JP2011056985A - ハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法 - Google Patents

ハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両減速時において、内燃機関のエンジンブレーキによる減速エネルギー分も効率よく回収することができると共に、車両走行時に、内燃機関の動力を使用せずに走行することができるハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法を提供する。
【解決手段】内燃機関の動力を、遊星摩擦車式無段変速機10,10A,10Bの入力軸22、キャリア23、テーパローラ24、リングローラ28を介して、出力軸28に伝達し、変速リング29を入力軸22の軸方向に移動させて変速を行うと共に、テーパローラ24bと一体で回転するローラ24a,24cに接触して回転するサンローラ25の回転軸25cに電動発電機30を取り付けたハイブリッド駆動機構において、内燃機関と遊星摩擦車式無段変速機10,10A,10Bの入力軸22の間にクラッチ40を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関と電動発電機と無段変速機を備えたハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法に関する。
現在ある動力源として内燃機関と電動発電機を備えたハイブリッド車の構成は、大きく分けると図5〜図8に示すような構成となる。図5の構成では、内燃機関(エンジン)1に接続されたクラッチ2と無段変速機(CVT)3との間に電動発電機(発電機兼電動機)4を取り付けている。つまり、内燃機関1、クラッチ2、電動発電機4、無段変速機3の順に接続され、無段変速機3をから車輪へ駆動力が出力される。
また、図6の構成は、内燃機関1とクラッチ2との間に電動発電機4を取り付けたものであり、この構成では、内燃機関1、電動発電機4、クラッチ2、無段変速機3の順に接続され、無段変速機3から車輪へ駆動力が出力される。また、図7の構成では、無段変速機3の後方に電動発電機4が取り付けられており、この構成では、内燃機関1、クラッチ2、無段変速機3、電動発電機4の順に接続され、無段変速機3から車輪へ駆動力が出力される。一方、図8の構成では、内燃機関1の後方に遊星ギア5を設けて、この遊星ギア5に駆動用の電動機(モータ)6と発電機(ジェネレータ)7をそれぞれ取り付けている。
図5,7,8に示すような構成を採用した場合には、図9に示すように、横軸で示す車速に対して、縦軸で示す電動発電機4又は発電機7の発電量は急激に増加して変化するが、車速が0(km/h)の場合,即ち、停車時には、発電することができないという問題がある。
また、図6に示すような構成を採用した場合には、停車時においても発電が可能であるが、図10に示すように、内燃機関1のエンジン回転数の変化に伴って発電量が変化してしまうため、走行時において、電動発電機4の最高効率点で発電運転させることが難しいという問題がある。
このハイブリッド車両における車両の駆動装置としては、例えば、燃費向上を目指して、駆動源としてエンジン及びモータを備えるハイブリッド車両において、エンジンおよびモータと車両の前輪との間に配置された遊星歯車機構と、車両の後輪とエンジンとの間に配置された変速機構とを備えたハイブリッド車両の駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、円錐遊星歯車機構を用いた無段変速機が提案されており、例えば、遊星歯車機構において、ケースに回転自在に支持された入力軸と共に回転するキャリア、このキャリアに回転可能に支持された円錐状(テーパ状)の遊星車、この遊星車と一体に回転する遊星歯車、この遊星歯車に噛合う出力歯車と、この出力歯車と一体に回転し、且つ、ケースに回転自在に支持された出力軸と、ケースに対して回転不能に設けられ、かつ、変速操作機構により遊星車との摩擦接触位置を変更するように移動可能に設けられた変速リングとを有して構成され、変速リングの移動に伴って、入力軸の回転に対して、出力軸が順転、停止、逆転を行う遊星摩擦車式無段変速機が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2008−290613号公報 特開平10−115356号公報
