JP2011059289A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって感光体ドラム各々の駆動状態の異常を検出することのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】予め設定された検出期間の経過ごとに中間転写ベルト5上の非画像形成領域R21に感光体ドラム各々に対応する複数のパッチ画像P1〜P4を形成し,前記中間転写ベルト5上の前記パッチ画像P1〜P4各々の有無を検出する。そして,その検出結果に応じて前記感光体ドラム各々の駆動状態が異常であるか否かを検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は,所定のドラム駆動モータによって回転駆動される複数の感光体ドラムに形成されたトナー像を移動中の中間転写体に順に重ね合わせて転写し,該中間転写体に転写されたトナー像を用紙に転写することにより該用紙に画像を形成する画像形成装置に関し,特に,前記感光体ドラムの駆動異常を検出するための技術に関するものである。
一般に,カラー対応のタンデム式の画像形成装置には,ブラック,マゼンタ,シアン,イエローの各色に対応し,ステッピングモータなどのドラム駆動モータによって回転駆動される複数の感光体ドラムが設けられる。そして,当該画像形成装置では,前記感光体ドラム各々に形成されたトナー像を走行中の中間転写ベルトに順に重ね合わせて転写することによりカラー画像が形成され,そのカラー画像を記録紙に転写することにより記録紙上にカラー画像が形成される。
このような画像形成装置において,感光体ドラムや中間転写ベルトの駆動が正常に行われない場合には,正常な印刷動作(画像形成動作)が行われないため,印刷動作を停止させることが望ましい。例えば,感光体ドラムを回転駆動させるステッピングモータの負荷が大きくなることにより,該ステッピングモータのパルス同期が外れて正常に回転しない或いは停止する脱調という異常が生じることがある。なお,ステッピングモータの負荷は,例えば感光体ドラムのクリーニングのために高くなるおそれがある。
ここで,感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体の異常を検出するための技術として,特許文献1には,像担持体に光を照射したときの反射光に基づいて,該像担持体を駆動させる駆動手段の駆動状態を判定する構成が開示されている。特に,中間転写ベルトの駆動状態を判定する場合には,既存の光学式の濃度センサを用いることができるため,新たなセンサを設ける必要はない。
特開2006−30293号公報
しかしながら,前記特許文献1の構成において感光体ドラム各々の駆動状態の異常を検出するためには,該感光体ドラム各々に対応する光学式センサを新たに設ける必要があり,構成が煩雑化しコスト高になるという問題がある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,簡易な構成によって感光体ドラム各々の駆動状態の異常を検出することのできる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,複数色に対応して設けられた複数の感光体ドラムと,前記感光体ドラムを回転駆動させるドラム駆動モータと,前記感光体ドラム各々に接触しながら移動することにより該感光体ドラム上のトナー像が順に重ね合わせて転写される中間転写体と,前記中間転写体に転写されたトナー像を用紙に転写する二次転写手段とを備えてなる画像形成装置に適用されるものであって,予め設定された検出期間の経過ごとに前記中間転写体上の非画像形成領域に前記感光体ドラム各々に対応する複数のパッチ画像を形成するパッチ画像形成手段と,前記中間転写体上の前記パッチ画像各々の有無を検出するパッチ画像検出手段と,前記パッチ画像検出手段による検出結果に応じて前記感光体ドラム各々の駆動状態が異常であるか否かを検出する異常検出手段とを備えてなることを特徴として構成される。具体的に,前記ドラム駆動モータはステッピングモータであることが考えられる。
本発明によれば,前記中間転写体上に形成された前記パッチ画像各々の有無を一つのセンサで検出すればよいため,前記感光体ドラム各々に対応して複数の光学式センサなどを設ける必要がなく,簡単且つ安価な構成で前記感光体ドラム各々の駆動状態の異常を検出することができる。
