JP2011070140A - 蛍光像取得装置、蛍光像取得方法及び蛍光像取得プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光染色された生体サンプルの像を、画質を劣化させずに取得する。
【解決手段】生体サンプルSPLのターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該プローブとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする励起光を励起光源51から出射させて生体サンプルSPLを含むスライドガラスSG全体の像を暗視野サムネイル画像としてサムネイルカメラ14により撮像することにより、蛍光染色された生体サンプルSPL全体を含む暗視野サムネイル画像を、画質を劣化させずに取得することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は蛍光像取得装置、蛍光像取得方法及び蛍光像取得プログラムに関し、例えば組織切片を観察する分野に適用して好適なものである。
従来、病理学分野で用いられる組織切片等の生体サンプルは、スライドガラスに固定され、所定の染色が施される。一般に、生体サンプルの保管期間が長期間となると、生体サンプル自体の劣化や、生体サンプルに施される染色の褪色等が生じ、生体サンプルに対する顕微鏡での視認性が悪くなるものである。また、生体サンプルは、作成された病院等の施設以外の施設で診断されることもあるが、該生体サンプルの受け渡しは一般に郵送とされ、一定の時間を要するものである。
このような実情等に鑑み、生体サンプルを画像データとして保存する装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−222801公報
ところで、病理診断では、HE(Hematoxylin-Eosin)染色を施した組織切片を用いて、形態学の観点から悪性腫瘍の有無が1次的に判断される。また、悪性腫瘍又は悪性腫瘍に疑わしい部分が発見された場合、蛍光染色を施した組織切片を用いて、分子生物学の観点から悪性腫瘍の有無、種類又は進行度などが2次的に判断される。
このような病理診断では、生体サンプルを一定倍率で拡大した高精細な拡大画像が用いられる。高精細な拡大画像を取得する装置では、例えば、生体サンプルが配されるスライドガラス全体を撮像し、その画像を基に生体サンプルが存在する領域が指定される。そして、その指定された領域を所定の倍率で拡大した画像を連続的に多数取得し、該連続した多数の画像を結合することにより高精細な拡大画像を取得する。
しかしながら、蛍光染色された生体サンプルは未励起状態では無色透明となるものであるため、該蛍光染色された未励起状態の生体サンプルをスライドガラス上で特定することが困難となる。このため生体サンプルの位置が判らないまま高精細な拡大画像を取得しようとすると、該生体サンプルが位置するであろう領域全体を撮像しなくてはならず、データ量が膨大になってしまう。
一方、蛍光染色された生体サンプルを励起させてスライドガラス全体を撮像することが考えられる。しかしながら、生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体は特に褪色に弱い。
従ってこの方法では、スライドガラス全体を撮像する際に生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体の褪色が生じてしまい、スライドガラス全体を撮像した後に取得する高精細な拡大画像では該蛍光体の褪色により画質が劣化してしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、蛍光染色された生体サンプル全体の像を、画質を劣化させずに取得し得る蛍光像取得装置、蛍光像取得方法及び蛍光像取得プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、蛍光像取得装置であって、生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする光を照射する光源と、生体サンプル全体を含む像を撮像する撮像部とを有する。
また本発明は、蛍光像取得方法であって、生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする光を光源から照射させる照射ステップと、生体サンプル全体を含む像を撮像部に撮像させる撮像ステップとを有する。
また本発明は、蛍光像取得プログラムであって、コンピュータに対して、生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする光を光源から照射させる照射ステップと、生体サンプル全体を含む像を撮像部に撮像させる撮像ステップとを実行させる。
これにより、生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体を未励起状態のまま、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体だけを励起状態させるので、生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体の褪色を防止ながら、生体サンプルが配される領域全体の像を取得することができる。
以上のように本発明によれば、生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体を未励起状態のまま、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体だけを励起状態させるので、生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体の褪色を防止ながら、生体サンプルが配される領域全体の像を取得することができ、かくして蛍光染色された生体サンプル全体の像を、画質を劣化させずに取得し得る蛍光像取得装置、蛍光像取得方法及び蛍光像取得プログラムが実現できる。
生体サンプル像取得装置の構成を概略的に示す図である。 サムネイル画像撮像部の構成を概略的に示す図である。 明視野サムネイル画像を示す図である。 暗視野サムネイル画像を示す図である。 データ処理部の構成を示すブロック図である。 生体サンプル像を取得する場合におけるCPUの機能的構成を示すブロック図である。 生体サンプルが含まれる撮像領域の説明に供する略線図である。 生体サンプルに対する領域ごとの画像の取得の説明に供する略線図である。 明視野サムネイル画像撮像部の構成を概略的に示す図である。 暗視野サムネイル画像撮像部の構成を概略的に示す図である。 明視野サムネイル画像撮像部及び暗視野サムネイル画像撮像部を組み合わせたサムネイル画像撮像部の構成を概略的に示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(1)の構成を概略的に示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(1)により撮像された明視野サムネイル画像を示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(2)の構成を概略的に示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(2)により撮像された明視野サムネイル画像を示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(3)の構成を概略的に示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(3)の暗視野照明系の構成を概略的に示す図である。 他の実施の形態における暗視野照明系の構成を概略的に示す図である。 第2の実施の形態における暗視野サムネイル画像(1)を示す略線図である。 第2の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部の構成を概略的に示す図である。 白色光サムネイル画像を示す略線図である。 第2の実施の形態におけるサ暗視野サムネイル画像(2)を示す略線図である。 第2の実施の形態におけるサ暗視野サムネイル画像(3)を示す略線図である。 第2の実施の形態におけるサ暗視野サムネイル画像(4)を示す略線図である。 第2の実施の形態におけるサ暗視野サムネイル画像(5)を示す略線図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(4)の暗視野照明系の構成を概略的に示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(5)の暗視野照明系の構成を概略的に示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(6)の暗視野照明系の構成を概略的に示す図である。 他の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部(7)の暗視野照明系の構成を概略的に示す図である。 光源及びシャッタ制御のタイミングチャートを示す図である。 第2の実施の形態におけるサ暗視野サムネイル画像(6)を示す略線図である。 ノイズを含む暗視野サムネイル画像を示す図である。 カラーフィルタのBayer配列を示す略線図である。 ノイズを除去した暗視野サムネイル画像を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明する。なお、説明は以下の順序とする。
