JP2011070999A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の任意の方位に面した外壁に設置することが可能であり、太陽光や屋外の明かりを効率よく採光して室内を明るく照明することができる照明装置を提供する。
【解決手段】水平ダクト11の屋内側端部に内面を反射面とした曲がり継手12を介して室内ダクト13を接続するとともに、室内ダクト13の側面に複数の開口部131を形成し、各開口部131の内側に反射板Mを設け、室内ダクト13に取り込まれた太陽光を各反射板Mで室内ダクト13の側面に向けて反射させ、反射光を各開口部131からダクトの外側へ放光して室内照明光を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光や屋外の明かりを建築物の内部に取り入れて室内を照明する照明装置に関し、特に外観のデザイン性を高めることによって居住用住宅に限らず、展示場やオフィスビル、公共施設などの照明機器としても好適に使用可能な照明装置に関する。
一般に、住宅などの建築物では、寒気防止などの観点から北側に位置する部屋の外壁に窓が設けられることは少なく、狭い土地に密集して住宅が建てられる住宅環境では、プライバシー保護の観点から北側の部屋の外壁に窓が設けられないこともあり、北側の部屋は太陽光が行き届かず暗いため、日中でも室内照明灯を点けなければならず電気代が嵩むという問題があった。
ところが、近年省エネルギー化や二酸化炭素の排出量削減などといった環境保護の必要性が叫ばれ、この要望に応えるための一手段として、家庭で電気使用量を抑えるべく太陽光を前記北側の室内に誘導して照射し、照明灯を点けなくても室内を明るく照明することのできる光照射装置が提案されている。
図6及び図7に示す光照射装置9は、住宅の北側の外壁Wに設置されるものであって、図中、矢符で示した太陽光を採光する採光部91、採光部91で採光された太陽光を室内に照射する放光部93、太陽光を採光部91から放光部93に導く導光手段92を備えたケーシングにより構成されたものである。
前記導光手段92は鉛直方向の採光部側ケーシング92aと水平方向の放光部側ケーシング92bによって形成され、住宅の外壁Wの外面に沿って設置された採光部側ケーシング92aの下部に水平方向の放光部側ケーシング92bの一端部が連通し、放光部側ケーシング92bの他端部を室内に臨ませてある。
採光部側ケーシング92aの上端は開口しており、この上端開口部に装着された光透過性を有する板体によって採光部91が設けられ、放光部側ケーシング92bの室内側端部の開口部に光透過性部材や光拡散板などからなる放光部93が設けられており、採光部91で採光された太陽光を導光手段92内に設けた垂直反射板921、傾斜反射板922及び水平反射板923で反射させて放光部93まで導光し、放光部93から照射した太陽光で室内を照明するように構成してある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2007−95481号公報 実開昭59−190005号公報
前記従来の光照射装置は、太陽光を採光する採光部91が鉛直方向に立ち上がる採光部側ケーシング92aの上端に設けられているため、採光部91の上面に大気中の浮遊物質である塵埃や土砂、或いは落ち葉などが堆積し易く、採光部91を覆う光透過性板が曇ると必然的に採光量が低下する。そのため、常に採光部91上面を掃除して堆積した塵埃や土砂などを取り除いておく必要があり、メンテナンスが面倒であるという問題があった。
また、住宅が密集して建てられる集合住宅地では、住宅の北側の外壁と隣家との間に太陽光を採光できる十分な空間を確保するのは難しく、朝夕の限られた時間帯にのみ採光が可能で室内を太陽光で照射できたとしても、前述した室内照明灯の電気使用料を減らす程の大きな効果は期待できないという問題があった。
