JP2011061481A - チャンネルデータ伝送方法とその方法を用いた制御装置、及び制御対象装置とそれらを備える制御システム、及び充放電試験システム - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速なデータ伝送が可能なチャンネルデータ伝送方法とその方法を用いた制御装置、及び制御対象装置とそれらを備える制御システム、及び充放電試験システムを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の制御対象装置の少なくとも一部の制御対象装置に指令を伝送するシリアル通信のチャンネルデータ伝送方法において、チャンネルデータは、制御対象装置ごとに個別に割り当てられたアドレスビットを有するチャンネルデータ伝送方法とする。また、好ましくはチャンネルデータが、少なくとも複数の制御対象装置の総数と同じ数のビット数を有するチャンネルデータ伝送方法とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、チャンネルデータ伝送方法とその方法を用いた制御装置、及び制御対象装置とそれらを備える制御システム、及び充放電試験システムに関する。
現在、シングルチップマイクロコントローラが高集積化され、シングルチップマイクロコントローラを用いて多数の周辺ICを制御することが可能である。また、ユニットを小型化するように、シングルチップマイクロコントローラの端子数を増大させない設計とし、チップの大きさの範囲内で許容される端子数には物理的な制約が設けられる。
このため、シングルチップマイクロコントローラと周辺ICとの間でシリアル伝送をして、相互の端子数を低減させている。このようなシリアル伝送方式として、I2C(Inter Integrated Circuit)バスが知られている。I2Cバスは、IC間で相互に制御を効率よく実施することを目的としており、双方向のシリアルデータライン(SDA:Serial Data Line)と、シリアルクロックライン(SCL:Serial Clock Line)とからなる2本のバスラインのみで構成される。
図10は、I2Cバスプロトコルを示す図である。図10において、開始条件ビット「S」に続く1バイトの情報は、スレーブアドレスとリード/ライト指定ビットとからなる。スレーブアドレスとは、マスタとなるシングルチップマイクロコントローラのバスに接続される複数のスレーブICを識別する固有のアドレスである。
また、スレーブアドレスを含む1バイト情報に続いて、コマンドデータ、表示データ等が1バイト単位で伝送され、各バイトの後にはスレーブからの確認応答ビット(アクノリッジ ビット)「A」が必要とされる。
図10では、スレーブアドレスを含む1バイト情報の後の1バイト情報は、1ビットのコンティエーション「C」と7ビットのコマンドデータとで構成される。コンティエーション「C」=0であれば、このビット「C」に続く7ビットのデータが最後のコマンドデータであることを意味し、「C」=1であればさらに他のコマンドデータが1バイト単位で継続することを意味する。
そして、最後のコマンドの後に必要に応じて1バイト単位で表示データが送出され、確認応答ビットの後の停止条件ビット「P」にて伝送が終了する。図10のI2Cバスプロトコルでは、1バイトのうちの1ビットをコンティエーション「C」として用いているため、コマンドデータは7ビットを使用することとなる。
このように、1バイトデータのうちの上位ビットを他の機能に用いる技術は、例えば下記特許文献1にも開示されている。また、1バイトのシリアルデータの上位2ビットに、例えば周辺回路の状態を制御するデータを割り当てることができる。
さらに、1バイトまたはそれ以上のビット数のコマンドデータを送出可能とするために、図11と図12とに示すI2Cバスプロトコルが利用される。図11と図12とは、1バイトまたはそれ以上のビット数のコマンドデータを送出可能なI2Cバスプロトコルを示す図である。
図11に示すように、スレーブアドレスを含む1バイトの情報及び確認応答ビット「A」に続いて、コントロールバイト及びコマンドデータを含む2バイトの情報が送出される。また、後半のコマンドデータには下位8ビットのコマンドビットが送出され、前半のコントロールバイトに残りの上位ビットのコマンドビットが送出される。
これにより、1バイト(8ビット)以上のデータから成るコマンドデータの送出が可能となる。なお、コントロールバイトの最上位ビット「Co」がコンティエーションとして機能する。
図12では、コントロールバイトの上位2ビット目に、後に続くのがコマンドかデータかを識別するためのD/Cビットを設けている。
特開2001−34374号公報 特開2002−64520号公報
従来、複数の制御対象装置に対して同一の動作・処理指令を伝達する場合には、各制御対象装置に対して各々個別アドレスを指定して、制御対象装置毎に同一のコマンドを各々伝送していた。すなわち、制御しようとする制御対象装置に対応する数だけ、同一データを複数回伝送する必要があった。
このため、全ての制御対象装置に動作・処理指令を伝達し終えるのに相当の時間を要することとなり処理遅延が生じるだけではなく、制御対象装置間で動作・処理指令を受信し実行するタイミングにずれが生じることとなる。
本発明は、上述の問題点に鑑み為されたものであり、迅速なデータ等伝送が可能なチャンネルデータ伝送方法とその方法を用いた制御装置、及び制御対象装置とそれらを備える制御システム、及び充放電試験システムを提供することを目的とする。
本発明にかかるチャンネルデータ伝送方法は、複数の制御対象装置の少なくとも一部の制御対象装置に指令を伝送するシリアル通信のチャンネルデータ伝送方法において、チャンネルデータは、制御対象装置ごとに個別に割り当てられたアドレスビットを有することを特徴とする。
また、本発明にかかるチャンネルデータ伝送方法は、好ましくはチャンネルデータが、少なくとも複数の制御対象装置の総数と同じ数のビット数を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるチャンネルデータ伝送方法は、さらに好ましくはチャンネルデータが、複数の制御対象装置の少なくとも一部の制御対象装置からなる複数の制御対象装置グループごとに個別に割り当てられたアドレスビットを有することを特徴とする。
