JP2011059800A - データセンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】空気抵抗等の調整作業を行う必要がなく、ホットエリアからの熱回収を効率よく行うことが可能なデータセンタを提供する。
【解決手段】ラック群3には、熱気の排気量が異なる発熱機器収容ラック4が混在しており、ラック群3を構成する発熱機器収容ラック4を、熱回収ダクト9の下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるように配置するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ホットエリアからの熱回収を効率よく行うことが可能なデータセンタに関するものである。
発熱体である発熱機器、例えば、サーバーなどの電子機器は、サーバーラックなどの発熱機器収容ラック内に多段に収容されて空調室内に配置される。サーバーなどの電子機器では電力消費に伴い熱が発生するので、この熱による悪影響を排除するために、空調機などの冷却システムにより発熱機器収容ラック内に収容された発熱機器に空調空気(冷気)を供給し、発熱機器で発生した熱を除去するのが一般的である。
従来のデータセンタとして、特許文献1および特許文献2では、吸気と排気を行うファンを有するサーバー等を、複数段、積層してサーバーラックに収容し、そのサーバーラックを複数個、直線状に同じ方向に向けて配列することでラック列を構成し、2列のラック列を対向するように配置すると共に、その2列のラック列の間を塞ぐことで、1つのラックモジュールを構成することが提案されている。
特許文献1では、2列のラック列を排気側である後面側を対向させて配置することで、ラック列間に、ホットエリアを形成している点が特徴的である。
また、特許文献2では、2列のラック列を吸気側である前面側を対向させて配置することで、ラック列間に、クールエリアを形成し、クールエリア以外の領域をホットエリアとしている点が特徴的である。
特許文献1,2のような技術は、ホットエリアという領域を形成し、そのホットエリア内の熱気を熱回収ダクトによって回収して、これをボイラ等で利用することができ、省エネルギーの観点で有効である。
特表2006−526205号公報 特開2007−316989号公報
ところで、サーバなどの発熱機器には、排気量の大きなものと小さなものが存在する。それに伴い、発熱機器を収容する発熱機器収容ラック全体で考えても、排気量の大小はどうしても存在する。
そんな中、発熱機器収容ラックを配列してラック列を形成する際、排気量が大きい発熱機器収容ラックをホットエリアに対向する熱回収ダクトの下流側に固めてしまうと、該下流側に位置する熱回収ダクトの回収口から排気量が大きい発熱機器収容ラックからの熱気が回収されるため、熱気の押し上げ効果により下流側の熱回収ダクト内で該回収した熱気によって壁ができる格好となり、結果として、上流側に位置する熱回収ダクトの回収口から熱気が回収されにくくなり、熱回収ダクトの上流側からの熱回収の効率が悪くなる。
換言すれば、熱気の流量が多く空気抵抗が比較的小さい下流側の回収口からばかり熱気が回収され、熱気の流量が少なく空気抵抗が比較的大きい上流側の回収口からはほとんど熱気が回収されなくなり、ホットエリア内の熱気を均一に回収することができなくなる。
本発明は、上記事情に鑑み為されたもので、排気量の大小が存在する発熱機器収容ラックが混在するラック群において、ホットエリアからの熱回収を効率よく行うことが可能なデータセンタを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、吸気と排気を行うためのファンを有する複数の発熱機器を、前面側を吸気側、後面側を排気側として上下方向に積層して発熱機器収容ラックに収容し、該発熱機器収容ラックを複数台左右方向に並べてラック列を形成すると共に、該ラック列の後面側同士を間隔をおいて向かい合わせてラック群を形成して空調室内の床面上に配置し、前記空調室内に前記ラック列に囲まれたホットエリアを区画し、そのホットエリア側の天井裏に、複数の回収口を有し前記ホットエリア内の熱気を前記回収口を介して回収するための熱回収ダクトを設けると共に、前記空調室内の空調空気をラック列の前面から後面に通して前記ホットエリアに導入するようにしたデータセンタにおいて、前記ラック群には、熱気の排気量が異なる前記発熱機器収容ラックが混在しており、前記ラック群を構成する前記発熱機器収容ラックを、前記熱回収ダクトの下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるように配置するようにしたデータセンタである。
また、本発明は、吸気と排気を行うためのファンを有する複数の発熱機器を、前面側を吸気側、後面側を排気側として上下方向に積層して発熱機器収容ラックに収容し、該発熱機器収容ラックを複数台左右方向に並べてラック列を形成すると共に、該ラック列の前面側同士を間隔をおいて向かい合わせてラック群を形成して空調室内の床面上に配置し、前記空調室内に前記ラック列に囲まれたクールエリアを区画し、そのクールエリア以外のエリアであるホットエリア側の天井裏に、複数の回収口を有し前記ホットエリア内の熱気を前記回収口を介して回収するための熱回収ダクトを設けると共に、前記空調室内の前記空調空気をラック列の前面から後面に通して前記ホットエリアに導入するようにしたデータセンタにおいて、前記ラック群には、熱気の排気量が異なる前記発熱機器収容ラックが混在しており、前記ラック群を構成する前記発熱機器収容ラックを、前記熱回収ダクトの下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるように配置するようにしたデータセンタである。
