JP2011056157A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】瞬間的に外気気流を取り入れることで確実にフィルターに詰まった塵埃を取り除く電気掃除機を提供すること。
【解決手段】開口部20から集塵ケース3内への外気流入50を発生させ、外気気流50は下方に流れるにしたがってフィルター13に沿って流れる気流と粗塵分離室10に向かって流れる気流に分離し始めるが、フィルター13のフィルター下端13aが連通路19の下端に設けた連通路下端部19aよりも上方に設けられているため、外気気流50が粗塵分離室10に向かって流れ始めるまでにフィルター下端13aに達し、細塵残り部39を最小に抑え、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持することができ、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図6
【解決手段】開口部20から集塵ケース3内への外気流入50を発生させ、外気気流50は下方に流れるにしたがってフィルター13に沿って流れる気流と粗塵分離室10に向かって流れる気流に分離し始めるが、フィルター13のフィルター下端13aが連通路19の下端に設けた連通路下端部19aよりも上方に設けられているため、外気気流50が粗塵分離室10に向かって流れ始めるまでにフィルター下端13aに達し、細塵残り部39を最小に抑え、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持することができ、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、フィルターの除塵機能を有した電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電気掃除機は、吸引口から流入した含塵空気から塵埃を分離する塵埃分離部と、塵埃分離部を通過した空気にまだ含まれる細塵を捕捉するためにプリーツ状のフィルターを有しており、フィルターの吸気面を除塵する往復移動可能に配置された櫛刃状の除塵子、該除塵子に一方向への移動力を付与する回転駆動体、および前記除塵子を初期の位置に復帰させるばね部材をそれぞれ設けた中間部材を前記フィルターの吸気側に着脱自在に設けていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記従来の構成では往復運動を与えるための駆動源、駆動力を伝達するギヤ部、また回転運動を直線運動に変換するギヤ部等の構成が複雑になってしまったり、このギヤ構成の一部はフィルター吸気面側に配置させる必要があることから、フィルターの吸気面に付着する細塵がギヤ部にも付着してしまうと、細塵の咬み込みにより、ギヤ部がロックしてしまう恐れがあり、除塵動作の信頼性に問題があった。また、このはじき除塵による衝撃では、フィルター部に詰まった塵埃を充分に除塵することが出来ないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、集塵ケース内に外気気流を取り入れることで確実にフィルターに詰まった塵埃を取り除く電気掃除機を提供することである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、吸引風を発する電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引口から吸引した塵埃を含む空気を導入する集塵ケースと、前記集塵ケース内に配置され吸引した塵埃の粗塵を分離する粗塵フィルターを備えた粗塵分離室と、前記集塵ケース内で前記粗塵分離室の下流側に配置され細塵を分離するフィルターを備えた細塵分離室と、前記集塵ケース内と外気とを連通する通気路と、前記通気路に連通する外気の流れを開閉させる第1の開閉手段と、前記第1の開閉手段よりも上流側に設けられ前記吸引口からの吸引風の通路を開閉する第2の開閉手段と、前記フィルターの上部に設けられこのフィルターの上流面と前記通気路とを連通させる少なくとも1つ以上の開口部と、前記粗塵分離室と前記細塵分離室とを連通させる連通路と、前記連通路の下端に設けた連通路下端部とを備え、前記フィルターの下端を前記連通路下端部より上部に配置し、記電動送風機により吸引している状態で前記第2の開閉手段および前記第1の開閉手段を共に閉じ、前記集塵ケース内の圧力をさらに大気圧より低い負圧状態にした後、前記第1の開閉手段を少なくとも1回開閉することで、前記集塵ケース内圧力と大気圧との圧力差により生じる前記集塵ケース内への外気流入を発生させ、この外気気流が前記通気路から前記開口部を介して前記フィルターの上流面を上部から下方へ勢いよく通過することによって前記フィルターに付着した細塵を除去する電気掃除機である。