また、本発明にかかるチャンネルデータ伝送方法は、さらに好ましくはチャンネルデータが、少なくとも複数の制御対象装置の総数と複数の制御対象装置グループの総グループ数との和と同じ数のビット数を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる制御装置は、上述したいずれかのチャンネルデータ伝送方法でチャンネルデータを伝送する制御装置であることを特徴とする。
また、本発明にかかる制御装置は、好ましくは制御対象となる制御対象装置および制御対象となる制御対象装置グループに対し、個別に1ビットずつ割り当てられたアドレスビットを有するチャンネルデータを送信することを特徴とする。
また、本発明にかかる制御対象装置は、上述のいずれかに記載のチャンネルデータ伝送方法で伝送されたチャンネルデータを受信することを特徴とする。
また、本発明にかかる制御対象装置は、好ましくは制御対象装置および制御対象装置グループに対し、個別に1ビットずつ割り当てられたアドレスビットを有するチャンネルデータを受信することを特徴とする。
また、本発明にかかる制御システムは、上述のいずれかに記載の制御装置と、上述のいずれかに記載の制御対象装置とからなることを特徴とする。
また、本発明にかかる充放電試験システムは、制御システムが充放電試験システムであり、制御対象となる蓄電池の充放電試験ユニットと、各々異なる種類の蓄電池について蓄電池の種類ごとに同一の充放電試験をするようにグループ分けされた充放電試験ユニットを制御する制御装置と、を備えることを特徴とする。
迅速なデータ伝送が可能なチャンネルデータ伝送方法とその方法を用いた制御装置、及び制御対象装置とそれらを備える制御システム、及び充放電試験システムを提供できる。
第一の実施形態にかかるチャンネルビットの各チャンネルへの割り当て例を説明する図である。 一般的なデータの送信をする制御システムについて説明する図である。 制御パソコンが送信する制御データのデータフォーマットを説明する概念図である。 制御パソコンが同一のデータを送信する場合に要する時間を概念的に説明する図である。 第一の実施形態にかかる制御システムの構成概要を概念的に説明する図である。 制御システムが、ch1とch2とch8とに対してデータAを同時に伝送し、その後ch3に対してデータBを伝送する場合について説明する図である。 第二の実施形態にかかる蓄電池の充放電試験システムの概要を説明するブロック概念図である。 充放電試験システムが用いるチャンネルデータを説明する概念図である。 充放電制御装置が送信する制御データと、送信された制御データを受信する充放電試験ユニットとの関係を例示する概念図である。 I2Cバスプロトコルを示す図である。 1バイトまたはそれ以上のビット数のコマンドデータを送出可能なI2Cバスプロトコルを示す図である。 1バイトまたはそれ以上のビット数のコマンドデータを送出可能なI2Cバスプロトコルを示す図である。 制御システムにおける制御パソコンの処理フローを説明する概念図である。 制御システムにおける制御対象装置の処理フローを説明する概念図である。 充放電試験システムにおける充放電制御装置の処理フローを説明する概念図である。 充放電試験システムにおける充放電試験ユニットの処理フローを説明する概念図である。
実施形態で説明する制御システムは、一つの制御装置が複数の制御対象装置を制御する。複数の制御対象装置は、一つの制御装置から同一の指令を受信した場合には同一の動作処理により同一の機能を発揮する。制御装置は、典型的には制御パソコンであり、制御対象装置は、典型的には蓄電池の充放電試験ユニットである。
蓄電池の充放電試験システムは、異なる種類の蓄電池について各々任意の複数個ずつ同時に充放電試験をする場合がある。この場合に、同一種類の蓄電池については、同時に同一タイミングの充放電サイクル等により、充放電試験をすることが好ましい。
この制御システムにおいては、複数の制御対象装置に対して同一の動作処理指令(または制御データ)を伝達する場合、制御装置が一回の動作処理指令を送信する。制御装置から送信される動作処理指令には、その動作処理指令の対象となる全ての制御対象装置を指定するアドレスデータが含まれる。
動作処理指令を受信した制御対象装置は、アドレスデータを参照して自身のアドレスビットが「1」であれば、その動作処理指令を実行する。また、動作・処理指令を受信した制御対象装置が、アドレスデータを参照した結果自身のアドレスビットが「1」でなければ、その動作処理指令を実行しない。
このため、制御装置が送信する動作処理指令のアドレスデータは、複数の制御対象装置の各々に対応して、各自一つのアドレスビットを有するものとなる。また、複数の制御対象装置は、各々自身のアドレスビットが何処であるか予め設定されて記憶しており、動作処理指令等のコマンド(または制御データ)を受信した場合に、アドレスデータの中の自身のアドレスビットが立っているか否か(典型的には「1」であるか否か)を判断する。
このようなアドレスデータを有する動作処理指令等を送信することで、制御装置は、複数の制御対象装置に同一の指令を送信する場合に、一回の送信で済むこととなる。このため、制御対象装置が受信した動作処理指令に対応する動作や処理を実行する場合に、複数の制御対象装置間で、時間ずれやタイムラグ等を生じることがなく、同一の時間に動作・処理を開始し、また同一の時間に動作・処理を終了したりできる。
また、複数の制御対象装置の個々に対するアドレスビットに代えてまたは複数の制御対象装置の個々に対するアドレスビットと共に、複数の制御対象装置のうちの一部の制御対象装置を一つのグループとして、当該グループに属する制御対象装置が識別可能なグループビットを付加的に設けてもよい。
