制御装置は、アシスト操舵角に基づいてトルクを発生させる構成とする。
ステアリング及びブレーキによる車線逸脱防止制御中のドライバの操舵介入に対して違和感のない逸脱防止制御を行うことができる。
本発明に係る走行支援装置の第1の実施形態を示すシステム図である。 本発明に係る走行支援装置の第1,2の実施形態を示すブロック図である。 本発明の走行支援装置の走行シチュエーションと事故リスクを示す図である。 本発明の走行支援装置の仮想レーンと制御ゲインを示す図である。 本発明の走行支援装置の目標ヨーモーメントの算出方法を示す図である。 本発明の走行支援装置のドライバ操舵意思検出部と目標値補正部の詳細ブロック図である。 本発明の走行支援装置の補正ゲインを説明する図である。 本発明の第1の実施形態におけるステアリングによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースを示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるブレーキによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースを示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるステアリング及びブレーキによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースを示す図である。 本発明に係る走行支援装置の第2の実施形態を示すシステム図である。 本発明の第2の実施形態におけるヨーモーメント制御機構による車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースを示す図である。 本発明に係る走行支援装置の第3の実施形態を示すシステム図である。 本発明に係る走行支援装置の第3の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるステアバイワイヤによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースを示す図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の走行支援装置の第1の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、走行支援装置を示す図である。尚、FL輪は左前輪、FR輪は右前輪、RL輪は左後輪、RR輪は右後輪を、それぞれ意味する。
走行支援装置101は、自車の前方を認識する障害物検出部である単眼カメラ2と、各センサが取得した情報に基づき走行支援するステアリング制御機構10と、ブレーキ制御機構13と、ステアリング制御機構10を制御するものであり、モータを制御し、トルクを発生させるステアリング制御装置8と、ブレーキ制御機構13を制御するものであり、各車輪へ制動力を発生させるブレーキ制御装置15と、ステアリング制御装置8及びブレーキ制御装置15への指令値を演算する、つまりステアリング制御装置8及びブレーキ制御装置15を制御する統合制御装置1と、を備える。
統合制御装置1,ステアリング制御装置8,ブレーキ制御装置15,単眼カメラ2は、CAN(Controller Area Network)等の車内ネットワークを介して接続される。なお、アクチュエータ構成は、これに限定するものではなく、ブレーキ制御装置,ステアリング制御装置のいずれか一つが搭載されているものでも良い。
また、第2の実施形態で示すヨーモーメント制御機構、第3の実施形態で示すステアバイワイヤでもよい。
単眼カメラ2は、自車外の障害物を認識し、認識した結果として障害物情報を出力する障害物検出部であり、具体的には、前方のレーンマーカの位置,自車の周囲にある障害物(駐車車両,歩行者,自転車,ガードレール,縁石、など)を認識し、その認識結果を統合制御装置1にCANを介し通信する。センサの構成は、これに限定するものではなく、ステレオカメラやレーザレーダ,ミリ波レーダなどでもよい。