このような発明によって、外気気流の一部がフィルター下端付近においてフィルター上流側に流れてしまい、外気気流により除塵できずにフィルター下端付近に付着した塵埃に対し、外気気流が上流側に流れ始める前に弾き飛ばすことができるため塵埃残り部を最小に抑え、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持することができ、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
本発明の電気掃除機は、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持することができ、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
第1の発明は、吸引風を発する電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引口から吸引した塵埃を含む空気を導入する集塵ケースと、前記集塵ケース内に配置され吸引した塵埃の粗塵を分離する粗塵フィルターを備えた粗塵分離室と、前記集塵ケース内で前記粗塵分離室の下流側に配置され細塵を分離するフィルターを備えた細塵分離室と、前記集塵ケース内と外気とを連通する通気路と、前記通気路に連通する外気の流れを開閉させる第1の開閉手段と、前記第1の開閉手段よりも上流側に設けられ前記吸引口からの吸引風の通路を開閉する第2の開閉手段と、前記フィルターの上部に設けられこのフィルターの上流面と前記通気路とを連通させる少なくとも1つ以上の開口部と、前記粗塵分離室と前記細塵分離室とを連通させる連通路と、前記連通路の下端に設けた連通路下端部とを備え、前記フィルターの下端を前記連通路下端部より上部に配置し、記電動送風機により吸引している状態で前記第2の開閉手段および前記第1の開閉手段を共に閉じ、前記集塵ケース内の圧力をさらに大気圧より低い負圧状態にした後、前記第1の開閉手段を少なくとも1回開閉することで、前記集塵ケース内圧力と大気圧との圧力差により生じる前記集塵ケース内への外気流入を発生させ、この外気気流が前記通気路から前記開口部を介して前記フィルターの上流面を上部から下方へ勢いよく通過することによって前記フィルターに付着した細塵を除去する電気掃除機とすることにより、外気気流の一部がフィルター下端付近においてフィルター上流側に流れてしまい、外気気流により除塵できずにフィルター下端付近に付着した塵埃に対し、外気気流が上流側に流れ始める前に弾き飛ばすことができるため塵埃残り部を最小に抑え、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持することができ、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明における連通路下端部は、吸引気流の下流側から上流側に向かって下方に傾斜させて構成したことにより、連通路下端部が下流側から上流側に向
かって下方に傾いているため、気流が連通路下端部で変化させられることがなくスムーズに流れ、連通路によって気流が上流側へ流れ始めるタイミングを早めることを抑え、フィルター下端付近において外気気流の一部がフィルター上流側に流れ除塵できない塵埃を弾き飛ばすことができ塵埃残り部を最小に抑え、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持することができ、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
かって下方に傾いているため、気流が連通路下端部で変化させられることがなくスムーズに流れ、連通路によって気流が上流側へ流れ始めるタイミングを早めることを抑え、フィルター下端付近において外気気流の一部がフィルター上流側に流れ除塵できない塵埃を弾き飛ばすことができ塵埃残り部を最小に抑え、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持することができ、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の全体を示す斜視図であり、図1において、掃除機本体1の後部に電動送風機2を内蔵する電動送風機室を配し、前部に塵埃を分離捕集する集塵ケース3を配し、さらに、掃除機本体1の前部には、ホース4の一端に設けた接続パイプ5が着脱自在に接続される吸引口6が設けられている。ホース4の他端には、掃除の際に握る把手を備えた先端パイプ7を設けており、この先端パイプ7には、延長管8の一端が着脱自在に接続され、さらに延長管8の他端には、床面の塵埃を吸い込むための吸込具9が着脱自在に接続されている。
