JP2011064113A - 自動圧力タンク式ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】インチングが発生したときに圧力タンク内に空気を補給する自動圧力タンク式ポンプを提供することを課題とする。
【解決手段】ポンプヘッド6と、ポンプヘッド6で加圧された水を蓄水する圧力タンク10と、ポンプヘッド6と圧力タンク10を接続する送水管8aの水圧を計測する圧力センサ4と、圧力タンク10に空気を補給する空気補給装置11と、制御装置3とを備える自動圧力タンク式ポンプ1とする。そして、制御装置3は、ポンプヘッド6が駆動している間に圧力センサ4が計測する送水管水圧の変化が、所定の計測時間内に所定の判定回数閾値以上、所定の目標圧力を通過した場合にインチングが発生したと判定して、ポンプヘッド6の駆動停止後に空気補給装置11を作動し、圧力タンク10に空気を補給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、井戸から水を汲み上げるのに用いられる家庭用の自動圧力タンク式ポンプに関する。
従来、井戸から水を汲み上げるのに用いられる家庭用の自動圧力タンク式ポンプは、圧力タンク内の空気量が不足している場合に発生するインチングを防止するため、例えば特許文献1に示されるように、ポンプを駆動する電動機(モータ)の起動時に機械式弁を動作して大気から空気を吸い込み、吸い込んだ空気を圧力タンクに補給している。
また、圧力タンクを小型化したときにポンプの断続運転の間隔が非常に短くなってインチングが発生しやすくなるのを防止するため、例えば特許文献2に示されるように、インチングが激しい使用水量範囲では、設定された時間内にポンプの起動回数が予め設定された所定回数以上のときに連続運転している。
さらに、例えば特許文献3に示されるように、圧力タンク内の圧力と井戸から揚水した水の流量の組み合わせに基づいて、ポンプを駆動する電動機の回転速度を予め設定し、圧力タンク内の圧力の急激な変化を防止してインチングの発生を抑制する技術が知られている。
インチングは、駆動及び駆動停止を繰り返すようにポンプが制御される現象であり、インチングが継続すると、ポンプを制御する制御装置に過大な負荷電流が流れて過負荷状態になって、最悪の場合はポンプの制御装置が破損する虞があることから、インチングを好適に抑制する技術が求められている。
特開平10−82394号公報 特開昭62−129597号公報 特開2007−187002号公報
しかしながら、例えば特許文献1〜3に開示される技術では、インチングを検出することができないため、インチングが発生したときにはインチングを好適に抑制することができない。
例えば特許文献1に開示される技術は、吸込側の負圧によって機械的に空気補給装置を作動する技術であり、インチングが発生していない場合であっても空気補給装置が作動する。したがって空気補給装置の作動回数が多くなって、寿命が短くなるという問題がある。また、インチングが発生したとき、圧力タンク内への空気補給量より圧力タンク内の空気減少量が大きい場合は、圧力タンクへの空気補給量が不足してインチングが継続してしまうという問題がある。
また、例えば特許文献2に開示される技術は、使用水量に基づいてポンプを連続回転することでインチングを抑制する技術である。したがって、実際にインチングが発生したときにインチングを抑制することができないという問題がある。
また、例えば特許文献3に開示される技術は、圧力タンク内の圧力と井戸から揚水した水の流量の組み合わせに基づいて電動機の回転速度を設定して圧力タンク内が急激に減圧することを防止する技術である。したがって、実際にインチングが発生したときにインチングを抑制することができないという問題がある。
