JP2011073391A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート状の記録媒体をプラテン上に確実に吸着させることができ、しかも吸着口の跡が残らない液体噴射装置を提供する。
【解決手段】シート状の印刷テープ2を載せる吸着テーブル11と、吸着テーブルに載せられた印刷テープに液体を噴射する複数のノズルが形成された記録ヘッドが取り付けられ、該記録ヘッドと共に移動するヘッドユニット5と、印刷テープを吸着テーブル上の一端側から他端側へ搬送する搬送手段(供給ローラー,排出ローラー)と、吸着テーブル上に載せられた印刷テープを吸着テーブルに吸着する吸着手段と、を備えた液体噴射装置(プリンター)であって、前記吸着手段は、印刷テープの搬送方向に直交する方向である幅方向の端部を吸着する端部吸着部12aと、前記端部同士の間である中間部を吸着する中間部吸着部12bと、を有し、前記端部吸着部の吸着力が中間部吸着部の吸着力よりも強く設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばインクジェット式記録ヘッドを備えた液体噴射装置に関するものであり、特に、シート状の液体噴射対象をプラテン上に安定した状態で吸着できる液体噴射装置に関するものである。
液体噴射装置は液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、液体噴射ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドから噴射対象物としての記録紙等に対して液体状のインクを液滴として噴射・着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式記録装置(以下、単にプリンターという)等の画像記録装置を挙げることができる。この液体噴射装置は、近年においては、画像記録装置に限らず、例えばディスプレー製造装置等の各種の製造装置にも応用されている。
上記プリンターは、プラテン上に載せた紙や樹脂フィルム状の記録媒体(液体噴射対象)などに記録する際に記録媒体がカールすることがあり、記録媒体がカールすると適正な記録ができない。このため、記録媒体をプラテン上に吸引する機構を備えたプリンターが提案されている(特許文献1)。また、記録媒体の上方からも空気を流すように構成したものも提案されている(特許文献2)。
特開2003−285959号公報 特開2007−76175号公報
ところが、上記のように記録媒体をプラテン上に吸着する場合、吸引力が弱いと記録媒体の一部幅方向の左右端部がカールして浮き上がり易く、一旦浮き上がってプラテンと記録媒体との間に隙間が発生すると、再度吸着することが困難である。一方、左右端部が浮き上がらないように強い力で吸引すると、吸引口の跡が記録媒体に残ってしまい、体裁が悪い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート状の記録媒体をプラテン上に確実に吸着させることができ、しかも吸着口の跡が残らない液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、シート状の液体噴射対象を載せるプラテンと、プラテンに載せられた液体噴射対象に液体を噴射する複数のノズルが形成された液体噴射ヘッドが取り付けられ、該液体噴射ヘッドと共に移動するヘッドユニットと、前記液体噴射対象をプラテン上の一端側から他端側へ搬送する搬送手段と、プラテン上に載せられた液体噴射対象をプラテンに吸着する吸着手段と、を備えた液体噴射装置であって、
前記吸着手段は、液体噴射対象の搬送方向に直交する方向である幅方向の端部を吸着する端部吸着部と、前記端部同士の間である中間部を吸着する中間部吸着部と、を有し、
前記端部吸着部の吸着力が中間部吸着部の吸着力よりも強いことを特徴とする液体噴射装置である。
上記構成によれば、プラテンに設けた吸着手段が、液体噴射対象の搬送方向に直交する方向である幅方向の端部を吸着する端部吸着部と、前記端部同士の間である中間部を吸着する中間部吸着部と、を有し、前記端部吸着部の吸着力が中間部吸着部の吸着力よりも強いので、液体噴射対象の端部を確実に吸着することができ、カールによる浮き上がりを防止することができる。
