JP2011067076A - 左右独立駆動車両の駆動力制御装置 - Google Patents

左右独立駆動車両の駆動力制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】左右の二輪のうちの一輪がフェイルした場合における車両の挙動の急変を抑制して、車両の挙動を安定させる左右独立駆動車両の駆動力制御装置を提供すること。
【解決手段】運転者による操舵の状態を検出する操舵状態検出手段7と、車両Veの走行中に前記左右二輪2FL,2FRに個別に設けられたいずれか一方の一輪2FRの動力源1FRに異常が発生した場合、前記一方の一輪2FRの動力源1FRに異常が発生したことに併せて他方の一輪2FLの動力源1FLによる駆動を停止させ、かつ、その他方の一輪2FLの駆動を停止させる過程で前記操舵状態検出手段7によって検出される運転者の操舵の状態に応じて前記他方の一輪2FLの出力トルクを制御するためのトルク制御手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の少なくとも左右の二輪のそれぞれに設けられた動力源の駆動力あるいは制動力を制御する左右独立駆動車両の駆動力制御装置に関するものである。
従来、車両の少なくとも左右二輪に動力源(例えば電動機)を設けて駆動する車両が知られている。その一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されている電動車両の駆動力制御装置は、左右の駆動車輪の不具合による車両の挙動の変化を抑制し、車両状態を検出して所定の範囲内に各車輪の駆動力を制御するものである。この制御装置は、要求される駆動力値と走行状態に応じて各車輪の駆動力の配分値を演算し車両の走行状態又はホイールの駆動状態が所定の範囲を越えた場合に駆動力の配分値を修正する駆動力演算手段を備える。これにより、旋回時の内、外車輪の接地荷重の移動に応じて各車輪の駆動力の配分値が求められ、旋回時のコーナリング力の低下や車両挙動が不安定になるのを防ぐ。
また、特許文献2に記載されている左右二輪独立駆動車の駆動力制御装置は、この車両の旋回時に旋回方向外輪側の前輪の駆動源が駆動不能に陥ると、旋回方向内輪側の前輪に対する駆動力を徐々に低下させていき、所定時間経過後には駆動力の供給を停止させ、この車両の旋回時に旋回方向内輪側の前輪の駆動源が駆動不能に陥ると、旋回方向外輪側の前輪に対する駆動力の供給を直ちに停止させる制御をおこなう。
特開平5−328542号公報 特開平8−168112号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されている電動車両の駆動力制御装置では、通常の走行状態において、各車輪の接地荷重の移動から駆動力限界を求めて最適な駆動力値を決定し、そして、電流状態や加速度、車輪の回転数、接地荷重、操舵角の変化等の状態について予め定められた所定の範囲を超えた場合に不具合の発生と判断し、この不具合により車両の挙動が不安定にならないようにするものであり、例えば走行中に一輪に不具合が発生して急なヨーレートの変化により車両の挙動が不安定になったことから、運転者が修正操舵をした場合などには対処できない。
また、上記の特許文献2に記載されている左右二輪独立駆動車の駆動力制御装置では、旋回時に旋回方向内輪側の前輪の駆動源が駆動不能に陥ると、旋回方向外輪側の前輪に対する駆動力の供給を直ちに停止させる制御がおこなわれるが、例えば走行中に一輪に不具合が発生して急なヨーレートの変化により車両の挙動が不安定になったことから、運転者が修正操舵をした場合などには対処できない。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、左右の二輪のうちの一輪がフェイルした場合における車両の挙動の急変を抑制して、車両の挙動を安定させる左右独立駆動車両の駆動力制御装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、車両における複数の車輪のうち少なくとも左右二輪に個別に設けられて駆動と回生制動とをおこなう動力源を有している左右独立駆動車両の駆動力制御装置において、運転者による操舵の状態を検出する操舵状態検出手段と、車両の走行中に前記左右二輪に個別に設けられたいずれか一方の一輪の動力源に異常が発生した場合、前記一方の一輪の動力源に異常が発生したことに併せて他方の一輪の動力源による駆動を停止させ、かつ、その他方の一輪の駆動を停止させる過程で前記操舵状態検出手段によって検出される運転者の操舵の状態に応じて前記他方の一輪の出力トルクを制御するためのトルク制御手段とを備えていることを特徴とする左右独立駆動車両の駆動力制御装置である。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記操舵状態検出手段は、操舵角を検出する手段を含み、前記トルク制御手段は、前記操舵状態検出手段によって検出される操舵角が小さい場合、前記左右二輪のうち異常が発生していない他方の一輪の駆動力を低下させて停止させる手段を含むことを特徴とする左右独立駆動車両の駆動力制御装置である。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記操舵状態検出手段は、操舵角を検出する手段を含み、前記トルク制御手段は、前記操舵状態検出手段によって検出される操舵角が大きい場合、前記左右二輪のうち異常が発生していない他方の一輪の駆動力を増大した後に低下させて停止させる手段を含むことを特徴とする左右独立駆動車両の駆動力制御装置である。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記操舵状態検出手段は、操舵角を検出する手段を含み、前記トルク制御手段は、前記操舵状態検出手段によって検出される操舵角が“0”である場合、前記左右二輪のうち異常が発生していない他方の一輪の駆動力を回生制動の状態まで低下させた後に停止させる手段を含むことを特徴とする左右独立駆動車両の駆動力制御装置である。