続いて、ブレーキの動作について説明する。ドライバのブレーキペダル12の踏力を、ブレーキブースタ(不図示)で倍力し、マスタシリンダ(不図示)によって、その力に応じた油圧を発生させる。発生した油圧は、ブレーキ制御機構13を介して、ホイルシリンダ16に供給される。
ホイルシリンダ16FL,16FR,16RL,16RRは、ピストン(不図示),パッド(不図示)等から構成されており、マスタシリンダから供給された作動液によってピストンが推進され、ピストンに連結されたパッドがディスクロータ(不図示)に押圧される。
尚、ディスクロータは、車輪とともに回転している。そのため、ディスクロータに作用したブレーキトルクは、車輪と路面との間に作用するブレーキ力となる。以上により、ドライバのブレーキペダル操作に応じて、各輪に制動力が発生する。
ブレーキ制御装置15には、コンバインセンサ14(前後加速度,横加速度,ヨーレートの検出器)からのセンサ信号、各輪に設置された車輪速センサ22FL,22FR,22RL,22RRからのセンサ信号、統合制御装置1からの目標ヨーモーメント、及び、ステアリング制御装置8を介したハンドル舵角検出装置21からのセンサ信号が入力される。
又、ブレーキ制御装置15の指令は、ポンプ(不図示),制御バルブ(不図示)を有するブレーキ制御機構13に出力され、ドライバのブレーキペダル操作とは独立に、各輪に任意の制動力を発生させることができる。
更に、ブレーキ制御装置15は、前記情報に基づいて車両のスピン,ドリフトアウト,車輪のロックを推定し、それらを抑制するように該当輪の制動力を発生させ、ドライバの操縦安定性を高める役割を担っている。
又、統合制御装置1が、ブレーキ制御装置15に目標ヨーモーメントを送信することで、左右片側にアシストブレーキを掛けて所望のヨーモーメントを発生させることができる。但し、前記ブレーキ制御装置に限定するものではなく、ブレーキバイワイヤ等の他のアクチュエータを用いてもよい。
次に、ステアリングの動作について説明する。ドライバがハンドル6を介して入力した操舵トルクとハンドル舵角をそれぞれ操舵トルク検出装置7とハンドル舵角検出装置21で検出し、それらの情報に基づいてステアリング制御装置8はモータ9を制御しトルクを発生させる。
ドライバの操舵トルクと、モータ9によるトルクの合力により、ステアリング制御機構10が可動し、前輪が切れる。一方で、前輪の切れ角に応じて、路面からの反力がステアリング制御機構10に伝わり、路面反力としてドライバに伝わる。
ステアリング制御装置8は、ドライバのステアリング操作とは独立に、モータ9によりトルクを発生し、ステアリング制御機構10を制御することができる。
従って、ステアリング制御装置8は、統合制御装置1から指令されたアシスト操舵トルクに基づき所望のトルクを発生させることができる。但し、前記ステアリングの制御はトルク制御に限定するものではなく、舵角制御でも良い。
また、実施例2に示すステアバイワイヤ等の他のアクチュエータを用いても良い。
以上により、ステアリング制御装置は、統合制御装置1が演算したアシスト操舵トルクに基づき、ステアリングを制御することができる。
図2に、本発明の走行支援装置の第1の実施形態のブロック図を示す。
ここで統合制御装置1は、図2に記載の通り、障害物検出部である単眼カメラで検出された障害物情報と、自車の走行状態と、に基づいて目標ヨーモーメントを算出する道路逸脱防止制御部30と、その目標ヨーモーメントをブレーキ制御装置15とステアリング制御装置8へ配分する目標値配分部32と、ステアリング制御装置8に配分された目標ヨーモーメントをアシスト操舵トルクに変換する目標換算部34と、そのアシスト操舵トルクからモデル舵角を算出し、算出されたモデル舵角とハンドル舵角との偏差をドライバの操舵意思として出力するドライバ操舵意思検出部36と、そのドライバの操舵意思に基づいて、道路逸脱防止制御部30の算出した目標ヨーモーメントを補正する目標値補正部31と、を備える。
図2のブロック図は、予め定められた周期で繰り返し実行される。道路逸脱防止制御部30には、単眼カメラ2で認識したレーンマーカの位置及び自車の周囲の障害物(駐車車両,歩行者,自転車,ガードレール,縁石、など)の位置及び種別と、車輪速センサ22で検出した各車輪の速度と、加速度センサ29で検出した車両の横加速度が入力される。
