JP2011146977A - 経路切替方法、通信装置および通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】障害発生時にレイヤ3の経路切替時間を短縮することができる経路切替方法を得ること。
【解決手段】レイヤ2における障害検出処理とレイヤ3ルーティング処理とを行う複数のノード、を備える通信システムにおける経路切替方法であって、障害検出処理によって障害を検出したノードが、障害検出通知を送信するステップ(S11)と、障害検出通知を受信したノードである受信ノードが、障害検出通知に基づいて、障害検出箇所を推定するステップ(S12)と、受信ノードが、障害検出箇所に基づいてレイヤ3ルーティング処理で用いる中継経路を更新するステップ(S14)と、を含む。
【選択図】図7
【解決手段】レイヤ2における障害検出処理とレイヤ3ルーティング処理とを行う複数のノード、を備える通信システムにおける経路切替方法であって、障害検出処理によって障害を検出したノードが、障害検出通知を送信するステップ(S11)と、障害検出通知を受信したノードである受信ノードが、障害検出通知に基づいて、障害検出箇所を推定するステップ(S12)と、受信ノードが、障害検出箇所に基づいてレイヤ3ルーティング処理で用いる中継経路を更新するステップ(S14)と、を含む。
【選択図】図7
Description
本発明は、リングネットワークにおける障害発生時の経路切替方法に関する。
ERP(Ethernet(登録商標) Ring Protection)は、Ether OAM(Operation Administration and Maintenance)を使用したイーサネット(登録商標)リングにおける冗長化やループ防止のためのプロトコルである(下記非特許文献1および下記非特許文献2参照)。
しかしながら、上記従来の技術によれば、ERP上でレイヤ3ルーティングプロトコルを動作させた場合、タイマを用いてタイムアウトを検出することによりNextHopの障害を検出する。そのため、レイヤ3の経路切替に必要な時間が長い、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、障害発生時にレイヤ3の経路切替時間を短縮することができる経路切替方法、通信装置および通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、レイヤ2における障害検出処理とレイヤ3ルーティング処理とを行う複数の通信装置、を備える通信システムにおける経路切替方法であって、前記障害検出処理によって障害を検出した前記通信装置が、障害検出箇所を示す障害情報を含む障害検出通知を送信する障害通知ステップと、前記障害検出通知を受信した前記通信装置である受信装置が、前記障害検出通知に基づいて、障害検出箇所を推定する障害箇所推定ステップと、前記受信装置が、推定した前記障害検出箇所に基づいて、前記レイヤ3ルーティング処理で用いる中継経路を更新する経路切替ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ERPにより障害を検出した場合に、レイヤ3ルーティングプロトコル上でその障害箇所で障害を検出した場合と同様のレイヤ3経路更新処理を行うようにしたので、障害発生時にレイヤ3の経路切替時間を短縮することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる経路切替方法、通信装置および通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明にかかる通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システムは、ノード(通信装置)1−1〜1−4によって構成されるリングネットワークであるサブネット(サブネットワーク)2−1と、ノード1−1およびノード1−2と接続するサブネット2−2と、ノード1−4に接続するパーソナルコンピュータ(PC)3と、で構成される。
図1は、本発明にかかる通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システムは、ノード(通信装置)1−1〜1−4によって構成されるリングネットワークであるサブネット(サブネットワーク)2−1と、ノード1−1およびノード1−2と接続するサブネット2−2と、ノード1−4に接続するパーソナルコンピュータ(PC)3と、で構成される。
