JP2011061474A - ブリッジ、ネットワークシステムおよび経路切り替え方法 - Google Patents

ブリッジ、ネットワークシステムおよび経路切り替え方法 Download PDF

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Abstract

【課題】障害発生後に経路切り替えを速やかに実施することができるブリッジを得ること。
【解決手段】xSTPの処理を行うxSTP部1と、物理ポート2−1〜2−3で障害を検出すると障害発生を通知する管理フレームの送信を指示し、ブロッキングポートを備える場合、障害発生通知の管理フレームを受信すると管理フレームに基づいてxSTP部1から変更後の経路を取得し、その経路への経路切り替えを指示する管理フレームの送信を指示し、ブロッキングポートを備えない場合、受信した管理フレームを中継し、また、経路切り替えの管理フレームを受信するとそのフレームに基づく経路の切り替え処理の実施をxSTP部1へ指示する経路切り替え管理部4と、指示に基づいて管理フレームを送信し、他ブリッジから受信した管理フレームを経路切り替え管理部4へ渡す管理フレーム送受信部3と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブリッジおよび、ブリッジで構成されるネットワークにおける経路切り替え方法に関する。
複数のブリッジを備えるネットワークにおいて、ネットワークの一部または全部を用いたループ構成が存在する場合、ブロードキャストストームによる帯域の消費が発生する可能性があり、一部のポートをブロッキングすることによりループの解消を図る必要がある。
一方、冗長構成により耐故障性を高めることを目的として意図的にループ構成を含むネットワークを構築することがある。この場合、ブリッジには、ポートのブロッキングによるループ解消を実現するだけでなく、障害発生時にブロッキングを解除することによって経路切り替えを実現する機能も求められる。
従来のブリッジに適用されるループ解消および経路切り替え方式として、下記非特許文献1に記載されているSTP(Spanning−Tree Protocol)方式、下記非特許文献1に記載されているRSTP(Rapid Spanning−Tree Protocol)方式、下記非特許文献2に記載されているMSTP(Multiple Spanning−Tree Protocol)方式がある。
STP方式では、ブリッジ間でBPDU(Bridge Protocol Data Unit)と呼ばれるフレームをやり取りすることにより、ブロッキングポートの決定を実現する。また、STP方式では、各ブリッジが把握するネットワーク状況の同期をとる方法としてプロトコルタイマを用いており、障害発生時はプロトコルタイマのタイムアウトを検出して経路切り替え処理を実現する。
RSTP方式は、STP方式の処理の高速化を実現するための方式であり、プロトコルタイマのタイムアウトでは無くハンドシェイク手順による積極的な情報の伝達を行うことで、STPと比較して高速に経路決定および切り替えを実現する。
MSTP方式はVLAN(Virtual LAN)毎に異なる経路を使用できるようにRSTPを拡張した方式であり、経路決定にかかる処理手順はRSTPと同等である。以降、RSTP,MSTPのいずれか、またはその両方をxSTPと表記することとする。xSTPはいずれもネットワーク構成に関係なく適用することが可能(トロポジフリー)である。
IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc) Computer Society,"IEEE Std 802.1DTM−2004",2004 IEEE Computer Society,"IEEE802.1QTM−2005",2005
しかしながら、上記従来のSTP方式では、障害発生時はプロトコルタイマのタイムアウトを検出して経路切り替え処理を実現するため、経路切り替え完了までに必要な処理時間は上記非特許文献1によれば最大50秒必要である。また、xSTP方式では、ハンドシェイクを行った各々のブリッジがその情報を解析して経路決定を行う処理を行うため、ネットワークの規模に応じて数秒から数十秒の処理時間が必要となる。したがって、STP方式またはxSTP方式を採用する場合、いずれの方式を採用しても、障害発生後に経路切り替えを速やかに実施することができない、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、障害発生後に経路切り替えを速やかに実施することができるブリッジ、ネットワークシステムおよび経路切り替え方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のブリッジで構成されるネットワークシステムにおける前記ブリッジであって、ループの解消ためのブロッキングポートを設定するループ解消処理を実施し、また、使用中の経路での障害発生または過去に発生した障害の復旧を検知すると、使用経路中の経路と異なる別経路を決定して別経路への切り替え処理を行う経路制御手段と、自ポートで障害を検出した場合に、障害発生を通知する管理フレームである障害発生通知管理フレームを送信するよう指示し、また、自身がブロッキングポートを備える場合に、他ブリッジから障害発生通知管理フレームを受信するとその障害発生通知管理フレームに基づいて、前記経路制御手段へ障害発生を通知し、前記経路制御手段からその障害発生に対応する前記別経路に関する経路情報を取得し、その経路情報に基づいた経路切り替えを指示する管理フレームである経路切り替え管理フレームを送信するよう指示し、また、自身がブロッキングポートを備えない場合に、障害発生通知管理フレームを受信すると、受信した障害発生通知管理フレームを中継し、経路切り替え管理フレームを受信すると、その経路切り替え管理フレームに含まる経路情報を抽出し、その経路情報に基づく経路への切り替え処理を実施するよう前記経路制御手段へ指示し、受信した経路切り替え管理フレームを中継する経路切り替え管理手段と、前記経路切り替え管理手段からの指示に基づいて障害発生通知管理フレームおよび経路切り替え管理フレームを送信し、また、他ブリッジから受信した障害発生通知管理フレームおよび経路切り替え管理フレームを前記経路切り替え管理手段へ渡す管理フレーム送受信手段と、を備え、前記経路制御手段は、前記経路切り替え管理手段からの障害発生の通知に基づいて使用経路での障害発生を検知し、その障害に対応する前記別経路を決定し、決定した前記別経路に関する経路情報を前記経路切り替え管理手段へ通知し、また、前記経路切り替え管理手段から経路の切り替え処理の実施を指示された場合、その指示で指定された経路情報に基づいて切り替え処理を実施する、ことを特徴とする。
