JP2011062225A - 男性用尿取り体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1枚あたり50〜200g/m2の不織布シートを1枚又は2枚以上重ねて熱成型してなるカップ状の外装体2と、液透過性のトップシート6と、外装体とトップシートの間に配置される吸収層4とを備えた男性用尿取り体20であって、外装体の長手方向中央Ceがその隣接部Adより狭幅になっていて、かつ該外装体の側縁に着用者の肌と接触する平坦部2sが設けられている。
【選択図】図1
Description
一方、特許文献2記載の技術のように男性陰部を覆うカップを備えた場合、トランクス等の肌着への装着は容易となるものの、カップが柔軟なポリエチレンフォームからなるため、着用時の着用者の動きによりケースが破断したり、肌とカップの間に隙間が生じて尿漏れが生じることがある。
従って本発明は、男性陰部の周囲に密着するとともに、強度にも優れた男性用尿取り体の提供を目的とする。
不織布シートの1枚あたりの目付けを50〜200g/m2とすると、外装体に良好な弾力性と復元性を付与することができ、外装体を男性陰部の周囲に密着させ易いと共に、復元性(強度)にも優れる。
液不透過性フィルムが外装体の全面に形成された場合、外装体自身を液体不透過性とすることができる。
このようにすると、吸収層からの尿が外装体に滲み出すことがない。
このようにすると、外装体のうち液不透過性フィルム又はバックシートの存在しない部位は、通気性が高く、ムレにくい構造とすることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る男性用尿取り体の外観を示す斜視図である。図1において、男性用尿取り体20は、カップ状の外装体2と、外装体2の凹部側(内面)に積層された液透過性のトップシート6と、外装体2とトップシート6の間に配置される吸収層4と、外装体2の凸部側(外面)の中央に貼付された接着体(両面テープ)8とを備えている。外装体2は、不織布シートを1枚又は2枚以上重ねて熱成型してなる。又、外装体2の側縁には、着用者の肌と接触する平坦部2sが設けられている
ここで、図1の右方向Fに着用者の腹が位置し、左方向に着用者の股が位置し、かつ外装体2の凹部に男性陰部を収容しつつ、男性用尿取り体20が装着される。この際、接着体8を肌着の内側に接着し、男性用尿取り体20を肌着内に固定する。
不織布シートがスパンボンド法により形成されたものであると、引裂き強度や表面強度の点から好ましい。スパンボンド法により形成された不織布シートとしては、撥水性と良好な風合いとが得られるポリプロピレン、ポリエチレン、又はポリエステル製の不織布シートが挙げられる。
外装体2を複数枚の不織布シートを重ねて形成し、少なくともそのうち2枚の不織布シートの間に液不透過性フィルムを介装していてもよい。液不透過性フィルムが外装体2の全面に形成された場合、外装体2自身を液体不透過性とすることができ、必要に応じてバックシートを不要とすることができる。
吸収層4は、木材パルプフラッフのような、フラッフのウェブの親水性繊維マトリックスを、公知の高吸水性樹脂(SAP)の粒子と混合して形成すればよい。又、吸収層4表面にエンボスを施すと、尿等の拡散をコントロールすると共に、着用者の体型に応じて吸収層4が容易に変形するので好ましい。また、SAPをシート状としたいわゆるSAPシートを使用してもよい。
フラッフとしては、木材パルプフラッフの代わりに合成繊維、ポリマー繊維などを使用してもよい。又、木材パルプフラッフとしては、嵩が低く、解繊装置の所要動力(パルプをフラッフ化する際の解繊機の消費電力)が抑えられるトリートメントパルプを用いることもできる。
吸収層4を薄くするためには、SAPの配合比を高くすることが一般的であるが、尿吸収の初期段階ではフラッフの役割が大きく、SAPが多過ぎてフラッフが少ないと初期吸収性が劣る。このため、吸収層4中のSAPの含有割合を50質量%未満とすることが好ましい。
又、透湿性のフィルムを用いてムレを低減することが好ましい。
