JP2011069081A - 丸棒手摺りの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】長手方向に沿った凹溝12を外周面に有した断面略円状の丸棒部材10に化粧シート20を貼着して丸棒手摺り1を製造する方法であって、前記丸棒部材の凹溝にガイド部材31aを係合させた状態で、該丸棒部材を長手方向に沿って搬送しながら、該凹溝が形成された部位とは周方向反対側の外周面13に、前記化粧シートの幅方向略中央部21を当接させ、該化粧シートを前記凹溝に向けて外周面に沿わせて貼着し、該化粧シートの幅方向両側端部22,22を、前記凹溝内に納めるとともに、これら両側端部の端縁部22a,22aを重ね合わせて該凹溝内面12a,12bに貼着するようにした。
【選択図】図1
Description
このような丸棒手摺りとしては、経済性や意匠性の観点から丸棒状の基材(丸棒部材)の外周面に、化粧シートを貼着して製造されたものが知られている。
例えば、下記特許文献1では、手摺り棒の外面に手摺り棒の軸方向に亘る凹溝を形成し、この凹溝を除いた全周を被覆する化粧シートを巻きつけ、その両側縁部のそれぞれを凹溝の開口縁で折り曲げて凹溝の側面に沿って接着し、さらに、この凹溝内に合成樹脂からなる目地材を嵌め込んだ構成とした手摺り棒が提案されている。
これによれば、目地材と凹溝の側面との間に凹溝内に収めた化粧シートの両側縁部が挟み込まれるので、化粧シートの両側縁部が捲れるようなことを防止できるものではあった。
また、上述のように、手摺り棒は、断面略円状とされるとともに、比較的、長尺物であるため、貼着ズレ等を生じさせずに容易に化粧シートを貼着する方法が望まれていた。
また、化粧シートの幅方向両側端部が凹溝内に納められて、端縁部を重ね合わせ、これら両側端部を凹溝内面に貼着するようにしているので、下地(丸棒部材)が露出することなく、また、化粧シートの継ぎ目を目立ち難くすることができる。従って、丸棒手摺りの見栄えを向上させることができる。
このように、角溝の底部において、化粧シートの両側端部の端縁部を重ね合わせる態様とすれば、例えば、角溝の内側面において重ね合わせる態様とした場合と比べて、重ね合わせ部を容易に押圧手段等により押圧でき、化粧シートを強固に貼着できる。
これによれば、溝幅が溝深さよりも小さく形成されているものと比べて、化粧シートの両側端部を角溝内に納める際に、化粧シートの両側端部同士、またはこれらと丸棒部材の凹溝周辺の外周面との干渉度合いを低減できる。
このような方法によれば、例えば、丸棒部材の凹溝を横方向や上方向等に向けて開口させた状態で、その凹溝にガイド部材を係合させるようにした場合と比べて、丸棒部材の自重を利用でき、係合性を向上させることができる。また、周方向反対側の外周面が略鉛直真上に位置することとなるので、化粧シートの幅方向略中央部を当接させて化粧シートを凹溝に向けて外周面に沿わせて貼着する際に、化粧シートにシワ等が形成され難くなる。
これによれば、丸棒部材を長手方向に搬送する駆動ローラを、ガイド部材として兼用させることができ、製造装置の簡略化を図ることができる。
図1〜図4は、第1実施形態に係る丸棒手摺りの製造方法を説明するための概念的な説明図である。
また、図5は、同製造方法に適用し得る、または組み込み得る前処理工程について説明するための概念的な説明図である。
また、図6は、同製造方法により製造された丸棒手摺りの施工状態の一例を示している。
尚、図1、図3〜図5及び図7においては、一部の部材を断面図として示さず、また、先側(搬送方向下流側)にある部材の一部の図示を省略している。また、各図において、丸棒部材全体を示す断面は、後記する積層状態を示している。
本例では、化粧シート20として、木目模様が施された合成樹脂シートを採用している。
丸棒部材10は、その外周面に、長手方向の全長に亘って、断面略方形状の角溝12を形成しており、断面略円状とされている。
丸棒部材10は、化粧シート20を外周面に貼着した後の丸棒手摺り1の直径が、握り易さ等の観点から、28mm〜40mm程度となるように形成されている。本例では、その直径を35mm程度としている。
また、この丸棒部材10は、比較的、長尺とされており、その長さが2000mm〜5000mm程度とされている。