上記構成において、少なくとも前記液体噴射対象の端部の一部を前記プラテン側へ近づける端部位置調整手段を備え、前記端部位置調整手段は、前記吸着手段の稼動中に液体噴射対象の端部の一部に外力を加えてプラテン側へ近づける構成を採用することができる。
そして、前記液体噴射対象の端部の一部をプラテン側へ近づけた状態で、前記端部位置調整手段を液体噴射対象の搬送方向に移動させるように構成することが望ましい。
この様な端部位置調整手段を設けると、液体噴射対象の端部を一層確実にプラテン側に吸着させることができ、カールによる不都合を確実に防止することができる。
また、前記液体噴射対象をプラテン上に搬送する搬送中には、前記中間部吸着部のみを稼動するように構成したり、前記端部吸着部を稼動するように構成してもよい。
さらに、前記端部吸着部を稼動中、前記中間部吸着部の稼動を休止するように構成してもよい。
そして、前記端部吸着部は、吸引力の調整が可能であり、液体噴射対象をプラテン上に搬送する搬送中には、前記端部位置調整手段の稼動中よりも弱く調整してもよい。
また、前記搬送手段は、前記液体噴射対象をプラテン上から排出する排出ローラーを備え、前記端部位置調整手段により液体噴射対象の端部をプラテン側に吸着させた状態で、
前記液体噴射ヘッドによる液体噴射開始前に、前記排出ローラーにより液体噴射対象に張力を付与してもよい。
前記端部位置調整手段は、液体噴射対象の前記幅方向に移動可能としてもよい。この構成を採用すると、液体対象の幅が変化しても対応することができ、汎用性を向上させることができる。
(a)はプリンターの概略構成を説明する側面図、(b)はプリンターの概略構成を説明する平面図である。 (a)は吸着テーブルの概略平面図、(b)は(a)に示す吸着テーブルの概略右側面図、(c)はヘッドユニットと吸着テーブルの概略平面図、(d)は(c)に示すヘッドユニットと吸着テーブルの概略右側面である。 (a)は図2中に示す吸着テーブルのA−A概略断面図、(b)は(a)に示す端部吸着部の幅を狭く調整した状態における吸着テーブルのA−A概略断面図である。 ヘッドユニットをノズル形成面側から見た平面図であり、隣り合う記録ヘッド間のノズル列端部同士がオーバーラップする部分のノズルの配置関係を説明する図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。なお、本実施形態では、液体噴射装置の一形態である画像記録装置、詳しくは、液体噴射ヘッドとしてインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)複数を搭載したインクジェット式プリンター(以下、プリンターという)を例に挙げて説明する。
図1は、本発明に係るプリンター1の概略構成を説明する図であり、図1(a)は、プリンター1の概略側面図、図1(b)はプリンター1の概略平面図である。本実施形態におけるプリンター1は、記録媒体(液体噴射対象)の一種である帯状の印刷テープ2に、後に切り抜いて用いられる単位画像、例えば、食品等の包装や瓶などの表面に貼付されるシール状のラベルを、インクジェット方式によって印刷するものである。なお、印刷テープ2は、剥離紙つきのロール紙(連続紙)であり、サブストレートとも言われている。そして、プリンター1は、印刷テープ2が連続する方向にラベルとなる画像を連続的に印刷する。
本実施形態におけるプリンター1は、制御ユニット(プリンターコントローラー。図示せず。)、搬送ユニット3、駆動ユニット4、及びヘッドユニット5により概略構成されている。搬送ユニット3は、印刷テープ2が連続する方向(本発明における搬送方向)に当該印刷テープ2を、上流側に配置された供給ロール7から下流側の巻き取りロール8側に搬送する(図1における黒い矢印で示す方向。)。この搬送ユニット3は、上下一対の供給ローラー9a,9bと、同じく上下一対の排出ローラー10a,10bと、吸着テーブル11等から構成されている。供給ローラー9a,9bは、互いに印刷テープ2をニップした状態で図示しない駆動モーターによって回転して、供給ロール7から印刷テープ2を繰り出して印刷領域である吸着テーブル11側に送り込む。