道路逸脱防止制御部30は、レーンマーカの位置,自車の周囲の障害物の位置及び種別,各車輪の速度,車両の横加速度の入力に基づき後述する図3〜図5に示す方法で目標ヨーモーメントを演算する。
続いて、図6で後述する目標値補正部31で目標ヨーモーメントを補正する。目標値配分部32は、前記目標ヨーモーメント(補正後)を、ブレーキへの目標ヨーモーメントとステアリングへの目標ヨーモーメントへ配分する。ブレーキへの目標ヨーモーメントとステアリングへの目標ヨーモーメントへの配分は、例えば車両の速度に応じて変更する。予め定めた速度に対して、低速時にはステアリングへの目標ヨーモーメントの配分を大きくし、高速ではブレーキへの目標ヨーモーメントを大きくする。そうすることで、低速でも逸脱を防止することができ、高速走行中に大きくハンドルが取られることがなくドライバの恐怖心を抑えることができる。ただし、配分方法は上記に限定するものではない。ブレーキへの目標ヨーモーメントはブレーキ制御装置15に実装されているブレーキ制御部33へCANで入力される。
ブレーキ制御部33は、ブレーキへの目標ヨーモーメントに基づき、左右片側にブレーキを掛けて所望のヨーモーメントを発生させる。
一方、ステアリングへの目標ヨーモーメントは、目標換算部34でアシスト操舵トルクに変換される。アシスト操舵トルクは、ステアリング制御装置8に実装されているステア制御部35へCANで入力される。ステア制御部35は、アシスト操舵トルクに基づき、ステアリングに所望のトルクを発生させる。
図6で後述するドライバ操舵意思検出部36は、アシスト操舵トルク及びステアリングのハンドル舵角に基づきドライバの操舵意思を検出する。ここで、検出したドライバの操舵意思に基づき、目標値補正部31は目標ヨーモーメント(補正前)を制限する。
続いて、道路逸脱防止制御部30について図3〜図5を用いて説明する。
事故リスクの算出例として、図3(a)に走行しているシチュエーション、図3(b)にそのシチュエーションにおける事故リスクを示す。道路逸脱防止制御部30は、自車が白線から逸脱することを事故リスクと考え、図3(b)の左下のように事故リスクを設定する。また、道路逸脱防止制御部30は、車両との衝突の事故リスクが高いと考え、図3(b)の右下のように白線逸脱に比べて大きな事故リスクを設定する。
続いて、道路逸脱防止制御部30は、図4に示すように前記事故リスクの小さい側の端を滑らかに結ぶことで、自車が安全に走行可能な仮想レーン(図4の点線)を生成する。なお、仮想レーンの間は自車が自由に走行可能な領域である。自車が前記仮想レーンから逸脱しないようにヨーモーメントを車両に付加することで、事故リスクから車両を遠ざけることができる。
次に、事故リスクに応じて制御ゲインを設定する。事故リスクの小さい白線逸脱に対しては制御ゲインを小さく設定し、事故リスクの大きい駐車車両の近くでは制御ゲインを大きく設定する。詳細は後述するが、制御ゲインは仮想レーンからの逸脱量に対してどのくらい目標ヨーモーメントを出すかを決める値である。従って、仮想レーンから逸脱した場合に、制御ゲインが大きくなればそれだけ強く仮想レーン内に戻されることになる。従って、事故リスクに応じて制御ゲインを設定することで、図4に示すように、白線逸脱のように事故リスクが小さい場合は小さなヨーモーメントを車両に付加し、駐車車両との衝突回避のように事故リスクが大きい場合に大きなヨーモーメントを車両に付加することができる。なお、仮想レーンの生成方法,制御ゲインの設定の方法は前記に限定するものではなく、事故リスクを計算せずに、レーンマーカの位置と障害物の位置及び種別から直接仮想レーンの位置及び制御ゲインを設定しても良い。また、レーンマーカの種別に応じて制御ゲインを設定しても良い。
次に、道路逸脱防止制御部30は、図5に示すように制御上の着目点である前方注視位置を算出する。そのために、まず、車輪速センサ22が検出した情報に基づいて車速を推定する。
例えば、4つの車輪速センサの中で一番高い値を車速としてもよいし、車輪速センサ22の平均値を用いてもよいし、その他の方法を用いてもよい。