さらに、従来の装置は、室内への採光量を増加させるという機能性のみが重視され、屋内設置設備としてのデザイン性は何ら考慮されていないのが実状である。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑み、建築物の北側の外壁に限らず、任意の方位に面した外壁に設置することが可能であり、太陽光や屋外の明かりを効率よく採光して長期に亘り柔らかな自然光で室内を照明することができ、屋内設置設備としてのデザイン性を高めることにより、住宅や様々な施設の照明機器としても好適な照明装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、内側に反射面を有する導光ダクトを、その一側端部を室内、他側端部を屋外に臨ませて建築物の外壁に設置し、導光ダクトの屋外側端部開口から採光した太陽光を導光ダクトの室内側端部から室内へと放光する照明装置であって、前記導光ダクトは、外壁を貫通する通孔内に略水平に配設されていてその屋外側端部を略鉛直状な開口面とするとともに当該開口面を透光板で覆ってなる水平ダクトと、水平ダクトの屋内側端部に接続して室内に延びた室内ダクトを備え、前記室内ダクトはその側面に当該ダクトの軸方向に沿って複数の開口部が形成されているとともに各開口部の内側に反射板が設置されてなり、前記水平ダクトを通して室内ダクトに取り込まれた太陽光を前記各反射板で室内ダクトの側面に向けて反射させ、反射光を前記各開口部からダクトの外側へ放光して室内を照明するように構成されていることを特徴とする。
上記構成からなる照明装置は、屋外側端部から水平ダクト内に取り入れた太陽光を室内側端部から室内ダクト内に進入させ、室内ダクトの内部に設置された複数の反射板で光路を変えて、ダクト側面に形成された複数の開口部からダクトの外側へ放光し、室内を照明するように設けてあるので、ダクトの先端の開口のみから放光する場合と比べて、複数の開口部からの放光により室内の隅々まで明るく照明することができる。
また、室内ダクトの側面に形成された複数の開口部は、恰もダクトの表面に複数の照明光源を設置した如き外観のものとなって、屋内設置機器としての意匠性を高めることができる。さらに、水平ダクトの太陽光の採光面が略鉛直状に設けてあるので、大気中の浮遊物質である塵埃や土砂などが透光板の上面に堆積して曇ることがなく、太陽光の採光量が低下することもなく、採光部をメンテナンスする負担を軽減することができる。
前記構成において、室内ダクトに形成された複数の開口部と反射板は、ダクト側面に形成された略々コ字状の切り込み溝を刻設してなる切り起し片をダクト内側へ所定角度に折り曲げることにより、ダクト側面の切り起し片の陥没部分が開口部、切り起し片の表面が反射板として形成されているとともに、室内ダクトの軸線方向における元端部側に位置する反射板と、先端部側に位置する反射板とで形成位置をずらし又は大きさを変えて形成されていて、元端部側に位置する反射板で反射されなかった太陽光を先端部側に位置する反射板で室内に向けて反射させるように構成することが好ましい。
開口部の内側に隣接配置する反射板はダクトと別体に形成したものを設置してもよいが、ダクト側面に形成された切り込み溝を立ち上げた切り起し片を反射板とすることでダクトの製作コストを抑えることができる。この場合、室内ダクトの導光ダクト側となる元端部から室内側となる先端部側に亘り、ダクト側面に設けた開口部と反射板の形成位置を変え、又は大きさを変えて形成することで室内ダクト内に進入した太陽光をこれら反射板で漏れなく室内に向けて反射させることができ、また、元端部側に位置する反射板の反射面を先端部側に位置する反射板の反射面より小さくすることにより、意匠的に優れ、デザイン的にも斬新で装飾的な照明装置として使用することができる。この場合、ダクト内に配置された各反射板で太陽光を確実に室内に向けて反射せしめるため、反射板の室内ダクトの内側への折り曲げ角度を室内ダクトの軸線方向における元端部側に位置する反射板ほど小さくなるように設けることが好ましい。
反射板となる切り起し片の表面は白色系反射面として形成すれば、眩しい太陽光がそのまま室内に進入することはなく、白色系反射面で反射して室内に拡散した間接照明のような柔らかな自然光により室内をむらなく照明することができる。
前記構成において、水平ダクトと室内ダクトは一体に構成しても、水平ダクトの屋内側端部に接続された内面を反射面とした曲がり継手を介して室内ダクトを接続した構成としてもよい。曲がり継手を介して室内ダクトを水平ダクトに接続する場合、室内ダクトの前面に、曲がり継手の内面と連通していて下り勾配で前方に傾斜した反射面を形成し、曲がり継手の反射光を前記反射面で室内に向けて反射させるように構成することができる。
