JP2011064509A - 湿度センサパッケージ及びその製造方法 - Google Patents

湿度センサパッケージ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011064509A
JP2011064509A JP2009213701A JP2009213701A JP2011064509A JP 2011064509 A JP2011064509 A JP 2011064509A JP 2009213701 A JP2009213701 A JP 2009213701A JP 2009213701 A JP2009213701 A JP 2009213701A JP 2011064509 A JP2011064509 A JP 2011064509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidity sensor
humidity
substrate
sensor
chip substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009213701A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumuto Morita
澄人 森田
Satoshi Waga
聡 和賀
Takashi Sato
崇 佐藤
Hidenori Gocho
英紀 牛膓
Kenichi Tanaka
健一 田中
Kiyoshi Sato
清 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2009213701A priority Critical patent/JP2011064509A/ja
Publication of JP2011064509A publication Critical patent/JP2011064509A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

【課題】湿度センサの感湿部に外気中の汚染物質や水滴が付着するのを防止できる湿度センサパッケージ及びその製造方法を得る。
【解決手段】湿度に応じて静電容量または電気抵抗が変化する感湿部を有する湿度センサを形成したセンサチップ基板と、湿度センサの出力変化を検出するIC基板とを同一の支持基板に接着固定してなる湿度センサパッケージにおいて、センサチップ基板とIC基板を封止樹脂で覆い、この封止樹脂とセンサチップ基板の湿度センサ形成面との間に、パッケージ端面に開口して湿度センサの感湿部を外気に暴露するための外気導入開口を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、湿度センサとIC基板を同一の支持基板上に接着固定した湿度センサパッケージ及びその製造方法に関する。
湿度に応じて静電容量または電気抵抗が変化する感湿部を有する湿度センサを形成したセンサチップ基板と、湿度センサの出力変化を検出するIC基板とを同一の支持基板上に接着固定してなる湿度センサパッケージが知られている。このような湿度センサパッケージでは、湿度検知のために湿度センサの感湿部を外気に露出させる必要があるため、センサチップ基板上に湿度センサを剥き出しで設ける構造や、センサチップ基板上に湿度センサの感湿部を露出させる開口部を設け、この開口部を除いてセンサチップ基板とIC基板を保護樹脂で覆う構造(特許文献1)が従来採られていた。
特開2007−127612号公報
しかし、パッケージ表面に湿度センサの感湿部が露出していると、外気中の汚染物質(ゴミ)や水滴が該感湿部に付着しやすく、湿度検知に悪影響を及ぼすという課題があった。
本発明は、湿度センサの感湿部に外気中の汚染物質や水滴が付着するのを防止できる湿度センサパッケージ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、パッケージ表面をすべて封止樹脂で覆い、このパッケージ表面と直交するパッケージ端面に湿度センサの感湿部を露出させる開口部を設ければ、湿度センサの感湿部に外気中の汚染物質や水滴が付着しにくくなることに着目して完成されたものである。
すなわち、本発明は、湿度に応じて静電容量または電気抵抗が変化する感湿部を有する湿度センサを形成したセンサチップ基板と、前記湿度センサの出力変化を検出するIC基板とを同一の支持基板に接着固定してなる湿度センサパッケージにおいて、前記センサチップ基板と前記IC基板を封止樹脂で覆い、この封止樹脂と前記センサチップ基板の湿度センサ形成面との間に、パッケージ端面に開口し、前記湿度センサの感湿部を外気に暴露するための外気導入開口を設けたことを特徴としている。
センサチップ基板の湿度センサ形成面上には、前記湿度センサの感湿部との間に外気導入用のキャビティを形成して該感湿部を覆う保護部材を設けることができる。この態様によれば、保護部材で形成されるキャビティにより、外気導入開口の大きさを規定できる。