本発明によれば、自身が備える物理ポートで障害を検出したブリッジが、障害発生を通知するための管理フレームを送信し、障害発生を通知するための管理フレームを受信したブリッジは、自身がブロッキングポートを備えるブリッジではない場合はその管理フレームを転送し、自身がブロッキングポートを備えるブリッジの場合は、経路切り替えを実施して、経路切り替えを要求する管理フレームを送信するようにしたので、障害発生後の経路切り替え、及び過去に発生した障害の復旧時における経路の再切り替えを速やかに実施することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかるブリッジの実施の形態1の機能構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1の管理フレームの構成例を示す図である。 図3−1は、自ブリッジのいずれの物理ポートもブロッキングポートではない場合の経路切り替え管理部の処理の一例を示すフローチャートである。 図3−2は、ブロッキングポートを備えない場合の経路切り替え管理部の処理の一例を示すフローチャートである。 図3−3は、ブロッキングポートを備えない場合の経路切り替え管理部の処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、ブロッキングポートを備えない場合の経路切り替え管理部の処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、ブロッキングポートを備えるブリッジの経路切り替え管理部の処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態1のブリッジで構成されるネットワークの構成例を示す図である。 図7は、実施の形態1の障害発生時の処理手順を示すシーケンス図である。 図8は、RSTPを用いた場合の障害発生時の処理手順を示すシーケンス図である。 図9は、実施の形態2の経路切り替え方法の処理手順の一例を示す図である。 図10は、実施の形態3のネットワーク構成例を示す図である。 図11は、実施の形態3の障害発生時の動作を示すシーケンス図である。 図12は、障害箇所から離れた箇所にxSTPブリッジが存在している場合の処理手順の一例を示すシーケンス図である。 図13は、xSTPブリッジを複数備えるネットワーク構成の場合の処理手順の一例を示すシーケンス図である。 図14は、実施の形態4のネットワーク構成例を示す図である。 図15は、実施の形態5のネットワーク構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかるブリッジ、ネットワークシステムおよび経路切り替え方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるブリッジの実施の形態1の機能構成例を示す図である。本実施の形態のブリッジ10は、IEEEで規定されたRSTP,MSTPのいずれかまたはその両方であるxSTPの処理を実施するxSTP部1と、外部とのパケット通信を行うための物理ポートであり、送受信するパケットに基づいて自身が接続するリンクの障害を検出する物理ポート2−1〜2−3と、後述の管理フレームの送受信を実施する管理フレーム送受信部3と、経路切り替えの実施を判断する経路切り替え管理部4と、障害時のBPDUを記録(保持)するための記憶手段である障害時BPDU記録部5と、を備える。
本実施の形態のブリッジ10はルートブリッジを含む他のブリッジと接続され、ネットワークを構成する。また、ネットワーク上にループが存在する場合には、xSTPにしたがって、ループを構成するブリッジのうちいずれかのブリッジの物理ポート2−1〜2−3をブロッキングポートに設定してループを解消する。
また、xSTP部1は、RSTP,MSTPのいずれかまたはその両方であるxSTPに従って、ループ解消処理および経路決定・切り替え処理(それまで使用していた経路に障害が発生した場合に、別経路を決定してその経路への切り替え処理を実施する)を実施する経路制御手段としての機能を有する。また、xSTP部1は、xSTPステートマシン11と、BPDU送受信部12と、ポート状態制御部13と、で構成される。
xSTPステートマシン11は、xSTPの内部状態を保持し、ループ解消処理および経路決定・切り替え処理を含むxSTPの処理を実施し、また、ポート状態制御部13に対し物理ポート2−1〜2−3の状態(ブロッキングポートの設定、解除等)を指示し、BPDU送受信部12にBPDUの送信指示を行う。BPDU送受信部12は、BPDUを送信し、また、受信したBPDUをxSTPステートマシン11へ渡す。ポート状態制御部13は、xSTPステートマシン11の指示に基づいて物理ポート2−1〜2−3を制御する。
物理ポート2−1〜2−3は、それぞれ自身が接続するリンクの障害を検出した場合、障害通知をxSTPステートマシン11および経路切り替え管理部4へ送出する。また、物理ポート2−1〜2−3は、リンクアップを検出した場合はリンクアップをxSTPステートマシン11および経路切り替え管理部4へ通知する。
なお、物理ポート2−1〜2−3の障害検出方法は、どのような方法としてもよいが、たとえば、自装置が認識しているルートブリッジのMAC(Media Access Control)アドレスであるルートMACアドレスと、ルートポートから受信したBPDUのルートMACアドレスと、を比較し、両者が異なる場合にそのルートポートで障害が発生したと検出するようにしてもよい。
管理フレーム送受信部3は、経路切り替え管理部4からの送信指示に基づいて、経路切り替え管理部4に指定された物理ポート2−1〜2−3から管理フレームを送出し、また、物理ポート2−1〜2−3が受信した管理フレームを経路切り替え管理部4に伝達する。
経路切り替え管理部4は、物理ポート2−1〜2−3が受信した管理フレーム、およびxSTPステートマシン11から通知されるルートブリッジ変更通知、に基づいてxSTPステートマシン11が保持しているxSTP内部パラメータを更新し、また自ブリッジから送受信するBPDU内の情報を変更する。
なお、図1の例では、経路切り替え管理部4は、障害通知を物理ポート2−1〜2−3から受け取る構成としているが、物理ポート2−1〜2−3から直接受け取る代わりにxSTPステートマシン11など障害通知を受ける他の構成要素から取得するような構成としてもよい。
経路切り替え管理部4は、障害通知を物理ポート2−1〜2−3から受け取った場合に、障害発生前の最後に障害が発生した物理ポート2−1〜2−3から受信したBPDUの情報を障害時BPDU記録部5に記録する(保持する)。なお、障害時BPDU記録部5が記録対象とする情報については、xSTPで規定された全てのフィールドである必要はないが、障害が発生したポートに接続されたネットワークの構成が完全に同一であることを認証できるだけの情報が含まれる必要であり、例えばルートブリッジID(IDentifier)、ルートパスコスト、代表ブリッジID、代表ポートIDの4情報を用いる方法がある。が含まれることが必要である。なお、ルートブリッジIDは、xSTPにおけるルートブリッジの優先度であるルートブリッジ優先度を含む情報であり、ルートブリッジ優先度とMACアドレスを結合したものである。
図2は、本実施の形態の管理フレームの構成例を示す図である。図2は、管理フレームの一例であり、メッセージ種別(障害の発生を通知するフレーム、障害の復旧を通知するフレーム、中継テーブルのクリアを要求するフレーム等)、ルートブリッジ優先度およびルートブリッジIDの3種類の情報が含まれており、また送信元アドレス等、ネットワークを構成する各ブリッジが正常に中継できるフォーマットであればこれに限らずどのようなフォーマットでもよい。