次に、前方注視位置を求める。前方注視位置は、車速Vxに比例する前方位置として、その距離を前方注視距離Xpとする。自車が前方注視点Pへ到達する時間をtp秒として、tp秒後に自車が横方向への移動距離Ypを予測する。横移動を考慮すると、前方注視点Pは、車両前方にXp離れ、横方向にYpオフセットした位置となる。操舵角がゼロであれば、車両前方にVx×tp前進し、横方向への移動距離Ypはゼロとなる。車両の横加速度がayであれば、横方向への移動距離Ypはay×Δt2/2と予測できる。
ここで横加速度は、車両運動センサのヨーレート情報rを用いて、ay=Vx×rとして求めることもできる。又は、操舵角がδであれば、ay=Vx×f(δ)として求めることもできる。ここでf(δ)は舵角δとヨーレートrを求める関数であり、車両運動モデルを用いて導出できる。これらの手法を用いずに、より精度の高い解析式に基づいて求めてもよい。
続いて、道路逸脱防止制御部30は、図5に示すように前方注視位置の仮想レーンからの逸脱量Δeに基づいて(1)式により目標ヨーモーメントMを算出する。
Figure 2011073530
但し、Kp,Kdは比例ゲインと微分ゲイン、sはラプラス演算子である。sgnは左の仮想レーンへの逸脱の場合は−1、右レーン逸脱の場合は1を表す関数である。
逸脱量Δeは、自車が仮想レーンより逸脱した場合を正、ヨーモーメントは左回りを正とする。以上の図3〜図5に示す演算により、事故リスクに応じて(1)式の制御ゲインを変えることができ、事故リスクが高い場合には大きな目標ヨーモーメントを演算し、確実に逸脱防止をすることができる。逆に、事故リスクが小さい場合には小さな目標ヨーモーメントを演算することになり、過大な制御をしてドライバに大きな違和感を出すことなく逸脱防止を促すことができる。
続いて、図6を用いて目標値補正部31及びドライバ操舵意思検出部36を説明する。ドライバ操舵意思検出部36は、アシスト操舵トルクのみを入力した場合のステアリングの挙動を表すモデル舵角とステアリングのハンドル舵角の偏差からドライバの操舵意思を検出する。
ドライバの操舵意思に基づいて、図7に示す補正ゲインマップ37で補正ゲインαを算出する。図7の補正ゲインは、ドライバの操舵意思が大きくなるにつれて(モデル操舵角とハンドル舵角の偏差の絶対値が大きくなるにつれて)小さくなり、道路逸脱防止の目標ヨーモーメントを抑制することができる。
なお、図7に示すように、道路逸脱防止制御部30で算出した事故リスクが大きい場合は、当該事故リスクが小さい場合に比べてドライバの操舵意思に対する補正ゲインαの減少割合を小さくする。こうすることで、例えば車線逸脱した先に何も障害物が存在しないような事故リスクが低い車線逸脱に対しては、ドライバの操舵意思が大きいときに目標ヨーモーメントを抑制でき、違和感のない車線逸脱防止を実現できる。
それに対し、車線逸脱した先にガードレールのような障害物が存在する事故リスクが高い車線逸脱に対しては、ドライバの操舵意思が大きい場合に目標ヨーモーメントをあまり抑制せずに事故の回避を優先することができる。以下では、車線逸脱した先に何も障害物が存在しないような事故リスクが低い車線逸脱を例に説明するが、本願はこれに限定するものではない。
次に、ステアリングによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースについて図8を用いて説明する。
車両が、仮想レーンを設定した白線を徐々に逸脱するシチュエーションを想定する。制御するアクチュエータはステアリングのみである。前方注視位置が仮想レーンから逸脱していくにつれて、アシスト操舵トルクがグラフに示すように付加される。それに対し、ドライバは隣車線に行こうとして舵角のグラフに示すようにハンドルを保持している。時刻8bでは、ハンドル舵角はドライバによって保持されているので一定であるが、モデル舵角は補正後のアシスト操舵トルクによってマイナス方向に大きくなっており、モデル舵角とハンドル舵角の偏差で表されるドライバの操舵意思が大きくなっている。
そのドライバの操舵意思が大きくなるにつれて、補正ゲインαは小さくなり、その結果アシスト操舵トルクは補正を行わない場合に比べて小さくなる。時刻8cでは、時刻8bに比べてモデル舵角がより大きく減少するため、ドライバの介入意思が大きいと判断される。その結果、補正ゲインはゼロになり、アシスト操舵トルクがゼロに抑制できている。