吸着テーブル11は、液体噴射対象を載せるプラテンとして機能するテーブルであり、印刷動作中において印刷テープ2を、インクが着弾する印刷面とは反対側の裏面から支持する。この吸着テーブル11は、載せられた印刷テープ2をテーブル上面に吸着する吸着手段を備えている。この吸着手段は、吸着テーブル11を中空なチャンバー状の中空箱体で構成し、このテーブル上面の全体に多数の吸引口13を細かなメッシュ状に開設し、図3に示すように、印刷テープ2の搬送方向に直交する方向である幅方向の左右端部を吸着する端部吸着部12a,12aと、左右の端部吸着部12a,12a同士の間である中間部を吸着する中間部吸着部12bとを有し、前記搬送方向に沿って細長い端部用中空チャンバー状箱体を、前記した中空箱体の内部に左右幅方向に移動可能な状態で設け、各端部用中空チャンバー状箱体の外側には移動に伴って吸引口13を塞ぐシール材14を設け、両端部用中空チャンバー状箱体と中空箱体とに真空ポンプ等の吸引機構(図示せず)を接続し、吸引機構の作動(稼動)により吸着テーブル11の上面に供給された印刷テープ2を下方から吸引口13を通じて吸引してテーブル上面に密着させるように構成されている。なお、端部吸着部12a,12aをテーブルの左右幅方向に移動する機構としては、図示しないが、雄ネジ杆にボールスプラインや雌ネジ部材を螺合した機構、ガイドロッドにスライダを摺動自在に取り付けた機構、リンク機構など公知の直線移動機構を適宜選択して用いればよい。そして、前記端部吸着部12a,12aは、その吸着力が中間部吸着部12bの吸着力よりも強くなるように構成されている。具体的には、高い吸引能力を備えた真空ポンプを端部吸着部12a,12a用の吸引機構に用い、この真空ポンプよりも吸引能力が低い真空ポンプを中間部吸着部12b用の吸引機構に用いてもよいし、あるいは共通使用する吸引機構に独立した2つの吸引系を接続し、各吸引系に設けた弁の圧力設定を異ならせても良い。
この様な構成からなる吸着テーブル11上に印刷テープ2を供給する場合には、予め印刷テープ2の幅に応じて端部吸着部12a,12aの位置を印刷テープ2の左右端部の下方に位置するように調整し、調整した後に供給ローラー9a,9bを作動(稼働)して吸着テーブル11上に印刷テープ2を所定長さだけ供給する。この様にして吸着テーブル11上に印刷テープ2が供給されると、端部吸着部12a,12aの作動(稼働)により印刷テープ2の幅方向の左右端部(側縁部分)が強い吸引力で吸引されるとともに、中間部吸着部12bの作動(稼働)により印刷テープ2の幅方向中間部分が左右端部よりも弱い力で吸着テーブル11の上面にそれぞれ吸着される。なお、この印刷テープ2を吸着テーブル11上に吸着する作用については、後で詳述する。
排出ローラー10a,10bは、互いに印刷テープ2をニップした状態で図示しない駆動モーターによって回転して、印刷済みの印刷テープ2を印刷領域側から巻き取りロール8側に送り出す。印刷領域から送り出された印刷テープ2は、巻き取りロール8に巻き取られる。
駆動ユニット4は、印刷テープ2の搬送方向に(ヘッド走査方向)にヘッドユニット5を移動させるための移動機構である。駆動ユニット4は、搬送方向に沿って延設されたガイドレール14を、吸着テーブル11の両側にそれぞれ1本ずつ合計2本備えており、このガイドレール14に沿ってヘッドユニット5をヘッド走査方向に移動させることができるようになっている。
ヘッドユニット5は、ガイドレール14に案内されつつ駆動ユニット4によりヘッド走査方向に移動しながら、吸着テーブル11上に配置された印刷テープ2に対してインクを噴射して着弾させることにより、ドットを形成し、このドットの集まりにより印刷テープ2上に画像等を印刷することのほかに、本実施形態では、供給された印刷テープ2の端部の一部を前記吸着テーブル11(プラテン)側へ近づける端部位置調整手段を備えている。このヘッドユニット5は、ヘッド取付部材の一種であるキャリッジ15に複数(n個)の記録ヘッド16を取り付けるとともに、進行方向の前部に相当する側面の左右に端部位置調整手段17を取り付けて構成されている。