また、本例では、角溝12の開口縁両側には、糸面加工が施されている。このような糸面加工は、後記するように角溝を切削形成した後に、角溝内面とともにあるいは別途、研磨処理することにより形成するようにしてもよい。
まず、この角溝12の形成工程の一例について図5に基づいて説明する。
角溝12を形成する前の丸棒10Aは、図5(b)に示すように、複数枚(図例では、14枚)の単板11,11,・・・を、繊維方向を互いに平行にして、かつ丸棒10Aの長手方向に繊維方向が沿うように積層接着したLVL(Laminated Veneer Lumber(単板積層材))を、断面略円状に加工した構成とされている。このLVLに適用される樹種としては、ユーカリやポプラ等としてもよい。
丸棒搬送ローラ41は、図5(b)に示すように、その周面が丸棒10Aの外周面の曲率半径に対応させた形状とされており、回転駆動されることにより、丸棒10Aを長手方向に沿って搬送する。
また、このガイドレール42の回転刃開口44の搬送方向下流側における底面には、図5(d)に示すように、角溝12が形成された後の丸棒部材10の角溝12に係合するガイド部材としてのガイド凸条45が突設されている。
回転刃46は、基台40aの上面から刃の一部を露出させて配設されており、ガイドレール42にガイドされながら搬送される丸棒10Aの外周面に、上記した所定寸法の角溝12を形成する。
このように配置した丸棒10Aの先端を、丸棒搬送ローラ41とガイドレール42との間に導入し、丸棒搬送ローラ41を回転駆動させれば、丸棒10Aが長手方向に沿って搬送される。
このように、丸棒部材10の角溝12にガイド凸条45を係合させた状態で搬送しながら、角溝12を形成する態様とすることで、周方向に位置ズレ等することなく、長手方向に沿って真っ直ぐな角溝12を容易かつ確実に形成することができる。
また、凹溝形成装置40に対して、長尺の丸棒10A(丸棒部材10)を長手方向に搬送しながら、角溝12を形成するようにしているので、長尺の丸棒10A(丸棒部材10)に対して各機器等を移動させ、凹溝を形成する態様と比べて、装置の簡略化を図ることができる。
また、他の方法により、丸棒に凹溝(角溝)を形成するようにしてもよい。
さらに、角溝が形成された丸棒部材としては、LVLから製されたものに限られず、繊維方向が直交するように複数枚の単板を互い違いに貼り合わせて積層した合板から製されたものとしてもよい。このように、複数枚のうちいずれかの単板の繊維方向を長手方向に沿わせた木質積層材からなるものとすることで、製造された丸棒手摺り1の長手方向に直交する方向への撓みを防止できる。
さらにまた、角溝が形成された丸棒部材としては、その他、パーティクルボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの他の木質系材料から製されたものとしてもよい。或いは、合成樹脂系材料や金属系材料などから製されたものとしてもよい。
<丸棒手摺り製造工程(化粧シート貼着工程)>
化粧シート20を貼着して丸棒手摺り1を製造する装置の一例としての丸棒手摺り製造装置(化粧シート貼着装置)30は、図2に示すように、基台30a上に配設されたガイドレール32と、基台30aの上面から一部を露出させた複数の駆動ローラ31,31,31と、化粧シート20を繰り出すシート供給ローラ33と、化粧シート20の一方面に接着剤を塗布する接着剤塗布部34と、複数のシート押圧ローラ35,35,・・・と、化粧シート20の端部処理部36,37,38,39とを備えている。
尚、このガイドレール32を、上記した凹溝形成装置40のガイドレール42の下流側に連設、またはこのガイドレール32に代えて凹溝形成装置40のガイドレール42を、丸棒手摺り製造装置(化粧シート貼着装置)30のガイドレールとして把握するようにしてもよい。つまり、凹溝形成工程と化粧シート貼着工程とを一連として本実施形態に係る丸棒手摺りの製造方法を把握するようにしてもよい。
このように、ガイドレール32のガイド凸条32a及び駆動ローラ31の凸条ガイド31aを角溝12に係合させた状態で、丸棒部材10を搬送するようにしているので、丸棒部材10が周方向に回転したり、位置ズレしたりするようなことを防止できる。また、丸棒部材10を長手方向に搬送する駆動ローラ31がガイド部材としても機能するので、例えば、ガイド部材を駆動ローラとは別にさらに設ける場合と比べて、製造装置の簡略化を図ることができる。