保護部材は、シリコンキャップ層または感光性ドライフィルムレジストで形成されていることが好ましい。シリコンキャップ層またはドライフィルムレジストを用いれば、製造容易である。
また本発明は、製造方法の第1の態様によれば、センサチップ基板上に、湿度に応じて静電容量または電気抵抗が変化する感湿部を有する湿度センサを形成する工程と、前記センサチップ基板の湿度センサ形成面上に、前記湿度センサの感湿部との間にキャビティを形成して該感湿部を覆う保護部材を形成する工程と、前記保護部材を形成したセンサチップ基板と該センサチップ基板の湿度センサの出力変化を検出するIC基板を、同一の支持基板上に接着固定する工程と、前記センサチップ基板と前記IC基板を電気的に接続する工程と、前記センサチップ基板と前記IC基板を封止樹脂で覆う工程と、前記保護部材により形成されたキャビティを切断面に露出させる位置で、前記センサチップ基板及び前記支持基板を切断する工程とを有することを特徴としている。
前記センサチップ基板上には、互いの感湿部を隣接させた一対の湿度センサを形成し、この一対の湿度センサの両方の感湿部を覆うようにして前記保護部材を形成し、前記一対の感湿部の間で前記センサチップ基板及び前記支持基板を切断することが好ましい。この態様によれば、一対の湿度センサにおいて保護部材を共用でき、製造工程が容易となる。
具体的に、前記保護部材は、シリコンからなるシリコンキャップ層を前記センサチップ基板の湿度センサ形成面に接合して形成することができる。または、感光性ドライフィルムレジストを露光及び現像して形成することができる。
さらに本発明は、製造方法の第2の態様によれば、センサチップ基板上に、湿度に応じて静電容量または電気抵抗が変化する感湿部を有する湿度センサを形成する工程と、前記センサチップ基板の湿度センサ形成面上に、前記湿度センサの感湿部を覆うメッキ膜を形成する工程と、このメッキ膜を形成したセンサチップ基板と該センサチップ基板の湿度センサの出力変化を検出するIC基板を、同一の支持基板上に接着固定する工程と、前記センサチップ基板と前記IC基板を電気的に接続する工程と、前記センサチップ基板と前記IC基板を封止樹脂で覆う工程と、前記メッキ膜を切断面に露出させる位置で、前記センサチップ基板及び前記支持基板を切断する工程と、前記切断面に露出させたメッキ膜をウエットエッチングにより除去する工程とを有することを特徴としている。
前記センサチップ基板上には、互いの感湿部を隣接させた一対の湿度センサを形成し、この一対の湿度センサの両方の感湿部を覆うようにして前記メッキ膜を形成し、前記一対の感湿部の間で前記センサチップ基板及び前記支持基板を切断することが好ましい。この態様によれば、一対の湿度センサにおいてメッキ膜を共用でき、製造工程が容易となる。
具体的に、前記メッキ膜はNi、CuまたはNi系合金により形成し、このメッキ膜を除去するエッチング液には硝酸または硝酸を主体とした混酸を用いることができる。
本発明によれば、湿度センサパッケージ表面は封止樹脂で覆われ、湿度センサパッケージ端面に開口させた外気導入開口を介して湿度センサの感湿部が露出するので、外気中の汚染物質や水滴が湿度センサの感湿部まで入りにくく、湿度センサの感度を良好に保てる。
本発明の第1実施形態による湿度センサパッケージの外観斜視図である。 同湿度センサパッケージを表面側から見て示す模式平面図である。 同湿度センサパッケージの模式断面図(図2のA−A線に沿う断面図)である。 湿度センサの構造を示す断面図(図2のA−A線に沿う断面図)である。 第1実施形態による湿度センサパッケージの製造工程を示す平面図である。 図5と同工程を示す断面図(図5のA−A線に沿う断面図)である。 保護部材をシリコンキャップ層で形成する工程を示す断面図である。 保護部材を感光性ドライフィルムレジストで形成する工程を示す断面図である。 図6の次工程を示す断面図である。 図9の次工程を示す断面図である。 図10の次工程を示す断面図である。 図11の工程で切断された切断面を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による湿度センサパッケージを示す外観斜視図である。 同湿度センサパッケージを表面側から見て示す模式平面図である。 同湿度センサパッケージの模式断面図(図14のA−A線に沿う断面図)である。 第2実施形態による湿度センサパッケージの製造工程を示す平面図である。 図16と同工程を示す断面図(図16のA−A線に沿う断面図)である。 図17の次工程を示す断面図である。 図18の次工程を示す断面図である。 図19の次工程を示す断面図である。 図20の工程で切断された切断面を拡大して示す断面図である。 図20の次工程を示す断面図である。
図1〜図12は、本発明の第1実施形態を示している。図1は本発明の第1実施形態による湿度センサパッケージ1を示す外観斜視図、図2は湿度センサパッケージ1を上から見て示す模式平面図、図3は図2のA−A線に沿う湿度センサパッケージ1の模式断面図、図4は湿度センサ構造を示す断面図である。図2では封止樹脂を図示省略してある。