そこで、本発明者らは、ハイブリッド車の発電機の発電量が車速又はエンジン回転数に依存するという問題点に鑑み、車両の停車時においても発電が可能で、しかも、走行時においては、電動発電機を最高効率点で発電運転することができるようにすることを目的として、図11に示すような、内燃機関と変速機20Xと電動発電機30を備えたハイブリッド駆動機構1Xにおいて、内燃機関に前記変速機20Xを接続して構成すると共に、この変速機20Xを、内燃機関の回転軸に接続され、且つ、この遊星摩擦車式無段変速機20Xのケース21に回転自在に支持された入力軸22と、該入力軸22と共に回転するキャリア23と、該キャリア23に回転可能に支持された遊星摩擦車24と、該遊星摩擦車24の一部であるテーパローラ24bと、該テーパローラ24bに接触して回転するリングローラ26と、該リングローラ26と一体に回転し、且つ、前記ケース21に回転自在に支持された出力軸28と、前記ケース21に対して回転不能に設けられ、且つ、前記入力軸22の軸方向のみに移動可能に設けられた変速リング29と、該変速リング29を前記入力軸22の軸方向に移動させて、該変速リング19と前記テーパローラ24bとの接触位置を変更する変速操作機構と、前記遊星摩擦車24の一部であるローラ24a,24bに接触して回転するサンローラ25とを有し、前記入力軸22の回転を前記出力軸28と前記サンローラ25に伝達する共に、前記変速操作機構により前記変速リング29と前記テーパローラ24bとの接触位置を変更することで、前記入力軸22の回転に対して、前記出力軸28を順転、停止、逆転させる遊星摩擦車式無段変速機20Xで構成し、更に、前記遊星摩擦車式無段変速機20Xの前記サンローラ25の回転軸の端部に前記電動発電機30を接続し、前記入力軸22の回転で前記電動発電機30を回転させて発電するように構成したハイブリッド駆動機構10Xを考えた。この構成によれば、次のような作用効果を奏することができる。
つまり、内燃機関の回転が入力軸22に伝達され、内燃機関があるエンジン回転数で回転している場合においても、変速リング29とテーパローラ24bとの接触位置が特定の位置(中立点)にあるときには、出力軸28の回転が停止する。このことを利用し、出力軸28の回転を停止する場合、即ち、車両停止の場合においても、内燃機関の回転を入力軸22に伝達し続けて、遊星摩擦車式無段変速機20Xのサンローラ25を回転させることができるので、内燃機関の回転で、サンローラ25の回転軸の端部に接続された電動発電機30を回転させて発電を行うことができる。これにより、停車時においても発電が可能となる。
また、走行時においても、遊星摩擦車式無段変速機20Xにおける変速リング29とテーパローラ24bとの接触位置の変更で、入力軸22の回転に対して無段変速で出力軸28を回転させることができるので、エンジン回転数を維持したまま、あるいは、サンローラ25の回転数を維持したまま、車速を変更することができるので、内燃機関の回転をサンローラ25を介して電動発電機30に伝達して最高効率点で発電させることが可能となる。
つまり、内燃機関の回転数に関係なく、出力軸28の回転をゼロにして車両を停止でき、しかも、走行時の出力軸の回転数を、変速リング29とテーパローラ24bとの接触位置の変更により変化させることができるので、走行時においても、エンジンの回転数、あるいは、サンローラ25の回転数を、電動発電機30の発電効率が良い回転数に維持して、電動発電機30の最高効率点で発電することが可能となる。
しかしながら、このハイブリッド駆動機構10Xでは、車両減速時にエンジンブレーキがかかるため、電動発電機30の発電のための最大出力以下であっても、エンジンブレーキによりエネルギーが使用されて、発電量が減少してしまうという問題や、電動発電機30にバッテリー等から電気を供給してモータ駆動して微速走行する時に内燃機関も駆動してしまうという問題が生じた。
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、上記の状況に鑑み、車両減速時において、内燃機関のエンジンブレーキによる減速エネルギー分を電気エネルギーにして効率よく回収することができると共に、内燃機関のエンジン回転数が、アイドル回転数以下になっても、電動発電機の回転数を大きくすることが可能になり、その結果、車両の走行時に、内燃機関の動力を使用せずに走行することができるハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するためのハイブリッド駆動機構は、内燃機関と変速機と電動発電機を備え、内燃機関に前記変速機を接続して構成すると共に、この変速機を、内燃機関の回転軸に接続され、且つ、この遊星摩擦車式無段変速機のケースに回転自在に支持された入力軸と、該入力軸と共に回転するキャリアと、該キャリアに回転可能に支持された遊星摩擦車と、該遊星摩擦車の一部であるテーパローラと、該テーパローラに接触して回転するリングローラと、該リングローラと一体に回転し、且つ、前記ケースに回転自在に支持された出力軸と、前記ケースに対して回転不能に設けられ、且つ、前記入力軸の軸方向のみに移動可能に設けられた変速リングと、該変速リングを前記入力軸の軸方