JP2011066745A - 端末装置、通信方法および通信システム - Google Patents

端末装置、通信方法および通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】参加者の確実な確認および資料の視認性向上を実現し、円滑な会議の進行を図ること。
【解決手段】ネットワーク150を介して接続された他拠点との間で送受信される情報を用いて会議をおこない、他拠点のカメラ113によって撮像された参加者映像を受信して表示するテレビ会議端末110は、ディスプレイ112の表示部に表示される参加者映像から、会議の参加者の顔を含み、ディスプレイ112の表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する。第一領域内において顔が含まれていない第二領域から、資料映像の形状に応じた資料領域を設定する。ディスプレイ112の表示部に、資料領域が設定された第一領域を表示するように、第一領域と、資料領域とを拡大する。そして、拡大された第一領域と、資料領域とに基づいて、参加者映像と、資料映像とを合成してディスプレイ112の表示部に表示する。
【選択図】図1

Description

この発明は、端末装置間で情報の送受信をおこなう端末装置、通信方法および通信システムに関し、特に、自拠点と、ネットワークを介して接続された他拠点との間で送受信される情報を利用して会議をおこなう端末装置、通信方法および通信システムに関する。
テレビ会議システムは、複数の端末装置間で各拠点の参加者の状況などを示す映像や会議に用いる資料映像を送受信する。テレビ会議システムは、端末装置によって送受信された各拠点の映像や資料映像を表示する。各拠点における会議の参加者は、端末装置によって表示された映像や資料映像を確認して会議をおこなう。
近年では、利用者による資料画像と、撮像画像との切り替え操作の手間を軽減するために、資料画像と、撮像画像とが合成された合成画像データによる画像を表示するコミュニケーションシステムが提案されている(特許文献1)。具体的には、特許文献1に記載の技術では、コミュニケーション端末によって、資料画像の所定領域内に撮像画像を挿入したり、撮像画像内に資料画像を挿入したりして合成画像データを生成する。コミュニケーション端末は、生成した合成画像データを他のコミュニケーション端末に送信する。コミュニケーション端末によって相互に送信された合成画像データによって、資料画像と、撮像画像とを表示する。
特開2008−227668号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術では、予め設定されている所定領域に資料画像または撮像画像を縮小して挿入する。したがって、縮小された画像から、参加者の顔が見づらくなったり、資料が確認しづらくなったりして、会議が円滑に進行できないという問題が一例として挙げられる。
この発明は、上述した問題を解決するため、参加者の確実な確認および資料の視認性向上を実現し、円滑に会議を進行することのできる端末装置、通信方法および通信プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる端末装置は、ネットワークを介して接続された他拠点との間で送受信される情報を用いて会議をおこない、前記他拠点の撮像手段によって撮像された参加者映像を受信し、ディスプレイに前記参加者映像を表示する端末装置であって、前記ディスプレイの表示部に表示される前記参加者映像から、前記他拠点における前記会議の参加者の顔を含み、前記ディスプレイの表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記第一領域内において前記顔が含まれていない第二領域から、前記会議に用いる資料映像の形状に応じた資料領域を設定する設定手段と、前記ディスプレイの表示部に、前記資料領域が設定された前記第一領域を表示するように、前記第一領域と、前記資料領域とを拡大する拡大手段と、前記拡大手段によって拡大された前記第一領域と、前記資料領域とに基づいて、前記参加者映像と、前記資料映像とを合成して前記ディスプレイの表示部に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明にかかる端末装置は、請求項1に記載の発明において、前記設定手段は、前記第一領域内において、前記第二領域のうち、前記資料映像の形状に応じて最大となる前記資料領域を設定することを特徴とする。
請求項3の発明にかかる端末装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記抽出手段によって抽出された一以上の前記第一領域それぞれについて、前記設定手段によって設定される前記資料領域の前記第一領域に対する面積比率を算出し、前記面積比率が最大となる前記第一領域を選択する選択手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項4の発明にかかる端末装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記拡大手段は、前記他拠点の前記撮像手段に対して、前記撮像手段の撮像態様を前記第一領域と、前記資料領域とに基づいて変更する制御信号を出力することを特徴とする。
請求項5の発明にかかる端末装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記抽出手段は、前記第一領域内の周辺部に前記顔が位置するように前記第一領域を抽出することを特徴とする。
請求項6の発明にかかる端末装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記抽出手段は、前記第一領域内の上方部に優先的に前記顔が位置するように前記第一領域を抽出することを特徴とする。
請求項7の記載にかかる端末装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記抽出手段は、前記参加者の配置変更が検出された場合、前記第一領域を再抽出することを特徴とする。