請求項5の発明は、請求項2の発明において、車両の実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段を更に備え、前記トルク制御手段は、前記実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を増加させ、前記実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を減少させる手段を含むことを特徴とする左右独立駆動車両の駆動力制御装置である。
請求項6の発明は、請求項3の発明において、車両の実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段を更に備え、前記トルク制御手段は、前記実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の増大率を増加させ、前記実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の増大率を減少させる手段を含むことを特徴とする左右独立駆動車両の駆動力制御装置である。
請求項7の発明は、請求項4の発明において、車両の実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段を更に備え、前記トルク制御手段は、前記実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を増加させ、前記実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を減少させる手段を含むことを特徴とする左右独立駆動車両の駆動力制御装置である。
請求項1の発明によれば、車両の走行中に左右二輪に個別に設けられたいずれか一方の一輪の動力源に異常が発生した場合、その一方の一輪の動力源に異常が発生したことに併せて他方の一輪の動力源による駆動を停止させ、かつ、その他方の一輪の駆動を停止させる過程で運転者の操舵の状態に応じて挙動を安定させるためのトルク制御が行われることから、車両の挙動を安定させて速やかに停止させることができる。
請求項2の発明によれば、操舵角が小さい場合、左右二輪のうちの異常が発生していない他方の一輪の駆動力を低下させて停止させることから、車両の挙動を安定させて速やかに停止させることができる。
請求項3の発明によれば、操舵角が大きい場合、左右二輪のうちの異常が発生していない他方の一輪の駆動力を増大した後に低下させて停止させることから、車両の挙動を安定させて速やかに停止させることができる。
請求項4の発明によれば、操舵角が“0”である場合、左右二輪のうちの異常が発生していない他方の一輪の駆動力を回生制動の状態まで低下させて停止させることから、車両の挙動を安定させて速やかに停止させることができる。
請求項5の発明によれば、操舵角が小さい場合であって、かつ実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を増加させ、実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を増加させることから、車両の挙動を安定させて速やかに停止させることができる。
請求項6の発明によれば、操舵角が大きい場合であって、かつ実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の増大率を増加させ、実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の増大率を減少させることから、車両の挙動を安定させて速やかに停止させることができる。
請求項7の発明によれば、操舵角が“0”である場合であって、かつ実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を増加させ、実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を減少させることから、車両の挙動を安定させて速やかに停止させることができる。