向に移動させて、該変速リングと前記テーパローラとの接触位置を変更する変速操作機構と、前記遊星摩擦車の一部であるローラに接触して回転するサンローラとを有し、前記入力軸の回転を前記出力軸と前記サンローラに伝達する共に、前記変速操作機構により前記変速リングと前記テーパローラとの接触位置を変更することで、前記入力軸の回転に対して、前記出力軸を順転、停止、逆転させる遊星摩擦車式無段変速機で構成し、更に、前記遊星摩擦車式無段変速機の前記サンローラの回転軸の端部に前記電動発電機を接続し、前記入力軸の回転で前記電動発電機を回転させて発電するように構成したハイブリッド駆動機構において、前記遊星摩擦車式無段変速機の前記入力軸と前記内燃機関との間にクラッチを設けて構成する。
この構成によれば、車両減速時には、クラッチを切り離して、変速リングを移動して電動発電機の回転数が大きくすることにより、エンジンブレーキによる減速エネルギー分を電気エネルギーにして効率よく回収することができる。
また、微速走行時及び低負荷時には、クラッチを切り離して、内燃機関を用いずに、電動発電機に給電してモータ駆動により走行を行うことができる。つまり、内燃機関のエンジン回転数が、アイドル回転数以下になっても、電動発電機の回転数を大きくすることが可能となり、車両走行時に、内燃機関を使用せずに走行が可能となる。
上記のハイブリッド駆動機構において、前記遊星摩擦車式無段変速機を2つ、出力軸に回転を伝達する出力リングを挟んで、前記リングローラ側が互いに向かい合うように配置し、それぞれの前記リングローラが前記出力リングを回転させるように構成すると各ローラの接触部の面圧の低減、又は遊星摩擦車式無段変速機の小型化、電動発電機の小型化、又は電動発電機の数量増加による出力の増加という効果を奏することができる。
また、上記のハイブリッド駆動機構において、一方の前記遊星摩擦車式無段変速機の前記サンローラの回転軸と、他方の前記遊星摩擦車式無段変速機の前記サンローラの回転軸を、接続可能及び断絶可能に構成し、接続時には、一方の前記サンローラから他方の前記サンローラへ回転を伝達し、断絶時には、お互いに回転を伝達しないように構成すると共に、前記電動発電機を一方の前記遊星摩擦車式無段変速機の前記サンローラの回転軸にのみ設けて構成する。
つまり、一方のサンローラの軸と、他方のサンローラの軸とを、例えば、軸方向に移動可能なスプライン軸で結合し、互いに他方のサンローラを駆動できるように構成し、一方のサンローラの軸にのみに一つの電動発電機を取り付けて構成する。
この構成によれば、各ローラの接触部の面圧の低減、又は遊星摩擦車式無段変速機の小型化、電動発電機の単一化という効果を奏することができる。
また、上記のハイブリッド駆動機構において、前記テーパローラの回転と、前記リングローラの回転と、前記サンローラの回転と、前記変速リングの回転の相互間の回転伝達の少なくとも1つ以上の回転伝達を、前記テーパローラと前記変速リング間を除いて、ローラによる回転伝達から歯車による回転伝達に置き換えて構成する。
この構成によれば、摩擦車式では、摩擦による伝達であるため、比較的、伝達効率が低いのに対し、歯車式では、摩擦車式に比べ、高い伝達効率を得ることができるという効果を奏することができる。
上記のような目的を達成するための車両は、上記のハイブリッド駆動機構を備えて構成される。この車両によれば、車両減速時には、クラッチを切り離して、変速リングを移動して電動発電機の回転数が大きくすることにより、エンジンブレーキによる減速エネルギー分を電気エネルギーにして効率よく回収することができ、また、微速走行時及び低負荷時には、クラッチを切り離して、内燃機関を用いずに、電動発電機に給電してモータ駆動により走行を行うことができる。つまり、内燃機関のエンジン回転数が、アイドル回転数以下になっても、電動発電機の回転数を大きくすることが可能となり、車両走行時に、内燃機関を使用せずに走行が可能となる。
また、上記のような目的を達成するための車両の制御方法は、上記の車両において、車両減速時には前記クラッチを切り離すと共に、前記変速リングを移動させて前記電動発電機の回転数を大きくし、微速走行時及び低負荷時には、前記クラッチを切り離して、内燃機関の動力を用いず、前記電動発電機に電気を供給してモータ駆動により走行を行うことを特徴とする方法である。
この車両減速時に、クラッチを切り離して変速リングを移動させて電動発電機の回転数を大きくすることにより、エンジンブレーキによる減速エネルギー分を電気エネルギーにして効率よく回収することができる。また、微速走行時及び低負荷時には、クラッチを切り離して、内燃機関の動力を用いず、電動発電機に電気を供給してモータ駆動により走行を行うことができる、つまり、エンジン回転数が、アイドル回転数以下になっても、電動発電機の回転数を大きくすることが可能となり、走行時に、エンジンの動力を使用せずに走行が可能となる。