このように構成すれば、鉛直状に設置した室内ダクトの内部両側面に上下方向に亘って所定の間隔で設けた反射板と、前面に形成した下り勾配で前方に傾斜する反射面とで太陽光を上下方向に亘って万遍なく室内に反射させ、水平ダクトで採光した太陽光を効率良く室内へ放光することができる。
本発明の照明装置は、建築物の北側の外壁に設置されるだけでなく、任意の方位に面した外壁に設置することができ、塵埃や土砂などに覆われて採光量が低下することを防止してメンテナンスの負担を軽減し、長期に亘って太陽光や屋外の明かりを効率よく採光することができるとともに、室内ダクトに形成された複数の開口部からダクト内の採光を漏れなく室内へと放光し、室内を柔らかな自然光で万遍なく照明することが可能である。
本発明の一実施形態の照明装置の各構成部材を展開して示した斜視図である。 図1の照明装置を建築物の外壁に取り付けた状態を示す部分切断側面図である。 図1の照明装置を建築物の外壁に取り付けた状態を示す半断面正面図である。 室内ダクトの他の形態を示した外観図である。 本発明の他の実施形態の照明装置を建築物の外壁に取り付けた状態を示す部分切断側面図である。 従来の一例の照明装置を建築物の外壁に取付けた状態を示す断面図である。 図6の照明装置における採光部から放光部に至る太陽光の反射経路を装置の断面で示した図である。
本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態の照明装置の部材展開斜視図、図2はこの照明装置を建築物の外壁に取り付けた状態を断面で示しており、図中、符号1は照明装置、2は建築物の外壁である。図2において、外壁2を挟んで右側は屋外、左側は室内の空間をそれぞれ示している。
図示した照明装置1は、建築物の北側の外壁2に設置されるだけでなく、任意の方位に面した外壁2に取り付けられるものであり、一側端部を室内、他側端部を屋外に臨ませて外壁2に形成された通孔21内に貫通させて配設される水平ダクト11と、水平ダクト11の室内側の端部に取付けられる曲がり継手12と、曲がり継手12の端部に鉛直向きに取付けられる室内ダクト13とにより構成されている。
水平ダクト11は、鋼板やアルミニウム板などの金属板を折り曲げて角筒状に形成されており、前記外壁2に設けた通孔21内に、その長手軸方向を略水平向きに配置して取り付けてある。水平ダクト11はダクト本体110の内側が反射面として形成されており、外壁2の内側壁2Aから室内側に突出した端部開口に略90°の角度に折れ曲がった曲がり継手12を一体に装着してある。
ダクト本体110の反射面は、反射率が95%以上とするのが望ましく、ダクト本体110の内面に銀メッキを施したり、鏡面加工を施したり、アルミ箔を貼着したりして形成することができる。
曲がり継手12は、鋼板やアルミニウム板などの金属板やプラスチック板を略90°に折り曲げて筒状に形成されている。曲がり継手12は、前記ダクト本体110の室内側端部が挿入される上方継手部120の一端にフランジ部121が形成され、このフランジ部121がビスなどの固定具6で内側壁2Aに固定してあり、その下方継手部123には室内ダクト13を一体に装着してある。曲がり継手12の内面は、前記水平ダクト本体11と同様の反射面が形成してある。
室内ダクト13は、前記水平ダクト11と同様に、鋼板やアルミニウム板などの金属板を折り曲げて適宜な長さの縦長角筒状に形成され、その内側壁2Aに対面する後面はフラットに形成されているとともに、その両側面には、ダクトの中心Oを通る軸線方向に沿って所定の間隔で複数の反射板Mと開口部131とを形成し、その上端を曲がり継手12の端部に接続して室内に鉛直向きに配置して取付けてある。
より詳しくは、各反射板Mと開口部131は、室内ダクト13の側面に軸線方向に沿って所定の間隔で略々コ字状の切り込み溝を刻設してなる複数の切り起し片を形成し、各切り起し片をダクト内側へ、つまり太陽光の入射方向に所定角度α1〜α8で折り曲げ立ち上げることにより、ダクト側面の各切り起し片の陥没部分を開口部131、切り起し片の立ち上がった表面を反射板M1〜M8としたものであり、曲がり継手12の内面で反射し室内ダクト13内へと進入した太陽光を各反射板M1〜M8でこれと隣接する開口部131に向けて反射し、各開口部131から室内ダクト13の外側へ放光するように設けてある。