この発明の左右独立駆動車両の駆動力制御装置による制御の一例を説明するためのフローチャートである。 この発明の左右独立駆動車両の駆動力制御装置で対象とすることのできる車両の一例を示し、その正常時の直進状態を示す模式図である。 この発明の左右独立駆動車両の駆動力制御装置で対象とすることのできる車両の一例を示し、その一輪フェイル時の運転者による修正操舵角が小さい状態を示す模式図である。 この発明の左右独立駆動車両の駆動力制御装置における一輪フェイル時の運転者による修正操舵角が小さい場合の時間と出力トルクとの関係の一例を表す線図である。 この発明の左右独立駆動車両の駆動力制御装置で対象とすることのできる車両の一例を示し、運転者による修正操舵角が大きい状態を示す模式図である。 この発明の左右独立駆動車両の駆動力制御装置における一輪フェイル時の運転者による修正操舵角が大きい場合の時間と出力トルクとの関係の一例を表す線図である。 この発明の左右独立駆動車両の駆動力制御装置で対象とすることのできる車両の一例を示し、運転者による修正操舵角が“0”である状態を示す模式図である。 この発明の左右独立駆動車両の駆動力制御装置における一輪フェイル時の運転者による修正操舵角が“0”である場合の時間と出力トルクとの関係の一例を表す線図である。
つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図2は、この発明で対象とすることのできる車両Veを模式的に示す図であり、符号1FL,1FR,1RL,1RRは電動機(動力源)を示している。この電動機1FL,1FR,1RL,1RRは、各車輪2FL,2FR,2RL,2RRを個別に駆動し、また回生制動をおこなうように構成されている。図2の車両Veの構成例では、前輪左右二輪2FL,2FRのそれぞれに対応させて電動機1FL,1FRが搭載され、また、後輪左右二輪2RL,2RRのそれぞれに対応させて電動機1RL,1RRが搭載されている。すなわち、車両Veは、前輪左右二輪2FL,2FRを個別に駆動または制動し、後輪左右二輪2RL,2RRを個別に駆動または制動する四輪駆動車となっている。なお、この発明で対象とすることができる車両は、少なくとも左右二輪を個別に駆動または制動する車両であればよい。例えば、上記の構成例以外にも、前輪左右二輪のみの構成、もしくは後輪左右二輪のみの構成、もしくはそれらと内燃機関などとを組み合わせた構成となる車両などを対象とすることができる。
このように、各車輪2FL,2FR,2RL,2RRに電動機1FL,1FR,1RL,1RRが備えられて、電動機1FL,1FR,1RL,1RRが駆動または制動して、車両Veが走行する構成となっている。電動機1FL,1FR,1RL,1RRは、この発明の動力源の一例であり、各種の直流モータまたは交流モータまたはモータジェネレータなどであってよい。また、電動機1FL,1FR,1RL,1RRには、電流のコントロールをおこなうインバータ3FL,3FR,3RL,3RRがそれぞれ電気的に接続されている。このインバータ3FL,3FR,3RL,3RRは、電動機1FL,1FR,1RL,1RRの回転を制御する構成となっている。また、インバータ3FL,3FR,3RL,3RRには、車両電子制御装置(車両ECU)4が電気的な信号を通信可能に接続されている。さらに、インバータ3FL,3FR,3RL,3RRには、電動機1FL,1FR,1RL,1RRに電力を供給するバッテリー5が電気的に接続されている。なお、このバッテリー5とともに用途に応じてキャパシタ(図示せず)を備える構成であってもよい。
このバッテリー5は、電動機1FL,1FR,1RL,1RRの回生制動により充電可能となっており、車両ECU4と電気的な信号を通信可能に接続されて、その充電状態および放電状態が監視可能に構成されている。車両ECU4は、運転者による操作や各種センサにより得られた車両Veの挙動および動作状態から、インバータ3FL,3FR,3RL,3RRと信号通信して電動機1FL,1FR,1RL,1RRを制御する構成となっている。運転者による操作は、主にアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量を調節しておこなうアクセル操作とブレーキペダル(図示せず)の踏み込み量を調節しておこなうブレーキ操作とステアリングホイール6の操舵角を調節する操舵操作とである。ステアリングホイール6は、運転者による操舵操作を操向装置9を介して操舵トルクを各車輪2FL,2FRに伝達し、その操舵角を設定する構成となっている。また、運転者による各操作は、センシングされてその操作状態を表す信号が所定時間毎に車両ECU4に送信される。一方、車両Veの挙動および動作状態もセンシングされて車両ECU4にその動作状態を表す信号が所定時間毎に車両ECU4に送信される。
また、この車両Veには、ステアリングホイール6の操舵状態を検出する操舵状態検出装置7とヨーレートを検出するヨーレートセンサ8とが設けられている。これらのセンサ7,8は、電気的な信号を通信可能に車両ECU4に接続されて、その動作状態を表す信号が所定時間毎に車両ECU4に送信される。操舵状態検出装置7は、運転者によるステアリングホイール6の操舵角や操舵トルクや操舵角速度などの操舵状態を検出可能に構成されている。一方、ヨーレートセンサ8は、車両Veの横方向の挙動を検出できるように構成されており、これにより、オーバーステアの状態か、アンダーステアの状態かを判定できる構成となっている。また、車両Veのヨーレートは、後述するモータ/減速機出力トルクセンサ15により検出される電動機1FL,1FR,1RL,1RRと減速機10FL,10FR,10RL,10RRとによる出力トルク、つまり車輪2FL,2FR,2RL,2RRに作り出される出力トルクの状態によっても影響を受ける。このため、車両Veのヨーレートは、これと操舵状態検出装置7により検出される操舵状態との対応関係を表す出力トルクマップ13などによって補正できるように構成されている。