そこで本発明は、インチングが発生したときに圧力タンク内に空気を補給する自動圧力タンク式ポンプを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、ポンプと圧力タンクを接続する送水管の水圧の変化に応じて圧力タンク内に空気を補給できる自動圧力タンク式ポンプとする。
本発明によると、インチングが発生したときに圧力タンク内に空気を補給する自動圧力タンク式ポンプを提供できる。
自動圧力タンク式ポンプの構成を示す図である。 制御装置の構成を示す図である。 ポンプヘッドが駆動している間の送水管水圧の変化を、圧力タンク内の空気量が適切な場合と圧力タンク内の空気量が不足している場合に分けて示す図である。 空気補給装置の構造を示す断面図で、(a)は、空気室の容積が拡大した状態を示す図、(b)は、空気室の容積が縮小した状態を示す図である。 ポンプヘッドが駆動している間の送水管水圧の変化と判定回数の関係を示す図である。 インチング判定手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、適宜図を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、自動圧力タンク式ポンプ1は、井戸から水を汲み上げるポンプであるポンプヘッド6、井戸から汲み上げた水の逆流を防止する逆止弁5、ポンプヘッド6を駆動する電動機7、汲み上げた水を吸い込む吸込口8、制御装置3、操作コントローラ13等を含んで構成されるポンプ部2と、ポンプヘッド6によって汲み上げられてたまった水(蓄水された水)の吐出口9が備わる圧力タンク10とが、送水管8aで接続されて構成される。
なお、電動機7には、例えば、3相DCブラシレスモータが用いられる。
吸込口8とポンプヘッド6、及びポンプヘッド6と圧力タンク10はそれぞれ送水管8aで配管接続され、例えば井戸から汲み上げられた水が吸込口8からポンプヘッド6を経由して圧力タンク10に蓄水されるように構成されている。
また、ポンプヘッド6と圧力タンク10を接続する送水管8aには、圧力計測手段として圧力センサ4が配設され、送水管8aの水圧を計測する。
このように配設される圧力センサ4が計測する送水管8aの水圧を、以下、送水管水圧Pwと称する。
ポンプヘッド6は、例えば井戸から水を汲み上げるとともに汲み上げた水を所定の吐出圧力で吐出する機能を有し、ポンプヘッド6により井戸から汲み上げられた水は吐出圧力に加圧されて圧力タンク10に蓄水される。このとき、圧力タンク10の内部には、空気層10aと水層10bが形成されることが好適である。また、圧力タンク10の内部は、所定の内部圧力に維持されている。
そして、吐出口9に接続される図示しない給水栓を利用者が開くと、圧力タンク10に蓄水される水が、内部圧力によって図示しない給水栓まで送水(圧送)されて利用者に供給される。
なお、圧力タンク10には、内部圧力を計測する図示しない圧力計が備わっている。
また、ポンプ部2には、圧力タンク10に空気を補給するための空気補給装置11が配設されている。空気補給装置11の詳細は後記する。
操作コントローラ13は、図示しない表示部及び操作スイッチ等を備え、自動圧力タンク式ポンプ1の状態等を表示するとともに、例えば利用者が操作スイッチを操作したときに、操作スイッチの操作に応じて自動圧力タンク式ポンプ1の設定を変更する機能を有する。
制御装置3は、例えば図2に示すように構成され、電源電圧として入力される交流電圧(例えば、商用電圧の交流100V)をノイズフィルタ3aを介して整流素子3bと平滑電解コンデンサ3cに入力し、直流電圧に変換する。
変換された直流電圧は、DC−DCコンバータ3dで所定の電圧に調整された後、電動機7の駆動電流(電動機駆動電流)を発生するインバータモジュール3eに入力される。
電動機7が3相DCブラシレスモータの場合、電動機駆動電流は3相交流電流になる。