つぎに、経路切り替え管理部4が実施する詳細処理について説明する。図3−1〜3−3は、自ブリッジのいずれの物理ポートもブロッキングポートではない場合の経路切り替え管理部4の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、図3−1に示すように、自ブリッジの備える物理ポート2−1〜2−3から障害通知を受け取った(物理ポート2−1〜2−3が障害を検出した)場合(ステップS11)、またはルートポート(ルートブリッジへ最も近いポート)が既知のルートブリッジよりも優先度の低いルートブリッジIDを含むBPDUを受信した場合(ステップS12)、経路切り替え管理部4は管理フレーム送受信部3に対して、障害発生を通知する管理フレームの送出を指示する(ステップS13)。管理フレーム送受信部3は指示に基づいて障害発生を通知する管理フレームを送信する。なお、ステップS12は、実施の形態3で述べる従来のxSTP処理を行うブリッジを含む構成の際に用いる処理であるため、本実施の形態のブリッジ10のみでネットワークを構成する場合には、実施しなくてもよい。
管理フレームの送出を指示した後、経路切り替え管理部4は、障害検出ポート(ステップS11で障害を検出したポート)経由で最後に受信したBPDUの情報を、障害時BPDU記録部5に記録する(ステップS14)。なお、この情報は障害発生後に障害発生箇所が再度リンクアップしたとき、障害発生時と同一のブリッジが接続されたか否かを判定し、同一であった場合に障害復旧時に処理を高速化するために使用する。
一方、図3−2に示すように、物理ポート2−1〜2−3からリンクアップを通知された(物理ポート2−1〜2−3がリンクアップを検出した)場合(ステップS21)、経路切り替え管理部4は、リンクアップを検出した物理ポート2−1〜2−3から障害発生前に最後に受信したBPDUの情報を障害時BPDU記録装置5から取得する(ステップS22)。また、経路切り替え管理部4は、xSTP部1からリンクアップ後に最後に当該物理ポートで受信したBPDUの情報を取得する(ステップS23)。
その後、経路切り替え管理部4は、ステップS22で取得した情報とステップS23で取得した情報とを比較し両者が一致するか否かを判断し(ステップS24)、比較結果が一致した場合(ステップS24 Yes)、管理フレーム送受信部3に対して障害の復旧を通知する管理フレームの送信指示を行う(ステップS25)。管理フレーム送受信部3は指示に基づいて管理フレームを送信する。なお、ステップS24で、障害時BPDU記録装置5に記録済の情報が存在しない場合には、比較結果が一致しないと判断する。ステップS24で、比較結果が一致しない場合(ステップS24 No)は、処理を終了する。
また、図3−3に示すように、物理ポート2−1〜2−3経由で管理フレームを受信した場合(ステップS31)、経路切り替え管理部4は、その管理フレームのフレーム種別が障害発生の通知をするためのフレームまたは障害からの復旧の通知をするためのフレームであるかを判断し(ステップS32)、フレーム種別が障害発生の通知をするためのフレームまたは障害からの復旧の通知をするためのフレームででないと判断した場合(ステップS32 No)、さらにフレーム種別が中継テーブル(経路テーブル)のクリアを要求する中継テーブルクリア要求フレームであるか否かを判断する(ステップS33)。
ステップS33で、中継テーブルクリア要求フレームである場合(ステップS33 Yes)、経路切り替え管理部4は、xSTP部1にtcwhileタイマの起動を指示し(ステップS34)、当該管理フレームの中継を行う(次のブリッジへ転送する:ステップS37)。なお、ここでいうtcwhileタイマはxSTPで用いるプロトコルタイマの1つであり、当該タイマが設定されると自身の当該ポートの中継テーブルを削除した上でtcフラグをセットしたBPDUの送信を行い、さらに当該タイマのタイムアウトまでの一定時間内に送信する全てのBPDUにtcフラグをセットするものである。また、tcフラグは中継テーブルの削除を要求するフラグであり、このフラグがセットされたBPDUを受けたブリッジは自身の持つtcwhileタイマの設定を行う(結果として中継テーブルは削除される)。
また、ステップS32でフレーム種別が障害発生の通知をするためのフレームまたは障害からの復旧の通知をするためのフレームであると判断した場合(ステップS32 Yes)、ステップS37へ進む。
また、ステップS33で、中継テーブルクリア要求フレームでないと判断した場合(ステップS33 No)、xSTP部1が保持する経路情報であるルートブリッジ情報(ルートブリッジID等ルートブリッジに関する情報)を、受信した管理フレームに含まれる情報に更新するよう指示し(ステップS35)、当該管理フレームの中継を行う(ステップS36)。各ブリッジにおける経路の切り替えは、ルートブリッジ情報を更新することによりxSTP機能が標準手順の一部として実行するため、変更指示を別途行う必要はない。
また、ステップS36の後、経路切り替え管理部4は、代表ポートから送出する全BPDUに含まれるルートパスコストを0に設定し(ステップS38)、当該管理フレームを受信したポートからその管理フレーム内に保持されたルートブリッジIDと同じまたはより高優先のルートブリッジIDを含むBPDUを受信したか否かを判断する(ステップS39a)。ステップS39aで、当該管理フレームを受信したポートからその管理フレーム内に保持されたルートブリッジIDと同じまたはより高優先のルートブリッジIDを含むBPDUを受信した場合、処理を終了する(ステップS39a Yes)。また、当該管理フレームを受信したポートからその管理フレーム内に保持されたルートブリッジIDと同じまたはより高優先のルートブリッジIDを含むBPDUを受信していない場合(ステップS39a No)、ステップ38の初回実施から一定時間経過してか否かを判断する(ステップS39b)。
ステップS39bで一定時間経過した場合(ステップS39b Yes)、すなわちステップ38の初回実施から一定時間経過しても当該管理フレームを受信したポートからその管理フレーム内に保持されたルートブリッジIDと同じまたはより高優先のルートブリッジIDを含むBPDUを受信していない場合、ステップS35で更新した情報を無効化し(更新した情報を元の情報に戻し;ステップS40)、処理を終了する。ステップS38の初回の実施から一定時間経過していない場合(ステップS39b No)は、ステップS38へ戻る。
なお、自ブリッジのいずれの物理ポート2−1〜2−3もブロッキングポートではないブリッジであり、かつ、以前に自ブリッジの物理ポート2−1〜2−3のうちのいずれかがブロッキングポートであり、ネットワークのいずれかの箇所で障害が発生したことによりその物理ポートがブロッキングポートでなくなったブリッジでは、図3−1〜図3−3の処理に加えて図4を用いて説明する障害復旧を通知する管理フレームを受信した場合の処理手順も実施する。
図4は、障害復旧を通知する管理フレームを受信したブリッジの経路切り替え管理部4の処理の一例を示すフローチャートである。障害復旧を通知する管理フレームを物理ポート2−i(i=1,2,3)経由で受信すると(ステップS41)、経路切り替え管理部4は、保存しているポート識別子(後述の図5の処理で説明する障害検出によりフォワーディングに設定されたブロッキングポートの識別子)に該当する物理ポート2−j(j=1,2,3)を再度ブロッキングポートとする(ステップS42)。
そして、経路切り替え管理部4は、管理フレーム送受信部3に対して、ステップS41で管理フレームを受信した物理ポート2−iから、経路切り替え(障害復旧後の状態で選択される経路への切り替え)を要求する管理フレームを送信するよう管理フレーム送受信部3に指示する(ステップS43)。管理フレーム送受信部3はその指示に基づいて管理フレームを送信する。
そして、経路切り替え管理部4は、管理フレーム送受信部3に対して、ステップS41で管理フレームを受信した物理ポート2−i以外の物理ポート2−1〜2−3に中継テーブルのクリアを要求する管理フレームを送信するよう指示する(ステップS44)。管理フレーム送受信部3はその指示に基づいて管理フレームを送信する。