ここで,前記非画像形成領域は,複数枚の連続印刷処理の実行中に前記中間転写体上に該中間転写体の移動方向に並べて形成されるトナー像の間の領域であることが考えられる。これにより,前記中間転写体の最大用紙幅よりも外側の非画像形成領域にパッチ画像を形成する場合などに比べて,前記感光体ドラムや前記中間転写体の幅方向の寸法を小さくすることができる。
特に,一般に画像形成装置は,前記中間転写体に光を照射したときの該中間転写体からの反射光により該光の照射位置に形成されたトナー像の濃度を検出する濃度センサを備えている。そこで,前記パッチ画像検出手段が,前記濃度センサによる検出結果に基づいて前記中間転写体上の前記パッチ画像各々の有無を検出するものであること,即ち前記濃度センサを前記パッチ画像各々の有無を検出するためのセンサとして兼用することが考えられる。これにより,前記パッチ画像各々の有無を検出するためのセンサを新たに設けることなく前記感光体ドラム各々の駆動状態の異常を検出することができる。
また,複数枚の連続印刷処理の実行中に前記異常検出手段によって前記感光体ドラムの駆動状態の異常が検出された場合に,該連続印刷処理を停止させる印刷停止手段と,前記印刷停止手段による前記連続印刷処理の停止後,前記感光体ドラム及び前記中間転写体を駆動させると共に前記パッチ画像形成手段により前記中間転写体に前記パッチ画像を形成させたとき,前記パッチ画像検出手段により前記パッチ画像が検出されたことを条件に,前記連続印刷処理を再開させる印刷動作再開手段とを備えてなることが望ましい。
これにより,前記感光体ドラムの駆動状態に異常が生じており,正常な画像形成をなし得ない状況での無駄な印刷処理の継続を阻止することができ,また,前記感光体ドラムの駆動状態の異常が前記所定のドラム駆動モータの脱調である場合のように,一度停止させるだけでその異常を復旧させることができる場合には,続けて前記連続印刷処理を正常に実行させることができる。
さらに,前記異常検出手段による前記感光体ドラム各々の駆動状態の異常の検出頻度が高くなるほど前記検出期間を短く設定する検出期間設定手段を備えてなることが望ましい。これにより,前記感光体ドラムの駆動状態に異常が生じる可能性が高くなっている場合には,該感光体ドラムの駆動状態の異常の有無を頻繁に監視することができ,異常発生に対して迅速に対応することができる。
ところで,前記異常検出手段が,前記パッチ画像検出手段により少なくとも一つの前記パッチ画像が検出された場合に,前記パッチ画像検出手段によって検出されない前記パッチ画像に対応する前記感光体ドラムの駆動状態が異常であると判断するものであることが考えられる。他のパッチ画像が検出されている状態では,検出されないパッチ画像に対応する感光体ドラムのみに異常が生じていると考えることができるためである。
また,前記異常検出手段による前記感光体ドラムの駆動状態の異常の検出頻度が予め設定された所定頻度以上に達した場合に警告を表示することも考えられる。これにより,前記感光体ドラムの駆動状態の異常が頻繁に発生していることをユーザ等に認識させることができる。
本発明によれば,,前記中間転写体上に形成された前記パッチ画像各々の有無を一つのセンサで検出すればよいため,前記感光体ドラム各々に対応して複数の光学式センサなどを設ける必要がなく,簡単且つ安価な構成で前記感光体ドラム各々の駆動状態の異常を検出することができる。
特に,前記中間転写体に光を照射したときの該中間転写体からの反射光により該光の照射位置に形成されたトナー像の濃度を検出する濃度センサを備える場合には,前記パッチ画像検出手段が,前記濃度センサによる検出結果に基づいて前記中間転写体上の前記パッチ画像各々の有無を検出するものであれば,新たなセンサなどを配置することなく前記感光体ドラム各々の駆動状態の異常を検出することが可能である。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要部の構成を表す図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の中間転写体における非画像形成領域の一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置で実行される駆動異常検出処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