本発明に係るハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法によれば、車両減速時において、内燃機関のエンジンブレーキによる減速エネルギー分を電気エネルギーにして効率よく回収することができると共に、内燃機関のエンジン回転数が、アイドル回転数以下になっても、電動発電機の回転数を大きくすることが可能になり、その結果、車両の走行時に、内燃機関の動力を使用せずに走行することができる。
本発明の第1の実施の形態のハイブリッド駆動機構の構成を示した図である。 本発明の第1の実施の形態のハイブリッド駆動機構の別の構成を示した図である。 本発明の第2の実施の形態のハイブリッド駆動機構の構成を示した図である。 本発明の第3の実施の形態のハイブリッド駆動機構の構成を示した図である。 従来技術の第1のハイブリッド駆動機構の構成を示した図である。 従来技術の第2のハイブリッド駆動機構の構成を示した図である。 従来技術の第3のハイブリッド駆動機構の構成を示した図である。 従来技術の第4のハイブリッド駆動機構の構成を示した図である。 従来技術の第1、第3及び第4のハイブリッド駆動機構における車速と発電量の関係を示した図である。 従来技術の第2のハイブリッド駆動機構におけるエンジン回転数と発電量の関係を示した図である。 本発明の基となるハイブリッド駆動機構の構成を示した図である。 ローディングカム部を示す図である。 無負荷時の状態のローディングカム部の状態を示すX−X断面図である。 負荷時の状態のローディングカム部の状態を示すX−X断面図である。 差動兼ローディング機構の構造を示す部分正面図である。 図15の差動兼ローディング機構の構造を示す部分側面図である。 差動兼ローディング機構の別の構造を示す部分正面図である。 図17の差動兼ローディング機構の構造を示す部分側面図である。 図17の差動兼ローディング機構で、図17の状態から変化した状態を示す部分側面図である。
以下、本発明に係る実施の形態のハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法について、図面を参照しながら説明する。なお、ここでは、回転伝達媒体を摩擦によって回転を伝達するローラで形成した遊星摩擦車式無段変速機で説明しているが、これらの回転伝達媒体を歯車の歯の噛み合わせによって回転を伝達する遊星歯車式無段変速機で形成しても良い。また、ローラの全部を歯車に置き換えても良いが、ローラの一部のみを歯車に置き換えて、歯車とローラの併用で構成することもできる。
図1及び図2に、本発明の第1の実施の形態のハイブリッド駆動機構10の構成を示す。このハイブリッド機構10は、図示しないエンジン(内燃機関)と無段変速機20と電動発電機30とクラッチ40とを備えて構成され、このエンジンの出力軸にクラッチ40を介して無段変速機20の入力軸22を接続し、この無段変速機20の出力軸28で図示しない車輪の駆動を行うと共に、無段変速機20のサンローラ25に接続された電動発電機30により発電を行う。なお、説明の便宜上、エンジンが接続される入力軸22側を前側(矢印A側)とし、車輪を駆動する出力軸28側を後側(矢印B側)とする。
このハイブリッド機構10は遊星摩擦車式無段変速機20で構成され、この遊星摩擦車式無段変速機20は次のように構成される。この無段変速機20のサンローラ25の回転軸25cの端部に電動発電機30を接続し、無段変速機20の入力軸22の回転で電動発電機30を回転させるように構成する。図1の構成では、電動発電機30はサンローラ25の後側の端部に接続され、図2の構成では、電動発電機30はサンローラ25の前側の端部に接続されている。
遊星摩擦車式無段変速機20の主な構成部品としては、図1及び図2に示すように、ケース21、入力軸22、キャリア23、テーパローラ24bを有する遊星摩擦車24、サンローラ25、リングローラ26、ローディングカム27、出力軸28、変速リング(アウターローラ)29等がある。
入力軸22は、エンジンの回転軸にクラッチ40を介して接続され、且つ、ケース21に対して回転自在に支持される。この入力軸22には、外周側が後側に折れ曲がった円盤状のキャリア23が固定され、このキャリア23は、複数の遊星摩擦車24が、キャリア23に設けたベアリング23aなどの支持機構を介して回転可能に支持されて、入力軸22の回転に伴って回転するように構成される。
遊星摩擦車24は、複数個、例えば、3個乃至5個程度、キャリア23の回転軸である入力軸22回りに関して、入力軸22の中心から等距離にあるように、また、周方向に関しては等間隔になるように配置される。この遊星摩擦車24には、キャリア23側から第1ローラ24aとテーパローラ24bと第2ローラ24cが設けられる。これらのローラ24a,24b,24cは回転軸24d回りに一体で回転をするように構成される。
