JP2011053864A - センシング装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズに強く、感度が十分に高いセンシング装置を提供する。
【解決手段】センシング装置100は、制御線CA1〜CA240,CB1〜CB240と、感知データ線SL1〜SL320と、制御線CA1〜CA240と感知データ線SL1〜SL320との交差に対応して設けられた複数のセンサ回路Qと、感知データ線SL1〜SL320に対応して設けられた複数の増幅回路Wとを備える。センサ回路Qは、対応する制御線を介して供給される制御信号によって制御され、対応する感知データ線へセンシング信号を出力する。増幅回路Wは、対応する感知データ線からの信号と参照用信号との差分電圧を線形増幅する増幅器を備える。感知データ線SL2〜SL320に対応する増幅回路Wは、対応する感知データ線SL1の隣の感知データ線からの信号を参照用信号とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のセンサが配列されたセンシング装置と電子機器に関する。
複数のセンサが配列されたセンシング装置の一種に、押圧による容量値の変化を感知する容量方式のタッチパネルがある。特許文献1に記載のタッチパネルでは、押圧により容量値が変わる可変容量素子Cvと容量値が固定の固定容量素子Cpとを直列に接続した容量対が一定のピッチでアレイ状に配列されており、容量対における二つの容量素子の接続点は、行方向に延在する感知データ線によって行毎に結線されるとともに、列方向に延在する感知データ線によって列毎に結線されており、これらの感知データ線の各々の端部に、初期電圧を与える回路や積分型の増幅器が配置されている。一方、特許文献2に記載のタッチパネルでは、容量対ごとに増幅用トランジスタが設けられている。
特開2007−122733号公報(図8) 特開2005−134371号公報(図2)
ここで、従来の容量方式のタッチパネルの感度について検討する。
まず、特許文献1の図8において、感知データ線の電位変化の検出効率を最大とするために、固定容量素子Cpの容量値を50fF、可変容量素子Cvの押圧が無いときの容量値を50fFと想定する。また、1本の感知データ線に結線されている容量対の数を120と想定する。強目の押圧でも、可変容量素子Cvの容量値の変化は高々10%程度にすぎない。つまり、50fFが55fFに増加する程度である。1本の感知データ線につながる容量は、寄生容量を無視しても、合計で(50+50)fF×120=12pFであるから、55−50=5fFという変化量は、5fF/12pF≒0.04%の変動にすぎない。したがって、Vcomのレベルが5Vから0Vに変化し、感知データ線の電位が5Vの半分の2.5Vほど変化したときの、押圧が無いときの感知データ線の電位変化量と押圧が有るときの感知データ線の電位変化量との差分は、2.5V×0.04%=1mV程度の非常に小さなものとなる。感知データ線の電位は、オペアンプ(演算増幅器)や定電流源で構成される積分型の増幅器で増幅されるが、その増幅率は5倍程度にすぎないから、高い感度を得ることはできない。
次に、特許文献2の図2において、列線Cの電位の振幅を5V、固定容量素子の容量値を50fF、可変容量素子CFの容量値を、押圧が無いときには50fF、押圧が有るときには55fFと想定する。また、増幅用トランジスタの寄生容量を無視するものとする。この場合、押圧が無いときと有る時の増幅用トランジスタのゲート電位の差分は、特許文献2の数13の式から、{50/(50+50)−50/(55+50)}×5V≒119mVとなる。したがって、仮に感知データ線(出力線)の寄生容量が大きかったり、増幅用トランジスタの能力や感知データ線を充電する時間が不足気味であったりしても、押圧が無いときの感知データ線の電位変化量と押圧が有る時の感知データ線の電位変化量との差分として、100mV近い電圧が得られる。しかし、100mV近い差分電圧が得られるのは、押圧が強めの場合であり、押圧が弱めの場合には、やはり差分電圧が不十分となる。つまり、特許文献2に記載の構成でも、十分に高い感度を得ることはできない。
上述したように、従来の容量方式のタッチパネルには、感度が不十分で、十分に高い精度の検出を行うためには、やや大きな力で表示パネルを押す必要があるという欠点がある。また、従来のタッチパネルを用いて接触の有無や接触位置を検出する場合には、センサから出力されるセンシング信号と予め定められた基準値とを比較してセンサ毎に押圧の有無を判定することになるが、センシング信号の伝送路にはノイズが乗りやすいから、誤判定による検出精度の低下が生じやすい。つまり、従来のセンシング装置には、ノイズに弱いという欠点がある。
そこで、本発明は、ノイズに強く、感度が十分に高いセンシング装置を提供することを解決課題としている。
本発明は、複数の制御線と、複数の感知データ線と、前記複数の制御線と前記複数の感知データ線との交差に対応して設けられた複数のセンサ回路と、前記複数の感知データ線に対応して設けられた複数の増幅回路とを備え、前記複数のセンサ回路の各々は、センサを有し、対応する前記制御線を介して供給される制御信号によって制御され、前記センサの感知結果に応じたセンシング信号を対応する前記感知データ線へ出力し、前記複数の増幅回路の各々は、対応する前記感知データ線からの信号と参照用信号との差分電圧を線形増幅する増幅器を備え、前記増幅器で増幅された前記差分電圧を出力し、前記複数の感知データ線のうちの一端の前記感知データ線以外の前記感知データ線に対応する前記増幅回路は、対応する前記感知データ線の前記一端側の隣の前記感知データ線からの信号を前記参照用信号とする、ことを特徴とするセンシング装置を提供する。
上記の「センサ回路」には、押圧により容量値が変わる可変容量素子と容量値が固定の固定容量素子とを直列に接続した容量対(センサ)を有し、この容量対における容量値の比に応じたセンシング信号を出力するセンサ回路や、フォトダイオード等の光センサを有し、この光センサの受光強度に応じたセンシング信号を出力する光センサ回路などの任意のセンサ回路が含まれる。また、「線形増幅する増幅器」には、いわゆる線形増幅回路の他に、入出力特性が略線形の任意の増幅器が含まれる。また、「対応する前記感知データ線の前記一端側の隣の前記感知データ線」は、例えば、複数の感知データ線が左右に並ぶ場合、左端の感知データ線を「一端」の感知データ線とする場合には対応する感知データ線の左隣の感知データ線であり、右端の感知データ線を「一端」の感知データ線とする場合には対応する感知データ線の右隣の感知データ線である。