なお,本発明の実施形態に係る画像形成装置Xは,カラー対応の複写機やプリンタ装置,ファクシミリ装置,これらの複合機などの電子写真方式の画像形成装置である。
図1に示すように,前記画像形成装置Xは,いわゆるタンデム方式の画像形成装置であり,複数の画像形成部1〜4,中間転写ベルト5(中間転写体の一例),濃度センサ6(濃度検出手段の一例,以下「IDセンサ6」という),ベルト支持ローラ7,制御部8,及び二次転写ローラ9(二次転写手段の一例)などを備えている。
前記画像形成部1〜4は,ブラック(Bk),イエロー(Y),シアン(C),マゼンタ(M)の各色に対応したトナー像を移動中の中間転写ベルト5に順に重ね合わせて転写することにより該中間転写ベルト5にカラー画像を形成する電子写真方式の画像形成部である。図1に示す例では,前記中間転写ベルト5の移動方向下流側から順に,ブラック用の画像形成部1,イエロー用の画像形成部2,シアン用の画像形成部3及びマゼンタ用の画像形成部4が一列に配列されている。
前記画像形成部1〜4は,各色に対応して設けられ,対応する色のトナー像を担持する感光体ドラム11〜14と,その感光体ドラム11〜14の表面を帯電させる帯電装置21〜24と,帯電された感光体ドラム11〜14の表面を露光して静電潜像を書き込む露光装置31〜34と,感光体ドラム11〜14上の静電潜像をトナーにより現像する現像装置41〜44と,回転する感光体ドラム11〜14上のトナー像を移動する中間転写ベルト5に転写する一次転写装置51〜54とを備えている。また,図1には示されていないが,前記画像形成部1〜4は,前記感光体ドラム11〜14上の残存トナー像を除去するクリーニング装置等も備えている。
前記感光体ドラム11〜14は,各々に連結された四つのステッピングモータ(不図示,ドラム駆動モータの一例)によって回転駆動される。前記ステッピングモータは,入力されるパルス信号に同期して所定量ずつ回転するパルス同期式のモータであるが,前記感光体ドラム11〜14を回転駆動させるための負荷が大きくなること等により,パルス同期が外れて正常に回転しない或いは停止する脱調という異常が生じることがある。前記ステッピングモータに脱調が生じた場合には,該ステッピングモータを一度停止させて再度初期動作である励磁合わせから駆動させることによりその脱調を解消し得る。
なお,前記ステッピングモータは,前記感光体ドラム11〜14の二つごとに一つ設けられていてもよい。さらに,前記感光体ドラム11と前記感光体ドラム12〜14との二組に対応して一つずつ設けられていてもよい。なお,パルス同期式のステッピングモータに代えてDCモータやサーボモータ等を用いてもよい。
前記中間転写ベルト5は,例えばゴムやウレタン等の素材からなる無端ベルトであり,複数のベルト支持ローラ7によって支持されている。そして,前記中間転写ベルト5は,前記支持ローラ7のうち所定のモータに連結された支持ローラ7が該モータによって回転駆動されることにより,その表面が各感光体ドラム11〜14の表面に接触しながら走行(移動)する。これにより,前記感光体ドラム11〜14と前記一次転写装置51〜54との間を通過する際に,該感光体ドラム11〜14から前記中間転写ベルト5にトナー像が順に重ね合わせて転写される。なお,前記中間転写ベルト5に代えて中間転写ローラを中間転写体として用いてもよい。
また,前記二次転写ローラ9は,前記中間転写ベルト5に転写されたトナー像を記録紙に転写するものである。そして,前記画像形成装置Xでは,前記二次転写ローラ9によって記録紙に転写されたトナー像は不図示の定着装置によって溶融定着される。
このように,前記画像形成装置Xは,複数の前記画像形成部1〜4によって各色のトナー像を前記中間転写ベルト5上に順に重ねて転写することにより,カラーのトナー像を前記中間転写ベルト5の表面に形成させ,さらに,そのカラーのトナー像を前記二次転写装置によって前記中間転写ベルト5から記録紙へ転写することにより,記録紙上にカラー画像を形成させる。
前記IDセンサ6は,前記中間転写ベルト5上の予め定められた所定位置Q(以下,パッチ通過部Qという)に設けられ,前記中間転写ベルト5に光を照射したときの該中間転写ベルト5からの反射光により該光の照射位置であるパッチ通過部Qに形成されたトナー像の濃度を検出する濃度センサである。具体的に,前記IDセンサ6は,前記中間転写ベルト5上に光を照射する光照射素子と,該中間転写ベルト5で反射した反射光のP偏光の成分の強度を検出するP波受光素子及びS偏光の成分の強度を検出するS波受光素子とを有する反射型の光学式センサである。前記P波受光素子及び前記S波受光素子各々によって検出される反射光の強度の差が,前記中間転写ベルト5に転写されたトナー像の濃度の指標値となる。