ここで、この車両Veの動力伝達系統について説明すると、電動機1FL,1FR,1RL,1RRでは、その内部に回転自在に備えられる図示しない回転子の中心軸である回転軸(図示せず)が備えられている。この回転軸は、それぞれ減速機10FL,10FR,10RL,10RRの入力側に動力伝達可能に接続されている。この減速機10FL,10FR,10RL,10RRは、一例を挙げるとプラネタリギヤなどで構成され、多段階もしくは無段階にその減速比を変更して入力側から出力側へと所望のトルクを伝達可能なように構成されている。減速機10FL,10FR,10RL,10RRの出力側には、それぞれ車軸11FL,11FR,11RL,11RRの一方端が動力伝達可能に接続されている。そして、車軸11FL,11FR,11RL,11RRの他方端には車輪2FL,2FR,2RL,2RRが連結されている。車輪2FL,2FR,2RL,2RRはホイール(図示せず)にタイヤを嵌め込んだ構成となっており、またホイールは車軸11FL,11FR,11RL,11RRと一体的に回転する構成となっている。
また、この車輪2FL,2FR,2RL,2RRのホイール(図示せず)内には、車両の制動をおこなうための図示しないブレーキ装置が設けられている。このブレーキ装置は、種々の機械式ブレーキもしくは電気的に駆動するブレーキもしくは油圧式ブレーキなどを採用できる。なお、ブレーキ装置によるブレーキング状態などがセンシングされて、車両ECU4にその信号が送信される構成となっている。さらに、この車輪2FL,2FR,2RL,2RRには、その回転状態を検出する車輪回転状態検出装置12が設けられている。この車輪回転状態検出装置12は、車輪2FL,2FR,2RL,2RRの回転数や車輪2FL,2FR,2RL,2RRの回転加速度を検出できる構成となっており、電気的な信号を通信可能に車両ECU4に接続されている。またさらに、電動機1FL,1FR,1RL,1RRと減速機10FL,10FR,10RL,10RRとによる出力トルクは、モータ/減速機出力トルクセンサ15により検出され、その検出された信号を通信可能にモータ/減速機出力トルクセンサ15と車両ECU4とが接続されている。
上記のように主に電動機1FL,1FR,1RL,1RRと車輪2FL,2FR,2RL,2RRとによる制駆動をおこなうための構成が、アームなどにより構成されるサスペンションなどの懸架装置(図示せず)により車両Veに懸架される。なお、この車両Veには上記のセンサ類の他にもモータ/減速機回転数センサ、車速センサ、加速Gセンサ(図示せず)などが設けられている。
また、この車両Veには、電動機1FL,1FR,1RL,1RRもしくは車輪2FL,2FR,2RL,2RRがフェイルした場合に、それを検出する故障検出装置14が備えられている。この故障検出装置14は、フェイルが検出されたことを信号により車両ECU4に送信する構成となっている。また、この故障検出装置14は、電動機1FL,1FR,1RL,1RRの熱的フェイルすなわち電動機1FL,1FR,1RL,1RRの温度が予め定められた基準温度よりも相対的に高くなることにより、車軸11FL,11FR,11RL,11RRの回転が停止される状態、または、その電動機1FL,1FR,1RL,1RRから動力が伝達される車輪が駆動不可能となる状態などを検出する構成となっている。なお、故障検出装置14が検出するフェイルは、上記に限定されず、何らかの異常により各車輪2FL,2FR,2RL,2RRが駆動不可能な状態である。
つぎに、この発明で対象とすることのできる車両Veの基本的な動作について説明する。車両Veが駆動する際にはまず、運転者によるアクセルペダル(図示せず)などの操作による駆動要求の信号が車両ECU4に送信される。車両ECU4からインバータ3FL,3FR,3RL,3RRに信号が送られ、バッテリー5もしくはキャパシタ(図示せず)から電流が調整されて電力が電動機1FL,1FR,1RL,1RRに供給される。電動機1FL,1FR,1RL,1RRに所望の電流が供給されると、磁界の変化によってその回転子(図示せず)が回転する。電動機1FL,1FR,1RL,1RRの回転子が回転してその回転軸(図示せず)からの動力が減速機10FL,10FR,10RL,10RRに伝達される。減速機10FL,10FR,10RL,10RRから所望のトルクが車軸11FL,11FR,11RL,11RRに伝達される。車輪2FL,2FR,2RL,2RRは、車軸11FL,11FR,11RL,11RRと一体的に回転して路面に動力が伝達される。この車輪2FL,2FR,2RL,2RRの駆動トルクは、車両ECU4によってインバータ3FL,3FR,3RL,3RRを介して制御される電動機1FL,1FR,1RL,1RRの出力トルクと車両ECU4によって制御される減速機10FL,10FR,10RL,10RRの減速比とにより作り出される。