第1ローラ24aと第2ローラ24cは、サンローラ25の第1ローラ25aと第2ローラ25bとそれぞれ接触し、サンローラ25を回転軸25b回りに回転させる。このサンローラ25の回転軸25cは入力軸22の軸心と同じ直線上に軸心を持つように構成される。また、テーパローラ24bは、ケース21に対しては回転しない変速リング29と接触して、キャリア23の回転(公転)と共に回転(自転)する。
このテーパローラ24bは、その外周側が入力軸22と平行になるように、前側の外径が小さく後側の外径が大きくなるテーパ状(円錐状)に形成されると共に、傾斜角αで傾斜した状態で、テーパローラ24b即ち遊星摩擦車24がキャリア23に回転可能に支持される。より詳細には、テーパローラ24bの外周側と遊星摩擦車24の回転軸24dとがなす傾斜角βと、遊星摩擦車24の回転軸24dと入力軸22とがなす傾斜角αとが同じになるように(α=β)構成される。
また、第2ローラ24cは、リングローラ26の内周側と、サンローラ25の第2ローラ25bに接触し、これらのローラ26,25を回転させる。
リングローラ26は、ローディングカム27を介して、入力軸22と軸心が同じ直線上に配置される出力軸28を回転させる。この出力軸28は、ケース21のベアリング21bで回転可能に支持されている。
このローディングカム27は、リングローラ26、出力軸28にV溝や円弧状の溝の様にテーパが回転方向についた部分(リングローラ26、出力軸28にずれが生じた時に内部の部品により、リングローラ26、出力軸28が軸方向に押し出される形状を有する部分)に球、又は円柱状のカムを前述の溝部に有したもので、負荷がかかった時に、各ローラの接触点に働く押し付け力を増加させる役割を果たす。形状の一例を図12に示し、図13に無負荷時の状態を、図14に負荷時の状態を示す。
なお、キャリア23は、与圧用ばね23bとベアリング25dを介してサンローラ25の前面24 eを後側に押圧している。
変速リング29は、回転方向に関してはケース21に対して回転しないように設けられるが、入力軸22の軸方向、即ち、前後方向(A−B方向)に関して、移動可能の構成される。この変速リング29は、図示しない変速操作機構によって、手動又は制御装置(図示しない)からの制御信号によって、前後方向に動いて、テーパローラ24bの傾斜面との接触点を移動するように構成される。
この変速リング29の移動機構としては、例えば、変速リング29を、入力軸22の軸方向と平行にケース21に設けられた複数のネジ軸29aに螺合して支持し、この複数のネジ軸29aの少なくとも一本に、ステップモータ等で形成される変速用モータ(図示しない)からの回転を伝達して、ネジ軸29aを回転制御できるように構成する。この変速用モータを手動又は制御装置(図示しない)からの制御信号によって、正転又は逆転する。これにより、変速リング29をネジ軸29aの回転に伴って、入力軸22の軸方向に移動させて、変速リング29とテーパローラ24bの接触位置を前後方向に移動させる。
次に、上記の構成の遊星摩擦車式無段変速機20における回転の伝達について説明する。クラッチ40が接続状態にされてエンジンの出力軸に接続されている入力軸22が回転すると、入力軸22に固定されているキャリア23が回転し、キャリア23に支持されている遊星摩擦車24が公転する。この公転する遊星摩擦車24のテーパローラ24bが、ケース21に固定されて回転しない変速リング29と接触しているため自転する。
遊星摩擦車24の第2ローラ24cがリングローラ26の内周側に接触しているので、遊星摩擦車24の自転によりリングローラ26が回転する。更に、リングローラ26はローディングカム27を介して、出力軸28を回転させる。また、同時に、遊星摩擦者4の第1ローラ24aと第2ローラ24cが、サンローラ25の第1ローラ25aと第2ローラ25bにそれぞれ接触しているので、サンローラ25を回転させる。
この時、入力軸22の回転方向を順転とすると、遊星摩擦車24は順転方向に公転しながら、逆転方向に自転する。この遊星摩擦車24は公転回転数Naに対して自転回転数Nbで回転する。この公転回転数Naと自転回転数Nbとの関係は、変速リング29の内径Raとテーパローラ24bの変速リング29が接触している部位の外径Rbとの比ηa(=Ra/Rb)に比例し、Nb=Na×ηaとなる。
このリングローラ26は遊星摩擦車24の第2ローラ24cによって回転されるが、この遊星摩擦車24の自転回転数Nbに対するリングローラ26の回転数Ncは、接触点における遊星摩擦車24の第2ローラ24cの外径(Rc)とリングローラ26の内径(Rd)に関係する比率ηb(Rc/Rd)に比例する。つまり、Nc=Nb×ηbとなる。