そして,後述するように,前記画像形成装置Xでは,前記IDセンサ6が,前記中間転写ベルト5に転写されたパッチ画像の有無を検出するために用いられる。なお,前記IDセンサ6は,前記画像形成装置Xにおいてレジスト補正やキャリブレーション(濃度補正)などに用いられるが,これらについては従来周知であるため,ここでは説明を省略する。
ここに,図2には,前記中間転写ベルト5に対する前記IDセンサ6の配置例が示されている。
図2(a)に示すように,本実施の形態に係る前記画像形成装置Xでは,前記IDセンサ6は,前記中間転写ベルト5に形成される画像の最大幅(最大通紙領域)の内側に設けられている。この場合,レジスト補正やキャリブレーションなどでは,前記IDセンサ6により検出可能な位置にパッチ画像が形成される。
そのため,図2(b)に示すように,前記IDセンサ6が前記中間転写ベルト5の最大通紙領域の外側に配置され,レジスト補正やキャリブレーションなどに用いるパッチ画像が最大通紙領域の外側に形成される構成に比べて,前記中間転写ベルト5や前記感光体ドラム11〜14の幅方向の寸法を小さくすることができる。もちろん,図2(b)に係る構成も本発明の範囲から除外されるものではない。
前記制御部8は,MPU及びその周辺装置等(RAM,ROM)からなる回路であり,MPUが所定の制御プログラムを実行することにより,当該画像形成装置Xが備える各種の構成部品を制御するものである。
具体的に,前記制御部8は,前記IDセンサ6による検出結果に応じて前記感光体ドラム11〜14各々の駆動状態が異常であるか否かを検出する後述の異常検出処理(図3のフローチャート参照)を実行する。ここに,係る異常検出処理を実行するときの前記制御部8が異常検出手段に相当する。
以下,図3のフローチャートに従って,前記制御部8によって実行される異常検出処理について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。当該異常検出処理は,前記画像形成装置Xにおいて複数枚の連続印刷処理が実行されるときに,前記制御部8によって実行される。
(ステップS1)
まず,ステップS1では,前記制御部8は,後述のステップS2以降の処理を実行するための条件として,予め設定された検出期間の経過を待ち受けている(S1のNo側)。例えば,前記検出期間の経過は,予め設定された所定時間が経過したことや,前記画像形成装置Xにおける累積印刷枚数が予め設定された所定枚数増加したこと等によって判断する。また,前記感光体ドラム11〜14の駆動状態の異常をできるだけ早期に検出するためには,複数枚の連続印刷処理における一枚ごとの印刷処理の終了を前記検出期間の経過として設定しておくことが望ましい。
そして,当該ステップS1において,前記制御部8によって前記検出期間が経過したと判断されると(S1のYes側),処理はステップS2に移行する。
(ステップS2)
続いて,ステップS2では,前記制御部8は,前記画像形成部1〜4を制御することにより,前記中間転写ベルト5上に前記感光体ドラム11〜14各々に対応する各色(ブラック,イエロー,シアン,マゼンタ)のパッチ画像P1〜P4を並べて形成させる。前記パッチ画像P1〜P4は,例えば所定サイズの矩形状の塗りつぶし画像である。
具体的に,前記画像形成装置Xでは,図2(a)に示したように,前記IDセンサ6が前記中間転写ベルト5上における最大通紙幅の内側に配置されている。そして,前記パッチ画像P1〜P4は,複数枚の連続印刷処理の実行中に前記中間転写ベルト5上に該中間転写ベルト5の走行方向に並べて形成されるトナー像(画像形成領域R11,R12)の間の非画像形成領域R21に形成される。これにより,前記IDセンサ6によって前記パッチ画像P1〜P4を検出することが可能となる。
なお,図2(b)に示したように,前記IDセンサ6が前記中間転写ベルト5上における最大通紙幅の外側に配置される構成を採用する場合には,前記パッチ画像P1〜P4についても,前記中間転写ベルト5上における最大通紙幅の外側に形成された非画像形成領域R21,R22に形成すればよい。
このように,予め設定された所定期間ごとに前記パッチ画像P1〜P4を形成するための処理(S1〜S2)を実行するときの前記制御部8がパッチ画像形成手段に相当する。