制御装置3に備わるマイコン(マイクロコンピュータ)3fには、圧力センサ4が送水管水圧Pwを計測した信号(水圧計測信号s1)、商用電圧を電圧変換した信号(入力電流検知信号s2)、電動機7の位置センサ7aが計測したロータ位置を示す信号(ロータ位置信号s3)が入力される。マイコン3fは、入力された水圧計測信号s1によって送水管水圧Pwを検知するとともに、入力された入力電流検知信号s2によって電源電圧からの入力電流値を検知し、送水管水圧Pwと電源電圧からの入力電流値に基づいて電動機7の回転速度を制御する。
すなわち、マイコン3fは、送水管水圧Pwと電源電圧からの入力電流値に基づいて電動機7の回転速度を設定するとともに、設定した回転速度で電動機7を駆動するための電動機駆動電流を設定する。そして、設定した電動機駆動電流を発生するように制御信号c1を送信してインバータモジュール3eを制御する。
このとき、マイコン3fは、ロータ位置信号s3で検知する電動機7のロータ位置に応じた3相交流電流を発生するような制御信号c1をインバータモジュール3eに送信する。
インバータモジュール3eは、例えば、3相上下アーム2個のFET(Field Effect Transistor)を含んで構成され、マイコン3fから入力される制御信号c1によって各相のFETをON/OFFして電動機7の電動機駆動電流(3相交流電流)を発生する。
このように、マイコン3fは電動機7の回転速度を制御することでポンプヘッド6を制御する。
なお、マイコン3fが、送水管水圧Pw、電源電圧からの入力電流値、電動機7のロータ位置に基づいて電動機7の回転速度を制御する技術は公知の技術であり、詳細な説明は省略する。
制御装置3には、空気補給装置11を作動させるための電流(作動電流Im)を発生して空気補給装置11に供給する作動電流発生器3gが備わる。マイコン3fは、必要に応じて作動電流発生器3gに制御信号c2を送信し、作動電流発生器3gから空気補給装置11に作動電流Imを供給して空気補給装置11を作動する。
以上のように、制御装置3はポンプヘッド6と空気補給装置11を制御する。
本実施形態に係る制御装置3は、圧力タンク10(図1参照)に備わる図示しない圧力計によって圧力タンク10の内部圧力を常時監視するように構成される。そして、制御装置3は、圧力タンク10の内部圧力が所定値以下になるとポンプヘッド6(図1参照)を駆動して井戸から水を汲み上げ、圧力タンク10の内部圧力が予め設定される所定値以上になると圧力タンク10への蓄水が終了したと判定してポンプヘッド6を停止する。
井戸から汲み上げられた水は、吸込口8(図1参照)から送水管8a(図1参照)を流通し、ポンプヘッド6で加圧されて圧力タンク10に蓄水される。
利用者に供給されるなどして圧力タンク10(図1参照)の蓄水量が減少し、圧力タンク10の内部圧力が予め設定される所定値以下になると、制御装置3(図1参照)はポンプヘッド6(図1参照)を駆動して井戸から水を汲み上げる。
このときの電動機7(図1参照)の回転速度は、送水管水圧Pwが所定の目標圧力になるように制御装置3によって制御(圧力フィードバック制御)される。
所定の目標圧力は、圧力タンク10の吐出口9(図1参照)における水圧の目標値であり、吐出口9から図示しない給水栓までの距離などに応じて適宜設定されることが好ましい。
また、本実施形態に係る自動圧力タンク式ポンプ1(図1参照)では、圧力センサ4(図1参照)が計測する送水管水圧Pwを吐出口9における水圧とする。
そこで制御装置3(図1参照)は、送水管水圧Pwが所定の目標圧力になるように、送水管水圧Pwに応じて電動機7(図1参照)の回転速度を制御する。
例えば、送水管水圧Pwが目標圧力より低い場合、制御装置3(図1参照)は電動機7(図1参照)の回転速度を上昇して送水管水圧Pwを上昇させる。このとき、制御装置3は、送水管水圧Pwと目標圧力の偏差に応じて電動機7の回転速度を設定する。
電動機7(図1参照)によってポンプヘッド6(図1参照)が駆動し、井戸から汲み上げた水を圧力タンク10(図1参照)へ蓄水するとき、圧力タンク10内の空気量が適切であれば、図3に実線で示すように送水管水圧Pwは長い周期で緩やかに変化する。