一方、リングローラ26のケース21に対する回転数Ndは、公転回転数Naを考慮して、Nd=Nc−Na=Na(ηa×ηb―1)となる。ここで、遊星摩擦車24の自転回転数Nbに対するリングローラ26の回転数Ncの比率ηb(=Nc/Nb)は固定されるが、公転回転数Naと自転回転数Nbとの関係を示す比率ηaは、変速リング29の前後位置により変化する。
また、サンローラ25の第1ローラ25aと第2ローラ25bは、遊星摩擦車24の第1ローラ24aと第2ローラ24cによってそれぞれ回転されるが、この遊星摩擦車24の自転回転数Nbに対するサンローラ25の回転数Neは、接触点における遊星摩擦車24の第1ローラ24aの外径(Re1)とサンローラ25の第1ローラ25aの外径(Rf1)に関係する比率ηc(Re/Rf)に比例する。つまり、Ne=Nb×ηcとなる。なお、回転の伝達を円滑にするために、接触点における遊星摩擦車24の第2ローラ24cの外径(Re2)とサンローラ25の第2ローラ25bの外径(Rf2)との比(Re2/Rf2)は、接触点における遊星摩擦車24の第1ローラ24aの外径(Re1)とサンローラ25の第1ローラ25aの外径(Rf1)との比(Re1/Rf1)と同じに形成する。
また、サンローラ25のケース21に対する回転数Nfは、公転回転数Naを考慮して、Nf=Ne−Na=Na(ηa×ηc―1)となる。ここで、遊星摩擦車24の自転回転数Nbに対するサンローラ25の回転数Neの比率ηc(=Nc/Nb)は固定されるが、公転回転数Naと自転回転数Nbとの関係を示す比率ηaは、変速リング29の前後位置により変化する。
ここで、変速リング29の内径Raとテーパローラ24bの内径Rbとが(Ra/Rb)=ηa=1/ηbとなる前後方向の変速リング29とテーパローラ24bの接触点を中立点Pnとする。変速リング29がこの中立点Pnに有る場合には、入力軸22の回転数Naに関わらず、出力軸28の回転数Ndはゼロになる。一方、サンローラ25の回転数Nfは、Nf=Na(ηa×ηc―1)=Na(ηc/ηb−1)となり、ηc=ηbでなければ、停止せずに回転することになる。
ここで、公転回転数Naに対する自転回転数Nbとの比ηa(=Ra/Rb)は、変速リング29とテーパローラ24bの接触位置、言い換えれば、変速リング29の前後方向の位置によって変化でき、この接触位置が中立点Pnよりも前方にある場合には、ηaは(1/ηb)よりも大きくなるので、Nd=Nc−Na=Na×ηb×(ηa―1/ηb)は正となり、出力軸28は入力軸22と同じ方向に回転数Ndで回転する。一方、接触位置が中立点Pnよりも後方にある場合には、ηaは(1/ηb)よりも小さくなるので、Nd=Nc−Na=Na×ηb×(ηa―1/ηb)は負となり、出力軸28は入力軸22と反対方向に回転数−Ndで回転する。なお、接触位置が中立点Pnにある場合は、上記したように、ηaは(1/ηb)と等しくなるので、Nd=Nc−Na=Na×ηb×(ηa―1/ηb)はゼロとなり、入力軸22が回転しているにも関わらず、出力軸28は回転を停止していることになる。
上記のように、出力軸28の回転は、入力軸22の回転に対して、変速リング29とテーパローラ24bの接触位置により、回転数及び回転方向を変化することができ、しかも連続的に無段階で回転数の変更を行うことができる。
一方、サンローラ25の回転は、ηc=ηbとしなければ、出力軸28が停止しても、停止せずに回転するので、ηcをηbとは別の値になるように、比率ηb(Rc/Rd)に関係する、遊星摩擦車24の第2ローラ24cの外径(Rc)とリングローラ26の内径(Rd)と、比率ηc(Re2/Rf2)に関係する、遊星摩擦車24の第2ローラ24bの外径(Re2≒Rc、またはRe2=Rc)とサンローラ25の第2ローラ25bの外径(Rf2)を形成し、更に、この比率ηc(Re2/Rf2)に基づいて、遊星摩擦車24の第1ローラ24aの外径(Re1)とサンローラ25の第1ローラ25aの外径(Rf1)を形成する。
次に第2の実施の形態のハイブリッド駆動機構について説明する。図3に示すように、このハイブリッド駆動機構10Aにおいては、上記の遊星摩擦車式無段変速機20A,20Bを2つ、それぞれのサンローラ25A,25Bの回転軸25Ac,25Bcを直線上に配置すると共に、出力軸(図示しない)に回転を伝達する出力リング31を挟んで、リングローラ28A,28B側が互いに向かい合うように配置し、それぞれのリングローラ28A、28Bが同じ出力リング31を回転させるように、差動兼ローディング機構32を備えて構成する。
この差動兼ローディング機構32は、リングローラ28A,28B両方の速度差を差動兼ローディング機構32が自転することにより吸収し、且つ、前述のローディングカム27と同様に負荷がかかった際に各ローラの押し付け力を増加させるというものである。この差動兼ローディング機構32の構造の例を図15〜図19に示す。