以上より、ドライバの操舵意思に応じてステアリングによる車線逸脱防止制御を制限することができ、違和感のない車線逸脱防止制御を実現できているといえる。
次に、ブレーキによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースについて図9を用いて説明する。
車両が、仮想レーンを設定した白線を徐々に逸脱するシチュエーションを想定する。制御するアクチュエータはブレーキのみである。前方注視位置が仮想レーンから逸脱していくにつれて、ブレーキ目標ヨーモーメントがグラフに示すように付加される。それに対し、ドライバは何もハンドルを操作しないと自車線に戻ってしまうので、舵角のグラフに示すように隣車線に行こうとしてハンドルを切り増している。時刻9bでは、ハンドル舵角はドライバによって切り増されているのに対し、モデル舵角は初期状態のままなので、モデル舵角とハンドル舵角の偏差であるドライバの介入意思が大きくなる。
そのドライバの介入意思が大きくなるにつれて、補正ゲインαは小さくなり、その結果目標ヨーモーメントは補正を行わない場合に比べて小さくなる。時刻9cでは、時刻9bと同様の処理により補正ゲインがゼロになり、目標ヨーモーメントがゼロに抑制できている。
以上より、ドライバの操舵意思に応じてブレーキによる車線逸脱防止制御を制限することができ、違和感のない車線逸脱防止制御を実現できているといえる。
次に、ステアリング及びブレーキによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースについて図10を用いて説明する。
車両が、仮想レーンを設定した白線を徐々に逸脱するシチュエーションを想定する。時刻10a〜時刻10cはブレーキによる車線逸脱防止をし、時刻10c〜時刻10eはステアリングによる車線逸脱防止をする。
前方注視位置が仮想レーンから逸脱していくにつれて、ブレーキの目標ヨーモーメントがグラフに示すように付加される。それに対し、ドライバはそのままだと自車線に戻されてしまうので、舵角のグラフに示すように隣車線に行こうとしてハンドルを切り増す。時刻10bでは、ハンドル舵角はドライバによって切り増されているのに対し、モデル舵角は初期状態のままであるので、モデル舵角とハンドル舵角の偏差で表されるドライバの操舵意思が大きくなっている。
ドライバの介入意思が大きくなるにつれて、補正ゲインαは小さくなり、その結果ブレーキの目標ヨーモーメントは制限される。時刻10cでは、時刻9bに比べてより大きなドライバの操舵意思があると判断され、補正ゲインはさらに小さくなっており、その結果目標ヨーモーメントが小さく抑えられている。
時刻10cから時刻10dではブレーキからステアリングに徐々に制御が切り替わってきている。それに対し、ドライバは隣車線に行きたいので、舵角のグラフに示すように制御にハンドルを取られないようにハンドルを保持している。モデル舵角は補正後のアシスト操舵トルクが入力されマイナス方向に大きくなり、モデル舵角とハンドル舵角の偏差で表されるドライバの介入意思が増加している。
その結果、最終的に補正ゲインαは時刻10dでゼロになり、アシスト操舵トルクはゼロに抑えられている。
以上より、ドライバの操舵意思に応じてステアリングとブレーキによる車線逸脱防止制御をスムーズに制限することができ、違和感のない車線逸脱防止制御を実現できているといえる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の走行支援装置の第2の実施形態について、図面を用いて説明する。
図11に走行支援装置のシステム構成を示す。第2の実施形態は、第1の実施形態のブレーキ制御機構13及びブレーキ制御装置15を、ヨーモーメント制御機構24及びヨーモーメント制御装置25に置き換えたものである。目標値配分部で配分された目標ヨーモーメントに基づいてヨーモーメントを発生させる点では第1の実施形態と同じである。第1の実施形態とは当然機構が異なるが、アクチュエータの制御方法などは異なるが、ブレーキ制御装置とヨーモーメント制御装置のいずれも、配分された目標ヨーモーメント(入力)になるようにヨーモーメント(出力)を発生させるという点では同じである。なお、実施形態1と差異のある部分だけを説明し、同様の部分の説明は省略する。