(第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態にかかるチャンネルビット(アドレスビットに相当)の各チャンネルへの割り当て例を説明する図である。図1に示すように、本実施形態の制御システムにおいては、一つの制御パソコン(制御装置に相当)に対して、例えば1チャンネルから8チャンネルまでの各チャンネルに計8個の制御対象装置が接続される。
第一の実施形態で説明するチャンネルビットは、各チャンネルに対応して、各チャンネルに一つずつアドレスビットを有する。すなわちチャンネルビットは、各制御対象装置に対して一つずつアドレスビットを有する。
図1においては、1チャンネルには第0ビットがアドレスビットとして割り当てられており、2チャンネルには第1ビットがアドレスビットとして割り当てられている。また、3チャンネルには第2ビットがアドレスビットとして割り当てられており、4チャンネルには第3ビットがアドレスビットとして割り当てられている。
また、5チャンネルには第4ビットがアドレスビットとして割り当てられており、6チャンネルには第5ビットがアドレスビットとして割り当てられている。また、7チャンネルには第6ビットがアドレスビットとして割り当てられており、8チャンネルには第7ビットがアドレスビットとして割り当てられている。
また、各chには、各々一つの制御対象装置がシリアル通信可能なように接続されている。従って、第一の実施形態で示すチャンネルビットは、少なくともチャンネル数に対応する数のビット数、すなわち少なくとも制御対象装置数に対応する数のビット数を有する。
第一の実施形態においては、各制御対象装置は、受信した制御データの中の自身に割り当てられたアドレスビットを参照し、このアドレスビットが「1」に立っていれば、当該制御データを自身宛てと判断して実行する。具体的には、1チャンネルに接続されている制御対象装置は、受信した制御データの第0ビットが「1」であるか否かを識別する。
そして、受信した制御データの第0ビットが「1」であれば、当該受信した制御データのコマンドを実行し、指示された動作や処理をして所定の機能を発揮する。受信した制御データの第0ビットが「1」でなければ、当該受信した制御データのコマンドを実行しない。また、2チャンネルに接続されている制御対象装置は、受信した制御データの第1ビットが「1」であるか否かを識別する。
そして、受信した制御データの第1ビットが「1」であれば、当該受信した制御データのコマンドを実行し、指示された動作や処理をして所定の機能を発揮する。受信した制御データの第1ビットが「1」でなければ、当該受信した制御データのコマンドを実行しない。
以下、同様にして3〜8チャンネルに接続された各制御対象装置は、それぞれ自身に割り当てられたアドレスビットのフラグ有無を識別し、フラグが立っていれば当該データの指示を実行し、フラグが立っていなければ当該データの指示を実行しない。
図1に示すように、第一の実施形態で示すアドレスデータは、各チャンネルに接続された各制御対象装置が、各々独立に固有のアドレスビットを有する。このため、例えば1チャンネルと3チャンネルとに対して同時に同一の指示を送信する場合においては、制御装置は、チャンネルビットの第0ビットと第2ビットとにフラグを立てればよい(すなわち「1」とすればよい)。
図1に比較例として示すようなアドレスデータにおいては、1チャンネルと3チャンネルとを同時に対象とすることはできないので、1チャンネルと3チャンネルとに対して、各々個別に別途に同一のデータを計2回送信する必要が生じる。
このため、受信するタイミングが、1チャンネルの制御対象装置と3チャンネルの制御対象装置とでずれることとなり、その後の処理実行タイミングにも時間的なずれが生じる。一方、第一の実施形態で示すチャンネルデータにおいては、1チャンネルの制御対象装置と3チャンネルの制御対象装置とに同時に1回で動作・処理指令を送信することが可能であり、例えば同時スタートや同時終了等時間的に一致させ、シンクロさせた制御も可能である。ここで、一般的なデータの送信について概略説明をする。
図2は、一般的なデータの送信をする制御システム2000について説明する図である。制御システム2000は、いわゆるI/Oやマスタースレーブ等、典型的にはシリアル通信により制御パソコン2110から複数の制御対象装置2120へと動作・処理や各種指令等の制御データ等を伝達し指示する。
図2に示すように、制御パソコン2110が例えばデータAを、チャンネル1〜チャンネルnに接続された各制御対象装置2120(1)〜2120(n)に伝達する場合には、制御パソコン2110は各制御対象装置2120(1)〜2120(n)に対して、個々にアドレスを指定し合計n回の送信を実行する。
図3は、制御パソコン2110が送信する制御データ3000のデータフォーマットを説明する概念図である。制御対象装置2120の動作や処理を指示し所望の機能を発揮させるために、制御データ3000は、ヘッダ3010とバイト数3020とch_No.3030とコマンド3040とデータ3050とBCC3060とを順に有する。なお、BCC3060は、データの正誤検出のためのBCC(Block Check Character)である。
制御システム2000は、例えば制御パソコン2110がch3に対応する制御対象装置2120(3)にデータを送信する場合には、制御データ3000のch_No.3030を「ch3」を示す情報(典型的には図1に示す「0000,0011」)にして、制御対象装置2120(3)に対して制御データ3000を送信する。
また、例えば制御パソコン2110が、同一のデータをch1に対応する制御対象装置2120(1)とch2に対応する制御対象装置2120(2)とに共に伝達指示する場合には、まず制御データ3000のch_No.3030を「ch1」を示す情報(典型的には図1に示す「0000,0001」)にして、制御対象装置2120(1)に対して制御データ3000を送信する。次に、制御データ3000のch_No.3030を「ch2」を示す情報(典型的には図1に示す「0000,0010」)にして、制御対象装置2120(2)に対して同一の処理内容を指示する制御データ3000を送信する。