このセンシング装置を用いれば、隣り合う感知データ線からの信号の差分電圧に基づいて所望の検出を行うことができる。例えば、このセンシング装置をタッチパネルに適用した場合には、外部の物体と接触している領域の輪郭を検出し、検出した輪郭に基づいて接触の有無や接触位置を検出することができる。また、このセンシング装置によれば、線形増幅された差分電圧を用いて上記の検出を行うことができる。線形増幅による差分電圧の増幅率は積分型の増幅器の増幅率よりも高いから、このセンシング装置によれば、十分に高い感度が得られる。これは、検出精度の向上のみならず、後段の回路の簡素化にも寄与する。
ところで、通常、感知データ線にはノイズが乗りやすい。しかし、隣り合う感知データ線に乗るノイズの大きさは略等しくなることが多く、このセンシング装置では隣り合う感知データ線からの信号の差分電圧を用いて検出が行われるから、ノイズによる検出精度の低下が抑制される。つまり、このセンシング装置には、ノイズに強いという利点がある。
なお、光方式のタッチパネルにおいて、光が入射しうる光センサ回路と、光が入射し得ない光センサ回路とを感知データ線毎に交互に配置し、隣り合う感知データ線からの信号の差分電圧を増幅する構成とすれば、ノイズによる検出精度の低下を抑制しつつ接触の有無や接触位置を検出することができる。しかし、この構成では、光が入射し得ない光センサ回路を、光が入射しうる光センサ回路と同じ数だけ配置する必要があるから、検出の解像度(dpi)が大幅に低下してしまう。これに対して、本発明に係るセンシング装置では、そのような必要がない。
上記のセンシング装置において、前記増幅器は、対応する前記感知データ線からの信号と前記参照用信号とが排他的に供給される一方の電極と他方の電極とを備えた入力容量素子と、前記入力容量素子の前記他方の電極と電気的に接続された入力端子と出力端子とを備えたインバータと、前記入力端子と前記出力端子との間に介挿され、接続期間にわたってオン状態となり、前記接続期間に続く切断期間にわたってオフ状態となる帰還スイッチとを有し、前記接続期間の全部又は末尾は、対応する前記感知データ線からの信号が前記入力容量素子の前記一方の電極に供給されない期間であり、前記参照用信号が前記入力容量素子の前記一方の電極に供給される期間を含み、前記切断期間は、対応する前記感知データ線からの信号が前記入力容量素子の前記一方の電極に供給される期間を含む、ようにしてもよい。
このセンシング装置では、増幅器が、接続期間において参照用信号を取り込み、切断期間において対応する感知データ線からの信号を取り込むことにより、両信号の差分を増幅する。この増幅器の増幅率は、積分型の増幅器の増幅率よりも大幅に高い。よって、このセンシング装置の感度は十分かつ大幅に高くなる。これは、検出精度の向上のみならず、後段の回路の簡素化にも寄与する。また、上記の増幅器は、容量素子とインバータと帰還スイッチとを有する単純な回路であり、少ない素子で構成されている。これは、センシング装置の簡素化や製造コストの低減に寄与する利点である。また、このセンシング装置には、素子特性のばらつきに強いという利点もある。
上記の各センシング装置において、前記複数の増幅回路の各々が、前記インバータの貫通電流を遮断可能なスイッチング素子を有するようにしてもよい。このスイッチング素子としては、インバータの貫通電流の流路に設けられ、オン状態では当該貫通電流を遮断せず、オフ状態では当該貫通電流を遮断するトランジスタを例示可能である。このセンシング装置によれば、インバータを動作させる必要のない期間において、貫通電流を遮断して消費電力を低減することが可能となる。例えば、外部の回路が増幅された差分を読み出す期間(サンプリング期間)の少し前から当該期間の終了までの期間では貫通電流を遮断せず、他の期間では貫通電流を遮断する。
上記の各センシング装置において、前記増幅された前記差分電圧を出力しない第1ダミー回路を備え、前記第1ダミー回路は、前記一端の前記感知データ線に対応する前記増幅回路へ前記参照用信号を供給する、ようにしてもよい。さらに、上記の各センシング装置において、前記増幅された前記差分電圧を出力しない第2ダミー回路を備え、前記第2ダミー回路は、前記複数の感知データ線のうちの他端の前記感知データ線からの前記センシング信号を受け取る、ようにしてもよい。
上記の各センシング装置において、前記複数の感知データ線および前記複数の増幅回路に対応する複数の補償部を備え、前記複数の補償部の各々は、対応する前記感知データ線と対応する前記増幅回路との間に介挿され、前記感知データ線側の電極と前記増幅回路側の電極とを有する介挿容量素子を備え、第1期間においては、前記感知データ線側の電極と前記増幅回路側の電極とに固定の第1電位を供給し、前記第1期間に続く第2期間においては、前記感知データ線側の電極に前記第1電位を供給せず、前記増幅回路側の電極に前記第1電位を供給し、前記第2期間に続く第3期間においては、前記感知データ線側の電極と前記増幅回路側の電極とのいずれにも前記第1電位を供給せず、前記複数のセンサ回路の各々は、押圧により容量値が変化する可変容量素子と容量値が固定の固定容量素子とを直列に接続した容量対と、前記可変容量素子と前記固定容量素子との接続点に電気的に接続されたゲート電極を有し、前記ゲート電極の電位と閾値電圧とに応じた前記センシング信号を出力するトランジスタとを有し、前記第2期間においては前記ゲート電極が前記容量対における容量値の比に応じた電位となり、前記第3期間においては前記ゲート電極へ固定の第2電位を供給する、ようにしてもよい。
このセンシング装置では、第3期間において、介挿容量素子の増幅回路側の電極の電位が、可変容量素子と前記固定容量素子との容量値の比に応じた電位と第2電位との差分に近づく。この電位にはトランジスタの閾値電圧に依存する成分が含まれないから、複数のセンサ回路間でトランジスタの閾値電圧がばらついても、検出の精度は低下しない。つまり、このセンシング装置は、素子特性のばらつきに著しく強くなる。なお、容量対に印加される電圧が第3期間において一定に保たれるようにするのが好ましい。
また、本発明に係る電子機器は、上記の各センシング装置を備えたことを特徴とする。このような電子機器としては、モニタ、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、電子カメラなどが該当する。
本発明の第1実施形態に係るセンシング装置100の構成を示す図である。 同センシング装置100のセンシング機能に係る部分の回路図である。 同センシング機能に係るタイムチャートである。 センシング装置100の読出回路40の構成例を示す図である。 センシング装置100における読出電位のシミュレーション結果を示すグラフである。 センシング装置100においてVthを変化させたときの読出電位のシミュレーション結果を示すグラフである。 第1ダミー回路DML及び第2ダミー回路DMRの配置を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るセンシング装置100のセンシング機能に係る部分の回路図である。 図8に対応するタイムチャートである。 本発明の第3実施形態に係るセンシング装置100の一部の構成を示す回路図である。 図10に対応するタイムチャートである。 センシング装置100の応用例に係る電子機器を示す斜視図である。 センシング装置100の応用例に係る別の電子機器を示す斜視図である。 センシング装置100の応用例に係るさらに別の電子機器を示す斜視図である。