図3は送水管水圧Pwの変化を時間tの経過に伴って示している。
制御装置3(図1参照)は、送水管水圧Pwの変化に追従して電動機7の回転速度を制御するため、インバータモジュール3e(図2参照)が発生する電動機駆動電流は緩やかに変化する。
一方、圧力タンク10(図1参照)内の空気量が不足している状態でポンプヘッド6(図1参照)が駆動すると、図3に破線で示すように、送水管水圧Pwが短い周期で急激に変化する。
したがって、制御装置3のマイコン3f(図2参照)は送水管水圧Pwの変化に追従して電動機7(図1参照)の回転速度を短い周期で急激に変化させるべく、インバータモジュール3e(図2参照)が発生する電動機駆動電流を急激に変化させる。
このことによって電動機7は大きな回転トルクが必要となって過負荷状態になり、電動機7に通電する電動機駆動電流が増大する。
そして、電動機7に通電する電動機駆動電流が増大すると、インバータモジュール3e(図2参照)にも大きな電流が通電する。
このようにしてインバータモジュール3eに大きな電流が通電すると、半導体接合部の温度が上昇するなどして、インバータモジュール3eの寿命が短くなる。さらに最悪の場合はインバータモジュール3eの破損に至る。
以上のように、図1に示すポンプヘッド6を駆動する場合に、圧力タンク10内の空気量が不足しているとインチングが発生し、電動機7の電動機駆動電流を発生するインバータモジュール3e(図2参照)の寿命が短くなり、ひいては、自動圧力タンク式ポンプ1の寿命が短くなるという問題がある。
そこで、図1に示すように自動圧力タンク式ポンプ1に空気補給装置11を配設し、大気中の空気を取り込んで圧力タンク10に補給し、圧力タンク10内の空気の量が不足しないように構成してインチングの発生を抑制する。
図4の(a)、(b)に示すように、空気補給装置11は、ポンプヘッド6(図1参照)と圧力タンク10(図1参照)を接続する送水管8aに取り付けられている。
空気補給装置11は、内部にダイヤフラム11dが備わる空間が形成される本体11aを有し、ダイヤフラム11dと本体11aに囲まれた空間に空気室11eが形成される。
そして、ダイヤフラム11dは空気室11eの容積を拡大・縮小するように往復動する。
空気室11eは通気管11gを介して送水管8aと連通し、内部の空気を送水管8aに送り込むことが可能なように構成される。
通気管11gの端部は拡径し、且つ、送水管8aの内側に突出して閉塞し、ボール弁11hが転動するガイド部11jを形成している。そして、ガイド部11jには、空気吐出口11kが開口している。
ポンプヘッド6(図1参照)から圧力タンク10(図1参照)に送水されるとき、ボール弁11hは、送水管8aにかかる水圧(送水管水圧Pw)によって通気管11gの拡径していない狭路部側に移動し、通気管11gを閉鎖するように構成される。
この構成によって、送水管8aの水が空気補給装置11の空気室11eに流入することを防止できる。
ダイヤフラム11dは、ソレノイド11bで駆動するアーム11cで、空気室11eの容積を拡大・縮小するように往復動する。
例えば、アーム11cは、制御装置3の作動電流発生器3gが発生する作動電流Imがソレノイド11bの励磁電流として供給(ON)されると、図4の(b)に示すように空気室11eの容積を縮小する方向にダイヤフラム11dを動作させ、作動電流Imの供給が停止(OFF)されると、図4の(a)に示すように空気室11eの容積を拡大する方向にダイヤフラム11dを動作させるように構成される。
このようにダイヤフラム11dは、ソレノイド11bに供給される作動電流Im(励磁電流)のON/OFFに同期して往復動するように構成される。
以下、ダイヤフラム11dが往復動する動作をポンピング動作と称する。
さらに、空気室11eには、大気中の空気を取り込むためのエアバルブ11fが備わる。