前記ラック群は、該ラック群を構成する前記両ラック列の左右方向の一方の端部に、前記両ラック列の下縁から前記空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、他方の端部を前記空調室の壁で塞ぎ、かつ、前記両ラック列の前縁上部に天井に延びるパーティションを設けてなるとしてもよい。
前記発熱機器収容ラックは、第1の発熱機器収容ラックと、該第1の発熱機器収容ラックよりも熱気の排気量が小さい第2の発熱機器収容ラックとからなり、前記熱回収ダクトの上流側に、前記第1の発熱機器収容ラックを集約して配置するようにしてもよい。
前記第2の発熱機器収容ラックは、前記第1の発熱機器収容ラックの熱気の排気量を1としたときに、その熱気の排気量が0.7以下であってもよい。
前記第2の発熱機器収容ラックは、前面の上下方向にわたって吸気可能であり、かつ、後面の上下方向にわたって排気可能であり、前記第2の発熱機器収容ラックに収容される前記複数の発熱機器のうち少なくとも1つが、排気温度が所定温度以下の低発熱機器であり、前記第2の発熱機器収容ラックは、前記低発熱機器に、該低発熱機器からの排気を、前記第2の発熱機器収容ラック内で他の発熱機器の前面側に誘導して、当該他の発熱機器に供給する誘導部材を設けた吸排気構造を有してもよい。
前記誘導部材は、前記低発熱機器の排気側に突出するように設けられ、前記低発熱機器の排気を受ける暖気受箱と、該暖気受箱からの排気を前記他の発熱機器の前面側に誘導する回しパイプとからなるようにしてもよい。
前記第2の発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器を複数積層して配置すると共に、その上方に、後面側から排気される排気温度が所定温度より高い通常発熱機器を配置し、下方の前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプでその上方の前記低発熱機器の前方に順次誘導し、最も上方の前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプで前記通常発熱機器の前方に誘導するようにしてもよい。
前記第2の発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器を複数積層して配置すると共に、その上方に、後面側から排気される排気温度が所定温度より高い通常発熱機器を配置し、前記各低発熱機器の回しパイプをまとめて、前記各低発熱機器の排気を、上方の前記通常発熱機器の前方に誘導するようにしてもよい。
前記第2の発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器と、後面側から排気される排気温度が所定温度より高い通常発熱機器とを交互に積層して配置し、前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプでその上方の前記通常発熱機器の前方に誘導するようにしてもよい。
前記第2の発熱機器収容ラックに収容する前記複数の発熱機器が、排気温度が所定温度以下の低発熱機器と、排気温度が所定温度より高い通常発熱機器とからなり、前記第2の発熱機器収容ラック内の下方に、前記低発熱機器を積層してなる低発熱機器エリアを形成すると共に、前記低発熱機器の上方に前記通常発熱機器を積層し、前記第2の発熱機器収容ラックは、その前面側が上下方向にわたって前記両発熱機器に対応するように吸気可能とされると共に、その後面側に前記低発熱機器エリアの直上の前記通常発熱機器の下部側と前記第2の発熱機器収容ラックの下部の間に、前記低発熱機器の排気を前記第2の発熱機器収容ラックの後方へ直接排気させることを妨げるための後面仕切部を設けて、後面側が前記後面仕切部の上方のみで排気可能とされた吸排気構造を有してもよい。
前記第2の発熱機器収容ラック内の前記低発熱機器エリアの下方に、前記両発熱機器を配置しない暖気収容空間を形成し、前記低発熱機器からの温度が低い排気を前記暖気収容空間に導入するようにしてもよい。
前記第2の発熱機器収容ラックの前面側の下方において、前記低発熱機器エリアの下部側と前記第2の発熱機器収容ラックの下部の間に、前記暖気収容空間に導入された前記低発熱機器の排気が前記発熱機器収容ラックの前面から前方に流出するのを妨げるための前面仕切部を設けてもよい。
本発明によれば、ホットエリアからの熱回収を効率よく行うことが可能なデータセンタを提供できる。
本発明の一実施の形態に係るデータセンタの平面図である。 図1のデータセンタにおける熱回収ダクトと回収口の配置を説明する平面図である。 図1のデータセンタにおけるホットエリア内の熱気の流れを説明する図である。 図1のデータセンタにおけるホットエリア内の熱気の流れを説明する図である。 図1のデータセンタ内に配置されるラック群の正面図であり、第2のサーバーラックの吸排気構造の一例を説明する図である。 図5の吸排気構造を有する第2のサーバーラック内の空気の流れ(吸排気の様子)を説明する説明図である。 (a)は、サーバーに誘導部材を装着する様子を説明する説明図であり、(b)はサーバー内の空気の流れを説明する説明図である。 図1のデータセンタ内に配置されるラック群の正面図であり、第2のサーバーラックの吸排気構造の一例を説明する図である。 図8の吸排気構造を有する第2のサーバーラック内の空気の流れ(吸排気の様子)を説明する説明図である。 図1のデータセンタ内に配置されるラック群の正面図であり、第2のサーバーラックの吸排気構造の一例を説明する図である。 図10の吸排気構造を有する第2のサーバーラック内の空気の流れ(吸排気の様子)を説明する説明図である。 図1のデータセンタ内に配置されるラック群の正面図であり、第2のサーバーラックの吸排気構造の一例を説明する図である。 図12の吸排気構造を有する第2のサーバーラック内の空気の流れ(吸排気の様子)を説明する説明図である。 図12の吸排気構造を有する第2のサーバーラックの低発熱機器エリアにおける空気の流れ(吸排気の様子)を説明する説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係るデータセンタの平面図である。