以降、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。以下に述べる実施形態に係るセンシング装置100は、画面に画像を表示するための表示機能と、画面と指やペン等の外部の物体との接触の有無や接触位置を検出するためのセンシング機能とを有する装置であり、上記の表示や検出に用いられる。なお、本発明は、以下に述べる実施形態に限定されるものではなく、これらの変形例や応用例をも技術的範囲に含みうる。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係るセンシング装置100の構成を示す図である。センシング装置100は、基板上に形成された240×320個の単位回路Uと、240本の走査線Y1〜Y240と、320本のデータ線X1〜X320と、240本の第1制御線CA1〜CA240と、240本の第2制御線CB1〜CB240と、320本の感知データ線SL1〜SL320と、320本の読出データ線RD1〜RD320と、320個の増幅回路Wと、走査線駆動回路10と、データ線駆動回路20と、制御線駆動回路30と、読出回路40とを備える。
走査線Y1〜Y240、第1制御線CA1〜CA240及び第2制御線CB1〜CB240は、いずれも主走査方向(左右方向)に延在しており、データ線X1〜X320及び感知データ線SL1〜SL320は、いずれも副走査方向(上下方向)に延在しており、単位回路Uは、両者の交差に対応して一つずつ配置されている。つまり、単位回路Uは240行320列のアレイ状に配列されており、第i行第j列の単位回路Uは、走査線Yi、第1制御線CAi及び第2制御線CBiと、データ線Xj及び感知データ線SLjとの交差に対応して配置されている。
各単位回路Uは、液晶の光透過率を変化させて指定された階調を表示する画素回路と、容量方式のタッチセンサとして機能するセンサ回路Qとを一つずつ含む。第i行第j列のセンサ回路Qは、容量対を有し、対応する第1制御線CAiを介して供給される選択信号Siと、対応する第2制御線CBiを介して供給されるリセット信号Riとによって制御され、当該容量対における容量値の比に応じたセンシング信号を対応する感知データ線SLjへ出力する。
走査線駆動回路10は、走査線Y1〜Y240を順次選択する回路であり、走査線Y1〜Y240のうち、選択中の走査線Yiの電位のみがHレベル(アクティブレベル)となるように、各走査線に走査信号を供給する。データ線駆動回路20は、240×320個の画素回路を駆動する回路であり、走査線駆動回路10によって選択された走査線Yiに対応する320個の画素回路の各々に階調を指定する。
制御線駆動回路30は、第1制御線CA1〜CA240を順次選択するとともに、第2制御線CB1〜CB240を順次選択する回路であり、第1制御線CA1〜CA240のうち、選択中の第1制御線CAiの電位のみがHレベルとなるように、第1制御線CA1〜CA240に選択信号S1〜S240をそれぞれ供給する一方、第2制御線CB1〜CB240のうち、選択中の第2制御線CBiの電位のみがHレベルとなるように、第2制御線CB1〜CB240にリセット信号R1〜R240をそれぞれ供給する。
増幅回路Wは、感知データ線SL1〜SL320に対応して一つずつ配置されている。第i列の感知データ線SLiに対応する増幅回路W、すなわち第i列の増幅回路Wは、図示しない参照用信号と、対応する感知データ線SLiからのセンシング信号との差分を線形増幅して読出データ線RDiへ出力する。読出回路40は、読出データ線RD1〜RD320の電位を読み出して外部の回路へ供給する。この外部の回路は、供給された電位に基づいて接触の有無や接触位置を検出する。
図2は、センシング装置100のセンシング機能に係る部分の回路図であり、図3はそのタイムチャートである。ただし、図2に示す回路は、隣り合う3列(第A列、第B列および第C列)分のものである。各列には、1本の感知データ線SLと当該感知データ線SLに対応する240個のセンサ回路Qと1個の増幅回路Wとが含まれる。そして、第i行のセンサ回路Qには、選択信号Si及びリセット信号Riが供給される。
まず、センサ回路Qについて説明する。図2に示すように、センサ回路Qは、固定の容量値(50fF程度)の固定容量素子Cpと押圧により容量値が変化する可変容量素子Cvとを直列に接続した容量対と、初期化用のトランジスタTr1と、増幅用のトランジスタTr2とを備える。固定容量素子Cpは一方の電極D1と他方の電極D2とを有し、可変容量素子Cvは一方の電極D3と他方の電極D4とを有する。電極D3と電極D4との間には例えば液晶層が配置されている。押圧が無いときの可変容量素子Cvの容量値は、固定容量素子Cpの容量値と同程度に設定されている。なお、本実施形態で用いられるトランジスタはいずれもTFT(薄膜トランジスタ)である。
固定容量素子Cpと可変容量素子Cvとの接続点であるノードN1には、固定容量素子Cpの電極D1と、可変容量素子Cvの電極D3と、トランジスタTr2のゲート電極とが電気的に接続されている。第i行のセンサ回路Qでは、ノードN1と第1制御線CAiとの間にトランジスタTr1が介挿されており、トランジスタTr1のゲート電極は第2制御線CBiと電気的に接続されている。したがって、トランジスタTr1は、リセット信号RiがHレベルの場合にはオン状態となり、Lレベルの場合にはオフ状態となる。また、第i行のセンサ回路Qでは、固定容量素子Cpの電極D2は第1制御線CAiと電気的に接続されている。また、第i行第j列のセンサ回路Qでは、トランジスタTr2は第1制御線CAiと第j列の感知データ線SLjとの間に介挿されている。
可変容量素子Cvの電極D4には、一定周期(例えば70μs周期)で変動する電位Comが供給される。リセット信号Ri及び選択信号Siは、いずれも、第i行のセンサ回路Qを制御するパルス信号(制御信号)であり、一定長の期間においてLレベルを維持し、他の期間においてHレベルを維持する。リセット信号R1〜R240における一定長の期間は、例えば、長さが33−3=30μsであり、70μs刻みで順次ずれている。選択信号S1〜S240における一定長の期間は、長さが例えば32−4=28μsであり、例えば70μs刻みで順次ずれている。リセット信号RiがLレベルの期間はComがLレベルの期間に含まれており、選択信号SiがHレベルの期間はリセット信号RiがLレベルの期間に含まれている。