<1.第1の実施の形態>
[1−1.生体サンプル像取得装置の構成]
[1−2.サムネイル画像撮像部の構成]
[1−3.データ処理部の構成]
[1−4.生体サンプル像取得処理の具体的内容]
[1−5.動作及び効果]
[1−6.他の実施の形態]
<2.第2の実施の形態>
[2−1.サムネイル画像撮像部の構成]
[2−2.生体サンプル像取得処理の具体的内容]
[2−3.動作及び効果]
[2−4.他の実施の形態]
<3.第3の実施の形態>
[3−1.CPUの機能的構成]
[3−2.生体サンプル像取得処理の具体的内容]
[3−3.動作及び効果]
[3−4.他の実施の形態]
<1.第1の実施の形態>
[1−1.生体サンプル像取得装置の構成]
図1において、本一実施の形態による生体サンプル像取得装置1を示す。この生体サンプル像取得装置1は、顕微鏡2及びデータ処理部3を含む構成とされる。
顕微鏡2は、生物に関するサンプル(以下、これを生体サンプルとも呼ぶ)SPLが配されるスライドガラスSG全体の像を撮像するサムネイル画像撮像部10、及び生体サンプルSPLの拡大像を撮像する拡大画像撮像部20を有する。顕微鏡2は、その全体が筐体(図示せず)で覆われており、外部からの光を内部に入射させないようになされている。
また顕微鏡2は、スライドガラスSGを保持するスライドホルダ32を平行方向及び直交方向(xyz軸方向)に移動可能なステージ(以下、これを可動ステージとも呼ぶ)31を有する。
顕微鏡2は、明視野モード又は暗視野モードを切り替えて、サムネイル画像撮像部10でスライドガラスSG全体の像を撮像し、拡大画像撮像部20で生体サンプルSPLの拡大像を撮像するようになされている。
生体サンプルSPLは、血液等の結合組織、上皮組織又はそれらの双方の組織などの組織切片又は塗抹細胞を、所定の固定手法によりスライドガラスSGに固定したものであり、該組織切片又は塗抹細胞には必要に応じて染色が施される。この染色には、HE染色、ギムザ染色又はパパニコロウ染色等に代表される一般染色のみならず、FISH(Fluorescence In-Situ Hybridization)や酵素抗体法等の蛍光染色が含まれる。
顕微鏡2は、スライドホルダ32からスライドガラスSGが着脱される際、可動ステージ31によりスライドホルダ32が脱着口(図示せず)付近に位置するスライドガラスローディングポジションSLPに移動される。そしてスライドホルダ32にスライドガラスSGが装着又は離脱される。
スライドホルダ32は、長手方向にスライドガラスSGの長辺よりも短く、また短手方向にスライドガラスSGの短辺とほぼ同一長さで開口されており、略コの字型に形成される。
従ってスライドホルダ32にスライドガラスSGが装着される際、該スライドガラスSGは、長手方向の両端がスライドホルダ32に支持され、該両端がスライドホルダ32とスライドガラス押さえ33とに挟まれるようにして保持される。
サムネイル画像撮像部10は、可動ステージ31の移動に伴ってスライドガラスSGがサムネイル画像撮像ポジションSGPに移動された後、詳しくは後述するように、該スライドガラスSG全体の像を撮像する。なお、図1においては、説明の便宜上、サムネイル画像撮像部10の一部のみを図示している。
拡大画像撮像部20は、明視野フィルタ23と対物レンズ24との間に位置する拡大画像撮像ポジションEGPにスライドガラスSGが可動ステージ31によって移動された後、生体サンプルSPLの拡大像を撮像する。
具体的に拡大画像撮像部20は、明視野モードの場合、白色光源21から出射された光を反射ミラー22で反射させた後、明視野フィルタ23を介して、スライドホルダ32の一面側から生体サンプルSPLにその光を照射させる。
拡大画像撮像部20は、この光で得られる生体サンプルSPL部位の像を、スライドホルダ32の他方の面側に設けられた対物レンズ24及び結像レンズ25によって所定の倍率に拡大する。そして拡大画像撮像部20は、これら対物レンズ24及び結像レンズ25により拡大される像を、撮像素子26の撮像面に結像するようになされている。
因みに、拡大画像撮像部20は、明視野モードの場合、ダイクロイックミラー29及びエミッションフィルタ30を対物レンズ24及び結像レンズ25の間の光路から外せるようになされている。
データ処理部3は、明視野モードでは白色光源21を駆動させ、撮像素子26を用いて明視野状態における生体サンプルSPLの像を明視野拡大画像として取得し、これを所定形式のデータ(以下、これを明視野拡大画像データとも呼ぶ)として保存する。
一方、拡大画像撮像部20は、暗視野モードの場合、例えば水銀ランプでなる励起光源27から光を照射させ、該光のうちの蛍光染色に対する励起波長のみを励起フィルタ28で透過させる。
励起フィルタ28を透過した光(以下、これを励起光とも呼ぶ)は、対物レンズ24及び結像レンズ25間に設けられるダイクロイックミラー29で反射されて対物レンズ24に到達する。そして拡大画像撮像部20は、この励起光を、対物レンズ24によってスライドガラスSGに配される生体サンプルSPLに集光する。
生体サンプルSPLに蛍光染色が施されていた場合、励起光により蛍光体が発光し、該発光によって得られる光(以下、これを発色光とも呼ぶ)は対物レンズ24を介してダイクロイックミラー29を透過する。そしてこの発色光は、ダイクロイックミラー29及び結像レンズ25間に設けられるエミッションフィルタ30を介して、該結像レンズ25に到達する。
拡大画像撮像部20は、発色光の像を対物レンズ24及び結像レンズ25によって拡大し、該発色光以外の光(以下、これを外光とも呼ぶ)をエミッションフィルタ30によって吸収する。そして拡大画像撮像部20は、外光が喪失された発色光の像を撮像素子26の撮像面に結像するようになされている。
データ処理部3は、暗視野モードでは励起光源27を駆動させ、撮像素子26を用いて暗視野状態における生体サンプルSPLの像を暗視野拡大画像として取得し、これを所定形式のデータ(以下、これを暗視野拡大画像データとも呼ぶ)として保存する。
このようにこの生体サンプル像取得装置1は、スライドガラスSGに配される生体サンプルSPLを、明視野拡大画像データ及び暗視野拡大画像データとして保存することができるようになされている。
従ってこの生体サンプル像取得装置1は、スライドガラスSG自体を保存する場合に比して、固定や染色等の状態を劣化させることなく長期にわたって一般染色又は蛍光染色された生体サンプルSPLを保存することが可能である。
[1−2.サムネイル画像撮像部の構成]
サムネイル画像撮像部10は、図2に示すように、明視野照明系11、暗視野照明系12、ラベル照明系13及びサムネイルカメラ14を含む構成とされる。
サムネイル画像撮像部10は、明視野照明系11及びサムネイルカメラ14間に位置するサムネイル画像撮像ポジションSEPにスライドガラスSGが可動ステージ31により移動された後、スライドガラスSG全体を撮像する。
サムネイル画像撮像部10は、明視野モードの場合、明視野照明系11から光を照射する。この明視野照明系11は、スライドガラスSGを挟んでサムネイルカメラ14とは反対面側に設けられ、該生体サンプルSPLに対して照明光を照射する。
より具体的に明視野照明系11は、その上面が拡散板41でなる中空の略直方体でなる照明ボックス42の内部側面に白色LED43が設けられる。この白色LED43から出射された光は、照明ボックス42の内部空間を反射して拡散板41に到達すると、該拡散板41によって拡散されて略均一な光としてスライドガラスSG側に出射され、スライドガラスSGの全面を照射する。
ラベル照明系13は、スライドガラスSGの一端側に付され、付帯情報や該付帯情報を示すバーコードが記載されたラベルLBに対して光を照射する。この付帯情報は、スライドガラスSGの標本番号、生体サンプルSPLの採取者氏名、採取者性別、採取者年齢、採取日付、染色方法等の付帯情報が記録される。
サムネイルカメラ14は、スライドラスSG全体を撮像できる所定の画角θに設定されている。サムネイルカメラ14は、生体サンプルSPLが一般染色されている場合、生体サンプルSPL、ラベルLBを含むスライドラスSG全体の像を、サムネイルカメラ14の撮像面に結像するようになされている。
データ処理部3は、明視野モードでは明視野照明系11を駆動させる。そしてデータ処理部3は、サムネイルカメラ14を用いて明視野状態におけるスライドガラスSG全体の像を明視野サムネイル画像として取得し、これを所定形式のデータ(以下、これを明視野サムネイル画像データとも呼ぶ)として保存する。
ここで生体サンプルSPLが一般染色であるHE染色された場合の明視野サムネイル画像の生体サンプルSPL部分を一例として図3に示す。