モータを制御し、トルクを発生させるステアリング制御装置8,各車輪へ制動力を発生させるヨーモーメント制御装置25,ステアリング制御装置8及びヨーモーメント制御装置25を制御する統合制御装置1,障害物検出部である単眼カメラ2は、CAN(Controller Area Network)等の車内ネットワークを介して接続される。
ヨーモーメント制御機構24について説明する。ヨーモーメント制御機構24は複列配置した遊星ギヤ(図示しない)を左右輪間に連結し、片側の遊星ギヤにモータトルクを入力することで、1個のモータ(図示しない)で左右輪に逆向きのトルクを発生できる。
大多数の量産車種においてパワートレインがフロントに搭載されるため、本システムはスペース上の制約から後輪搭載が望ましい。但し、これに限定するものではない。
ヨーモーメント制御装置25は、ヨーモーメント制御機構24のモータ9を制御することで、任意のヨーモーメントを発生することができる。従って、統合制御装置1は、ステアリング制御装置8に目標ヨーモーメントを送信することで、ヨーモーメント制御装置25により所望のヨーモーメントを発生させることができる。
第2の実施形態のブロック図は、図2のブレーキ制御部33及びブレーキ実機をヨーモーメント制御機構制御部及びヨーモーメント制御機構に置き換えること以外は、同様のため説明を省略する。
また、図3〜図7に示す道路逸脱防止制御部30,目標値補正部31及びドライバ操舵意思検出部36は、第1の実施形態と同様のため説明を省略する。
続いて、ヨーモーメント制御機構24による車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースについて図12を用いて説明する。
車両が、仮想レーンを設定した白線を徐々に逸脱するシチュエーションを想定する。制御するアクチュエータはヨーモーメント制御機構24のみである。前方注視位置が仮想レーンから逸脱していくにつれて、ヨーモーメント制御機構24への目標ヨーモーメントがグラフに示すように付加される。それに対し、ドライバは何もしないと自車線に戻ってしまうので、隣車線に行こうとして舵角のグラフに示すようにハンドルを切り増している。時刻12bでは、ハンドル舵角はドライバによって切り増されているのに対し、モデル舵角は初期状態のままなので、モデル舵角とハンドル舵角の偏差で表されるドライバの介入意思が大きくなっている。
ドライバの介入意思が大きくなるにつれて、補正ゲインαは小さくなり、その結果ヨーモーメント制御機構の目標ヨーモーメントは補正を行わない場合に比べて小さく抑えられる。時刻12cでは、12bと同様の処理により補正ゲインはゼロになり、その結果ヨーモーメント制御機構の目標ヨーモーメントがゼロに抑えられている。
以上より、ドライバの介入意思に応じてヨーモーメント制御機構24による車線逸脱防止制御を制限することができ、違和感のない車線逸脱防止制御を実現できているといえる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の走行支援装置の第3の実施形態について、図面を用いて説明する。
図13に走行支援装置のシステム構成を示す。第2の実施形態は、第1の実施形態のステアリング制御機構10及びステアリング制御装置8とハンドル6の機械的な接続をなくし、ハンドル6の反力を制御する反力制御装置26とステアリング制御装置8を電気的に接続した所謂ステアバイワイヤを搭載している。
また、ブレーキ制御機構13及びブレーキ制御装置15は搭載していない。なお、実施形態1と差異のある部分だけを説明し、同様の部分の説明は省略する。
統合制御装置1,ステアリング制御装置8,反力制御装置26,単眼カメラ2は、CAN(Controller Area Network)等の車内ネットワークを介して接続される。
次に、ステアバイワイヤの動作について説明する。ドライバがハンドル6を介して入力した操舵トルクとハンドル舵角をそれぞれ操舵トルク検出装置7とハンドル舵角検出装置21が検出し、それらの情報が反力制御装置26に入力される。
反力制御装置26は、その操舵トルクとハンドル舵角をステアリング制御装置8にCANを介して通信すると共に、操舵トルクとハンドル舵角に基づきハンドルに反力を発生させる。