また、車両Veが回生制動する際にはまず、運転者によるアクセルペダル(図示せず)やブレーキペダル(図示せず)などの操作による制動要求の信号が車両ECU4に送信される。車両ECU4からインバータ3FL,3FR,3RL,3RRに信号が送られ、電動機1FL,1FR,1RL,1RRの回生制動の制御をおこなわれる。回生制動が始められると、車輪2FL,2FR,2RL,2RRからの制動トルクが車軸11FL,11FR,11RL,11RRを介して、電動機1FL,1FR,1RL,1RRに伝達される。これにより電動機1FL,1FR,1RL,1RRの回転子(図示せず)が回転することから、起電力が発生してその電気エネルギがインバータ3FL,3FR,3RL,3RRを介してバッテリー5もしくはキャパシタ(図示せず)に保存される。なお、車両Veの制動時には、上記に示した回生制動以外にも機械式や油圧式のブレーキなどが作動して協調制御がおこなわれる場合もある。
また、車両Veの走行中に運転者によるステアリングホイール6の操作があった場合の車両Veの基本的な動作および挙動について説明すると、車両Veがステアリングホイール6の操作によって進行方向を変える際にはまず、ステアリングホイール6の操舵角が切り込まれるとその操舵角に応じた操舵トルクが操向装置9を介して車輪2FL,2FRに伝達される。これにより、車輪2FL,2FRに操舵角が与えられてタイヤと路面との摩擦力によって車両Veの進行方向が変化し始める。車両Veがこのように旋回する際に、運転者によるステアリングホイール6の操舵の状態が操舵状態検出装置7により検出され、その検出された信号が車両ECU4に送信される。この信号によって運転者が車両Veを旋回させたい方向を推定して車両Veの旋回挙動が制御されて旋回がおこなわれる。車両Veの旋回時のヨーレートの制御は、運転者によるステアリングホイール6の操舵状態により検出される信号や車速に基づいて車両ECU4から目標ヨーレートが算出されて、その目標ヨーレートとヨーレートセンサ8により検出される実ヨーレートとに相対的な差が発生している場合に補正をおこなうことにより運転者が車両Veを旋回させたい方向への旋回がおこなわれる。
さらにこの発明で対象とすることができる車両Veは各車輪2FL,2FR,2RL,2RRを電動機1FL,1FR,1RL,1RRで独立して駆動または回生制動するものであるため、その左右個別に設けられた電動機1FL,1FR,1RL,1RRとの回転の差異によっても実ヨーレートが変化する。そのため、目標ヨーレートとヨーレートセンサ8により検出される実ヨーレートとに相対的な差が発生している場合に操舵角を変化させるような制御だけではなく、例えば、車両Veが直進中であっても、各電動機1FL,1FR,1RL,1RRの出力トルクや減速機10FL,10FR,10RL,10RRの減速比を変化させることによって車両Veの横方向すなわちヨーレートの挙動を制御して安定させることができる。
また、車両Veが走行中に各車輪2FL,2FR,2RL,2RRのいずれか一輪で制動力を発生させ、あるいは駆動力を発生しなくなるような故障(フェイル)が起きた場合つまり故障検出装置14にりょフェイルが検出された場合、車両Veに急速なヨーレートが発生する。このような急速なヨーレートが発生した場合、運転者は逆向きのヨーレートが発生するようにステアリングホイール6を操舵する(以下、このフェイル時の急速なヨーレート変化に応じた運転者の操舵を“修正操舵”と言う)。その際、一輪フェイルによる車両Veに急速なヨーレートと運転者による修正操舵を加味した制御がなされる必要がある。そのような場合におけるこの発明の基本的な制御の一例を示すフローチャートが図1に記載されている。以下、図1のフローチャートによる制御について説明する。
まず、ステップS1において、故障検出装置14により各車輪2FL,2FR,2RL,2RRのいずれか一輪でフェイルが発生したか否かが判定される。ステップS1において、否定の判断がされた場合すなわちいずれか一輪でフェイルが発生していない場合は、そのままリターンする。ステップS1において、肯定の判断がされた場合すなわちいずれか一輪でフェイルが発生している場合は、操舵状態検出装置7により運転者の修正操舵による操舵角が検知される(ステップS2)。ついでステップS3において、車両ECU4内の出力トルクマップ13によって、車両Veの挙動を安定させる補正をおこなうための各電動機1FL,1FR,1RL,1RRの目標モータ出力値が車両ECU4に読み込まれる。読み込まれた目標モータ出力値に基づいてインバータ3FL,3FR,3RL,3RRを介して各電動機1FL,1FR,1RL,1RRと各減速機10FL,10FR,10RL,10RRとによる出力トルクが制御され、各車輪2FL,2FR,2RL,2RRの駆動または制動が制御されてリターンする(ステップS4)。なお、車両Veの挙動を安定させるための目標モータ出力値に基づく駆動または制動の制御は、具体的には左右の車輪の一方がフェイルした場合には、左右の対となる車輪、もしくは車両上の車輪の配置においてフェイルした一輪と対角の位置となる車輪の電動機と減速機とが制御されることになる。また、適宜、左右の車輪の同じ側にある車輪の電動機と減速機とが制御されることもある。なお、以下に示す車両Veの一輪フェイル時の挙動を安定させるための電動機と減速機とによる出力トルクの制御は、一例として左右の対となる車輪における電動機と減速機とによる出力トルクを制御するものとして説明する。
