JP2011067363A - 天板取付収納具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天板5に設けられた天板開口部50に取り付けられる天板取付収納具1であって、前記天板開口部の両端に嵌め込まれた一対の枠体部2と、断面略L字型で構成され一対の前記枠体部の間に挟持された収納板材3と、前記収納板材の上方を覆うカバー部4とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
そこで天板に開口部を設け、この開口部に電機機器の余剰した配線などを収納するための収納具を嵌め入れて構成された天板取付収納具が知られている。
これによれば、カバー装置から取り出す配線が少ないときには、蓋体全体を開放することなく、上述の小蓋片を取り外してその空所から配線を引き出すことができる。またカバー装置から取り出される配線が多いときなどは、蓋体を枠体から取り外し、その取り外した蓋体は枠体内に収納することができる。
これによれば、天板にねじ孔を設けるなどの加工を施すことなく、天板に対する上下動を禁止した状態でボックス本体を取り付けることができるとされている。
これによれば、天板開口部に嵌め込まれた状態で取り付けられ、収納板材の上方はカバー部で覆われているので、天板を上方からみたときには天板取付収納具内に収納されたものが見えず、天板上の見栄えをよくすることができる。
また収納板材が断面略L字型で構成されているので、一対の枠体部間に挟持された状態においては開放された空間が形成され、この空間を利用して電気機器の配線作業を容易に行うことができ、またこの開放された空間が放熱空間となり放熱性を有したものとすることができる。
これによれば、弾性片は弾性を備えているので、例えば天板取付収納具内から配線を引き出す場合は、カバー部全体を開閉することなく、弾性片を変形させて任意の位置から容易に配線を引き出すことができる。このとき、弾性片は軟質で構成されているので、配線を傷つけたりすることがない。そしてこの場合でも枠体部に係止される蓋体によって収納板材の上方が覆われているので、天板取付収納具内に収納されたものが見えず、見栄えがよい。
これによれば、天板取付収納具を天板開口部に取り付けた後でも、蓋体のみを着脱すれば、収納物を収納したり或いは取り出したりする作業がしやすい。
これによれば、ACアダプタなどの熱を放出するものを収納する場合、枠体部の放熱空所から放熱させることができる。またここから配線を引き出すこともできる。
本実施形態では、天板取付収納具1をカウンターデスクとして使用される天板5に取り付けた場合について説明する。
図に示した天板取付収納具1は、天板5に設けられた天板開口部50に取り付けられ、天板開口部50の両端に嵌め込まれた一対の枠体部2と、断面略L字型で構成され一対の枠体部2の間に挟持された収納板材3と、収納板材3の上方を覆うカバー部4とを備えている。
天板5を壁面(不図示)に沿って設けられ、この天板5は下面側から適宜間隔を空けて設けられた2個の天板固定具8(図4及び図5参照)によって固定支持されている。天板固定具8の設置数は天板5の長さなどによって適宜設定される。
天板5は無垢材、集成材などの木質材からなり、例えばその表面はフッ素やシリコンなどで塗装仕上げがなされているものとしてもよいし、樹脂製化粧シートが貼り付けられたものとしてもよい。
天板開口部50は図1に示すように天板5の長手方向に沿うように天板5の壁面寄りに平面視して長方形状に形成され、上下方向に貫通しており、天板開口部50の手前側のスペースには、パソコンや家庭用の小型ファクシミリ、電話、プリンタなどが置けるようになっている。
枠体部2は、硬質樹脂材又は金属製板材などからなり、枠体本体20と外向鍔部21と補強リブ22とを備え、枠体本体20には放熱空所20aと接合突起部20bと保持枠20cとカバー嵌合部20dとが形成されている。
枠体本体20は断面略L字型の収納板材3をその長手方向両端から挟持するように略方形に形成されており、その中央部分には放熱空所20aとなる開口が形成されている。枠体本体20は収納板材3の挟持方向に向かって突出した保持枠20cを備えており、この保持枠20cは枠体本体20の両側及び下方端に形成されている。保持枠20cには収納板材3の貫通孔3aと接合される接合突起部20bが3箇所形成されており、接合突起部20bは保持枠20cの下方側角部と壁面側の上方端部とに設けられている。
枠体本体20の上方にはカバー部4が嵌合されるカバー嵌合部20dが形成されている。図3(a)に示すようにカバー嵌合部20dは、その上方より被せられるカバー部4の蓋体40の突条部40aと嵌合する切込溝20eを備えている。
この例では蓋体40の突条部40aが長手方向に2箇所形成されているので、2つの切込溝20eが設けられている。
図4に示すように天板開口部50に取り付けられた状態では、外向鍔部21が天板5の上に露出し、枠体本体20は天板開口部50内に嵌め入れられた状態となる。
なお、外向鍔部21の下方には外向鍔部21及び枠体本体20を補強支持する補強リブ22が形成されたものとしてもよい。図例のものは薄片状の補強リブ22が1つの枠体部2に3つ形成されている例を示している。
収納板材3の長手方向におけるそれぞれの端辺3b,3cは折曲加工されており、図3に示すようにカバー部3が取り付けられる側板31側の長手方向の端辺3bは外方へ折曲加工されている。図3(a)に示すようにこの端辺3bの折曲部分と天板5との間にカバー部3における弾性片41の端部が挟まれた状態で取り付けられ、これによって弾性片41が収納板材3に片持ち支持されている。
図1などに示すように底板30側の長手方向の端辺3cは上方向に向かって折曲加工されており、この端辺3cはここには上述の接合突起部20bと嵌合するよう方形状をなす貫通孔3aが2箇所形成されている。
