JP2011057777A - シリコーン汚れ用洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法 - Google Patents

シリコーン汚れ用洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011057777A
JP2011057777A JP2009206798A JP2009206798A JP2011057777A JP 2011057777 A JP2011057777 A JP 2011057777A JP 2009206798 A JP2009206798 A JP 2009206798A JP 2009206798 A JP2009206798 A JP 2009206798A JP 2011057777 A JP2011057777 A JP 2011057777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone
group
component
cleaning
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009206798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5498743B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Tsushima
康宏 津島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Adeka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Corp filed Critical Adeka Corp
Priority to JP2009206798A priority Critical patent/JP5498743B2/ja
Publication of JP2011057777A publication Critical patent/JP2011057777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5498743B2 publication Critical patent/JP5498743B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】環境への負荷が少なく、シリコーン汚れの除去に効果的な洗浄剤組成物を提供すること、及びシリコーン汚れの除去に効果的な洗浄方法を提供する。
【解決手段】(A)成分として一般式:R−O−(RO)−R(式中、R及びRはそれぞれ独立した炭素数1〜8の炭化水素基を表し、Rは炭素数2〜4の炭化水素基を表し、nは1〜20の数を表す。)で表される化合物、及び(B)成分としてアニオン界面活性剤を含有することを特徴とするシリコーン汚れ用洗浄剤組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、除去が困難であったシリコーン汚れを容易に除去することができる洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法に関する。
従来、シリコーン製品はリンス、コンディショナー等の化粧品用途を始めとした様々な用途に使用されているが、シリコーンを使用する工程があると、器具、反応槽、配管等にシリコーン汚れが残留しやすく、次の生産品に対して当該シリコーン汚れが混入する等の問題が生じ、生産性、作業性に悪影響を与えてきた。
このようなシリコーン汚れ用の洗浄剤として、さまざまな組成の界面活性剤が使用されており、界面活性剤と炭化水素系有機溶剤(芳香族炭化水素)を使用した洗浄剤組成物(例えば、特許文献1を参照)や、カセイソーダ水溶液のようなカセイアルカリ水溶液、アルコール性アルカリ水溶液等を使用した洗浄剤組成物(例えば、特許文献2を参照)が知られている。また、シリコーン存在下であっても、安定に泡を維持することを目的とするポリアルキレングリコールと界面活性剤等を使用する洗浄剤組成物(例えば、特許文献3を参照)、高粘度のシリコーン等の除去や生産性・作業性向上を目的とするアルキルグリコシド、グリコールエーテル等を使用する洗浄剤組成物(例えば、特許文献4を参照)、シリコーン及びその混合物に対する優れた洗浄力と高い安全性を目的とする脂肪酸塩等を使用する洗浄剤組成物(例えば、特許文献5を参照)も知られている。
しかしながら、上述の特許文献1〜5に記載されている組成物ではシリコーン汚れを洗浄する用途において、洗浄力がいずれも不十分である。また、シリコーンに対して溶解性の高い溶剤であるベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素を使用した場合は洗浄後の廃液の環境への負荷が大きく、カセイソーダを使用した場合は中和処理に大量の酸を要するといった問題があった。そこで、環境への負荷が少ない、より安全で効率的な洗浄剤が望まれている。
特開平02−215897号公報 特開平06−346010号公報 特開2004−277293号公報 特開2006−176592号公報 特開2008−127492号公報
従って、本発明が解決しようとする課題は、環境への負荷が少なく、シリコーン汚れの除去に効果的な洗浄剤組成物を提供すること、及びシリコーン汚れの除去に効果的な洗浄方法を提供することにある。
そこで本発明者等は鋭意検討し、環境への負荷が少なく、シリコーン汚れの除去に効果的な洗浄剤組成物を見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は(A)成分として下記の一般式(1)で表される化合物、及び(B)成分としてアニオン界面活性剤を含有することを特徴とするシリコーン汚れ用洗浄剤組成物である。
−O−(RO)−R (1)
(式中、R及びRはそれぞれ独立した炭素数1〜8の炭化水素基を表し、Rは炭素数2〜4の炭化水素基を表し、nは1〜20の数を表す。)
また、本発明は、該シリコーン汚れ用洗浄剤組成物を水で希釈した(A)成分と(B)成分との合計の濃度が1質量%〜50質量%である洗浄液でシリコーン汚れを洗浄する方法である。
本発明の効果は、環境への負荷が少なく、シリコーン汚れに効果的な洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法を提供したことにある。