図1は本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の全体を示す斜視図であり、図1において、掃除機本体1の後部に電動送風機2を内蔵する電動送風機室を配し、前部に塵埃を分離捕集する集塵ケース3を配し、さらに、掃除機本体1の前部には、ホース4の一端に設けた接続パイプ5が着脱自在に接続される吸引口6が設けられている。ホース4の他端には、掃除の際に握る把手を備えた先端パイプ7を設けており、この先端パイプ7には、延長管8の一端が着脱自在に接続され、さらに延長管8の他端には、床面の塵埃を吸い込むための吸込具9が着脱自在に接続されている。
図2は掃除機本体の縦断面図を示す図であり、図2において、掃除機本体1は、後部に電動送風機2を内蔵する電動送風機室18を配し、前部には塵埃を捕集する粗塵分離室10を配している。粗塵分離室10には、電動送風機2で発生する吸引風により吸引された粗塵を分離するための粗塵フィルター11を配し、ここで、小石、綿ゴミ等の粗塵を分離する。この粗塵フィルター11は金属メッシュ、パンチングメタル、樹脂メッシュなど、砂塵などの細塵が通り抜けられる比較的孔径の大きな部材を用いるのが好ましく、本実施の形態1では、貫通孔径が100〜300ミクロンの微小な開口の貫通孔を設けた金属メッシュを用いている。
粗塵フィルター11と電動送風機2との間には、連通路19と粗塵フィルター11を通過した細塵を捕獲するための細塵分離室12を配し、細塵分離室12の下方には塵埃収容部16を設けている。塵埃収容部16上部には塵埃舞い上がり防止リブ17が上流側に向かって斜め下方向を向いて配置されている。
細塵分離室12には、PET樹脂で剛性を持たせたシート状の濾材の上流側に貫通孔径が約0.5ミクロンのPTFE膜を付着させたプリーツ状のフィルター13を備え、そのフィルター13の周囲を枠体14にて保持している。このフィルター13は、細塵を分離、捕獲するものであり、プリーツの折り返しによる山谷部が上下方向となるように配している。これは、フィルター13の吸気面に付着した細塵を除去する際、フィルター13の吸気面から離脱した細塵を、下方に設けた塵埃収容部16まで誘導するためである。
ここで言うフィルター13の吸気面とは、電動送風機2で発生する吸引風が入り込んでくる上流側のフィルター面のことである。なお、フィルター13はプリーツ形状でなく平板形状等の他の形状でも構わない。また、粗塵フィルター11とフィルター13の2つのフィルターを用いて塵埃を分離しているが、1つのフィルターであっても構わない。
集塵ケース3には、フィルター13の上流側上方付近に外気と細塵分離室12とを連通させる通気路36が、細塵分離室12に装着されたフィルター13の枠体14の天面に対して略30度本体1の前方側に傾いて設けられている。この通気路36の上方側は外気入口37として外気と連通し、通気路36の下方側は外気出口38として、後述するフィルター13の枠体14の天面に設けた開口部20と連通される様に構成されている。この開
口部20はフィルター13の上流側面に連通しているので、外気はこの開口部20を介して細塵分離室12に通じる様になっている。
口部20はフィルター13の上流側面に連通しているので、外気はこの開口部20を介して細塵分離室12に通じる様になっている。
そしてこの通気路36の断面積は外気入口37から外気出口38にかけて徐々に小さく変化させており、かつこの通気路36の流路長は通気路36を流れる気流に方向性と流速向上を図るため、約20mmの助走距離35を有している。
また、通気路36の外気入口37を開閉する蓋状の第1の開閉手段21がバネA22によって第1の開閉手段21を閉める方向に常に付勢して配置されている。
第1の開閉手段21は開閉棒23によって下方から突き上げられて開閉する機構となっている。また、第1の開閉手段21上方には、第1の開閉手段21を直接触れないように外気と連通している格子24が設けられている。なお、通気路36とフィルター13の角度および助走距離35の最適値は吸引力等に依存しているためこの限りではない。
細塵収容部16上部入口には、塵埃舞い上がり防止リブ17を塵埃吸引路の下流から流路の上流方向に斜め下方向を向いて配し、連通路下端部19aはフィルター13のフィルター下端13aより下方に設けられ、かつ下流側から上流側に向かって下方に傾いて備えられている。