各反射板M1〜M8の表面は、白色系の樹脂顔料や、白色系の樹脂フィルムで被覆して反射面に形成されているとともに、室内ダクト13の軸線方向における水平ダクト11側である室内ダクト13の元端部側に位置する反射板Mの反射面が室内側であるダクトの先端部側に位置する反射板Mの反射面より小さくなるように形成されている。すなわち、図2に示されるように、反射板M1〜M8を折り曲げてなる各開口部131は各々略同じ高さHに設けてあるものの、その幅Wは曲がり継手12に接続する元端部側が狭く、先端部側を広く設けてあり、これに伴い各開口部131内の反射板M1〜M8の幅を元端部側が狭く、先端部側を広く設けて、先端部側の反射板Mの方が横長となるように形成してある。また、図3に示されるように、各反射板M1〜M8は、その折り曲げ角度α1〜α8を元端部側に位置するものほど小さくなるように形成してある。
このように反射板Mを同一軸線上に設置する場合でも、反射板Mの幅Wの寸法と、折り曲げ角度αを元端部側に位置ほど小さくなるように形成することにより、室内ダクト13の軸線方向における元端部側に位置する反射板Mと先端部側に位置する反射板Mの位置をずらすことができ、元端部側に位置する反射板Mで反射されなかった太陽光を先端部側に位置する反射板Mで室内に漏れなく反射させ、室内への放光効率を高めることができる。
また、室内ダクト13の前面には、曲がり継手12の内面に連通していて、下り勾配で前方に傾斜した白色系の反射面132Mを有するスリット溝132が形成されており、曲がり継手12の傾斜した内側の反射面で反射された太陽光がスリット溝132の傾斜した反射面132Mで反射して室内ダクト13の前方に放光されるように設けてある。室内ダクト13の下端開口部は白色のプラスチック板や曇りガラス板などの透光板133で覆われ、下端開口部からも柔らかな自然光が放光されるように設けてある。
建築物の外壁2を略水平方向に貫通する水平ダクト11は、外側壁2Bから突出する他端部に段差部111を介して拡径筒部112が設けられており、拡径筒部112に内装された保持筒体15と、拡径筒部112に外装された固定部材17によって2枚の透光板14、16が所定間隔を保って固定されている。
保持筒体15は、ダクト本体110と略同径の角筒状で、その内面がダクト本体110と同様な反射面に形成されており、保持筒体15の両端部には外周側に突出した鍔部151が形成されている。室内側の透光板14は、保持筒体15の内側鍔部151とダクト本体110の段差部111との間に介装され、パッキン3を介して段差部111に緊密に固定されている。また、屋外側の透光板16は保持筒体15の外側鍔部151と固定部材17の係止鍔部171との間に介装され、パッキン3を介して係止鍔部171に緊密に固定されている。
保持筒体15と拡径筒部112との間には、グラスウールや発泡剤などの断熱材4が装填されており、結露の発生による金属部材の錆びやカビの発生が防止されている。また、必要に応じて、固定部材17の外周側をグラスウールや発泡剤などの断熱材で覆うようにしてもよい。
固定部材17は角筒状に形成され、その一端部内周側から突出した係止鍔部171が屋外側の透光板16を保持するとともに、他端部外周側から突出して設けられた係止フランジ部172がビスなどの固定具6で外側壁2Bに固定されている。係止フランジ部172の外周縁には段部173が形成されており、該段部173と外側壁2Bとの間に介在させたコーキング材5を介して係止フランジ部172と外側壁2Bとが緊密に接合し、固定具6の外周側がコーキング材5で水密的に覆われている。
このように太陽光を採光する水平ダクト11の屋外側端部の開口面を鉛直面に略沿うように開口させて形成するとともに、この開口端部が透明ガラスや透明プラスチック板などの透光板16で覆われていると、大気中の浮遊物質である塵埃や土砂などが堆積して透光板16が曇ることがなく、永年使用によっても採光量が低減することはない。
また、外壁2から屋外側に露出した水平ダクト11の屋外側端部が所定間隔を保って配置された2枚の透光板14、16で二重に封鎖され、屋外側と室内側とが二重構造となった2枚の透光板で遮断するとともに、この屋外側端部を断熱材で覆うことにより、採光部を覆う透光板16の内面や水平ダクト11の内側に結露が発生することを防ぎ、錆びやカビの発生することを未然に防止することができる。