ステアリング制御装置8はモータ9を制御し、ステアリング制御機構10を前記ハンドル舵角に対応した操舵角に制御する。さらに、ステアリング制御機構10とハンドル6との機械的な接続が無いので、ステアリング制御装置8はドライバのステアリング操作とは独立にステアリング制御機構10の角度を制御することができる。従って、ステアリング制御装置8は、ハンドル6に対応した操舵角に逸脱防止のためのアシスト操舵角を加えて制御できる。但し、ステアリングの制御は操舵角制御に限定するものではなく、アシスト操舵トルクを加えても良い。
第3の実施形態でのブロック図を図14に示す。
ステア制御部35に入力されるアシスト操舵トルクをアシスト操舵角に置き換えることと、目標値配分部32,ブレーキ制御部33,ブレーキ実機のブロックがない以外は、第1の実施形態と同様のため説明を省略する。
なお、図のようにステアバイワイヤをアシスト操舵角のみで制御している場合は、ドライバ操舵意思検出部36に入力されるアシスト操舵トルクはゼロとなる。
つまり、第3の実施形態での統合制御装置1は、障害物検出部である単眼カメラ2で検出された障害物情報と、自車の走行状態と、に基づいて目標ヨーモーメントを算出する道路逸脱防止制御部30と、目標ヨーモーメントをアシスト操舵角に変換する目標換算部34と、シスト操舵トルクの値を0としてモデル舵角を算出し、算出された前記モデル舵角とハンドル舵角との偏差をドライバの操舵意思として出力するドライバ操舵意思検出部36と、ドライバの操舵意思に基づいて、道路逸脱防止制御部30の算出した目標ヨーモーメントを補正する目標値補正部31と、を有し、目標換算部34には、この目標値補正部で補正された目標ヨーモーメントを入力する。
図3〜図7に示す道路逸脱防止制御部30,目標値補正部31及びドライバ操舵意思検出部36は、第1の実施形態と同様のため説明を省略する。
次に、ステアバイワイヤによる車線逸脱防止制御中にドライバが車線変更しようとハンドル操作したケースについて図15を用いて説明する。
車両が仮想レーンを設定した白線を徐々に逸脱するシチュエーションを想定する。使用するアクチュエータはステアバイワイヤのみである。前方注視位置が仮想レーンから逸脱していくにつれて、アシスト操舵角がグラフに示すように付加される。それに対し、ドライバは何もしないと自車線に戻されてしまうので、隣車線に行こうするためグラフに示すようにハンドル舵角を切り増している。時刻15bでは、ハンドル舵角はドライバによって切り増されているのに対し、モデル舵角は初期状態のままなので、モデル舵角とハンドル舵角の偏差で表されるドライバの操舵意思が大きくなっている。
ドライバの操舵意思が大きくなるにつれて、補正ゲインαは小さくなるので、アシスト操舵角は補正を行わない場合に比べて小さく抑えることができる。時刻15cでは、時刻15bと同様の処理により補正ゲインはゼロになり、その結果アシスト操舵角がゼロに抑えられている。
以上より、ドライバの操舵意思に応じてステアバイワイヤによる車線逸脱防止制御を制限することができ、違和感のない車線逸脱防止制御を実現できているといえる。
以上、3つの実施形態について説明したが、具体的な構成は各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
1 統合制御装置
2 単眼カメラ
6 ハンドル
7 操舵トルク検出装置
8 ステアリング制御装置
9 モータ
10 ステアリング制御機構
12 ブレーキペダル
13 ブレーキ制御機構
14 コンバインセンサ
15 ブレーキ制御装置
16,16FL〜16RR ホイルシリンダ
22,22FL〜22RR 車輪速センサ
24 ヨーモーメント制御機構
25 ヨーモーメント制御装置
26 反力制御装置
29 加速度センサ
30 道路逸脱防止制御部
31 目標値補正部
32 目標値配分部
33 ブレーキ制御部
34 目標換算部
35 ステア制御部
36 ドライバ操舵意思検出部
37 補正ゲインマップ
101 走行支援装置

Claims (4)

  1. 自車外の障害物を認識し、認識した結果として障害物情報を出力する障害物検出部と、