端部位置調整手段17は、少なくとも前記液体噴射対象である印刷テープ2の端部の一部に外力を加えることにより前記吸着テーブル11(プラテン)側へ近づけるものであり、その主要部を構成する押圧材として押圧ローラー18を設けると共に、該押圧ローラー18を昇降するソレノイドやモーター等の昇降駆動機構(図示せず)を設け、前記した吸着手段の稼働中に押圧ローラー18を下降して印刷テープ2を側縁部分(端部)を吸着テーブル11側に押し付け、吸着手段の非稼動中は押圧ローラー18を上昇させて印刷テープ2から離れた状態を維持するように構成されている。なお、印刷テープ2に外力を加えて吸着テーブル11側に押し付ける押圧材は、スポンジやゴムなどの弾性材からなるローラーに限定されるものではなく、弾性パッドや弾性ブレードなどでもよい。要するに、カールして吸着テーブル11の上面から浮き上がった印刷テープ2の側縁部分を吸着テーブル11の上面に強制的に押し付けることができればよい。なお、この押さえ付けは、ヘッドユニット5を印刷テープ2の搬送方向に移動させながら行う。
図4は、ヘッドユニット5を底面側(ノズル形成面側)から見た平面図である。
同図に示すように、各記録ヘッド16(16(1)〜16(n))は、キャリッジ15に対し、隣り合う記録ヘッド同士がヘッド走査方向(図4における横方向)に互い違いに2段となるように、ヘッド走査方向に交差する方向(図4における縦方向)に沿って一定間隔に並べて配置されている。そして、ヘッドユニット5の一回のヘッド走査方向への移動により印刷テープ2の全幅に渡ってインクを吐出することができるように、即ち、各記録ヘッドのノズル19から成るノズル群の全長が、印刷テープ2の幅よりも大きくなるように各記録ヘッド16が配置されている。
記録ヘッド16(1)〜16(n)は、ノズル19に連通する圧力室や、この圧力室内のインクに圧力変動を生じさせる圧力発生手段を備えており(例えば、圧電振動子や発熱素子など。何れも図示せず)、制御ユニットからの駆動信号を圧力発生手段に印加して当該圧力発生手段を駆動することにより、ノズル19からインク(本発明における液体の一種)を噴射して印刷テープ2に着弾させる印刷動作(液体噴射動作)を行うように構成されている。
各記録ヘッド16のノズル形成面には、インクを噴射するノズル19が第1方向に複数列設されてノズル列(ノズル群の一種。)が構成され、このノズル列がヘッド走査方向に複数、本実施形態においては4列形成されている。1つのノズル列は、例えば360dpiに対応するピッチ、即ち、70μmの間隔で開設された360個のノズル19(#1)〜19(#360)から成る。そして、各記録ヘッド16では、インクの種類毎、つまり、インクの色毎に1つのノズル列が対応している。本実施形態においては、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)、及びブラックインク(K)の4色のインクに対応して、各記録ヘッド16には合計4列のノズル列がヘッド走査方向に並べて形成されている。そして、交互に互い違いに配置された記録ヘッド16は、他の隣り合う記録ヘッド同士の組み合わせにおいて、ノズル列の端部同士がオーバーラップする配置関係となっている。
なお、隣り合う記録ヘッド間でノズル列の端部同士がオーバーラップする領域のノズルの数は図示したものには限られない。勿論、ノズル列の端部同士がオーバーラップしない構成を採用することもできる。
次に、前記した構成からなるプリンター1の作用について説明する。
まず、準備工程として、印刷テープ2の幅に対応させて端部位置調整手段17の調整を行う。そして、準備が整ったならば、吸着手段を稼働させた状態で供給ローラー9を作動して印刷テープ2を吸着テーブル11上の印刷領域に供給する。
この印刷テープ2の供給時に、中間部吸着部12bのみを稼働してもよい。この様にすると、印刷テープ2の中央部分が吸着テーブル11の上面に吸着して左右両側縁部分は吸着テーブル11の上面から浮き易くなるので、印刷テープ2の安定を図りつつ摩擦抵抗の軽減を図ることができる。
また、印刷テープ2の供給時に、端部吸着部12a,12aのみを稼働して中間部吸着部12bを休止状態にしてもよい。この様にすると、印刷テープ2の左右両側縁部分が吸着テーブル11の上面に吸着して印刷テープ2のほぼ全幅が安定し、両側縁部分の間の部分は吸着されないのでこの中間部分の摩擦抵抗の軽減を図ることができる。