図1に示すように、データセンタ1は、空調室2内に4つのラック群3を配置して構成されている。空調室2には、空調室2に出入りするための扉が設けられているが、図1では省略している。
ラック群3は、発熱機器収容ラックとしてのサーバーラック4を複数台左右方向に直線状に並べてラック列5を形成し、2列のラック列5の後面側同士を間隔をおいて向かい合わせて(背向列設して)空調室2内の床面上に配置し、かつ、その向かい合わせたラック列5の左右方向の一方の端部にパネル(側壁)6を設けると共に、他方の端部を空調室2の壁Wで塞ぐことにより構成されている。
サーバーラック4の高さが空調室2の天井に届かない場合、パネル6を天井Rまで延長すると共に、天井Rとサーバーラック4との間を塞ぐ、パーティション(上部閉塞部材)7を設ける(図5参照)。パーティション7は、ラック列5の前縁上部から天井Rに延びるように形成されており、適宜分割されていてもよい。
ラック群3を形成することで、空調室2内にラック列5に囲まれたホットエリアHが区画される。ラック列5の端部に設けられたパネル6には、ホットエリアH内に出入りするための扉(図示せず)が形成されている。
なお、本明細書では、空調機からの空調空気(冷気)を供給されるエリアをクールエリアC、サーバーラック4からの熱気が排気されるエリアをホットエリアHという。クールエリアCの温度は約10〜25℃であり、ホットエリアHの温度は約25〜40℃である。
図2に示すように、ホットエリアH側の天井裏には、複数の回収口8(回収口8a,8b,8c)を有しホットエリアH内の熱気を回収口8を介して回収する熱回収ダクト9が設けられている。一方、ホットエリアH以外の空調室2であるクールエリアC側の天井裏には、図示していないが、複数の供給口を有しクールエリアCに空調機(図示しない)からの空調空気(冷気)を供給口を介して供給する冷気供給ダクト(図示しない)が設けられている。
この様に、空調機からの空調空気をラック列5の前面から後面に通してホットエリアHに導入するようにしている。回収口8より回収された熱気は、回収口8に接続された熱回収ダクト9を通って、例えば、ボイラ等に供給される。本実施の形態では、各ホットエリアH内に3つの回収口8(回収口8a,8b,8c)を形成し、ホットエリアHの壁w側にホットエリアH内の熱気を回収するようにしている。つまり、ホットエリアHの壁w側が熱回収ダクト9の下流側、ホットエリアHの壁wと反対側が熱回収ダクト9の上流側となる。
さて、本実施の形態に係るデータセンタ1では、ラック群3には、熱気の排気量が異なるサーバーラック4が混在しており、ラック群3を構成するサーバーラック4を、熱回収ダクト9の下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるように配置するようにしている。
より具体的には、データセンタ1では、ラック群3を構成するサーバーラック4を、排気量の大小により、第1のサーバーラックL(Lラック)と、第1のサーバーラックLよりも熱気の排気量が小さい第2のサーバーラックS(Sラック)とに分け、熱気の排気量が大きい第1のサーバーラックLを熱回収ダクト9の上流側に集約するようにしている。
本実施の形態では、ラック群3を構成するサーバーラック4のうち最も熱気の排気量が大きいものの排気量を1としたときに、熱気の排気量が0.7以下、好ましくは0.5以下であるものを第2のサーバーラックSとし、熱気の排気量が0.7、好ましくは0.5を超えるものを第1のサーバーラックLとした。これに限らず、例えば、排気量が所定の閾値より大きい場合は第1のサーバーラックL、排気量が所定の閾値より小さい場合は第2のサーバーラックSとするようにしてもよい。
ここでは排気量の大小によりサーバーラック4を2つのグループ(サーバーラックL,S)に分ける場合を説明するが、2以上のグループに分け、熱回収ダクト9の下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるようにグループ毎にまとめてサーバーラック4を配置するようにしてもよい。また、サーバーラック4をグループに分けず、熱回収ダクト9の下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるようにサーバーラック4を配置するようにしてもよい。
ラック群3を構成するサーバーラック4は、第1のサーバーラックLより第2のサーバーラックSの割合が多いことが望ましい。本実施の形態では、ホットエリアH内に3つの回収口8を形成していることから、第1のサーバーラックLの割合を全体の1/3程度とすることが望ましい。つまり、第1のサーバーラックLの割合は、第1のサーバーラックLから排出された熱気の大部分が、熱回収ダクト9の最も上流側に設けられた回収口8aに回収される程度とすることが望ましい。
一例として、ラック群3が、6個の第1のサーバーラックL、12個の第2のサーバーラックSの合計18個のサーバーラック4から構成される場合、図2の左下に示すように、両ラック列5を3個の第1のサーバーラックLと6個の第2のサーバーラックSとでそれぞれ構成し、両ラック列5の上流側にそれぞれ第1のサーバーラックLを集約して配置するようにすればよい。この場合、第1のサーバーラックLは、ラック群3の下流側1/3に集約されて配置される。