このようにサムネイル画像撮像部10は、HE染色された生体サンプルSPLの外形形状が明確に認識し得る明視野サムネイル画像を撮像することができる。
ところで、蛍光染色された生体サンプルSPLは、未励起状態ではほぼ透明であり、明視野モードで撮像された場合、その像に移ることはない。
ここで、蛍光染色された生体サンプルSPLの一例を挙げる。乳腺組織におけるHER2(Human Epithelial growth factor Receptor type 2)蛋白質の有無の判断には、例えばabbott社のHER−2DNAプローブキットのPathVysionが試薬として生体サンプルSPLに対して染色される。
この試薬は、HER2蛋白質をコードするHER2/neu遺伝子、及び17番染色体のセントロメア領域のアルファサテライトDNA配列にそれぞれハイブリダイセーションするプローブが含まれる。
そして生体サンプルSPLに対してプローブを励起させるための励起光が照射されると、該プローブが励起されて蛍光を発する。このときHER2/neu遺伝子及びアルファサテライトDNA配列にそれぞれハイブリダイセーションするプローブがそれぞれ異なる波長の蛍光を発する。
そして分子診断においては、細胞核内のHER2/neu遺伝子及びアルファサテライトDNA配列の数の比に基づいて、HER2/neu遺伝子の増加の判断がなされる。
そこで生体サンプルSPLには、細胞核内のHER2/neu遺伝子及びアルファサテライトDNA配列の数を判断するために、細胞核を染色するための試薬であるDAPI(4’,6-diamidino-2-pheylindole)がPathVysionに加えて染色される。
このDAPI試薬は、HER2/neu遺伝子及びアルファサテライトDNA配列にそれぞれハイブリダイセーションするプローブとは異なる波長でなる約365[nm]の光により励起される。
そこで、サムネイル画像撮像部10は、暗視野モードの場合、スライドガラスSGに対してサムネイルカメラ14と同一面側に設けられた暗視野照明系12の励起光源51から波長約365[nm]の光を出射させる。
励起光源51から出射された光は、集光レンズ52により平行光に変換され、励起フィルタ62を介して生体サンプルSPLが配されるべき領域に励起光として照射される。因みに生体サンプルSPLが配されるべき領域とは、例えばスライドガラスSG上の生体サンプルSPLを該スライドガラスSGと共に挟むカバーガラスCGが存在する領域である。
この励起光源51は、サムネイルカメラ14の光軸に対して、該サムネイルカメラ14の画角θの半分より大きな傾斜角度で、生体サンプルSPLが配されるべき領域に対して波長約365[nm]の光を照射する。
また励起光源51は、拡散板41において励起光がサムネイルカメラ14の撮像範囲外を照射するようになされている。
サムネイルカメラ14は、生体サンプルSPLが蛍光染色されている場合、励起光源51から出射される光により生体サンプルSPL部分のDAPIが励起されて蛍光を発したスライドラスSG全体の像を、サムネイルカメラ14の撮像面に結像するようになされている。
データ処理部3は、暗視野モードでは暗視野照明系12を駆動させる。そしてデータ処理部3は、サムネイルカメラ14を用いて暗視野状態におけるスライドガラスSG全体の像を暗視野サムネイル画像として取得し、これを所定形式のデータ(以下、これを暗視野サムネイル画像データとも呼ぶ)として保存する。
ここで生体サンプルSPLが蛍光染色としてHER−2DNAプローブキットのPathVysion及びDAPI染色された場合の暗視野サムネイル画像の生体サンプルSPLが配されるべき領域部分を一例として図4に示す。
このようにサムネイル画像撮像部10は、DAPI染色された生体サンプルSPLの外形形状が明確に認識し得る暗視野サムネイル画像を撮像することができる。
[1−3.データ処理部の構成]
次に、データ処理部3の構成について説明する。このデータ処理部3は、図5に示すように、制御を司るCPU(Central Processing Unit)61に対して各種ハードウェアを接続することにより構成される。
具体的にはROM(Read Only Memory)62、CPU61のワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)63、ユーザの操作に応じた命令を入力する操作入力部64、インターフェイス部65、表示部66及び記憶部67がバス68を介して接続される。
ROM62には、各種の処理を実行するためのプログラムが格納される。インターフェイス部65には、顕微鏡2(図1)が接続される。
表示部66には、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等が適用される。また記憶部67には、HD(Hard Disk)に代表される磁気ディスクもしくは半導体メモリ又は光ディスク等が適用される。USB(Universal Serial Bus)メモリやCF(Compact Flash)メモリ等のように可搬型メモリが適用されてもよい。
CPU61は、ROM62に格納される複数のプログラムのうち、操作入力部64から与えられる命令に対応するプログラムをRAM63に展開し、該展開したプログラムにしたがって、表示部66及び記憶部67を適宜制御する。
またCPU61は、展開したプログラムにしたがって、インターフェイス部65を介して顕微鏡2の各部を適宜制御するようになされている。
[1−4.生体サンプル像取得処理の具体的内容]
CPU61は、生体サンプルSPLの像の取得命令を操作入力部64から受けた場合、該取得命令に対応するプログラムをRAM63に展開する。
CPU61は、生体サンプルSPLの像の取得命令に対応するプログラムに従って、図6に示すように、ステージ移動制御部71、光源制御部72、サムネイル画像取得部73、領域指定部74、拡大画像取得部75及びデータ記録部76として機能する。
ステージ移動制御部71は、スライドガラスSGがサムネイル画像撮像ポジションSGPに位置するよう可動ステージ31を移動させる。
光源制御部72は、例えば操作入力部64の操作に応じて明視野モードが選択された場合、明視野照射するようサムネイル画像撮像部10の明視野照明系11及びラベル照明系13を駆動させる。
サムネイル画像取得部73は、サムネイルカメラ14を用いて明視野サムネイル画像を撮像させ、これを明視野サムネイル画像データとして取得する。
領域指定部74は、サムネイル画像取得部73により取得された明視野サムネイル画像データから生体サンプルSPLの輪郭を抽出する輪郭抽出処理を施す。この輪郭抽出処理は、例えば生体サンプルSPLと他の領域とを区別するための2値化処理、及び該2値化処理が施された生体サンプルSPLの外形を抽出するための外形抽出処理などである。
そして領域指定部74は、図7に示すように、輪郭抽出処理を施したことにより得られる生体サンプルSPLが含まれ、その面積が最小となるような矩形状のサンプル領域PRを指定する。
続いてステージ移動制御部71は、スライドガラスSGが拡大画像撮像ポジションEGPに位置するよう可動ステージ31を移動させる。光源制御部72は、拡大画像撮像部20の白色光源21を駆動する。
拡大画像取得部75は、図8に示すように、拡大画像撮像部20の対物レンズ24及び結像レンズ25の拡大倍率に合わせて領域指定部74によって指定されたサンプル領域PRを複数の撮像領域ARに分割する。なお、この図8では、撮像領域ARが重ならない態様となっているが、隣接する領域の一部が重なる態様であってもよい。
拡大画像取得部75は、撮像素子26によって撮像される部位が撮像領域ARとなるよう可動ステージ31を順次移動させて、該部位を撮像素子26に撮像させ、この結果得られる各部位の像を連結して明視野拡大画像を生成する。
データ記録部76は、拡大画像取得部75により生成された明視野拡大画像に対応する明視野拡大画像データを生成し、これを記憶部67に記録する。
またデータ記録部76は、サムネイル画像取得部73によって取得された明視野サムネイル画像データに映し出されたラベルLBから付帯情報を読み取って明視野拡大画像データに関連付けて記憶部67に記録する。
一方、ステージ移動制御部71は、例えば操作入力部64の操作に応じて暗視野モードが選択された場合、スライドガラスSGがサムネイル画像撮像ポジションSGPに位置するよう可動ステージ31を移動させる。光源制御部72は、暗視野照射するようサムネイル画像撮像部10の暗視野照明系12を駆動させる。
サムネイル画像取得部73は、サムネイルカメラ14を用いて暗視野サムネイル画像を撮像させ、これを暗視野サムネイル画像データとして取得する。
領域指定部74は、サムネイル画像取得部73により取得された暗視野サムネイル画像データに対して輪郭抽出処理を施し、この結果得られる生体サンプルSPLが含まれ、その面積が最小となるような矩形状のサンプル領域PRを指定する。
続いてステージ移動制御部71は、スライドガラスSGが拡大画像撮像ポジションEGPに位置するよう可動ステージ31を移動させる。光源制御部72は、拡大画像撮像部20の励起光源27を駆動させる。