第i行のセンサ回路Qでは、ComがHレベルからLレベルへ遷移してから、リセット信号RがHレベルからLレベルへ遷移するまでの期間において、トランジスタTr1によってノードN1が初期化される。具体的には、トランジスタTr1がオン状態となり、Lレベルの選択信号SiがノードN1へ供給される。また、この期間では、プリチャージ信号PCがHレベルを維持し、感知データ線SLの電位が初期化される。プリチャージ信号PCは、感知データ線SL1〜SL320の各々と接地線(GND=Lレベル)との間に介挿された320個のトランジスタTr3のゲート電極に供給される信号であり、ComがHレベルからLレベルへ遷移してから、制御線駆動回路30によって選択された行のリセット信号RがHレベルからLレベルへ遷移するまでの期間においてHレベルを維持し、他の期間においてLレベルを維持する。
次にリセット信号RiがHレベルからLレベルへ遷移してから選択信号SiがLレベルからHレベルへ遷移する。これにより、第i行第B列のセンサ回路Qでは、ノードN1が、固定容量素子Cpの電極D2の電位(Hレベル)と、可変容量素子Cvの電極D4の電位(Com)と、固定容量素子Cpと可変容量素子Cvとの容量値の比で決まる電位となり、その電位からトランジスタTr2の閾値電圧Vthを差し引いた電位まで、トランジスタTr2が対応する感知データ線SLを充電する。そして、選択信号SiがLレベルへ遷移し、リセット信号RiがHレベルへ遷移すると、トランジスタTr1によってノードN1の電位がLレベルに戻る。そして、ComがLレベルからHレベルへ遷移し、再びLレベルへ遷移すると、次の行について上述した感知動作が行われる。
ここで、従来技術と比較するために、選択信号Siの振幅を5V、固定容量素子Cpの容量値を50fF、可変容量素子Cvの容量値を、押圧が無いときで50fF、強めに押した時で55fFとし、他の寄生容量を無視する。すると、押圧が無いときと有るときのノードN1の電位の差は、{50/(50+50)−50(55+50)}×5V≒119mVとなる。つまり、感知データ線SLの寄生容量が大きかったり、トランジスタTr2の能力や感知データ線SLを充電する時間が不足気味であったりしても、押圧が無いときと有るときの感知データ線SLの電位変化量として100mV近い差分電圧が得られる。
次に、増幅回路Wについて説明する。ただし、以降の説明では、第i行第B列のセンサ回路Qの可変容量素子Cvの容量値Cv_Bが、押圧により、第i行第A列や第i行第C列のセンサ回路Qの可変容量素子Cvの容量値Cv_AやCv_Cよりも大きくなっているものとする。図3のノードN1の電位の波形のうち、太線が第B列についての波形であり、細線が他の列についての波形である。ただし、図では、両波形の差分を誇張して示している。第A列、第B列、第C列のノードN1の電位を、それぞれ、VN1_A、VN1_B、VN1_Cとし、第A列、第B列、第C列の感知データ線SLの電位を、それぞれ、SLA、SLB、SLCとしたとき、押圧によってCv_B>Cv_A≒Cv_Cとなると、選択信号SiがHレベルの期間では、VN1_B<VN1_A≒VN1_Cとなり、この期間の感知データ線SLの電位はSLB<SLA≒SLCとなる。
図2に示すように、増幅回路Wは、入力容量素子CiとインバータInvと帰還スイッチSWcとを有するリニアアンプ型の増幅器を備える。入力容量素子Ciは一方の電極D5と他方の電極D6とを備え、インバータInvは入力端子と出力端子とを備え、電極D6および入力端子はノードN3と電気的に接続され、出力端子はノードN4と電気的に接続され、帰還スイッチSWcはノードN3とノードN4との間に介挿されている。
帰還スイッチSWcは、トランジスタ等のスイッチング素子であり、サンプリング信号SHがLレベルの場合にオン状態となり、Hレベルの場合にオフ状態となる。サンプリング信号SHは、一定周期(例えば70μs周期)のパルス信号であり、選択信号S1〜S240のいずれかがHレベルからLレベルへ遷移する直前の一定長(例えば32−28=4μs)の期間(切断期間)においてHレベルを維持し、他の期間(接続期間)においてLレベルを維持する。
入力容量素子Ciの電極D5はノードN2と電気的に接続されている。第B列に注目すると、ノードN2には、スイッチSWaを介して第B列の感知データ線SLからSLBが供給されるとともに、スイッチSWbを介して隣の列(第A列)の感知データ線SLからSLA(参照用信号)が供給される。スイッチSWaは、サンプリング信号SHがHレベルの場合にオン状態となり、サンプリング信号SHがLレベルの場合にオフ状態となる。スイッチSWbは、サンプリング信号SHがHレベルの場合にオフ状態となり、サンプリング信号SHがLレベルの場合にオン状態となる。したがって、第B列のノードN2には、SLAとSLBとが排他的に供給される。
接続期間では、サンプリング信号SHがLレベルを維持し、帰還スイッチSWcがオン状態を維持するから、ノードN3及びN4の電位はインバータInvのゲート閾値(Switching Threshold Voltage)となる。また、接続期間では、スイッチSWaがオフ状態を維持する一方、スイッチSWbがオン状態を維持するから、第B列のノードN2には、SLA及びSLBのうち、SLAのみが供給される。
サンプリング信号SHがLレベルからHレベルへ遷移して切断期間を迎えると、スイッチSWaがオン状態となり、スイッチSWbがオフ状態となるから、第B列のノードN2には、SLA及びSLBのうち、SLBのみが供給される。すなわち、第B列のノードN2の電位は、SLAからSLBへ100mVほど下がる。また、切断期間では、帰還スイッチSWcがオフ状態を維持するから、ノードN3の電位もノードN2の電位と同じ幅で下がる。
直前のノードN3の電位がインバータInvのゲート閾値であったため、ノードN3の電位が少し下がっただけでも、ノードN4の電位は反転増幅されて大幅に上がる。インバータInvを構成するトランジスタの特性があまり良くなくとも、ノードN4の電位上昇分はノードN3の電位下降分の10〜30倍にもなる。この増幅されたノードN4の電位が、切断期間においてスイッチSWdを通して読み出され、第B列の読出データ線RDBへ出力される。
なお、図示を略すが、サンプリング電位を保持するために、読出データ線RD1〜RD320の各々へ数pF程度の容量を付けることが好ましい。また、本実施形態では、接続期間の全部においてスイッチSWaがオフ状態を維持するが、接続期間の末尾に限ってスイッチSWaがオフ状態を維持するようにしてもよい。ただし、この場合には、スイッチSWaがオフ状態の期間が、スイッチSWbがオン状態の期間を含むようにする必要がある。また、本実施形態では、切断期間の全部において、スイッチSWaがオン状態を維持するとともにスイッチSWbがオフ状態を維持するが、スイッチSWaがオン状態を維持するとともにスイッチSWbがオフ状態を維持する期間を、切断期間の一部としてもよい。