図3に示すように、第1のサーバーラックLから排気された熱気は、ホットエリアH中の熱回収ダクト9の上流側のエリア(Lラックからの排気エリア)ALに排出される。同様に、第2のサーバーラックSから排気された熱気は、ホットエリアH中の熱回収ダクト9の下流側のエリア(Sラックからの排気エリア)ASに排出される。
上流側のエリアALに排出された第1のサーバーラックLからの熱気は、その大部分が、熱回収ダクト9の最も上流側に設けられた回収口8aを介して熱回収ダクト9に回収される。また、第1のサーバーラックLは排気量が大きいため、第1のサーバーラックLから上流側のエリアALに排出された熱気の一部は、回収口8aの下流側(ホットエリアHの略中央部)に設けられた回収口8bを介して熱回収ダクト9に回収されたり、ホットエリアH内を下流側のエリアASに移動する。
下流側のエリアASに排出された第2のサーバーラックSからの熱気は、熱回収ダクト9の下流側に設けられた回収口8b、8cを介して熱回収ダクト9に回収される。
上流側に配置された第1のサーバーラックLは排気量が大きく、下流側に配置された第2のサーバーラックSは排気量が小さいため、図4に示すように、熱回収ダクト9の最も上流側に設けられた回収口8aを介して回収される熱気の量(流量)が最も多くなり、回収口8b,回収口8cの順に回収される熱気の量(流量)が少なくなる。
つまり、熱回収ダクト9の上流側に排気量の大きい第1のサーバーラックLを集約して配置することで、空気抵抗が比較的大きい上流側の回収口8ほど、回収される熱気の流量を多くすることが可能となり、結果的に、ホットエリアH全体(回収口8a〜8c全体)から効率よく熱回収することが可能になる。なお、下流側の回収口8b、8cから回収される熱気は、熱回収ダクト9内で回収口8aから回収された熱気の下側に入り込むようなかたちで回収されることとなり、また下流側の回収口8ほど空気抵抗が小さくなるため、下流側の回収口8(回収口8b、8c)にて熱気の吸い込みが悪くなることはない。
このように、本実施の形態に係るデータセンタ1によれば、ラック群3を構成するサーバーラック4を、熱回収ダクト9の下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるように配置しているため、ホットエリアH内の熱気を均一に回収でき、効率よく熱回収を行うことが可能となる。したがって、バルブによる空気抵抗等の調整作業を行う必要がない。
ここで、サーバーラック4(第1のサーバーラックL、第2のサーバーラックS)について説明する。
図5に示すように、発熱機器収容ラックとしてのサーバーラック4は、直方体の箱状に形成され、発熱機器としての複数のサーバーA,Bを、上下方向に積層して収容する。
サーバーラック4の前面側には、開閉自在な前面板4aが設けられており、後面側には、図示しないが前面側と同様に後面板が設けられている。前面板と後面板はメッシュ状に形成されており、サーバーラック4は、前面の上下方向にわたって全面で吸気可能であり、かつ、後面の上下方向にわたって全面で排気可能とされている。なお、本実施の形態では、サーバーラック4の吸気範囲及び排気範囲は、前述したように、「上下方向にわたって全面」であるが、「サーバーA,Bに対向する位置であって、上下方向にわたる面」であってもよい。
図5の中央部に示すように、サーバーラック4の内部には、前面側に2本、後面側に2本という具合に、4本の支柱20が配置され、かつ、前面側の2本の支柱20の間、および後面側の2本の支柱20の間を掛け渡すように複数個の横桁21がそれぞれ設けられており、この横桁21にサーバーA,Bを載置するように構成されている。図5では、第2のサーバーラックSの内部のみを示しているが、第1のサーバーラックLについても同様である。このように、本実施の形態では、全てのサーバーラック4が同じ内部構造とされるが、全てではなく、一部のサーバーラック4が同じ内部構造であってもよい。
横桁21は、その両端がボルト22にて支柱20に固定されるが、支柱20には、ボルト22と螺合する穴(図示せず)が段階的に形成されており、サーバーラック4に載置するサーバーA,Bの高さに合わせて、上下方向に、取り付け位置を調整できるようになっている。
サーバーラック4内に収容されるサーバーA,Bは、吸気と排気を行うためのファン(図示せず)を有し、前面側から吸気し後面側から排気するようにされる。サーバーA,Bは、サーバーラック4の前面側を吸気側、後面側を排気側として、吸気側と排気側が揃うようにそれぞれサーバーラック4内に配置される。
ここでは、サーバーラック4内に、排気温度が所定温度以下の低発熱機器であるサーバーAと、排気温度が所定温度より高い通常発熱機器であるサーバーBが収納される場合を説明する。
サーバーAは、暖気(約25〜32℃の空気)が排気されるサーバーであり、サーバーBは熱気(約32〜40℃の空気)が排気されるサーバーである。ここでは、便宜上2種類のサーバーA,Bを用いる場合を説明するが、決して、サーバーの型番が2種類あるという意味ではなく、サーバーA,Bは、複数種類の型番のサーバーを含むものであってもよい。
第1のサーバーラックLは、例えば、通常発熱機器であるサーバーBを上下に積層して収容したものである。また、第2のサーバーラックSは、例えば、低発熱機器であるサーバーAと通常発熱機器であるサーバーBを上下に積層して収容したものであり、以下に説明するような吸排気構造を有するものである。
以下、第2のサーバーラックSにおける吸排気構造について説明する。なお、第2のサーバーラックSには、ここで説明するような吸排気構造を有さず、例えば、単に収容するサーバーの数が少ないものであったり、あるいは排気量の小さいサーバーを収容したものも含まれる。