湿度センサパッケージ1は、湿度変化を検出する湿度センサ21を形成したセンサチップ基板20と湿度センサ21の出力変化を検出するIC基板50を同一の支持基板10上に接着固定し、このセンサチップ基板20及びIC基板50を封止樹脂60で覆って形成したものである。パッケージ表面1aは封止樹脂60による巨視的な凹凸のない平坦面で構成され、パッケージ裏面となる支持基板10の裏面10cにはIC基板50と外部回路の導通接続を可能にする不図示のSMD(Surface Mount Device)端子が複数設けられ、このパッケージ表裏面に対して直交するパッケージ端面1bに、湿度センサ21の感湿部22を外気に曝す外気導入開口40が開口している。
センサチップ基板20は、例えばSi層20a上に絶縁膜20bを有するシリコン基板からなる。このセンサチップ基板20の表面20cに形成された湿度センサ21は、吸収または放出した水分量に応じて誘電率が変化する高分子感湿材料を誘電体とした静電容量型の湿度センサであって、湿度によって静電容量が変化する感湿部22と、湿度によらず一定の静電容量を保持する固定部23を有している。本明細書では、湿度センサ21を形成したセンサチップ基板20の表面20cを湿度センサ形成面20cと定義する。
感湿部22と固定部23は、図4に詳細に示すように、その中間位置に想定した仮想中心線Xに関してミラー反転の関係にあり、同一の電極材料及び誘電材料を用いて同一のプロセスで形成された下部電極膜24、高分子感湿膜25及び上部電極膜26によるほぼ同一の平行平板構造をなしている。下部電極膜24は、感湿部22と固定部23に共通で形成され、高分子感湿膜25と上部電極膜26は、感湿部22と固定部23に個別で形成されている。高分子感湿膜25の膜厚は下部電極膜24と上部電極膜26の間隔dに等しく、下部電極膜24と上部電極膜26の間に蓄積される静電容量Cは、高分子感湿膜25の誘電率ε、下部電極膜24と上部電極膜26の間隔dと対向面積Sで決定される(C=εS/d)。感湿部22の上部電極膜26Aには高分子感湿膜25を露出させる開口部27を多数設けているが、固定部23の上部電極膜26Bには開口部を設けていない。多数の開口部27は、下部電極膜24と対向する領域に左右上下方向に所定間隔をあけて並び、平面矩形状をなしている。開口部27の数、平面形状及び形成位置は任意である。上部電極膜26は、外気との水分授受を遮断する非透湿保護膜28で覆われている。下部電極膜24及び上部電極膜26は例えばAl、Ta、Ti、NiFe、Ni等の電極材料からなり、高分子感湿膜25は例えばポリイミドからなり、非透湿保護膜28は例えば窒化シリコン膜(SiNx膜)やSiO2膜、Al23/SiO2積層膜、SiO2/SiN積層膜等からなる。
感湿部22では、上部電極膜26に設けた多数の開口部27から高分子感湿膜25が外気に露出し、外気中の湿度(水分量)に応じて高分子感湿膜25の吸収または放出する水分量が増減して誘電率εが変化し、下部電極膜24と上部電極膜26の間の静電容量(センサ容量)C20が変化する。一方、固定部23では、高分子感湿膜25が非透湿保護膜28及び上部電極膜26により覆われて外気に露出しないので、外気中の湿度(水分量)が変化しても該高分子感湿膜25中の水分量は変化せず、誘電率εも変化しない。これにより、下部電極膜24と上部電極膜26の間には一定の静電容量(固定容量)C30が保持される。
下部電極膜24には、固定部23側に位置させて下部電極配線34の一端部が接続されており、下部電極配線34の他端部に電極パッド35が形成されている。上部電極膜26には、感湿部22及び固定部23に個別に上部電極配線36の一端部が接続されており、上部電極配線36の他端部に電極パッド35が形成されている。複数の電極パッド35は、例えばAuからなる導電性ワイヤー51によって、IC基板50と電気的に接続されている。下部電極配線34、上部電極配線36及び複数の電極パッド35は、例えばAl、Ta、Ti、NiFe、Ni等の電極材料からなる。
IC基板50は、センサチップ基板20の複数の電極パッド35に対応する複数の電極パッド55を有し、湿度センサ21の出力変化を検出する制御回路基板である。より具体的には、湿度センサ21のセンサ容量C20と固定容量C30の差分ΔC(=C20−C30)を電圧に変換し、この電圧に対応する湿度変化(相対湿度)を外部回路へ出力する機能を有している。上述のようにIC基板50の複数の電極パッド55は、センサチップ基板20の複数の電極パッド35と導電性ワイヤー51によって電気的に接続されている。またIC基板50には、上記センサチップ基板用の電極パッド55とは別に、外部接続用の電極パッド56が備えられている。この外部接続用の電極パッド56は、例えばAuからなる導電性ワイヤー52によって、支持基板10の表面10aに露出するコンタクト導体10bと電気的に接続されている。コンタクト導体10bは、支持基板10の裏面10c(実装面)に設けたSMD端子と電気的に接続されている。