ノード1−1〜ノード1−4は、ERPとレイヤ3ルーティングプロトコルを実装したノードであり、それぞれ同様の構成を有することとする。レイヤ3ルーティングプロトコルとしては、ここでは一例としてOSPF(Open Shortest Path First)を用いる場合を説明するが、タイマを用いた監視により障害を検出するレイヤ3ルーティングプロトコルであれば、これに限らずどのようなプロトコルを用いてもよい。
ノード1−1、ノード1−2、ノード1−4は、少なくともポート11〜13の3つのポートを備える。ノード1−1〜ノード1−4は、各々のポート11およびポート12を用いてリングネットワークを構成する。また、ノード1−1およびノード1−2は、各々のポート13を介してサブネット2−2に接続している。
ノード1−4は、レイヤ3ルーティンプロトコルに基づくレイヤ3ルーティングテーブルを管理している。図2は、ノード1−4が保持するレイヤ3ルーティングテーブルの一例を示す図である。レイヤ3ルーティングテーブルには、図2に示すように、宛先のIPアドレス(図中ではIPアドレス)と、その宛先に対応するNext Hopアドレスと、が格納されている。たとえば、ノード1−4は、図2に例示したレイヤ3ルーティングテーブルを保持している場合、PC3からサブネット2−2宛てのIPパケットを受信すると、そのIPパケットを対応するNext Hopであるノード1−2へ転送する。
また、ノード1−4は、ERPにおけるRPL(Ring Protection Link) Owner(ブロッキングポートを備えるノード)であり、リングネットワークでのネットワークループを防止するため、リングネットワークに接続するポート12をブロッキング状態としている。
図3は、ノード1−1の機能構成例を示す図である。ノード1−2〜1−4のノード1−1と同様の構成とする。図3に示すように、ノード1−1は、ポート11〜13と、ERPでのMEP(Maintenance entity group End Point)としての機能を実現するMEP(West)部14およびMEP(EAST)部15と、レイヤ2中継を行うレイヤ2プロトコル部(レイヤ2中継部)16と、レイヤ3ルーティングプロトコル処理を実施し、またレイヤ3中継を行うためのレイヤ3プロトコル処理を行うレイヤ3プロトコル部(レイヤ3中継部)18と、レイヤ2とレイヤ3のアドレス解決を行い、アドレス解決を行なったMACアドレスとIPアドレスとの対応を保持するアドレス解決プロトコル部20と、リングネットワークのネットワークトポロジを管理するネットワークトポロジ管理部21と、で構成される。
また、ノード1−1は、レイヤ2中継のための中継先MAC(Media Access Control)アドレス情報を格納したレイヤ2テーブル17と、レイヤ3中継のための中継先IPアドレス情報を格納したレイヤ3ルーティングテーブル19と、を保持している。なお、ここでは、レイヤ3プロトコル部18が、レイヤ3ルーティングプロトコル処理とレイヤ3プロトコル処理の両方を行うようにしたが、レイヤ3ルーティングプロトコル処理を行う機能部とレイヤ3プロトコル処理を行う機能部とを独立に備える構成としてもよい。
MEP(East)部15は、East側の自身の隣接ノード(図1の構成例ではノード1−4)に接続するポート11を介して、リングネットワークからデータの送受信を行い、MEP(West)部14は、West側の自身の隣接ノード(図1の構成例ではノード1−2)に接続するポート12を介して、リングネットワークからデータの送受信を行う。MEP(West)部14およびMEP(East)部15は、それぞれMEPとしての識別子(West MEP識別子,East MEP識別子)を有し、またそれぞれMEPのMACアドレス(West MEP MACアドレス,East MEP MACアドレス)を有する。また、MEP(West)部14およびMEP(East)部15は、ERPにより隣接ノードとの間で障害を監視し、障害を検出した場合にはレイヤ2プロトコル部16へ通知する障害検出手段、としての機能を有する。
レイヤ2プロトコル部16は、MEP(East)部15経由で受信したレイヤ2中継対象のフレームを、MEP(West)部14経由でWest側の隣接ノードへ転送する。また、レイヤ2プロトコル部16は、MEP(West)部14経由で受信したレイヤ2中継対象のフレームを、MEP(East)部15経由で、East側の隣接ノードへ転送する。また、レイヤ2プロトコル部16は、受信したフレームが制御フレーム(Ether OAMで用いるフレームを含む)であった場合には、ネットワークトポロジ管理部21へ渡し、受信したフレームがレイヤ3中継対象のパケットを含む場合には、そのパケットをレイヤ3プロトコル部18へ渡す。