拡大画像取得部75は、領域指定部74によって指定されたサンプル領域PRを複数の撮像領域ARに分割する。そして拡大画像取得部75は、撮像素子26によって撮像される部位が撮像領域ARとなるよう可動ステージ31を順次移動させて、該部位を撮像素子26に撮像させ、この結果得られる各部位の像を連結して暗視野拡大画像を生成する。
データ記録部76は、拡大画像取得部75により生成された暗視野拡大画像に対応する暗視野拡大画像データを生成し、これを記憶部67に記録する。
またデータ記録部76は、サムネイル画像取得部73によって取得された暗視野サムネイル画像データを暗視野拡大画像データに関連付けて記憶部67に記録する。さらにデータ記録部76は、暗視野拡大画像データに対応する明視野拡大画像データが記憶部67に記憶されている場合、該明視野拡大画像データに暗視野拡大画像データを関連付ける。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において生体サンプル像取得装置1は、暗視野モードにおいて、生体サンプルSPLのターゲットに標識される蛍光体(プローブ)に対して未励起状態とし、該プローブとの対照に標識される蛍光体(DAPI)に対して励起状態とする励起光を励起光源51から出射する。
そして生体サンプル像取得装置1は、励起光源51から励起光を出射させている状態で、生体サンプルSPLを含むスライドガラスSG全体の像を暗視野サムネイル画像としてサムネイルカメラ14により撮像する。
これにより生体サンプル像取得装置1では、生体サンプルSPL部分の蛍光体が蛍光を発した暗視野サムネイル画像(図4)を取得することになる。従って生体サンプル像取得装置1は、未励起状態では透明である蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を明確に認識できる暗視野サムネイル画像を取得することができる。
このとき生体サンプル像取得装置1は、ターゲットとの対照に標識される蛍光体(DAPI)だけを励起するので、ターゲットに標識される蛍光体(プローブ)を励起することなく、該蛍光体の褪色を防止することができる。
ここターゲットとの対照に標識される蛍光体(DAPI)は、ターゲットに標識される蛍光体(プローブ)と比較して褪色に強い。従って生体サンプル像取得装置1は、暗視野サムネイル画像を取得する際に、ターゲットとの対照に標識される蛍光体(DAPI)を励起させても該蛍光体の褪色はほとんど起こらない。
このため生体サンプル像取得装置1は、ターゲットに標識される蛍光体(プローブ)の褪色を全く起こさず、またターゲットとの対照に標識される蛍光体(DAPI)の褪色を殆ど起こすことなく暗視野サムネイル画像を取得することができる。
従って生体サンプル像取得装置1は、蛍光染色された生体サンプルSPL全体を含む暗視野サムネイル画像を、画質を劣化させずに取得することができる。
また生体サンプル像取得装置1は、暗視野サムネイル画像データに対して輪郭抽出処理を施し、この結果得られる生体サンプルSPLが含まれ、その面積が最小となるような矩形状のサンプル領域PRを指定する。
生体サンプル像取得装置1は、暗視野サムネイル画像データに対して指定したサンプル領域PRの暗視野拡大画像を撮像する。これにより生体サンプル像取得装置1は、生体サンプルSPLが全て含まれ、かつ生体サンプルSPLが含まれない領域を最小とした暗視野拡大画像を取得することができ、そのデータ量を大幅に削減することができる。
ところで生体サンプル像取得装置1は、サムネイル画像撮像部10に代えて、図2との対応部分に同一符号を付した図9及び図10に示すように、明視野サムネイル画像撮像部80及び暗視野サムネイル画像撮像部90を設ける構成を適用できる。
明視野サムネイル画像撮像部80及び暗視野サムネイル画像撮像部90は、それぞれ異なるサムネイルカメラ81及び91が設けられ、顕微鏡2の異なる所定位置に配置される。そして明視野サムネイル画像撮像部80及び暗視野サムネイル画像撮像部90は、それぞれスライドガラスSGが可動ステージ31により所定の撮像位置に移動された場合、明視野サムネイル画像及び暗視野サムネイル画像を撮像するようになされている。
しかしながら明視野サムネイル画像撮像部80及び暗視野サムネイル画像撮像部90を設ける構成では、異なる所定位置に配置されるために顕微鏡2が大型化してしまう。またサムネイルカメラ81及び91がそれぞれ設けられているため、部品点数が増加すると共に、構造が複雑になってしまう。
そこで、明視野サムネイル画像撮像部80及び暗視野サムネイル画像撮像部90を単に組み合わせた構成として図11に示すサムネイル画像撮像部100が考えられる。このサムネイル画像撮像部100は、励起光源51から出射された励起光が拡散板41においてサムネイルカメラ14の撮像範囲に入るように設けられることになる。
このサムネイル画像撮像部100では、暗視野モードにおいて、励起光源51から出射された励起光が拡散板41に照射し、該拡散板41によってサムネイルカメラ14の方向に拡散された励起光が照射される。
サムネイルカメラ14は、暗視野モードにおいて暗視野サムネイル画像を撮像すると、該暗視野サムネイル画像に拡散板41によって拡散された励起光が写るため、暗視野サムネイル画像の品質劣化を生じさせることになる。
また拡散板41が、例えば乳白色のアクリル材などの有機材料により構成されている場合、該拡散板41が励起光によって励起されて蛍光を発することがある。このような場合にも、暗視野サムネイル画像の品質劣化を生じさせることになる。
これに対して本発明のサムネイル画像撮像部10は、励起光源51が、サムネイルカメラ14の光軸に対して、該サムネイルカメラ14の画角θの半分より大きな傾斜角度で励起光を生体サンプルSPLに照射する。また励起光源51は、拡散板41において励起光がサムネイルカメラ14の撮像範囲外を照射するようになされている。
従って生体サンプル像取得装置1は、暗視野モードにおいて、励起光源51から出射された励起光が拡散板41によって拡散されたとしてもサムネイルカメラ14の撮像範囲に入ることがないので、暗視野サムネイル画像の品質劣化を生じさせることがない。
以上の構成によれば、生体サンプルSPLのターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする励起光を励起光源51から出射させて生体サンプルSPLを含むスライドガラスSG全体の像を暗視野サムネイル画像としてサムネイルカメラ14により撮像する。
これにより生体サンプル像取得装置1では、蛍光染色された生体サンプルSPL全体を含む暗視野サムネイル画像(図4)を、画質を劣化させずに取得することができる。
[1−6.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、サムネイル画像撮像部10に明視野照明系11及び暗視野照明系12が設けられるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、暗視野照明系12だけが設けられるようにしてもよい。
また上述した実施の形態においては、生体サンプル像取得装置1においてサムネイル画像を撮像する部としてサムネイル画像撮像部10を用いるようにした場合について述べた。しかしながらサムネイル画像撮像部はこれに限定されるものではない。
一例として、図2との対応部分に同一符号を付した図12に示すように、サムネイル画像撮像部10に代えてサムネイル画像撮像部110を適用するようにしてもよい。
サムネイル画像撮像部110では、サムネイル画像撮像部10と同様に、明視野照明系11がサムネイルカメラ14とはスライドガラスSGを挟んで反対面側に設けられる。またサムネイル画像撮像部110では、ラベル照明系13がサムネイルカメラ14とスライドガラスSGの同一面側に設けられる。
一方サムネイル画像撮像部110では、暗視野照明系111がスライドガラスSGに対してサムネイルカメラ14とは反対面側に設けられる。すなわち暗視野照明系111と明視野照明系11は、スライドガラスSGの同一面側に設けられる。
励起光源112は、暗視野モードにおいて、サムネイルカメラ14の光軸に対して、該サムネイルカメラ14の画角θの半分より大きな傾斜角度で生体サンプルSPLが配されるべき領域に対して波長約365[nm]の光を出射する。また励起光源112は、出射した光が直接サムネイルカメラ14の撮像面を照射しない位置に設けられる。
励起光源112から出射された光は、集光レンズ113により平行光に変換され、励起フィルタ114を介して生体サンプルSPLに励起光として照射される。
サムネイルカメラ14は、生体サンプルSPLを含むスライドガラスSG全体を撮像する。このとき励起光源112から照射された励起光が、拡散板41に照射されることなく、またサムネイルカメラ14の撮像面に照射されることもない。従ってサムネイル画像撮像部110は、画質を劣化させることなく暗視野サムネイル画像を撮像することができる。
ここで生体サンプルSPLが蛍光染色としてHER−2DNAプローブキットのPathVysion及びDAPI染色された場合の暗視野サムネイル画像の生体サンプルSPLが配されるべき領域部分を一例として図13に示す。