封止樹脂60は、例えばフィラーを混入したエポキシ系樹脂からなり、500μm程度の厚さで備えられている。上記導電性ワイヤー51、52によるワイヤーボンディング部を含めたセンサチップ基板20及びIC基板50の電気配線部とIC基板50は、封止樹脂60内に完全に埋め込まれているので、封止樹脂60により腐食や衝撃による破損から保護され、湿度センサパッケージ1の信頼性を高められる。
外気導入開口40は、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20cと封止樹脂60の間に設けられ、パッケージ端面1bよりも基板奥側で、湿度センサ21の感湿部22を露出させるキャビティ(空間)を形成している。パッケージ端面1bは、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20c及び支持基板10の表面10aに対しても直交している。
外気導入開口40の形状及び大きさは、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20cと封止樹脂60の間に介在させた保護部材41によって規定されている。保護部材41は、パッケージ端面1bで開放させた平面視鉤状をなし、感湿部22の周囲及び上方にパッケージ端面1bから外気を導入させる外気導入用のキャビティを画成する。この保護部材41は、シリコンキャップ層または感光性ドライフィルムからなる。湿度センサ形成面20cとの間に保護部材41が画成するキャビティの高さ寸法(パッケージ端面1bに平行な方向の寸法)は、具体的に10〜100μm程度である。現状で湿度センサ21の感湿部22の高さ寸法は、5μm程度である。10μm程度の開口であれば、外気導入開口40から外気中の水分子が自由に出入りでき、感湿部22の静電容量が外気の湿度に応じて変化する。
このようにパッケージ表面1aを封止樹脂60により巨視的な凹凸のない平坦面で構成し、パッケージ端面1bに開口させた外気導入開口40から湿度センサ21の感湿部22を外気に曝せば、進入してくる外気に感湿部22(特に高分子感湿膜25)が180°向き合う位置関係で触れることが少なくなり、パッケージ表面に湿度センサの感湿部を露出させる場合に比べて、感湿部22に外気中の汚染物質や水滴が付着するのを防止できる。
次に、図5〜図12を参照し、第1実施形態による湿度センサパッケージ1の製造方法について説明する。図5は湿度センサパッケージ1の製造工程を示す平面図、図6−11は湿度センサパッケージ1の製造工程を図5のA−A線に沿う断面で示す断面図、図12は図11の工程により得られる切断面を示す拡大断面図である。
先ず、図5及び図6に示すように、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20cに、感湿部22と固定部23を有する湿度センサ21を一対で形成する。この一対の湿度センサ21は、互いの感湿部22を隣接させ、かつ、該隣接させた感湿部22の中間位置に想定した仮想中心線Xに関してミラー反転の関係にある平行平板構造で形成する。本実施形態の湿度センサ21は容量型湿度センサであるから、具体的には、センサ形成面20c上に感湿部22と固定部23に共通の下部電極膜24を形成し、この下部電極膜24上に、高分子感湿膜25及び上部電極膜26を感湿部22と固定部23にそれぞれ形成する。続いて、感湿部22の上部電極膜26には高分子感湿膜25を露出させる多数の開口部27を形成し、固定部23の上部電極膜26には開口部を形成せずベタ膜状のまま残す。そして、上部電極膜26を覆う非透湿性保護膜28を形成する。ここまでの工程により、一対の湿度センサ21(図4)が形成される。
次に、同図5及び図6に示すように、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20c(非透湿保護膜28の上)に、感湿部22との間にキャビティを形成して該感湿部22を覆う保護部材41を形成する。保護部材41には、シリコンキャップ層42または感光性ドライフィルムレジスト43を用いる。
図7は、上記保護部材41を、シリコンキャップ層42により形成する工程を示している。この工程では、キャビティ42aを備えたシリコンキャップ層42を、キャビティ42aで一対の感湿部22を覆うように位置決めした状態で、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20cに接合する。シリコンキャップ層42の接合は、例えば樹脂接着剤を用いるか、共晶接合または陽極接合により行う。接合後は、シリコンキャップ層42の不要な部分をダイシングにより除去することで、図5及び図6に示す保護部材41が得られる。図7の一点鎖線は、シリコンキャップ層42のダイシングラインを示している。