請求項8の発明にかかる通信方法は、他拠点の撮像手段によって撮像された参加者映像を受信し、ディスプレイに前記映像を表示して前記他拠点との間で会議をおこなう通信方法であって、前記ディスプレイの表示部に表示される前記参加者映像から、前記他拠点における前記会議の参加者の顔含み、前記ディスプレイの表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された前記第一領域内において前記顔が含まれていない第二領域から、前記会議に用いる資料映像の形状に応じた資料領域を設定する設定工程と、前記ディスプレイの表示部に、前記資料領域が設定された前記第一領域を表示するように、前記第一領域と、前記資料領域とを拡大する拡大工程と、前記拡大工程によって拡大された前記第一領域と、前記資料領域とに基づいて、前記参加者映像と、前記資料映像とを合成して前記ディスプレイの表示部に表示する表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
請求項9の発明にかかる通信方法は、請求項8に記載の発明において、前記抽出工程によって抽出された一以上の前記第一領域それぞれについて、前記設定工程によって設定される前記資料領域の前記第一領域に対する面積比率を算出し、前記面積比率が最大となる前記第一領域を選択する選択工程をさらに含むことを特徴とする。
請求項10の発明にかかる通信システムは、ネットワークを介して送信元端末から送信先端末に対して送信される映像を、送信先端末のディスプレイの表示部に表示することで会議をおこなう通信システムであって、前記送信元端末は、前記会議の参加者を含む参加者映像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記参加者映像を前記送信先端末へ送信する送信手段と、を有し、前記送信先端末は、前記送信手段によって送信された前記参加者映像を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信されて前記ディスプレイの表示部に表示される前記参加者映像から、前記送信元端末のある拠点における参加者の顔を含み、前記ディスプレイの表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記第一領域内において前記顔が含まれていない第二領域から、前記会議に用いる資料映像の形状に応じた資料領域に設定する設定手段と、前記ディスプレイの表示部に、前記資料領域が設定された前記第一領域を表示するように、前記第一領域と、前記資料領域とを拡大する拡大手段と、前記拡大手段によって拡大された前記第一領域と、前記資料領域とに基づいて、前記参加者映像と、前記資料映像とを合成して前記ディスプレイの表示部に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、ディスプレイの表示部に表示される参加者映像のうち、参加者の顔を含む第一領域内で顔を含まないように資料領域を設定する。そして、第一領域と資料領域を表示部に拡大しつつ、参加者映像と資料映像とを合成して表示することができる。したがって、参加者の顔を確実に認識できると共に、資料の視認性も同時に向上することができるため、円滑な会議の進行を図ることができる。
請求項2にかかる発明によれば、資料領域を資料映像の形状に応じて最大となるように設定することができるため、資料の視認性向上を図ることができる。
請求項3にかかる発明によれば、第一領域に対する資料領域の面積比率が最大となる第一領域を選択することができる。したがって、資料領域を最大にできる第一領域および資料領域によって参加者映像と資料映像とを合成して表示することで、参加者の顔および資料を容易かつ的確に把握することができる。
請求項4にかかる発明によれば、他拠点の撮像手段の撮像態様を制御して、第一領域と資料領域を拡大することができるため、他拠点からの映像について画像処理をおこなわなくても、適切な領域が設定された参加者映像を送受信することができる。
請求項5にかかる発明によれば、ディスプレイの周辺に参加者の顔が位置するように第一領域を抽出することができるため、適切に資料領域を選択して、資料の視認性向上を図ることができる。
請求項6にかかる発明によれば、ディスプレイの上方向に優先的に参加者の顔が位置するように第一領域を抽出することができるため、適切に資料領域を選択して、資料の視認性向上を図ることができる。
請求項7にかかる発明によれば、参加者の増減などによる配置変更があった場合に、第一領域を再抽出して、資料領域の設定、第一領域および資料領域の拡大、表示制御を実行できるため、参加者の入れ替わりに柔軟に対応して、表示の最適化を図ることができる。
請求項8にかかる発明によれば、ディスプレイの表示部に表示される参加者映像のうち、参加者の顔を含む第一領域内で顔を含まないように資料領域を設定する。そして、第一領域と資料領域を表示部に拡大しつつ、参加者映像と資料映像とを合成して表示することができる。したがって、参加者の顔を確実に認識できると共に、資料の視認性も同時に向上することができるため、円滑な会議の進行を図ることができる。
請求項9にかかる発明によれば、第一領域に対する資料領域の面積比率が最大となる第一領域を選択することができる。したがって、資料領域を最大にできる第一領域および資料領域によって参加者映像と資料映像とを合成して表示することで、参加者の顔および資料を容易かつ的確に把握することができる。
請求項10にかかる発明によれば、ディスプレイの表示部に表示される参加者映像のうち、参加者の顔を含む第一領域内で顔を含まないように資料領域を設定する。そして、第一領域と資料領域を表示部に拡大しつつ、参加者映像と資料映像とを合成して表示することができる。したがって、参加者の顔を確実に認識できると共に、資料の視認性も同時に向上することができるため、円滑な会議の進行を図ることができる。
以上説明したように、本発明にかかる端末装置、通信方法および通信システムよれば、参加者の確実な確認および資料の視認性向上を実現し、円滑な会議の進行を図ることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態にかかるテレビ会議システムの一例を示す説明図である。 本発明の実施形態にかかるテレビ会議端末の機能的構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態にかかる送信先のテレビ会議端末における参加者映像と資料映像の合成の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態にかかる送信元のテレビ会議端末のカメラ制御の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態にかかる送信元のテレビ会議端末における参加者映像と資料映像の合成の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態にかかるテレビ会議端末の処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の変形例にかかる3人の参加者を含む参加者映像と資料映像の合成の一例を示す説明図である。 本発明の変形例にかかる2つの参加者映像と資料映像の合成の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる端末装置、通信方法および通信システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施形態)