図5および図6に示す吸排気構造100では、第2のサーバーラックS内には、下方から上方にかけて、サーバーA1、サーバーB1、サーバーA2、サーバーB2、サーバーA3、サーバーB3、およびサーバーB4が順次配置される。
図5,6の吸排気構造100では、低発熱機器であるサーバーA1〜A3に、サーバーA1〜A3からの排気を、第2のサーバーラックS内で他のサーバーA(またはB)の前面側に誘導して、当該他のサーバーA(またはB)に供給する誘導部材(排気回し構造)25が設けられる。
誘導部材25は、低発熱機器であるサーバーA1〜A3の排気側に突出するように設けられ、サーバーA1〜A3の排気を受ける暖気受箱26と、暖気受箱26からの排気を他のサーバーA(またはB)の前面側に誘導する回しパイプ27とからなる。
図7(a)、(b)に示すように、暖気受箱26は箱状に形成され、その幅(図示右手前から左奥方向の幅)および高さ(図示上下方向の高さ)が、サーバーAの幅、高さと略等しく形成されている。暖気受箱26の前面(図示左手前側の面)は開口とされ開口部41が形成されており、その開口部41の両端には、サーバーAの後面に取り付けることができるように、暖気受箱26の側壁43を前方に延長するように取付板42が形成されている。取付板42は、側壁43と一体に形成してもよいし、別体として側壁43に取り付けるようにしてもよい。暖気受箱26の上面には、樹脂性で可とう性のある材料からなる回しパイプ27の入口端が取り付けられる。
サーバーAは、その前面に吸気口44が形成され、後面に排気口45が形成されており、内蔵されたファンにより、吸気口44から吸気して、排気口45から排気するよう構成されている。排気口45から排気された空気は、暖気受箱26に導入され、その上面に取り付けられた回しパイプ27に導入される。
回しパイプ27の出口端は、図5,6に示すように、上方に位置するサーバーBの上方に、サーバーA,Bの前面とほぼ同じ位置となるように配置される。
具体的には、最下方に配置されたサーバーA1の回しパイプ27は、その出口端がサーバーB1の上方かつサーバーA2の下方に位置するようにされ、サーバーA1の回しパイプ27は、その出口端がサーバーB2の上方かつサーバーA3の下方に位置するようにされる。最も上方に配置された低発熱機器であるサーバーA3の回しパイプ27は、その出口端がサーバーB3の上方かつサーバーB4の下方に位置するようにされる。
第2のサーバーラックS内の空気の流れを図6を用いて説明する。
図6に示すように、サーバーA1は、その前面側から空調空気(冷気)を中心に吸気を行い、後面側から暖気を排気する。サーバーA1で排気された暖気は、暖気受箱26、回しパイプ27を通って第2のサーバーラックSの前面側に回される。回しパイプ27の出口端から排気された暖気は、空調空気との比重の差により大部分が上方に流れ、サーバーA2に供給される。
サーバーA2は、その前面側からサーバーA1により排気された暖気と空調空気とを吸気し、後面側から暖気を排気する。サーバーA2で排気された暖気は、暖気受箱26、回しパイプ27を通ってサーバーA3に供給される。同様に、サーバーA3の排気はサーバーB4に供給される。
サーバーB4は、前面側から空調空気を吸気するが、その一部に、サーバーA3から排気された暖気も一緒に吸気することになる。サーバーB4は、その後面側から熱気を排気する。
つまり、吸排気構造100では、下方のサーバーA(A1,A2)の排気を、回しパイプ27でその上方のサーバーA(A2,A3)の前方に順次誘導し、最も上方のサーバーA3の排気を、サーバーB4の前方に誘導するようにしている。
これにより、サーバーA1→サーバーA2→サーバーA3と暖気が段々暖められて熱気に近づき、この熱気に近づいた暖気を、さらに通常発熱機器であるサーバーB4で暖めて、熱気としてホットエリアHに導入する。なお、サーバーA3の排気温度が高く、既に熱気になっている場合は、サーバーA3に誘導部材25を取り付けずに、サーバーA3の排気をそのままホットエリアHに導入するようにしてもよい。
サーバーB1〜B3については、前面側から空調空気を中心に吸気を行い、後面側から熱気を排気する。ただし、サーバーA1〜A3からの排気が全く吸気されないわけではなく、サーバーA1〜A3からの排気も多少は吸気される。サーバーB4は、その排気温度がサーバーB1〜B3に比べ高めであることが望ましい。
吸排気構造100では、低発熱機器からの排気を、第2のサーバーラックS内で他の発熱機器の前面側に誘導して、当該他の発熱機器に供給する誘導部材25を設けている。よって、排気温度が低い低発熱機器であるサーバーAが第2のサーバーラックS内に収容される場合であっても、第2のサーバーラックSから排気される空気の温度(排気温度)を下げないようにすることが可能となり、効率のよい熱回収を実現できる。また、吸排気構造100では、発熱機器であるサーバーA,Bを上下方向に積層して収容しているため、サーバーA,Bに対して適切に冷気を供給することが可能となり、サーバーA,Bの放熱が不十分となることがない。
図8,9に示す吸排気構造200は、第2のサーバーラックS内に、低発熱機器であるサーバーA1〜A3を配置すると共に、その上方に、高発熱機器であるサーバーB1〜B3を配置したものである。第2のサーバーラックS内には、下方から上方にかけて、サーバーA1、サーバーA2、サーバーA3、サーバーB1、サーバーB2、サーバーB3が順次積層して配置される。
サーバーA1〜A3にはそれぞれ誘導部材25が取り付けられており、サーバーA1〜A3の回しパイプ27の出口端は、サーバーA3の上方かつサーバーB1の下方に位置するようにされる。