このようにサムネイル画像撮像部110は、サムネイル画像撮像部10と同様に、DAPI染色された生体サンプルSPLの外形形状が明確に認識し得る暗視野サムネイル画像を撮像することができる。
別例として、図2との対応部分に同一符号を付した図14に示すように、サムネイル画像撮像部10に代えてサムネイル画像撮像部120を適用するようにしてもよい。因みに明視野照明系11は便宜上省略している。
サムネイル画像撮像部120では、サムネイル画像撮像部10と同様に、明視野照明系11がサムネイルカメラ14とスライドガラスSGを挟んで反対面側に設けられる。またサムネイル画像撮像部120では、ラベル照明系13がサムネイルカメラ14とスライドガラスSGの同一面側に設けられる。
一方サムネイル画像撮像部120では、暗視野照明系121がスライドガラスSGの側面側に設けられる。
励起光源122は、暗視野モードにおいて、スライドガラスSGの側面に対して波長約365[nm]の光を出射する。励起光源122から出射された光は、集光レンズ123により平行光に変換され、励起フィルタ124を介して集光レンズ125により集光されてスライドガラスSGの側面から該スライドガラスSG内に入射する。
スライドガラスSG内に入射された光は、スライドガラスSGの上面及び下面にて反射を繰り返ながら内部方向へ導かれ、生体サンプルSPLに励起光として照射される。
サムネイルカメラ14は、生体サンプルSPLを含むスライドガラスSG全体を撮像する。このとき励起光源122から照射された励起光が、拡散板41に照射されることなく、またサムネイルカメラ14の撮像面に照射されることもない。従ってサムネイル画像撮像部120は、画質を劣化させることなく暗視野サムネイル画像を撮像することができる。
ここで生体サンプルSPLが蛍光染色としてHER−2DNAプローブキットのPathVysion及びDAPI染色された場合の暗視野サムネイル画像の生体サンプルSPLが配されるべき領域部分を一例として図15に示す。
このようにサムネイル画像撮像部120は、サムネイル画像撮像部10、110と同様に、DAPI染色された生体サンプルSPLの外形形状が明確に認識し得る暗視野サムネイル画像を撮像することができる。
因みにサムネイル画像撮像部120を適用する場合、例えばスライドホルダ32及びスライド押さえ33の暗視野照明系121側一部を開口させることにより、励起光源122から出射された光をスライドガラスSGに導くようにする。
また別例として、図2との対応部分に同一符号を付した図16に示すように、サムネイル画像撮像部10及びスライドホルダ32に代えてサムネイル画像撮像部130を適用するようにしてもよい。
サムネイル画像撮像部130では、サムネイル画像撮像部10と同様に、明視野照明系11がサムネイルカメラ14とスライドガラスSGを挟んで反対面側に設けられる。またサムネイル画像撮像部130では、ラベル照明系13がサムネイルカメラ14とスライドガラスSGの同一面側に設けられる。
一方、サムネイル画像撮像部130では、図17(A)及び(B)にその詳細を示すように、スライドホルダ131におけるスライドガラスSGの一端側に、その側面が反射率の高い金属でなる空間131Aが設ける。このスライドホルダ131は、空間131Aの上部が長方形状に開口されている。
そしてサムネイル画像撮像部130は、スライドホルダ131の空間131A内に一辺が約6[mm]のLEDでなる励起光源132が設けられる。
スライドホルダ131は、スライドガラスSGが配置される際、該スライドガラスSGがスライドガラス当接面131B及び131Cに当接されて固定される。このときスライドホルダ131では、スライドガラスSGとの間で幅が約2[mm]の立方体形状の空間131Dが形成される。
そしてスライドホルダ131にスライドガラスSGが固定されると、該スライドホルダ131及びスライドガラスSGの一端側を覆うようにスライド押さえ133が配される。このスライド押さえ133は、例えば黒色をしたアルミニウムの陽極酸化皮膜で形成されており、光の反射を防止するようになされている。
励起光源132は、暗視野モードにおいて、スライドガラスSGの側面に対して波長約365[nm]の光を出射する。励起光源132から出射された光は、直接又は空間131A及び131Dの側面で反射されてスライドガラスSGの側面から該スライドガラスSG内に入射する。
スライドガラスSG内に入射された光は、スライドガラスSGの上面及び下面にて反射を繰り返ながら内部方向へ導かれ、生体サンプルSPLに励起光として照射される。
サムネイルカメラ14は、生体サンプルSPLを含むスライドガラスSG全体を撮像する。このとき励起光源132から照射された励起光が、拡散板41に照射されることなく、またサムネイルカメラ14の撮像面に照射されることもない。従ってサムネイル画像撮像部130は、画質を劣化させることなく暗視野サムネイル画像を撮像することができる。
このようにサムネイル画像撮像部130は、サムネイル画像撮像部10、110、120と同様に、DAPI染色された生体サンプルSPLの外形形状が明確に認識し得る暗視野サムネイル画像を撮像することができる。
またサムネイル画像撮像部130は、励起光源132をスライドホルダ131内に設けるようにしたことにより、サムネイル画像撮像部10、110及び120のように暗視野照明系121をスライドホルダ32とは別体で設ける場合と比して、装置全体を小型化することができる。
なお、サムネイル画像撮像部130は、図17との対応部分に同一符号を付した図18に示すように、空間131Aにおける励起光源132の光出射側に、該励起光源132から出射された光の波長域を制限するエミッションフィルタ135を設けるようにしてもよい。
さらに上述した実施の形態においては、サムネイルカメラ14とスライドガラスSGとの間に何も設けていない場合について述べたが、本発明はこれに限らず、波長365[nm]の光をカットするエミッションフィルタを設けるようにしてもよい。
さらに上述した実施の形態においては、ターゲットに標識される蛍光体として細胞核内のHER2/neu遺伝子及びアルファサテライトDNA配列にハイブリダイゼーションするabbott社のHER−2DNAプローブキットのPathVysionを適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、生体サンプルSPLの特定の遺伝子、細胞等を標識する蛍光体であればよい。
さらに上述した実施の形態においては、ターゲットとの対照に標識される蛍光体としてDAPIを用いるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、生体サンプルSPLの外形形状がわかるような蛍光体であればよい。
さらに上述した実施の形態においては、CPU61がROM62に格納されているプログラムに従い、上述した生体サンプル像取得処理を行うようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、記憶媒体からインストールしたり、インターネットからダウンロードしたプログラムに従って上述した生体サンプル像取得処理を行うようにしても良い。またその他種々のルートによってインストールしたプログラムに従って上述した生体サンプル像取得処理を行うようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、光源として励起光源51、撮像部としてサムネイルカメラ14が設けられるようにした場合について述べた。しかしながら本発明は、その他種々の構成でなる光源、撮像部を設けるようにしても良い。
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態においては暗視野サムネイル画像の取得について説明し、明視野サムネイル画像、明視野拡大画像及び暗視野拡大画像の取得については第1の実施の形態と同様であるためその説明を省略する。
ところで第1の実施の形態における生体サンプル像取得装置1により暗視野モードでスライドガラスSG全体の暗視野サムネイル画像を撮像した場合、生体サンプルSPL部分のDAPIが励起されて発光した暗視野サムネイル画像が取得される。
従ってこのような場合、図19に示すような暗視野サムネイル画像DSP1が取得されるので、該暗視野サムネイル画像DSP1では、蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を明確に認識し得るが、ラベルLBの記載内容を認識することができない。
第2の実施の形態においては、暗視野サムネイル画像において蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を認識し得ると共に、ラベルLBの記載内容も認識し得る暗視野サムネイル画像を取得する。
[2−1.サムネイル画像撮像部の構成]
第2の実施の形態においては、全体として生体サンプル像取得装置200(図1)の構成でなり、第1の実施の形態におけるサムネイル画像撮像部10に代えて、図2との対応部分に同一符号を付した図20に示すサムネイル画像撮像部210が設けられる。ここで図20においては明視野照明系を省略するが、例えばサムネイル画像撮像部10における明視野照明系11などが適応できる。
