JP2011059223A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 中間転写ベルト101の回転上流側にクリーニングローラ141を,回転下流側にクリーニングローラ142を配置する。クリーニングローラ141には,マイナスのバイアスを印加し,クリーニングローラ142には,プラスのバイアスを印加する。クリーニングローラ141,142の外層にあるポリウレタンフォームは,セル数にて30〜60個/25.4mmの範囲内のものであり,セル径にて150〜500μmの範囲内のものであり,セル壁面の開口率にて10〜50%の範囲内のものである。
【選択図】図2
Description
本形態の画像形成装置100は,図1にその概略構成を示すように,中間転写ベルト101を有する,いわゆるタンデム方式のカラーコピー機である。中間転写ベルト101は,無端状ベルト形状の像担持体である。また,中間転写ベルト101は,図1中の両端部がローラ102,103によって支持され,図中矢印Aの向きに回転するようになっている。中間転写ベルト101の図中下部に沿って,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kが配置されている。
本形態のクリーニング装置140について説明する前に,本形態の画像形成装置100で用いられるトナーについて説明する。画像形成装置100に用いられるトナーは,負帯電性のものである。つまり,マイナスに帯電したトナーが正規帯電トナーであり,プラスに帯電したトナーが逆帯電トナーである。
本発明に係るポリウレタンフォームの物性について説明する。最初に,ポリウレタンフォームの物性が,それをクリーニング部材に用いた場合のクリーニング性にどう影響を与えるかについて説明する。
1)セル径を,目詰まりが生じない程度の大きさとしつつ,接触回数が少なくならないようにすること,
2)セル壁面の開口率を,適当な値とすることにより,付着物の回収効率を向上させること,
の2点を満たすものであることが望ましい。
本形態のポリウレタンフォームの製造方法について,図5に示すフローチャートにより説明する。本形態のポリウレタンフォームの製造方法は,従来の単泡系ポリウレタンフォームの製造方法に,連泡系ポリウレタンフォームの製造方法を部分的に組み込んだものである。
まず,原料調整工程S1について説明する。原料調整工程S1においては,各原材料を混合する前に,予めポリオールに所定量の水を混合させておく。また,イソシアネート等の他の材料も,ポリオールと配合する所定量を用意しておく。なお,イソシアネートインデックスは,90〜110の範囲内であることが好ましい。その他の各種原材料の配合比率については,後の実施例で詳述する。
混合工程S2は,各原材料を混合する工程である。すなわち,水が混合されたポリオールと,イソシアネートと,触媒と,整泡剤とを混合するのである。これにより,この混合に引き続いて化学反応が起こる。それが,次に説明する化学的発泡工程S3である。したがって,混合工程S2は,実際には化学的発泡工程S3と分離不可能な工程である。しかしここでは,従来のメカニカルフロス法による発泡と化学的発泡法による発泡とを区別するために,分離した別々の工程であるとして記載している。また,原材料の混合体をミキサで攪拌することにより,混合体の内部に気泡も混入する。
化学的発泡工程S3は,混合された各種原料の間で化学反応が起こる工程である。化学的発泡工程S3では,ポリオールとイソシアネートとが反応することにより,ウレタン結合やアロファネート結合が生じる。これらの樹脂化反応により,原材料の混合体は樹脂化する。一方,イソシアネートは水とも反応する。イソシアネートと水とが反応することにより,二酸化炭素が発生する。この二酸化炭素は,ミキサの攪拌により混入された気泡を核として成長する。
加熱工程S4は,発泡して膨張した原材料の混合体に加熱を加える工程である。混合材料は熱硬化性を有しているため,加熱工程S4により,混合材料は樹脂として硬化する。これにより,ポリウレタンフォームが製造される。
以上,詳細に説明したように,本実施の形態に係るクリーニング装置は,ポリウレタンフォームとしてセル壁面の開口率にて10〜50%の範囲内のクリーニングローラを用いた。このため,本形態のクリーニング装置は,中間転写ベルトの表面に存在する微細な凹部にまで入り込んだトナーをも好適に除去することができる。また,中間転写ベルト101の回転上流側のクリーニングローラにマイナスバイアスを印加し,回転下流側のクリーニングローラにプラスバイアスを印加することとした。そのため,クリーニング装置は,高いクリーニング性を有するものである。これにより,長期的に転写性を保持することのできる転写部材とそれを用いた画像形成装置が実現されている。
まず,ポリウレタンフォームの製造に用いる原材料について説明する。本実験において,以下に示す原材料によりポリウレタンフォームを製造した。
ポリオール:ポリエーテルポリオール
(商品名 アクトコールED−37B(数平均分子量3000);三井武田化学製)
イソシアネート:メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)
(商品名 ミリオネート MTL−S;日本ポリウレタン製)
アミン系触媒
(商品名 カオーライザー No.23NP;花王製)
有機塩酸系触媒
(商品名 EP73660A;PANTECHNOLOGY製)
整泡剤:直鎖ジメチルポリシロキサン