このように、同一情報を送信する場合においても、制御パソコン2110は、各制御対象装置2120ごとに個別に複数回送信することとなるので、送信対象となる制御対象装置2120の総数が多くなればなるほど、同一データの送信開始から送信完了までに比較的長い時間を要することとなる。
図4は、制御システム2000において、制御パソコン2110が同一のデータを送信する場合に要する時間を概念的に説明する図である。
図4から理解されるように、制御システム2000においては、制御パソコン2110が、データA4810,4820を各々CH1(制御対象装置2120(1))とCH2(制御対象装置2120(2))とに共に順次送信し、その後データB4830をCH3(制御対象装置2120(3))に送信し、その後再びデータA4840をCHn(制御対象装置2120(n))に送信する場合には、順次送信に対応する相当時間を要することとなり、制御対象装置2120(1)へのデータA4810の送信完了から制御対象装置2120(n)へのデータA4840の送信完了までに相当時間のタイムラグが生じることとなる。
このため、例えば制御対象装置2120(1)と制御対象装置2120(2)と制御対象装置2120(n)とを、同一のデータAの制御指示に基づいて、同時スタートによる同期した同一制御を実行させようとする場合には、制御対象装置2120(n)によるデータA4840の受信処理が完了するまでは、各制御対象装置2120が動作・処理を開始できないこととなる。このため制御システム2000全体として処理時間が遅延し、処理速度が遅くなることとなる。
このような場面が想定される制御システム2000には、種々のシステムが考えられるが、例えば同一種類の複数の蓄電池を充放電試験するための充放電試験システムがその典型例として挙げられる。
図5は、第一の実施形態にかかる制御システム5000の構成概要を概念的に説明する図である。図5に示すように、制御パソコン5110は、制御対象装置5120(1)と制御対象装置5120(3)とに同一のデータAを送信する場合に、第0ビットと第2ビットとを「1」としたチャンネルデータ(アドレスデータに同じ)「0000,0101」をデータAに付与して送信する。
制御対象装置5120(1)は、受信したデータAのアドレスデータ「0000,0101」の第0ビットが「1」であることから、当該データAが自身宛てであることを認識してデータAの動作処理を実行する。
また、制御対象装置5120(3)は、受信したデータAのアドレスデータ「0000,0101」の第2ビットが「1」であることから、当該データAが自身宛てであることを認識してデータAの動作処理を実行する。
このような処理により、制御システム5000は、一回の送信処理でデータAを制御対象装置5120(1)と制御対象装置5120(3)とに同時に伝達指示することができるので、制御対象装置5120(1)と制御対象装置5120(3)との間のデータAに基づく動作処理に、時間差や遅延が生じる懸念を低減することが可能となる。
図5を用いた説明においては、ch1に接続される制御対象装置5120(1)とch3に接続される制御対象装置5120(3)とに、同一のデータAを送信する場合について説明したが、制御システム5000は、制御システム5000が備える任意の数の制御対象装置5120に対してアドレスビットを立てることにより同時に任意の制御データを伝達・指示することができる。
図6は、制御システム5000が、CH1とCH2とCH8とに対してデータAを同時に伝送し、その後CH3に対してデータBを伝送する場合について説明する図である。
図6に示すように、制御装置(制御パソコン5110に相当)は、制御データ6500のCHデータ6510(アドレスデータに相当)にCH1とCH2とCH8とを指定する宛先情報を搭載したデータA6520を転送処理する。
制御装置は、例えば制御データ6500のCHデータ6510を、第0ビットと第1ビットと第7ビットとを「1」とした8ビットのアドレスデータ「1000,0011」とする。このアドレスデータを受信した8個の制御対象装置5120は、自身のアドレスビットが「1」であることを識別する制御対象装置5120(1),5120(2),5120(8)のみが、自身宛てのデータとしてデータA6520の指示に従った動作・処理を実行する。
また、制御装置(制御パソコン5110に相当)は、制御データ6600のCHデータ6610(アドレスデータに相当)にCH3を指定する宛先情報を搭載したデータB6620を転送処理する。
制御装置は、例えば制御データ6600のCHデータ6610を、第2ビットを「1」とした8ビットのアドレスデータ「0000,0100」とする。このアドレスデータを受信した8個の制御対象装置5120は、自身のアドレスビットが「1」であることを識別する制御対象装置5120(3)のみが、自身宛てのデータとしてデータB6620の指示に従った動作処理を実行する。
これにより、制御装置は、制御対象装置5120(1),5120(2),5120(8)が同時にデータA6520に基づく同一の処理を実行することが可能となり、その後、迅速にデータB6620を制御対象装置5120(3)に伝送処理することが可能となる。
また、例えばデータA6520を転送する転送先CHが、CH1,CH2,CH4,CH7,CH8である場合には、制御装置は、アドレスデータ(チャンネルデータに同じ)の第0ビット、第1ビット、第3ビット、第6ビット、第7ビットを立てて「1100,1011」とすることができる。
また、例えばデータB6620を転送する転送先CHが、CH3,CH5,CH6である場合には、アドレスデータ(チャンネルデータに同じ)の第2ビット、第4ビット、第5ビットを立てて「0011,0100」とすることができる。このように、制御システム5000のアドレスデータは、少なくとも制御対象装置5120に各々1ビットずつ割り当て、制御対象装置5120の総数すなわち総CH数と同一のビット数を少なくとも有するものとする。
図13は、制御システム5000における制御パソコン5110の処理フローを説明する概念図である。そこで、図13に示すステップごとに制御パソコン5110の処理について以下に説明する。
(ステップS1300)