(ステップS3〜S4)
そして,ステップS3では,前記制御部8は,前記中間転写ベルト5に並べて形成されたパッチ画像P1〜P4各々が前記パッチ通過部Qを通過するときの前記IDセンサ6の検出結果を該パッチ画像P1〜P4ごとに取得する。なお,前記画像形成装置Xでは,前記感光体ドラム11〜14の回転速度や前記中間転写ベルト5の走行速度などが既知であるため,該感光体ドラム11〜14に形成されたパッチ画像P1〜P4が前記中間転写ベルト5に順に転写されて前記パッチ通過部Qを通過するタイミングを特定することが可能である。
次に,ステップS4において,前記制御部8は,前記IDセンサ6による検出結果に基づいて前記中間転写ベルト5上の前記パッチ画像P1〜P4の有無を検出する。ここに,係る検出処理を実行するときの前記制御部8がパッチ画像検出手段に相当する。
(ステップS5)
続いて,ステップS5では,前記制御部8は,前記パッチ画像P1〜P4の少なくとも一つが検出されたか否かを判断して処理を分岐する。具体的に,前記パッチ画像P1〜P4の少なくとも一つが検出されたときは(S5のYes側),処理はステップS6に移行し,検出されなかったときは(S5のNo側),処理はステップS51に移行する。
(ステップS51〜S52)
ステップS51では,前記制御部8は,前記パッチ画像P1〜P4の全てが検出されていないため,当該画像形成装置Xにおいて何らかの異常が生じていると判断し,前記画像形成部1〜4による連続印刷処理を停止させる。
このように前記パッチ画像P1〜P4の全てが検出されていない場合には,前記感光体ドラム11〜14各々に対応するステッピングモータの全てに脱調などの異常が生じている可能性は低く,例えば前記IDセンサ6や前記中間転写ベルト5など,他の部分で異常が生じている可能性が高い。そのため,続くステップS52では,前記制御部8は,印刷処理において異常が生じた旨の警告を所定の操作表示部など(不図示)に表示させる。
なお,前記IDセンサ6や前記中間転写ベルト5などの異常を検出する手段を有する構成では,その異常を特定してその内容を表示することが考えられる。
例えば,前記IDセンサ6によって,前記中間転写ベルト5における前記非画像形成領域R21の反射光量を検出し,その反射光量が予め設定された所定範囲であるか否かによって,該IDセンサ6の異常の有無を判断することが考えられる。前記所定範囲は,例えば当該画像形成装置Xにおいて初期状態で前記IDセンサ6によって検出された検出値に基づいて設定され,所定の記憶メモリに記憶されたものである。また,前記中間転写ベルト5の汚れなどによって前記IDセンサ6による正常な検出強度は変化するため,前記所定範囲は,当該画像形成装置Xにおける累積印刷枚数などに応じて(例えば数千枚印字ごと),再度測定して更新することが望ましい。
また,全ての前記パッチ画像P1〜P4が検出されず,前記IDセンサ6による検出結果が正常である場合には,前記中間転写ベルト5の駆動状態に異常(滑りなど)が生じていると判断することも考えられる。
(ステップS6〜S7)
一方,前記パッチ画像P1〜P4の少なくとも一つが検出された場合(S5のYes側),続くステップS6で,前記制御部8は,前記パッチ画像P1〜P4のうち前記IDセンサ6によって検出されなかったものがあるか否かを判断する。
ここで,前記パッチ画像P1〜P4のうち前記IDセンサ6によって検出されなかったものがあると判断した場合には(S6のYes側),処理はステップS7に移行する。一方,前記IDセンサ6によって検出されなかったパッチ画像がないと判断した場合には(S6のNo側),前記感光体ドラム11〜14のいずれにも異常が生じていないため,処理は前記ステップS1に戻される。
(ステップS7〜S8)
ステップS7では,前記制御部8は,前記画像形成部1〜4による連続印刷処理を停止させる。これにより,前記感光体ドラム11〜14を回転駆動させる前記ステッピングモータも停止される。このように,複数枚の連続印刷処理の実行中に前記感光体ドラム11〜14の駆動状態の異常が検出された場合に,該連続印刷処理を停止させる処理を実行するときの前記制御部8が印刷停止手段に相当する。
そして,この場合には,前記パッチ画像P1〜P4の少なくとも一つが検出されているため,前記IDセンサ6の異常や前記中間転写ベルト5の異常などである可能性が低く,検出されなかったパッチ画像に対応する感光体ドラムに対応するステッピングモータの全てに脱調などの異常が生じている可能性が高い。
