JP2011054441A - スリップリング装置 - Google Patents
スリップリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011054441A JP2011054441A JP2009202919A JP2009202919A JP2011054441A JP 2011054441 A JP2011054441 A JP 2011054441A JP 2009202919 A JP2009202919 A JP 2009202919A JP 2009202919 A JP2009202919 A JP 2009202919A JP 2011054441 A JP2011054441 A JP 2011054441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating
- slip ring
- slip
- brush
- rotating body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Abstract
【課題】この発明は、簡易な構成で、磨耗粉の付着防止を図り得るようにして、長期間に亘る高精度な電気的結合を実現し得るようにすることにある。
【解決手段】内周壁にスリップリング111を設けた第1の回転部11と外周壁にスリップリング121を設けた第2の回転部12とを絶縁板13を介在して積重配置した回転体10を回転駆動自在に配し、その第1の回転部11のスリップリング111に対して第1のブラシ16を摺接させて、第2の回転部12のスリップリング121に対して第2のブラシ17を摺接させて回転体10側と固定体15側との電気的結合を行うように構成しものである。
【選択図】図1
【解決手段】内周壁にスリップリング111を設けた第1の回転部11と外周壁にスリップリング121を設けた第2の回転部12とを絶縁板13を介在して積重配置した回転体10を回転駆動自在に配し、その第1の回転部11のスリップリング111に対して第1のブラシ16を摺接させて、第2の回転部12のスリップリング121に対して第2のブラシ17を摺接させて回転体10側と固定体15側との電気的結合を行うように構成しものである。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えばレーダー装置等の回転側と固定側との電気的結合を行うのに用いられるスリップリング装置に関する。
一般に、この種のスリップリング装置においては、回転側にスリップリングが設けられ、固定側にブラシがスリップリングに摺接可能に設けられる。そして、回転側のスリップリングが回転駆動されると、固定側のブラシが摺接され、回転側と固定側との間の電気的結合が行われている。このスリップリングには、ブラシ材質に黒鉛を含有させることにより配向性を高めて、ブラシの摺接にともなう摩擦の低減が図られている。
ところで、このようなスリップリング装置においては、複数のスリップリングを回転軸に対して絶縁性を有した略同径の円環板を挟んで所定の間隔に配し、この複数のスリップリングに対して固定側に設けたブラシを同時に摺接させて電気的結合を行う構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このスリップリング装置にあっては、スリップリング間に位置決め機能を有する円環板を介在することにより、ブラシの摺接に伴う磨耗粉が複数のスリップリング間に堆積したりするのを抑制して、スリップリング間の短絡の防止を図ると共に、清掃等の保守作業の簡略化を図っている。
しかしながら、上記特許文献1に開示されるスリップリング装置では、複数のスリップリングを上下方向に積重状に配置する構造に適用した場合、ブラシの摺接に伴う磨耗粉が下方に位置するスリップリングの上面側に堆積し、その回転駆動により飛び散って周囲に付着して、高精度な電気的結合が困難となり、電気ノイズや絶縁不良を招くという問題を有する。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、磨耗粉の付着防止を図り得るようにして、長期間に亘る高精度な電気的結合を実現したスリップリング装置を提供することを目的とする。
この発明は、回転駆動自在に支持されるものであって、内周壁にスリップリングが形成される第1の回転部と外周壁にスリップリングが形成される第2の回転部とが同軸的に積重されて配置された回転体と、この回転体の第1及び第2の回転部間に介在され、相互間を電気的に絶縁する絶縁板と、前記回転体の回転に連動して前記第1の回転部のスリップリングに摺接される第1のブラシと、前記回転体の回転に連動して前記第2の回転部のスリップリングに摺接される第2のブラシとを備えてスリップリング装置を構成した。
上記構成によれば、回転体が回転駆動されると、第1及び第2の回転部のスリップリングが回転されて、このスリップリングに対して第1及び第2のブラシが摺接されて回転体と固定側との電気的結合が行われる。この電気的結合状態において、第1のブラシの摺接により発生した第1の回転部のスリップリングとの金属磨耗粉である磨耗粉が、回転体の第1の回転部の内周壁から第2の回転部の内周壁側下方に落下され、回転体の第2のブラシの摺接により発生した第2の回転部のスリップリングとの磨耗粉が、第2の回転部の外周壁から外周壁側下方に壁面を挟んで分散されて落下される。