エアバルブ11fは、空気室11eの容積が拡大して空気室11e内が減圧すると開弁して大気中の空気を空気室11eに取り込み、空気室11eの容積が縮小して空気室11e内が昇圧すると閉弁するように構成されている。
以上のように構成される空気補給装置11のソレノイド11bに制御装置3から作動電流Im(励磁電流)が供給(ON)されると、図4の(b)に示すように、アーム11cは、空気室11eの容積を縮小する方向にダイヤフラム11dを動作する。
空気室11eの空気は圧縮されて昇圧して通気管11gを流れ、ボール弁11hをガイド部11jが閉塞している側に移動させる。
そして、ガイド部11jに流れ込んだ空気は、空気吐出口11kから送水管8aに吐出されて圧力タンク10に空気が補給される。
ソレノイド11bへの作動電流Im(励磁電流)の供給が停止(OFF)されると、図4の(a)に示すように、ダイヤフラム11dはアーム11cによって、空気室11eの容積を拡大する方向に動作する。
空気室11e内は減圧し、開弁したエアバルブ11fを介して大気中の空気が取り込まれる。
このように、制御装置3は、空気補給装置11への作動電流Imの供給及び供給停止を切り替えることで空気補給装置11を作動することができ、圧力タンク10へ空気を補給できる。
また、空気補給装置11は、ソレノイド11bへの作動電流Im(励磁電流)の供給と供給停止に同期してダイヤフラム11dが往復動し、圧力タンク10に空気を補給する。
すなわち、空気補給装置11はソレノイド11bへの作動電流Im(励磁電流)の供給(ON)と供給停止(OFF)に同期してポンピング動作し、圧力タンク10に空気を補給する。
換言すると、制御装置3は、ソレノイド11bへの作動電流Im(励磁電流)の供給(ON)と供給停止(OFF)を切り替えて、空気補給装置11をポンピング動作する。
なお、空気補給装置11は、制御装置3の制御によって圧力タンク10に空気を供給できる構成であれば、図4の(a)、(b)に示す構成に限定されるものではない。
例えば、ソレノイド11bに作動電流Imが供給されると、アーム11cが空気室11eの容積を拡大する方向にダイヤフラム11dを動作し、ソレノイド11bへの作動電流Imの供給が停止されると、アーム11cが空気室11eの容積を縮小する方向にダイヤフラム11dを動作するように構成されていてもよい。
又は、アーム11cが図示しないモータによって往復動するように構成されていてもよい。
本実施形態に係る自動圧力タンク式ポンプ1は、以上のように構成される空気補給装置11を備える。
そして、制御装置3は、ポンプヘッド6が駆動している間の送水管水圧Pwの変化を監視し、送水管水圧Pwの変化に基づいてインチングを検出した場合は空気補給装置11の作動を決定する。
さらに、制御装置3は、空気補給装置11の作動を決定した場合、圧力タンク10への蓄水が終了してポンプヘッド6が停止した後に空気補給装置11を作動して圧力タンク10に空気を補給しインチングを抑える。
図3に破線で示すように、ポンプヘッド6(図1参照)が駆動して圧力タンク10(図1参照)に蓄水するとき、圧力タンク10内の空気量が不足してインチングが発生すると、実線で示すインチングが発生しない場合(圧力タンク10内の空気量が適切な場合)に比べて、送水管水圧Pwが短い周期で急激に変化する。
そこで、例えば図5に示すように、制御装置3(図1参照)がインチングを検出するための所定の計測時間を設定する。この計測時間は、ポンプヘッド6(図1参照)が駆動している間に制御装置3がインチングを好適に検出できる時間とすればよく、実験等によって適宜設定すればよい。
なお、図5は図3と同様、ポンプヘッド6が駆動している間の送水管水圧Pwの変化を時間tの経過に伴って示している。
制御装置3(図1参照)は、計測時間内に送水管水圧Pwの変化が目標圧力を通過した回数(以下、判定回数と称する)を計測し、判定回数が所定の判定回数閾値以上の場合にインチングが発生したと判定することでインチングを検出する。