(A)成分の一般式(1)で表される化合物のR及びRは、同一でも異なっていてもよく炭素数1〜8の炭化水素基であれば特に制限はなく、例えば、アルキル基、アルケニル基、アリール基、環状アルキル基が挙げられ、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、2級ブチル基、ターシャリブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2級ペンチル基、ネオペンチル基、ターシャリペンチル基、ヘキシル基、2級ヘキシル基、ヘプチル基、2級ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、2級オクチル基等が挙げられ、アルケニル基としてはビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ペンテニル基、イソペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基等が挙げられ、アリール基としてはフェニル基、トルイル基、キシリル基、ベンジル基、フェネチル基、スチリル基等が挙げられ、環状アルキル基としてはシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、メチルシクロペンチル基等が挙げられる。洗浄力の面から、本発明ではアルキル基を使用することが好ましく、炭素数1〜4のアルキル基がより好ましい。
(A)成分の一般式(1)で表される化合物のRは炭素数2〜4の炭化水素基であればよく、例えば、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基が挙げられ、エチレン基及びプロピレン基であることが好ましい。洗浄力の面からRが炭素数2の炭化水素基である時はR及びRはそれぞれ炭素数3又は4のアルキル基が好ましく、Rが炭素数3又は4の炭化水素基である時はR及びRはそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
一般式(1)中のnは、1〜20の数であるが、洗浄力の面から1〜10が好ましく、2〜4がより好ましく、2が最も好ましい。20より大きいと洗浄力が落ちるので使用できない場合がある。(A)成分の化合物は、1種のみからなるものであってもよいし、2種以上の混合物であってもよい。
(B)成分のアニオン界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、硫化オレフィン塩、高級アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、硫酸化脂肪酸塩、スルホン化脂肪酸塩、リン酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、グリセライド硫酸エステル塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物の硫酸エステル塩、スルホコハク酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゾイミダゾールスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸塩、N−アシル−N−メチルタウリンの塩、N−アシルグルタミン酸又はその塩、アシルオキシエタンスルホン酸塩、アルコキシエタンスルホン酸塩、N−アシル−β−アラニン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシエチルタウリン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシメチルグリシン又はその塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、及びアルキル又はアルケニルアミノカルボキシメチル硫酸塩等が挙げられる。(B)成分のアニオン界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
このようなアニオン界面活性剤の塩の対イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウム;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、モノイソプロパノールアンモニウム、ジイソプロパノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム等の有機アンモニウム等が挙げられる。
これらの中でも洗浄力の面から、スルホコハク酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、高級アルコール硫酸エステル塩を使用することが好ましく、スルホコハク酸エステル塩を使用することがより好ましい。
(A)成分と(B)成分の配合比率は任意の割合で使用できるが、洗浄力の面から、質量比で、(A):(B)=90:10〜20:80で使用することが好ましく、(A):(B)=90:10〜30:70がより好ましく、(A):(B)=90:10〜45:55が更に好ましく、(A):(B)=90:10〜75:25が最も好ましい。(A)成分が多すぎる場合や(B)成分が多すぎる場合は、十分な洗浄力を得ることができない場合がある。
更に、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、その他の添加剤を任意の割合で添加できるが(A)成分と(B)成分の合計量に対して0.1質量%〜30質量%が好ましく、0.1質量%〜10質量%がより好ましい。0.1質量%未満の場合は添加剤としての所望の効果が得られず、30質量%を超える場合は、十分な洗浄力を得ることができない場合がある。当該その他の添加剤としては、例えば、本発明の効果を失わない限り、香料、消泡剤、着色剤、pH調整剤、増粘剤、アルカリ、アンモニウム、アミン又は塩基のアミノ酸塩)、エチレングリコール、プロピレングリコール、アルコール、金属石鹸(1価水酸基の金属原子、アルカリ土類原子)、防腐剤、酸化防止剤、アミン、防錆剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、第1〜3級アミン塩;ピリジニウム塩;第四級アンモニム塩等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(アルキル又はアルケニル)エーテル(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加形態は、ランダム状、ブロック状の何れでもよい。)、ポリエチレングリコールプロピレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸モノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸−N−メチルモノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸ジエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グリセリンエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸メチルエステルエトキシレート、N−長鎖アルキルジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン系界面活性剤、アミドベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイン系界面活性剤、アミドスルホベタイン系界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤、アミノプロピオン酸系界面活性剤、アミノ酸系界面活性剤等が挙げられる。より具体的には、例えば、N−デシルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドメチルベタイン、ミリスチン酸アミドメチルベタイン、パルミチン酸アミドメチルベタイン、ステアリン酸アミドメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミノメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ミリスチルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルアミノメチル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−スルホプロピルベタイン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N− カルボキシメチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カルボキシエチル)エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N'−カルボキシメトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル− N '−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル− N’−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、2−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物は、シリコーン汚れが付着した硬質表面を有する如何なる物品にも使用できるが、ステンレス、鉄、銅などの金属、プラスチック等の樹脂、ガラス、コンクリート、フッ素加工された鉱物で使用することが好ましく、除去の困難な金属やガラスに使用することがより好ましい。
本発明の洗浄対象のシリコーン汚れは、シロキサン結合(−Si−O−Si−O−)を中心骨格として持ち、ケイ素に水素原子や炭素原子が結合した化合物の総称であり、こうしたシリコーン汚れとしては、例えば、ジメチルシリコーン、ジフェニルシリコーン、メチルビニルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、アミノ変性シリコーンなどが挙げられる。洗浄対象のシリコーン汚れは任意の粘度のシリコーンに効果的であり、例えば、動粘度1〜100万mm/sのシリコーンが挙げられる。特に、従来洗浄することが困難とされてきた1万mm/s以上の動粘度の高粘性シリコーンやアミノ変性等の変性シリコーン等がステンレス等の硬質表面に付着した場合でも本発明の洗浄剤組成物で効果的に除去することができる。
シリコーンはオレフィンポリマー等と比較すると耐熱性、耐薬品性、耐水性、電気絶縁性に優れることから、分子量により種々の用途で使用され、例えば、シリコーンオイル、シリコーングリース、シリコーン樹脂などが挙げられる。また、シリコーンを含有した製品には顔料、化粧品、トイレタリー製品、染料、塗料等も挙げられ、本発明は特に製造現場で除去が望まれる化粧品用途、トイレタリー製品用途のシリコーン汚れの洗浄に使用することが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、従来知られている任意の方法で使用することができ、例えば、洗浄剤組成物を塗布してブラッシングした後、水道水で洗い流したり拭き取ったりすることにより汚れを除去することができる。更に、洗浄後にリンス剤等の処理を行ってもよい。塗布の方法としては、例えば、布やブラシにしみ込ませてそのまま塗布する方法、ハンドスプレーや機械スプレーにおいてスプレーする方法等が挙げられる。ブラッシングする方法としては、例えば、ウエス、タワシ、スポンジ、布ブラシ、金属ブラシ、樹脂製ブラシ等を使用して、人手あるいは機械によってブラッシングする方法等が挙げられる。なお、拭き取る方法としては、ウエス等で拭き取る方法等が挙げられる。また、本発明の洗浄剤組成物は、自動清掃装置、超音波、電解洗浄を使用した洗浄方法でも使用することができる。また、工場の反応槽やブレンド槽の洗浄方法としては、例えば、本発明の洗浄剤組成物を水で希釈した洗浄液を槽に供給し、所定温度で攪拌する方法、槽の中に入って直接人手で洗浄する方法、スプレーする方法、配管を循環させる方法等公知の洗浄方法が挙げられ、これらの手段を単独、又は組み合わせて洗浄することができる。
本発明の洗浄剤組成物は任意の濃度で使用することができ、汚れの程度、洗浄する槽や器具等によって濃度を適宜調整して使用すればよい。濃度が濃いほど汚れ落ちは良くなるが、ハンドリング性が悪くなる場合や排水処理設備に負担がかかる場合がある。例えば、ハンドリング性や排水処理設備の負担を考慮しなくてよい場合には、原液((A)成分の濃度と(B)成分の濃度の合計量が100質量%)を使用してもよい。
また、良好なハンドリング性が求められる場合や排水処理設備への負担を軽減する場合には、本発明の洗浄剤組成物を水で希釈した洗浄液で洗浄することが好ましい。この場合、本発明の洗浄剤組成物を水で希釈して、(A)成分と(B)成分との合計の濃度が1質量%〜50質量%である洗浄液とすることが好ましく、1質量%〜30質量%がより好ましく、2質量%〜15質量%が最も好ましい。1質量%未満の洗浄液では、十分な洗浄力を得ることができない場合がある。