そこで,続くステップS8において,前記制御部8は,検出されなかった残りのパッチ画像に対応する感光体ドラムの駆動状態に異常が生じていると判断し,その旨の警告表示を所定の操作表示部など(不図示)に表示させる。このように,前記制御部8は,前記ステップS4において少なくとも一つのパッチ画像が検出された場合に,検出されないパッチ画像に対応する感光体ドラムの駆動状態が異常であると判断する。
なお,前記制御部8は,前記ステップS5において少なくとも一つのパッチ画像が検出されたと判断した場合に,検出されなかった残りのパッチ画像に対応する感光体ドラムの駆動状態に異常が生じていると判断する場合を例に挙げて説明したが,前記IDセンサ6や前記中間転写ベルト5に異常が生じていないと判断されていることを条件に前記感光体ドラム11〜14の駆動状態に異常が生じていると判断することも他の実施例として考えられる。
次に,前記ステップS7で前記連続印刷処理が停止された後,ステップS9において,前記制御部8は,前記感光体ドラム11〜14及び前記中間転写ベルト5を駆動させると共に,前記ステップS2と同様に前記中間転写ベルト5に前記パッチ画像P1〜P4を形成させる。従って,前記ステッピングモータの駆動が再開されることとなる。
続いて,前記制御部8は,ステップS10〜S11において,前記ステップS3〜S4と同様に,前記中間転写ベルト5上における前記パッチ画像P1〜P4の有無を検出する。
そして,ステップS12では,前記制御部8によって,前記パッチ画像P1〜P4の全てが検出されたか否かが判断される。ここで,前記パッチ画像P1〜P4のいずれか一つでも検出されなかったと判断された場合には(S12のNo側),前記連続印刷処理が再開されることなく,当該異常検出処理は終了される。
一方,前記パッチ画像P1〜P4の全てが検出されたと判断された場合(S12のYes側),処理はステップS13に移行する。ステップS13では,前記制御部8は,前記ステップS7で停止させた前記連続印刷処理を再開する。このように前記パッチ画像P1〜P4が検出されたことを条件に,前記連続印刷処理を再開させるときの前記制御部8が印刷動作再開手段に相当する。
これにより,前記感光体ドラム11〜14に生じていた異常が,前記ステッピングモータの脱調のように,該ステッピングモータを一度停止させ,再始動させることで復旧するような異常である場合には,続けて前記連続印刷処理を実行させることができる。なお,ここでは,前記ステップS7〜S12までの処理が一度だけ実行される場合を例に挙げて説明したが,複数回実行することも他の実施例として考えられる。
以上,説明したように,本発明の実施の形態に係る前記画像形成装置Xでは,前記感光体ドラム11〜14によって前記中間転写ベルト5上に形成されるパッチ画像P1〜P4の有無を一つの前記IDセンサ6によって検出し,該感光体ドラム11〜14の駆動状態の異常の有無を検出することができるため,前記感光体ドラム11〜14各々に対応する光学式センサなどを新たに設ける必要がなく,簡単且つ安価な構成とすることができる。
なお,本実施の形態では,前記パッチ画像P1〜P4を一度に並べて形成する場合を例に挙げて説明したが(図2参照),これに限らず,例えば前記パッチ画像P1〜P4を一つずつ異なる前記非画像形成領域R21に形成することも考えられる。この場合には,4つの前記非画像形成領域R21で前記パッチ画像P1〜P4の有無を検出することとなる。
また,前記画像形成装置Xの電源投入時など,レジスト補正やキャリブレーション(濃度補正)が実行されるタイミングで前記異常検出処理を実行する場合には,前記ステップS2で形成されるパッチ画像P1〜P4についての前記IDセンサ6による検出結果(S3)を,レジスト補正やキャリブレーション(濃度補正)でも用いればよい。
ところで,前記異常検出処理において,前記制御部8が,前記感光体ドラム11〜14の駆動状態の異常の検出頻度を測定し,その検出頻度が高くなるほど前記検出期間を短く設定することも他の実施例として考えられる。ここに,係る処理を実行するときの前記制御部8が検出期間設定手段に相当する。これにより,例えば前記感光体ドラム11〜14のステッピングモータの脱調が発生しやすい状況に陥っている場合に,その脱調発生に迅速に対処することが可能となる。