図4は、読出回路40の構成例を示す図である。この図に示すように、読出回路40は、読出データ線RD1〜RD320を、16本ずつ、第1ブロックから第20ブロックまでの20個のブロックに分けている。mを1以上20以下の整数としたとき、第mブロックにはサンプリングパルスSPmが供給される。サンプリングパルスSP1〜SP20は、図3に示すように、サンプリング信号SHがLレベルの期間(長さは66μs)において、順次、排他的に、一定の期間だけHレベルとなる。第mブロックでは、サンプリングパルスSPmがHレベルの期間において、16本の読出データ線RD16×(m−1)+1〜RD16×mの電位が並列に読み出され、それぞれ16本の読出線RO1〜RO16を介して外部の回路へ供給される。つまり、外部への読み出しは16相で並列処理される。
以上の説明では主にB列に注目したが、C列に注目すると、選択信号SiがHレベルの期間ではSLC>SLBであるから、サンプリング信号SHがLレベルからHレベルへ遷移するとときの第C列のノードN2〜N4および読出データ線RDCの電位の変化の向きは、第B列における変化の向きと逆方向になる。
図5はセンシング装置100における読出電位のシミュレーション結果を隣り合う第A列〜第F列の6列分について示すグラフであり、太線が本実施形態に係るシミュレーション結果である。読出電位は、読出回路40で読み出される読出データ線RDの電位であるが、この図では、第C列および第D列を除いた列の読出電位の平均値を差し引いた電位(ΔVRD)を縦軸としている。このシミュレーションでは、押圧がこれまでの想定の1/5と弱く、押圧によって第C列の数行のセンサ回路Qの可変容量素子Cvの容量値が50fFから51fFへ変化し、他のセンサ回路Qの可変容量素子Cvの容量値が50fFを維持した場合を想定している。この図の太線から明らかなように、本実施形態によれば、押圧がこれまでの想定の1/5と弱い場合でも、押圧がある場合と無い場合との差分が大幅に大きくなる。
外部の回路は、第1列〜第320列の読出電位に基づいて、外部の物体と接触している領域の輪郭を検出し、検出した輪郭に基づいて接触の有無や接触位置を検出する。輪郭の検出方法は任意であり、例えば、ある行について、第1列から第320列までの読出電位と予め定められた第1基準電位とを順次比較していき、読出電位が第1基準電位以上の場合には当該読出電位に対応するセンサ回路Qの位置を当該行の左輪郭位置とし、当該読出電位の次以降の読出電位と予め定められた第2基準電位とを順次比較していき、読出電位が第2基準電位以下の場合には、当該読出電位の直前の読出電位に対応するセンサ回路Qの位置を当該行の右輪郭位置とする。右輪郭位置は左輪郭位置と一致してもよい。この処理を第1行から第240行まで繰り返せば、輪郭を検出することができる。ただし、第1基準電位は、あるセンサ回路Qから押圧が無いときに出力されるセンシング信号と参照用信号の供給元の隣の列の同一行のセンサ回路Qから押圧が無いときに出力されるセンシング信号との差分電圧の変動範囲の上限よりも高く定められ、第2基準電位は、当該変動範囲の下限よりも低く定められる。
本実施形態では、上記の通りに接触の有無や接触位置の検出が行われるから、押圧が弱い場合でも押圧がある場合と無い場合との差分が大幅に大きいことは、上記の検出に必要な感度が十分かつ大幅に高いことと等価である。また、本実施形態では、隣接する列のセンシング信号間で差分をとる処理を経て読出電位が定まるから、ノイズに強い。
また、本実施形態には、素子特性のばらつきに強いという利点がある。この利点について、図6を参照して説明する。図6は、センシング装置100においてVthを変化させたときの読出電位のシミュレーション結果を隣り合う第A列〜第F列の6列分について示すグラフであり、ΔVRDを縦軸としている。このシミュレーションの想定はVthを除いて図5と同様である。太線が本実施形態に係るシミュレーション結果であり、第C列の感知データ線SLの電位が第A列、第B列、第E列および第F列の感知データ線SLの電位よりも20〜21mV低いだけなのに対して、第A列、第B列、第E列および第F列の読出電位に比べて、第C列の読出電位が169〜684mVも高く、第D列の読出電位が181〜428mVも低くなっている。すなわち、本実施系形態によれば、Vthがばらついても、+8〜+34倍、−9〜−21倍という十分かつ大幅に高い増幅率(感度)を得ることができる。図6において、Low,Typ,HighはPch,Nch双方のVthが各々Low,Typ,Highであることを示し、PL_NHはPchのVthがLowでNchのVthがHighであり、PH_NLはPchのVthがHighでNchのVthがLowであることを示している。
ここで、本実施形態と比較するために、特許文献2に記載の表示パネルに特許文献1に記載の積分型の増幅器を適用したタッチパネルを想定する。このタッチパネルによれば高い感度が得られるが、高い感度が得られるVthの範囲は、本実施形態において十分かつ大幅に高い感度が得られるVthの範囲よりも狭い。また、リニアアンプ型の増幅器を構成する素子の数は、積分型の増幅器を構成する素子の数よりも少ないから、本実施形態によれば製造コストを低減することができる。
以上説明したように、本実施形態では、感知データ線SL1を一端の感知データ線としたとき、一端の感知データ線以外の感知データ線SL2〜SL320に対応する増幅回路Wは、対応する感知データ線SLの一端側の隣の感知データ線SLからのセンシング信号を参照用信号とする。一方、第1列の増幅回路Wが如何なる信号を参照用信号とするかについては未説明である。第1列の増幅回路Wからの出力を接触の有無や接触位置の検出に利用しない場合には、任意の信号を第1列の増幅回路Wの参照用信号としてよいが、この場合には、上記の検出に利用することのできる有効な列が第2列〜第320列に限られてしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、図7に示すように、第1列〜第320列を有効な列とするために、第1列の左脇に第1ダミー回路DMLを設けてある。第1ダミー回路DMLは、一端(第1列)の増幅回路Wへ参照用信号を供給する回路であり、図2の回路の一部(1本の感知データ線SLと当該感知データ線SLに対応する240個のセンサ回路Qとを含む部分)に相当する構成を有する。第1ダミー回路DMLに対応する読出データ線RDは存在せず、第1ダミー回路DMLが接触の有無や接触位置の検出に用いられる信号を出力することはない。
さらに、本実施形態では、第1列の増幅回路Wへの参照用信号の入力容量値を他の列の増幅回路Wへの参照用信号の入力容量値と同等とするために、第1ダミー回路DMLは、トランジスタTr3やスイッチSWaも有する。なお、ここでいう「同等」は、第1列の増幅回路Wへの参照用信号の入力容量値が、第2列〜第320列の増幅回路Wへの参照用信号の入力容量値のうちの最小値以上かつ最大値以下となることを意味する。