(商品名 Niaxsilicone L5614;GESilicones製)
水:イオン交換水,蒸留水,水道水等
前述したように,ポリウレタンフォームの物性は,混合する水もしくは触媒の混入量により大きく左右されることとなる。そこで,本発明のポリウレタンフォームを製造する際に,水もしくは触媒の混入量を変化させた場合のポリウレタンフォームの物性の違いについて行った実験について説明する。
セル数 :25.4mm(1インチ)の線分が横切るセル数の平均値
測定方法:ローラ表面の24箇所(軸方向3箇所×周方向8箇所)を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察して計測。
セル径 :セルの直径の平均値
測定方法:ローラ表面の24箇所(軸方向3箇所×周方向8箇所)をSEMにより観察し,各箇所から10個のセルを抽出し,それらの直径を計測(総計240個)。
硬度 :部材を押し込んだときの反発力を押し込み深さで割った値。
測定方法:φ50mmのアルミ製円板の板面を弾性体厚みの30%まで押し込み,反発力を計測。
セル壁面の開口率 :(セル壁面における開口面積)/(セル壁面の全面積)×100
測定方法:SEMによりローラ最外表面のセル壁面に存在する開口面積および全面積を算出。
密度 :ポリウレタンフォームの密度
測定方法:(ローラ重量−芯金重量)/(寸法から計測されるポリウレタンフォーム部材の体積)
なお,表1に示した成形性についてそれぞれ,良好なものを「○」で,成形可能なものを「△」で,不可能なものを「×」で表している。
本実験は,所望のポリウレタンフォームを得ることのできるアミン系触媒および有機塩酸系触媒の好適な配合比率を求めた実験である。つまり,主として泡化反応を担うアミン系触媒と主として樹脂化反応を担う有機塩酸系触媒との配合比率をそれぞれ変化させて製造したポリウレタンフォームの物性を評価することにより,触媒の好適な配合比率を探したのである。
本発明に係るポリウレタンフォームを用いたクリーニング装置および従来のポリウレタンフォームを用いたクリーニング装置を有する画像形成装置について,耐久試験を行った。評価は,50,000枚の印字テストを行った後に印字した画像に画像ノイズが現れるか否かについて行った。評価機は,コニカミノルタ製bizhub(登録商標)C650のクリーニング装置部分を交換できるようにしたものである。本実験は,クリーニング装置を本実施例および比較例のものと実際に交換して行った。
101…転写ベルト
102…ローラ
140…クリーニング装置
141,142…クリーニングローラ
141a,142a…芯金
141b,142b…弾性層
143,144…回収ローラ
145,146…スクレーパ
150…電圧印加部
Claims (5)
- 像担持体の表面に接触してその表面をクリーニングするクリーニングローラを有するクリーニング装置において,
前記クリーニングローラは,
その少なくとも表面がポリウレタンフォームの層からなるものであり,
前記ポリウレタンフォームは,
セル数にて30〜60個/25.4mmの範囲内のものであり,
セル径にて150〜500μmの範囲内のものであり,
セル壁面の開口率にて10〜50%の範囲内のものであることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置において,
前記ポリウレタンフォームの密度が,
0.03〜0.20g/cm3の範囲内のものであり,
前記クリーニングローラの表面硬さが,
10〜50N/mの範囲内であることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1または請求項2に記載のクリーニング装置において,
前記像担持体の表面にそれぞれ接触する2本の前記クリーニングローラを有し,
前記像担持体の回転上流側に配置された前記クリーニングローラは,正規帯電トナーの帯電極性と同じ極性の電圧を印加するとともに,
前記像担持体の回転下流側に配置された前記クリーニングローラは,正規帯電トナーの帯電極性と逆の極性の電圧を印加する電圧印加部を有するものであることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のクリーニング装置において,
前記ポリウレタンフォームの体積抵抗率は,102〜108Ωcmの範囲内であることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のクリーニング装置を備える画像形成装置。
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JP2005221537A (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2007213102A (ja) * | 2007-05-25 | 2007-08-23 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成方法 |
JP2009175700A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-08-06 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 感光体用クリーニングローラ及び画像形成装置 |
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