レイヤ3プロトコル部18は、MEP(East)部15およびレイヤ2プロトコル部16経由で受信したレイヤ3中継対象のパケットを、レイヤ2プロトコル部16およびMEP(West)部14経由でWest側の隣接ノードへ転送する。また、レイヤ3プロトコル部18は、MEP(West)部14およびレイヤ2プロトコル部16経由で受信したレイヤ3中継対象のパケットを、レイヤ2プロトコル部16およびMEP(East)部15経由でEast側の隣接ノードへ転送する。また、レイヤ3プロトコル部18は、受信したパケットが制御パケット(ルーティングプロトコルのルーティング用のメッセージ等を含む)であった場合には、ネットワークトポロジ管理部21へ渡す。
つぎに、本実施の形態の動作を説明する。以降、レイヤ3ルーティングプロトコルとしてOSPFを用いる例を説明する。リングネットワーク(サブネット2−1)を構成するノード1−1〜ノード1−4では、各ノードがリングネットワークを構成するポート(ポート11,ポート12)から後述の隣接MEP通知フレームを定期的に送信する。そして、ノード1−1〜ノード1−4のネットワークトポロジ管理部21は、他ノードから受信した隣接MEP通知フレームに基づいて、リングネットワークを構成するメンバノード、メンバノードのMEPのMACアドレス、メンバノードの配列等を取得し、ネットワークトポロジを把握しておく。
本実施の形態では、障害通知フレームとして独自に定義した隣接MEP通知フレームを用いる。図4は、隣接MEP通知フレームのフレームフォーマットの一例を示す図である。隣接MEP通知フレームのフレームフォーマット、Ethernet(登録商標)フレームの1種であり、Ether OAMにおいてユーザが自由にフレームフォーマットを規定可能なVSM(Vendor Specific OAM Message)のフレームフォーマットを用いる。隣接MEP通知フレームは、宛先MACアドレス(DA),送信元MACアドレス(SA),Typeフィールド(TYPE),VLAN(Virtual Local Area Network)タグ(VLAN),Ether OAM共通フィールド(Ether OAM共通),VSM共通フィールド(VSM共通),独自フィールドで構成される。
図4に示すように、隣接MEP通知フレームの独自フィールドは、隣接MEP情報,MACアドレス情報,障害情報を含む。また、VSM共通フィールド内のSubOpCodeには、隣接MEP通知フレーム用の独自に定義した値を格納する。ここでは、例えば、隣接MEP通知フレームのSubOpCodeを“1”とする。
隣接MEP情報は、自ノードのMEP(East)部15に接続している隣接ノードのWest MEP識別子(以下、W MEPという)と、自ノードのEast MEP識別子(以下own E MEPという)と、自ノードのWest MEP識別子(以下own W MEPという)と、自ノードのMEP(West)部14に接続している隣接ノードのWest MEP識別子(以下、E MEPという)と、で構成される。なお、各ノードは、隣接ノードのWest MEPおよびEast MEPは通常のERPにより取得することができる。隣接ノードのWest MEPおよびEast MEPの取得方法については従来と同様である。
MACアドレス情報は、自ノードのEast MEP MACアドレス(以下、own E MEP MAC)と、自ノードのWest MEP MACアドレス(以下、own W MEP MAC)と、で構成される。
障害情報は、自ノードが障害を検出したか否かの同情と障害の検出箇所とをbitmap(障害検出bitmap)として表現した情報である。障害検出bitmapの値と障害の検出箇所との対応をあらかじめ定めておく。たとえば、障害検出bitmapを4bitとすると、障害を検出していない場合を“0000”とし、“0011”はown W MEP(MEP(West)部14)で障害を検出したことを示し、“1100”はown E MEP(MEP(East)部15)で障害を検出したことを示すと定めておく。
ノード1−1〜1−4では、レイヤ2プロトコル部16が、MEP(West)部14およびMEP(East)部15から取得した情報に基づいて図4に例示した隣接MEP通知フレームを生成し、MEP(East)部15またはMEP(West)部14経由で、隣接MEP通知フレームを他のノードへ送信する。また、ノード1−1〜1−4では、レイヤ2プロトコル部16が、MEP(East)部15またはMEP(West)部14経由で受信した隣接MEP通知フレームをネットワークトポロジ管理部21に渡す。