制御パソコン5110は、動作・処理指令を伝達する対象となる制御対象装置5120が確定したか否かを判断する。動作・処理指令を伝達する対象となる制御対象装置5120は、例えばさらに上位の制御装置から指示されてもよく、オペレータにより指示入力されてもよく、予め定められた所定のプログラムにより決定されてもよい。
制御パソコン5110は、動作・処理指令を伝達する対象となる制御対象装置5120が確定した場合には、ステップS1310へと進む。また、制御パソコン5110は、動作・処理指令を伝達する対象となる制御対象装置5120が確定していない場合には、ステップS1300で待機する。
(ステップS1310)
制御パソコン5110は、制御パソコン5110から動作・処理指令を送出する対象となる制御対象装置5120について、各々対応するアドレスビットを「1」として立てたチャンネルデータ(アドレスデータに同じ)を生成する。この場合に、制御パソコン5110は、各制御対象装置5120について少なくとも1ビットずつ重複しないようにアドレスビットを割り当てる。また、各制御対象装置5120は、自身に割り当てられたアドレスビットにフラグが立っているか否かを認識可能であるものとする。
従って、制御パソコン5110から各制御対象装置5120に対し、伝達する制御情報を受け取るべき制御対象装置5120を通知可能な識別情報、すなわちどの制御対象装置5120宛ての制御データであるのかを通知可能な識別情報を当該アドレスビットに付加するものであればよく、必ずしも2進数での「1」とすることに限定されるものではない。但し、説明の便宜上、以下受け取るべき識別情報を示すアドレスビットを「1」であるものとして説明することとする。
(ステップS1320)
制御パソコン5110は、ステップS1310で生成したチャンネルデータ(アドレスデータ)を含む制御動作・処理指令を、各制御対象装置5120に対して送信する。
また、図14は、制御システム5000における制御対象装置5120の処理フローを説明する概念図である。そこで、図14に示すステップごとに制御対象装置5120の処理について以下に説明する。
(ステップS1400)
各制御対象装置5120は、制御パソコン5110から送信された制御動作・処理指令(制御データに相当)を受信したか否かを判断する。各制御対象装置5120が、制御パソコン5110から送信された制御動作・処理指令を受信した場合には、ステップS1410へと進む。また、各制御対象装置5120が、制御パソコン5110から送信された制御動作・処理指令を受信していない場合には、ステップS1400で待機する。
(ステップS1410)
各制御対象装置5120は、受信した制御データのアドレスデータについて、自身のアドレスビットが「1」であるか否かを識別判断する。制御対象装置5120は、自身のアドレスビットが「1」である場合には、ステップS1420へと進む。また、制御対象装置5120は、自身のアドレスビットが「1」でない場合には、ステップS1430へと進む。
なお、制御パソコン5110が送信した動作・処理指令は、全ての制御対象装置5120に伝送され、各制御対象装置5120において各々アドレスデータが自身宛てであるか否かにより、処理実行可否が判断されることとなる。
(ステップS1420)
制御対象装置5120は、制御パソコン5110から受信した制御データで指示された動作・処理指令を実行する。この場合に、動作・処理指令を実行する各制御対象装置5120間には、タイムラグや時間的な遅延・ずれは生じない。また、各制御対象装置5120は、制御パソコン5110の1回の送信処理の制御データを各々受信する。このため、制御システム5000全体として、迅速に次の動作処理に移行することができるので、処理速度を向上させたシステムとできる。
(ステップS1430)
制御対象装置5120は、受信した制御データが有する動作・処理指令を実行しない。制御対象装置5120は、受信した制御データのアドレスデータにおいて、自身のアドレスビットに自身宛てであることを示す情報が付加されていない、すなわち典型的には「1」のフラグが立っていないことを識別する。
これにより、制御対象装置5120は、当該受信した制御データが自身宛てではないことを認識して、典型的には受信した制御データを破棄する。従って、制御システム5000は、無駄な時間や電力を削減し、省エネルギで効率的かつ高速なシリアル通信のチャンネル選択ビットデータ転送及び制御を実現できる。
制御システム5000の制御パソコン5110は、典型的には同一の機能を有する複数の制御対象装置5120に対してシリアル通信で制御データ等の指令を伝達する。同一の機能を有する複数の制御対象装置5120は、制御パソコン5110からの例えば同じ命令指示に基づいて同一の処理をするものとする。
また、蓄電池の充放電試験においては、多数のチャンネルを用いて複数種類の多数の蓄電池について、種類ごとに同一の充放電サイクルで同時に試験する場合がある。このような場合に、迅速なデータ伝送と同一タイミングでの指示命令とを伝達できる制御システム5000は、特に有用である。また、例えば電気自動車用の複数の蓄電池について、パルス特性を整合させた充放電試験をする場合には、同一の放電パルスまたは同一の充電パルスによりタイミングを揃えた試験処理が必要となる。このような場合においても、制御システム5000は、タイムラグなく処理の実行が可能であるので好適である。
(第二の実施形態)
図7は、第二の実施形態にかかる蓄電池の充放電試験システム8000の概要を説明するブロック概念図である。図7に示すように、充放電制御装置8110は12個の充放電試験ユニット8120を制御する。
各充放電試験ユニット8120(1)〜8120(12)(以下、充放電試験ユニット8120と称する)は、充放電制御装置8110から各ch別に個々に接続されシリアル通信により、制御データや動作・処理指令を受ける。また、充放電試験システム8000においては、充放電試験ユニット8120が、充放電試験ユニット8120(1),8120(2),8120(3)からなるグループA8150(1)と、充放電試験ユニット8120(4),8120(5),8120(6)からなるグループB8150(2)と、充放電試験ユニット8120(7),8120(8),8120(9),8120(10),8120(11),8120(12)からなるグループC8150(3)との3つのグループから構成される。