サーバーA1〜A3に設けられる暖気受箱26は、その長さ(前後方向の長さ)が、下方に配置されるものほど大きく形成される。つまり、暖気受箱26は、サーバーA3、サーバーA2、サーバーA1の順に、その長さが長くなるように形成される。これは、回しパイプ27同士の干渉を少なくする工夫である。
サーバーA1〜A3で排気された暖気は、回しパイプ27によりそれぞれ第2のサーバーラックSの前面側に回され、サーバーB1に供給される。ここでは、3つのサーバーA1〜A3からの暖気がまとめて供給され、供給される暖気の量が多いので、サーバーB1だけでなく、その上方のサーバーB2やサーバーB3にも暖気が供給されることとなる。
このように、サーバーA1〜A3の回しパイプをまとめて、サーバーA1〜A3からの暖気を、上方のサーバーB1〜B3の前方に誘導してサーバーB1〜B3に供給することで、暖気はサーバーB1〜B3で暖められて熱気となり、ホットエリアHに導入される。よって、第2のサーバーラックSから排気される空気の温度(排気温度)を下げないようにすることができ、効率のよい熱回収を実現できる。
図10,11に示す吸排気構造300は、第2のサーバーラックS内に、低発熱機器であるサーバーAと、高発熱機器であるサーバーBとを交互に積層して配置したものである。第2のサーバーラックS内には、下方から上方にかけて、サーバーA1、サーバーB1、サーバーA2、サーバーB2、サーバーA3、サーバーB3が順次積層して配置される。
サーバーA1〜A3にはそれぞれ誘導部材25が取り付けられており、サーバーA1の回しパイプ27の出口端は、サーバーA1の上方かつサーバーB1の下方に位置するようにされる。同様に、サーバーA2の回しパイプ27の出口端は、サーバーA2の上方かつサーバーB2の下方、サーバーA3の回しパイプ27の出口端は、サーバーA3の上方かつサーバーB3の下方に位置するようにされる。
これにより、サーバーA1からの暖気がサーバーB1に、サーバーA2からの暖気がサーバーB2に、サーバーA3からの暖気がサーバーB3に供給されることとなる。
このように、サーバーA1〜A3からの暖気を、その上方のサーバーB1〜B3の前方に誘導して供給することで、暖気はサーバーB1〜B3で暖められて熱気となり、第2のサーバーラックSから排気される空気の温度(排気温度)を下げないようにすることが可能となる。
さらに、吸排気構造300によれば、サーバーAとサーバーBとを交互に配置しているため、ホットエリアHに熱気を導入(排気)するサーバーB1〜B3を上下方向に一定間隔で配置することができ、第2のサーバーラックSの後面側からの排気温度を全体的に一定にすることが可能となる。
上述の吸排気構造100,200,300では、回しパイプ27の出口端を上方に位置するサーバーAまたはBの下方に位置するように構成していたが、回しパイプ27の出口端を、下方に位置するサーバーAまたはBの下方に位置するように構成してもよい。
図12,13に示す吸排気構造400では、第2のサーバーラックS内には、下方から上方にかけて、サーバーA1、サーバーA2、サーバーA3、サーバーB1、サーバーB2、サーバーB3、およびサーバーB4が順次配置される。第2のサーバーラックS内の下方に配置されたサーバーA1〜A3を積層したエリアを、低発熱機器エリア31と称する。
最も下方に配置されたサーバーA1の下方、すなわち低発熱機器エリア31の下方には、サーバーA,Bを配置しない暖気収容空間32が形成される。
吸排気構造400では、第2のサーバーラックSの後面側に低発熱機器エリア31の直上のサーバーB1の下部側と第2のサーバーラックSの下部の間に、低発熱機器であるサーバーA1〜A3の排気を第2のサーバーラックSの後方へ直接排気させることを妨げるための後面仕切部33が設けられる。これにより、第2のサーバーラックSの後面側では、後面仕切部33の上方のみで排気可能とされる。
後面仕切部33は、その上端が、サーバーA1〜A3のうち最も上方に配置されたサーバーA3の上面(図13に破線aで示す位置)から、サーバーB1〜B4のうち最も下方に設置されたサーバーB1の下面(図13に破線bで示す位置)の間にくるように形成されることが望ましい。
また、第2のサーバーラックSの前面側の下方において、低発熱機器エリア31の下部側と第2のサーバーラックSの下部の間に、暖気収容空間32に導入されたサーバーA1〜A3の排気が第2のサーバーラックSの前面から前方に流出するのを妨げるための前面仕切部34が設けられる。前面仕切部34は、第2のサーバーラックS下方のサーバーA,Bが配置されていない部分の前面側を塞ぐように設けられる。これにより、第2のサーバーラックSの前面側では、前面仕切部34の上方のみで排気可能となるが、サーバーA,Bは全て暖気収容空間32の上方に配置されるので、第2のサーバーラックSの前面側では、上下方向にわたってサーバーA,Bに対応するように吸気可能とされていることとなる。
第2のサーバーラックS内の空気の流れを図13および図14を用いて説明する。
図13および図14に示すように、低発熱機器であるサーバーA1〜A3からの排気は、第2のサーバーラックSの後面側で後面側仕切部33に衝突する。サーバーA1〜A3からの排気は、熱気ではなく暖気であり比重が重いため、下方に流れて暖気収容空間32に導入される。
暖気収容空間32に導入された暖気は、図14に矢印141で示すように、押し出されるように第2のサーバーラックS内の前方に誘導され、さらに、前面仕切部34に衝突して上方に誘導されて、再びサーバーA1〜A3に吸気される。つまり、サーバーA1〜A3は、第2のサーバーラックSの前面側から供給される空調空気と、暖気収容空間32からの暖気(サーバーA1〜A3からの排気)を吸気することになる。