また、本実施形態では、第320列の右脇に第2ダミー回路DMRを設けてある。第2ダミー回路DMRは、他端(第320列)の感知データ線SLからの信号を受け取る回路である。第2ダミー回路DMRに対応する読出データ線RDは存在せず、第2ダミー回路DMRが接触の有無や接触位置の検出に用いられる信号を出力することはない。
さらに、本実施形態では、第320列の増幅回路Wへの対応する感知データ線SLからのセンシング信号の入力容量値を他の列の増幅回路Wへの対応する感知データ線SLからのセンシング信号の入力容量値と同等とするために、第2ダミー回路DMRは、スイッチSWbを有する。なお、ここでいう「同等」は、第320列の増幅回路Wへの対応する感知データ線SLからのセンシング信号の入力容量値が、第2列〜第320列の増幅回路Wへの対応する感知データ線SLからのセンシング信号の入力容量値のうちの最小値以上かつ最大値以下となることを意味する。また、本実施形態を変形し、第2ダミー回路DMRを設けない構成としてもよい。
ところで、読出線ROに寄生する容量は大きいから、サンプリングパルスSP1〜SP20がHレベルとなる期間は長い方がよい。一方、読出回路40は、サンプリング信号SHがLレベルの期間内に16個の電位を読み出さねばならない。よって、サンプリング信号SHがHレベルの期間は短い方がよい。本実施形態では、増幅器が、サンプリング信号SHがLレベルの期間において、対応する感知データ線SLの電位に近い隣の感知データ線SLの電位を取り込み、サンプリング信号SHがHレベルの期間において対応する感知データ線SLの電位を取り込むから、隣の感知データ線SLの電位を取り込むことなく対応する感知データ線SLの電位を取り込む形態に比較して、サンプリング信号SHがHレベルの期間を短縮することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るセンシング装置100について説明する。ただし、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。図8は本発明の第2実施形態に係るセンシング装置100のセンシング機能に係る部分の回路図であり、図9はそのタイムチャートである。図8の図2との違いは、トランジスタTr2のVthのばらつきを補償するための補償部Zを感知データ線SL(増幅回路W)毎に備える点のみである。また、図9と図3とを比較すれば明らかなように、本実施形態では、リセット信号RiがLレベルからHレベルへ遷移するタイミングが早められており、リセット信号RiがLレベルの期間が短縮されており、リセット信号Ri及び選択信号Siが共にHレベルとなる期間が設けられている。
第1実施形態では、図2及び図3に示すように、選択信号SiがHレベルの期間に、トランジスタTr2が、固定容量素子Cpと可変容量素子Cvとの容量値の比で決まるノードN1の電位からトランジスタTr2のVthを差し引いた電位まで感知データ線SLを充電するので、Vthがばらつくと感知データ線SLの充電電位もばらついて誤差となる。これに対して、本実施形態では、図8の構成とし、図9のように動作させることで、Vthのばらつきが補償される。詳しくは次に述べる通りである。
補償部Zは、対応する感知データ線SLと対応する増幅回路Wとの間に介挿された介挿容量素子Ctと、トランジスタTr3と、トランジスタTr4とを有する。介挿容量素子Ctは、感知データ線SL側の電極D7と増幅回路W側の電極D8(ノードSx)とを有する。トランジスタTr3は、電極D7と接地線との間に介挿されたスイッチング素子であり、第1実施形態と同様に動作する。トランジスタTr4は、電極D8と接地線との間に介挿されたスイッチング素子であり、信号AGがHレベルの場合にオン状態となり、信号AGがLレベルの場合にオフ状態となる。信号AGは、図9に示すように、一定周期(例えば70μs周期)のパルス信号であり、プリチャージ信号PCとともにLレベルからHレベルへ遷移し、リセット信号RiがLレベルからHレベルへ遷移する直前までの一定の期間だけHレベルを維持し、他の期間においてLレベルを維持する。
第i行の補償部Zでは、まず、プリチャージ信号PCがLレベルからHレベルへ遷移してから再びLレベルへ遷移するまでの第1期間T1において、トランジスタTr3はオン状態を維持するから、介挿容量素子Ctの電極D7(対応する感知データ線SL)の電位がLレベル(第1電位)に初期化される。第1期間T1では、信号AGもHレベルを維持するから、トランジスタTr4もオン状態を維持し、介挿容量素子Ctの電極D8(ノードSx)の電位もLレベル(第1電位)に初期化される。
次に、プリチャージ信号PCがLレベルへ遷移してからリセット信号RiがLレベルからHレベルへ遷移するまでの第2期間T2において、トランジスタTr3はオフ状態を維持し、選択信号SiはLレベルからHレベルへ遷移してHレベルを維持するから、第2期間T2の終了直前のノードN1の電位は固定容量素子Cpと可変容量素子Cvとの容量値の比で決まる電位VN1_Cp,Cvとなり、感知データ線SLはV1=VN1_Cp,Cv−Vthに近い電位まで充電される。また、第2期間T2の終了直前には、信号AGがLレベルへ遷移し、トランジスタTr4がオフ状態となる。
次に、リセット信号RiがHレベルへ遷移してから選択信号SiがLレベルへ遷移するまでの第3期間T3において、リセット信号Ri及び選択信号Siは共にHレベルを維持するから、ノードN1は選択信号SiのHレベル(第2電位)に近い電位となり、感知データ線SLは、その電位からVthを差し引いた電位V2近くまで充電される。つまり、感知データ線SLの電位は、V1に近い電位からV2に近い電位まで変化する。第3期間T3において、トランジスタTr3及びTr4は共にオフ状態を維持するから、ノードSxには、この電位変化量を電位とした信号が供給される。つまり、第3期間T3の終了直前のノードSxの電位(第B列に注目すると電位SxB)は、V2−V1に近くなる。V2−V1では−Vthの項が相殺されるから、ノードSx電位およびノードSxの後段の電位には、Vthのばらつきの影響が及ばない。したがって、本実施形態に係るセンシング装置100では、センサ回路Q間でVthがばらついても、検出精度は低下しない。よって、本実施形態に係るセンシング装置100は、素子特性のばらつきに著しく強くなる。
本実施形態における読出電位のシミュレーション結果は図5の細線の通りである。このシミュレーションの想定は、同図の太線に係るシミュレーションの想定と同様である。上述したように、選択信号SiがHレベルからLレベルへ遷移する直前でのノードSxの電位は、V2−V1に近くなるため、すなわち−V1の項を含むため、押圧の有無によるノードSxの電位変化の方向は第1実施形態の感知データ線SLの電位変化の方向と逆になり、読出電位が変化する方向も第1実施形態と逆になる。したがって、第1実施形態で例示した輪郭の検出手順をそのまま適用することはできず、第2基準電位以下の基準電位が見つかったら第1基準電位以上の基準電位を見つけるように変形する必要がある。