洗浄温度は、任意の温度でよいが、付着したシリコーン汚れの除去が容易なことから20℃〜80℃が好ましく、60℃〜80℃がより好ましい。
本発明の洗浄剤組成物あるいは洗浄液とシリコーン汚れとの接触時間は、汚れの種類や付着量により異なるが、十分な洗浄力を発揮させるために5分以上が好ましい。
以下本発明を実施例により、具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
市販のシリコーンを4cm×10cmのステンレス板の片面に1g塗布し、試験片を作製した。(A)成分と(B)成分の配合比率(全て質量%とする)が下表の通りである洗浄剤組成物を300mLのビーカーに仕込み、実施例、比較例共に該洗浄剤組成物の濃度が30質量%になるように水で希釈して洗浄液とした。該洗浄液100mL中に試験片を浸した後、タービン翼を試験片に接触しないように洗浄液の中に入れて70℃で1時間、回転数200rpmで攪拌後、試験片を取り出した。300mLのビーカー中で試験片を300mLの水道水に浸し、室温で10分間、攪拌洗浄した。同様の水洗を2回繰り返した後、試験片を105℃で2時間乾燥した。シリコーンの洗浄率は下記の方法で計算した。
洗浄率(%)=(洗浄により除去されたシリコーンの質量/塗布したシリコーンの質量)×100
(洗浄により除去されたシリコーンの質量は洗浄前にシリコーンを塗布したステレンス板の質量と洗浄後のステレンス板の質量の差から計算した。)
下記の洗浄率1はシリコーンとしてジメチルシリコーン、洗浄率2はアミノ変性シリコーンを使用した時の結果を表す。
尚、使用したシリコーンは下記の通りである。
ジメチルシリコーン 動粘度:100万mm/s、東レダウシリコーン(株)製、製品名SH−200 アミノ変性シリコーン 動粘度:5万〜10万mm/s、信越シリコーン(株)製、製品名KF−8025
洗浄に使用した成分は下記の通りである。
以下、EO:−CHCHO−、PO:−CH(CH)CHO−、BO:−CH(CHCH)CHO−、Ac:CHC(=O)−を表す。
A−1:BuO−(EO)−Bu
A−2:MeO−(PO)−Me
A−3:BuO−(PO)−Bu
B−1:スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム塩
B−2:C1225O−(EO)−SONa
B−3:C1225OSONa
C−1:C1021O−(EO)10−H
C−2:PrO−(PO)−H
C−3:BuO−(PO)−H
C−4:BuO−(PO)−H
C−5:MeO−(PO)−Ac
C−6:MeO−(BO)−Ac
C−7:脂肪族炭化水素(C12〜C15)
C−8:C1225O−(EO)10−Me
C−9:MeO−(EO)30−Me
試験結果を下表1及び2に示した。
Figure 2011057777
Figure 2011057777

Claims (6)

  1. (A)成分として、下記の一般式(1)で表される化合物、及び
    (B)成分として、アニオン界面活性剤を含有することを特徴とするシリコーン汚れ用洗浄剤組成物。
    −O−(RO)−R (1)
    (式中、R及びRはそれぞれ独立した炭素数1〜8の炭化水素基を表し、Rは炭素数2〜4の炭化水素基を表し、nは1〜20の数を表す。)
  2. 前記一般式(1)のnが2〜4の数であることを特徴とする請求項1に記載のシリコーン汚れ用洗浄剤組成物。
  3. 前記一般式(1)のRが炭素数2又は3のアルキレン基であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコーン汚れ用洗浄剤組成物。
  4. 前記(B)成分がスルホコハク酸塩であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリコーン汚れ用洗浄剤組成物。
  5. 前記(A)成分と前記(B)成分との質量比が、90:10〜20:80の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリコーン汚れ用洗浄剤組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のシリコーン汚れ用洗浄剤組成物を水で希釈した(A)成分と(B)成分との合計の濃度が1質量%〜50質量%である洗浄液でシリコーン汚れを洗浄する方法。
JP2009206798A 2009-09-08 2009-09-08 シリコーン汚れ用洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法 Active JP5498743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009206798A JP5498743B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 シリコーン汚れ用洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009206798A JP5498743B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 シリコーン汚れ用洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011057777A true JP2011057777A (ja) 2011-03-24
JP5498743B2 JP5498743B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=43945785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009206798A Active JP5498743B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 シリコーン汚れ用洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5498743B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015120866A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 石原ケミカル株式会社 アミノ変性シリコーン系撥水性組成物用除去剤