そして、電動発電機30Aが遊星摩擦車式無段変速機20Aのサンローラ25Aの回転軸25Acに接続され、電動発電機30Bが遊星摩擦車式無段変速機30Bのサンローラ25Bの回転軸25Bcに接続される。
この構成によれば、各ローラの接触部の面圧の低減、又は遊星摩擦車式無段変速機の小型化、電動発電機の小型化、又は電動発電機の数量増加による出力の増加という効果を奏することができる。
次に第3の実施の形態のハイブリッド駆動機構について説明する。図4に示すように、このハイブリッド駆動機構10Bにおいては、第2の実施の形態のハイブリッド駆動機構10Aと同様に、上記の遊星摩擦車式無段変速機20A,20Bを2つ、それぞれのサンローラ25A,25Bの回転軸25Ac,25Bcを直線上に配置すると共に、出力軸(図示しない)に回転を伝達する出力リング31を挟んで、リングローラ28A,28B側が互いに向かい合うように配置し、それぞれのリングローラ28A,28Bが出力リング31を回転させるように、差動兼ローディング機構32を備えて構成する。
そして、更に、一方の遊星摩擦車式無段変速機20Aのサンローラ25Aの回転軸25Acと、他方の遊星摩擦車式無段変速機20Bのサンローラ25Bの回転軸25Bcを、接続可能及び断絶可能に構成し、接続時には、一方のサンローラ25A(又は25B)から他方のサンローラ25B(25A)へ回転を伝達し、断絶時には、お互いに回転を伝達しないように構成すると共に、電動発電機30を一方のサンローラ25Aの回転軸25Acにのみ設けて構成する。
つまり、一方のサンローラ25Aの回転軸25Acと、他方のサンローラ25Bの回転軸25Bcとを、例えば、軸方向に移動可能なスプライン軸で結合し、接続時には、互いに他方のサンローラ25B(25A)を駆動できるように構成する。また、一方のサンローラ25A(25B)の回転軸25Ac(25Bc)にのみに一つの電動発電機30を取り付けて構成する。
そして、本発明の車両は、上記のハイブリッド駆動機構10,10A,10Bを備えて構成される。
次に、このハイブリッド駆動機構10,10A,10Bを備えて構成された車両の制御方法について説明する。この車両の制御方法は、上記の車両において、車両減速時にはクラッチ40を切り離すと共に、変速リング29を移動させて、変速リング29とテーパローラ24bとの接触位置を変更して、電動発電機30,30A,30Bの回転数Nfを大きくし、微速走行時及び低負荷時には、クラッチ40を切り離して、エンジンの動力を用いず、電動発電機30,30A,30Bに電気を供給してモータ駆動により走行を行う。
この車両減速時に、クラッチ40を切り離して変速リング29を移動させて、変速リング29とテーパローラ24bとの接触位置を変更して、電動発電機30,30A,30Bの回転数Nfを大きくすることにより、エンジンブレーキによる減速エネルギー分を電気エネルギーにして効率よく回収することができる。また、微速走行時及び低負荷時には、クラッチ40を切り離して、エンジンの動力を用いず、電動発電機に30,30A,30B電気を供給してモータ駆動により走行を行うことができる、つまり、エンジン回転数Naが、アイドル回転数以下になっても、電動発電機の回転数Nfを大きくすることが可能となり、走行時に、エンジンを使用せずに走行が可能となる。
上記の構成のハイブリッド駆動機構10,10A,10B、及び、これらのハイブリッド駆動機構10,10A,10Bを備えた車両、及び、この車両の制御方法によれば、車両減速時において、エンジンのエンジンブレーキによる減速エネルギー分を電気エネルギーにして効率よく回収することができると共に、エンジンのエンジン回転数が、アイドル回転数以下になっても、電動発電機30,30A,30Bの回転数Nfを大きくすることが可能になり、その結果、車両の微速走行時及び低負荷時には、エンジンの動力を使用せずに走行することができるようになる。
本発明のハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法によれば、車両減速時において、内燃機関のエンジンブレーキによる減速エネルギー分を電気エネルギーにして効率よく回収することができると共に、内燃機関のエンジン回転数が、アイドル回転数以下になっても、電動発電機30,30A,30Bの回転数NFを大きくすることが可能になり、その結果、車両の微速走行時及び低負荷時には、内燃機関の動力を使用せずに走行することができるようになるので、自動車等の車両におけるハイブリッド駆動機構、車両及びその制御方法として利用できる。
10,10A,10B ハイブリッド駆動機構
20,20A,20B 遊星摩擦車式無段変速機
21 ケース
22 入力軸
23 キャリア
24 遊星摩擦車
24a 遊星摩擦車の第1ローラ
24b テーパローラ
24c 遊星摩擦車の第2ローラ
24d 遊星摩擦車の回転軸
25,25A,25B サンローラ