サムネイル画像撮像部210は、暗視野モードにおいて、生体サンプルSPLが配されるべき領域に対してDAPIの励起波長である励起光を照射する暗視野照明系12、及びスライドガラスSG全体に白色光を照射する白色照明系211が設けられる。サムネイルカメラ14、暗視野照明系12及び白色照明系211は、スライドガラスSGの同一平面側に設けられる。
白色照明系211は、白色LED212及び集光レンズ213により構成されており、白色LED212から出射された白色光を集光レンズ213により略平行光に変換してスライドガラスSG全体に照射する。
[2−2.生体サンプル像取得処理の具体的内容]
CPU61(図5)は、生体サンプルSPLの像の取得命令を操作入力部64から受けた場合、該取得命令に対応するプログラムをRAM63に展開する。
CPU61は、生体サンプルSPLの像の取得命令に対応するプログラムに従って、図6に示したように、ステージ移動制御部71、光源制御部72、サムネイル画像取得部73、領域指定部74、拡大画像取得部75及びデータ記録部76として機能する。
光源制御部72は、暗視野モードが選択されると、暗視野照明系12の励起光源51を駆動させる。サムネイル画像取得部73は、暗視野照明系12の励起光源51から出射された励起光が照射している状態で、サムネイルカメラ14を用いてスライドガラスSG全体を撮像させ、これを励起光サムネイル画像ESP(図19)として取得する。
また光源制御部72は、励起光源51の駆動を終了させ、白色照明系211の白色LED212を駆動させる。サムネイル画像取得部73は、白色照明系211の白色LED212から白色光が照射している状態で、サムネイルカメラ14を用いてスライドガラスSG全体を撮像させ、図21に示すような白色光サムネイル画像WSPとして取得する。なお明視野では生体サンプルSPLは透明なため、白色光サムネイル画像WSPにおいてその像が写ることはないが、図21において説明の便宜上、破線で生体サンプルSPLの輪郭を示す。
このようにして取得された励起光サムネイル画像ESPは、生体サンプルSPLの外形形状を明確に認識し得るが、ラベルLBの記載内容が認識することができない。一方、白色光サムネイル画像WSPは、生体サンプルSPLの外形形状を認識できないが、ラベルLBの記載内容が認識することができる。
サムネイル画像取得部73は、図22に示すように、取得した励起光サムネイル画像ESP及び白色光サムネイル画像ESPを例えば上下方向に並べた暗視野サムネイル画像DSP2を生成し、これを暗視野サムネイル画像データとして記憶部67に記憶する。
これにより暗視野サムネイル画像DSP2は、暗視野により撮像された励起光サムネイル画像ESP部分で、蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を認識させることができる。これと共に、明視野により撮像された白色光サムネイル画像WSP部分でラベルLBの記載内容を認識させることができる。
[2−3.動作及び効果]
以上の構成において生体サンプル像取得装置200は、生体サンプルSPLのターゲットに標識される蛍光体(プローブ)に対して未励起状態とし、該プローブとの対照に標識される蛍光体(DAPI)に対して励起状態とする励起光を励起光源51から出射する。
生体サンプル像取得装置200は、励起光源51から励起光をスライドガラスSG全体に照射している状態で、生体サンプルSPLを含むスライドガラスSG全体をサムネイルカメラ14により撮像して励起光サムネイル画像ESPとして取得する。
また生体サンプル像取得装置200は、スライドガラスSGの一端側に配され、該生体サンプルSPLに関する付帯情報が付与された領域であるラベルLBを含むスライドガラスSG全体に対して白色光を白色LED212により照射する。
生体サンプル像取得装置200は、白色LED212から白色光をスライドガラスSG全体に照射している状態で、ラベルLBを含むスライドガラスSG全体をサムネイルカメラ14により撮像して白色光サムネイル画像WSPとして取得する。
生体サンプル像取得装置200は、励起光サムネイル画像ESPの少なくとも生体サンプルSPLが配されるべき領域部分と、白色光サムネイル画像WSPの少なくともラベルLB部分とからなる暗視野サムネイル画像を生成するようにした。
これにより生体サンプル像取得装置200は、励起光サムネイル画像ESPで蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を認識することができると共に、明視野により撮像された白色光サムネイル画像WSPでラベルLBの記載内容を認識することができる。
また生体サンプル像取得装置200は、白色LED212から白色光を照射している状態で、ラベルLBを含むスライドガラスSG全体の像を白色光サムネイル画像WSPとして取得する。これにより生体サンプル像取得装置200は、スライドガラスSGに油性ペンなどで医師などにより記入されたマークや記号なども同時に記録しておけるので、暗視野サムネイル画像を用いて該医師などが検索する際の目印として容易に識別させることができる。
以上の構成によれば、ターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする励起光を励起光源51から出射して生体サンプルSPLを含むスライドガラスSG全体の像を取得する。
またスライドガラスSGの一端側に配され、該生体サンプルSPLに関する付帯情報が付与された領域であるラベルLBを含むスライドガラスSG全体に対して白色光を白色LED212から照射してラベルLBを含むスライドガラスSG全体の像を取得する。
これにより生体サンプル像取得装置200では、生体サンプルSPLの外形形状を認識し得ると共に、ラベルLBの記載内容を認識し得る暗視野サムネイル画像を取得することができる。
[2−4.他の実施の形態]
なお上述した第2の実施の形態においては、暗視野により撮像された励起光サムネイル画像ESPと明視野により撮像された白色光サムネイル画像WSPとを結合して暗視野サムネイル画像DSP2を生成するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らない。
一例としてサムネイル画像取得部73は、図23(A)に示すように、光源制御部72により励起光源51が駆動されている状態で、励起光サムネイル画像ESPを取得する。またサムネイル画像取得部73は、図23(B)に示すように、光源制御部72により白色LED212が駆動されている状態で白色光サムネイル画像WSPを取得する。
そしてサムネイル画像取得部73は、取得した励起光サムネイル画像ESPからスライドガラスSGのラベルLB以外の部分を抽出する。すなわちサムネイル画像取得部73は、励起光サムネイル画像ESPから生体サンプルSPLが配されるべき部分を抽出する。
またサムネイル画像取得部73は、取得した白色光サムネイル画像WSPからスライドガラスSGのラベルLB部分を抽出する。
そしてサムネイル画像取得部73は、励起光サムネイル画像ESPから抽出したスライドガラスSGのラベルLB以外の部分と、白色光サムネイル画像WSPから抽出したスライドガラスSGのラベルLB部分とを結合して暗視野サムネイル画像DSP3を生成する。
これにより生体サンプル像取得装置200は、蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を認識し得ると共に、ラベルLBの記載内容を認識し得る暗視野サムネイル画像DSP3を取得することができる。
また別の一例として、サムネイル画像取得部73は、励起光源51が駆動している状態で励起光サムネイル画像ESPを取得し、該励起光サムネイル画像ESPに対して生体サンプルSPLの輪郭を抽出する輪郭抽出処理を施す。そしてサムネイル画像取得部73は、図24(A)に示すように、生体サンプルSPLの輪郭が抽出された輪郭画像SDPを生成する。
またサムネイル画像取得部73は、図24(B)に示すように、白色LED212が駆動している状態で白色光サムネイル画像WSPを取得する。
そしてサムネイル画像取得部73は、図24(C)に示すように、輪郭画像SDPにおける生体サンプルSPLの輪郭の情報を、白色光サムネイル画像WSPに対して合成した暗視野サムネイル画像DSP4を生成する。
この場合も生体サンプル像取得装置200は、蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を認識し得ると共に、ラベルLBの記載内容を認識し得る暗視野サムネイル画像DSP4を生成することができる。また生体サンプル像取得装置200は、スライドガラスSGに油性ペンなどで医師などにより記入されたマークや記号なども暗視野サムネイル画像DSP4に記録することができる。