図8は、上記保護部材41を、感光性ドライフィルムレジスト43により形成する工程を示している。この工程では、先ず、図8(a)に示すように、図示省略した非透湿保護膜28上にネガ型の感光性ドライフィルムレジストを貼り付け、露光及び現像により、一対の感湿部22の外周を囲む第1層43aを形成する。続いて、図8(b)に示すように、第1層43aの上にネガ型の感光性ドライフィルムレジストを貼り付け、露光及び現像により、第1層43aに接続して一対の感湿部22の上方を覆う第2層43bを形成する。この第1層43aと第2層43bにより、図5及び図6に示す保護部材41が得られる。
上記シリコンキャップ層42または感光性ドライフィルム43で形成した保護部材41には、後工程で行う封止時に変形しない大きさの強度を与えてある。
保護部材41を形成したら、支持基板10の表面10aに、多数のセンサチップ基板20と多数のIC基板50を接着固定する。本実施形態では、図9に示すように、1枚のセンサチップ基板20と2枚のIC基板50を1単位とし、センサチップ基板20を挟んで両側にそれぞれIC基板50を配置する。
続いて、同図9に示すように、例えばAuからなる導電性ワイヤー51でセンサチップ基板20の複数の電極パッド35とIC基板50の複数の電極パッド55をそれぞれ接続し、センサチップ基板20とIC基板50を電気的に接続する。さらに、例えばAuからなる導電性ワイヤー52でIC基板50の外部接続用の電極パッド56と支持基板10のコンタクト導体10bを接続し、IC基板50と支持基板10を電気的に接続する。
続いて、図10に示すように、センサチップ基板20とIC基板50を封止樹脂60で完全に覆い、この封止樹脂60によって、巨視的な凹凸のない平坦なパッケージ表面1aを形成する。ワイヤーボンディング部を含むセンサチップ基板20、IC基板50及び支持基板10の電気配線部とIC基板50自体が封止樹脂60内に完全に埋め込まれているので、腐食や衝撃に強く、信頼性を高められる。
そして封止樹脂60が硬化したら、図11に示すように、一対の感湿部22の中間位置に想定した仮想中心線Xで、支持基板10及びセンサチップ基板20を切断する。これにより、一対の湿度センサ21は個々に分割され、支持基板10上に1枚のセンサチップ基板20と1枚のIC基板50を備えた湿度センサパッケージ1が多数得られる。図12は、基板切断面を示す拡大断面図である。図12に示されるように切断面には、支持基板10側から順にセンサチップ基板20、保護部材41及び封止樹脂60が露出し、センサチップ基板20上の感湿部22と保護部材41の間に形成されたキャビティが外気導入開口40となり、この外気導入開口40を含む切断面がパッケージ端面1bとなる。外気導入開口40には、パッケージ端面1bよりも基板奥側で湿度センサ21の感湿部22が露出する。
以上により、図1〜図4に示される湿度センサパッケージ1が得られる。
図13〜図22は、本発明の第2実施形態を示している。図13は第2実施形態による湿度センサパッケージ2の外観斜視図、図14は湿度センサパッケージ2を表面側から見て示す平面図、図15は湿度センサパッケージ2の模式断面図(図14のA−A線に沿う断面図)である。図14では封止樹脂を図示省略している。
この第2実施形態は、上述の保護部材41に替えて、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20c上に湿度センサ21の感湿部22を覆うメッキ膜44を設け、このメッキ膜44ごとセンサチップ基板20とIC基板50を封止樹脂60で覆い、後にメッキ膜44を除去することで、パッケージ端面1bに開口する外気導入開口40を形成した実施形態である。図12〜図15に示されるように湿度センサパッケージ2の完成状態では、メッキ膜44が残らず、感湿部22と封止樹脂60の間には外気導入開口40(外気導入用のキャビティ)のみが存在している。ウエットエッチングにより除去可能なメッキ膜44を用いて外気導入開口40を形成する構成以外は、第1実施形態の湿度センサパッケージ1と同一である。
図16〜図22を参照し、第2実施形態による湿度センサパッケージ2の製造方法について説明する。図16は湿度センサパッケージ2の製造工程を示す平面図、図17〜図20は湿度センサパッケージ2の製造工程を図16のA−A線に沿う断面で示す断面図、図21は図20の工程で得られる切断面を示す拡大断面図、図22は図20の次工程を示す断面図である。
先ず、図16及び図17に示すように、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20cに、感湿部22と固定部23を有する湿度センサ21を一対で形成する。この一対の湿度センサ21は、互いの感湿部22を隣接させ、かつ、該隣接させた感湿部22の中間位置に想定した仮想中心線Xに関してミラー反転の関係にある平行平板構造で形成する。本実施形態の湿度センサ21は容量型湿度センサであるから、具体的には、センサ形成面20c上に感湿部22と固定部23に共通の下部電極膜24を形成し、この下部電極膜24上に、高分子感湿膜25及び上部電極膜26を感湿部22と固定部23にそれぞれ形成する。続いて、感湿部22の上部電極膜26には高分子感湿膜25を露出させる多数の開口部27を形成し、固定部23の上部電極膜26には開口部を形成せずベタ膜状のまま残す。そして、上部電極膜26を覆う非透湿性保護膜28を形成する。ここまでの工程により、一対の湿度センサ21(図4)が形成される。