(全体構成)
図1を用いて、本発明の実施形態にかかる端末装置を、テレビ会議をおこなうテレビ会議システムのために複数拠点に設置されたテレビ会議端末に適用した場合について説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるテレビ会議システムの一例を示す説明図である。なお、本実施形態では、各拠点(A,B)に設置されたテレビ会議端末110(110a,110b)によって、本発明にかかる端末装置を実現し、ネットワーク150を介して複数のテレビ会議端末110が接続されたテレビ会議システム100によって、本発明にかかる通信システムを実現し、テレビ会議システム100またはテレビ会議端末110によって、本発明にかかる通信方法の処理が実行される場合について説明する。
図1において、テレビ会議システム100は、各拠点(A,B)に設置されたテレビ会議端末110a,110bがネットワークNWを介して接続されて構成されている。具体的には、テレビ会議システム100は、地理的に離れた各拠点A,Bに設置されたテレビ会議端末110a,110bがインターネットなどのネットワーク150を介して接続されたり、建物内の離れた各拠点A,Bに設置されたテレビ会議端末110a,110bがLAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク150を介して接続されたりしている。なお、図1では、テレビ会議端末110a,110bがネットワーク150を介して相互に接続されることとして説明するが、ネットワーク150上の任意の位置に設置された管理サーバなどを介して相互に接続される構成でもよい。以降の説明では、各拠点の区別をしない場合、符号の末尾の記号である「a」,「b」を省略して説明する。
テレビ会議システム100は、各拠点でテレビ会議における参加者の参加者映像および参加者音声を各テレビ会議端末110によって相互に送受信させる。テレビ会議端末110は、CPU(セントラルプロセッシングユニット)などの機能部を含む本体部111に接続された、各種映像を表示するディスプレイ112と、参加者映像を撮像するカメラ113と、参加者音声を集音するマイク114と、各種音声を出力するスピーカ115とを備えている。
テレビ会議端末110は、カメラ113によって自拠点の参加者映像を撮像する。テレビ会議端末110は、撮像された参加者映像をネットワーク150を介して他拠点のテレビ会議端末110に送信する。テレビ会議端末110は、他拠点のテレビ会議端末110から送信される参加者映像を受信する。テレビ会議端末110は、受信した参加者映像をディスプレイ112によって表示する。
テレビ会議端末110は、マイク114によって自拠点における参加者音声を集音する。テレビ会議端末110は、集音した参加者音声をネットワーク150を介して他拠点のテレビ会議端末110に送信する。テレビ会議端末110は、他拠点のテレビ会議端末110から送信される参加者音声を受信する。テレビ会議端末110は、受信した参加者音声をスピーカ115によって出力する。
すなわち、テレビ会議端末110は、自拠点と他拠点で相互に送受信される参加者映像および参加者音声を再生する。各拠点の参加者は、自拠点のテレビ会議端末110によって再生される他拠点の参加者映像および参加者音声を視聴することで、遠隔に位置する参加者同士でテレビ会議をおこなう。
テレビ会議端末110は、テレビ会議に用いる資料を相互に共有する。本実施形態では、テレビ会議端末110は、テレビ会議に用いる資料の映像である資料映像を送受信して、送受信した資料映像を表示させることで、参加者同士で資料の共有を図る。
具体的には、送信元端末としてのテレビ会議端末110aは、パーソナルコンピュータなどの情報端末120aが接続されている。情報端末120aは、拠点Aにおける参加者a1の操作にしたがって、テレビ会議端末110aにテレビ会議用の資料映像を出力する。資料映像は、たとえば、情報端末120aの記憶媒体に記憶された文書や画像を含む情報である。
テレビ会議端末110aは、情報端末120aから取得された資料映像をディスプレイ112aによって表示する。テレビ会議端末110aは、資料映像をネットワーク150を介して送信先端末としてのテレビ会議端末110bに送信する。テレビ会議端末110bは、受信した資料映像をディスプレイ112bによって表示する。
ディスプレイ112bに表示される資料映像は、A拠点の参加者映像に合成されてディスプレイ112に表示される。詳細は図3、図6などを用いて説明するが、テレビ会議端末110bは、ディスプレイ112bの表示部に表示される参加者映像から、A拠点における会議の参加者の顔を含み、ディスプレイ112bの表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する。テレビ会議端末110bは、抽出された第一領域内のそれぞれにおいて、顔を含まない第二領域から、会議に用いる資料映像の形状に応じた資料映像を表示する資料領域を設定する。
テレビ会議端末110bは、ディスプレイ112bの表示部に資料領域が設定された第一領域を表示するように、参加者映像における第一領域と、資料領域とを拡大する。テレビ会議端末110bは、拡大された第一領域と、資料領域とに基づいて、A拠点の参加者映像と、資料映像とを合成して表示する。すなわち、テレビ会議端末110bは、A拠点で会議に参加する参加者の顔を確実に表示させると共に、資料の視認性の向上を図ることができる。
(機能的構成)
図2を用いて、テレビ会議端末110の機能的構成について説明する。図2は、本発明の実施形態にかかるテレビ会議端末の機能的構成の一例を示す説明図である。