このような構成により、例えば、丸棒部材の凹溝を横方向や上方向等に向けて開口させた状態で、その凹溝にガイド部材を係合させるようにした場合と比べて、丸棒部材10の自重を利用でき、係合性を向上させることができる。
シート押圧ローラ35は、丸棒部材10に向けて供給される化粧シート10を丸棒部材10の外周面に押圧して貼着する押圧貼着手段として機能し、丸棒部材10の長手方向に沿って適宜の間隔を隔てて複数箇所に配置されている。
このシート押圧ローラ35は、ゴム等の適度の弾性を有した材料または合成樹脂材料、金属材料等から製されており、駆動ローラ31により搬送される丸棒部材10の外周面に化粧シート20を介して、その周面が当接乃至は弾接するとともに、丸棒部材10の長手方向に沿う搬送に伴い従動回転しながら、化粧シート20を丸棒部材10の外周面に押圧し、外周面に沿わせるように貼着する構成とされている。
また、上記最上流シート押圧ローラ35の下流側の各シート押圧ローラ35は、本例では、図2及び図3(b)〜(d)に示すように、丸棒部材10の中心線を対称軸として線対称となるように、丸棒部材10の左右にそれぞれ配されている。このように左右で一対とされた下流側の各シート押圧ローラ35は、丸棒部材10の反角溝側外周面13を始点として、その当接部位が、上流側から下流側に向けて、次第に角溝12側に近づくように配置されている。
最下流側のシート押圧ローラ35は、丸棒部材10の角溝12の開口縁近傍乃至は開口縁に、化粧シート20が押圧されて貼着されるよう、配置されている。例えば、後記する図7(a)、(c)に示すように配置するようにしてもよい。
また、丸棒部材10の軸心の略鉛直真上の反角溝側外周面13に、化粧シート20の幅方向略中央部21を当接させて化粧シート20を角溝12に向けて外周面に沿わせて貼着するようにしているので、化粧シート20にシワ等が形成され難くなる。
また、シート押圧ローラ35の設置個数は、図例のように、4箇所に限られず、丸棒部材10の外周面に沿わせて化粧シート20がスムーズに貼着できるように、丸棒部材10の長手方向に沿って、複数箇所に設けるようにすればよい。
また、後記する端部処理部36,37,38,39の配置態様等に応じて、化粧シート20の一方の側端部22が角溝12の底部12a側に位置するように、各シート押圧ローラ35の長手方向に沿う配置箇所を適宜、設定するようにしてもよい。
この端部処理部は、化粧シート20の幅方向両側端部22,22を、角溝12内に納め、角溝12の内面12a,12bに貼着する端部処理手段として機能する。
この端部処理部36,37,38,39は、4つのローラ部材から構成されており、開口縁押えローラ36と、第1入隅押えローラ37と、第2入隅押えローラ38と、底部押えローラ39とを上流側から下流側に向けてこの順に適宜の間隔を隔てて配した構成とされている。
また、これら各ローラ36,37,38,39は、その外周部36a,37a,38a,39aが化粧シート20を介して角溝12に係合し、丸棒部材10をガイドするガイド部材としても機能する。
上述のように、角溝12は、その溝幅Wを溝深さDよりも大きく形成しているので、溝幅が溝深さよりも小さく形成されているものと比べて、化粧シート20の両側端部22,22を、上記のように角溝12内に納める際に、化粧シート20の両側端部22,22同士、またはこれらと丸棒部材10の角溝12周辺の外周面との干渉(接触)度合いを低減することができる。
この第1入隅押えローラ37は、角溝12の一方(押え側)の内側面12bに向けて拡径するようなテーパ形状とされており、その尖頭状の外周部37aが角溝12の一方の入隅部において化粧シート20の一側端部22を折り曲げるとともに、その一側端部22を、角溝12の一方の内側面12bに沿わせて押えるようにして貼着する。
この第2入隅押えローラ38は、上記した第1入隅押えローラ37を左右反転させた形状とされており、上記同様、その尖頭状の外周部38aが角溝12の他方の入隅部において化粧シート20の他側端部22を折り曲げるとともに、その他側端部22を、角溝12の他方の内側面12bに沿わせて押えるようにして貼着する。
この状態では、角溝12の底部12aにおいて、化粧シート20の各側端部22,22の端縁部22a,22aが重ね合わせられた状態となる。