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04279700A (ja) * 1991-03-06 1992-10-05 Tokyo Electric Power Co Inc:The 絶縁ケーブル用洗浄剤
JPH0673394A (ja) * 1992-07-01 1994-03-15 Shiseido Co Ltd 洗浄剤組成物
JPH06346010A (ja) * 1993-06-10 1994-12-20 Chuo Sangyo Kk シリコーンの加水分解液、シリコーン混入塗料の洗浄液および洗浄方法
JPH07258688A (ja) * 1994-03-23 1995-10-09 Amway Corp 濃厚液体ガラス及び窓用洗浄組成物
JP2000077380A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Neos Co Ltd シリコンウエハ製造工程用洗浄剤組成物
JP2000119692A (ja) * 1998-10-12 2000-04-25 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 樹脂用洗浄剤及び樹脂吐出装置の洗浄方法
JP2004285097A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Central Glass Co Ltd 洗浄剤及び洗浄方法
JP2005089610A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Toto Ltd リモネンを主成分とする建築外装材用洗浄剤、および建築外装材の洗浄方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04279700A (ja) * 1991-03-06 1992-10-05 Tokyo Electric Power Co Inc:The 絶縁ケーブル用洗浄剤
JPH0673394A (ja) * 1992-07-01 1994-03-15 Shiseido Co Ltd 洗浄剤組成物
JPH06346010A (ja) * 1993-06-10 1994-12-20 Chuo Sangyo Kk シリコーンの加水分解液、シリコーン混入塗料の洗浄液および洗浄方法
JPH07258688A (ja) * 1994-03-23 1995-10-09 Amway Corp 濃厚液体ガラス及び窓用洗浄組成物
JP2000077380A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Neos Co Ltd シリコンウエハ製造工程用洗浄剤組成物
JP2000119692A (ja) * 1998-10-12 2000-04-25 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 樹脂用洗浄剤及び樹脂吐出装置の洗浄方法
JP2004285097A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Central Glass Co Ltd 洗浄剤及び洗浄方法
JP2005089610A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Toto Ltd リモネンを主成分とする建築外装材用洗浄剤、および建築外装材の洗浄方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015120866A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 石原ケミカル株式会社 アミノ変性シリコーン系撥水性組成物用除去剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP5498743B2 (ja) 2014-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7178936B2 (ja) 食器用液体洗浄剤組成物
CN1144533A (zh) 含2-烷基链烷醇、h2o2、阴离子和低hlb的非离子表面活性剂的水性清洗组合物
JPH05504155A (ja) 解乳化清浄製剤およびその用途
JP2023109971A (ja) 食器手洗い用液体洗剤組成物
CN113242902A (zh) 包含脂肪酸和聚合物的液体手洗餐具制剂
WO2012147915A1 (ja) 液体洗浄剤
JP2007224199A (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP6678067B2 (ja) 食器洗い用洗浄剤組成物
JP5498743B2 (ja) シリコーン汚れ用洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法
JP7278061B2 (ja) 食器用洗浄剤組成物
JP6207084B2 (ja) 食器洗い用液体洗浄剤
JP6990071B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP2012233077A (ja) 液体洗浄剤
JP6192231B2 (ja) 食器洗い用液体洗浄剤
KR102410873B1 (ko) 식기 세정용 액체 세정제
JP2008133477A (ja) 液体洗浄剤組成物
US20220204886A1 (en) Liquid hand dishwashing cleaning composition
JP6807272B2 (ja) 食器用洗浄剤
JP2022063462A (ja) 食器用洗浄剤
JP2017078098A (ja) 食器用液体洗浄剤
JP2837406B2 (ja) 浴室用洗浄剤組成物
JP7199863B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP2018024741A (ja) 機械洗浄前洗い用食器洗浄剤組成物
JP2023111215A (ja) 食器手洗い用洗浄剤組成物
JP2007077362A (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140310

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5498743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151