25a サンローラの第1ローラ
25b サンローラの第2ローラ
25c,25Ac,25Bc サンローラの回転軸
26 リングローラ
27 ローディングカム
28 出力軸
29 変速リング
30,30A,30B 電動発電機
40 クラッチ
A 前側(入力軸側)
B 後側(出力軸側)
Na 公転回転数
Nb 自転回転数
Nc 遊星摩擦車の自転回転数に対するリングローラの回転数
Nd リングローラのケースに対する回転数
Ne 遊星摩擦車の自転回転数に対するサンローラの回転数
Ra 変速リングの内径
Nf サンローラのケースに対する回転数
Pn 中立点
Ra 変速リングの内径
Rb テーパローラの変速リングが接触している部位の外径
Rc 接触点における遊星摩擦車の第2ローラの外径
Rd 接触点におけるリングローラの内径
Re1 接触点における遊星摩擦車の第1ローラの外径
Re2 接触点における遊星摩擦車の第2ローラの外径
Rf1 接触点におけるサンローラの第1ローラの外径
Rf2 サンローラの第2ローラの外径
α 遊星摩擦車の回転軸と入力軸とがなす傾斜角
β テーパローラの外周側と遊星摩擦車の回転軸とがなす傾斜角
ηa 比率(=Ra/Rb)
ηb 比率(=Rc/Rd)
ηc 比率(=Re/Rf=Re2/Rf2)

Claims (6)

  1. 内燃機関と変速機と電動発電機を備え、内燃機関に前記変速機を接続して構成すると共に、
    この変速機を、
    内燃機関の回転軸に接続され、且つ、この遊星摩擦車式無段変速機のケースに回転自在に支持された入力軸と、該入力軸と共に回転するキャリアと、該キャリアに回転可能に支持された遊星摩擦車と、該遊星摩擦車の一部であるテーパローラと、該テーパローラに接触して回転するリングローラと、該リングローラと一体に回転し、且つ、前記ケースに回転自在に支持された出力軸と、前記ケースに対して回転不能に設けられ、且つ、前記入力軸の軸方向のみに移動可能に設けられた変速リングと、該変速リングを前記入力軸の軸方向に移動させて、該変速リングと前記テーパローラとの接触位置を変更する変速操作機構と、前記遊星摩擦車の一部であるローラに接触して回転するサンローラとを有し、前記入力軸の回転を前記出力軸と前記サンローラに伝達する共に、前記変速操作機構により前記変速リングと前記テーパローラとの接触位置を変更することで、前記入力軸の回転に対して、前記出力軸を順転、停止、逆転させる遊星摩擦車式無段変速機で構成し、
    更に、前記遊星摩擦車式無段変速機の前記サンローラの回転軸の端部に前記電動発電機を接続し、前記入力軸の回転で前記電動発電機を回転させて発電するように構成したハイブリッド駆動機構において、
    前記遊星摩擦車式無段変速機の前記入力軸と前記内燃機関との間にクラッチを設けたことを特徴とするハイブリッド駆動機構。
  2. 前記遊星摩擦車式無段変速機を2つ、出力軸に回転を伝達する出力リングを挟んで、前記リングローラ側が互いに向かい合うように配置し、それぞれの前記リングローラが前記出力リングを回転させるように構成したことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド駆動機構。
  3. 一方の前記遊星摩擦車式無段変速機の前記サンローラの回転軸と、他方の前記遊星摩擦車式無段変速機の前記サンローラの回転軸を、接続可能及び断絶可能に構成し、接続時には、一方の前記サンローラから他方の前記サンローラへ回転を伝達し、断絶時には、お互いに回転を伝達しないように構成すると共に、前記電動発電機を一方の前記遊星摩擦車式無段変速機の前記サンローラの回転軸にのみ設けたことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド駆動機構。
  4. 前記テーパローラの回転と、前記リングローラの回転と、前記サンローラの回転と、前記変速リングの回転の相互間の回転伝達の少なくとも1つ以上の回転伝達を、前記テーパローラと前記変速リング間を除いて、ローラによる回転伝達から歯車による回転伝達に置き換えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッド駆動機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のハイブリッド駆動機構を備えたことを特徴とする車両。
  6. 請求項5記載の車両において、車両減速時には前記クラッチを切り離すと共に、前記変速リングを移動させて前記電動発電機の回転数を大きくし、微速走行時及び低負荷時には、前記クラッチを切り離して、内燃機関の動力を用いず、前記電動発電機に電気を供給してモータ駆動により走行を行うことを特徴とする車両の制御方法。
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