図5は、自ブリッジのいずれかの物理ポート2−1〜2−3がブロッキングポートに設定されているブリッジの経路切り替え管理部4の処理の一例を示すフローチャートである。まず、障害検出を通知する管理フレームを物理ポート2−k(k=1,2,3)経由で受信する(ステップS53)と、経路切り替え管理部4は、その管理フレームを受信した物理ポート2−kを経由して経路切り替えを要求する管理フレームを送信するよう管理フレーム送受信部3に指示する(ステップS54)。管理フレーム送受信部3は指示に基づいて管理フレームを送信する。なお、ステップS54で、要求する切り替え後の経路は、障害の発生箇所を避けた経路を決定した自身のブロッキングポートをフォワーディングとする経路である。この経路は、xSTP部1がxSTPに従って求めるとする。
また、経路切り替え管理部4は、ステップS53で管理フレームを受信した物理ポート2−k以外の物理ポート2−1〜2−3から中継テーブルのクリアを要求する管理フレームの送信を行うよう管理フレーム送受信部3に指示する(ステップS55)。管理フレーム送受信部3は指示に基づいて管理フレームを送信する。
その後、経路切り替え管理部4は、xSTPステートマシン11が保持する内部状態の情報のうち、ステップS53で管理フレームを受信した物理ポート2−k経由で受信していたBPDUに基づく内部状態の情報を削除するようxSTP部1へ指示し(ステップS56)、ブロッキングポートとして設定していた物理ポート2−1〜2−3のポート識別子を保存する(ステップS57)。なお、ポート識別子の保持方法としては、一般的なブリッジが備える物理ポートは8ビットからなるポート番号を保持しているためその値をそのまま使用するのが最も簡単であるが、物理ポート2−1〜2−3を識別可能な方法であればその他の識別子や識別方法を用いてもよい。
また、既知のルートブリッジより優先度の低いルートブリッジIDを含むBPDUを代表ポートから受信した場合(ステップS51)、および物理ポート2−kから障害通知を受信した場合(ステップS52)は、ステップS55〜ステップS57を実施する。ただし、ステップS52を経由する場合は、ステップS55,ステップS56では、代表ポートを、上記の管理フレームを受信した物理ポート2−kとして処理する。また、ステップS51を経由する場合は、ステップS55,ステップS56では、障害通知を受信した(障害を検出した)物理ポート2−kを、上記の管理フレームを受信した物理ポート2−kとして処理する。
つぎに、本実施の形態のブリッジで構成されるネットワークにおける動作手順の例を説明する。図6は、本実施の形態のブリッジ10−1〜10−10で構成され、1以下のブロッキングポートを持つネットワークの構成例を示す図である。ブリッジ10−1〜10−10は、それぞれ図1で示したブリッジ10と同様の機能を有していることとする。なお、2以上のブロッキングポートを持つネットワークにおける実施の形態は実施の形態4として後述する。
ブリッジ10−1〜10−10は、図6に示すようにリング状に接続されており、ループを避けるためにブリッジ10−6ではブロッキングポート6が設定されているとする。また、ブリッジ10−1がルート(Root)ブリッジとして設定されているとする。このような状態で、Rootブリッジ(ブリッジ10−1)とブリッジ10−2の間で障害が発生したとする。
このような場合、ブリッジ10−2は、自身が備える物理ポート2−1〜2−3のうち障害が発生したリンクに接続されている物理ポート(以下、障害検出ポートという)は、障害発生を検出する。この場合、図3−1で説明した手順に従って、ブリッジ10−2は、障害発生を通知する管理フレーム20を送信する。
ブリッジ10−3,10−4,10−5は、それぞれ図3−3で説明した手順に従って、管理フレーム20を中継する。なお、ブリッジ10−3,10−4,10−5は、管理フレーム20を受信した物理ポート以外の全物理ポートへ管理フレーム20を中継することとするが、リングを構成する物理ポートが特定可能な場合はその物理ポートのみに送出しても良い。
ブロッキングポート6として設定されている物理ポートを備えるブリッジ10−6は、図5で説明した処理手順に従って、xSTPステートマシン11が持つ情報のうち、当該ポートから受信していたBPDUに基づく内部状態情報の削除を行い、経路切り替えを要求する管理フレーム21を、管理フレーム20を受信した物理ポートから送出する。また、ブリッジ10−6は、管理フレーム20を受信した物理ポート以外のポートから中継テーブル(フォワーディングデータベース)のクリアを要求する情報を含む管理フレーム22を送出する。なお、このとき、フォワーディングテーブルを直接操作することによりブロッキングポート6をフォワーディングにする操作は行わず、xSTPの持つ経路切り替え機能に基づいて切り替えを行う。
ブリッジ10−2〜10−5では、管理フレーム21を受信すると、それぞれ図3−3で説明した処理手順に従って、管理フレーム21を中継するとともに、自身のxSTPステートマシン11が保持する内部情報を以下のように更新する。
(1)ルートブリッジ情報を、受信した管理フレーム21により指定された情報とする。
(2)管理フレーム21を受信したポートにおけるルートパスコストを0に設定する。
また、ブリッジ10−7〜10−10では、管理フレーム22を受信すると、図3−3で説明した処理手順に従って、管理フレーム22を中継するとともに、tcフラグがセットされたBPDUを受信した場合と同様にtcwhileタイマを起動する。なお、tcwhileタイマが起動された結果、xSTPプロトコル動作によって中継テーブルの削除、及び隣接フレームにたいしてtcフラグをセットしたBPDUの送信が行われる。
図7は、図6を用いて説明した本実施の形態の障害発生時の処理手順を示すシーケンス図である。また、比較のためにRSTPの処理手順を示す。図8は、RSTPを用いた場合の障害発生時の処理手順を示すシーケンス図である。図7に示すように、本実施の形態では、まず、ブリッジ10−2が、自身の備える物理ポートの障害を検出し(ステップS61)、障害を通知する管理フレーム20を送信する(ステップS62)。
ブリッジ10−3は、ブリッジ10−2から管理フレーム20を受信すると、管理フレームを中継するための処理(管理フレーム中継処理)を実施し(ステップS63)、管理フレーム20を中継する(ステップS64)。
同様に、ブリッジ10−4は、ブリッジ10−3から管理フレーム20を受信すると、管理フレーム中継処理を実施し(ステップS65)、管理フレーム21を中継する(ステップS66)。ブリッジ10−5は、ブリッジ10−4から管理フレーム20を受信すると、管理フレーム中継処理を実施し(ステップS67)、管理フレーム20を中継する(ステップS68)。
管理フレーム20を受信したブリッジ10−6は、障害発生箇所に基づいて経路決定を行い経路を変更し(ステップS69)、決定した経路への経路切り替え(経路変更)を指示する管理フレーム21を送信する(ステップS70)。
ブリッジ10−5は、ブリッジ10−6から管理フレーム21を受信すると、管理フレーム21に基づいて経路変更の処理を行い(ステップS71)、管理フレーム21を中継する(ステップS72)。同様に、ブリッジ10−4は、ブリッジ10−5から管理フレーム21を受信すると、管理フレーム21に基づいて経路変更の処理(経路変更処理)を行い(ステップS73)、管理フレーム21を中継する(ステップS74)。ブリッジ10−3は、ブリッジ10−4から管理フレーム21を受信すると、管理フレーム21に基づいて経路変更の処理を行い(ステップS75)、管理フレーム21を中継する(ステップS76)。そして、ブリッジ10−2は、ブリッジ10−3から管理フレーム21を受信すると、管理フレーム21に基づいて経路変更の処理を行う(ステップS77)。