このようなグループ8150分けは、例えば試験する蓄電池の種類ごとのグループとしてもよく、試験条件ごとのグループとしてもよい。また、同一グループ8150内の各充放電試験ユニット8120は、所属する各グループ8150に対する充放電制御装置8110からの動作指示に基づいて、同一の処理を実行し同一の機能を発揮するものとする。
図8は、充放電試験システム8000が用いるチャンネルデータ(アドレスデータに相当)を説明する概念図である。図8(a)は、各グループA,B,Cに属するch種類について説明する図であり、図8(b)は、各グループA,B,C,Dに割り当てられたグループ別のチャンネルビット(グループ別のアドレスビットに相当)について説明する図である。
図8(b)から理解されるように、グループA8150(1)にはグループ別アドレスビットの第0ビットが割り当てられる。また、グループB8150(2)にはグループ別アドレスビットの第1ビットが割り当てられる。また、グループC8150(3)にはグループ別アドレスビットの第2ビットが割り当てられる。また、グループDにはグループ別アドレスビットの第3ビットが割り当てられる。
図8(c)は、充放電試験システム8000が用いるチャンネルデータを説明する図である。図8(c)に示すように、充放電試験システム8000が用いるチャンネルデータは、各ch、すなわち各充放電試験ユニット8120に一つずつ割り当てられたチャンネルビット(アドレスビット)と、各グループ8150に一つずつ割り当てられたグループ別ビットとを有する。
すなわち、充放電試験システム8000が用いるチャンネルデータは、ch数すなわち充放電試験ユニット8120の個数と、グループ8150の個数との和に相当するビット数を有することとなる。充放電試験ユニット8120は、グループ8150に所属しなくてもよく、二つ以上のグループ8150に重複して所属してもよい。
図8(c)において、仮にチャンネルデータのグループ別ビットの第0ビットが「1」であれば、充放電制御装置8110から送信される制御データがグループA8150(1)宛てであることを示すこととなる。この場合には、当該制御データを受信したグループA8150に属する各充放電試験ユニット8120(1),8120(2),8120(3)は、各々受信した制御データによる動作・処理指示に従って同一の処理を同時に実行することができる。
すなわち、充放電試験システム8000は、グループ別ビットの第0ビットを「1」とするだけで、一回の制御データの送信で、グループA8150(1)に属する各充放電試験ユニット8120(1),8120(2),8120(3)に対して、動作処理を同時に指示することが可能となる。
換言すれば、充放電制御装置8110は、各充放電試験ユニット8120(1),8120(2),8120(3)に割り当てられた個別のアドレスビット、すなわちチャンネルビットの第0ビットと第1ビットと第2ビットとの計3ビットをそれぞれ「1」に立てる必要がない。
また、図8(c)において、仮にチャンネルデータのグループ別ビットの第1ビットが「1」であれば、充放電制御装置8110から送信される制御データがグループB8150(2)宛てであることを示すこととなる。この場合には、当該制御データを受信したグループB8150(2)に属する各充放電試験ユニット8120(4),8120(5),8120(6)は、各々受信した制御データによる動作・処理指示に従って同一の処理を同時に実行することができる。
すなわち、充放電試験システム8000は、グループ別ビットの第1ビットを「1」とするだけで、一回の制御データの送信で、グループB8150(2)に属する各充放電試験ユニット8120(4),8120(5),8120(6)に対して、動作処理を同時に指示することが可能となる。
換言すれば、充放電制御装置8110は、各充放電試験ユニット8120(4),8120(5),8120(6)に割り当てられた個別のアドレスビット、すなわちチャンネルビットの第3ビットと第4ビットと第5ビットとの計3ビットをそれぞれ「1」に立てる必要がない。
また、図8(c)において、仮にチャンネルデータのグループ別ビットの第2ビットが「1」であれば、充放電制御装置8110から送信される制御データがグループC8150(3)宛てであることを示すこととなる。この場合には、当該制御データを受信したグループC8150(3)に属する各充放電試験ユニット8120(7),8120(8),8120(9),8120(10),8120(11),8120(12)は、各々受信した制御データによる動作・処理指示に従って同一の処理を同時に実行することができる。
すなわち、充放電試験システム8000は、グループ別ビットの第2ビットを「1」とするだけで、グループC8150(3)に属する全ての充放電試験ユニット8120(7),8120(8),8120(9),8120(10),8120(11),8120(12)に対して、一回の制御データの送信で、動作・処理を同時に指示することが可能となる。
換言すれば、充放電制御装置8110は、各充放電試験ユニット8120(7),8120(8),8120(9),8120(10),8120(11),8120(12)に割り当てられた個別のアドレスビット、すなわちチャンネルビットの第6ビットと第7ビットと第8ビットと第9ビットと第10ビットと第11ビットとの計6ビットを、それぞれ「1」に立てる必要がない。
これにより、充放電制御装置8110は、簡易なビット処理により迅速かつ的確に複数の充放電試験ユニット8120に対して、制御データ送信し動作・処理をさせることができる。特に、ch数が増大して例えば240ch等である場合であって、例えば80chごとに異なる3種類の蓄電池各80個の充放電試験を実施する場合には、当該80chを一グループとして3つのグループビットを設けることで、当該80ch毎に対して一括して同時制御が可能となる。このため、充放電制御装置8110は、80ch分の個別のチャンネルビットを立てる必要がないので、充放電試験システム8000全体としての処理速度がさらに向上することとなる。