さらに、印刷テープ2の供給時に、端部吸着部12a,12aと中間部吸着部12bの両方を稼働にしてもよい。この様にすると、印刷テープ2の左右両側縁部分のみならず中間部分も吸着テーブル11の上面に吸着されるので、印刷テープ2の全幅が安定する。
そして、端部吸着部12a,12aと中間部吸着部12bとは、吸着力を調整可能とすることが望ましく、さらには、端部吸着部12a,12aの吸着力が中間部吸着部12bの吸着力よりも強く設定することが望ましい。この様に、端部吸着部12a,12aの吸着力を強くすると、印刷テープ2の左右両側縁部分を幅方向中間部分よりも強い力で吸着テーブル11側に吸引することができるので、中間部分に比較してカールし易い(すなわち、吸着テーブル11から離れ易い)左右両側縁部分を強い吸着力で確実に吸着し続けることができ、搬送の安定化のみならず印刷の確実化に寄与することができる。したがって、印刷テープ2の搬送時及び印刷時のいずれにおいても印刷テープ2が安定し、これにより印刷テープ2と記録ヘッド16とのギャップが安定し、良好な印刷に寄与する。
前記したように吸着手段を稼働した状態で印刷テープ2を搬送すると、この搬送時における印刷テープ2が安定し、左右両側縁部分が吸着テーブル11上に平らに載り易いが、吸着手段の稼働中に、前記したヘッドユニット5を印刷テープ2の搬送方向に移動して、端部位置調整手段17により印刷テープ2の端部の一部に外力を加え、この押圧力により吸着テーブル11(プラテン)側に近づくようにすると、左右側縁部分がカールして浮き上がり易い特性の印刷テープ2であっても、端部位置調整手段17の押圧ローラー18の移動押圧により印刷テープ2の端部を吸着テーブル11側に押し付けて確実に吸着させることができる。そして、一部であっても一旦吸着したならば、印刷テープ2は平らな展開状態を維持する。したがって、ヘッドユニット5を一度印刷テープ2上を通過させるだけで、当該印刷テープ2を吸着テーブル11の上面に平らに保持することができる。
なお、端部位置調整手段17の稼働中は端部吸着部12a,12aの吸引強さを通常の印刷時と同様とし、印刷テープ2の搬送中には、端部位置調整手段17の稼働中よりも弱い吸着力にするように構成しても良い。この様にすると、印刷テープ2の搬送中における摩擦抵抗を低減して円滑な搬送を行い、搬送後は強い吸引力により確実に吸着してカールによる不都合を確実に防止することができる。
端部位置調整手段17により印刷テープ2の端部を吸着テーブル11側に押圧する動作中は、記録ヘッド16は休止状態とし、ヘッドユニット5を初期位置に戻してから再度ヘッドユニット5を前進させ、この時に記録ヘッド16を作動し、インク滴をノズルから印刷テープ2に向けて噴射し、これにより印刷テープ2上に文字や絵柄などラベルの意匠に適した所定の印刷を行う。
なお、前記端部位置調整手段17により印刷テープ2の端部を吸着テーブル11側に吸着させた状態で、記録ヘッド16による印刷(液体噴射)前に、排出ローラーにより印刷テープ2に張力を付与すると、印刷テープ2が張力により一層ピンと平らになるので、一層綺麗な印刷が可能である。
そして、記録が終了したならば、ヘッドユニット5を初期位置まで後退させ、また、排出ローラーを作動して、印刷録済みの部分を吸着テーブル11上の印刷領域から巻き取りロール8側に排出するとともに、供給ローラー9a,9bを作動して新たに記録すべき印刷テープ2を吸着テーブル11側に供給し、次の印刷に備える。このような印刷テープ2の搬送中、吸着手段を運転し続けると、印刷テープ2の端部が吸着テーブル11から離れ難く、平らに吸着された状態を維持し易い。このため、端部位置調整手段17による端部の位置調整は、最初の印刷前に行えばよいが、これに限らず、搬送の状態に応じて適宜稼働させてもよい。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、記録ヘッド16の配置レイアウトや、記録ヘッド16の配置個数などについては、任意の構成を採用することができる。また、端部位置調整手段17は、ヘッドユニット5のキャリッジ15に取り付けて一体的に移動するものに限らず、キャリッジ15とは別個独立した状態で設けて別個に作動させても良い。