これに対し、RSTPを用いた処理では、図8に示すように、ブリッジ10−2が、自身の備える物理ポートの障害を検出し(ステップS81)、ハンドシェイク(HS)によりブリッジ10−3へ障害を通知する(ステップS82)。そして、ブリッジ10−3は、変更後の経路を決定して経路を変更する(ステップS83:経路決定・切り替え処理)。
以下、同様にハンドシェイク(ステップS84,S86,S88,S90,S92,S94,S96)と経路決定・切り替え処理(ステップS85,S87,S89,S91,S93,S95,S97)が順次行われる。
図7の処理と図8のRSTPを用いた処理を比較すると、図7の管理フレーム中継処理(ステップS63,S65,S67)の処理時間は経路決定・切り替え処理(ステップS83,S85,S87,S89,S91,S93,S95,S97)の処理時間と比較して十分に短い。また、図7の経路変更処理の処理時間は、図8の経路決定・切り替え処理の処理時間と同等であるが、複数のブリッジが並行して処理を行うことができる。そのため、並列処理の効果により処理時間の削減を実現することができる。また直径が大きなネットワークにおいても管理フレーム中継処理の回数が増えるのみであり、直径が小さいネットワークに適用した場合の処理時間と同等の処理時間を実現できる。
また、さらに、各ブリッジ10−1〜10−10は、以上述べた本実施の形態の処理と独立してxSTPに基づいた処理を行うことができる。これにより、管理フレームがネットワーク内で廃棄・消滅するなどの現象が発生し、本実施の形態で説明した処理手順通りに管理フレームが各ブリッジまで伝達されなかった場合にも、xSTPと同等の処理時間により経路決定を実現することができる。
なお、障害発生を検知したブリッジ(自身が備える物理ポートが障害を検出したブリッジ)は、自身の物理ポートのうち障害を検出した以外の物理ポートがxSTPでの代替ポートであった場合には、障害発生を通知するフレームを当該物理ポートで受信したとして処理する。ただし、この場合、障害検出をしたのは自ブリッジであることから、経路の切り替え要求を通知する管理フレームの送出は行わない。
以上のように、本実施の形態では、自身が備える物理ポートで障害を検出したブリッジ10が、障害発生を通知するための管理フレームを送信し、障害発生を通知するための管理フレームを受信したブリッジは、自身がブロッキングポートを備えるブリッジではない場合はその管理フレームを転送し、自身がブロッキングポートを備えるブリッジの場合は、経路切り替えを実施し、経路切り替えを要求する管理フレームを送信し、また、障害発生を通知するための管理フレームを受信したポート以外から中継テーブルのクリアを要求する管理フレームを送信するようにした。そのため、障害発生後に経路切り替えを速やかに実施することができる。
実施の形態2.
図9は、本発明にかかる経路切り替え方法の実施の形態2の処理手順の一例を示す図である。本実施の形態のブリッジの構成は実施の形態1と同様であり、本実施の形態のネットワーク構成は実施の形態1の図6で示した構成と同様とする。本実施の形態では、ルートブリッジに障害が発生した場合の動作について説明する。
ブリッジ10−1〜10−10は、図6と同様にリング状に接続されており、ループを避けるためにブリッジ10−6ではブロッキングポート6が設定されているとする。ただし、ここでは、ブロッキングポート6は代替ポートであるとする。また、ブリッジ10−1がルート(Root)ブリッジとして設定されているとする。このような状態で、ルートブリッジ(ブリッジ10−1)に障害が発生したとする。
このような場合、ルートブリッジ10−1に接続されるブリッジ10−2およびブリッジ10−10が、自身の物理ポートでそれぞれ障害を検出する。そして、実施の形態1と同様に、ブリッジ10−2およびブリッジ10−10は、図3−1で示した処理手順に従って、障害発生を通知する管理フレーム20をそれぞれ送信する。
管理フレーム20を受信したブリッジ10−3〜10−5は、実施の形態1と同様に管理フレーム20を中継し、また、管理フレーム20を受信したブリッジ10−9〜10−7も、同様に管理フレーム20を中継する。
そして、代替ポートとして設定されている物理ポートを備えるブリッジ10−6は、異なる2つのポートから障害発生を通知する管理フレーム20を受信する。ブリッジ10−6は、異なる2つの管理フレーム20を受信すると、管理フレーム20に基づいてルートブリッジであるブリッジ10−1に障害が発生したことを認識し、自ブリッジのルートブリッジ優先度を障害発生前のルートブリッジよりも高優先の値に変更する。そして、ブリッジ10−6は、自ブリッジのルートブリッジ優先度を用いて、障害通知を受領した旨と経路切り替え後のルートブリッジ情報(変更後のルートブリッジ優先度情報等を含む)とを含む管理フレーム23を、管理フレーム20を受信した物理ポート(この場合は2つの物理ポート))から送信する。この時の自ブリッジの優先度情報の値は以前のルートブリッジのルートブリッジ優先度より高優先の値であればよいが、確実に高優先であることの保証が必要であるため、xSTPで優先度が最高であることを示す“0x0000”を使用することが望ましい。
また、過去に代替ポートに設定されており、障害発生によりブロッキングポートがフォワーディングに変更された物理ポートを備えるブリッジでは、以前障害情報を含む管理フレームを受信した物理ポートと異なる物理ポートから再度障害発生を通知する管理フレームを受信した場合、前述の異なる2つのポートから障害発生を通知する管理フレーム20を受信するブリッジ10−6と同様の動作を行う。このことにより、たとえば、障害検出を行った2つのブリッジ(図9の例ではブリッジ10−2とブリッジ10−10)が送信する2つのフレームの到着タイミングに差が生じ、遅れて到着した管理フレームが到着した時点で、先行して到着した管理フレームに基づいてすでにブロッキングポートがフォワーディングに変更済であった場合でも、同時に2つのポートから到着した場合と同じ処理を行うことができる。
ブリッジ10−6が送信した管理フレーム23を受信したブリッジ10−5および10−7は、実施の形態1の図3−3の処理手順に従って、(この場合、ステップS35が実施される)、管理フレーム23に基づいてルートブリッジ情報を変更するとともに、管理フレーム23を中継する。以下、ブリッジ10−4,10−3,10−2,10−8,10−9,10−10でも、実施の形態1の図3−3の処理手順に従って処理を実施する。
以上のように、本実施の形態では、代替ポートとして設定されている物理ポートを備えるブリッジ10−6は、異なる2つのポートから障害発生を通知する管理フレーム20を受信すると、自ブリッジの優先度情報を障害発生前のルートブリッジよりも高優先の値に変更し、障害通知を受領した旨と経路切り替え後のルートブリッジ情報(識別子や優先度情報等を含む)とを含む管理フレームを、障害発生を通知する管理フレームを受信したポートから送信するようにした。そのため、xSTPを用いた処理で障害発生時の経路決定・変更処理にもっとも大きな時間が必要となるルートブリッジ障害時でも、他の箇所の障害時と同等の処理時間での経路決定・変更処理を実現することができる。
実施の形態3.