また側板31側にも貫通孔3aが計4箇所形成されており、いずれも接合突起部20bと嵌合するように形成されている。
蓋体40は樹脂材などからなり、弾性片41はゴム材や軟質樹脂材など弾性変形可能なものからなる。
蓋体40には上述したように枠体部2のカバー嵌合部20dと嵌合するように突条部40aが形成されている。
突条部40aは、カバー嵌合部20dの切込溝20eにこれを押し込めば、蓋体40が装着される一方、蓋体40の端部を持って突条部40aの嵌合状態を解除すれば、容易に蓋体40を取り外すことができるように構成されている。これによれば、天板開口部50に天板取付収納具1を取り付けた後でも、蓋体40だけを着脱自在とすることができる。
このように弾性片41は片持ち支持され、片側端部は自由端を構成するので、図2や図3(b)に示すように配線70を天板5の上に引き出した場合は、弾性片41が弾性変形して先側41cが撓んだ状態となる。よって、このときに蓋体40と弾性片41との間には配線70が引き出される隙間が形成されるが、蓋体40が手前側、弾性片41が奥側に設置されているので、その隙間が天板5の手前側からはみえず、天板取付収納具1内に収納されたものが見えないので、見栄えのよいものとすることができる。また弾性片41は軟質素材からなるので、配線70に傷をつけてしまうことがない。更にこれによれば、蓋体40と弾性片41の間の任意の位置から配線を引き出すことができ、配線孔が形成されるようなものと違って配線自由度が高い。そして特に引き出す配線などがないときには、蓋体40と弾性片41との間が塞がれた状態とすることができる。
ここでは天板取付収納具1内にテーブルタップ6を収納し、このテーブルタップ6にACアダプタ7を接続するとともに、その配線70を天板5に引き出した例に基づいて説明する。
まず天板取付収納具1の組み立てに関しては、はじめに収納板材3の両端に枠体部2を夫々取り付ける。このとき枠体部2の接合突起部20bを収納板材3の貫通孔3aに嵌め入れればよいだけなので、収納板材3の両端に枠体部2を容易に取り付けることができる。
次に弾性片41を収納板材3の端辺3bに取り付ける。
そしてこれを天板5の上方から天板開口部50に嵌め入れる。
このとき、蓋体40はまだ取り付けずに収納板材3の上方を開口状態としておく。
続いて収納板材3の底板30の上にテーブルタップ6を載置する。
ここでテーブルタップ6の収納は天板開口部50側から行ってもよいし、図5に示すように天板取付収納具1は設置状態において開放空間があるので、天板5の下方からテーブルタップ6の収納作業を行ってもよい。
そしてテーブルタップ6のプラグ配線60は枠体部2の放熱空所20aから引き出し、例えば壁面などに設けられたコンセント(不図示)に接続される。
そして蓋体40の突条部40aを枠体部2の切込溝20eに嵌め入れて収納板材3の上方を覆い、電気機器の配線70は弾性片41側から引き出す。これにより、天板取付収納具1内へのテーブルタップ6の収納が完了である。
なお、ここではテーブルタップ6を収納する例について説明したが、天板取付収納具1内に収納するものは特に限定されるものではない。
またここでは、壁面などに設けられたコンセントまで引き出す配線60を放熱空所20aから引き出した例について説明したが、配線60を引き出す必要がある場合は、収納板材3によって形成される開放された空間から配線60を引き出してもよい。
また収納板材3が断面略L字型で構成されているので、開放された空間が形成される。よって上述のACアダプタ7などのように発熱するものであっても、この開放された空間が放熱空間となり、良好な状態で収納することができる。もちろん枠体部2に形成された放熱空所20aも放熱空間として機能する。
尚、上記実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略に説明する。
図6(a)及び(b)に示す天板取付収納具1は、蓋体40の着脱構造が上述とは異なるものであり、(a)は蓋体40が装着されている状態を示した断面図、(b)は蓋体40が取り外される状態を示した断面図である。
この変形例に示すものでは、枠体部2に形成された受部20fも蓋体40を適正な位置に装着させる位置決めの役割を担っている。すなわち、切込溝20eが形成されたカバー嵌合部20dで蓋体40の長手方向の位置決めを行い、この受部20fで蓋体40の上下方向の位置決めを行っている。
また蓋体40の装着状態における手前側には、枠体部2の保持枠20cの上方端部に形成された凹状の溝部20gに係止される係止部40cが形成されている。
これによって蓋体40は奥側の端部をもって手前側に引けば、大きな力を要することなくスムーズに蓋体40のみを取り外すことができる。
2 枠体部
3 収納板材
4 カバー部
5 天板
50 天板開口部
Claims (4)
- 天板に設けられた天板開口部に取り付けられる天板取付収納具であって、
前記天板開口部の両端に嵌め込まれた一対の枠体部と、断面略L字型で構成され一対の前記枠体部の間に挟持された収納板材と、前記収納板材の上方を覆うカバー部とを備えていることを特徴とする天板取付収納具。 - 請求項1において、
前記カバー部は、前記枠体部に保持された蓋体と、前記収納板材に片持ち支持された軟質の弾性片とを有することを特徴とする天板取付収納具。 - 請求項2において、
前記蓋体は、着脱自在に取り付けられる構造としていることを特徴とする天板取付収納具。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、
前記枠体部は、放熱空所を有することを特徴とする天板取付収納具。
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