    モータを制御し、トルクを発生させるステアリング制御装置と、
    各車輪へ制動力を発生させるブレーキ制御装置と、
    前記ステアリング制御装置と前記ブレーキ制御装置を制御する統合制御装置と、を有し、
    前記統合制御装置は、
    前記障害物検出部で検出された障害物情報と、自車の走行状態と、に基づいて目標ヨーモーメントを算出する道路逸脱防止制御部と、
    目標ヨーモーメントをブレーキ制御装置とステアリング制御装置へ配分する目標値配分部と、
    ステアリング制御装置に配分された目標ヨーモーメントをアシスト操舵トルクに変換する目標換算部と、
    前記アシスト操舵トルクからモデル舵角を算出し、算出された前記モデル舵角と前記ハンドル舵角との偏差をドライバの操舵意思として出力するドライバ操舵意思検出部と、
    前記ドライバの操舵意思に基づいて、道路逸脱防止制御部の算出した前記目標ヨーモーメントを補正する目標値補正部と、を有し、
    前記ブレーキ制御装置は、配分された目標ヨーモーメントに基づいてヨーモーメントを発生させ、
    前記ステアリング制御装置は、アシスト操舵トルクに基づいてトルクを発生させる走行支援装置。
  2. 自車外の障害物を認識し、認識した結果として障害物情報を出力する障害物検出部と、
    モータを制御し、トルクを発生させるステアリング制御装置と、
    各車輪へ制動力を発生させるヨーモーメント制御装置と、
    前記ステアリング制御装置と前記ヨーモーメント制御装置を制御する統合制御装置と、を有し、
    前記統合制御装置は、
    前記障害物検出部で検出された障害物情報と、自車の走行状態と、に基づいて目標ヨーモーメントを算出する道路逸脱防止制御部と、
    目標ヨーモーメントをヨーモーメント制御装置とステアリング制御装置へ配分する目標値配分部と、
    ステアリング制御装置に配分された目標ヨーモーメントをアシスト操舵トルクに変換する目標換算部と、
    前記アシスト操舵トルクからモデル舵角を算出し、算出された前記モデル舵角と前記ハンドル舵角との偏差をドライバの操舵意思として出力するドライバ操舵意思検出部と、
    前記ドライバの操舵意思に基づいて、道路逸脱防止制御部の算出した前記目標ヨーモーメントを補正する目標値補正部と、を有し、
    前記ヨーモーメント制御装置は、配分された目標ヨーモーメントに基づいてヨーモーメントを発生させ、
    前記ステアリング制御装置は、アシスト操舵トルクに基づいてトルクを発生させる走行支援装置。
  3. 自車外の障害物を認識し、認識した結果として障害物情報を出力する障害物検出部と、
    モータを制御し、トルクを発生させるステアリング制御装置と、
    ハンドルの反力を制御する反力制御装置と、
    前記ステアリング制御装置と前記反力制御装置を制御する統合制御装置と、を有し、
    前記統合制御装置は、
    前記障害物検出部で検出された障害物情報と、自車の走行状態と、に基づいて目標ヨーモーメントを算出する道路逸脱防止制御部と、
    前記目標ヨーモーメントをアシスト操舵角に変換する目標換算部と、
    アシスト操舵トルクの値を0としてモデル舵角を算出し、算出された前記モデル舵角と前記ハンドル舵角との偏差をドライバの操舵意思として出力するドライバ操舵意思検出部と、
    前記ドライバの操舵意思に基づいて、道路逸脱防止制御部の算出した前記目標ヨーモーメントを補正する目標値補正部と、を有し、
    前記反力制御装置は、前記操舵トルクと前記ハンドル舵角に基づいてハンドルに反力を発生させ、
    前記ステアリング制御装置は、前記アシスト操舵角に基づいてトルクを発生させる走行支援装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の走行支援装置において、
    前記目標値補正部は、前記偏差に基づいて前記道路逸脱防止制御部で算出された目標ヨーモーメントを補正する補正ゲインを算出し、算出された前記補正ゲインに基づいて前記目標ヨーモーメントを補正する走行支援装置。
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