なお、図5にAで示すように送水管水圧Pwが目標圧力未満から目標圧力より高く上昇したとき、又は、図5にBで示すように送水管水圧Pwが目標圧力より高い水圧から目標圧力未満に低下したとき、送水管水圧Pwの変化が目標圧力を通過したとする。
例えば図5に実線で示すように、圧力タンク10(図1参照)内の空気量が適切でインチングが発生しない場合、所定の計測時間内に送水管水圧Pwの変化は目標圧力を2回通過し、判定回数が2回になる。
一方、図5に破線で示すように、圧力タンク10内の空気量が不足してインチングが発生すると、所定の計測時間内に送水管水圧Pwの変化は目標圧力を5回通過し、判定回数が5回になる。
そこで、例えば、所定の判定回数閾値を「4回」と設定すれば、制御装置3(図1参照)は、判定回数が2回の場合は自動圧力タンク式ポンプ1(図1参照)にインチングが発生していないと判定でき、判定回数が5回の場合は自動圧力タンク式ポンプ1にインチングが発生していると判定できる。
そして、制御装置3(図1参照)は、自動圧力タンク式ポンプ1(図1参照)にインチングが発生したと判定したらインチングを検出したとして、空気補給装置11(図1参照)の作動を決定し、圧力タンク10(図1参照)への蓄水が終了してポンプヘッド6(図1参照)の駆動が停止した後に空気補給装置11(図1参照)を作動して圧力タンク10に空気を補給する。
本実施形態において制御装置3は、空気補給装置11を所定回数ポンピング動作して圧力タンク10に空気を補給する。
すなわち、制御装置3は、空気補給装置11のソレノイド11b(図4の(a)参照)への作動電流Im(励磁電流)の供給(ON)と供給停止(OFF)を10回などの所定回数切り替えてダイヤフラム11d(図4の(a)参照)を往復動し、空気補給装置11を所定回数(例えば10回)ポンピング動作する。
圧力タンク10内は空気量が適切になって、次回以降に井戸から水を汲み上げるときのインチングの発生を抑えることができる。
なお、所定の判定回数閾値として示した「4回」は一例であって判定回数閾値を限定するものではない。
この判定回数閾値は、自動圧力タンク式ポンプ1(図1参照)に要求される性能や設定する計測時間等に基づいて適宜設定されることが好ましい。
また、空気補給装置11(図4の(a)参照)のポンピング回数の所定回数は限定されるものではなく、圧力タンク10(図1参照)の容積や空気室11e(図4の(a)参照)の容積等に基づいて適宜設定されることが好ましい。
なお、空気補給装置11を作動する作動時間を予め設定し、制御装置3(図1参照)は予め設定される作動時間に亘って空気補給装置11を作動する構成としてもよい。
この場合の作動時間も、空気室11eの容積等に基づいて適宜設定すればよい。
図6を参照して、制御装置3(図1参照)が、インチングの発生を判定する手順(以下、インチング判定手順と称する)を説明する(適宜図1〜図5参照)。
このインチング判定手順は、例えば、制御装置3のマイコン3fが実行するプログラムにサブルーチンとして組み込まれ、マイコン3fが所定のサイクル(例えば、100msecごとなど)で実行するように構成すればよい。
制御装置3は、ポンプヘッド6の駆動中でなければ(ステップS1→No)インチング判定手順を終了してリターンするが、ポンプヘッド6の駆動中であれば(ステップS1→Yes)、所定の計測時間中の場合に(ステップS2→Yes)、送水管水圧Pwの変化が目標圧力を通過したか否かを判定する(ステップS3)。
例えば、1サイクル前にインチング判定手順を実行したときの送水管水圧Pwが目標圧力ではなく、今回のインチング判定手順で圧力センサ4が計測する送水管水圧Pwが目標圧力の場合に、制御装置3は、送水管水圧Pwの変化が目標圧力を通過したと判定する(ステップS3→Yes)。