また、本実施形態では、感知サイクル時間を第1実施形態と同じ長さ(70μs)としたまま、トランジスタTr2のVthのばらつきを補償する機能を追加したため、感知データ線SLやノードSxの充電期間が短くなり、押圧の有無による感知データ線SLやノードSxの電位変化量は第1実施形態よりも少し低下するが、選択信号Siやリセット信号Riの振幅を最適化することで、十分に高い感度とすることができる。
<第3実施形態>
図10は本発明の第3実施形態に係るセンシング装置100の一部の構成を示す回路図であり、図11はそのタイムチャートである。図10に示す部分は、図2や図8においてはインバータInvと帰還スイッチSWcとを含む部分に相当する。すなわち、本実施形態に係るセンシング装置100は、図2や図8におけるインバータInvの貫通電流の流路にスイッチング素子として制御用のトランジスタTn0を介挿し、Tn0のゲート電極に制御用信号SH0を供給するようにしたものである。
図11のサンプリング信号SHは、図3や図9におけるサンプリング信号SHと同じであり、一定周期(たとえば70μs周期)のパルス信号であり、短期間だけHレベルを維持し、他の期間においてLレベルを維持する。制御用信号SH0は、サンプリング信号SHと同じ周期のパルス信号であり、一定長の期間だけHレベルを維持し、他の期間においてLレベルを維持する。制御用信号SH0がHレベルの期間は、サンプリング信号SHがHレベルの期間とその前の期間とを含む。
まず、通常のインバータの場合の動作について説明する。通常のインバータの場合、図10におけるTn0は無く、nチャネルのトランジスタTnのソース電極と接地線とが電気的に接続されている。大部分の期間において、サンプリング信号SHがLレベルとなり、帰還スイッチSWcがオン状態となるから、ノードN3及びN4の電位はインバータInvのゲート閾値となっている。この時、インバータの増幅率は最大であるが、Tp、Tnとも、ややオン状態で、電源線(VDD)からTp及びTnを経由して接地線へ流れる貫通電流も大きくなる。Tp及びTnのオン電流を必要最小限にするよう設定することで、貫通電流をある程度は抑えることができるが、それでもセンシング装置全体で数百列のインバータによる貫通電流はかなり大きい。
ところで、インバータには、サンプリング信号SHがLレベルからHレベルへ遷移する直前のタイミングでノードN3の電位がほぼインバータのゲート閾値となっていることが要求される。裏を返せば、このタイミングでノードN3の電位をほぼインバータのゲート閾値とすることができれば、インバータを常時動作させておく必要はない。本実施形態では、この点に注目し、Tnのソース電極と接地線との間にTn0を介挿し、Tn0のゲート電極に図9の制御用信号SH0を与えることにより、制御用信号SH0がHレベルの短い期間だけインバータを動作させる。
これにより、サンプリング信号SHがLレベルからHレベルへ遷移する直前のタイミングでノードN3の電位がほぼインバータの閾値電圧になるとともに、制御用信号SH0がLレベルとなっている大部分の期間においてTn0がオフ状態となってインバータの貫通電流が遮断される。すなわち、インバータに要求される仕様を満たしつつ、センシング装置の消費電力を大幅に低減することができる。
なお、本実施形態では、Tn0をTnと接地線(GND)との間へ挿入したが、Tpと電源線(VDD)との間に挿入してもよい。つまり、VDDからGNDへの経路(インバータの貫通電流の流路)に、オン状態では貫通電流を遮断せず、オフ状態では貫通電流を遮断するトランジスタを直列に挿入するようにしてもよい。
また、貫通電流の流路にトランジスタを直列に挿入する形態に限るものではない。例えば、インバータをTnのソース電極と接地線とが電気的に接続される通常の構成としておき、ノードN3をVDDへプルアップするトランジスタを追加し、そのトランジスタのゲート電極に上述の制御用信号SH0を供給するようにしてもよい。また例えば、ノードN3をGNDへプルダウンするトランジスタを追加し、そのトランジスタのゲート電極に上述の制御用信号SH0を供給するようにしてもよい。これらの形態では、制御用信号SH0がLレベルの期間においてノードN3の電位がHレベルあるいはLレベルに固定され、TpあるいはTnの一方がオフするので、貫通電流を遮断することができる。ただし、その期間では、ノードN3とN4が逆電位となり、帰還スイッチSWcを通して無駄な電流が少し流れるので、先に述べたような貫通電流の流路にトランジスタを直列に挿入する形態とするのが好ましい。
<変形例>
上述した各実施形態では、増幅回路Wが有する増幅器として、入力容量素子CiとインバータInvと帰還スイッチSWcとを有するものを採用したが、これに限るものではない。要は、対応する感知データ線からの信号と参照用信号との差分を線形増幅することができる増幅器であればよい。この増幅器には、入出力特性が完全に線形のもののみならず、略線形のものも含まれる。
上述した各実施形態では、可変容量素子Cvの押圧が無いときの容量値は固定容量素子Cpの容量値と同程度に設定されているが、ノードN1に得たい電位を考慮して、固定容量素子Cpの容量値の1/3倍〜3倍の範囲内で適宜に調整してもよい。また、上述した各実施形態では、電位Comを一定周期で変動する電位としたが、固定電位としてもよい。また、上述した各実施形態では、読出回路40として16相で並列処理する回路を採用しているが、並列度がより高い回路や直列処理する回路を採用してもよい。
また、上述した各実施形態では、図2の第B列に注目した場合の隣の列の感知データ線SLとして左隣の第A列の感知データ線SLを採用しているが、右隣の第C列の感知データ線SLを採用してもよい。この場合、右端の列(第320列)が「一端」となる。もちろん、各列が左右方向に延在して複数の列が上下方向に並ぶようにしてもよく、この場合には、上端または下端の列が「一端」となる。
上述した各実施形態では、指定された階調を表示する画素回路として液晶の光透過率を変化させるものを採用したが、これに限らず、指定された階調を表示する任意の画素回路を採用可能である。また、センシング装置100がセンシング機能のみを有するようにしてもよい。
上述した各実施形態では、感知データ線SL、増幅回路W及び読出データ線RDの数を共に320とし、第1制御線CA及び第2制御線CBの数を共に240としているが、これらの数をそれぞれ任意の複数としてもよい。例えば、感知データ線SL、増幅回路W及び読出データ線RDの数を共に640とし、第1制御線CA及び第2制御線CBの数を共に480とする。また、上述した各実施形態では、画素回路の配置ピッチとセンサ回路Qの配置ピッチとが等しいが、両ピッチを相違させてもよい。例えば、640行480列の画素回路を第1ピッチで配置し、320行240列のセンサ回路Qを第1ピッチの2倍の第2ピッチで配置する。