吸引口6には、第2の開閉手段25が回転軸26によって回転自在に保持され、バネB27によって第2の開閉手段25を開く方向に常に力を付勢され配置されている。なお、本実施の形態では吸引口6に第2の開閉手段25を設けたが、吸引口6に限らず粗塵分離室10内など第1の開閉手段21の上流側にあればよいものである。
集塵ケース3の下方には第1の開閉手段21と第2の開閉手段25を開閉させる駆動源であるモータ28と、モータ28の回転を伝達するシャフト29、およびシャフト29には開閉棒23を上方向に動かすカムA30と、回転軸26を回転させるカムB31を備えている。
このように第1の開閉手段21および第2の開閉手段25を1つのモータ28で開閉させる構成としたことにより、2つの開閉手段の動作タイミングのずれを少なくすることができ安価で信頼性の高い電気掃除機を提供することができる。
次に、フィルター13の斜視図を図3(a)、第1の開閉手段上面図を図3(b)に示す。
図3(a)に示すようにフィルター13の上方の枠体14にはフィルター13の上流側である吸気面と連通する開口部20が複数設けられている。この複数の開口部20の各々は、プリーツ形状の各々の谷部とほぼ同一の形状となっており、特にプリーツの谷部の奥部分にのみ開口している。また、複数の開口部20の内、フィルター13に細塵がたまりやすい中央4箇所は他の箇所に比べて開口面積ならびに開口通路体積が大きくなっている。
なお、本実施の形態では複数の開口部20の内、中央4箇所の開口面積ならびに開口通路体積を大きくしたが、細塵のたまりやすい箇所は電動送風機2の位置、集塵ケース3の形状等によって異なり中央4箇所とは限らない。
そして、フィルター13を細塵分離室12に装着した際、この複数の開口部20が通気路36と連通するよう構成したことで、外気がフィルター13の吸気面を流れるようにし
たものである。この時、通気路36の通路数としては、広い1通路の通気路36を複数の開口部20と連通する構成もあれば、複数の開口部20と各々独立して連通させた複数の通気路36とする構成も可能である。複数の通気路36とした場合での効果としては、複数の通気路36各々に対応した外気入口37の口径を任意に可変することができるので、フィルター13の吸気面を流れる外気の流量を増やしたい領域があれば、その領域に外気を流す通気路36の入り口37口径を大きくすれば実現し得るものである。
たものである。この時、通気路36の通路数としては、広い1通路の通気路36を複数の開口部20と連通する構成もあれば、複数の開口部20と各々独立して連通させた複数の通気路36とする構成も可能である。複数の通気路36とした場合での効果としては、複数の通気路36各々に対応した外気入口37の口径を任意に可変することができるので、フィルター13の吸気面を流れる外気の流量を増やしたい領域があれば、その領域に外気を流す通気路36の入り口37口径を大きくすれば実現し得るものである。
また、図3(b)に示すように第1の開閉手段21は閉じられたときフィルター13の開口部20を全て覆うように配置されている。
カムA動力伝達部の機構を図4(a)、図4(b)に示す。
図4(a)に示すようにモータ28によって回転したカムA30は開閉棒23を上方向に押し上げる。そして、図4(b)に示すようにある位置までカムA30が回転すると開閉棒23は下端の支えがなくなり第1の開閉手段21および重力によって下方に押し下げられる。
カムB動力伝達部の機構を図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)に示す。
図5(a)、図5(b)に示すようにモータ28によってカムB31は回転する。そして、図5(c)、図5(d)に示すようにある位置までカムB31が回転すると回転軸26の突起32に当たり回転軸26を回転させる。このままカムB31が回転すると突起32から外れ、回転軸26はバネB27によって再び元の位置に戻ろうとするが、このとき第2の開閉手段25全面に吸気圧が働いており回転軸26は元に戻らないものである。
なお、本実施の形態1ではモータとカムの構成を用いたが、電磁弁やバネで閉じられた蓋体が圧力差により開くような開口部に連通する外気の流れを任意に開閉するものであればよいものである。
以上のように構成された本実施の形態1の電気掃除機について、その動作を図1、図6、図7、図8を用いて説明する。
電動送風機2を運転開始すると、吸引気流が発生し、吸込具9、延長管8、先端パイプ7、ホース4、接続パイプ5、吸引口6を通じて、空気とともに床面からの塵埃が集塵ケース3内に吸い込まれる。
図6に示すように集塵ケース3内に吸い込まれた塵埃は粗塵分離室10内の粗塵フィルター11によって小石、綿ゴミ等の粗塵40が捕集され、粗塵フィルター11を通過した砂塵などの細塵41は細塵分離室12のフィルター13に捕集される。