この底部押えローラ39は、その周面39aが平端面とされ、化粧シート20の両側端部22,22が各内側面12b,12bに貼着された角溝12の溝幅に対応させたローラ幅とされている。この底部押えローラ39の周面39aにより、角溝12の底部12aに化粧シート20の両側端部22,22が圧着されるように押えられて確実に貼着される。このように、化粧シート20の両側端部22,22を圧着するように押えて貼着することで、化粧シート20の両側端部22,22の重ね合わせ部を目立ち難くすることができる。
尚、上記のように化粧シート20を貼着した後、丸棒手摺り1を適宜の長さ寸法に切断するようにしてもよい。
また、本実施形態では、断面略方形状の角溝12とし、化粧シート20の両側端部22,22のそれぞれを、この角溝12の各入隅部において折り曲げるように該角溝の内側面12b,12bに沿わせて貼着し、この角溝12の底部12aにおいて、端縁部22a,22aを重ね合わせるようにしているので、例えば、角溝12の内側面12bにおいて重ね合わせる態様とした場合と比べて、重ね合わせ部を容易かつ確実に底部押えローラ39により押圧でき、化粧シート20を強固に貼着できる。
尚、丸棒部材10の外周面に化粧シート20を貼着して丸棒手摺り1を製造する装置としては、図例のものに限られない。丸棒部材の凹溝に係合するガイド部材と、このガイド部材を凹溝に係合させた状態で、丸棒部材を長手方向に沿って搬送する搬送手段と、搬送される丸棒部材に向けて、接着剤を塗布した化粧シートを供給する化粧シート供給手段と、化粧シートを丸棒部材の外周面に押圧して貼着する押圧貼着手段と、化粧シートの幅方向両側端部を凹溝内に納めるとともに、これら両側端部の端縁部を重ね合わせて、凹溝内面に貼着する端部処理手段とを少なくとも備えた構成とすればよい。
本例では、丸棒手摺り1を、手摺りブラケット(固定金具)5を介して、壁面(壁面材)2に沿って略水平に取り付けた状態を示している。
手摺りブラケット5は、木ねじ等の固定止具4により壁面材2に固定される固定基部8と、丸棒手摺り1が固定止具4により固定される手摺り受部6と、これら固定基部8と手摺り受部6とを連結するアーム部9とを備えている。
壁面材2の裏面側には、固定止具4の保持強度を向上させるべく、適宜の桟部材3等が配設されている。
上述のように、角溝12は、その深さ方向をLVLの積層方向に略一致させて形成されている。従って、丸棒部材10の下方側の手摺り受部6を介して丸棒部材10に螺入される固定止具4は、複数枚の単板11,11を貫くようにして丸棒部材10に螺入される。これにより、固定止具4の保持強度を効率的に向上させることができる。
また、図例の固定金具5は、一例であり、種々の固定金具を介して取り付け対象に取り付けるようにしてもよい。
さらに、図例のように、角溝を鉛直下方に向けて開口させた状態で、固定金具に固定する態様に限られず、例えば、角溝を壁面側や上方側、手前側等に向けて開口させた状態で、固定金具に固定する態様としてもよい。
図7は、第2実施形態に係る丸棒手摺りの製造方法を説明するための概念的な説明図である。
尚、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略に説明する。
また、本実施形態では、上記した開口縁押えローラ36による開口縁の折り曲げ部の形成工程を省略し、この開口縁押えローラ36に代えて、上記と同様のシート押圧ローラ35により、角溝12の開口縁に化粧シート20Aを押圧するようにしている。
このシート押圧ローラ35により化粧シート20Aの一方の側端部22側が角溝12の一方の開口縁に押圧されて貼着される。
この状態では、化粧シート20Aの他方の側端部22側は、丸棒部材10の角溝12の開口縁近傍までは外周面に沿って貼着された状態であるが、開口縁には押圧されておらず、浮いた状態であり、化粧シート20Aの一方の側端部22には、干渉することがない状態である。
この第1入隅押えローラ37の下流側には、図7(c)に示すように、角溝12の他方の開口縁に化粧シート20Aを押圧するシート押圧ローラ35を配設している。
このシート押圧ローラ35により化粧シート20Aの他方の側端部22側が角溝12の他方の開口縁に押圧されて貼着される。