または、1サイクル前にインチング判定手順を実行したときの送水管水圧Pwが目標圧力未満で、今回のインチング判定手順で圧力センサ4が計測する送水管水圧Pwが目標圧力以上の場合や、1サイクル前にインチング判定手順を実行したときの送水管水圧Pwが目標圧力以上で、今回のインチング判定手順で圧力センサ4が計測する送水管水圧Pwが目標圧力未満の場合に、制御装置3は、送水管水圧Pwの変化が目標圧力を通過したと判定する(ステップS3→Yes)。
そして、制御装置3は、送水管水圧Pwの変化が目標圧力を通過していなければ(ステップS3→No)そのままインチング判定手順を終了してリターンし、送水管水圧Pwの変化が目標圧力を通過した場合は(ステップS3→Yes)、判定回数に1を加算して(ステップS4)リターンする。
ステップS2に戻って、計測時間中でない場合(ステップS2→No)、制御装置3は、判定回数が所定の判定回数閾値以上の場合(ステップS5→Yes)にインチングが発生したと判定し(ステップS6)、空気補給装置11の作動を決定する(ステップS7)。
一方、判定回数が所定の判定回数閾値未満の場合(ステップS5→No)は、インチングが発生しないと判定して、計測時間を開始する(ステップS8)。
このように、ポンプヘッド6の駆動中(ステップS1→Yes)にインチングが発生しない場合、計測時間が終了したとき(ステップS2→No)に計測時間を開始する(ステップS8)構成によって、制御装置3は継続して、ポンプヘッド6の駆動中に発生するインチングを検出できる。
制御装置3は、インチングが発生したと判定して(ステップS6)、すなわち、インチングを検出して空気補給装置11の作動を決定した場合(ステップS7)、圧力タンク10への蓄水が終了しポンプヘッド6の駆動を停止した後、空気補給装置11を作動して圧力タンク10へ空気を補給する。
なお、例えば、制御装置3がインチングを検出した場合、圧力タンク10へ空気を補給するまでインチング判定手順を実行しない構成とすれば、制御装置3が重複してインチングを検出することを回避できる。
また、ポンプヘッド6の駆動中に初めてインチング判定手順を実行する場合、制御装置3が判定回数を「0」にクリアする構成とすれば、ポンプヘッド6の駆動中に初めてインチング判定手順を実行するときは判定回数が判定回数閾値未満になり、制御装置3は、ステップS8を実行して計測時間を開始できる。
以上のように、本実施形態に係る自動圧力タンク式ポンプ1の制御装置3(図1参照)は、ポンプヘッド6(図1参照)が駆動している間の送水管水圧Pwの変化によってインチングを検出した場合、空気補給装置11(図1参照)の作動を決定する。換言すると、制御装置3は、送水管水圧Pwの変化に基づいて空気補給装置11の作動を決定する。そして、圧力タンク10(図1参照)への蓄水が終了してポンプヘッド6の駆動を停止した後に空気補給装置11を作動して圧力タンク10に空気を補給する。
この構成によって、圧力タンク10内の空気量を適切に維持することができ、インチングの発生を抑制できるという優れた効果を奏する。
また、インチングを検出しないときは、圧力タンク10(図1参照)に空気を補給することがなく、空気補給装置11(図1参照)の作動回数を低減することができる。したがって、空気補給装置11の劣化を抑えることができ寿命が短くなることを防止できる。
さらに、空気補給装置11のソレノイド11b(図4の(a)参照)に供給する作動電流Imを節約できる。
なお、本実施形態に係る自動圧力タンク式ポンプ1(図1参照)は、圧力タンク10(図1参照)への蓄水が終了し、ポンプヘッド6(図1参照)の駆動が停止した後に制御装置3(図1参照)が空気補給装置11(図1参照)を作動して、圧力タンク10に空気を補給する構成としたが、例えば、大量に圧力タンク10に蓄水する場合など、長時間に亘ってポンプヘッド6が連続駆動する場合に制御装置3がインチングを検出したときは、ポンプヘッド6の駆動を停止(一時停止)して圧力タンク10に空気を補給する構成としてもよい。