この図1に示したフローチャートでは、一輪のフェイルが起きて車両Veに急速なヨーレートが発生した場合、運転者による車両Veの挙動を立て直すための修正操舵による操舵角に応じて、車両Veの挙動を安定させて停止させることができる。すなわち、一輪(2FL,2FR,2RL,2RRのいずれか)のフェイルによるヨーレートと操舵角によるヨーレートと各車輪2FL,2FR,2RL,2RRの回転状態と出力トルクマップ13とから、フェイルしている車輪(2FL,2FR,2RL,2RRのいずれか)と左右の対となる車輪(2FL,2FR,2RL,2RRのいずれか)の電動機と減速機との制御がなされる。そのため、ヨーレートを目標値まで近づけて車両Veを安定させて停止させることができる。また、車両Veの挙動を安定させるために回生制動する場合には、電動機(故障輪を除く1FL,1FR,1RL,1RRのいずれか)により回生して電気エネルギを蓄えることができるため、エネルギ効率が向上する。
図1に示した制御フローチャートでは、出力トルクマップ13による電動機1FL,1FR,1RL,1RRの目標モータ出力値に基づいて制御をおこなう。また、この出力トルクマップ13に基づいて、運転者の修正操舵の状態における操舵角が小さい場合、運転者の修正操舵の状態における操舵角が大きい場合、運転者による修正操舵がない場合のそれぞれに応じて、フェイルしている一輪と左右の対となる一輪(2FL,2FR,2RL,2RRのいずれか)における電動機と減速機との制御を異ならせる。なお、この運転者の修正操舵の状態における操舵角が小さい場合および運転者の修正操舵の状態における操舵角が大きい場合とは、車両ECU4によりマップや基準値が設定されて判断される。以上、このフローチャートによるルーチンは、車両ECU4内で所定時間毎に実行されて、車両Veの挙動の安定制御に反映される。以下、この出力トルクマップ13に基づく制御について、図3ないし図8を参照して説明する。また、一例として車両Veの右前輪2FRがフェイルした場合の制御について説明する。
図3は、上記に示した車両Veの一輪の故障(フェイル)時の運転者による修正操舵角が小さい状態を示す模式図である。この例では車両Veの右前輪2FRがフェイルしており、車両Veを右旋回させる方向に急速なヨーレートの変化が発生する。異常が発生して車両Veを右旋回させる方向に急速なヨーレートの変化が発生することにより、運転者は車両Veの挙動を安定させようとしてステアリングホイール6の修正操舵をおこなう。この修正操舵における操舵角が小さい場合は、車両Veの右前輪2FRに設けられた電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを、車両の挙動を安定させながら段階的に低減させて停止させる制御がおこなわれる。この場合、以下のようにヨーレートの変化に応じて制御を異ならせる。
図4は、操舵角が小さい場合の電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクとフェイル発生時を前後した時間との関係(トルク曲線)を表す。フェイル発生と運転者の修正操舵とによるヨーレートが小さい場合には、フェイル発生後、実線aで表すような電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクの変化となるように制御がおこなわれる。すなわち、ヨーレートが小さい場合、出力トルクマップ13に基づいてフェイル発生当初では緩やかに(小さい低下率で)電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを低減させて、その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを段階的に低減させて車両Veを停止させる。
フェイル発生と運転者の修正操舵とによるヨーレートが大きい場合には、フェイル発生後、点線bで表すような電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクの変化となるように制御がおこなわれる。すなわち、ヨーレートが大きい場合、車両Veの挙動を緊急に安定させる必要があるため、出力トルクマップ13に基づいて、フェイル発生当初から大きい低下率で電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを低減させて、その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを段階的に低減させて車両Veを停止させる。
また、点線cで表すように、フェイル発生と運転者の修正操舵とによるヨーレートの変化の状態に応じて、出力トルクマップ13に基づいて、フェイル発生当初から電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを低減させて、その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを段階的に低減させて車両Veを停止させる。
図5は、上記に示した車両Veの一輪の故障(フェイル)時の運転者による修正操舵角が大きい状態を示す模式図である。この例では車両Veの右前輪2FRがフェイルしていることによる車両Veを右旋回させるヨーレートに対して、運転者による修正操舵角が大きいことによる車両Veを左旋回させるヨーレートが相対的に大きいことから、車両Veを左旋回させる方向に急速なヨーレートの変化が発生する。この場合、以下のようにヨーレートの変化に応じて制御を異ならせる。