なお、サーバーA1〜A3から排気された空気の一部は、サーバーA1とサーバーA2間の空間や、サーバーA2とサーバーA3間の空間を通ってサーバーA1〜A3の前方に誘導される。
サーバーA1〜A3を複数回通過すると、たとえ低発熱機器といっても、サーバーA1〜A3からの排気は次第に温度が上がって熱気となる。熱気となった排気は比重が軽いため、図14に矢印142で示すように上方に流れ、後面仕切部33の上方から第2のサーバーラックSの後方、すなわちホットエリアHに排出される。
サーバーB1〜B4については、前面側から空調空気を中心に吸気を行い、後面側から熱気を排気する。ただし、サーバーA1〜A3からの排気が全く吸気されないわけではなく、サーバーA1〜A3からの排気も多少は吸気されることとなる。
このように、吸排気構造400では、サーバーA1〜A3の排気を第2のサーバーラックSの後方へ直接排気させることを妨げるための後面仕切部33を設け、低発熱機器であるサーバーA1〜A3からの排気温度の低い空気をそのままホットエリアHに排気するのではなく、再利用し、再びサーバーA1〜A3の冷却に利用しており、排気温度が高くなってからホットエリアHに導入するようにしている。
排気温度の低い空気をそのまま排出しないことにより、排気温度が低い低発熱機器であるサーバーA1〜A3が第2のサーバーラックS内に収容される場合であっても、第2のサーバーラックSから排気される空気の温度(排気温度)を下げないようにすることが可能となり、効率のよい熱回収が実現可能となる。
また、吸排気構造400では、第2のサーバーラックS内の低発熱機器エリア31の下方に、サーバーA,Bを配置しない暖気収容空間32を形成しているため、第2のサーバーラックS内の下方に形成された暖気収容空間32に排気温度の低い空気をためることができ、排気温度の低い空気が第2のサーバーラックS内の下方にたまり過ぎて、後面仕切部33を乗り越えてしまうことを防止できる。
さらに、吸排気構造400では、第2のサーバーラックSの前面側の下方において、低発熱機器エリア31の下部側と第2のサーバーラックSの下部の間に前面仕切部34を設けているため、暖気収容空間32に導入されたサーバーA1〜A3の排気が、第2のサーバーラックSの前面から前方のクールエリアCに流出してしまうことを防止できる。
上記実施の形態では、発熱機器としてサーバーA,Bを挙げたが、別の発熱機器、例えば、スイッチングハブや電源装置などであってもよい。
また、上記実施の形態では、第2のサーバーラックSに複数の低発熱機器(サーバA)を設けた場合を説明したが、1つだけ設けた場合であってもよい。
さらに、上記実施の形態では、ラック列5間にホットエリアHを形成するタイプのデータセンタ1を説明したが、ラック列5間にクールエリアCを形成するタイプのデータセンタであってもよい。
この場合、ラック列5の前面側同士を間隔をおいて向かい合わせてラック群3を形成して、空調室2内にラック列5に囲まれたクールエリアCを区画し、そのクールエリアC内の天井Rに、空調機からの空調空気を供給する供給口を形成すると共に、クールエリアC以外のホットエリアHの天井Rに熱気を回収する回収口8を形成するようにすればよい。
また、1つのラック群3に、発熱機器収容ラックの吸排気構造100,200,300,400を有する発熱機器収容ラックを混在させてもよい。
このように、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加え得ることは勿論である。
1 データセンタ
2 空調室
3 ラック群
4 サーバーラック(発熱機器収容ラック)
5 ラック列
6 パネル
7 パーティション
8 回収口
9 熱回収ダクト
20 支柱
21 横桁
22 ボルト
25 誘導部材
26 暖気受箱
27 回しパイプ
31 低発熱機器エリア
32 暖気収容空間
33 後面仕切部
34 前面仕切部
A サーバー(低発熱機器)
B サーバー(高発熱機器)
L 第1のサーバーラック(第1の発熱機器収容ラック)
S 第2のサーバーラック(第2の発熱機器収容ラック)

Claims (14)

  1. 吸気と排気を行うためのファンを有する複数の発熱機器を、前面側を吸気側、後面側を排気側として上下方向に積層して発熱機器収容ラックに収容し、該発熱機器収容ラックを複数台左右方向に並べてラック列を形成すると共に、該ラック列の後面側同士を間隔をおいて向かい合わせてラック群を形成して空調室内の床面上に配置し、前記空調室内に前記ラック列に囲まれたホットエリアを区画し、そのホットエリア側の天井裏に、複数の回収口を有し前記ホットエリア内の熱気を前記回収口を介して回収するための熱回収ダクトを設けると共に、前記空調室内の空調空気をラック列の前面から後面に通して前記ホットエリアに導入するようにしたデータセンタにおいて、
    前記ラック群には、熱気の排気量が異なる前記発熱機器収容ラックが混在しており、
    前記ラック群を構成する前記発熱機器収容ラックを、前記熱回収ダクトの下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるように配置するようにしたことを特徴とするデータセンタ。
  2. 吸気と排気を行うためのファンを有する複数の発熱機器を、前面側を吸気側、後面側を排気側として上下方向に積層して発熱機器収容ラックに収容し、該発熱機器収容ラックを複数台左右方向に並べてラック列を形成すると共に、該ラック列の前面側同士を間隔をおいて向かい合わせてラック群を形成して空調室内の床面上に配置し、前記空調室内に前記ラック列に囲まれたクールエリアを区画し、そのクールエリア以外のエリアであるホットエリア側の天井裏に、複数の回収口を有し前記ホットエリア内の熱気を前記回収口を介して回収するための熱回収ダクトを設けると共に、前記空調室内の前記空調空気をラック列の前面から後面に通して前記ホットエリアに導入するようにしたデータセンタにおいて、 前記ラック群には、熱気の排気量が異なる前記発熱機器収容ラックが混在しており、