その後、掃除機本体1のスイッチを切ると、図7に示すように吸引は持続したまま自動的にモータ28が回転し、まずカムB31と突起32が当たり回転軸26が回転し、第2の開閉手段25が閉じられる。
第2の開閉手段25が閉じられてから約0.1秒間に集塵ケース3内の圧力が約−25000Pa〜−35000Paまで低下してサチレーションし、その後モータ28によって回転したカムA30は開閉棒23を上方向に押し上げ第1の開閉手段21を開く。なお、本実施の形態では約0.1秒後に第1の開閉手段21を開いたが、これは本構成において圧力がサチレーションする時間を測定したもので、圧力検知手段を設けて圧力がサチレーションすることを確認してもよい。また、サチレーションする時間および圧力は電動送
風機の吸引力、集塵ケース3の大きさ等に依存しているためこの限りではない。
風機の吸引力、集塵ケース3の大きさ等に依存しているためこの限りではない。
第1の開閉手段21が開くと図8に示すように集塵ケース3内圧力と大気圧との圧力差により生じる外気気流50が、開口部20の外気入口37、集塵ケース側外気出口38を通過し、集塵ケース3内への瞬間的に流れ込む。
このとき気流が助走距離35を通過する中で通気路36の断面積が外気入口37から外気出口38にかけて徐々に小さくなっているため、下方に向いて強い流速の気流となり、外気気流50の流速を高め、さらにフィルター13に対して略30度傾いているためフィルター13に外気気流50が確実に当たるようになっており、特に複数の開口部20の内、フィルター13に細塵がたまりやすい中央4箇所は他の箇所に比べて開口面積ならびに開口通路体積が大きくなっているため、相対的に流入風量が大きくなっている。
そして塵埃収容部16に向かって流れる外気気流50はフィルター13に付着した細塵41を弾き飛ばし塵埃収容部16まで移送する。このとき塵埃収容部16には塵埃舞い上がり防止リブ17があるため塵埃収容部16に収容された細塵41が再び舞い上がることを防止している。
外気気流50は下方に流れるにしたがってフィルター13に沿って流れる気流と粗塵分離室10に向かって流れる気流に分離し始めるが、フィルター下端13aがフィルター側の連通路下端部19aよりも上方に設けられているため、外気気流50が粗塵分離室10に向かって流れ始めるまでにフィルター下端13aに達し、細塵残り部39を最小に抑えることができる。
また、連通路下端部19aは下流側から上流側に向かって下方に傾いて備えられているため、外気気流50が粗塵分離室10に向かって流れる流れを連通路下端部19aで変化させられることがなくスムーズに流れ、連通路下端部19aによって外気気流50が上流側へ流れ始めるタイミングを早めることを抑え、細塵残り部39を最小に抑えることができる。
第1の開閉手段21を開いてから約0.03秒後に集塵ケース3内の圧力が約−5000Pa〜−10000Paまで増加してサチレーションし、その後モータ28によってカムA30がさらに回転し開閉棒23は下端の支えがなくなり下降し、第1の開閉手段21が閉まる。なお、本実施の形態では約0.03秒後に第1の開閉手段21を閉じたが、これは本構成において圧力がサチレーションする時間を測定したもので、圧力検知手段を設けて圧力がサチレーションすることを確認してもよい。また、サチレーションする時間および圧力は電動送風機の吸引力、集塵ケース3の大きさ等に依存しているためこの限りではない。
その後、モータ28の回転に合わせて約0.3秒後に再び第1の開閉手段21が開き除塵が行われこの開閉を5回繰り返す。5回目の最後は第1の開閉手段21を閉じた後、電動送風機2の吸引を止め、吸引圧がなくなることで第2の開閉手段25がバネB27によって開き終了する。
なお、本実施の形態では約0.3秒後に第1の開閉手段21を再び開いたが、これは本構成において圧力がサチレーションする時間を測定しそれ以上としたもので、圧力検知手段を設けて圧力がサチレーションすることを確認してもよい。また、密閉開放を5回繰り返したが、この回数はフィルターの種類、圧力差などの条件によって最適値は異なり5回の限りではない。
以上のように本実施の形態では、電動送風機2により吸引している状態で第2の開閉手段25および第1の開閉手段21を共に閉じ、集塵ケース3内の圧力をさらに大気圧より低い負圧状態にした後、第1の開閉手段21を少なくとも1回開閉することで、集塵ケース3内圧力と大気圧との圧力差により生じる外気気流50が、通気路36を介して開口部20から集塵ケース3内へ勢いよく流れ込み、この外気気流50によってフィルター13に付着した塵埃を除去し、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持することができ、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