図5は、ネットワークトポロジ管理部21の隣接MEP通知フレーム受信処理手順の一例を示すフローチャートである。ネットワークトポロジ管理部21は、レイヤ2プトロコル部16経由でフレームを受信すると、受信したフレームが隣接MEP通知フレームであるか否かを判断する(ステップS1)。たとえば、受信したVSM共通のSubOpcodeが隣接MEP通知フレームを示す値(たとえば“1”)であり、かつ送信元MACアドレスのOUI(Organizationally Unique Identifier:メーカ固有の値)が、自メーカの値であれば、隣接MEP通知フレームであると判断する。
受信したフレームが隣接MEP通知フレームでないと判断した場合(ステップS1 No)、処理を終了する。受信したフレームが隣接MEP通知フレームであると判断した場合(ステップS1 Yes)、隣接MEP通知フレームの独自フィールドから隣接MEP情報を抽出する(ステップS2)。
つぎに、ネットワークトポロジ管理部21は、保持しているMEPテーブルから、抽出した隣接MEP情報に対応する情報を検索する(ステップS3)。なお、MEPテーブルは、隣接MEP情報が格納されているテーブルである。
図6は、MEPテーブルの一例を示す図である。MEPテーブルには、W MEP、own E MEP、own W MEPおよびE MEPで構成されるリスト(エントリ)が格納されている。ネットワークトポロジ管理部21は、先頭リスト31には、自ノードが直接把握可能な隣接MEP情報をあらかじめ格納しておく。そして、受信した隣接MEP通知フレームに基づいて、後述のステップS6またはステップS9の処理によりリスト(エントリ)が追加されていく。また、図6には示していないが、各リストには、対応する各MEPのMACアドレス情報(own E MEP MAC,own W MEP MAC)と障害情報も格納されている。すなわち、図4で説明した独自フィールドの項目が1つのリストとして格納されている。
図6は、先頭リスト31、2番目のリスト32、3番目のリスト33および最後尾リスト34が格納されているMEPテーブルの一例を示している。図6の例のように、最後尾リスト34のown W MEPとE MEPの対が、先頭リスト31のW MEPとown E MEPの対と、一致する場合は、ネットワークがリング状に接続されていることを示す。
図6は、図1に示したリングネットワーク(サブネット2−1)のノード1−1が、保持するMEPテーブルの一例を示している。ここでは、ノード1−1のown E MEP,own W MEPをそれぞれ“2”,“3”とし、ノード1−2のown E MEP,own W MEPをそれぞれ“4”,“5”とし、ノード1−3のown E MEP,own W MEPをそれぞれ“6”,“7”とし、ノード1−4のown E MEP,own W MEPをそれぞれ“8”,“1”としている。また、2番目のリスト32はノード1−2から受信した隣接MEP情報、3番目のリスト33はノード1−3から受信した隣接MEP情報、最後尾リスト34はノード1−1から受信した隣接MEP情報、に対応する。ノード1−1のown W MEPとE MEPの対は、自ノードのW MEPとown E MEPの対と、一致しており、これはノード1−1とノード1−4がリング状に接続されていることを示している。
ネットワークトポロジ管理部21は、ステップS3では、具体的には、MEPテーブルから、抽出した隣接MEP情報のW MEPとown E MEPの対がリスト内のown W MEPとE MEPの対と順序も同一で一致するリスト、または抽出した隣接MEP情報のown W MEPとE MEPの対がリスト内のW MEPとown E MEPの対と順序も同一で一致するリスト、を検索する。
そして、ネットワークトポロジ管理部21は、ステップS3で検索結果が得られた(MEPテーブルにヒットするリストがあった)か否かを判断し(ステップS4)、ステップS3で検索結果が得られなかった場合(ステップS4 No)、抽出した隣接MEP情報に基づいてMEPテーブルのリストと同様の構成のリストを生成し、生成したリスト(エントリ)を候補テーブルに追加し(ステップS5)、処理を終了する。なお、候補テーブルは、現時点ではMEPテーブルに追加できないが、他の隣接MEP通知フレームを受信した後に、MEPテーブルに追加できる可能性のあるフレームを保持しておくためのテーブルである。