さらに別例として、サムネイル画像取得部73は、励起光源51が駆動している状態で励起光サムネイル画像ESPを取得し、該励起光サムネイル画像ESPに対して輪郭抽出処理を施して輪郭画像SDP(図24(A))を生成する。またサムネイル画像取得部73は、白色LED212が駆動している状態で白色光サムネイル画像WSP(図24(B))を取得する。
サムネイル画像取得部73は、図25に示すように、白色光サムネイル画像ESP及び輪郭画像SDPを例えば上下方向に並べた暗視野サムネイル画像DSP5を生成する。
この場合も生体サンプル像取得装置200は、蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を認識し得ると共に、ラベルLBの記載内容を認識し得る暗視野サムネイル画像DSP5を生成することができる。また生体サンプル像取得装置200は、スライドガラスSGに油性ペンなどで医師などにより記入されたマークや記号なども暗視野サムネイル画像DSP5に記録することができる。
上述した第2の実施の形態においては、生体サンプル像取得装置200にサムネイル画像撮像部210が設けられているようにした場合について述べた。本発明はこれに限らない。
一例として図12及び図20との対応部分に同一符号を付した図26に示すように、サムネイル画像撮像部210に代えてサムネイル画像撮像部220を適用するようにしてもよい。
サムネイル画像撮像部220は、暗視野照明系111がサムネイルカメラ14とはスライドガラスSGを挟んで反対面側に設けられ、白色照明系211がサムネイルカメラ14とスライドガラスSGの同一面側に設けられる。
また別例として図14及び図20との対応部分に同一符号を付した図27に示すように、サムネイル画像撮像部210に代えてサムネイル画像撮像部230を適用するようにしてもよい。
サムネイル画像撮像部230は、暗視野照明系121がスライドガラスSGの側面側に設けられ、白色照明系211がサムネイルカメラ14とスライドガラスSGの同一面側に設けられる。
励起光源122から出射された光は、集光レンズ123により平行光に変換され、励起フィルタ124を介して集光レンズ125により集光されてスライドガラスSGの側面から該スライドガラスSG内に入射する。そして、入射した光が、スライドガラスSGの上面及び下面にて反射を繰り返ながら内部方向へ導かれ、生体サンプルSPLに励起光として照射される。
さらに別例として図16及び図20との対応部分に同一符号を付した図28に示すように、サムネイル画像撮像部210に代えてサムネイル画像撮像部240を適用するようにしてもよい。
サムネイル画像撮像部240は、白色照明系201がサムネイルカメラ14とスライドガラスSGを挟んで反対面側に設けられ、またスライドホルダ131内に励起光源132が設けられる。
励起光源132から出射された光は、スライドガラスSGの側面から該スライドガラスSG内に入射し、スライドガラスSGの上面及び下面にて反射を繰り返ながら内部方向へ導かれ、生体サンプルSPLに励起光として照射される。
これらサムネイル画像撮像部220、230及び240は、サムネイル画像撮像部210と同様に、暗視野サムネイル画像DSP2、DSP3、DSP4及びDSP5を取得させることができる。
なおサムネイル画像撮像部220、230及び240においては、説明の便宜上、明視野照明系を省略する。
上述した第2の実施の形態においては、白色照明系211がスライドガラスSG全体を照射するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、図29に示すようなサムネイル画像撮像部250のように、白色照明系251の白色LED252が集光レンズ253を介してラベルLBのみを照射するようにしてもよい。
この場合、光源制御部72及びサムネイル画像取得部73は、図30に示すタイミングチャートに従って、励起光源51から励起光をスライドガラスSG全体に照射させると同時に、サムネイルカメラ14のシャッタを開く。
次に、光源制御部72は、所定のタイミングで白色照明系251の白色LED252を、励起光源51に対して十分に短い時間だけ駆動させる。これは、生体サンプルSPLに標識するDAPIが発光する発色光に比べて、白色LED252から照射される白色光の強度が強いので、長時間白色光を照射すると生体サンプルSPL部分が該白色光により白く写ってしまうことを防止するためである。
その後、光源制御部72及びサムネイル画像取得部73は、励起光源51の駆動を終了させると同時に、サムネイルカメラ14のシャッタを閉じる。
このようにしてサムネイル画像取得部73は、図31に示すように、蛍光励起された生体サンプルSPL及びラベルLBが写し出された暗視野サムネイル画像DSP6を取得する。
従って生体サンプル像取得装置200は、生体サンプルSPLの外形形状を認識し得ると共に、ラベルLBの記載内容を認識し得る暗視野サムネイル画像DSP6を取得することができる。
<3.第3の実施の形態>
第3の実施の形態においては暗視野サムネイル画像の取得について説明し、明視野サムネイル画像、明視野拡大画像及び暗視野拡大画像の取得については第1の実施の形態と同様であるためその説明を省略する。
ところで第1及び第2の実施の形態のように暗視野モードにおいて暗視野サムネイル画像を撮像する場合、スライドガラスSGのエッジで励起光が反射してサムネイルカメラ14に到達することがある。またスライドガラスSG上に他の染色剤、洗浄残り、ごみや指紋などに含まれる蛍光体が付着している場合、励起光に励起されて蛍光を発することがある。
このような場合、図32(参考図1)に一例を示すように、スライドガラスSGのエッジで反射した励起光が例えば赤色に写り、またDAPI以外の蛍光体が励起光に励起されて例えば緑色に発光した暗視野サムネイル画像が取得される。このようなDAPI以外の光は生体サンプルSPLの外形形状を認識する上でノイズである。
従ってノイズを含む暗視野サムネイル画像では、該ノイズにより生体サンプルSPLの外形形状が正確に認識されなくなることも考えられる。特にDAPIの発色光の強度が弱く、該DAPIの発色光が十分な明るさで暗視野サムネイル画像に写らない場合に、このノイズの影響を強く受けて生体サンプルSPLの外形形状の認識を妨げる。
第3の実施の形態においては、暗視野サムネイル画像において生体サンプルSPLの外形形状を精度よく認識し得る暗視野サムネイル画像を取得する。
なお、第3の実施の形態においては、全体として第1及び第2の実施の形態における生体サンプル像取得装置1及び200(図1)と同様の構成を有し、上述した全てのサムネイル画像撮像部が適応できる。以下、生体サンプル像取得装置1を用いた場合について説明する。
[3−1.サムネイルカメラの構成]
サムネイルカメラ14は、撮像素子の前面にカラーフィルタが設けられる。このカラーフィルタは、図33に示すように、撮像素子の各画素に対してそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタがBayer配列に並べられたものである。なお、赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタが設けられた画素をそれぞれ赤画素、緑画素及び青画素とも呼ぶ。
[3−2.生体サンプル像取得処理の具体的内容]
CPU61は、生体サンプルSPLの像の取得命令を操作入力部64から受けた場合、該取得命令に対応するプログラムをRAM63に展開する。
CPU61は、生体サンプルSPLの像の取得命令に対応するプログラムに従って、図6に示したように、ステージ移動制御部71、光源制御部72、サムネイル画像取得部73、領域指定部74、拡大画像取得部75及びデータ記録部76として機能する。
光源制御部72は、暗視野モードが選択されると、励起光源51を駆動させる。サムネイル画像取得部73は、励起光源51から出射された励起光が照射している状態で、サムネイルカメラ14を用いてスライドガラスSG全体を撮像させる。
サムネイル画像取得部73は、サムネイルカメラ14がスライドガラスSG全体を撮像した際に各画素から得られる画像信号のうち、赤画素及び緑画素の画素値(輝度値)を0に変換する。
そしてサムネイル画像取得部73は、赤画素及び緑画素の画素値(輝度値)を0に変換して青画素の画素値のみが撮像された際の値である画像信号に対して例えばバイリニア補間処理などの画像処理を施し、暗視野サムネイル画像を生成する。
このサムネイル画像取得部73により生成された暗視野サムネイル画像の一例を図34(参考図2)に示す。この暗視野サムネイル画像は、図32に示した暗視野サムネイル画像における赤色部分や緑色部分がなくなっており、ノイズが減少していることが分かる。
このようにして生体サンプル像取得装置1は、蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を精度よく認識し得る暗視野サムネイル画像を取得する。
[3−3.動作及び効果]
以上の構成において生体サンプル像取得装置1は、生体サンプルSPLのターゲットに標識される蛍光体(プローブ)に対して未励起状態とし、該プローブとの対照に標識される蛍光体(DAPI)に対して励起状態とする励起光を励起光源51から出射する。