なお、本実施の形態では、フィルター13の上流側上方に開口部20への外気の流れを開閉する第1の開閉手段21を設けているが、粗塵フィルター11の上流側上方に通気路36への外気の流れを開閉する開閉手段21を設けて同様に外気気流50を直接粗塵40に当てることにより粗塵フィルター11の粗塵40を落とすこともできることは言うまでも無い。
以上説明したように、本発明によれば、塵埃を分離・捕集するフィルターを効率良く除塵することが可能となるので、家庭用電気掃除機及び大型の電気掃除機等の用途にも適用できる。
1 掃除機本体
2 電動送風機
3 集塵ケース
6 吸引口
10 粗塵分離室
11 粗塵フィルター
12 細塵分離室
13 フィルター
13a フィルター下端
19 連通路
19a 連通路下端部
20 開口部
21 第1の開閉手段
25 第2の開閉手段
36 通気路
40 粗塵
41 細塵
50 外気気流
2 電動送風機
3 集塵ケース
6 吸引口
10 粗塵分離室
11 粗塵フィルター
12 細塵分離室
13 フィルター
13a フィルター下端
19 連通路
19a 連通路下端部
20 開口部
21 第1の開閉手段
25 第2の開閉手段
36 通気路
40 粗塵
41 細塵
50 外気気流
Claims (2)
- 吸引風を発する電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引口から吸引した塵埃を含む空気を導入する集塵ケースと、前記集塵ケース内に配置され吸引した塵埃の粗塵を分離する粗塵フィルターを備えた粗塵分離室と、前記集塵ケース内で前記粗塵分離室の下流側に配置され細塵を分離するフィルターを備えた細塵分離室と、前記集塵ケース内と外気とを連通する通気路と、前記通気路に連通する外気の流れを開閉させる第1の開閉手段と、前記第1の開閉手段よりも上流側に設けられ前記吸引口からの吸引風の通路を開閉する第2の開閉手段と、前記フィルターの上部に設けられこのフィルターの上流面と前記通気路とを連通させる少なくとも1つ以上の開口部と、前記粗塵分離室と前記細塵分離室とを連通させる連通路と、前記連通路の下端に設けた連通路下端部とを備え、前記フィルターの下端を前記連通路下端部より上部に配置し、記電動送風機により吸引している状態で前記第2の開閉手段および前記第1の開閉手段を共に閉じ、前記集塵ケース内の圧力をさらに大気圧より低い負圧状態にした後、前記第1の開閉手段を少なくとも1回開閉することで、前記集塵ケース内圧力と大気圧との圧力差により生じる前記集塵ケース内への外気流入を発生させ、この外気気流が前記通気路から前記開口部を介して前記フィルターの上流面を上部から下方へ勢いよく通過することによって前記フィルターに付着した細塵を除去する電気掃除機。
- 連通路下端部は、吸引気流の下流側から上流側に向かって下方に傾斜させて構成した請求項1に記載の電気掃除機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112011101653T5 (de) | 2010-05-14 | 2013-03-21 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Empfänger zur Kommunikation mit sichtbarem Licht, System zur Kommunikation mit sichtbarem Licht und Verfahren zur Kommunikation mit sichtbarem Licht |
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2009
- 2009-09-14 JP JP2009211412A patent/JP2011056157A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112011101653T5 (de) | 2010-05-14 | 2013-03-21 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Empfänger zur Kommunikation mit sichtbarem Licht, System zur Kommunikation mit sichtbarem Licht und Verfahren zur Kommunikation mit sichtbarem Licht |
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