ステップS3で検索結果が得られた場合(ステップS4 Yes)、ネットワークトポロジ管理部21は、抽出した隣接MEP情報に基づいてMEPテーブルのリストと同様の構成のリストを生成し、生成したリスト(エントリ)をMEPテーブルに追加する(ステップS6)。
つぎに、ネットワークトポロジ管理部21は、候補テーブルの各リストについて、MEPテーブルから対応するリストを検索する(ステップS7)。具体的には、候補テーブルの各リストについて、MEPテーブルから、候補テーブルのリストのW MEPとown E MEPの対がリスト内のown W MEPとE MEPの対と順序も同一で一致するリスト、または候補テーブルのリストのown W MEPとE MEPの対がリスト内のW MEPとown E MEPの対と順序も同一で一致するリスト、を検索する。
そして、ネットワークトポロジ管理部21は、候補テーブルのリストについて、MEPテーブルに対応するリストがあった(MEPテーブルにヒットした)か否かを判断し(ステップS8)、MEPテーブルに対応するリストがなかった場合(ステップS8 No)は、処理を終了する。
候補テーブルのリストについて、MEPテーブルに対応するリストがあった場合(ステップS8 Yes)は、その候補テーブルのリストをMEPテーブルに追加し(ステップS9)、処理を終了する。
ノード1−1〜ノード1−4のネットワークトポロジ管理部21は、それぞれ以上の処理を実施する。MEPテーブルは、上述の処理により、自ノードに対応するリストからはじまり、自ノードに隣接するノードに対応するリスト、さらにそのノードに隣接するノードに対応するリスト、…の順にリストが追加されていく。ノード1−1〜ノード1−4は、各々がこのようなMEPテーブルを保持することにより、ネットワークトポロジを把握している。
図7は、障害発生時のレイヤ3経路切替手順の一例を示すフローチャートである。ノード1−1〜1−4のいずれかで障害が発生した場合、リングネットワーク上で物理的にそのノードに隣接するノードのMEP(West)部14またはMEP(East)部15が、ERPにより障害を検出し(Ether OAMのCCM(Continuity Check Messageの所定の時間以上の不着の検出、リンクダウン検出等)、ネットワークトポロジ管理部21は、各ノードに障害検出箇所を示す障害情報を含む隣接MEP通知フレームを送信する(ステップS11)。たとえば、ノード1−2で障害が発生した場合は、ノード1−1およびノード1−3が、ノード1−2に障害が発生したことを検出する。そして、ノード1−1は、障害検出bitmapとしてMEP(West)部14(own W MEP)で障害を検出したことを示す値(たとえば、“0011”)を格納した隣接MEP通知フレームを送信し、障害検出bitmapとしてMEP(East)部15(own W MEP)で障害を検出したことを示す値(たとえば、“1100”)を格納した隣接MEP通知フレームを送信する。
障害情報を含む隣接MEP通知フレームを受信した各ノードでは、ネットワークトポロジ管理部21が、受信した隣接MEP通知フレームに基づいてMEPテーブルの障害情報を更新するとともに、隣接MEP通知フレーム内の障害情報およびMACアドレス情報とMEPテーブルとに基づいて障害ノードを特定する(ステップS12)。すなわち、ネットワークトポロジ管理部21は障害箇所推定手段としての機能を有する。具体的には、たとえば、ノード1−2で障害が発生した場合は、受信した隣接MEP通知フレームに基づいて、ノード1−1のown W MEPで障害を検出し、ノード1−3のown E MEPで障害を検出したことがわかる。したがって、MEPテーブルに基づいてノード1−1に対応するリストとノード1−3に対応するリストの間にリストが格納されているノード1−2に障害が発生したと特定することができる。
そして、各ノードでは、ネットワークトポロジ管理部21は、障害ノードのMACアドレス情報に基づいて障害ノードのIPアドレスを特定し、特定したIPアドレスとレイヤ3プロトコル部18のレイヤ3ルーティングプロトコル機能が管理しているOSPF NeighborのIPアドレスと、を比較してNeighborに障害が発生したか否かを判断する(ステップS13)。具体的には、ネットワークトポロジ管理部21が、障害ノードとして特定したノードのMACアドレス情報をMEPテーブルから抽出し、抽出したMACアドレス情報に対応するIPアドレスをアドレス解決プロトコル部20から取得することにより、IPアドレスを特定する。そして、ネットワークトポロジ管理部21は、特定したIPアドレスとレイヤ3プロトコル部18のレイヤ3ルーティングプロトコル機能が管理しているOSPF NeighborのIPアドレスと、が一致するかを比較することにより、Neighborに障害が発生したか否かを判断する。