生体サンプル像取得装置1は、サムネイルカメラ14により撮像されたスライドガラスSG全体のカラー像からプローブとの対照に標識される蛍光体(DAPI)が発する蛍光の色成分だけを抽出した暗視野サムネイル画像を生成するようにした。
これにより生体サンプル像取得装置1は、スライドガラスSGのエッジで反射した励起光や、DAPI以外の染色剤、洗浄残り、ごみや指紋などに含まれる蛍光体が励起された蛍光などのノイズを暗視野サムネイル画像から除去することができる。
従って生体サンプル像取得装置1は、蛍光染色された生体サンプルSPLの外形形状を精度よく認識し得る暗視野サムネイル画像を取得することができる。
[3−4.他の実施の形態]
なお上述した第3の実施の形態においては、生体サンプルSPLが配されるべき領域に対して励起光を照射して暗視野サムネイル画像を生成するようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、第2の実施の形態のように、励起光を照射して撮像することにより得られる励起光サムネイル画像と、白色光を照射して撮像することにより得られる白色光サムネイル画像とから暗視野サムネイル画像を生成するようにしてもよい。
この場合、生体サンプル像取得装置200を用いて、サムネイル画像取得部73は、励起光を照射して撮像することにより得られる画像信号に対して上述した青色の画素値のみを用いた画像処理を施して励起光サムネイル画像を生成する。
またサムネイル画像取得部73は、白色光を照射して得られるラベルLB部分が映し出された白色光サムネイル画像を取得する。そしてサムネイル画像取得部73は、第2の実施の形態と同様に、励起光サムネイル画像の生体サンプルSPL部分と白色光サムネイル画像のラベルLB部分が少なくとも含まれる暗視野サムネイル画像を生成する。
上述した第3の実施の形態においては、サムネイルカメラ14が、撮像素子の各画素に対してそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタがBayer配列に並べられたものを適応するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、撮像素子の各画素に対してそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタが他の配列に並べられたものを適応するようにしてもよい。
上述した第3の実施の形態においては、サムネイルカメラ14から取得した画像信号のうち、赤画素及び緑画素の画素値を0に変換して青画素の画素値のみを用いて画像処理を施して暗視野サムネイル画像を生成するようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、サムネイルカメラ14から取得した画像信号の全ての画素の画素値を用いて暗視野サムネイル画像を生成し、該暗視野サムネイル画像に対して赤色及び緑色の色成分を除去する画像処理を施すようにしてもよい。
因みに赤画素及び緑画素の画素値を0に変換して青画素の画素値のみを用いて暗視野サムネイル画像を生成する方が、全て画素の画素値を用いて暗視野サムネイル画像を生成した後に赤色及び緑色の色成分を除去する画像処理を施すよりもノイズをより減らすことができる。
本発明は、生物実験、医薬の創製又は患者の経過観察などのバイオ産業上において利用可能である。
1、200……生体サンプル像取得装置、2……顕微鏡、3……データ処理部、10、210……サムネイル画像撮像部、11……明視野照明系、12……暗視野照明系、13……ラベル照明系、20……拡大画像撮像部、21……白色光源、22……反射ミラー、23……明視野フィルタ、24……対物レンズ、25……結像レンズ、26……撮像素子、27……励起光源、28……励起フィルタ、29……ダイクロイックミラー、30……エミッションフィルタ、31……可動ステージ、32……スライドホルダ、33……スライド押さえ、41……拡散板、42……照明ボックス、43……白色LED、51……励起光源、52……集光レンズ、53……エミッションフィルタ、61……CPU、62……ROM、63……RAM、64……操作入力部、65……インターフェイス部、66……表示部、67……記憶部、201……白色照明系、202……白色LED、LB……ラベル、SG……スライドガラス、SPL……生体サンプル。

Claims (16)

  1. 生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする光を照射する光源と、
    上記生体サンプル全体を含む像を撮像する撮像部と
    を有する蛍光像取得装置。
  2. 上記撮像部とは上記生体サンプルが配される支持体の反対面側に設けられ、白色光を出射する白色光源と、
    上記支持体と上記白色光源との間に設けられ、上記白色光源から出射された白色光を拡散して上記生体サンプルに照射する拡散板と
    を有する請求項1に記載の蛍光像取得装置。
  3. 上記光源は、
    上記撮像部とは上記支持体の同一面側に設けられ、上記撮像部の光軸に対して、該撮像部の画角の半分より大きな傾斜角度で上記生体サンプルに対して上記光を照射し、かつ上記撮像部の撮像範囲外に上記光を照射する
    請求項2に記載の蛍光像取得装置。
  4. 上記光源は、
    上記撮像部とは上記支持体の反対面側に設けられ、上記撮像部の光軸に対して、上記撮像部の画角の半分より大きな傾斜角度で上記生体サンプルに対して上記光を照射し、かつ上記撮像部の撮像面外に上記光を照射する
    請求項2に記載の蛍光像取得装置。
  5. 上記光源は、
    上記支持体の側面側に設けられ、該支持体の側面に対して上記光を照射し、該支持体内部を介して上記生体サンプルに対して上記光を照射する
    請求項2に記載の蛍光像取得装置。
  6. 上記支持体を保持する保持部
    を有し、
    上記光源は、
    上記保持部の内部に設けられ、該支持体の側面に対して光を照射し、該支持体内部を介して上記生体サンプルに対して上記光を照射する
    請求項2に記載の蛍光像取得装置。
  7. 上記生体サンプル全体を含む像を上記撮像部から取得し、該像のうち、生体サンプルの拡大された像として取得すべき領域を指定する指定部
    を有する請求項1に記載の蛍光像取得装置。
  8. 上記生体サンプルが配される支持体の所定位置に設けられ、該生体サンプルに関する情報が付与された領域に対して白色光を照射する白色光源と、
    上記光源により上記生体サンプルに光が照射された状態で上記撮像部により撮像された上記生体サンプル全体を含む暗視野像と、上記白色光源により上記領域に上記白色光が照射された状態で上記撮像部により撮像された上記生体サンプル全体を含む明視野像とを取得する取得部と
    を有する請求項1に記載の蛍光像取得装置。
  9. 上記取得部は、
    取得した上記暗視野像と上記明視野像とを結合することにより画像を生成する
    請求項8に記載の蛍光像取得装置。
  10. 上記取得部は、
    上記暗視野像から上記生体サンプル部分を抽出し、また上記明視野画像から上記領域部分を抽出し、それぞれ抽出した上記生体サンプル部分及び上記領域部分を結合した画像を生成する
    請求項8に記載の蛍光像取得装置。
  11. 上記取得部は、
    上記暗視野像から上記生体サンプルの外形形状を検出、該外形形状を示す輪郭画像を生成する
    請求項8に記載の蛍光像取得装置。
  12. 上記取得部は、
    上記明視野サンプル画像に対して、上記輪郭画像に基づいた上記生体サンプルの外形形状を示す情報を合成する
    請求項11に記載の蛍光像取得装置。
  13. 上記撮像部は、
    撮像素子と、
    上記撮像素子の前面に配され、該撮像素子の各画素に対して、異なる複数の色フィルタが所定の配列で並べられたカラーフィルタと
    を有し、
    上記取得部は、
    上記撮像部により撮像されたカラー像から上記ターゲットとの対照に標識される蛍光体が発する蛍光の色成分だけの像を生成する
    請求項1に記載の蛍光像取得装置。
  14. 上記取得部は、
    上記撮像部の上記撮像素子における上記ターゲットとの対照に標識される蛍光体が発する蛍光の色成分だけの信号に基づいて上記生体サンプル全体を含む像を生成する
    請求項13に記載の蛍光像取得装置。
  15. 生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする光を光源から照射させる照射ステップと、
    上記生体サンプル全体を含む像を撮像部に撮像させる撮像ステップと
    を有する蛍光像取得方法。
  16. コンピュータに対して
    生体サンプルのターゲットに標識される蛍光体に対して未励起状態とし、該ターゲットとの対照に標識される蛍光体に対して励起状態とする光を光源から照射させる照射ステップと、
    上記生体サンプル全体を含む像を撮像部に撮像させる撮像ステップと
    を実行させる蛍光像取得プログラム。
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