次に、同図16及び図17に示すように、センサチップ基板20の湿度センサ形成面20c(より詳細には非透湿保護膜28の上)に、一対の感湿部22を覆うメッキ膜44を形成する。このメッキ膜44は、感湿部22の周囲及び上方にパッケージ端面から外気を導入させる外気導入開口(外気導入用のキャビティ)を画成するもので、後のウエットエッチング工程ですべて除去される。メッキ膜44は、10〜100μm程度の膜厚で、例えばNi、CuまたはNiFe等のNi系合金により形成する。
続いて、支持基板10の表面10aに、多数のセンサチップ基板20と多数のIC基板50を接着固定する。本実施形態では、図18に示すように、1枚のセンサチップ基板20と2枚のIC基板50を1単位とし、センサチップ基板20を挟んで両側にそれぞれIC基板50を配置する。
続いて、同図18に示すように、例えばAuからなる導電性ワイヤー51でセンサチップ基板20の複数の電極パッド35とIC基板50の複数の電極パッド55をそれぞれ接続し、センサチップ基板20とIC基板50を電気的に接続する。さらに、例えばAuからなる導電性ワイヤー52でIC基板50の外部接続用の電極パッド56と支持基板10のコンタクト導体10bを接続し、IC基板50と支持基板10を電気的に接続する。
続いて、図19に示すように、メッキ膜44を形成したセンサチップ基板20とIC基板50を封止樹脂60で完全に覆い、この封止樹脂60によって、巨視的な凹凸のない平坦なパッケージ表面1aを形成する。ワイヤーボンディング部を含むセンサチップ基板20、IC基板50及び支持基板10の電気配線部とIC基板50自体が封止樹脂60内に完全に埋め込まれているので、腐食や衝撃に強く、信頼性を高められる。
そして封止樹脂60が硬化したら、図20に示すように、一対の感湿部22の中間位置に想定した仮想中心線Xで、支持基板10及びセンサチップ基板20を切断する。これにより、一対の湿度センサ21は個々に分割され、支持基板10上に1枚のセンサチップ基板20と1枚のIC基板50を備えた湿度センサパッケージ2が多数得られる。図21は、基板切断面を示す拡大断面図である。図21に示されるように切断面には、支持基板10側から順にセンサチップ基板20、メッキ膜44及び封止樹脂60が露出する。この切断面が、パッケージ端面1bとなる。
続いて、図22に示すように、切断面(パッケージ端面1b)に露出させたメッキ膜44をウエットエッチング処理により除去する。エッチング液には、硝酸または硝酸を主体とした混酸を用いる。メッキ膜44を除去すると、該除去部分が、感湿部22の周囲に外気導入用のキャビティを形成する外気導入開口40となる。外気導入開口40には、パッケージ端面1bよりも基板奥側で、湿度センサ21の感湿部22が露出する。
外気導入開口40の大きさ及び形状は、メッキ膜44により規定されている。すなわち、外気導入開口40の高さ寸法(パッケージ端面1bに平行な方向の寸法)はメッキ膜44の膜厚寸法に等しく、外気導入開口40の平面形状はメッキ膜44の平面形状に等しくなる。外気導入開口40が湿度センサ形成面20cとの間に形成するキャビティの高さ寸法は、具体的に10〜100μm程度である。現状で湿度センサ21の感湿部22の高さ寸法は、5μm程度である。10μm程度の開口であれば、外気導入開口40から外気中の水分子が自由に出入りでき、感湿部22の静電容量が外気の湿度に応じて変化する。
以上により、図13〜図15に示される湿度センサパッケージ2が得られる。
この第2実施形態によっても、パッケージ表面1aが封止樹脂60により巨視的な凹凸のない平坦面で構成され、かつ、パッケージ端面1bに開口させた外気導入開口40から湿度センサ21の感湿部22が外気に曝されるので、進入してくる外気に感湿部22(特に高分子感湿膜25)が180°向き合う位置関係で触れることが少なくなり、パッケージ表面に湿度センサの感湿部を露出させる場合に比べて、感湿部22に外気中の汚染物質や水滴が付着するのを防止できる。
上記各実施形態では、センサチップ基板20上に湿度センサ21を一対で形成し、この一対の湿度センサ21の感湿部22に共有で保護部材41またはメッキ膜44を形成しているが、保護部材41またはメッキ膜44は、各湿度センサ21の感湿部22毎に形成する態様であってもよい。
また上記各実施形態では、感湿部22と固定部23を有する湿度センサ21を備えた実施形態で本発明を説明したが、湿度に応じて出力が変化する感湿部のみを有する湿度センサを備えた湿度センサパッケージにも本発明は適用可能である。また、容量型湿度センサだけでなく、湿度に応じて電気抵抗が変化する感湿部を有する抵抗型湿度センサにも本発明は適用可能である。
1、2 湿度センサパッケージ
1a パッケージ表面