また、充放電試験システム8000は、予めグループ分けされた充放電試験ユニット8120の枠を超える複数の充放電試験ユニット8120に制御データを同時に送信する場合には、各充放電試験ユニット8120ごとのチャンネルビットを「1」に立てて制御システム5000と同様の処理をすることができる。また、充放電試験システム8000は、複数のグループに対して同時に制御データを送信する場合には、当該複数のグループに対応するグループ別ビットを各々「1」に立てて、同時に制御データを送信することができる。
また、各グループ8150に属する複数の充放電試験ユニット8120は、複数のグループ8150に重複して属していてもよい。各充放電試験ユニット8120が、自身の個別のチャンネルビットと、自身が属する複数のグループ8150のグループ別ビットと、を各々認識し、受信した制御データの動作・処理を実行するか否かを判断できればよい。
図9は、充放電制御装置8110が送信する制御データと、送信された制御データを受信する充放電試験ユニット8120との関係を例示する概念図である。
図9に示すように、充放電制御装置8110が一回だけ送信した、チャンネルデータ9510とデータA9520とを含む制御データ9500を、グループA8150(1)のch1,2,3に接続された充放電試験ユニット8120(1),8120(2),8120(3)が同時に受信し、指示された動作処理を同時に開始する。この場合に、チャンネルデータ9510は、図8(c)に示すようにグループA8150(1)に対応するグループ別ビットの第0ビットが「1」とされている。
また、充放電制御装置8110が一回だけ送信した、チャンネルデータ9610とデータB9620とを含む制御データ9600を、グループB8150(2)のch4,5,6に接続された充放電試験ユニット8120(4),8120(5),8120(6)が同時に受信し、指示された動作・処理を同時に開始する。この場合に、チャンネルデータ9610は、図8(c)に示すようにグループB8150(2)に対応するグループ別ビットの第1ビットが「1」とされている。
また、充放電制御装置8110が一回だけ送信した、チャンネルデータ9710とデータC9720とを含む制御データ9700を、グループC8150(3)のch7,8,9,10,11,12に接続された充放電試験ユニット8120(7),8120(8),8120(9),8120(10),8120(11),8120(12)が同時に受信し、指示された動作・処理を同時に開始する。この場合に、チャンネルデータ9710は、図8(c)に示すようにグループC8150(3)に対応するグループ別ビットの第2ビットが「1」とされている。
図15は、充放電試験システム8000における充放電制御装置8110の処理フローを説明する概念図である。そこで、図15に示すステップごとに充放電制御装置8110の処理について以下に説明する。
(ステップS1500)
充放電制御装置8110は、動作・処理指令を伝達する対象となる充放電試験ユニット8120が確定したか否かを判断する。動作・処理指令を伝達する対象となる充放電試験ユニット8120は、例えばさらに上位の制御装置から指示されてもよく、オペレータにより指示入力されてもよく、予め定められた所定のプログラムにより決定されてもよい。
充放電制御装置8110は、動作・処理指令を伝達する対象となる充放電試験ユニット8120が確定した場合には、ステップS1510へと進む。また、充放電制御装置8110は、動作・処理指令を伝達する対象となる充放電試験ユニット8120が確定していない場合には、ステップS1500で待機する。
(ステップS1510)
充放電制御装置8110は、充放電制御装置8110から動作・処理指令を送信する対象となる充放電試験ユニット8120について、各々対応するアドレスビットを「1」として立てる。この場合に、充放電制御装置8110は、各充放電試験ユニット8120について少なくとも1ビットずつ重複しないようにアドレスビットを割り当てる。また、各充放電試験ユニット8120は、自身に割り当てられたアドレスビットにフラグが立っているか否かを認識可能であるものとする。
従って、充放電制御装置8110から各充放電試験ユニット8120へと伝達する制御情報を受け取るべき充放電試験ユニット8120を通知可能な識別情報、すなわちどの充放電試験ユニット8120宛ての制御情報であるかを通知可能な識別情報、を当該アドレスビットに付加するものであればよく、必ずしも2進数での「1」とすることに限定されるものではない。但し、説明の便宜上、以下受け取るべき識別情報を示すアドレスビットを「1」であるものとして説明をする。
(ステップS1520)
充放電制御装置8110は、ステップS1510で作成したチャンネルデータ(アドレスデータ)を含む制御動作・処理指令を、各充放電試験ユニット8120に対して送信する。
また、図16は、充放電試験システム8000における充放電試験ユニット8120の処理フローを説明する概念図である。そこで、図16に示すステップごとに充放電試験ユニット8120の処理について以下に説明する。
(ステップS1600)
各充放電試験ユニット8120は、充放電制御装置8110から送信された制御動作・処理指令(制御データに相当)を受信したか否かを判断する。各充放電試験ユニット8120が、充放電制御装置8110から送信された制御動作・処理指令を受信した場合には、ステップS1610へと進む。また、各充放電試験ユニット8120が、充放電制御装置8110から送信された制御動作・処理指令を受信していない場合には、ステップS1600で待機する。
(ステップS1610)
各充放電試験ユニット8120は、受信した制御データのアドレスデータについて、自身のチャンネルビット(アドレスビット)が「1」であるか否かを識別判断する。充放電試験ユニット8120は、自身のアドレスビットが「1」である場合には、ステップS1630へと進む。また、充放電試験ユニット8120は、自身のアドレスビットが「1」でない場合には、ステップS1620へと進む。