ネットワークトポロジ管理部21は、Neighborに障害が発生した場合、レイヤ3プロトコル部18にOSPFのOSPF Helloメッセージにより障害を検出した場合と同様の処理を実施するよう指示し、レイヤ3プロトコル部18は指示に基づいて処理を行う(ステップS14)。これにより、OSPFの処理として、レイヤ3ルーティングテーブルのNextHop更新処理が行われ、レイヤ3中継の経路の切替が行なわれる。
図8は、ノード1−2に障害が発生した場合のレイヤ3経路切替手順の一例を示す図である。この例の場合、ステップS11では、ノード1−1およびノード1−3が、ノード1−2の障害を検出したことを示す情報を含む隣接MEP通知フレームを送信する。そして、ノード1−4では、障害が発生したノード1−2がNeighborであると判断して、OSPFのNextHop更新処理を行う(ステップS12〜ステップS14)。
図9は、図8で例示したレイヤ3経路切替手順の前後のノード1−4が保持するレイヤ3ルーティングテーブル19の一例を示している。図8に示すように、NextHop更新処理が行われることにより、サブネット2−2へのNext Hopアドレスは、ノード1−2のIPアドレスからノード1−1のIPアドレスに変更される。
なお、ERPにより障害を検出したノード(図8の例では、ノード1−1およびノード1−3)は、障害検出後に従来のERPと同様の障害検出処理を実施する。これにより、図8の例の場合には、ノード1−1のポート12、ノード1−3のポート11がそれぞれブロッキングポートとして設定される。
なお、本実施の形態では、隣接MEP通知フレームとしてVSMのフレームフォーマットを用いるようにしたが、これに限らず、たとえばERPで使用されるR−APS(Automatic Protection Switching)フレーム等に、本実施の形態の隣接MEP通知フレームの独自フィールドに格納した情報を格納して送信するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、隣接MEP通知フレームを用いて、ネットワークトポロジの把握と障害通知の両方を行なうようにしたが、それぞれを別のフレームで通知するようにしてもよい。
本実施の形態では、ERPを用いて障害検出を用いてMEP(East)部15およびMEP(West)部14がレイヤ2で障害検出を行なうようにした。すなわち、MEP(East)部15およびMEP(West)部14はレイヤ2(L2)障害検出手段としての機能を有する。なお、レイヤ2での障害検出は、上述した例に限らず、レイヤ2で障害検出を行なう方法であれば、ERP以外の他の方法を用いてもよい。
このように、本実施の形態では、ネットワークトポロジ管理部21が、自ノードが直接把握可能な隣接MEP情報およびMACアドレス情報と、他ノードから通知される隣接MEP情報およびMACアドレス情報に基づいてネットワークトポロジを把握するためのMEPテーブルを生成して保持し、障害検出の通知を受信した場合に、障害ノードがNeighborである場合には、レイヤ3プロトコル部18にNextHop更新処理を行うように指示するようにした。すなわち、ERPとレイヤ3ルーティングプロトコルを連携させるようにした。そのため、障害発生時にレイヤ3経路切替を高速に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる経路切替方法、通信装置および通信システムは、リングネットワークを構成する通信システムに有用であり、特に、ERP上でレイヤ3ルーティングプロトコルを動作させる通信システムに適している。
1−1〜1−4 ノード
2−1,2−2 サブネット
3 パーソナルコンピュータ
11〜13 ポート
14 MEP(West)部
15 MEP(EAST)部
16 レイヤ2プロトコル部
17 レイヤ2テーブル
18 レイヤ3プロトコル部
19 レイヤ3ルーティングテーブル
20 アドレス解決プロトコル部
21 ネットワークトポロジ管理部
31 先頭リスト
32 2番目のリスト
33 3番目のリスト
34 最後尾リスト
2−1,2−2 サブネット
3 パーソナルコンピュータ
11〜13 ポート
14 MEP(West)部
15 MEP(EAST)部
16 レイヤ2プロトコル部
17 レイヤ2テーブル
18 レイヤ3プロトコル部