液不透過性フィルム、及び後述するサイドシート10は、バックシート9と同様の材料から形成することができ、撥水性の不織布から形成してもよい。
このようにすると、外装体2の側縁の輪郭が、男性の陰部の周囲の輪郭に近くなり、男性用尿取り体20が男性陰部の周囲に密着し易くなる。
又、この実施形態では、図2で説明したように、吸収層4は外装体2の凹部のほぼ底面に長手方向に沿って配置され、トップシート6及びバックシート9は吸収層4よりやや外側に、外装体2の凹部の底面から外装体2の凹部の側壁まで広がって形成されている。但し、トップシート6及びバックシート9は外装体2の全面に形成されておらず、外装体2の側壁上部及び外装体2の底面の長手方向端部は、バックシート9が形成されずに外装体2のみからなる。
このような構成とすると、外装体2のうちバックシート9の存在しない部位は、通気性が高く、ムレにくい構造とすることができる。
外装体2を複数枚の不織布シートを重ねて形成し、そのうち2枚の不織布シートの間に液不透過性フィルムを介装させた場合においても、液不透過性フィルムを外装体2の全面に形成させないことで、同様に外装体2の通気性を向上させることができる。
なお、この実施形態では、外装体2の長手方向端部のうち、着用者の股に対向する端部Eの外縁はやや尖っていて、端部Eの側縁における平坦部が、着用者の会陰部近傍に密着し易くなっている。一方、外装体2の長手方向端部のうち、着用者の腹に対向する端部の外縁は半円状に丸みを帯びていて、着用者の動きを円滑にし、着用者の腹に外装体2の端部が食い込んだり擦れることを防止する。
又、図6の左右方向が図1の左右方向に一致している。第3の実施形態において、外装体2xは長手方向にやや細長い楕円状の輪郭をなしているが、外装体2の長手方向中央Cexの外縁は、その両隣接部Adxの外縁を結ぶ線L1、L2とほぼ一直線上に並び、中央Cexの凹みが少ない。又、外装体2xの外縁は、着用者の股に対向する端部Exに向かって漸次幅狭に尖っていて、端部Eの外縁は丸みを帯びている。
なお、この実施形態においても、端部Exの側縁に平坦部が設けられ、着用者の会陰部近傍に密着し易くなっている。一方、外装体2の長手方向端部のうち、着用者の腹に対向する端部の外縁は半円状に丸みを帯びていて、着用者の動きを円滑にし、着用者の腹に外装体2の端部が食い込んだり擦れることを防止する。
この男性用尿取り体20を複数人の男性モニターに装着し、装着感を評価したところ、男性陰部の周囲への密着性が高く、強度にも優れ、陰部のムレも少ないことが判明した。
2s (外装体の側縁の)平坦部
4 吸収層
6 トップシート
8 接着体
9 バックシート
10 サイドシート
20、21 男性用尿取り体
Ce、Cex 外装体の長手方向中央
Ad、Adx (外装体の長手方向中央の)隣接部
Claims (5)
- 1枚あたり50〜200g/m2の不織布シートを1枚又は2枚以上重ねて熱成型してなるカップ状の外装体と、液透過性のトップシートと、前記外装体と前記トップシートの間に配置される吸収層とを備えた男性用尿取り体であって、
前記外装体の長手方向中央がその隣接部より狭幅になっていて、かつ該外装体の側縁に着用者の肌と接触する平坦部が設けられている男性用尿取り体。 - 前記外装体は複数枚の不織布シートを重ねて形成され、少なくともそのうち2枚の不織布シートの間に液不透過性フィルムが介装されている請求項1記載の男性用尿取り体。
- 前記外装体と前記吸収層との間に液不透過性のバックシートが介装されている請求項1又は2記載の男性用尿取り体。
- 前記液不透過性フィルム、又は前記バックシートは、前記外装体の一部を覆っている請求項2又は3記載の男性用尿取り体。
- 前記不織布シートはスパンボンド法により形成されたものである請求項1〜4のいずれか記載の男性用尿取り体。
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2009
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