これにより、スリップリングを上下方向に積重状に配置するスリップリング構造において、第1の回転部のスリップリングで発生した磨耗粉が、第2の回転部に配置されるスリップリング及び第2のブラシに付着するのが防止され、絶縁不良を起こすことがなくなる。従って、高精度な電気的結合が維持されて、長期間に亘る高品質な運用を行うことが可能となり、保守作業の簡略化を図ることができる。
また、これによれば、回転体の第1及び第2の回転部の内壁側及び外壁側に第1及び第2のスリップリングを分離配置していることにより、そのブラシ機構の配置を含む設計上の自由度の向上を図ることができる。
以上述べたように、この発明によれば、簡易な構成で、磨耗粉の付着防止を図り得るようにして、長期間に亘る高精度な電気的結合を実現したスリップリング装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係るスリップリング装置の要部構成を示すもので、回転体10は、筒状の第1及び第2の回転部11,12がインシュレータと称する絶縁板13を介して電気的に絶縁された状態で、同軸的に積重配置されている。この回転体10は、その回転軸101が軸受14を介して固定体15に回転駆動自在に支持され、図示しない駆動機構を介して選択的に回転駆動される。
上記絶縁板13は、例えばドーナツ形状に形成され、その外径寸法が、上記第1及び第2の回転部10,11より径大に形成されて、その内径孔131が磨耗粉落下孔として供される。
このうち第1の回転部11には、その内周壁に銀めっき等により、例えばグランド(GND)を構成するスリップリング111が2段同軸的に分離して設けられる。そして、この2段のスリッピリング111には、第1の回転部11内に配された銀黒鉛等で形成された第1のブラシ16がそれぞれ摺接可能に当接される。
他方の第2の回転部12には、その外周壁に銀めっき等により、例えば+電位を構成するスリップリング121が2段同軸的に分離して設けられる。そして、この2段のスリップリング121には、銀黒鉛等で形成された第2のブラシ17がそれぞれ摺接可能に当接される。
第1及び第2のブラシ16,17は、それぞれ上記固定体15に支持され、例えば回転体10の回転軸101を挟んで対向された状態で、第1及び第2の回転部11,12のスリップリング111,121に摺接可能に当接配置される。この当接配置状態において、この第1及び第2のブラシ16,17は、各2個がスリップリング111,121に対して当接角度を若干ずらせて、上側の一方から下側の他方に磨耗粉が降り注がれないように配置されている。
これにより、第1及び第2のブラシ16,17は、回転体10が回転駆動されると、第1及び第2の回転部11,12のスリップリング111,121に摺接されて、該回転体10側と固定体15側との間における電気的結合を実行する。
また、上記回転体10としては、第1の回転部11のスリップリング111を+電位に設定して、第2の回転部12のスリップリング121をグランドとして設定するようにしてもよい。
なお、上記第1及び第2の回転部11,12のスリップリング111,112としては、その他、+電位とGND、−電位とGND、GNDと−電位、−電位と+電位、+電位と+電位、−電位と−電位の組み合わせであってもよい。
上記構成において、回転体10が回転駆動されると、第1及び第2の回転部11,12の各スリップリング111,121が回転され、そのスリップリング111,121に対して第1及び第2のブラシ16,17が摺接されて回転体10側と固定体15側との間における電気的結合がそれぞれ行われる。
この電気的結合状態において、第1及び第2の回転部11,12の各スリップリング111,121と第1及び第2のブラシ16,17との摺接により、それぞれの摺接箇所で磨耗粉が発生される。このうち第1の回転部11のスリップリング111と第1のブラシ16との摺接により発生した磨耗粉は、例えば第1の回転部11の内周壁側から磨耗板13の内径孔131、第2の回転部12の内周壁側を通り回転体10の下方の固定体15上に落下される。そして、第2の回転部12のスリップリング121と第2のブラシ17との摺接により発生した磨耗粉は、該第2の回転部12の外周壁側の下方の固定体15上に落下される。
この積重配置された第1及び第2の回転部11,12のスリップリング111,121と第1及び第2のブラシ16,17との摺接により発生する磨耗粉は、回転体10の壁面を挟んで内周壁側下方及び外周壁側下方に分散されて固定体15側に落下される。これにより、積層配置されるスリップリング構造における磨耗粉による全路短絡等の絶縁不良の防止の促進を図ることができて、高品質な電気的結合を、長期間に亘り確保することが可能となる。
このように、上記スリップリング装置は、内周壁にスリップリング111を設けた第1の回転部11と外周壁にスリップリング121を設けた第2の回転部12とを絶縁板13を介在して積重配置した回転体10を回転駆動自在に配し、その第1の回転部11のスリップリング111に対して第1のブラシ16を摺接させて、第2の回転部12のスリップリング121に対して第2のブラシ17を摺接させて回転体10側と固定体15側との電気的結合を行うように構成した。