1b パッケージ端面
10 支持基板
10a 表面
10b コンタクト導体
10c 裏面
20 センサチップ基板
20a Si層
20b 絶縁膜
20c 湿度センサ形成面(表面)
21 湿度センサ
22 感湿部
23 固定部
24 下部電極膜
25 高分子感湿膜
26 上部電極膜
27 開口部
28 非透湿保護膜
34 下部電極配線
35 電極パッド
36 上部電極配線
40 外気導入開口
41 保護部材
42 シリコンキャップ層
43 感光性ドライフィルムレジスト
44 メッキ膜
50 IC基板
51、52 導電性ワイヤー
55、56 電極パッド

Claims (10)

  1. 湿度に応じて静電容量または電気抵抗が変化する感湿部を有する湿度センサを形成したセンサチップ基板と、前記湿度センサの出力変化を検出するIC基板とを同一の支持基板に接着固定してなる湿度センサパッケージにおいて、
    前記センサチップ基板と前記IC基板を封止樹脂で覆い、
    この封止樹脂と前記センサチップ基板の湿度センサ形成面との間に、パッケージ端面に開口し、前記湿度センサの感湿部を外気に暴露するための外気導入開口を設けたこと、
    を特徴とする湿度センサパッケージ。
  2. 請求項1記載の湿度センサパッケージにおいて、前記センサチップ基板の湿度センサ形成面上に、前記湿度センサの感湿部との間に外気導入用のキャビティを形成して該感湿部を覆う保護部材を設けた湿度センサパッケージ。
  3. 請求項2記載の湿度センサパッケージにおいて、前記保護部材は、シリコンキャップ層または感光性ドライフィルムレジストで形成されている湿度センサパッケージ。
  4. センサチップ基板上に、湿度に応じて静電容量または電気抵抗が変化する感湿部を有する湿度センサを形成する工程と、
    前記センサチップ基板の湿度センサ形成面上に、前記湿度センサの感湿部との間にキャビティを形成して該感湿部を覆う保護部材を形成する工程と、
    前記保護部材を形成したセンサチップ基板と該センサチップ基板の湿度センサの出力変化を検出するIC基板を、同一の支持基板上に接着固定する工程と、
    前記センサチップ基板と前記IC基板を電気的に接続する工程と、
    前記センサチップ基板と前記IC基板を封止樹脂で覆う工程と、
    前記保護部材により形成されたキャビティを切断面に露出させる位置で、前記センサチップ基板及び前記支持基板を切断する工程と、
    を有することを特徴とする湿度センサパッケージの製造方法。
  5. 請求項4記載の湿度センサパッケージの製造方法において、前記センサチップ基板上には、互いの感湿部を隣接させた一対の湿度センサを形成し、この一対の湿度センサの両方の感湿部を覆うようにして前記保護部材を形成し、前記一対の感湿部の間で前記センサチップ基板及び前記支持基板を切断する湿度センサパッケージの製造方法。
  6. 請求項4または5に記載の湿度センサパッケージの製造方法において、前記保護部材は、シリコンからなるシリコンキャップ層を前記センサチップ基板の湿度センサ形成面に接合して形成する湿度センサパッケージの製造方法。
  7. 請求項4または5に記載の湿度センサパッケージの製造方法において、前記保護部材は、感光性ドライフィルムレジストを露光及び現像して形成する湿度センサパッケージの製造方法。
  8. センサチップ基板上に、湿度に応じて静電容量または電気抵抗が変化する感湿部を有する湿度センサを形成する工程と、
    前記センサチップ基板の湿度センサ形成面上に、前記湿度センサの感湿部を覆うメッキ膜を形成する工程と、
    このメッキ膜を形成したセンサチップ基板と該センサチップ基板の湿度センサの出力変化を検出するIC基板を、同一の支持基板上に接着固定する工程と、
    前記センサチップ基板と前記IC基板を電気的に接続する工程と、
    前記センサチップ基板と前記IC基板を封止樹脂で覆う工程と、
    前記メッキ膜を切断面に露出させる位置で、前記センサチップ基板及び前記支持基板を切断する工程と、
    前記切断面に露出させたメッキ膜をウエットエッチングにより除去する工程と、
    を有することを特徴とする湿度センサパッケージの製造方法。
  9. 請求項8記載の湿度センサパッケージの製造方法において、前記センサチップ基板上には、互いの感湿部を隣接させた一対の湿度センサを形成し、この一対の湿度センサの両方の感湿部を覆うようにして前記メッキ膜を形成し、前記一対の感湿部の間で前記センサチップ基板及び前記支持基板を切断する湿度センサパッケージの製造方法。
  10. 請求項8または9記載の湿度センサパッケージの製造方法において、前記メッキ膜はNi、CuまたはNi系合金により形成し、このメッキ膜を除去するエッチング液に硝酸または硝酸を主体とした混酸を用いる湿度センサパッケージの製造方法。