図2において、テレビ会議端末110は、CPU(セントラルプロセッシングユニット)201と、RAM(ランダムアクセスメモリ)202と、ROM(リードオンリーメモリ)203と、ディスプレイ112やカメラ113に対して各種映像の入出力を制御する映像I/F204と、スピーカ115やマイク114に対して各種音声の入出力を制御する音声I/F205と、各種情報の入力を受け付ける操作部206と、外部機器との通信を制御する通信I/F207と、各種情報を記憶する記憶媒体208と、を備えている。また、テレビ会議端末110の各構成部は、バス200によってそれぞれ接続されている。
CPU201は、テレビ会議端末110全体の制御をおこなう。CPU201は、RAM202をワークエリアとして、ROM203から読み込まれる各種プログラムを実行する。
映像I/F204は、CPU201の制御にしたがって、ディスプレイ112に各種映像を表示させる。映像I/F204は、他拠点のテレビ会議端末110から受信された参加者映像を、CPU201の制御にしたがって、記憶媒体208から読み出してディスプレイ112に表示させる。映像I/F204は、カメラ113によって撮像された自拠点の参加者映像や、他拠点とのテレビ会議に関する処理画面などを表示させる構成でもよい。
映像I/F204は、CPU201の制御にしたがって、テレビ会議に用いる資料映像を、参加者映像に合成してディスプレイ112に表示させる。資料映像は、他拠点のテレビ会議端末110から後述する通信I/F207を介して受信したり、通信I/F207を介して接続される情報端末などから取得したりする。
CPU201は、ディスプレイ112の表示部に表示される参加者映像から、参加者の顔を含み、ディスプレイ112の表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する。CPU201は、抽出された第一領域内のそれぞれにおいて、顔を含まない第二領域から、資料映像を表示する資料領域を設定する。
以降では、テレビ会議端末110aを送信元として拠点Aの参加者映像と、資料映像とを送信先のテレビ会議端末110bに対して送信する場合について説明する。送信元であるテレビ会議端末110aのCPU201aは、映像I/F204aを介して後述するカメラ113aを制御し、拠点Aの参加者を含む参加者映像を撮像する。
CPU201aは、撮像された参加者映像を、後述する通信I/F207aを介して送信先であるテレビ会議端末110bに送信する。また、CPU201aは、通信I/F207aを介して接続された情報端末120aから資料映像を取得すると、取得した資料映像を、通信I/F207aを介してテレビ会議端末110bに送信する。
送信先であるテレビ会議端末110bのCPU201bは、通信I/F207bを介してA拠点の参加者映像や資料映像を受信すると、記憶媒体208bに記憶させる。CPU201bは、資料映像を受信した場合は、参加者映像から参加者の顔を含み、ディスプレイ112bの表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する。第一領域は、たとえば、ディスプレイ112bの表示部と同じ縦横比率を有する形状であり、参加者映像に含まれるすべての参加者の顔を含む領域である。
ここで、図3〜5を用いて、本発明の実施形態にかかる参加者映像と資料映像の合成について説明する。図3は、本発明の実施形態にかかる送信先のテレビ会議端末における参加者映像と資料映像の合成の一例を示す説明図である。
図3において、テレビ会議端末110bのディスプレイ112bの表示部310に表示される参加者映像300には、送信元の参加者a1,a2と、参加者a1が操作する情報端末120aが表示されている。
CPU201bは、テレビ会議端末110bから、資料映像を受信すると、参加者映像300から、参加者a1,a2の顔を含む第一領域を抽出する。第一領域は、たとえば、ディスプレイ112bの表示部310と縦横比率が同じ矩形領域である。
CPU201bは、第一領域内の周辺部に顔が位置するように第一領域を抽出する。このように第一領域を抽出することで、第一領域内に設定する資料領域を大きくすることができるとともに、資料領域の位置を最適化することができる。換言すれば、第一領域内の中心側に資料領域を設定することとなり、適切な資料共有を図ることができる。また、CPU201bは、第一領域内の周辺部について、上方部に優先的に顔が位置するように第一領域を抽出することとしてもよい。
具体的には、CPU201bは、参加者映像300における第一領域321、331、341、351などを抽出する。CPU201bは、参加者映像300の第一領域321、331、341、351のうち、顔を含まない第二領域を、資料映像を表示する資料領域322,332,342,352に設定する。
第二領域は、資料映像の形状に応じた形状である。具体的には、第二領域の形状は、資料映像と相似した形状で、第一領域内で最大となる領域を設定することとしてもよい。資料領域の形状は、テレビ会議端末110aから取得したり、映像I/F207bによって資料映像を受信してから演算したりする構成である。
処理の詳細は図6を用いて説明するが、CPU201bは、第一領域321、331、341、351のそれぞれについて、設定される資料領域322,332,342,352の第一領域321、331、341、351に対する面積比率を算出し、その面積比率が最大となる領域を第一領域として選択する。図3の場合であれば、第一領域351を選択する。
CPU201bは、映像I/F204bを制御して、資料領域352が設定された第一領域351をディスプレイ112bの表示部310に表示するように拡大処理をおこなう。具体的には、CPU201bは、表示部310に資料領域352が設定された第一領域351を表示するように、送信元のテレビ会議端末110aに対して、カメラ113aのPTZ(パン・チルト・ズームの略、以下同様)などの撮像態様を変更させる制御信号を出力する。
CPU201bは、映像I/F204bを制御して、第一領域351および資料領域352に基づいて、拡大された参加者映像301および資料映像361を合成して、ディスプレイ112bの表示部310に表示する。
図4は、本発明の実施形態にかかる資料映像の送信元のテレビ会議端末のカメラ制御の一例を示す説明図である。図4において、送信先のテレビ会議端末110bのディスプレイ112bの表示部310に参加者映像300が表示される場合、送信元のテレビ会議端末110aのカメラ113aでは、撮像範囲410で参加者a1,a2を含む参加者映像が撮像されている。
送信元のテレビ会議端末110aは、通信I/F207aを介して送信先のテレビ会議端末110bから、表示部310に図3に示した資料領域352が設定された第一領域351を表示するようにカメラ113aの撮像態様を変更させる制御信号を受信する。