    前記ラック群を構成する前記発熱機器収容ラックを、前記熱回収ダクトの下流側から上流側にかけて排気量が順次大きくなるように配置するようにしたことを特徴とするデータセンタ。
  3. 前記ラック群は、該ラック群を構成する前記両ラック列の左右方向の一方の端部に、前記両ラック列の下縁から前記空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、他方の端部を前記空調室の壁で塞ぎ、かつ、前記両ラック列の前縁上部に天井に延びるパーティションを設けてなる請求項1または2記載のデータセンタ。
  4. 前記発熱機器収容ラックは、第1の発熱機器収容ラックと、該第1の発熱機器収容ラックよりも熱気の排気量が小さい第2の発熱機器収容ラックとからなり、
    前記熱回収ダクトの上流側に、前記第1の発熱機器収容ラックを集約して配置するようにした請求項1〜3いずれかに記載のデータセンタ。
  5. 前記ラック群を構成する前記発熱機器収容ラックのうち最も熱気の排気量が大きいものの排気量を1としたときに、熱気の排気量が0.7以下であるものを前記第2の発熱機器収容ラックとし、熱気の排気量が0.7を超えるものを前記第1の発熱機器収容ラックとする請求項4記載のデータセンタ。
  6. 前記ラック群を構成する前記発熱機器収容ラックは、前記第1の発熱機器収容ラックより前記第2の発熱機器収容ラックの割合が多い請求項4または5記載のデータセンタ。
  7. 前記第2の発熱機器収容ラックは、前面の上下方向にわたって吸気可能であり、かつ、後面の上下方向にわたって排気可能であり、
    前記第2の発熱機器収容ラックに収容される前記複数の発熱機器のうち少なくとも1つが、排気温度が所定温度以下の低発熱機器であり、
    前記第2の発熱機器収容ラックは、前記低発熱機器に、該低発熱機器からの排気を、前記第2の発熱機器収容ラック内で他の発熱機器の前面側に誘導して、当該他の発熱機器に供給する誘導部材を設けた吸排気構造を有する請求項4〜6いずれかに記載のデータセンタ。
  8. 前記誘導部材は、前記低発熱機器の排気側に突出するように設けられ、前記低発熱機器の排気を受ける暖気受箱と、該暖気受箱からの排気を前記他の発熱機器の前面側に誘導する回しパイプとからなる請求項7記載のデータセンタ。
  9. 前記第2の発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器を複数積層して配置すると共に、その上方に、後面側から排気される排気温度が所定温度より高い通常発熱機器を配置し、 下方の前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプでその上方の前記低発熱機器の前方に順次誘導し、最も上方の前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプで前記通常発熱機器の前方に誘導するようにした請求項8記載のデータセンタ。
  10. 前記第2の発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器を複数積層して配置すると共に、その上方に、後面側から排気される排気温度が所定温度より高い通常発熱機器を配置し、 前記各低発熱機器の回しパイプをまとめて、前記各低発熱機器の排気を、上方の前記通常発熱機器の前方に誘導するようにした請求項8記載のデータセンタ。
  11. 前記第2の発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器と、後面側から排気される排気温度が所定温度より高い通常発熱機器とを交互に積層して配置し、
    前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプでその上方の前記通常発熱機器の前方に誘導するようにした請求項8記載のデータセンタ。
  12. 前記第2の発熱機器収容ラックに収容する前記複数の発熱機器が、排気温度が所定温度以下の低発熱機器と、排気温度が所定温度より高い通常発熱機器とからなり、
    前記第2の発熱機器収容ラック内の下方に、前記低発熱機器を積層してなる低発熱機器エリアを形成すると共に、前記低発熱機器の上方に前記通常発熱機器を積層し、
    前記第2の発熱機器収容ラックは、その前面側が上下方向にわたって前記両発熱機器に対応するように吸気可能とされると共に、その後面側に前記低発熱機器エリアの直上の前記通常発熱機器の下部側と前記第2の発熱機器収容ラックの下部の間に、前記低発熱機器の排気を前記第2の発熱機器収容ラックの後方へ直接排気させることを妨げるための後面仕切部を設けて、後面側が前記後面仕切部の上方のみで排気可能とされた吸排気構造を有する請求項4〜6いずれかに記載のデータセンタ。
  13. 前記第2の発熱機器収容ラック内の前記低発熱機器エリアの下方に、前記両発熱機器を配置しない暖気収容空間を形成し、前記低発熱機器からの温度が低い排気を前記暖気収容空間に導入するようにした請求項12記載のデータセンタ。
  14. 前記第2の発熱機器収容ラックの前面側の下方において、前記低発熱機器エリアの下部側と前記発熱機器収容ラックの下部の間に、前記暖気収容空間に導入された前記低発熱機器の排気が前記第2の発熱機器収容ラックの前面から前方に流出するのを妨げるための前面仕切部を設けた請求項13記載のデータセンタ。
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