なお、充放電制御装置8110が送信した動作・処理指令は、全ての充放電試験ユニット8120に伝達され、各充放電試験ユニット8120において各々チャンネルデータ(アドレスデータ)を基に自身宛てであるか否かが判断されることとなる。
(ステップS1620)
各充放電試験ユニット8120は、受信した制御データのアドレスデータについて、自身の所属するグループのグループ別ビットが「1」であるか否かを識別判断する。充放電試験ユニット8120は、自身のグループ別ビットが「1」である場合には、ステップS1630へと進む。また、充放電試験ユニット8120は、自身のグループ別ビットが「1」でない場合には、ステップS1640へと進む。
なお、充放電制御装置8110が送信した動作・処理指令は、全ての充放電試験ユニット8120に伝達され、各充放電試験ユニット8120において、各々グループ別ビットを基に自身の所属するグループ宛てであるか否かを判断されることとなる。
(ステップS1630)
充放電試験ユニット8120は、充放電制御装置8110から受信した制御データで指示された動作・処理指令を実行する。この場合に、動作・処理指令を実行する同一グループ内の各充放電試験ユニット8120間には、タイムラグや時間的な遅延・ずれは生じない。
また、各充放電試験ユニット8120は、充放電制御装置8110の1回の送信処理の制御データを各々受信することができる。このため、充放電試験システム8000全体として、迅速に次の動作処理に移行することができ、処理速度を向上させたシステムとできる。
(ステップS1640)
充放電試験ユニット8120は、受信した制御データが有する動作・処理指令を実行しない。充放電試験ユニット8120は、受信した制御データのアドレスデータにおいて、自身のアドレスビットに自身宛てであることを示す情報が付加されていない、すなわち典型的には「1」のフラグが立っていないことを識別する。
これにより、充放電試験ユニット8120は、当該受信した制御データが自身宛てや自身の所属するグループ宛てではないことを認識して、典型的には受信した制御データを破棄する。従って、充放電試験システム8000は、無駄な時間や電力を削減し、省エネルギで効率的かつ高速なシリアル通信のチャンネル選択ビットデータ転送及び制御を実現できる。
第二の実施形態における説明では、充電と放電とを動作可能な充放電試験システム8000として説明したが、充電専用の充電装置または放電専用の放電装置としてもよい。また、上述の制御システム5000と充放電試験システム8000とは、各実施形態での説明に限定されるものではなく、自明な範囲で構成を適宜変更してもよく、また自明な範囲で動作と処理とを適宜変更してもよい。
本発明は、チャンネルデータ伝送方法とその方法を用いた制御装置及び制御対象装置とそれらを備える制御システム及び充放電試験システム等に幅広く利用できる。
5000・・制御システム、5110・・制御パソコン、5120・・制御対象装置、6500・・制御データ、6510・・CHデータ、6520・・データA、8000・・充放電試験システム、8110・・充放電制御装置、8120・・充放電試験ユニット、8150・・グループ。

Claims (10)

  1. 複数の制御対象装置の少なくとも一部の制御対象装置に指令を伝送するシリアル通信のチャンネルデータ伝送方法において、
    前記チャンネルデータは、制御対象装置ごとに個別に割り当てられたアドレスビットを有する
    ことを特徴とするチャンネルデータ伝送方法。
  2. 請求項1に記載のチャンネルデータ伝送方法において、
    前記チャンネルデータは、少なくとも複数の制御対象装置の総数と同じ数のビット数を有する
    ことを特徴とするチャンネルデータ伝送方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のチャンネルデータ伝送方法において、
    前記チャンネルデータは、前記複数の制御対象装置の少なくとも一部の制御対象装置からなる複数の制御対象装置グループごとに個別に割り当てられたグループ別アドレスビットを有する
    ことを特徴とするチャンネルデータ伝送方法。
  4. 請求項3に記載のチャンネルデータ伝送方法において、
    前記チャンネルデータは、少なくとも前記複数の制御対象装置の総数と前記複数の制御対象装置グループの総グループ数との和と同じ数のビット数を有する
    ことを特徴とするチャンネルデータ伝送方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のチャンネルデータ伝送方法でチャンネルデータを伝送する
    ことを特徴とする制御装置。
  6. 制御対象となる制御対象装置と、前記制御対象装置で構成された制御対象装置グループとに対し、個別に各々1ビットずつ割り当てられたアドレスビットを有するチャンネルデータを送信する
    ことを特徴とする制御装置。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のチャンネルデータ伝送方法で伝送されたチャンネルデータを受信する
    ことを特徴とする制御対象装置。
  8. 制御対象装置と、前記制御対象装置で構成された制御対象装置グループとに対し、個別に各々1ビットずつ割り当てられたアドレスビットを有するチャンネルデータを受信する
    ことを特徴とする制御対象装置。
  9. 請求項5または請求項6に記載の制御装置と、請求項7または請求項8に記載の制御対象装置とからなる
    ことを特徴とする制御システム。
  10. 請求項9に記載の制御システムは充放電試験システムであり、
    異なる種類の蓄電池について、前記蓄電池の種類ごとに同一の充放電試験をするようにグループ分けされ、制御対象となる充放電試験ユニットと、
    前記充放電試験ユニットを制御する制御装置と、を備える
    ことを特徴とする充放電試験システム。
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