図10は、本発明にかかる実施の形態3のネットワーク構成例を示す図である。図10では、実施の形態1(または実施の形態2)で説明したブリッジの機能を有するブリッジ10−1,10−3〜10−10と、通常のxSTPを用いた動作を行う従来のブリッジであるxSTPブリッジ30と、で構成されるネットワークを示している。
図10では、図6のネットワーク構成例のブリッジ10−2(障害を検出するブリッジ)をxSTPブリッジ30に入れ替えた構成に相当する。図10に示すように、障害を検出するブリッジが、xSTPブリッジ30である場合、実施の形態1で説明した障害発生を通知する管理フレーム20を送信することはできない。xSTPブリッジ30は、自ブリッジの障害が発生したリンクに接続する物理ポート(障害検出ポート)以外の物理ポートに接続された他ブリッジ(図10の例ではブリッジ10−3)との間でBPDUによるハンドシェイク24を実施する。このとき、ハンドシェイク24でBPDUによってルートブリッジIDが指定されるが、そのルートブリッジIDは障害を検出したブリッジ(この場合はxSTPブリッジ30)自身に割り当てられたルートブリッジIDとなる。
このハンドシェイク24の相手先であるブリッジ10−3は、自身が認識している当初のルートブリッジとは異なるルートブリッジIDを含むBPDUを受信することにより、当該BPDUを受信したポートの先で障害が発生したと認識する。そして、ブリッジ10−3は、自身が備える物理ポート2−1〜2−3が障害を検出した場合の実施の形態1と同様の処理を実施する。すなわち、ブリッジ10−3は、図3−1で説明した手順に従って、障害発生を通知する管理フレーム20を送信する。
自ブリッジのいずれの物理ポートも代替ポートではなく、かつ上記管理フレーム20を受信したブリッジ10−4,10−5は、実施の形態1の図3−3で説明した手順に従って、管理フレーム20の中継を行う。
自ブリッジのいずれかの物理ポートが代替ポートであるブリッジ10−6は、管理フレーム20を受信すると、実施の形態1の図6のブリッジ10−6と同様に、障害通知を受領した旨と経路切り替え後のルートブリッジ情報を含む管理フレーム21を、障害通知を受信した物理ポートより送出する。また、障害通知を受信した物理ポート以外の物理ポートから中継テーブルのクリアを要求する情報を含む管理フレーム22を送出する。以降、実施の形態1の図6の例と同様に管理フレーム21の中継、管理フレーム22の中継が実施される。
管理フレーム21は、xSTPブリッジ30に到達するが、xSTPブリッジ30は、実施の形態1で説明した機能を備えていないため、管理フレーム21を認識することができない。そこで、手前に存在するブリッジ10−3が、管理フレーム21内の情報のうち、ルートブリッジID、優先度およびルートパスコストを含むBPDUを作成し、xSTPブリッジ30との間でハンドシェイク23を行うことにより、管理フレーム21の情報と同等の情報をxSTPブリッジ30に送信する。
一方、xSTPブリッジ30が保持するxSTP内部情報は上記非特許文献1(「IEEE Computer Society,“IEEE Std 802.1DTM−2004”,2004」(以下、802.1D文献という))によるとHello timeの3倍の時間だけ有効であり、802.1D文献で推奨されている値に従うと6秒間有効である。したがって、ブリッジ10−3は、経路切り替えを要求する管理フレーム21を受信したポートから、自ブリッジが認識するルートブリッジIDよりも低優先のルートブリッジIDを含むBPDUを送信する。xSTPブリッジ30が、このBPDUを受信することにより、上述の6秒間保持される内部状態によりハンドシェイク23による情報がxSTPブリッジ30に伝わらない状態に陥るのを防ぐ。
なお、ルートブリッジIDはネットワーク内で最も高優先であり、自ブリッジのブリッジIDは必ずルートブリッジIDより低優先となることから、通常は低優先のルートブリッジIDとして自ブリッジのブリッジIDを用いる。
なお、上記の例では、ブリッジ10−3は隣接するxSTPブリッジ30がxSTPブリッジであることを認識しているように記述しているが、実際には隣接するブリッジがxSTPブリッジであるか否かを認識する必要はなく、隣接するブリッジの種類に関わらず常に上記の処理を実行するようにしてもよい。その場合、ブリッジ10−1,10−3〜10−10は、管理フレームの送信や中継とハンドシェイクとの両方を実施することになるが、ブリッジ10−1,10−3〜10−10は、障害発生を通知する管理フレームの送信元と同一の隣接するブリッジとのハンドシェイクにより隣接するブリッジの障害を検出した場合は、障害発生を通知する管理フレームの送信は行わない。また、ブリッジ10−1,10−3〜10−10は、ハンドシェイクで用いたBPDUを用いたxSTPの処理は行わず、そのBPDUは破棄する。
図11は、本実施の形態の障害発生時の動作を示すシーケンス図である。図11は、図10で説明した動作の処理手順を示している。xSTPブリッジ30は、自身の物理ポートで障害を検出し(ステップS101)、ハンドシェイク(HS)によりブリッジ10−3へ障害を通知する(ステップS102)。ブリッジ10−3は、ハンドシェイクにより障害を検出し(ステップS103)、障害発生を通知する管理フレーム20を送信する(ステップS104)。ブリッジ10−4,10−5は、受信した管理フレーム20を中継する(ステップS105、S106)。
以下、ステップS107〜ステップS113までは、実施の形態1の図7で説明したステップS69〜ステップS75と同様である。ステップS113の後、ブリッジ10−3は、管理フレーム21内の情報のうち、ルートブリッジID、優先度およびルートパスコストを含むBPDUを作成し、そのBPDUを用いてxSTPブリッジ30との間でハンドシェイク23を行い(ステップS114)、xSTPブリッジ30が、経路決定・変更処理を実施する(ステップS115)。以上のような処理を実施することにより、ネットワークを構成するブリッジの一部がxSTPブリッジであっても、全てのブリッジが実施の形態1で説明した機能を備えたブリッジである場合とほぼ同等の処理時間で経路決定・変更を実現する。
図12は、障害箇所から離れた箇所にxSTPブリッジが存在している場合の処理手順の一例を示すシーケンス図である。図12の例では実施の形態1の図6で説明したネットワーク構成例のブリッジ10−4をxSTPブリッジ30に替えたネットワーク構成例を示している。ブリッジ10−2は、実施の形態1と同様に障害を検出し(ステップS121)、管理フレーム20を送信する(ステップS122)。ブリッジ10−3,xSTPブリッジ30,ブリッジ10−5は、管理フレーム20を中継する(ステップS123〜ステップS125)。
なお、管理フレームをイーサネット(登録商標)フレームやATM(Asynchronous Transfer Mode)フレームなど、本発明を適用するネットワークにおいて特別な意味を持たない形式のフレームとしておくことにより、xSTPブリッジ30は、管理フレームを中継することができる。
ブリッジ10−6は、実施の形態1の図7で説明したステップS69と同様に経路決定を行い(ステップS126)、決定した経路への経路切り替えを指示する管理フレーム21を送信する(ステップS127)。ブリッジ10−5は、実施の形態1と同様に管理フレーム21を中継する(ステップS129)とともに、経路変更の処理を実施する(ステップS128)。さらに、ブリッジ10−5は、管理フレーム21から必要な情報を抽出してxSTPブリッジ30とのハンドシェイクによりその情報を通知する(ステップS130)。
xSTPブリッジ30は、ハンドシェイクにより通知された情報に基づいて経路決定・変更処理を実施する(ステップS131)。また、xSTPブリッジ30は、受信した管理フレーム21を中継する(ステップS132)。以降のステップS133〜ステップS135の処理は、図7で説明したステップS75〜ステップS77の処理と同様である。