そして、本発明は、液体噴射対象が印刷テープ2に限らずシート状であればよく、また、液体噴射ヘッドもインクを噴射する記録ヘッドに限定されるものではなく、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射記録ヘッドイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の他の液体噴射ヘッド、及び、これを備える液体噴射装置にも適用することができる。
1…プリンター,2…印刷テープ,5…ヘッドユニット,7…供給ロール,8…巻き取りロール,9…供給ローラー,10…排出ローラー,11…吸着テーブル(プラテン),12a…端部吸着部,12b…中間部吸着部,14…ガイドレール,15…キャリッジ,16…記録ヘッド,17…端部位置調整手段,18…押圧ローラー,19…ノズル

Claims (9)

  1. シート状の液体噴射対象を載せるプラテンと、プラテンに載せられた液体噴射対象に液体を噴射する複数のノズルが形成された液体噴射ヘッドが取り付けられ、該液体噴射ヘッドと共に移動するヘッドユニット5と、前記液体噴射対象をプラテン上の一端側から他端側へ搬送する搬送手段と、プラテン上に載せられた液体噴射対象をプラテンに吸着する吸着手段と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記吸着手段は、
    液体噴射対象の搬送方向に直交する方向である幅方向の端部を吸着する端部吸着部と、
    前記端部同士の間である中間部を吸着する中間部吸着部と、
    を有し、
    前記端部吸着部の吸着力が中間部吸着部の吸着力よりも強いことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 少なくとも前記液体噴射対象の端部の一部を前記プラテン側へ近づける端部位置調整手段を備え、
    前記端部位置調整手段は、前記吸着手段の稼動中に液体噴射対象の端部の一部に外力を加えてプラテン側へ近づけることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記液体噴射対象の端部の一部をプラテン側へ近づけた状態で、前記端部位置調整手段を液体噴射対象の搬送方向に移動させるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 請求項2において、
    前記液体噴射対象をプラテン上に搬送する搬送中には、前記中間部吸着部のみを稼動するように構成したことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項2において、
    前記液体噴射対象をプラテン上に搬送する搬送中には、前記端部吸着部を稼動するように構成したことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項5において、
    前記液体噴射対象をプラテン上に搬送する搬送中には、前記中間部吸着部の稼動を休止するように構成したことを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項1から6において、
    前記端部吸着部は、吸引力の調整が可能であり、液体噴射対象をプラテン上に搬送する搬送中には、前記端部位置調整手段の稼動中よりも弱く調整することを特徴とする液体噴射装置。
  8. 請求項1から7において、
    前記搬送手段は、前記液体噴射対象をプラテン上から排出する排出ローラーを備え、
    前記端部位置調整手段により液体噴射対象の端部をプラテン側に吸着させた状態で、
    前記液体噴射ヘッドによる液体噴射開始前に、前記排出ローラーにより液体噴射対象に張力を付与することを特徴とする液体噴射装置。
  9. 請求項2から8において、
    前記端部位置調整手段は、液体噴射対象の前記幅方向に移動可能であることを特徴とする液体噴射装置。
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