これによれば、回転体10が回転駆動されて第1及び第2の回転部11,12が回転されると、スリップリング111,121が回転されて、このスリップリング111,121に対して第1及び第2のブラシが摺接されると、その摺接箇所において磨耗粉が発生され、その磨耗粉が、上記固定体(図示せず)上における回転体の壁面を挟んで内周壁側下方及び外周壁側下方に分散されて落下される。
これにより、スリップリング111,121を上下方向に積重状に配置するスリップリング構造において、上層側のスリップリング111で発生した磨耗粉により、下層に配置されるスリップリング121と第2のブラシ17との間に付着して絶縁不良を起こすことがなくなり、高精度な電気的結合を維持することができて、長期間に亘る高品質な運用が可能となり、簡便にして容易な保守作業が実現される。
また、これによれば、第1及び第2のブラシ16,17が、回転体10の第1及び第2の回転部11,12の内外周壁側に分散されて配置されることにより、その配置設計の制約が軽減され、その設計を含む製作の多様化を容易に図ることが可能となる。
なお、上記実施の形態では、2段のスリップリング111を内周壁に設けた第1の回転部11と、2段のスリップリング121を外周壁に設けた第2の回転部12とを積重配置した回転体10を用いて構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他、第1及び第2の回転部11,12に、例えば1段あるいは3段以上のスリップリングを設けるように構成したり、あるいは第1の回転部11の外周壁にスリップリングを設け、第2の回転部12の内周壁にスリップリングを配置して構成することも可能で、同様に有効な効果が期待される。
また、この発明は、上記回転体10を、例えば図2に示すようにスリップリング211を内周壁に設けた第1の回転部21と、スリップリング221を外周壁に設けた第2の回転部22を、絶縁板23を挟んで複数段、例えば2段積重配置するように構成してもよく、同様に有効な効果が期待される。この実施の形態においても、第1及び第2の回転部21,22に形成するスリップリング211,221としては、1段に限ることなく、2段以上の複数段を積重配置するように構成してもよい。
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…回転体、11…第1の回転部、111…スリップリング、12…第2の回転部、13…絶縁板、131…内径孔、14…軸受、15…固定体、16…第1のブラシ、17…第2のブラシ、21…第1の回転部、211…スリップリング、22…第2の回転部、221…スリップリング、23…絶縁板。
Claims (7)
- 回転駆動自在に支持されるものであって、内周壁にスリップリングが形成される第1の回転部と外周壁にスリップリングが形成される第2の回転部とが同軸的に積重されて配置された回転体と、
この回転体の第1及び第2の回転部間に介在され、相互間を電気的に絶縁する絶縁板と、
前記回転体の回転に連動して前記第1の回転部のスリップリングに摺接される第1のブラシと、
前記回転体の回転に連動して前記第2の回転部のスリップリングに摺接される第2のブラシと、
を具備することを特徴とするスリップリング装置。 - 前記回転体は、前記第1及び第2の回転体が複数段積重されて配置されることを特徴とする請求項1記載のスリップリング装置。
- 前記第1及び第2の回転部のスリップリングは、一方がグランド又は−電位又は+電位で、他方が+電位又は−電位であることを特徴とする請求項1又は2記載のスリップリング装置。
- 前記第1及び第2の回転部の各スリップリングは、それぞれ複数段が同軸的に積重されて設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のスリップリング装置。
- 前記第1及び第2のブラシは、回転軸を挟んで対向配置されて前記回転体の第1及び第2の回転部のスリップリングに摺接されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のスリップリング装置。
- 前記回転体は、前記第1の回転部が前記第2の回転部の上方に前記絶縁板を介在して積重配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のスリップリング装置。
- 前記絶縁板は、前記回転体の第1及び第2の回転部より径大に形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載のスリップリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009202919A JP2011054441A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | スリップリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009202919A JP2011054441A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | スリップリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011054441A true JP2011054441A (ja) | 2011-03-17 |