図6は、操舵角が大きい場合の電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクとフェイル発生時を前後した時間との関係(トルク曲線)を表す。フェイル発生と運転者の修正操舵とによるヨーレートが小さい場合には、フェイル発生後、実線aで表すような電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクの変化となるように制御がおこなわれる。すなわち、ヨーレートが小さい場合、出力トルクマップ13に基づいてフェイル発生当初では緩やかに電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを増大させて運転者の修正操舵の操舵角が大きいことによるヨーレートに対応し、その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを段階的に低減させて車両Veを停止させる。
フェイル発生と運転者の修正操舵とによるヨーレートが大きい場合には、フェイル発生後、点線bで表すような電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクの変化となるように制御がおこなわれる。すなわち、ヨーレートが大きい場合には、車両Veの挙動を緊急に安定させる必要があるため、出力トルクマップ13に基づいて、フェイル発生当初から急速に電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを増大させて、その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを段階的に低減させて車両Veを停止させる。
また、点線cで表すように、フェイル発生と運転者の修正操舵とによるヨーレートの変化の状態に応じて、出力トルクマップ13に基づいて、フェイル発生当初から電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを増大させて、その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを段階的に低減させて車両Veを停止させる。
図7は、上記に示した車両Veの一輪の故障(フェイル)時の運転者による修正操舵がない場合を示す模式図である。この例では車両Veの右前輪2FRがフェイルしていることにより車両Veを右旋回させるヨーレートが発生する。運転者による修正操舵がないため、電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを低減して回生制動させる。その後、回生制動を段階的に解除して車両Veを停止させる。この場合、以下のようにヨーレートの変化に応じて制御を異ならせる。
図8は、運転者による修正操舵がない場合のヨーレートが小さい状態と大きい状態とにおける電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクとフェイル発生時を前後した時間との関係(トルク曲線)を表す。フェイル発生によるヨーレートが小さい場合には、フェイル発生後、実線aで表すような電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクの変化となるように制御がおこなわれる。すなわち、ヨーレートが小さい場合、出力トルクマップ13に基づいてフェイル発生当初では緩やかに電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを低減して回生制動させる。その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLの回生制動を段階的に解除して車両Veを停止させる。
フェイル発生と運転者の修正操舵とによるヨーレートが大きい場合には、フェイル発生後、点線bで表すような電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクの変化となるように制御がおこなわれる。すなわち、ヨーレートが大きい場合には、車両Veの挙動を緊急に安定させる必要があるため、出力トルクマップ13に基づいて、フェイル発生当初から急速に電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを低減して回生制動させる。その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLと減速機10FLとによる回生制動を段階的に解除して車両Veを停止させる。
また、点線cで表すように、フェイル発生によるヨーレートの変化の状態に応じて、出力トルクマップ13に基づいて、フェイル発生当初から、電動機1FLと減速機10FLとによる出力トルクを低減して回生制動させる。その後、ヨーレートの変化を監視およびそれに応じた制御つまり車両Veの挙動を安定させるように出力トルクの制御をしながら電動機1FLと減速機10FLとによる回生制動を段階的に解除して車両Veを停止させる。
上記のように制御されることから、運転者による修正操舵角が大きい状態、もしくは運転者による修正操舵角が小さい状態、もしくは運転者による修正操舵角がない状態のそれぞれにおいて、車両Veのヨーレートの変化に応じて車両Veの挙動を安定させて、停止させることができる。