JP2009213701A 2009-09-15 2009-09-15 湿度センサパッケージ及びその製造方法 Withdrawn JP2011064509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009213701A JP2011064509A (ja) 2009-09-15 2009-09-15 湿度センサパッケージ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009213701A JP2011064509A (ja) 2009-09-15 2009-09-15 湿度センサパッケージ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011064509A true JP2011064509A (ja) 2011-03-31

Family

ID=43950929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009213701A Withdrawn JP2011064509A (ja) 2009-09-15 2009-09-15 湿度センサパッケージ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011064509A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019107282A1 (ja) * 2017-11-29 2019-06-06 アルプスアルパイン株式会社 湿度検知装置
WO2022060652A1 (en) * 2020-09-21 2022-03-24 Texas Instruments Incorporated Humidity sensor

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019107282A1 (ja) * 2017-11-29 2019-06-06 アルプスアルパイン株式会社 湿度検知装置
WO2022060652A1 (en) * 2020-09-21 2022-03-24 Texas Instruments Incorporated Humidity sensor
US11573203B2 (en) 2020-09-21 2023-02-07 Texas Instruments Incorporated Humidity sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5175974B2 (ja) 容量型湿度センサ及びその製造方法
JP4766143B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20210247345A1 (en) Gas Sensor with a Gas Permeable Region
JP5547296B2 (ja) 湿度検出センサ及びその製造方法
JP4674529B2 (ja) 湿度センサ装置及びその製造方法
TW201126688A (en) System with recessed sensing or processing elements
CN106098717B (zh) 高可靠性芯片封装方法及结构
JP5269990B2 (ja) 湿度検出センサパッケージの製造方法
TWI358541B (en) Acceleration sensor and fabrication method thereof
JP3173006U (ja) センサ素子
US20120000284A1 (en) Humidity sensor package and manufacturing method thereof
JP2012058243A (ja) 両面センサパッケージとして使用される装置
JP2008070200A (ja) 湿度センサ装置
JP4968371B2 (ja) センサデバイスの製造方法及びセンサデバイス
JP2011064509A (ja) 湿度センサパッケージ及びその製造方法
JP2011151225A (ja) 湿度センサパッケージ及びその製造方法
EP3601957B1 (en) Sensor package
JP4219876B2 (ja) 容量式湿度センサ及びその製造方法
JP2010237095A (ja) 容量型湿度センサ及びその製造方法
JP2010147227A (ja) 電子デバイスパッケージ
TWI674653B (zh) 氣體感測器封裝結構
US10260974B2 (en) Electronic part with sensor exposed to ambient air
JP4706634B2 (ja) 半導体センサおよびその製造方法
JP2011080853A (ja) 湿度センサパッケージ及びその製造方法
US8546948B2 (en) Silicon structure having bonding pad

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20121204