上述した各実施形態では、センサ回路Qとして、容量素子の対を有し、この対の容量値の比に応じたセンシング信号を出力する回路(容量方式のタッチセンサ)を採用したが、フォトダイオード等の光センサを有し、この光センサの受光強度に応じたセンシング信号を出力する回路(光学式のタッチセンサ)を採用してもよいし、検出する対象に応じた任意のセンサを採用してもよい。また、検出の対象は、接触の有無や接触位置に限らない。輪郭を検出することで検出可能な任意の対象を検出の対象とすることができる。
<応用例>
次に、センシング装置100を応用した電子機器について説明する。図14は、センシング装置100を表示機能付きのタッチパネルとして採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、センシング装置100と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。
図15に、センシング装置100を適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびにセンシング装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、センシング装置100に表示される画像をスクロール可能である。
図16に、センシング装置100を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。携帯情報端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびにセンシング装置100を備える。なお、センシング装置100は、図14から図16に示したものに限らず、モニタや電子カメラ等の任意の電子機器に適用可能である。
100……センシング装置、CA……第1制御線、CB……第2制御線、Ci……入力容量素子、Cp……固定容量素子、Ct……介挿容量素子、Cv……可変容量素子、DML……第1ダミー回路、DMR……第2ダミー回路、Inv……インバータ、Q……センサ回路、SL……感知データ線、SWc……帰還スイッチ、Tn0……トランジスタ(スイッチング素子)、Tr2……トランジスタ、W……増幅回路、Z……補償部。

Claims (7)

  1. 複数の制御線と、
    複数の感知データ線と、
    前記複数の制御線と前記複数の感知データ線との交差に対応して設けられた複数のセンサ回路と、
    前記複数の感知データ線に対応して設けられた複数の増幅回路とを備え、
    前記複数のセンサ回路の各々は、センサを有し、対応する前記制御線を介して供給される制御信号によって制御され、前記センサの感知結果に応じたセンシング信号を対応する前記感知データ線へ出力し、
    前記複数の増幅回路の各々は、対応する前記感知データ線からの信号と参照用信号との差分電圧を線形増幅する増幅器を備え、前記増幅器で増幅された前記差分電圧を出力し、
    前記感知データ線に対応する前記増幅回路は、対応する前記感知データ線の前記一端側の隣の前記感知データ線からの信号を前記参照用信号とする、
    ことを特徴とするセンシング装置。
  2. 前記増幅器は、対応する前記感知データ線からの信号と前記参照用信号とが排他的に供給される一方の電極と他方の電極とを備えた入力容量素子と、前記入力容量素子の前記他方の電極と電気的に接続された入力端子と出力端子とを備えたインバータと、前記入力端子と前記出力端子との間に介挿され、接続期間にわたってオン状態となり、前記接続期間に続く切断期間にわたってオフ状態となる帰還スイッチとを有し、
    前記接続期間の全部又は末尾は、対応する前記感知データ線からの信号が前記入力容量素子の前記一方の電極に供給されない期間であり、前記参照用信号が前記入力容量素子の前記一方の電極に供給される期間を含み、
    前記切断期間は、対応する前記感知データ線からの信号が前記入力容量素子の前記一方の電極に供給される期間を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンシング装置。
  3. 前記複数の増幅回路の各々は、前記インバータの貫通電流を遮断可能なスイッチング素子を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のセンシング装置。
  4. 前記増幅された差分電圧を出力しない第1ダミー回路を備え、

    前記第1ダミー回路は、前記複数の感知データ線のうち一端の前記感知データ線に対応する前記増幅回路へ前記参照用信号を供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のセンシング装置。
  5. 前記増幅された差分電圧を出力しない第2ダミー回路を備え、
    前記第2ダミー回路は、前記複数の感知データ線のうちの他端の前記感知データ線からの信号を受け取る、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のセンシング装置。
  6. 前記複数の感知データ線および前記複数の増幅回路に対応する複数の補償部を備え、
    前記複数の補償部の各々は、対応する前記感知データ線と対応する前記増幅回路との間に介挿され、前記感知データ線側の電極と前記増幅回路側の電極とを有する介挿容量素子を備え、第1期間においては、前記感知データ線側の電極と前記増幅回路側の電極とに固定の第1電位を供給し、前記第1期間に続く第2期間においては、前記感知データ線側の電極に前記第1電位を供給せず、前記増幅回路側の電極に前記第1電位を供給し、前記第2期間に続く第3期間においては、前記感知データ線側の電極と前記増幅回路側の電極とのいずれにも前記第1電位を供給せず、
    前記複数のセンサ回路の各々は、押圧により容量値が変化する可変容量素子と容量値が固定の固定容量素子とを直列に接続した容量対と、前記可変容量素子と前記固定容量素子との接続点に電気的に接続されたゲート電極を有し、前記ゲート電極の電位と閾値電圧とに応じた前記センシング信号を出力するトランジスタとを有し、前記第2期間においては前記ゲート電極が前記容量対における容量値の比に応じた電位となり、前記第3期間においては前記ゲート電極へ固定の第2電位を供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載のセンシング装置。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載のセンシング装置を備える電子機器。
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