図13は、xSTPブリッジを複数備えるネットワーク構成の場合の処理手順の一例を示すシーケンス図である。図13は、実施の形態1の図6で示したネットワーク構成のブリッジ10−2,10−3をそれぞれxSTPブリッジ30,40に替えた構成例を示している。xSTPブリッジ40は、xSTPブリッジ30と同様に通常のxSTPを用いた処理を行うブリッジである。
この場合、xSTPブリッジ30は、ステップS101と同様に障害を検出し(ステップS141)、ハンドシェイクによりxSTPブリッジ40に障害を通知する(ステップS142)。xSTPブリッジ40は、ハンドシェイクにより得た情報に基づいて経路決定・変更処理を行い(ステップS143)、ハンドシェイクにより障害をブリッジ10−4へ通知する(ステップS144)。
ブリッジ10−4は、図11の例のブリッジ10−3と同様に、ハンドシェイクに基づいて障害を検出する(ステップS145)と、障害発生を通知する管理フレーム20を送信する(ステップS146)。ブリッジ10−5は、管理フレーム20を中継する(ステップS147)。
以降、ステップS148〜ステップS152は、実施の形態1の図7で説明したステップS69〜ステップS73と同様である。ブリッジ10−4は、管理フレーム21から経路決定のために必要な情報を抽出してxSTPブリッジ40とのハンドシェイクによりその情報を通知する(ステップS153)。xSTPブリッジ40は、ハンドシェイクにより通知された情報に基づいて経路決定・変更処理を実施する(ステップS154)。
xSTPブリッジ40は、xSTPブリッジ30とのハンドシェイクにより経路決定のために必要な情報を通知する(ステップS155)。xSTPブリッジ30は、ハンドシェイクにより通知された情報に基づいて経路決定・変更処理を実施する(ステップS156)。
図13の例のように、連続してxSTPブリッジが接続されるネットワーク構成では、xSTPブリッジが連続する箇所でxSTPプロトコルに基づいた処理が行われる。したがって、連続するブリッジ数が多くなればなるほど必要な処理時間は大きくなっていくものの、すべてがxSTPブリッジで構成される場合と比較して処理時間は短縮する。
なお、ルートブリッジ10−1で障害が発生した場合は、ルートブリッジ10−1に隣接するブリッジ(図10の構成ではxSTPブリッジ30とブリッジ10−10)が、それぞれ障害を検出し、後の処理はそれぞれ上記のxSTPブリッジを含むネットワーク構成例の処理と同様である。具体的には、たとえば、xSTPブリッジ30が障害を通知し、ブリッジ10−3が障害発生を通知する管理フレームを送信する。ブリッジ10−10は、実施の形態2と同様の動作を実施する。
以上のように、本実施の形態では、ブリッジ10−1,10−3〜10−10は、実施の形態1の管理フレームの送受信に加えて、ハンドシェイクにより障害発生と経路変更の通知を実施するようにした。そのため、通常のxSTPブリッジを含むネットワーク構成の場合も、xSTPブリッジだけで構成する場合に比べ、障害発生後の経路切り替えを速やかに実施することができる。
実施の形態4.
図14は、本発明にかかる実施の形態4のネットワーク構成例を示す図である。図14では実施の形態1で説明したブリッジの機能を有するブリッジ10−1〜10−10により、ネットワーク内に2以上のブロッキングポート(ブロッキングポート6−1,6−2)、言い換えると2以上のループが存在するネットワークを示している。
図14に示すような2以上のループが存在するネットワークにおいては、同一のサブネットにおいて複数のブロッキングポートが存在しないようにVLAN50−1、50−2の設定を行う。このことにより、サブネット単位で1以下のブロッキングポートが存在するネットワークと看做すことができ、サブネット単位で実施の形態1と同等の処理を適用することができる。なお、このときブロッキングポートが存在しないサブネットが存在してもよく、また同一リンクに複数のサブネットを割り当てても良い。
以上のように、本実施の形態では、同一のサブネット内に2以上のブロッキングポートが存在しないようVLAN設定することにより、2以上のループが存在するネットワークにおいても1以下のブロッキングポートが存在するネットワークと同等の処理時間での経路決定・変更処理を実現することができる。
実施の形態5.
図15は、本発明にかかる実施の形態5のネットワーク構成例を示す図である。図15では実施の形態1で説明したブリッジの機能を有するブリッジ10−1〜10−10により構成され、一部のブリッジに管理対象外である他のネットワーク60−1、60−2が接続されているネットワークを示している。
本発明における管理フレームは実施の形態3で述べたとおりネットワーク内で特別な意味を持たないフレームとして認識される形式のフレームであるため、図15で示す構成において、ブリッジ10−1〜10−10のいずれかのブリッジが発信した管理フレームは、他のネットワーク60−1、60−2にも転送される。
そこで、ブリッジ10−1〜10−10のみが所属するよう管理フレーム送信専用のVLAN50−3を設定することにより、他のネットワーク60−1、60−2に管理フレームが転送されることを防ぐことができる。
以上のように、本実施の形態では、ブリッジ10−1〜10−10は実施の形態1に加えて、管理フレーム専用のVLAN50−3を設定することとした。このことにより、管理フレームがブリッジ10−1〜10−10に接続された他のネットワークに流出を防ぎ、他ネットワークに対して帯域の浪費などの影響を与えることを防止することができる。
以上のように、本発明にかかるブリッジ、ネットワークシステムおよび経路切り替え方法は、RSTP,MSTP等を用いるネットワークに有用であり、特に、ループ解消と経路決定および経路切り替えを行うネットワークに適している。
1 xSTP部
2−1〜2−3 物理ポート
3 管理フレーム送受信部
4 経路切り替え管理部
5 障害時BPDU記録部
6,6−1,6−2 ブロッキングポート
10,10−1〜10−10 ブリッジ
11 xSTPステートマシン
12 BPDU送受信部
13 ポート状態制御部
20,21,22,23 管理フレーム
24,25 ハンドシェイク
30,40 xSTPブリッジ
50−1〜50−3 VLAN
60−1,60−2 他のネットワーク

Claims (15)

  1. 複数のブリッジで構成されるネットワークシステムにおける前記ブリッジであって、
    ループの解消ためのブロッキングポートを設定するループ解消処理を実施し、また、使用中の経路である使用経路での障害発生または過去に発生した障害の復旧を検知すると、前記使用経路と異なる別経路を決定して別経路への切り替え処理を行う経路制御手段と、
    自ポートで障害を検出した場合に、障害発生を通知する管理フレームである障害発生通知管理フレームを送信するよう指示し、また、自身がブロッキングポートを備える場合に、他ブリッジから障害発生通知管理フレームを受信するとその障害発生通知管理フレームに基づいて、前記経路制御手段へ障害発生を通知し、前記経路制御手段からその障害発生に対応する前記別経路に関する経路情報を取得し、その経路情報に基づいた経路切り替えを指示する管理フレームである経路切り替え管理フレームを送信するよう指示し、また、自身がブロッキングポートを備えない場合に、障害発生通知管理フレームを受信すると、受信した障害発生通知管理フレームを中継し、経路切り替え管理フレームを受信すると、その経路切り替え管理フレームに含まる経路情報を抽出し、その経路情報に基づく経路への切り替え処理を実施するよう前記経路制御手段へ指示し、受信した経路切り替え管理フレームを中継する経路切り替え管理手段と、
    前記経路切り替え管理手段からの指示に基づいて障害発生通知管理フレームおよび経路切り替え管理フレームを送信し、また、他ブリッジから受信した障害発生通知管理フレームおよび経路切り替え管理フレームを前記経路切り替え管理手段へ渡す管理フレーム送受信手段と、