なお、上記の制御では、一輪でフェイルが発生した場合に、そのフェイルした一輪と左右の対となる電動機を駆動もしくは回生制動させてそのトルクによりヨーレートを発生させて車両の挙動を安定させて停止させる構成となっているが、これと機械式や油圧式などのブレーキ装置と協調させて車両の挙動を安定させて停止させる構成であってもよい。ここで、この実施例で説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、操舵状態検出装置7が、この発明の操舵状態検出手段に相当し、ヨーレートセンサ8が、この発明のヨーレート検出手段に相当し、出力トルクマップ13によるフェイルしている一輪と左右の対となる車輪(2FL,2FR,2RL,2RRのいずれか)における電動機と各減速機とによる出力トルクの制御が、この発明のトルク制御手段に相当する。
1FL,1FR,1RL,1RR…電動機、 2FL,2FR,2RL,2RR…車輪、 3FL,3FR,3RL,3RR…インバータ、 4…車両電子制御装置(車両ECU)、 5…バッテリ、 6…ステアリングホイール、 7…操舵状態検出装置、 8…ヨーレートセンサ、 9…操向装置、 10FL,10FR,10RL,10RR…減速機、 11FL,11FR,11RL,11RR…車軸、 12…車輪回転状態検出装置、 13…出力トルクマップ、 14…故障検出装置、 15…モータ/減速機出力トルクセンサ。

Claims (7)

  1. 車両における複数の車輪のうち少なくとも左右二輪に個別に設けられて駆動と回生制動とをおこなう動力源を有している左右独立駆動車両の駆動力制御装置において、
    運転者による操舵の状態を検出する操舵状態検出手段と、
    車両の走行中に前記左右二輪に個別に設けられたいずれか一方の一輪の動力源に異常が発生した場合、前記一方の一輪の動力源に異常が発生したことに併せて他方の一輪の動力源による駆動を停止させ、かつ、その他方の一輪の駆動を停止させる過程で前記操舵状態検出手段によって検出される運転者の操舵の状態に応じて前記他方の一輪の出力トルクを制御するためのトルク制御手段とを備えていることを特徴とする左右独立駆動車両の駆動力制御装置。
  2. 前記操舵状態検出手段は、操舵角を検出する手段を含み、
    前記トルク制御手段は、前記操舵状態検出手段によって検出される操舵角が小さい場合、前記左右二輪のうち異常が発生していない他方の一輪の駆動力を低下させて停止させる手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の左右独立駆動車両の駆動力制御装置。
  3. 前記操舵状態検出手段は、操舵角を検出する手段を含み、
    前記トルク制御手段は、前記操舵状態検出手段によって検出される操舵角が大きい場合、前記左右二輪のうち異常が発生していない他方の一輪の駆動力を増大した後に低下させて停止させる手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の左右独立駆動車両の駆動力制御装置。
  4. 前記操舵状態検出手段は、操舵角を検出する手段を含み、
    前記トルク制御手段は、前記操舵状態検出手段によって検出される操舵角が“0”である場合、前記左右二輪のうち異常が発生していない他方の一輪の駆動力を回生制動の状態まで低下させた後に停止させる手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の左右独立駆動車両の駆動力制御装置。
  5. 車両の実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段を更に備え、
    前記トルク制御手段は、前記実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を増加させ、前記実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を減少させる手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の左右独立駆動車両の駆動力制御装置。
  6. 車両の実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段を更に備え、
    前記トルク制御手段は、前記実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の増大率を増加させ、前記実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の増大率を減少させる手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の左右独立駆動車両の駆動力制御装置。
  7. 車両の実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段を更に備え、
    前記トルク制御手段は、前記実ヨーレートが大きい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を増加させ、前記実ヨーレートが小さい場合は、制御開始当初の駆動力の低下率を減少させる手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の左右独立駆動車両の駆動力制御装置。
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