CPU201aは、受信した制御信号に基づいて、映像I/F204aを介してカメラ113aを制御して、撮像範囲411で参加者a1,a2を含む参加者映像を撮像する。すなわち、撮像範囲411で撮像された参加者映像は、表示部310に表示される際、第一領域351が拡大された参加者映像301となる。CPU201aは、撮像範囲411で撮像された参加者映像を通信I/F207aを介して送信先のテレビ会議端末110bに送信する。
送信先のテレビ会議端末110bは、通信I/F207bを介して送信元のテレビ会議端末110aから、撮像範囲411で撮像された参加者映像301を受信する。CPU201bは、受信した参加者映像301に、設定された資料領域361に資料映像を合成する。CPU201bは、映像I/F204bを介してディスプレイ112bに資料映像が合成された参加者映像301を表示させる。
図3および図4では、送信先のテレビ会議端末110bのディスプレイ112bに、参加者映像301に資料映像361を合成して表示させる場合について説明したが、送信元のテレビ会議端末110aについても同様である。図5は、本発明の実施形態にかかる資料映像の送信元のテレビ会議端末における参加者映像と資料映像の合成の一例を示す説明図である。
図5では、テレビ会議端末110aのディスプレイ112aには、表示部510に参加者b1を含む参加者映像500が表示されている。CPU201aは、情報端末120aから資料映像を取得すると、参加者映像500において、参加者b1を含む第一領域を抽出する。
CPU201aは、第一領域において顔を含まない領域を資料領域に設定する。CPU201aは、第一領域に対する面積比率が最大となる資料領域となる第一領域を選択して、選択された第一領域が表示部510に表示されるように制御する。
すなわち、CPU201aは、表示部510に、第一領域の参加者映像500を拡大した参加者映像501を表示するように、テレビ会議端末110bのカメラ113bに対してPTZに関する制御信号を出力する。テレビ会議端末110aは、出力した制御信号に応じてテレビ会議端末110bから送信されるB拠点の参加者映像501に設定された資料領域561に情報端末120aから取得した資料映像を合成して、ディスプレイ112aに表示させる。
このようにして、相互のテレビ会議端末110によって、資料映像を表示する資料領域を最大限に設定し資料映像の視認性向上を図りつつ、参加者(a1,a2,b1)にお互いの表情など顔の状況を的確に把握させることができるため、円滑なテレビ会議を実現することができる。
図2に戻って、映像I/F204は、CPU201の制御にしたがって、カメラ113によって自拠点の参加者映像を撮像する。映像I/F204は、CPU201の制御にしたがって、カメラ113によって撮像された参加者映像を記憶媒体208に出力する。
音声I/F205は、CPU201の制御にしたがって、スピーカ115に各種音声を出力させる。音声I/F205は、他拠点のテレビ会議端末110から受信された音声を、CPU201の制御にしたがって、記憶媒体208から読み出してスピーカ115に出力させる。音声I/F205は、他拠点とのテレビ会議に関する案内音声などを出力させる構成でもよい。
音声I/F205は、CPU201の制御にしたがって、マイク114によって自拠点の参加者音声を集音する。音声I/F205は、CPU201の制御にしたがって、マイク114によって集音された参加者音声を記憶媒体208に出力する。
操作部206は、参加者などから各種情報の入力を受け付ける。操作部206は、タッチパネルや操作ボタンなどによって構成され、テレビ会議に関する情報の入力を受け付けて、入力された信号をCPU201へ出力する。
通信I/F207は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク150に接続され、このネットワーク150を介して他のテレビ会議端末110やその他情報端末などの外部機器に接続される。通信I/F207は、ネットワーク150とテレビ会議端末110内部のインターフェースをつかさどり、外部機器に対するデータの入出力を制御する。通信I/F207には、たとえば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
通信I/F207は、他拠点のテレビ会議端末110から送信される資料映像、参加者映像および参加者音声を受信する。通信I/F207は、CPU201の制御にしたがって、受信した資料映像、参加者映像および参加者音声を記録媒体208へ出力する。また、通信I/F207は、情報端末から資料映像を取得し、CPU201の制御にしたがって、取得した資料映像を記録媒体208へ出力する。
通信I/F207は、CPU201の制御にしたがって、記憶媒体208に記憶された資料映像、自拠点の参加者映像および参加者音声を、他拠点のテレビ会議端末110へ送信する。
記憶媒体208は、HD(ハードディスク)や着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)などである。記憶媒体208は、それぞれのドライブデバイスを有し、CPU201の制御にしたがって各種データが記録される。また、記憶媒体208からは、それぞれのドライブデバイスの制御にしたがってデータが読み取られる。
なお、各構成要素と、各機能を対応付けて説明すると、図2に示したCPU201、映像I/F204およびカメラ113によって、本発明にかかる撮像手段の機能を実現する。CPU201および映像I/F204によって、本発明にかかる抽出手段、設定手段、選択手段および表示制御手段の機能を実現する。CPU201および通信I/F207によって、本発明にかかる送信手段および受信手段の機能を実現する。
(テレビ会議端末110の処理の内容)
図6を用いて、本発明の実施形態にかかるテレビ会議システム110の処理の内容について説明する。図6は、本発明の実施形態にかかるテレビ会議端末の処理の内容を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、テレビ会議システム100によって、各拠点(A,B)のテレビ会議端末110がテレビ会議をおこなっている間に実行される処理である。
図6のフローチャートにおいて、まず、CPU201は、通信I/F207を介して、他拠点のテレビ会議端末110から参加者映像を受信したか否かを判断する(ステップS601)。