図4は、室内ダクト13の他の実施形態を示しており、これは室内ダクト13の両側面と前側面の同一軸線上に複数の反射板Mを形成するとともに、各反射板Mを台形状に形成してその大きさと折り曲げ角度を変えたものである。同図に示されるように、反射板Mは、曲がり継手12に接続する室内ダクト13の元端部(上部)側から先端部(下部)側に亘り漸次幅が大きくなるように形成されているとともに、その曲げ角度も元端部側から先端部側に亘り漸次大きくなるように設けてある。
また、図5は、本発明の他の実施形態の照明装置1を示しており、これは水平ダクト11と室内ダクト13を一体に構成し、室内の天井に近い外壁2に水平ダクト11を取付けて室内ダクト13を天井に沿って水平に配置し、室内ダクト13の各開口部131から室内に向けて太陽光が下向きに放光し、また、室内ダクト13の先端部からも天井に沿って横向きに放光されるように設けたものである。ダクト内に取り入れた太陽光を漏れなく室内に放光するため、同一軸線上に配置された各反射板Mの大きさと折り曲げ角度を各々変えてあることは前記形態と同様である。
なお、図示した照明装置の形態及び各構成部材の形態は一例であり、本発明は図示した形態に限定されず、他の適宜な形態に構成可能である。
1 照明装置、11 水平ダクト、110 ダクト本体、12 曲がり継手、121 フランジ部、13 室内ダクト、131 開口部、132 スリット溝、132M 反射面、133 透光板、14 透光板、15 保持筒体、16 透光板、M 反射板、2 外壁、21 通孔、2A 内側壁、2B 外側壁、3 パッキン、4 断熱材

Claims (4)

  1. 内側に反射面を有する導光ダクトを、その一側端部を室内、他側端部を屋外に臨ませて建築物の外壁(2)に設置し、導光ダクトの屋外側端部開口から採光した太陽光を導光ダクトの室内側端部から室内へと放光する照明装置であって、
    前記導光ダクトは、外壁(2)を貫通する通孔(21)内に略水平に配設されていてその屋外側端部を略鉛直状な開口面とするとともに当該開口面を透光板で覆ってなる水平ダクト(11)と、水平ダクト(11)の屋内側端部に接続して室内に延びた室内ダクト(13)を備え、
    前記室内ダクト(13)はその側面に当該ダクトの軸方向に沿って複数の開口部(131)が形成されているとともに各開口部(131)の内側に反射板(M)が設置されてなり、
    前記水平ダクト(11)を通して室内ダクト(13)に取り込まれた太陽光を前記各反射板(M)で室内ダクト(13)の側面に向けて反射させ、反射光を前記各開口部(131)からダクトの外側へ放光して室内を照明するように構成されていることを特徴とする照明装置。
  2. 室内ダクト(13)に形成された複数の開口部(131)と反射板(M)は、ダクト側面に形成された略々コ字状の切り込み溝を刻設してなる切り起し片をダクト内側へ所定角度に折り曲げることにより、ダクト側面の切り起し片の陥没部分が開口部(131)、切り起し片の表面が反射板(M)として形成されているとともに、室内ダクト(13)の軸線方向における元端部側に位置する反射板(M)と、先端部側に位置する反射板(M)とで形成位置をずらし又は大きさを変えて形成されていて、元端部側に位置する反射板(M)で反射されなかった太陽光を先端部側に位置する反射板(M)で室内に向けて反射させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 反射板(M)の室内ダクト(13)の内側への折り曲げ角度を室内ダクト(13)の軸線方向における元端部側に位置する反射板(M)ほど小さくなるように設けたことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 水平ダクト(11)の屋内側端部に接続された内面を反射面とした曲がり継手(12)を介して室内ダクト(13)が接続されているとともに、室内ダクト(13)の前面に、前記曲がり継手(12)の内面と連通していて下り勾配で前方に傾斜した反射面(132M)を形成し、曲がり継手(13)の反射光を前記反射面(132M)で室内に向けて反射させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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