この状態では、角溝12の底部12aにおいて、化粧シート20Aの各側端部22,22の端縁部22a,22aが重ね合わせられた状態となる。上記した第1実施形態では、図1(d)に示すように、角溝12の底部12aの一部において、化粧シート20の端縁部22a,22aが重ね合わせられた状態を例示したが、本実施形態では、図7(d)に示すように、角溝12の底部12aの幅方向全体において、化粧シート20Aの端縁部22a,22aが重ね合わせられた状態を例示している。これにより、重ね合わせ部の継ぎ目をより目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。
本実施形態では、上記のような端部処理態様により、化粧シート20Aの幅方向両側端部22,22を角溝12内に納め、角溝12の内面12a,12bに貼着し、図7(e)に示すように、化粧シート20Aを外周面に貼着した丸棒手摺り1Aを製造するようにしている。
尚、本実施形態では、角溝12の底部12aの幅方向全体において、化粧シート20Aの端縁部22a,22aを重ね合わせて底部12aに貼着した態様としているが、上記第1実施形態と同様の態様としてもよい。
また、図7(a)及び図7(c)にそれぞれ示したシート押圧ローラ35の下流側に、上記と同様の開口縁押えローラ36をそれぞれ配設するようにしてもよい。これによれば、化粧シート20Aを開口縁に押さえつけて折り曲げ部を形成するようにして、より確実に貼着することができる。
さらに、上記各実施形態では、丸棒部材に形成された凹溝の形状を断面略方形状の角溝とした例を示しているが、その断面形状を、V字形状やU字形状、半円形状、逆台形状等の種々の形状としてもよい。この場合は、凹溝の断面形状に応じて、各ガイド部材や端部処理手段を適宜、変形するようにすればよい。
また、上記各実施形態では、凹溝の底部において、化粧シートの端縁部を重ね合わせた態様を例示しているが、凹溝の一方の内側面において、化粧シートの端縁部を重ね合わせる態様としたり、或いは、凹溝の底部及び両方の内側面において、化粧シートの端縁部を重ね合わせる態様としたりしてもよい。この場合は、丸棒部材の反凹溝側外周面に、化粧シートを当接させる部位を適宜、ずらすようにしたり、化粧シートの幅寸法を適宜、設定するようにすればよい。
10 丸棒部材
12 角溝(凹溝)
12a 角溝の底部(凹溝内面)
12b 角溝の内側面(凹溝内面)
13 反角溝側外周面(凹溝が形成された部位とは周方向反対側の外周面)
20,20A 化粧シート
21 化粧シートの幅方向略中央部
22 化粧シートの幅方向側端部
22a 化粧シートの端縁部
31 駆動ローラ
31a 凸条ガイド(ガイド部材)
D 溝深さ
W 溝幅
Claims (5)
- 長手方向に沿った凹溝を外周面に有した断面略円状の丸棒部材に化粧シートを貼着して丸棒手摺りを製造する方法であって、
前記丸棒部材の凹溝にガイド部材を係合させた状態で、該丸棒部材を長手方向に沿って搬送しながら、該凹溝が形成された部位とは周方向反対側の外周面に、前記化粧シートの幅方向略中央部を当接させ、該化粧シートを前記凹溝に向けて外周面に沿わせて貼着し、該化粧シートの幅方向両側端部を、前記凹溝内に納めるとともに、これら両側端部の端縁部を重ね合わせて該凹溝内面に貼着するようにしたことを特徴とする丸棒手摺りの製造方法。 - 請求項1において、
前記凹溝を断面略方形状の角溝とし、前記化粧シートの両側端部のそれぞれを、この角溝の各入隅部において折り曲げるように該角溝の内面に沿わせて貼着し、この角溝の底部において、前記両側端部の端縁部を重ね合わせるようにしたことを特徴とする丸棒手摺りの製造方法。 - 請求項2において、
前記角溝は、その溝幅が溝深さよりも大きく形成されていることを特徴とする丸棒手摺りの製造方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記丸棒部材の凹溝を略鉛直下方に向けて開口させた状態で、前記ガイド部材を係合させるようにしたことを特徴とする丸棒手摺りの製造方法。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記ガイド部材は、前記丸棒部材を長手方向に搬送する駆動ローラの周面に周方向に沿って設けられた凸条ガイドを含んでいることを特徴とする丸棒手摺りの製造方法。
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