例えば、ポンプヘッド6(図1参照)が連続駆動するときの連続駆動時間が所定の設定時間(例えば10分)以上の場合に、制御装置3(図1参照)がインチングを検出して空気補給装置11(図1参照)の作動を決定したとき、制御装置3は圧力タンク10(図1参照)への蓄水が終了していない状態であってもポンプヘッド6の駆動を停止(一時停止)する。そして、空気補給装置11を、例えば10回ポンピング動作して圧力タンク10に空気を補給する。
さらに、制御装置3は、圧力タンク10への空気の補給が終了した後、ポンプヘッド6の駆動を再開する。
なお、この場合の設定時間は「10分」に限定されるものではなく、インチングの発生頻度等に基づいて適宜設定すればよい。
この構成によると、ポンプヘッド6(図1参照)の連続駆動時間が所定の設定時間(例えば10分)以上の場合にインチングが発生すると、ポンプヘッド6の駆動を停止して圧力タンク10(図1参照)に空気を補給することができる。そして、インチングが発生しない状態でポンプヘッド6の駆動を再開できるという優れた効果を奏する。
なお、本実施形態において、図1に示す制御装置3は、送水管水圧Pwの変化が目標圧力を通過した回数を判定回数としてインチングを検出しているが、これは限定されるものではなく、例えば、送水管水圧Pwの変化におけるピーク値の回数を判定回数としてもよい。
又は、制御装置3が送水管水圧Pwを微分して変化率を算出し、例えば、その変化率が所定値より大きい場合にインチングが発生したと判定する構成であってもよい。
1 自動圧力タンク式ポンプ
2 ポンプ部
3 制御装置
4 圧力センサ(圧力計測手段)
6 ポンプヘッド(ポンプ)
7 電動機
8 吸込口
8a 送水管
10 圧力タンク
11 空気補給装置

Claims (5)

  1. 電動機で駆動するポンプと、
    前記ポンプで加圧された水を蓄水する圧力タンクと、
    前記ポンプと前記圧力タンクを接続する送水管の水圧を計測する圧力計測手段と、
    前記圧力タンクに空気を補給する空気補給装置と、
    少なくとも前記ポンプ及び前記空気補給装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記ポンプが駆動している間の前記送水管の水圧の変化に基づいて前記空気補給装置の作動を決定することを特徴とする自動圧力タンク式ポンプ。
  2. 前記制御装置は、
    前記ポンプが駆動している間の前記送水管の水圧の変化が、所定の計測時間内に所定の判定回数閾値以上、所定の目標圧力を通過した場合に、前記空気補給装置の作動を決定することを特徴とする請求項1に記載の自動圧力タンク式ポンプ。
  3. 前記制御装置は前記空気補給装置の作動を決定したとき、
    前記圧力タンクへの蓄水が終了して前記ポンプの駆動を停止した後に前記空気補給装置を作動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動圧力タンク式ポンプ。
  4. 前記ポンプの連続駆動時間が所定の設定時間以上の場合、
    前記制御装置は前記空気補給装置の作動を決定したとき、前記ポンプの駆動を停止して前記空気補給装置を作動し、前記圧力タンクに空気を補給した後に前記ポンプの駆動を再開することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動圧力タンク式ポンプ。
  5. 前記空気補給装置は、ソレノイドに供給される励磁電流のON/OFFの切り替えに同期するポンピング動作によって前記圧力タンクに空気を補給し、
    前記制御装置は、前記空気補給装置を作動するとき、前記ソレノイドに供給する励磁電流のON/OFFを所定回数切り替えて前記ポンピング動作することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の自動圧力タンク式ポンプ。
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