ステップS602において、参加者映像を受信するのを待って、受信した場合(ステップS601:Yes)は、CPU201は、共有する資料映像はあるか否かを判断する(ステップS602)。共有する資料映像は、たとえば、他拠点のテレビ会議端末110から受信したり、自拠点の参加者の情報端末から取得したりする。
ステップS602において、共有する資料映像がない場合(ステップS602:No)は、CPU201は、映像I/F204を介してディスプレイ112にステップS601において受信された参加者映像を表示して(ステップS614)、そのまま一連の処理を終了する。
ステップS602において、共有する資料映像がある場合(ステップS602:Yes)は、CPU201は、初期値設定としてパラメータA1を0に設定する(ステップS603)。
CPU201は、ステップS601において受信された参加者映像から、参加者の顔認識をおこなう(ステップS604)。顔認識は、たとえば、色相と、彩度とが、所定の閾値内にある画素を肌色画素として抽出する。CPU201は、顔を分離するために、肌色画素と非肌色画素とに2値化し、所定範囲内の面積を有する肌色画素部分を顔として抽出する。
CPU201は、参加者映像において、ステップS604において認識された顔を含み、ディスプレイ112の表示部よりも小さな第一領域を抽出する(ステップS605)。CPU201は、参加者映像からディスプレイ112と縦横比率が同じ矩形領域の第一領域を複数(n個(1≦n≦n_max))抽出する。具体的には、たとえば、CPU201は、図3に示した第一領域321〜351(1≦n≦4)を抽出する。
CPU201は、初期値としてn=1、第一領域に対する面積比率A=0に設定し(ステップS606)、ステップS605において抽出された第一領域のうち、n番目の第一領域において顔を含まずに資料映像の形状に応じて最大となる第二領域を資料領域として設定する(ステップS607)。具体的には、たとえば、CPU201は、図3に示した第一領域321において顔を含まずに所定の形状で最大化できる資料領域322を設定する。
CPU201は、ステップS607において設定された資料領域について、第一領域に対する面積比率Anを計算する(ステップS608)。すなわち、ステップS607およびS608では、n番目の第一領域において、参加者の顔を表示可能な範囲で資料領域の面積割合がどの程度になるかを計算している。
CPU201は、ステップS608において算出された面積比率AnがパラメータAよりも大きいか否かを判断する(ステップS609)。ステップS609において、面積比率AnがパラメータAよりも大きい場合(ステップS609:Yes)は、パラメータAをAnに設定してステップS611へ移行する。ステップS609において、面積比率AnがパラメータA以下の場合(ステップS609:No)は、そのままステップS611へ移行する。
CPU201は、現在処理中の第一領域におけるnがn_maxよりも小さいか否かを判断する(ステップS611)。ステップS611において、nがn_maxよりも小さい場合(ステップS611:Yes)は、ステップS612へ移行して、CPU201は、nをインクリメント(n=n+1)し(ステップS612)、ステップS607へ戻って処理を繰り返す。
具体的には、たとえば、ステップS607〜ステップS612の処理の繰り返しによって、CPU201は、図3に示した第一領域321〜325のすべての資料領域322〜352について、面積比率Anを計算し、最大の面積比率AnをA設定する。
ステップS611において、nがn_max以上となった場合(ステップS611:No)は、ステップS613へ移行する。すなわち、ステップS607〜S612の処理を繰り返すことで、n個の第一領域のうち、資料領域の面積比率が最大となる第一領域とその面積比率Aを選択することができる。具体的には、CPU201は、第一領域321〜325にそれぞれ設定された資料領域322〜352のうち、第一領域351と、その面積比率Aを選択する。
CPU201は、ステップS607〜S612において選択された第一領域と面積比率Aに基づいて、送信元のテレビ会議端末110に対して、カメラ113の制御信号を出力して、その制御信号によって制御されて撮像された参加者映像を受信する(ステップS613)。すなわち、CPU201は、送信元のテレビ会議端末110に対して、第一領域351を撮像範囲として撮像するように、PTZ(パン・チルト・ズーム)などのカメラ113の撮像態様を変更させる制御信号を出力する。
CPU201は、ステップS613において受信された参加者映像に基づいて、映像I/F204を介してディスプレイ112に参加者映像に資料映像を合成表示して(ステップS614)、そのまま一連の処理を終了する。具体的には、たとえば、ディスプレイ112bの表示部310には、図3に示した参加者映像301の資料領域361に資料映像が合成された映像が表示されることとなる。
なお、本発明の各構成要素における通信方法と、本発明の実施形態の各処理または各機能とを関連付けて説明すると、ステップS604およびステップS605におけるCPU201の処理によって、本発明にかかる抽出工程の処理が実行される。ステップS606〜ステップS612におけるCPUの処理によって、本発明にかかる設定工程、選択工程の処理が実行される。ステップS613におけるCPU201および通信I/F207の処理によって、本発明にかかる拡大工程の処理が実行される。ステップS614におけるCPU201および映像I/F204の処理によって、本発明にかかる表示制御工程の処理が実行される。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、第一領域のうち顔を含まない最大の領域を資料領域として設定でき、資料領域を拡大するように制御することができる。したがって、参加者の顔を確実に表示させることで会議の臨場感を実現し、資料の視認性の向上を図ることができ、円滑なテレビ会議をおこなうことができる。
また、本発明の実施形態によれば、送信元のテレビ会議端末のカメラに対して制御信号を出力することで拡大・縮小された参加者映像を取得することができるため、受信した参加者映像に対して拡大・縮小などの画像処理をする必要がなく、その画像処理の負荷を低減させることができる。
(その他の一部の変形例)
本発明の実施形態では特に、2台のテレビ会議端末110a,110bがネットワーク150を介して接続される場合について説明したが、3台以上のテレビ会議端末110が接続される場合についても同様である。多くのテレビ会議端末110が参加するテレビ会議システムに適用することで、多くの参加者が適切に資料を共有して広範なテレビ会議をおこなうことができる。