Family
ID=43943227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009202919A Withdrawn JP2011054441A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | スリップリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011054441A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012079433A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Toshiba Corp | スリップリング装置 |
KR101426395B1 (ko) * | 2013-05-22 | 2014-08-06 | 김인기 | 슬립링 |
CN106253538A (zh) * | 2016-08-27 | 2016-12-21 | 中车株洲电机有限公司 | 一种电机及其导电环固定支撑装置 |
KR101735924B1 (ko) | 2015-06-09 | 2017-05-15 | 주식회사 만도 | 계자권선형 모터의 슬립링 및 브러시 구조 |
-
2009
- 2009-09-02 JP JP2009202919A patent/JP2011054441A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012079433A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Toshiba Corp | スリップリング装置 |
KR101426395B1 (ko) * | 2013-05-22 | 2014-08-06 | 김인기 | 슬립링 |
KR101735924B1 (ko) | 2015-06-09 | 2017-05-15 | 주식회사 만도 | 계자권선형 모터의 슬립링 및 브러시 구조 |
CN106253538A (zh) * | 2016-08-27 | 2016-12-21 | 中车株洲电机有限公司 | 一种电机及其导电环固定支撑装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011054441A (ja) | スリップリング装置 | |
WO2015086750A3 (en) | Compact integrated motor-gear drive unit with cycloidal reduction and device incorporating this unit | |
US11608860B2 (en) | Force transmission assembly having ceramic parts | |
JP2018191437A5 (ja) | ||
JP2016515303A5 (ja) | ||
CN102441596B (zh) | 旋转式层压设备 | |
WO2011028780A3 (en) | Piezoelectric rotary motor with high rotation speed and bi- directional operation | |
CA3024345C (en) | Spring ring circuit assembly | |
CN112648382B (zh) | 磁性液体密封装置 | |
CN103700458A (zh) | 一种侧面调节杆多挡电位器 | |
CN106737128A (zh) | 一种用于双面研磨抛光设备上的单面抛光系统 | |
JP5502687B2 (ja) | スリップリング装置 | |
WO2014029629A3 (de) | Elektrische maschine mit permanentmagnetrotor, insbesondere elektrischer antriebsmotor | |
JP2007514924A5 (ja) | ||
CN101987585A (zh) | 车辆座椅回转调节装置 | |
JP4002069B2 (ja) | 電食防止型軸受における外輪の製造方法 | |
MX2007012301A (es) | Mecanismo de rotacion. | |
CN202382750U (zh) | 机械旋转式角位移转换装置 | |
JP2015142527A5 (ja) | ||
JP2011111098A (ja) | 車輪駆動装置用電食防止ユニットおよびインナーロータ型車輪駆動装置 | |
CN103855470B (zh) | 一种天线移相系统、天线及驱动装置 | |
JP5841172B2 (ja) | スパッタリング装置 | |
CN105857433A (zh) | 可快速定向的对称结构多足机器人 | |
JP2010262902A (ja) | スリップリング装置 | |
JP2011166942A (ja) | スリップリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20121106 |