19 レイヤ3ルーティングテーブル
20 アドレス解決プロトコル部
21 ネットワークトポロジ管理部
31 先頭リスト
32 2番目のリスト
33 3番目のリスト
34 最後尾リスト
Claims (9)
- レイヤ2における障害検出処理とレイヤ3ルーティング処理とを行う複数の通信装置、を備える通信システムにおける経路切替方法であって、
前記障害検出処理によって障害を検出した前記通信装置が、障害検出箇所を示す障害情報を含む障害検出通知を送信する障害通知ステップと、
前記障害検出通知を受信した前記通信装置である受信装置が、前記障害検出通知に基づいて、障害検出箇所を推定する障害箇所推定ステップと、
前記受信装置が、推定した前記障害検出箇所に基づいて、前記レイヤ3ルーティング処理で用いる中継経路を更新する経路切替ステップと、
を含むことを特徴とする経路切替方法。 - 前記経路切替ステップでは、前記障害検出箇所がレイヤ3の中継経路上で自装置に隣接する装置であった場合に、前記隣接する装置との間に障害を検出した場合と同様の前記レイヤ3ルーティング処理を実施する、
ことを特徴とする請求項1に記載の経路切替方法。 - 前記通信装置が、自装置のMACアドレス情報と、自装置にレイヤ2上で隣接する装置のMACアドレス情報である隣接MACアドレス情報と、を含む隣接情報を通知する隣接情報通知ステップと、
前記通信装置が、自装置の前記隣接情報と、他の前記通信装置から受信した前記隣接情報と、に基づいて、ネットワークトポロジを管理するネットワークトポロジ管理ステップと、
をさらに含み、
前記障害箇所推定ステップでは、さらに前記ネットワークトポロジに基づいて前記障害検出箇所を推定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の経路切替方法。 - 前記通信装置はリングネットワークを構成することとし、
前記障害検出処理をERP(Ethernet(登録商標) Ring Protection)を用いて実施する、
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の経路切替方法。 - 前記隣接情報と前記障害情報とを同一のフレームに格納することとし、
前記障害通知ステップでは、前記障害検出通知として前記フレームを送信し、
前記隣接情報通知ステップでは、前記フレームを送信することにより前記隣接情報を通知する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の経路切替方法。 - 前記フレームをVSM(Vendor Specific OAM Message)フレームとし、前記フレームの独自フィールドに前記隣接情報と前記障害情報とを格納する、
ことを特徴とする請求項5に記載の経路切替方法。 - 前記レイヤ3ルーティング処理を、OSPFを用いて実施する、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の経路切替方法。 - レイヤ2における障害検出処理とレイヤ3ルーティング処理とを行う複数の通信装置、を備える通信システムにおける前記通信装置であって、
前記障害検出処理により障害を検出する障害検出手段と、
前記障害検出手段が障害を検出した場合に障害検出箇所を示す障害情報を含む障害検出通知を送信するレイヤ2中継手段と、
他の前記通信装置から受信した前記障害検出通知に基づいて障害検出箇所を推定する障害箇所推定手段と、
前記障害箇所推定手段推定した前記障害検出箇所に基づいて、前記レイヤ3ルーティング処理で用いる中継経路を更新するレイヤ3中継手段と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - レイヤ2における障害検出処理とレイヤ3ルーティング処理とを行う複数の通信装置、を備える通信システムであって、
前記通信装置は、
前記障害検出処理により障害を検出する障害検出手段と、
前記障害検出手段が障害を検出した場合に障害検出箇所を示す障害情報を含む障害検出通知を送信するレイヤ2中継手段と、
他の前記通信装置から受信した前記障害検出通知に基づいて障害検出箇所を推定する障害箇所推定手段と、
前記障害箇所推定手段推定した前記障害検出箇所に基づいて、前記レイヤ3ルーティング処理で用いる中継経路を更新するレイヤ3中継手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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