また、本発明の実施形態では特に、共有する資料映像としてコンピュータなどの情報端末から取得することとして説明したが、これに限ることはない。具体的には、情報端末から情報を取得する代わりに、カメラ113によって、拠点Aに提示された資料を撮像し、撮像された映像を資料映像として共有することとしてもよい。また、情報端末が接続されているネットワークから情報を取得し、資料映像として共有してもよい。このように、様々な共有対象の資料映像を用いることで、テレビ会議システムの汎用性の向上を図ることができる。
また、本発明の実施形態では特に、第一領域を参加者すべての顔を含むこととして説明したが、これに限ることはない。具体的には、第一領域は、少なくとも1人の参加者を含むこととすればよい。このようにすれば、1人以上の参加者の顔を確認可能としつつ、資料映像を表示する資料領域をなるべく大きく設定することができる。
また、顔画像の認識や事前登録などによって特定の参加者を設定可能な構成とすれば、第一領域は、特定の参加者の顔を含む領域としてもよい。このようにすれば、会議に重要な参加者などを特定して、大きな資料領域を設定することができるため、会議に重要な参加者の顔(表情)を確認しつつ、大きな資料映像によって円滑な会議を進めることができる。
また、本発明の実施形態では特に、第一領域の所定形状を、ディスプレイ112bの表示部の縦横比率が同じ形状として説明したが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、送信元のテレビ会議端末110aのカメラ113aの撮像範囲の形状の比率に合わせる構成でもよい。
また、本発明の実施形態では特に、送信元のテレビ会議端末110のカメラ113に対して、撮像範囲を変更することとして説明したが、これに限ることはない。具体的には、テレビ会議端末110は、送信元のテレビ会議端末110に対して、デジタル的に参加者映像をPTZさせる制御信号を出力することとしてもよい。このようにすれば、カメラ113の駆動機構を備えていない場合でも、本発明を適用することができる。
また、本発明の実施形態では特に、共有対象の資料映像がある場合に、第一領域の抽出などの処理をおこなうこととして説明したが、これに限ることはない。具体的には、テレビ会議端末110は、相手側の参加者の配置に変更があると、第一領域の抽出をおこなって、新たな資料領域を選択する構成でもよい。このようにすれば、参加者の変動があっても、常に参加者の顔を表示させつつ資料共有を図ることができる。
また、本発明の実施形態では特に、図6のフローチャートにおいて、第一領域に対する面積比率が最大となる資料領域となる第一領域を選択する構成としたが、これに限ることはない。具体的には、面積比率を算出しなくても、表示部より小さな任意の第一領域について資料領域を設定するだけでもよい。すなわち、表示部よりも小さな第一領域と、その第一領域に設定された資料領域について、表示部に表示するように拡大するだけで、面積比率などの算出処理の負荷を負うことなく、参加者の顔を確実に把握して資料映像を拡大させて表示することができる。
また、本発明の実施形態では特に、1人または2人の参加者映像について説明したがこれに限ることはない。具体的には、参加者映像に3人以上の参加者が含まれていてもよい。図7を用いて、3人の参加者を含む参加者映像に資料映像を合成する場合について説明する。図7は、本発明の変形例にかかる3人の参加者を含む参加者映像と資料映像の合成の一例を示す説明図である。
図7において、テレビ会議端末110aのディスプレイ112aには、3人の参加者b1〜3を含む表示領域710の参加者映像が表示されている。CPU201aは、情報端末120aから資料映像を取得すると、表示部710における参加者映像700において、3人の参加者b1〜3を含む第一領域を抽出する。
CPU201aは、参加者映像700のうち、第一領域において3人の顔を含まない第二領域から、最大化できる資料領域(図7では中心付近)を設定する。そして、CPU201aは、設定された資料領域を拡大するように制御する。
すなわち、CPU201aは、表示部710に、第一領域の参加者映像700を拡大した参加者映像701を表示するように、テレビ会議端末110bのカメラ113bに対してPTZに関する制御信号を出力する。テレビ会議端末110aは、出力した制御信号に応じてテレビ会議端末110bから送信されるB拠点の参加者映像701に設定された資料領域761に情報端末120aから取得した資料映像を合成して、ディスプレイ112aに表示させる。このようにすれば、3人以上の参加者であっても、参加者全員の顔を表示させつつ、最大限に資料領域を設定することができる。
また、本発明の実施形態では特に、ディスプレイ112に1つの参加者映像について、資料映像を合成する場合について説明したが、これに限ることはない。具体的には、複数の参加者映像を表示する場合に、すべての参加者映像における参加者の顔を表示させつつ、資料領域を最大化させることとしてもよい。
図8を用いて、2つの参加者映像に資料映像を合成する場合について説明する。図8は、本発明の変形例にかかる2つの参加者映像と資料映像の合成の一例を示す説明図である。図8では、拠点Aのテレビ会議端末110aが、自拠点の参加者映像と、拠点Bの参加者映像を表示する場合について説明する。
図8において、ディスプレイ112aの表示部810には、拠点Aの参加者映像811と、拠点Bの参加者映像812とが表示されている。CPU201aは、各参加者映像811,812の第一領域を抽出する。具体的には、各参加者映像811,812の第一領域における参加者a1,a2,b1の顔がディスプレイ112aの周辺部に配置させるように第一領域を抽出する。
すなわち、CPU201aは、表示部810において、各拠点A,Bの参加者映像821,822として、資料領域861を設定することとなる。このように、複数の参加者映像に対しても、すべての参加者の顔を表示させつつ、資料映像の視認性を向上させることができる。
また、上述した説明では、実施形態および一部の変形例について別々の例として説明したが、これに限ることはない。すなわち、それぞれ実施形態および一部の変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
なお、本発明の実施形態および変形例で説明した通信方法は、あらかじめ用意された通信プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。この通信プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 テレビ会議システム