    を備え、
    前記経路制御手段は、前記経路切り替え管理手段からの障害発生の通知に基づいて使用経路での障害発生を検知し、その障害に対応する前記別経路を決定し、決定した前記別経路に関する経路情報を前記経路切り替え管理手段へ通知し、また、前記経路切り替え管理手段から経路の切り替え処理の実施を指示された場合、その指示で指定された経路情報に基づいて切り替え処理を実施する、
    ことを特徴とするブリッジ。
  2. 前記経路切り替え管理手段は、障害が発生した自ポートが復旧したことを検出すると、障害復旧を通知する管理フレームである障害復旧管理フレームを送信するよう指示し、自身がその障害の発生前にブロッキングポートを備えていた場合に、他ブリッジから障害復旧管理フレームを受信するとその障害復旧管理フレームに基づいて前記経路制御手段へ障害復旧を通知し、前記経路制御手段からその障害復旧に対応する前記別経路に関する経路情報を取得し、その経路情報に基づいた経路切り替えを指示する経路切り替え管理フレームを送信するよう指示し、また、自身がその障害の発生前にブロッキングポートを備えていなかった場合に、障害発生通知管理フレームを受信するとその障害発生通知管理フレームを中継し、
    前記経路制御手段は、前記経路切り替え管理手段からの障害復旧の通知に基づいて過去に発生した障害の復旧を検知し、その障害復旧に対応する前記別経路を決定し、決定した前記別経路に関する経路情報を前記経路切り替え管理手段へ通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブリッジ。
  3. 障害発生時のネットワーク構成を識別するための情報である構成情報を記録するための記憶手段である障害時記録手段、
    をさらに備え、
    前記経路切り替え管理手段は、自ポートで障害を検出した場合に、障害が発生したポートから受信した最新のデータから抽出した構成情報を前記障害時記録手段へ記録し、障害が発生したポートのリンクアップを検出した場合に、リンクアップ後にそのポートから受信したデータから抽出した構成情報と、前記障害時記録手段に記録されている構成情報と、が一致した場合に、そのポートが復旧したことを検出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のブリッジ。
  4. 前記構成情報を、ルートブリッジIDと、ルートパスコストと、代表ブリッジIDと、代表ポートIDと、のうち1つ以上とする、
    ことを特徴とする請求項3に記載のブリッジ。
  5. 前記経路情報を、ルートブリッジIDとする、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のブリッジ。
  6. 前記経路切り替え管理手段は、自身が代替ポートを備える場合に、2つ以上の自ポートから障害発生通知管理フレームを受信すると、自身のルートブリッジ優先度をその時点のルートブリッジのルートブリッジ優先度より高優先の値に変更し、変更後のルートブリッジ優先度と自身のアドレスとをルートブリッジIDとして設定した経路切り替え管理フレームを送信するよう指示する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のブリッジ。
  7. 前記ルートブリッジ優先度の値を、ルートブリッジ優先度の取り得る最低値とする、
    ことを特徴とする請求項6に記載のブリッジ。
  8. 自装置が認識しているルートブリッジのアドレスであるルートアドレスと、ルートポートから受信したデータに含まれるルートアドレスと、が異なる場合にそのルートポートで障害が発生したと検出する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のブリッジ。
  9. 前記経路制御手段は、RSTP、MSTPのいずれか1つまたは両方に基づいて、前記ループ解消処理および前記切り替え処理を実施する、
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のブリッジ。
  10. 前記経路制御手段は、RSTP、MSTPのいずれか1つまたは両方に基づいて、ハンドシェイクにより隣接するブリッジで障害が発生したか否かを判断し、ハンドシェイクにより隣接するブリッジで障害が発生したと判断した場合、かつ、その隣接するブリッジが接続されたポートから障害発生通知管理フレームを受信していない場合は、障害発生通知管理フレームを送信するよう指示し、また、経路切り替え管理フレームを受信した場合は、その経路切り替え管理フレームから経路情報を抽出し、その経路情報を隣接するブリッジへハンドシェイクにより通知する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のブリッジ。
  11. 前記経路制御手段は、経路情報を隣接するブリッジへハンドシェイクにより通知する際に、前記経路切り替え管理フレームを受信したポートに対しては経路情報として自ブリッジが認識するルートブリッジIDよりも低優先のルートブリッジIDを含め、前記経路切り替え管理フレームを受信したポート以外のポートに対しては、経路情報として自ブリッジが認識するルートブリッジIDを含める、
    ことを特徴とする請求項10に記載のブリッジ。
  12. 前記管理フレームを、RSTP、MSTPのいずれか1つまたは両方に基づいた動作を行うブリッジにおいて通常のデータとして中継される形式のフレームとする、
    ことを特徴とする請求項10または11に記載のブリッジ。
  13. 複数の請求項1〜8のいずれか1つに記載のブリッジで構成される、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  14. 請求項10、11または12に記載のブリッジである第1のブリッジと、
    RSTP、MSTPのいずれか1つまたは両方に基づいた動作を行うブリッジである第2のブリッジと、
    を備えることを特徴とするネットワークシステム。
  15. 複数のブリッジで構成されるネットワークシステムにおいて、前記ブリッジが実施する経路切り替え方法であって、
    ループの解消ためのブロッキングポートを設定するループ解消処理を実施し、また、使用中の経路である使用経路での障害発生または過去に発生した障害の復旧を検知すると、前記使用経路と異なる別経路を決定して別経路への切り替え処理を行う経路制御ステップと、
    自ポートで障害を検出した場合に、障害発生を通知する管理フレームである障害発生通知管理フレームを送信する障害発生通知管理フレーム送信ステップと、
    自身がブロッキングポートを備える場合に、障害発生通知管理フレームを受信するとその障害発生通知管理フレームに基づいて、前記経路制御ステップを実施し、その障害発生に対応する前記別経路に関する経路情報を求める経路決定ステップと、
    前記経路決定ステップで求めた経路情報に基づいた経路切り替えを指示する経路切り替え管理フレームを送信する経路切り替え管理フレーム送信ステップと、
    自身がブロッキングポートを備えない場合に、障害発生通知管理フレームを受信すると、受信した障害発生通知管理フレームを中継する障害発生通知管理フレーム中継ステップと、
    自身がブロッキングポートを備えない場合に、経路切り替え管理フレームを受信すると、その経路切り替え管理フレームに含まれる経路情報を抽出し、抽出した経路情報に基づく経路切り替えを行う経路切り替えステップと、
    自身がブロッキングポートを備えない場合に、受信した経路切り替え管理フレームを中継する経路切り替え管理フレーム中継ステップと、
    を含むことを特徴とする経路切り替え方法。
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