また,前記実施の形態では,前記感光体ドラム11〜14の駆動状態の異常が検出される度に警告表示(S8)を行う場合を例に挙げて説明した,これに限らず,例えば,前記制御部8が,前記感光体ドラム11〜14の駆動状態の異常の検出頻度が予め設定された所定頻度に達した場合に警告を表示することも考えられる。ここに,係る処理を実行するときの前記制御部8が異常警告表示手段に相当する。これにより,偶然の異常について不要な警告表示がなされることを防止し,前記感光体ドラム11〜14の駆動状態の異常が深刻な場合のみ警告表示を行うことができる。
X:画像形成装置
1〜4:画像形成部
5:中間転写ベルト(中間転写体の一例)
6:IDセンサ(濃度検出手段の一例)
7:ベルト支持ローラ
8:制御部
11〜14:感光体ドラム
21〜24:帯電装置
31〜34:露光装置
41〜44:現像装置
51〜54:一次転写装置
P1〜P4:パッチ画像
S1,S2,…:処理手順(ステップ)番号

Claims (8)

  1. 複数色に対応して設けられた複数の感光体ドラムと,前記感光体ドラムを回転駆動させるドラム駆動モータと,前記感光体ドラム各々に接触しながら移動することにより該感光体ドラム上のトナー像が順に重ね合わせて転写される中間転写体と,前記中間転写体に転写されたトナー像を用紙に転写する二次転写手段とを備えてなる画像形成装置であって,
    予め設定された検出期間の経過ごとに前記中間転写体上の非画像形成領域に前記感光体ドラム各々に対応する複数のパッチ画像を形成するパッチ画像形成手段と,前記中間転写体上の前記パッチ画像各々の有無を検出するパッチ画像検出手段と,前記パッチ画像検出手段による検出結果に応じて前記感光体ドラム各々の駆動状態が異常であるか否かを検出する異常検出手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記非画像形成領域が,複数枚の連続印刷処理の実行中に前記中間転写体上に該中間転写体の移動方向に並べて形成されるトナー像の間の領域である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写体に光を照射したときの該中間転写体からの反射光により該光の照射位置に形成されたトナー像の濃度を検出する濃度センサを更に備えてなり,
    前記パッチ画像検出手段が,前記濃度センサによる検出結果に基づいて前記中間転写体上の前記パッチ画像各々の有無を検出するものである請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ドラム駆動モータがステッピングモータである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 複数枚の連続印刷処理の実行中に前記異常検出手段によって前記感光体ドラムの駆動状態の異常が検出された場合に,該連続印刷処理を停止させる印刷停止手段と,
    前記印刷停止手段による前記連続印刷処理の停止後,前記感光体ドラム及び前記中間転写体を駆動させると共に前記パッチ画像形成手段により前記中間転写体に前記パッチ画像を形成させたとき,前記パッチ画像検出手段により前記パッチ画像が検出されたことを条件に,前記連続印刷処理を再開させる印刷動作再開手段と,
    を更に備えてなる請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記異常検出手段による前記感光体ドラム各々の駆動状態の異常の検出頻度が高くなるほど前記検出期間を短く設定する検出期間設定手段を更に備えてなる請求項4又は5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記異常検出手段が,前記パッチ画像検出手段により少なくとも一つの前記パッチ画像が検出された場合に,前記パッチ画像検出手段によって検出されない前記パッチ画像に対応する前記感光体ドラムの駆動状態が異常であると判断するものである請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記異常検出手段による前記感光体ドラムの駆動状態の異常の検出頻度が予め設定された所定頻度以上に達した場合に警告を表示する異常警告表示手段を更に備えてなる請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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