110(110a,110b) テレビ会議端末
111(111a,111b) 本体部
112(112a,112b) ディスプレイ
113(113a,113b) カメラ
114(114a,114b) マイク
115(115a,115b) スピーカ
a1,a2,b1 参加者
120a 情報端末
150 ネットワーク
200 バス
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 映像I/F
205 音声I/F
206 操作部
207 通信I/F
208 記憶媒体

Claims (10)

  1. ネットワークを介して接続された他拠点との間で送受信される情報を用いて会議をおこない、前記他拠点の撮像手段によって撮像された参加者映像を受信し、ディスプレイに前記参加者映像を表示する端末装置であって、
    前記ディスプレイの表示部に表示される前記参加者映像から、前記他拠点における前記会議の参加者の顔を含み、前記ディスプレイの表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記第一領域内において前記顔が含まれていない第二領域から、前記会議に用いる資料映像の形状に応じた資料領域を設定する設定手段と、
    前記ディスプレイの表示部に、前記資料領域が設定された前記第一領域を表示するように、前記第一領域と、前記資料領域とを拡大する拡大手段と、
    前記拡大手段によって拡大された前記第一領域と、前記資料領域とに基づいて、前記参加者映像と、前記資料映像とを合成して前記ディスプレイの表示部に表示する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 前記設定手段は、前記第一領域内において、前記第二領域のうち、前記資料映像の形状に応じて最大となる前記資料領域を設定することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記抽出手段によって抽出された一以上の前記第一領域それぞれについて、前記設定手段によって設定される前記資料領域の前記第一領域に対する面積比率を算出し、前記面積比率が最大となる前記第一領域を選択する選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 前記拡大手段は、前記他拠点の前記撮像手段に対して、前記撮像手段の撮像態様を前記第一領域と、前記資料領域とに基づいて変更する制御信号を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の端末装置。
  5. 前記抽出手段は、前記第一領域内の周辺部に前記顔が位置するように前記第一領域を抽出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の端末装置。
  6. 前記抽出手段は、前記第一領域内の上方部に優先的に前記顔が位置するように前記第一領域を抽出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の端末装置。
  7. 前記抽出手段は、前記参加者の配置変更が検出された場合、前記第一領域を再抽出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の端末装置。
  8. 他拠点の撮像手段によって撮像された参加者映像を受信し、ディスプレイに前記映像を表示して前記他拠点との間で会議をおこなう通信方法であって、
    前記ディスプレイの表示部に表示される前記参加者映像から、前記他拠点における前記会議の参加者の顔含み、前記ディスプレイの表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された前記第一領域内において前記顔が含まれていない第二領域から、前記会議に用いる資料映像の形状に応じた資料領域を設定する設定工程と、
    前記ディスプレイの表示部に、前記資料領域が設定された前記第一領域を表示するように、前記第一領域と、前記資料領域とを拡大する拡大工程と、
    前記拡大工程によって拡大された前記第一領域と、前記資料領域とに基づいて、前記参加者映像と、前記資料映像とを合成して前記ディスプレイの表示部に表示する表示制御工程と、
    を含むことを特徴とする通信方法。
  9. 前記抽出工程によって抽出された一以上の前記第一領域それぞれについて、前記設定工程によって設定される前記資料領域の前記第一領域に対する面積比率を算出し、前記面積比率が最大となる前記第一領域を選択する選択工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の通信方法。
  10. ネットワークを介して送信元端末から送信先端末に対して送信される映像を、送信先端末のディスプレイの表示部に表示することで会議をおこなう通信システムであって、
    前記送信元端末は、前記会議の参加者を含む参加者映像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記参加者映像を前記送信先端末へ送信する送信手段と、を有し、
    前記送信先端末は、前記送信手段によって送信された前記参加者映像を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されて前記ディスプレイの表示部に表示される前記参加者映像から、前記送信元端末のある拠点における参加者の顔を含み、前記ディスプレイの表示部よりも小さな所定形状の第一領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記第一領域内において前記顔が含まれていない第二領域から、前記会議に用いる資料映像の形状に応じた資料領域に設定する設定手段と、
    前記ディスプレイの表示部に、前記資料領域が設定された前記第一領域を表示するように、前記第一領域と、前記資料領域とを拡大する拡大手段と、
    前記拡大手段によって拡大された前記第一領域と、前記資料領域とに基づいて、前記参加者映像と、前記資料映像とを合成して前記ディスプレイの表示部に表示する表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする通信システム。
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